JPH0563375A - スライド式前面部を有する装置 - Google Patents

スライド式前面部を有する装置

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JPH0563375A
JPH0563375A JP3219913A JP21991391A JPH0563375A JP H0563375 A JPH0563375 A JP H0563375A JP 3219913 A JP3219913 A JP 3219913A JP 21991391 A JP21991391 A JP 21991391A JP H0563375 A JPH0563375 A JP H0563375A
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sliding plate
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gear
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Akio Shimada
昭雄 嶋田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 操作部、表示装置が具備された前面部材をス
ライドさせて使用するスライド式前面部を有する装置に
関し、前面部材をスライド駆動する摺動板のがたによる
異音の発生を防止することを目的とする。 【構成】 前面部材5をスライド駆動する摺動板15を
ローラ14によって摺動自在に支持する。支持基板11
には付勢機構が固定され、この付勢機構のボール保持体
33内に移動可能に保持されたボール36をスプリング
35の弾性力で付勢してこのボール36を摺動板15に
押圧することにより、摺動板15のがたによる異音の発
生を防止するを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操作スイッチ、表示装
置などが具備されたスライド式前面部を有する装置、特
にラジオ受信機、カセットデッキを一体化した車載用音
響装置等に適した装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より車載用音響装置などにおいて操
作スイッチ、表示装置等が具備されたスライド式前面部
材を使用した装置が提案されている。これら従来の装置
は、操作スイッチ、表示装置などを具備した前面部材を
装置本体の前面にスライド可能に支持し、ローラにより
摺動自在に支持された摺動板を前面部材に連結させ、モ
ータを駆動源とする駆動機構により摺動板を駆動するこ
とにより前面部材をスライドさせるものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように、モータの回転駆動力を駆動機構を介して
伝達して前面部材をスライドさせる装置においては、摺
動板とこの摺動板を摺動自在に支持するローラとの間の
クリアランスによって摺動板ががたつき異音を発生する
問題があった。
【0004】本発明は、上記従来の問題点を解決し、摺
動板ががたつかず異音を発生しないスライド式前面部を
有する装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、スライド可能に支持された前面部材と、
支持基板に回転自在に支持されたローラと、上記前面部
材に連結され上記ローラによって摺動自在に支持された
摺動板と、上記摺動板を駆動する駆動機構と、上記支持
基板に固定されたボール保持体内に移動可能に保持され
たボールをスプリングの弾性力によって上記摺動板に当
接させる付勢機構とを具備したことを特徴とするもので
ある。
【0006】
【作用】本発明は上記のような構成であり、支持基板に
固定されたボール保持体内に移動可能に保持されたボー
ルをスプリングの弾性力によって付勢してボールを摺動
板に当接させるため、摺動板とロータとの間のクリアラ
ンスによって生じる摺動板のがたを除去することができ
るものである。
【0007】
【実施例】以下に本発明の一実施例について図1、図2
とともに説明する。なお、本実施例は、ラジオ受信機と
カセットデッキとを一体化した車載用の音響装置の例で
ある。図1、図2において、1は金属板を箱型に加工し
てなる筐体であり、この筐体1の側面には装置本体を自
動車の車室内の所定個所に取付けるために必要なネジ穴
2が形成されている。3は筐体1の下面開口部を覆う底
面板、4は筐体1の上面開口部を覆う蓋板である。上記
筐体1内にはラジオ受信回路、デッキ制御回路等の回路
及びカセットデッキ等の機構が収納されている。5は筐
体1の前面にスライド可能に支持された前面部材であ
り、この前面部材5の前面左右には図1に示すように各
種の操作スイッチ6,7が設けられている。8は前面部
材5の前面中央に形成された凹部であり、この凹部8に
は表示装置9が収納されている。上記前面部材5の両側
面にはピン10が形成され、また筐体1の前面部の左右
の突出部1a,1bの内壁部には上記ピン10をガイド
する円弧状の溝が形成されている。15Aは上記筐体1
内の底面板3に摺動可能に支持された摺動板15の先端
部であり、摺動板15の先端部15Aは上記前面部材5
の下方部にボルト12により結合されている。筐体1内
に設けられた駆動機構が動作し上記摺動板15が前方に
移動すると、この摺動板15の先端部15Aに連結され
た前面部材5の下方部が前方に押される。このため前面
部材5の上方左右に形成されたピン10は突出部1a,
1bの溝にガイドされ図2に2点鎖線で示すようにスラ
イドし傾斜した状態になり、前面部材5で閉成されてい
たカセット挿入口13が開き、カセットが挿入できる状
態となる。上記駆動機構により摺動板15が筐体1内に
引き込まれた場合は、傾斜していた前面部材5はスライ
ドして直立状態になり、カセット挿入口13が前面部材
5で閉成されるものである。
【0008】次に上記前面部材5を駆動する駆動機構に
ついて図3〜図6とともに説明する。図3〜図6におい
て、3は筐体1の下面開口部を覆う底面板であり、この
底面板3の左右には支持基板11がネジ止めされ、この
支持基板11にはローラ14が回転自在に支持されてい
る。15は摺動板であり、この摺動板15の左右の折曲
側面には、上記ローラ14が挿入される長孔16が形成
されている。上記摺動板15は上記ローラ14に案内さ
れて摺動するものである。17はコ字状に折曲げられた
機構基板であり、この機構基板17は底面板3にネジで
固定されている。18は機構基板17に固定されたモー
タであり、このモータ18は正転、逆転可能である。1
9はモータ18の回転軸に取付けられたウォーム歯車、
20は機構基板17に取付けられた固定軸であり、この
固定軸20にヘリカル歯車21、歯車22が回転可能に
支持されている。上記ヘリカル歯車21は上記ウォーム
歯車19に常時歯合している。23は上記ヘリカル歯車
21と歯車22との間に介在されたフェルト、24はヘ
リカル歯車21を歯車22に押圧するバネであり、上記
ヘリカル歯車21と歯車22との間にはフェルト23が
介在されたスリップ機構が構成される。25は機構基板
17に取付けられた固定軸、26は固定軸25に回転可
能に支持された歯車であり、この歯車26には上記歯車
22と歯合する径大の歯車部26Aと径小の歯車部26
Bとが一体に形成されている。27は摺動板15に固定
されたラックであり、このラック27は上記歯車26の
径小の歯車26Bに歯合している。上記モータ18の回
転駆動力は、ウォーム歯車19→ヘリカル歯車21→フ
ェルト23→歯車22→径大の歯車部26A→径小の歯
車部26B→ラック27と伝達される結果、摺動板15
が前方又は後方に移動するものである。28は径大の歯
車26Aの上面に貼付けられた反射板であり、この反射
板28には所定角度毎に黒模様が印刷されている。機構
基板17に固定されるプリント基板(図示せず)には発
光素子と受光素子とが設けられ、発光素子から放射され
た光は反射板28で反射され受光素子で受光される。反
射板28には所定角度毎に黒模様が印刷されているた
め、歯車26が回転している場合には、受光素子から所
定周期のパルスが出力される。一方歯車26の回転が停
止すると、受光素子からパルスが出力されなくなる。2
9は底面板3に回転自在に支持されたローラであり、こ
のローラ29は摺動板15に形成された長孔30に挿入
されている。摺動板15はこのローラ29に案内されて
摺動する。27A,27Bはラック27に一体に形成さ
れた突片、31は機構基板17に取付けられたプリント
基板、32A,32B,32Cはプリント基板31に取
付けられたスイッチであり、これらのスイッチ32A〜
32Cの駆動片はラック27に一体に形成された上記突
片27A,27Bによって駆動されてオン、オフする。
【0009】図1において、前面部材5に設けられた操
作スイッチ7aを操作するとモータ18に電流が供給さ
れモータ18が回転する。モータ18の回転駆動力がウ
ォーム歯車19→ヘリカル歯車21→フェルト23→歯
車22→径大の歯車部26A→径小の歯車部26B→ラ
ック27に伝達され、摺動板15が前進する。摺動板1
5が所定位置まで前進すると、ラック27に形成された
突片27Bによりスイッチ32Cがオンしモータ18へ
の電流供給が停止する。摺動板15の先端部15Aは前
面部材5の下端部にボルト12で連結されているため、
摺動板15の前進に伴って前面部材5は直立状態から傾
斜し始める(図2の2点鎖線で示す状態)。このため、
前面部材5で閉成されていたカセット挿入口13が開
き、カセットの挿入・取り出しが可能となる。カセット
の挿入または取り出し操作が終了した後に操作スイッチ
7bを操作するとモータ18へ電流が供給され、モータ
18は逆回転する。このモータ18の回転駆動力によっ
て摺動板15が後退し、前面部材5が傾斜状態から直立
状態に移行する。摺動板15が所定位置まで後退する
と、ラック27に形成された突片27Aによるスイッチ
32Aの駆動が解除されスイッチ32Aがオフとなり、
モータ18の回転は停止し、前面部材5は直立状態にな
り、カセット挿入口13はこの前面部材5で閉成される
ものである。 なお、図3におけるP点は摺動板15が
最も後退した場合の摺動板15の先端位置を示し、また
Q点は摺動板15が最も前進した場合の摺動板15の先
端位置を示している。
【0010】図2に2点鎖線で示すように前面部材5が
傾斜している状態で矢印Xで示す方向の力が前面部材5
に加わると、この力が摺動板15に加わり、さらにラッ
ク27→径小の歯車部26B→径大の歯車部26A→歯
車22に伝達される。歯車22とヘリカル歯車24との
間にはスリップ機構が構成されているため、歯車22は
スリップしながら回転する。このように歯車伝達機構に
スリップ機構が構成されているため、図2に2点鎖線で
示す状態で前面部材5にX方向に力が加わると、摺動板
15は後退するため安全である。
【0011】図7〜図9は、上記実施例の摺動板15の
がたの発生を防止するために摺動板15を付勢する付勢
機構を示している。図7〜図9において、33はボール
保持体であり、このボール保持体33は平板部33Aと
筒部33Bとから構成されている。33Cはビス34が
挿入される孔、33Dはボール保持体33を位置決めす
るための突起、33Eは筒部33Bの外周面に形成され
た係止爪である。35はボール保持体33の筒部33B
内に収納されたスプリング、36は筒部33B内に収納
されるボールである。37はバネ性を有する金属板を折
曲加工してなるキャップ板であり、このキャップ板37
は4つの側面部37A,37B,37C,37Dと、底
面部37Eと、両端の保持部37F,37Gから構成さ
れている。37Hは底面部37Eに形成された孔、37
Iは保持部37F,37Gに形成された孔であり、この
孔37Iにはボール保持体33の突起33Dが挿入され
る。37Jはビス34が挿入される孔である。37Kは
側面部37B,37Dに形成された角孔であり、この角
孔37Kにはボール保持体33の筒部Bの外周面に形成
された係止爪33Eが係止される。
【0012】図7において、ボール保持体33の筒部3
3Bをキャップ板37の側面部37A,37B,37
C,37Dで囲まれた凹部に挿入すると、ボール保持体
33の係止爪33Eがキャップ板37の側面部37B,
37Dの角孔37Kに係止してキャップ板37がボール
保持体33の下面側に取付けられる。ボール保持体33
の筒部33B内に収納されたボール36はスプリング3
5の弾性力によって下方向に付勢されボール36の一部
がキャップ板37の底面部37Eの孔37Hより露出す
る。このようにして組立てられた付勢機構は、図9に示
すようにビス34によって支持基板11に固定される。
この場合ボール保持板37の突起33Dはキャップ板3
7の孔37Iを貫通して支持基板11の孔に挿入され位
置決めされる。支持基板11に固定された付勢機構の下
面より露出したボール36は摺動板15の上面に当た
り、スプリング35の弾性力により摺動板15を下方向
に押すため、摺動板15のがたが除去されるものであ
る。車載用音響装置では自動車の振動が加わるため、摺
動板15ががたつき易いが、上記付勢機構を設けること
により、摺動板15の摺動動作を損なうことなく簡単な
構成により摺動板15のがたつきを防止できるものであ
る。
【0013】なお、上記実施例は、各種操作スイッチと
表示装置を設けた前面部材5を使用した例であるが、操
作スイッチのみが具備された前面部材、又は表示装置の
みが具備された前面部材を使用する装置でも本発明を適
用することができるものである。
【0014】
【発明の効果】本発明は、上記のような構成であり、ロ
ーラにより摺動自在に支持された摺動板を、スプリング
によって付勢されたボールによって押圧するため、摺動
板の摺動動作を損なうことなく摺動板のがたの発生を除
去できる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスライド式前面
部を有する装置の正面図
【図2】同実施例の側面図
【図3】同実施例の駆動機構の上面図
【図4】図3のA−A断面図
【図5】図3のB−B断面図
【図6】同実施例の駆動機構の背面図
【図7】同実施例の付勢機構の分解断面図
【図8】同実施例の付勢機構のキャップ板の側面図
【図9】同実施例の付勢機構の側面図
【符号の説明】
1 筐体 3 底面板 4 蓋板 5 前面部材 9 表示装置 11 支持基板 13 カセット挿入口 14 ローラ 15 摺動板 16 長孔 18 モータ 27 ラック 33 ボール保持体 33A 筒部 35 スプリング 36 ボール 37 キャップ板 37E 底面板 37H 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 5/02 L 6736−4E 7/12 P 8823−4E

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライド可能に支持された前面部材と、
    支持基板に回転自在に支持されたローラと、上記前面部
    材に連結され上記ローラによって摺動自在に支持された
    摺動板と、上記摺動板を駆動する駆動機構と、上記支持
    基板に固定されたボール保持体内に移動可能に保持され
    たボールをスプリングの弾性力によって上記摺動板に当
    接させる付勢機構とを具備してなるスライド式前面部を
    有する装置。
  2. 【請求項2】 筒部内にスプリングとボールとが収納さ
    れたボール保持体と、上記筒部の開口部を閉成する底面
    部を有するキャップ板とで付勢機構を構成し、上記キャ
    ップ板の底面部に形成された孔より上記スプリングによ
    って付勢された上記ボールを露出させて摺動板を付勢す
    る請求項1記載のスライド式前面部を有する装置。
JP21991391A 1991-08-30 1991-08-30 スライド式前面部を有する装置 Expired - Fee Related JP2890914B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7337450B2 (en) 2002-08-06 2008-02-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electronic apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7337450B2 (en) 2002-08-06 2008-02-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Electronic apparatus

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