JPH0562396U - ゴムクローラ - Google Patents
ゴムクローラInfo
- Publication number
- JPH0562396U JPH0562396U JP4469692U JP4469692U JPH0562396U JP H0562396 U JPH0562396 U JP H0562396U JP 4469692 U JP4469692 U JP 4469692U JP 4469692 U JP4469692 U JP 4469692U JP H0562396 U JPH0562396 U JP H0562396U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crawler
- steel cord
- cored bar
- rubber
- circumferential direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Woven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】 本考案はクローラ本体内に於ける芯金と
スチールコード間の剥離接着力及び疲労接着力に優れた
ゴムクローラを市販に供することを目的とする。 【構 成】 クローラ本体の周方向に一定間隔で芯金
を横置きに埋設し、芯金の外周側に近接してスチールコ
ードを埋設してなるゴムクローラに於て、芯金とスチー
ルコードの中間に700D〜1500Dの経糸を5cm
巾で30〜50本の密度で引き揃え、緯糸は凡そ1cm
以上となる疎に配列した構成の繊維質補強コードを経糸
がクローラの周方向となる状態に引き揃えて介在させる
と共に、該補強コードの介在する芯金とスチールコード
間のゴム層の厚さは、少なくとも1mm以上で且つ8m
m以下のほぼ均一な厚さとしたことを特徴とする。
スチールコード間の剥離接着力及び疲労接着力に優れた
ゴムクローラを市販に供することを目的とする。 【構 成】 クローラ本体の周方向に一定間隔で芯金
を横置きに埋設し、芯金の外周側に近接してスチールコ
ードを埋設してなるゴムクローラに於て、芯金とスチー
ルコードの中間に700D〜1500Dの経糸を5cm
巾で30〜50本の密度で引き揃え、緯糸は凡そ1cm
以上となる疎に配列した構成の繊維質補強コードを経糸
がクローラの周方向となる状態に引き揃えて介在させる
と共に、該補強コードの介在する芯金とスチールコード
間のゴム層の厚さは、少なくとも1mm以上で且つ8m
m以下のほぼ均一な厚さとしたことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案はゴムクローラに関する。
【0002】
従来のゴムクローラに於ては、芯金とスチールコードとの間に繊維質補強コー ドが埋設されており、この目的は芯金とスチールコード間隔を一定間隔に保持す るためである。 ところで、従来の繊維質補強コードとしてはチェーファーと称される綿やナイ ロンなどの平織物が使用されている。
【0003】
上記平織物の経糸と緯糸との交叉箇所に於ける凹凸屈曲部が、ゴム質層に対し 好ましからぬ影響を及ぼしていることが解ってきている。 具体的には、経糸と緯糸の交叉箇所で屈伸作用の歪みが集中することから、織 目を通して連結されてなるゴム質層が破断し、チェーファーを境に剥離するよう になるのである。本考案は如上の点に鑑み、その剥離接着力及び疲労接着力を向 上させるべく工夫改良したゴムクローラである。
【0004】
本考案は、クローラ本体の周方向に一定間隔で芯金を横置きに埋設し、芯金の 外周側に近接してスチールコードを埋設してなるゴムクローラに於て、芯金とス チールコードの中間に700D〜1500Dの経糸を5cm巾で30〜50本の 密度で引き揃え、緯糸は凡そ1cm以上となる疎に配列した構成の繊維質補強コ ードを経糸がクローラの周方向となる状態に引き揃えて介在させると共に、該補 強コードの介在する芯金とスチールコード間のゴム層の厚さは、少なくとも1m m以上で且つ8mm以下のほぼ均一な厚さとしたことを特徴とする。
【0005】
芯金とスチールコード間のゴム層の結合力が増大されるものとなり(耐久性が 従来品と比べて少なくとも1.5倍〜2倍に向上)、芯金とスチールとの間隙が 平均化されて駆動の伝達作用に優れるものとなる。
【0006】
図1は本考案で使用される繊維質補強材1であって、1aは凡そ700D〜1 500Dのナイロンやポリエステル系等の経糸、1bは同緯糸で凡そ100D〜 300Dのものである。この際、経糸1aの密度は5cm巾で30本〜50本と なされるのであり、これに対し緯糸1bは隣合う間隔が凡そ1cm以上となされ る。
【0007】 緯糸1bは経糸1aのほつれを防ぐためのものであり、前述の如き問題点解決 のためには出来るだけ間隔が広い方が良いが、余り広いと芯金とスチールコード の限られた間隔1mm〜8mm内で経糸1aがクローラの周方向へ整然と配列さ れる上で困難となることから、凡そ3cmまでに1本或いは5cmまでに1本の 割合までとなされる。
【0008】 図2は、上記繊維質補強材1が芯金2とスチールコード3との間へ埋設させて なるゴムクローラの断面図である。
【0009】 本考案で経糸1aの密度が5cm巾で50本以上となると、繊維とゴムとの接 着する面積が多くなり過ぎて織目間を通して連結するゴムの割合が小さくなって 好ましくなく、これに対し30本以下ではプレス加硫の際未加硫ゴムと繊維間に 生ずる抵抗が小さいことから、スチールコードと芯金との間隙に配設した未加硫 ゴム層が流出して該間隙を希望する一定範囲に保持することの困難となるもので ある。
【0010】 又、その太さが1500D以上となると芯金に於ける駆動力をスチールコード に対し効果的に伝達するための一定間隙(1mm〜8mm)保持に問題を生じせ しめるものとなるのであり、一方700D以下ではカレンダーによるトッピング 作業(繊維質補強材の両面に未加硫ゴムの薄層を被覆する)で繊維切断などの問 題があるのである。
【0011】 他方、緯糸1bのデニールは小さくても良いが、余り小さ過ぎるとプレス加硫 の際糸切れを生じさせる問題があることから、150D〜300Dの範囲とする のである。
【0012】 次表は従来品と本考案品との剥離接着力(180°)を比較したものである。
【表1】
【0013】 一方、その疲労接着力、即ち15kg荷重を1分間に231回の割合でかけた 際の疲労剥離性(剪断面積2cm2)は従来品の3時間26分に対し、本考案品 では7時間32分であった。
【0014】 他方、本考案品と従来品を使用した建機(25Tonバックホー)の走行運転 試験で、従来品では凡そ110時間で図3に示す如く芯金端縁部の上方位置に於 けるチェーファー箇所でおしなべて剥離現象Pが見られたが、本考案品の使用で は全然その現象が見られなかった。
【0015】
【考案の効果】 本考案は以上の通り、芯金とスチールコード間のゴム層の結合力が増大される ものとなるのであり、芯金とスチールコードとの間隙が平均化されて駆動力の伝 達が効果的に行われるものとなり、又芯金とスチールコードが接触しないものと なってスチールコードの摩耗、破損が生じないものとなるのであって、耐久性の 飛躍的な向上の図れるものである。
【図1】本考案で使用される繊維質補強材の斜視図であ
る。
る。
【図2】上記繊維質補強材が埋設されたゴムクローラで
ある。
ある。
【図3】作用説明図である。
1 繊維質補強コード 1a 経糸 1b 緯糸 2 芯金 3 スチールコード
Claims (1)
- 【請求項1】 クローラ本体の周方向に一定間隔で芯金
を横置きに埋設し、芯金の外周側に近接してスチールコ
ードを埋設してなるゴムクローラに於て、芯金とスチー
ルコードの中間に700D〜1500Dの経糸を5cm
巾で30〜50本の密度で引き揃え、緯糸は凡そ1cm
以上となる疎に配列した構成の繊維質補強コードを経糸
がクローラの周方向となる状態に引き揃えて介在させる
と共に、該補強コードの介在する芯金とスチールコード
間のゴム層の厚さは、少なくとも1mm以上で且つ8m
m以下のほぼ均一な厚さとしたことを特徴とするゴムク
ローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4469692U JPH0562396U (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | ゴムクローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4469692U JPH0562396U (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | ゴムクローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562396U true JPH0562396U (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=12698587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4469692U Pending JPH0562396U (ja) | 1992-05-18 | 1992-05-18 | ゴムクローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0562396U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116176718A (zh) * | 2023-05-04 | 2023-05-30 | 中策橡胶集团股份有限公司 | 一种高性能大尺寸橡胶履带 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5438975A (en) * | 1977-08-30 | 1979-03-24 | Bridgestone Tire Co Ltd | Tire fabric for reinforcing rubber |
JPS5852870A (ja) * | 1981-09-25 | 1983-03-29 | Hitachi Ltd | 半導体集積回路装置 |
-
1992
- 1992-05-18 JP JP4469692U patent/JPH0562396U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5438975A (en) * | 1977-08-30 | 1979-03-24 | Bridgestone Tire Co Ltd | Tire fabric for reinforcing rubber |
JPS5852870A (ja) * | 1981-09-25 | 1983-03-29 | Hitachi Ltd | 半導体集積回路装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN116176718A (zh) * | 2023-05-04 | 2023-05-30 | 中策橡胶集团股份有限公司 | 一种高性能大尺寸橡胶履带 |
CN116176718B (zh) * | 2023-05-04 | 2024-03-26 | 中策橡胶集团股份有限公司 | 一种高性能大尺寸橡胶履带 |
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