JPH0562225B2 - - Google Patents

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JPH0562225B2
JPH0562225B2 JP59104993A JP10499384A JPH0562225B2 JP H0562225 B2 JPH0562225 B2 JP H0562225B2 JP 59104993 A JP59104993 A JP 59104993A JP 10499384 A JP10499384 A JP 10499384A JP H0562225 B2 JPH0562225 B2 JP H0562225B2
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Japan
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intake
cylinder
intake port
port
ports
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Asao Tadokoro
Haruo Okimoto
Ikuo Matsuda
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Priority to US06/724,313 priority patent/US4627395A/en
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Publication of JPH0562225B2 publication Critical patent/JPH0562225B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B53/00Internal-combustion aspects of rotary-piston or oscillating-piston engines
    • F02B53/04Charge admission or combustion-gas discharge
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B55/00Internal-combustion aspects of rotary pistons; Outer members for co-operation with rotary pistons
    • F02B55/16Admission or exhaust passages in pistons or outer members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B53/00Internal-combustion aspects of rotary-piston or oscillating-piston engines
    • F02B2053/005Wankel engines
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ロータリピストンエンジンの吸気装
置に関し、詳しくは各気筒のサイドハウジングに
3つの吸気ポートを備えたサイド吸気ポート式の
2気筒ロータリピストンエンジンにおいて、吸気
通路内に発生する吸気圧力波のうちの圧縮波を利
用して気筒相互間で過給効果を得るようにしたも
のの改良に関する。
(従来技術) 一般に、このように各気筒のサイドハウジング
に3つの吸気ポートを備えたサイド吸気ポート式
の2気筒ロータリピストンエンジンは、2節トロ
コイド状の内周面を有するロータハウジングとそ
の両側に位置するサイドハウジングとで形成され
た各ケーシング内を、それぞれ略三角形状のロー
タがエキセントリツクシヤフトに支承され該エキ
セントリツクシヤフトの回転角で180°の位相差を
持つて遊星回転運動し、かつ各気筒において上記
サイドハウジングに、開口期間が固定され少なく
とも低負荷状態において吸気を供給する第1吸気
ポートと、同じく開口期間が固定され第1吸気ポ
ートよりも高い負荷状態において吸気の供給を開
始する第2吸気ポートと、制御弁の開閉により開
口期間が変化する第3吸気ポートとを備えたもの
であつて、両気筒間で上記180°の位相差を保ちな
がら、各気筒においてロータの回転に供い吸気、
圧縮、爆発、膨張および排気の各工程を順次行う
ものである。そして、エンジンの低負荷時には、
第1吸気ポートのみから吸気を供給することによ
り、吸気流速を速めて燃料の霧化、気化を促進
し、燃焼安定性を確保し、エンジンの高負荷時の
低・中回転域では、第2吸気ポートからも吸気を
供給することにより、吸気の吹き返しを防いで燃
焼安定性を向上維持し、さらに制御弁が開かれる
エンジンの高負荷時の高回転域では、第3吸気ポ
ートからも吸気の供給を行うことにより、充填効
率を高めて出力向上を図るようにしたものであ
る。
ところで、従来、このようなロータリピストン
エンジンにおいて、吸気通路に過給機を設けて、
吸気を過給することにより、充填効率を高めて出
力向上を図るようにすることはよく知られている
が、過給機装備のために構造が大がかりとなると
ともにコストアツプとなる嫌いがあつた。
また、従来、吸気圧力波により過給効果を得る
技術として、実公昭45−2321号公報に開示されて
いるように、単一気筒のロータリピストンエンジ
ンにおいて、吸気管を寸法の異なる2本の通路に
分け、それぞれ別の吸気ポートを有し、エンジン
高回転時は2本の吸気通路を用い、低回転時は閉
塞位置の遅い方の吸気通路を閉止し、吸気を早目
に閉塞することにより、吸気管の寸法やエンジン
回転数の関数である吸気の最大圧力時点での吸気
の閉塞による過給作用を利用して広範囲のエンジ
ン回転域に亙つて好適な充填効率を得るようにし
たものが提案されている。しかし、このものは、
単一気筒のロータリピストンエンジンに対するも
のであつて、吸気通路内で発生する吸気圧力波を
どのように利用するのか、その構成、作用が定か
でなく、直ちに実用に供し得ないものであつた。
しかも、吸気ポートとしてペリフエラルポートを
用いているため、吸気ポートは吸気作動室が閉じ
る前に排気作動室と連通することになり、排気作
動室からの排気ガスの吹き返しにより過給効果を
得ることが困難であつた。特に、近年の市販車で
は、騒音低減や排気ガス浄化のためにエンジン排
圧が上昇し、高回転高負荷時、通常のエンジンで
400〜600mmHg(ゲージ圧)程度に、ターボ過給機
付エンジンでは1000mmHg以上になつており、上
記ペリフエラルポート方式による充填効率向上は
期待できないものとなつている。
(発明が解決しようとする問題点) そこで、本出願人は、先に、特願昭57−189779
〜189782号等において、ロータリピストンエンジ
ンの吸気通路内に発生する吸気圧力波の気筒間干
渉効果により過給効果を得るようにしたものを
種々提案している。すなわち、ロータリピストン
エンジンにおけるサイド吸気ポートの吸気特性と
して、吸気ポート開口時には作動室の残留排気ガ
スの圧力によつて吸気が圧縮され、吸気通路内の
吸気ポート部分に圧縮波が発生しており、この開
口時圧縮波(圧力波)は、近年の市販車では騒音
低減や排気ガス浄化のためにエンジンの排圧が高
くなつていることから特に強く発生する。また、
吸気ポート閉口時には吸気の慣性により吸気が圧
縮され、吸気通路内の吸気ポート部分に圧縮波が
発生する、このことから、2気筒ロータリピスト
ンエンジンにおいて、一方の気筒での上記の開口
時圧縮波を他方の気筒の吸気ポートの特に吸気の
吹き返しが生じる全閉直前に作用せしめれば効果
的に過給効果が得られること(以下、排気干渉効
果という)、および一方の気筒での上記の閉口時
圧縮波を他方の気筒の吸気ポートの特に吸気の吹
き返しが生じる全閉直前に作用せしめれば効果的
に過給効果が得られること(以下、吸気慣性効果
という)になり、この気筒間干渉効果(排気干渉
効果および吸気慣性効果)を利用することによつ
てエンジンの充填効率を向上させるようにしたも
のである。尚、吸気通路がロータハウジングに開
口するペリフエラル吸気ポートの場合には、該吸
気ポートが作動室に常に開口しているため、上記
の如き特性効果は生じない。
しかるに、上記の如き第1〜第3の3つのサイ
ド吸気ポートを備えた2気筒ロータリピストンエ
ンジンにおいては、第1〜第3吸気ポートは各々
その使用される運転領域が異なるため、上記の気
筒間干渉効果を有効に得るには2つの気筒の各第
1、第2及び第3吸気ポートに至る吸気通路の構
造を適切に設定する必要がある。
本発明はかかる点に鑑み、その目的とするとこ
ろは、上記の2つの気筒の各第1、第2及び第3
吸気ポートへ至る吸気通路を、各々対応する吸気
ポート間で気筒間干渉効果を得るべく各運転領域
により各々の吸気ポートを専用化するよう設定す
ることにより、各吸気ポートの用いられる運転領
域においてそれぞれ気筒間干渉効果を有効に発揮
させることにある。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するため、本発明の解決手段
は、上記の如く各気筒のサイドハウジングに第
1、第2及び第3吸気ポートを備えたサイド吸気
ポート式の2気筒ロータリピストンエンジンにお
いて、2つの気筒の各第1、第2及び第3吸気ポ
ートへ至る吸気通路を各々吸気の流れ方向に分岐
させて形成して、各第1、第2及び第3吸気ポー
トへの分岐部から各吸気ポートへ連通する吸気通
路を各々独立して構成し、一方の気筒の各吸気ポ
ートに発生した圧力波(開口時圧縮波、閉口時圧
縮波)を上記各分岐部を介して他方の気筒の対応
する吸気ポートへ伝播させるようにしたものであ
る。
(作用) 上記の構成により、本発明では、両気筒の対応
する第1、第2及び第3吸気ポート同士が各々独
立した吸気通路および分岐部を介して連通して、
両気筒の対応する吸気ポート間で専用の圧力波伝
播径路を形成することになり、各吸気ポートの用
いられる運転領域において対応する吸気ポート間
の通路長さ、径等を最適に設定することにより、
エンジンの低負荷時には一方の気筒の第1吸気ポ
ートに発生した圧力波(開口時圧縮波、閉口時圧
縮波)が他方の気筒の第1吸気ポートに、エンジ
ンの高負荷時の低・中回転域では一方の気筒の第
2吸気ポートに発生した圧力波が他方の気筒の第
2吸気ポートに、さらにエンジンの高負荷時の高
回転域では一方の気筒の第3吸気ポートに発生し
た圧力波が他方の気筒の第3吸気ポートにそれぞ
れ減衰拡散することなく効率良く伝播して、各運
転領域で気筒間干渉効果(排気干渉効果、吸気慣
性効果)による過給が有効に行われることにな
る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
第1図および第2図に示す3系統のサイド吸気
ポート式の2気筒ロータリピストンエンジンにお
いて、1Aおよび1Bは第1気筒および第2気筒
であつて、各気筒1A,1Bは各々、2節トロコ
イド状の内周面2aを有するロータハウジング2
と、その両側に位置するサイドハウジング3a,
3b(その一方はインタミデイエツトハウジング
3bとして両気筒1A,1Bで共用している)と
で形成された各ケーシング4内を、それぞれ略三
角形状のロータ5が単一のエキセントリツクシヤ
フト6に支承されて遊星回転運動し、かつ各気筒
1A,1Bのロータ5,5はエキセントリツクシ
ヤフト6の回転角で180°の位相差を持ち、上記各
ロータ5の回転に伴つてケーシング4内を3つの
作動室7,7,7に区画して、各々の気筒1A,
1Bにおいて上記180°の位相差でもつて吸気、圧
縮、爆発、膨張および排気の各工程を順次行うも
のである。
上記各気筒1A,1Bにおけるサイドハウジン
グ3a,3bのうちインタミデイエツトハウジン
グ3bには低負荷用吸気ポートとしての第1吸気
ポート8が開口され、該インタミデイエツトハウ
ジング3bに対向するサイドハウジング3aには
高負荷用吸気ポートとしての第2吸気ポート9お
よびその補助ポートとしての第3吸気ポート10
がそれぞれ開口されている、各吸気ポート8〜1
0はロータ5の側面によつて開閉される。上記第
1吸気ポート8は、開口面積が固定で開口期間が
固定されており、第5図に示すように少なくとも
エンジンの低負荷状態において吸気を供給するも
のである。また、上記第2吸気ポート9は、同じ
く開口面積が固定で開口期間が固定されており、
第5図の如く上記第1吸気ポート8よりも高い中
負荷以上の高負荷状態において吸気の供給を開始
するものである。さらに、上記第3吸気ポート1
0には、該ポート10を開閉してその開口面積を
可変制御する回転バルブよりなる制御弁11が配
設されていて、第3吸気ポート10の開口期間が
変化するようにしている。該制御弁11にはエン
ジンの排圧に応じて制御弁11を作動制御するア
クチユエータ12が連結されており、第5図の如
くエンジンの高負荷時の高回転域になると上記第
3吸気ポート10を開くようにしている。また、
上記第1〜第3吸気ポート8〜10の開閉タイミ
ングは、第3図および第4図に示すようにその開
口時期がほぼ同じに、閉口時期は第3吸気ポート
10が他の第1、第2吸気ポート8,9よりも遅
くなるように設定されている。よつて、第4図に
示す如く、エンジンの低負荷時には、第1吸気ポ
ート8のみから吸気を供給することにより、少な
い吸気量であつてもその流速を速めて燃料の霧
化、気化を促進し、燃料安定性を確保する一方、
エンジンの高負荷時の低・中回転域では、第2吸
気ポート9からも吸気の供給を行うことにより、
吸気の充填量の増大により吸気の吹き返しを防止
して燃焼安定性を向上維持し、さらにエンジンの
高負荷時の高回転域では、制御弁11の開作動に
より第3吸気ポート10からも吸気の供給を行う
ことにより、充填効率を高めて出力向上を図るよ
うにしている。尚、13は各気筒1A,1Bにお
いてロータハウジング2に設けられた排気ポー
ト、14および15はリーデイング側およびトレ
ーリング側点火プラグ、16はロータ5の側面に
装着されたサイドシール、17はロータ5の各頂
部に装着されたアペツクスシール、18はロータ
5の各頂部両側面に装着されたコーナシールであ
る。
一方、19は一端がエアクリーナ20を介して
大気に開口して両気筒1A,1Bに吸気を供給す
るための主吸気通路であつて、該主吸気通路19
には、吸入空気量を検出するエアフローメータ2
1が配設されている。上記主吸気通路19はエア
フローメータ21下流において2つの隔壁22,
22によつて低負荷用としての第1吸気通路23
と高負荷用としての第2吸気通路24とその補助
用としての第3吸気通路25との3つの通路に仕
切られ、該第1吸気通路23には、エンジンの負
荷の増大に応じて開作動し所定負荷以上になると
全開となるエンジン低負荷時の吸入空気量を制御
する一次弁26が配設され、また上記第2吸気通
路24には、エンジン負荷が所定負荷以上になる
と開作動するエンジン高負荷時の吸入空気量を制
御する二次弁27が配設され、さらに上記第3吸
気通路25には、エンジン高負荷高回転時になる
と開作動する三次弁28が配設されている。
さらに、上記第1吸気通路23は、一次弁26
下流において第1吸気拡大室29が形成されてい
て、該第1吸気拡大室29において吸気の流れ方
向に分岐されて形成されており、該第1吸気拡大
室29(分岐部)と上記各気筒1A,1Bの第1
吸気ポート8,8とがそれぞれ独立した第1独立
吸気通路23a,23bによつて連通されてい
る。また、上記第2吸気通路24は、二次弁27
下流において上記第1吸気拡大室29とは独立し
た第2吸気拡大室30が形成されていて、該第2
吸気拡大室30において同じく吸気の流れ方向に
分岐されて形成されており、該第2吸気拡大室3
0(分岐部)と上記各気筒1A,1Bの第2吸気
ポート9,9とがそれぞれ独立した第2独立吸気
通路24a,24bによつて連通されている。さ
らに、上記第3吸気通路25は、三次弁28下流
において上記第1及び第2吸気拡大室29,30
とは独立した第3吸気拡大室31が形成されてい
て、該第3吸気拡大室31において同じく吸気の
流れ方向に分岐されて形成されており、該第3吸
気拡大室31(分岐部)と上記各気筒1A,1B
の第3吸気ポート10,10とがそれぞれ独立し
た第3独立吸気通路25a,25bによつて連通
されている。よつて、2つの気筒1A,1Bの各
第1、第2及び第3吸気ポート8〜10へ至る各
第1〜第3独立吸気通路23aと23b,24a
と24b,25aと25bがその各分岐部(第1
〜第3吸気拡大室29〜31)から各々独立して
作動室7に開口するように構成されている。尚、
上記各吸気拡大室29〜31は、エンジンの加速
時又は減速時等の過渡運転時でのサージタンクと
して機能し、燃料の良好な応答性を確保するもの
である。ここで、第3吸気拡大室31は、第3吸
気ポート10の使用運転領域(高負荷高回転域)
の関係上つまり高回転域からの急激な運転変化が
ないこと、および制御弁11に作動遅れがあるこ
となどにより、サージタンクボリユームとして不
要であり、直接分岐させる分岐部構造としてもよ
い。
また、上記両気筒1A,1Bの第3吸気ポート
10,10間の通路長さ、つまり第3独立吸気通
路25a,25bと第3吸気拡大室31(分岐
部)とで形成される通路長さおよび該第3吸気ポ
ート10の開口期間は、第3吸気ポート10が使
用される高負荷高回転領域の設定回転数で一方の
気筒1A,1Bの第3吸気ポート10開口時又は
閉口時に第3独立吸気通路25a,25b内の第
3吸気ポート10部分に発生する圧力波(開口時
圧縮波又は閉口時圧縮波)が他方の気筒1B,1
Aの全閉直前の第3吸気ポート10に伝播して過
給を行う、つまり気筒間干渉効果(排気干渉効果
又は吸気慣性効果)を得るように設定されてい
る。さらに、上記第3独立吸気通路25a,25
bは他の第1、第2独立吸気通路23a,23
b,24a,24bよりも通路面積が大きく形成
されており、第3吸気ポート10が高負荷高回転
域での使用のために吸気流量が最も多いので、そ
のときに最大の気筒間干渉効果を有効に得るとと
もに、第3吸気ポート10の閉口時期が最も遅い
ので、その全閉直前で気筒間干渉効果、特に過給
効果の強い排気干渉効果を有効に得るようにして
いる。また、上記両気筒1A,1Bの第2吸気ポ
ート9,9間の通路長さおよび該第2吸気ポート
9の開口期間、並びに両気筒1A,1Bの第1吸
気ポート8,8間の通路長さおよび該第1吸気ポ
ート8の開口期間も、上記と同様に、それぞれの
吸気ポート9,8が使用される運転領域での設定
回転数でポート間で気筒間干渉効果を得るように
設定されている。尚、上記の気筒間干渉効果を得
るための通路長さ等の設定の際には、吸気ポート
開口後又は閉口前実質的に圧力波が発生するまで
の期間と、該圧力波が作用する吸気ポートの全閉
直前の期間との無効期間を考慮する必要がある。
また、排気干渉効果を得るための各運転領域での
設定回転数は、常用回転域である7000rpm以下
で、かつ排気干渉効果が有効に生じる3000rpm以
上の範囲内であることが好ましい。
さらに、上記各々対応する独立吸気通路23a
と23b,24aと24b,25aと25b同士
はそれぞれその吸気拡大室側開口端部が互いに対
向して配置されているとともに、該各開口端部は
端部に近づくにつれ通路面積が大となるように端
部に向かつて拡開するベルマウス形状に形成さ
れ、かつ各吸気拡大室29〜31内部に突出して
開口されている。
また、上記各第1および第2独立吸気通路23
a,23b,24a,24bにはそれぞれ上記エ
アフローメータ21の出力(吸入空気量)に応じ
て燃料噴射量が制御される電磁弁式の燃料噴射ノ
ズル32,33が配設されており、アイドリング
時等での微細な燃料噴射量制御と高負荷運転時等
での大きな燃料噴射量の粗い制御とを共に満足さ
せるとともに、吸気流れに対して該ノズル32,
33を広く臨ましめて全運転領域で燃料の微粒化
を促進し吸入空気とのミキシングを良好に行うよ
うにしている。
尚、第2図中、34は排気ポート13に接続さ
れた排気通路、35は該排気通路34の途中に介
設された触媒装置(図示せず)を補助する排気浄
化用の拡大マニホールドである。
次に、上記実施例の作用を第3図により説明す
るに、エンジン負荷および回転数の増大に伴つて
第1独立吸気通路23a,23bと共に第2独立
吸気通路24a,24bおよび第3独立吸気通路
25a,25bが順次開かれて各気筒1A,1B
の各第1〜第3吸気ポート8〜10から各々独立
して吸気の供給が行われる。その際、一方の気筒
例えば第1気筒1Aの各第1、第2及び第3吸気
ポート8,9,10開口時には残留排気ガスの圧
力により吸気が圧縮されて各独立吸気通路23
a,24a,25a内の各吸気ポート8,9,1
0部分に開口時圧縮波が発生する。この各々の開
口時圧縮波は、両気筒1A,1Bの各吸気ポート
間の通路長さおよび各ポート8,9,10の開口
期間を上述の如く最適に設定したことにより、そ
れぞれの吸気ポート8,9,10が使用される運
転領域での設定回転数のとき各独立吸気通路23
a,24a,25a→吸気拡大室29,30,3
1→独立吸気通路23b,24b,25bを経
て、180°の位相差を持つ第2気筒1Bの全閉直前
の各吸気ポート8,9,10に伝播される。その
結果、この開口時圧縮波により、吸気が第2気筒
1Bの全閉直前の各吸気ポート8,9,10より
作動室7内へ押し込まれて強い過給が行われ、排
気干渉効果が得られることになる。同様に、第1
気筒1Aにおいても、全閉直前の各吸気ポート
8,9,10に対して第2気筒1Bからの開口時
圧縮波が伝播されて、排気干渉効果により強い過
給が得られる。
また、一方の気筒1A,1Bの各吸気ポート
8,9,10閉口時に吸気の慣性により吸気が圧
縮されて該各吸気ポート8,9,10部分に発生
した閉口時圧縮波も、同様にして、他方の気筒1
B,1Aの対応する吸気ポート8,9,10に伝
播して、吸気慣性効果により過給が得られる。
したがつて、このように各第1、第2及び第3
吸気ポート8,9,10の用いられる運転領域に
おいて、両気筒1A,1Bの対応する吸気ポート
間の通路長さ等を最適に設定することにより、対
応する吸気ポート間で気筒間干渉効果(排気干渉
効果、吸気慣性効果)を有効に発揮させることが
でき、その過給効果により充填効率の向上および
出力の向上を効果的に図ることができる。特に、
高負荷高回転域で使用される第3吸気ポート1
0,10間では、第3独立吸気通路25a,25
bの通路面積が最も大きいこと、および第3吸気
ポート10の閉口時期が最も遅いことにより、圧
力波伝播時の抵抗が少なくかつ充填量の増大に有
効であることから、気筒間干渉効果特に排気干渉
効果がより効果的に得られて出力向上に顕効を発
揮できる。
加えて、上記実施例では、気筒間干渉により圧
力波が各吸気拡大室29〜31内を伝播すると
き、各独立吸気通路23aと23b,24aと2
4b,25aと25bの吸気拡大室側開口端部同
士がそれぞれ互いに比較的短い距離でもつて対向
し、かつ該開口端部がベルマウス形状に形成され
ているため、対向する一方の独立吸気通路の吸気
拡大室側開口端部から吸気拡大室へ発した圧力波
は乱れを生じることなくスムーズにかつ有効に他
方の独立吸気通路の吸気拡大室側開口端部に伝わ
り、圧力波が吸気拡大室29〜31内で拡散減衰
するのが抑制防止されることになり、よつて上記
気筒間干渉効果がより効果的に十分に発揮され
て、充填効率の向上および出力の向上を実効ある
ものとすることができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、その他種々の変形例をも包含するものであ
る。第6図および第7図はそれぞれ上記実施例の
変形例を示し(上記実施例と同一の部分について
は同一の符号を付してその説明を省略する)、上
記実施例では、各第1〜第3吸気通路23〜25
の各第1〜第3独立吸気通路への分岐部を第1〜
第3吸気拡大室29〜31によつて構成したが、
第6図に示す如く、各第1〜第3吸気通路23,
25を直接分岐させて各第1〜第3独立吸気通路
23a,23b,24a,24b,25a,25
bを独立して構成してもよい。また、第7図に示
す如く、主吸気通路19に1つの吸気拡大室36
を形成し、該吸気拡大室36から2つの気筒1
A,1Bの各第1、第2及び第3吸気ポート8,
9,10へ至る各独立吸気通路23a,23b,
24a,24b,25a,25bを分岐させて独
立形成し、かつ対応する独立吸気通路23aと2
3b,24aと24b,25aと25b同士を吸
気拡大室36において対向させて開口させるよう
にしてもよい。要は、2つの気筒の各第1、第2
及び第3吸気ポートへ至る吸気通路を各々吸気の
流れ方向に分岐させ、各第1、第2及び第3吸気
ポートへの分岐部から各吸気ポートへ連通する吸
気通路を各々独立して構成すればよく、上記実施
例と同様の作用効果を奏することができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明によれば、各気筒
のサイドハウジングに使用運転領域が異なる3つ
の吸気ポートを備えたサイド吸気ポート式の2気
筒ロータリピストンエンジンにおいて、各運転領
域により各々の吸気ポートを専用化して両気筒の
対応する吸気ポート間で気筒間干渉効果を得るこ
とができるので、各吸気ポートの用いられる運転
領域において対応する吸気ポート間の通路長さ、
径等を最適に設定できて気筒間干渉効果を有効に
発揮させることができ、よつてこの気筒間干渉効
果による過給効果により充填効率の向上、出力の
向上を効果的に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を例示し、第1図は一実
施例の全体構成説明図、第2図は同全体概略断面
図、第3図は第1気筒と第2気筒間の排気干渉効
果を示す説明図、第4図は第1、第2及び第3吸
気ポートの開閉タイミングと吸入空気量との関係
を示す図、第5図は第1、第2及び第3吸気ポー
トの使用される運転領域を示す説明図、第6図お
よび第7図はそれぞれ吸気通路の分岐部分の変形
例を示す概略図である。 1A,1B……気筒、2……ロータハウジン
グ、2a……内周面、3a,3b……サイドハウ
ジング、4……ケーシング、5……ロータ、6…
…エキセントリツクシヤフト、8……第1吸気ポ
ート、9……第2吸気ポート、10……第3吸気
ポート、11……制御弁、19……主吸気通路、
23……第1吸気通路、23a,23b……第1
独立吸気通路、24……第2吸気通路、24a,
24b……第2独立吸気通路、25……第3吸気
通路、25a,25b……第3独立吸気通路、2
9……第1吸気拡大室、30……第2吸気拡大
室、31……第3吸気拡大室、36……吸気拡大
室。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 2節トロコイド状の内周面を有するロータハ
    ウジングとその両側に位置するサイドハウジング
    とで形成された各ケーシング内を、それぞれ略三
    角形状のロータがエキセントリツクシヤフトに支
    承されて遊星回転運動し、かつ各気筒において上
    記サイドハウジングに、開口期間が固定され少な
    くとも低負荷状態において吸気を供給する第1吸
    気ポートと、同じく開口期間が固定され第1吸気
    ポートよりも高い負荷状態において吸気の供給を
    開始する第2吸気ポートと、制御弁の開閉により
    開口期間が変化する第3吸気ポートとを備えた2
    気筒ロータリピストンエンジンにおいて、上記2
    つの気筒の各第1、第2及び第3吸気ポートへ至
    る吸気通路は各々吸気の流れ方向に分岐されて形
    成されていて、各第1、第2及び第3吸気ポート
    への分岐部から各吸気ポートへ連通する吸気通路
    が各々独立して構成されており、一方の気筒の各
    吸気ポートに発生した圧力波を上記各分岐部を介
    して他方の気筒の対応する吸気ポートへ伝播させ
    るようにしたことを特徴とするロータリピストン
    エンジンの吸気装置。
JP59104993A 1984-04-19 1984-05-23 ロ−タリピストンエンジンの吸気装置 Granted JPS60249623A (ja)

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US06/724,313 US4627395A (en) 1984-04-19 1985-04-17 Intake system for rotary piston engines

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