JPH0562221A - 光ピツクアツプ装置 - Google Patents

光ピツクアツプ装置

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Publication number
JPH0562221A
JPH0562221A JP3244094A JP24409491A JPH0562221A JP H0562221 A JPH0562221 A JP H0562221A JP 3244094 A JP3244094 A JP 3244094A JP 24409491 A JP24409491 A JP 24409491A JP H0562221 A JPH0562221 A JP H0562221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
pickup device
optical
optical pickup
transparent plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP3244094A
Other languages
English (en)
Inventor
Norisada Horie
教禎 堀江
Hayami Hosokawa
速美 細川
Tatsuo Ogaki
龍男 大垣
Hironobu Kiyomoto
浩伸 清本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP3244094A priority Critical patent/JPH0562221A/ja
Publication of JPH0562221A publication Critical patent/JPH0562221A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化,軽量化,低廉化を図った光ピックア
ップ装置におけるフォーカシング・エラー信号を安定化
させる。 【構成】 半導体レーザ11と集光光学系との間に,光軸
に対して傾いて配置されたガラス板14,15を設ける。光
磁気ディスク30からの反射光は集光されながら,ガラス
板14,15の表裏両面でそれぞれ反射され,検光子31,32
を経て光検出器21,22に受光される。光検出器21を2つ
の受光領域21A,21Bで構成し,ガラス板14の表裏両面
からの反射光スポットSP11,SP12をそれぞれ受光す
る。受光領域21Aを3分割フォトダイオード21a〜21
c,受光領域21Bを2分割フォトダイオード21d,21e
で構成する。光検出器22も同じ構成である。ダブル・ビ
ーム・サイズ法によりフォーカシング・エラー信号を,
プッシュプル法によりトラッキング・エラー信号を生成
する。受光領域21Aはトラック方向に直交する分割線に
より分割されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,光学的記録媒体に情
報を記録/再生するための光ピックアップ装置に関す
る。
【0002】この発明において,光学的記録媒体は光デ
ィスク,光カード等の光記録媒体のみならず,光磁気デ
ィスク,光磁気カード等の光磁気記録媒体を含む。
【0003】また,この発明において情報の記録/再生
とは,光学的記録媒体に情報を記録すること,光学的記
録媒体に記録されている情報を再生すること,ならびに
記録および再生することを含む。
【0004】
【従来の技術】従来の光ピックアップ装置は,半導体レ
ーザからの発散光をコリメートする第1の光学系,コリ
メートされた光を光学的記録媒体上に集光させるととも
に光学的記録媒体からの反射光をコリメートする第2の
光学系,第2の光学系によってコリメートされた反射光
を偏光分離するための第1の偏光ビーム・スプリッタ,
偏光分離された光をさらにトラッキング制御用光とフォ
ーカシング制御用光とに分離するための第2の偏光ビー
ム・スプリッタ,分離された光をさらにトラッキング制
御用光検出器の受光面上に集光させるための第3の光学
系,分離された光をフォーカシング制御用光検出器の受
光面上に集光させるための第4の光学系,第3または第
4の光学系に設けられ,読取信号を得るための光検出器
に光を導くための第5の光学系等から構成されている。
【0005】このような従来の光ピックアップ装置は数
多くの光学部品を使用しているのでその重量が大きく,
したがってアクセス・タイムが遅いという問題がある。
また,数多くの光学部品を使用しているので,部品のコ
ストが高くなるとともに,その組立て調整に手間と時間
がかかりこの点からも最終コストが高くなるという問題
点がある。
【0006】
【発明の概要】この発明は大幅な小型化,軽量化,低コ
スト化を図ることができる光ピックアップ装置におい
て,トラッキング・エラーの有無にかかわらず常に安定
なフォーカシング・エラー信号を得ることができるよう
にすることを目的とする。
【0007】第1の発明は,発光素子と発光素子から出
射される発散光を光学的記録媒体上に集光させるととも
に光学的記録媒体からの反射光を集光させる集光光学系
とを備えた光ピックアップ装置において,上記発光素子
と上記集光光学系との間の上記発散光の光路上に,上記
集光光学系の光軸に対して傾けて配置された透明板,お
よび光学的記録媒体によって反射されかつ上記集光光学
系によって集光される光のうち上記透明板の表裏面によ
って反射された光を受光する光検出手段を備え,上記光
検出手段は,上記透明板の表裏面で反射した光をそれぞ
れ受光する相互に独立した2つの受光領域を備え,一方
の第1の受光領域が光学的記録媒体のトラックに直交す
る方向にのびる分割線によって少なくとも3つの相互に
独立した小領域に分割され,他方の第2の受光領域が光
学的記録媒体のトラック方向にのびる分割線によって少
なくとも2つの相互に独立した小領域に分割されている
ことを特徴とする。
【0008】フォーカシング・エラーの検出のために,
上記第1の受光領域における少なくとも3つの小領域か
ら得られる受光信号に基づいてビーム・サイズ法により
フォーカシング・エラー信号を作成する手段がさらに設
けられる。
【0009】トラッキング・エラーの検出のために,上
記第2の受光領域における少なくとも2つの小領域から
得られる受光信号に基づいて,たとえばプッシュプル法
により,トラッキング・エラー信号を作成する手段がさ
らに設けられる。
【0010】上記光検出手段の出力信号に基づいて読取
信号を作成する手段がさらに設けられる。
【0011】第1の発明の一実施態様においては,上記
発光素子と上記集光光学系との間の上記発散光の光路上
に2つの透明板が上記集光光学系の光軸に対して傾けて
配置されており,上記2つの透明板にそれぞれ対応して
2つの光検出手段が設けられる。
【0012】ダブル・ビーム・サイズ法によるフォーカ
シング・エラー検出のために,上記2つの光検出手段は
上記透明板からの反射光の焦点位置の前,後にそれぞれ
配置される。そして,上記2つの光検出手段の上記第1
の受光領域からそれぞれ得られる受光信号に基づいてフ
ォーカシング・エラー信号を作成する手段がさらに設け
られる。
【0013】上記2つの光検出手段の出力信号に基づい
て読取信号を作成する手段がさらに設けられる。
【0014】第1の発明によると,光検出手段に2つの
独立した受光領域が設けられ,各受光領域は上記透明板
の表面および裏面からの反射光をそれぞれ受光する。
【0015】一方の第1の受光領域はフォーカシング・
エラー信号作成のために用いられ,光学的記録媒体のト
ラックに直交する方向にのびる分割線によって少なくと
も3つの相互に独立した小領域に分割される。そして,
これらの小領域からの受光信号に基づいてビーム・サイ
ズ法またはダブル・ビーム・サイズ法によりフォーカシ
ング・エラーが検出される。上記透明板の表面または裏
面からの反射光のうち第1の受光領域に入射する光のス
ポットは,上記集光光学系により光学的記録媒体上に投
射される集光ビームがトラッキング方向(トラックと直
交する方向)にゆらいだとしても,第1の受光領域上で
は小領域の分割線の方向に移動するだけであり,生成さ
れるフォーカシング・エラー信号はトラッキング・エラ
ーによる影響を受けない。したがって,常に正確でかつ
安定なフォーカシング・エラーの検出が可能である。
【0016】他方の第2の受光領域はトラッキング・エ
ラー信号作成のために用いられ,光学的記録媒体のトラ
ック方向にのびる分割線によって少なくとも2つの相互
に独立した小領域に分割される。そして,これらの小領
域から得られる受光信号に基づいて,たとえばプッシュ
プル法によりトラッキング・エラー信号が作成される。
トラッキング・エラーはフォーカシング・エラーとは独
立に検出されることになる。
【0017】第2の発明は,発光素子と発光素子から出
射される発散光を光学的記録媒体上に集光させるととも
に光学的記録媒体からの反射光を集光させる集光光学系
とを備えた光ピックアップ装置において,上記発光素子
と上記集光光学系との間の上記発散光の光路上に,上記
集光光学系の光軸に対して傾けて配置された透明板,お
よび光学的記録媒体によって反射されかつ上記集光光学
系によって集光される光のうち上記透明板によって反射
された光または上記透明板を透過した光を受光する光検
出手段を備え,上記光検出手段が,光学的記録媒体のト
ラックに直交する方向にのびる少なくとも2つの分割線
と,トラック方向にのびる少なくとも1つの分割線とに
よって分割された少なくとも6つの相互に独立した小領
域を有していることを特徴とする。
【0018】第3の発明は,発光素子と発光素子から出
射される発散光を光学的記録媒体上に集光させるととも
に光学的記録媒体からの反射光を集光させる集光光学系
とを備えた光ピックアップ装置において,上記発光素子
と上記集光光学系との間の上記発散光の光路上に,上記
集光光学系の光軸に対して傾けて配置された透明板,お
よび光学的記録媒体によって反射されかつ上記集光光学
系によって集光される光のうち上記透明板の表裏面によ
って反射された光を受光する光検出手段を備え,上記光
検出手段は,上記透明板の表裏面で反射した光をそれぞ
れ受光する相互に独立した2つの受光領域を備え,上記
の各受光領域が,光学的記録媒体のトラックに直交する
方向にのびる少なくとも2つの分割線と,トラック方向
にのびる少なくとも1つの分割線とによって分割された
少なくとも6つの相互に独立した小領域を有しているこ
とを特徴とする。
【0019】第2の発明は上記透明板の表面または裏面
のいずれか一方からの反射光を利用するものである。こ
れに対して第3の発明は上記透明板の表面および裏面の
両方からの反射光を利用する。
【0020】第2および第3のいずれの発明において
も,フォーカシング・エラー検出のために,上記トラッ
クに直交する方向にのびる少なくとも2つの分割線によ
って分けられた小領域のグループごとに得られる受光信
号に基づいてビーム・サイズ法によりフォーカシング・
エラー信号を作成する手段がさらに設けられる。
【0021】トラッキング・エラー検出のために,上記
トラック方向にのびる少なくとも1つの分割線によって
分けられた小領域のグループごとに得られる受光信号に
基づいて,たとえばプッシュプル法により,トラッキン
グ・エラー信号を作成する手段がさらに設けられる。
【0022】上記光検出手段の出力信号に基づいて読取
信号を作成する手段がさらに設けられる。
【0023】第2および第3の発明の一実施態様におい
ては,上記発光素子と上記集光光学系との間の上記発散
光の光路上に2つの透明板が上記集光光学系の光軸に対
して傾けて配置されており,上記2つの透明板にそれぞ
れ対応して2つの光検出手段が設けられる。
【0024】ダブル・ビーム・サイズ法によるフォーカ
シング・エラー検出のために,上記2つの光検出手段は
上記透明板からの反射光の焦点位置の前,後にそれぞれ
位置される。そして,上記2つの光検出手段における上
記トラックに直交する方向にのびる少なくとも2つの分
割線によって分けられた小領域のグループごとに得られ
る受光信号に基づいてフォーカシング・エラー信号を作
成する手段がさらに設けられる。
【0025】上記2つの光検出手段の出力信号に基づい
て読取信号を作成する手段がさらに設けられる。
【0026】第2および第3の発明によると,光検出手
段またはその各受光領域が,光学的記録媒体のトラック
に直交する方向にのびる少なくとも2つの分割線と,ト
ラック方向にのびる少なくとも1つの分割線とによって
分割された少なくとも6つの相互に独立した小領域を有
している。
【0027】トラック方向に直交する方向にのびる少な
くとも2つの分割線によって分けられた小領域グループ
ごとに得られる受光信号に基づいて,ビーム・サイズ法
またはダブル・ビーム・サイズ法によりフォーカシング
・エラー信号が検出される。上記集光光学系により光学
的記録媒体上に投射される集光ビームがトラッキング方
向(トラックと直交する方向)にゆらいだとしても,光
検出手段の受光面上または受光領域上では光スポットは
トラックと直交する方向にのびる分割線にそう方向に移
動するだけであり,上記分割線によって分けられた小領
域グループごとの受光信号はその影響を受けない。すな
わち,生成されるフォーカシング・エラー信号は投射光
ビームのトラッキング・エラーによる影響を受けること
なく,常に正確でかつ安定なフォーカシング・エラーの
検出が可能となる。
【0028】トラッキング・エラーは,トラック方向に
のびる少なくとも1つの分割線によって分けられた小領
域のグループごとに得られる受光信号に基づいて,たと
えばプッシュプル法により検出される。トラッキング・
エラーはフォーカシング・エラーの検出とは独立して検
出されることになる。
【0029】第3の発明においては,透明板の表,裏両
面からの反射光を利用しているから光検出手段によって
受光される光量が第2の発明におけるもののほぼ2倍と
なるので,感度が高まりかつ信号が安定する。
【0030】第1,第2および第3の発明のいずれにお
いても,発光素子と集光光学系との間に1枚または2枚
の透明板を配置することにより最低限必要な光学的構成
をもつ光ピックアップ装置が実現されるので,その小型
化,軽量化を図ることができる。
【0031】この発明の光ピックアップ装置において不
可欠の光学部品は,発光素子,集光光学系,透明板およ
び光検出手段であり,要すれば検光子を設ければ足りる
ので,大幅な低廉化を図ることができる。
【0032】
【実施例】図1から図4はこの第1の発明の第1の実施
例を示している。
【0033】図1および図2において,光ピックアップ
装置は,半導体レーザ11と,この半導体レーザ11から出
射する発散光を光磁気ディスク30上に集光する集光光学
系とを含んでいる。集光光学系は,発散光をコリメート
するコリメート・レンズ12と,コリメート光を集光する
対物レンズ13とを含んでいる。
【0034】半導体レーザ11とコリメート・レンズ12と
の間の上記発散光の光路上に,2枚のガラス板14および
15が,半導体レーザ11および集光光学系の光軸に対して
傾けた状態で配置されている。
【0035】半導体レーザ11から出射する発散光は2枚
のガラス板14および15を透過して,集光光学系によって
光磁気ディスク30上に集光される。半導体レーザ11から
出射する発散光の一部はガラス板14で反射して光検出器
23によって受光される。光検出器23の受光信号に基づい
て半導体レーザ11の出射光強度が制御される。
【0036】光磁気ディスク30からの反射光は集光光学
系によって集光される。この集光される反射光は,その
一部がガラス板15の表面(光磁気ディスク30側の面)に
よって反射され,他の一部がガラス板15の裏面(半導体
レーザ11側の面)によって反射され,それぞれ光検出器
22に入射する。光検出器22の受光面上において,ガラス
板15の表面からの反射光により形成される光スポットを
SP21,ガラス板15の裏面からの反射光により形成され
る光スポットをSP22とする。光磁気ディスク30からの
反射光のうちガラス板15を透過した光の一部はガラス板
14の表面によって反射され,他の一部はガラス板14の裏
面によって反射され,それぞれ光検出器21に入射する。
光検出器21の受光面上において,ガラス板14の表面から
の反射光により形成される光スポットをSP11,ガラス
板14の裏面からの反射光により形成される光スポットを
SP12とする。
【0037】光磁気ディスク30からの反射光は集光光学
系によって集光されているのでガラス板15と光検出器22
との間,およびガラス板14と光検出器21との間に集光レ
ンズ等を設ける必要は必ずしもない。
【0038】図3は,ガラス板(屈折率=1.5 )の面に
光が斜めに入射した場合における,その光の反射係数と
透過係数の入射角依存性を示している。
【0039】Tp はP偏光成分の透過係数,Ts はS偏
光成分の透過係数,Rp はP偏光成分の反射係数,Rs
はS偏光成分の反射係数である。ガラス面に平行な成分
がS偏光成分,垂直な成分がP偏光成分である。
【0040】図3から分るように,ある角度αB (これ
をブリュースター角という)において,Rp が0%とな
り,Tp が100 %となる。このときRs ,Ts は0また
は100 %以外の値をとる。
【0041】したがって,ガラス板を入射光に対してブ
リュースター角αBで傾けておけば,ガラス板からの反
射光はS偏光成分のみとなる。ガラス板の傾き角がブリ
ュースター角以外であってもガラス板からの反射光には
P偏光成分よりもS偏光成分がより多く含まれるように
なる。
【0042】ガラス板14と15とを,集光光学系の光軸に
垂直な面がこれらのガラス板14および15と交叉すること
により形成される線分が互いに直交するように配置し,
かつ集光光学系によって集光される反射光の入射角がブ
リュースター角になるように傾けておけば,ガラス板14
および15からの反射光は互いに直交する偏光成分のみを
含むものとなり,これらの光のみが光検出器21および22
によってそれぞれ検知される。
【0043】ガラス板14と15のその入射光に対する傾き
角がブリュースター角以外であっても,ガラス板14と15
からの反射光は互いに直交する偏光成分をより多く含む
ようになる。これらの互いに直交する偏光成分のみがそ
れぞれ通過するように,偏光方向が互いに直交するよう
に配置された検光子31および32を光検出器21および22の
前方に設けることにより,互いに直交する偏光成分のみ
が光検出器21および22によってそれぞれ検知される。
【0044】最も好ましくは,ガラス板14,15の表,裏
面に適当な透過率または反射率を有するコート膜を施し
ておき,光検出器21,22上のスポットSP11,SP12
SP21,SP22の光強度をほぼ等しい値としておく。少
なくともフォーカシング・エラー検出に用いるスポット
SP11とSP21の光強度が等しいことが好ましい。
【0045】図2に最もよく示されているように,光検
出器21はその受光面が,正しくフォーカシングが行われ
ているときにおいて,ガラス板14の表裏両面からの反射
光の焦点位置の少し後方に位置するように配置されてい
る。光検出器22はその受光面が,正しくフォーカシング
が行われているときにおいて,ガラス板15の表裏両面か
らの反射光の焦点位置の少し前方に位置するように配置
されている。これは後述するように,ダブル・ビーム・
サイズ法によるフォーカシング・エラー検出のためであ
る。
【0046】半導体レーザ11から出射する直線偏光の偏
光方向はこれらの互いに直交する偏光方向(検光子31,
32を通過する光の偏光方向)と,ともに45度の角度をな
している。
【0047】半導体レーザ11と集光光学系のコリメート
・レンズ12との間に,半導体レーザ11から出射する楕円
形断面の光を円形断面の光に修正する光ビーム整形光学
系を設けることもできる。また,半導体レーザ11とガラ
ス板14との間に,半導体レーザ11の出射光を通過させ,
光磁気ディスク30からの反射光の半導体レーザ11への入
射を阻止するアイソレータ光学系を設けてもよい。もし
必要ならばガラス板と光検出器との間に集光光学系を設
けることもできる。
【0048】図4は上述した配置構成におけるフォーカ
シング・エラー,トラッキング・エラーおよび読取信号
を作成するための構成の例を示している。
【0049】光検出器21は2つの受光領域21Aと21Bと
に分けることができる。受光領域21Aは3分割フォトダ
イオードから構成されている。すなわち,相互に電気的
に絶縁された3つのフォトダイオード21a,21bおよび
21cがトラック方向と直交する方向にのびる2本の分割
線によって分けられている。中央のフォトダイオード21
bの幅が狭く,両側のフォトダイオード21aおよび21c
の幅は比較的広い。ガラス板14の表面からの反射光は,
正しくトラッキングされているときに,この受光領域21
Aの中央にスポットSP11を形成し,このスポットSP
11は中央のフォトダイオード21bの一部においてその全
幅を覆いかつ両側のフォトダイオード21aおよび21cま
で広がっている。受光領域21Bは2分割フォトダイオー
ドから構成されている。すなわち,相互に電気的に絶縁
された2つのフォトダイオード21dおよび21eがトラッ
ク方向にのびる1本の分割線によって分けられており,
この分割線は受光領域21Bの中心を通っている。ガラス
板14の裏面からの反射光は,正しくトラッキングされて
いるときに,受光領域21Bの中央にスポットSP12を形
成し,このスポットSP12は両フォトダイオード21dお
よび21e上に等しく広がっている。受光領域21Aのフォ
トダイオードと受光領域21Bのフォトダイオードも当然
電気的に絶縁されている。ここでトラック方向とは,光
磁気ディスク30のトラック方向であり,光磁気ディスク
30からの反射光によって光検出器21上に投影される上記
トラックの方向を意味する。
【0050】光検出器22も光検出器21と全く同じ構成で
あり,2つの受光領域22Aと22Bとを有している。受光
領域22Aは3分割フォトダイオード22a,22bおよび22
cから構成され,受光領域22Bは2分割フォトダイオー
ド22dおよび22eから構成されている。ガラス板15の表
面からの反射光は受光領域22A上にスポットSP21を形
成し,ガラス板15の裏面からの反射光は受光領域22Bに
スポットSP22を形成している。
【0051】ガラス板14の表面からの反射光のスポット
SP11を光検出器21の受光領域21B上に,ガラス板14の
裏面からの反射光のスポットSP12を受光領域21A上に
それぞれ形成するようにしてもよい。同じように,ガラ
ス板15の表面からの反射光スポットSP21を光検出器22
の受光領域22B上に,ガラス板15の裏面からの反射光ス
ポットSP22を受光領域22A上にそれぞれ形成するよう
にしてもよい。
【0052】受光領域21Aと21Bをそれぞれ別個の光検
出器によって構成することもできるし,同じように受光
領域22Aと22Bをそれぞれ別個の光検出器によって構成
してもよい。
【0053】フォトダイオード21a,21b,21c,21e
および21dの出力信号をそれぞれ同じ符号21a,21b,
21c,21dおよび21eで表わす。同じように,フォトダ
イオード22a,22b,22c,22dおよび22eの出力信号
をそれぞれ同じ符号22a,22b,22c,22dおよび22e
で表わす。
【0054】フォーカシング・エラー信号は,光検出器
21,22の受光領域21A,22Aのフォトダイオードの出力
信号を用いて,ダブル・ビーム・サイズ法により作成さ
れる。すなわち,加算器41,42,減算器43,44および45
を用いて,
【数1】 (21a+21c−21b)−(22a+22c−22b) ‥式1 が算出され,この算出結果がフォーカシング・エラー信
号となる。
【0055】フォーカシング・エラー信号はビーム・サ
イズ法により算出することもできる。この場合には受光
領域21Aまたは22Aのフォトダイオードの出力信号が用
いられる。すなわち,フォーカシング・エラー信号は次
式で表わされる。
【0056】
【数2】 21a+21c−21b または 22a+22c−22b ‥式2
【0057】トラッキング・エラー信号は光検出器21の
受光領域21Bのフォトダイオードの出力信号を用いてプ
ッシュプル法により作成される。すなわち,減算器46に
よって,
【数3】21d−21e ‥式3 が算出され,この演算結果がトラッキング・エラー信号
となる。
【0058】光検出器22の受光領域22Bのフォトダイオ
ードの出力信号を用いてもトラッキング・エラー信号を
作成することができる。この場合,トラッキング・エラ
ー信号は次式で与えられる。
【0059】
【数4】22d−22e ‥式4
【0060】光検出器21のすべてのフォトダイオードの
出力信号が加算器41と47によって加算され,光検出器22
のすべてのフォトダイオードの出力信号が加算器42と48
によって加算され,これらの加算結果の差が減算器49で
算出されることにより,光磁気ディスク30に記録されて
いるデータの読取信号が得られる。すなわち読取信号は
次式で表わされる。
【0061】
【数5】 (21a+21b+21c+21d+21e)−(22a+22b+22c+22d+22e) ‥式5
【0062】受光領域21A,22Aをそれぞれ5分割フォ
トダイオードで構成することもできるし,また受光領域
21B,22Bを3分割フォトダイオードで構成することも
できるなど種々の変形が可能である。
【0063】第1の発明の第1の実施例によると,フォ
ーカシング・エラー信号を作成するための信号を出力す
る受光領域21Aと22Aはそれぞれ,トラック方向に直交
する分割線によって分割されたフォトダイオードによっ
て構成されている。光磁気ディスク30上に投射された集
束光ビームがトラッキング方向(トラック方向に直交す
る方向)にたとえゆらいだとしても,これらの受光領域
21A,22A上に形成されるスポットSP11,SP21はト
ラック方向に直交する分割線にそって移動するのみであ
り,フォトダイオード21a〜21c,22a〜22cの出力信
号に変化は生じない。すなわち,フォーカシング・エラ
ー信号はトラッキング・エラーの有無および大きさに何
ら影響されることはなく,常に安定でかつ正確なフォー
カシング・エラーを示す。
【0064】トラッキング・エラー信号は,フォーカシ
ング・エラー信号の作成のための受光領域21A,22Aと
は独立した受光領域21B,22Bの出力信号を用いて作成
されている。したがって,トラッキング・エラー信号は
フォーカシング・エラー信号とは別個独立に作成されて
いる。
【0065】図5から図8は第2の発明による第2の実
施例を示している。
【0066】図5に示す光ピックアップ装置の光学系の
構成において,図1および図2に示すものと同一物には
同一符号を付し,重複説明を避けるとともに,第1の実
施例と異なる点についてのみ説明する。
【0067】図5においてはガラス板14および15の裏面
に無反対コートが施され,この裏面からの反射は生じな
い。光磁気ディスク30からの反射光の一部はガラス板15
の表面で反射して光検出器22に入射する。ガラス板15を
通過した光の一部はガラス板14の表面で反射して光検出
器21に入射する。光検出器21,22上に形成される反射光
スポットをそれぞれSP1 ,SP2 で表わす。
【0068】図6は光検出器21および22の構成と,読取
信号を作成する回路の例を示している。
【0069】光検出器21は,トラック方向に直交する方
向にのびる2つの第1の分割線と,トラック方向にのび
る1つの第2の分割線とによって6個に分割され,かつ
相互に電気的に絶縁されたフォトダイオード21a,21
b,21c,21d,21eおよび21fから構成されている。
2つの第1の分割線によって挟まれた中央のフォトダイ
オード21cと21dの幅は狭い。第2の分割線は中心を通
っている。ガラス板14で反射したスポットSP1 は正し
くトラッキングされているときには,これらのフォトダ
イオードの中心に位置する。
【0070】光検出器22も光検出器21と全く同じ構成で
あり,6分割フォトダイオード22a,22b,22c,22
d,22eおよび22fから構成されている。
【0071】フォトダイオードについて図6では図4に
示すものと同じ符号21a〜21e,22a〜22eが用いられ
ているが,これらは相互に無関係である。
【0072】加算器51によってフォトダイオード21a〜
21fの全出力信号が加算され,加算器52によって全フォ
トダイオード22a〜22fの出力信号が加算される。これ
らのフォトダイオードと加算器との間の結線は簡略化の
ために図示されていない。加算器51と52の出力信号の差
が減算器53で算出され,読取信号となる。読取信号は次
式で表わされる(ここでもフォトダイオードとその出力
信号が同じ符号で表現されている)。
【0073】
【数6】 (21a+21b+21c+21d+21e+21f) −(22a+22b+22c+22d+22e+22f) ‥式6
【0074】図7はトラッキング・エラー信号の作成の
様子を示すものである。加算器(図示略)によってフォ
トダイオード21aと21cと21eの出力信号が加算される
(21a+21c+21eのブロックで示す)。同じように加
算器(図示略)によってフォトダイオード21bと21dと
21fの出力信号が加算される(21b+21d+21fのブロ
ックで示す)。これらの加算結果の差が減算器54で演算
され,トラッキング・エラー信号となる。トラッキング
・エラー信号は次式で表わされる。
【0075】
【数7】 (21a+21c+21e)−(21b+21d+21f) ‥式7
【0076】光検出器22の出力信号を用いても次式にし
たがってトラッキング・エラー信号の作成が可能であ
る。
【0077】
【数8】 (22a+22c+22e)−(22b+22d+22f) ‥式8
【0078】図8はダブル・ビーム・サイズ法によるフ
ォーカシング・エラー信号の作成の様子を示すものであ
る。ここでも図7と同じように,図示しない加算器によ
って加算された出力信号がブロックで示されている(た
とえば21a+21bなど)。
【0079】加算器55,57,減算器56,58,59と図示し
ない加算器により次の演算が行われ,フォーカシング・
エラー信号が作成される。
【0080】
【数9】 [(21a+21b+21e+21f)−(21c+21d)] −[(22a+22b+22e+22f)−(22c+22d)] ‥式9
【0081】ビーム・サイズ法を用いて,光検出器21ま
たは22の出力信号によりフォーカシング・エラー信号を
得ることができる。この場合,フォーカシング・エラー
信号は次式で表わされる。
【0082】
【数10】 (21a+21b+21e+21f)−(21c+21d) または(22a+22b+22e+22f)−(22c+22d) ‥式10
【0083】図5において,ガラス板14および15の裏面
からの反射光のみを光検出器21および22にそれぞれ入射
させるようにしてもよい。
【0084】以上のように第2の発明の第2の実施例に
おいては,光検出器はトラック方向に直交する第1の2
本の分割線とトラック方向にそう第2の1本の分割線と
によって分割された6分割フォトダイオードから構成さ
れている。上記第1の分割線によって分けられたグルー
プごとに各フォトダイオードの出力信号が加算され,こ
の加算結果を用いてフォーカシング・エラー信号が作成
されている。したがって,第1の発明の第1の実施例に
おけるものと同じ考え方により,たとえトラッキング・
エラーが生じていても,フォーカシング・エラー信号は
トラッキング・エラーの影響を全く受けることなく,単
に安定したかつ正確なフォーカシング・エラーの検出が
達成される。
【0085】図9は第3の発明の第3の実施例を示すも
のであり,光検出器の構成のみを表わしている。
【0086】第3の実施例においては図1および図2に
示す光学系がそのままあてはまる。
【0087】光検出器21はガラス板14の表,裏面からの
反射光スポットSP11,SP12をそれぞれ受光する受光
領域21A,21Bを有している。受光領域21A,21Bはそ
れぞれ図6に示す光検出器と同じように6分割フォトダ
イオードから構成されている。光検出器22も光検出器21
と全く同じ構成である。
【0088】読取信号は次式で与えられる。
【0089】
【数11】 [(21a+21b+21c+21d+21e+21f) +(21g+21h+21i+21j+21k+21m)] −[(22a+22b+22c+22d+22e+22f) +(22g+22h+22i+22j+22k+22m)] ‥式11
【0090】トラッキング・エラー信号は次式で表現さ
れる。
【0091】
【数12】 [(21a+21c+21e)−(21b+21d+21f)] +[(21g+21i+21k)−(21h+21j+21m)] ‥式12 または,
【数13】 [(22a+22c+22e)−(22b+22d+22f)] +[(22g+22i+22k)−(22h+22j+22m)] ‥式13
【0092】フォーカシング・エラー信号は,ダブル・
ビーム・サイズ法にしたがうと次式で与えられる。
【0093】
【数14】 {[(21a+21b+21e+21f)−(21c+21d)] −[(22a+22b+22e+22f)−(22c+22d)]} +{[(21g+21h+21k+21m)−(21i+21j)] −[(22g+22h+22k+22m)−(22i+22j)]} ‥式14
【0094】ビーム・サイズ法によるとフォーカシンク
・エラー信号は次式で与えられる。
【0095】
【数15】 [(21a+21b+21e+21f)−(21c+21d)] +[(21g+21h+21k+21m)−(21i+21j)] または[(22a+22b+22e+22f)−(22c+22d)] +[(22g+22h+22k+22m)−(22i+22j)] ‥式15
【0096】このように第3の発明の第3の実施例によ
ると,式6〜式10と式11〜式15の比較から分るように,
第2の発明の第2の実施例と比較して,読取信号,トラ
ッキング・エラー信号およびフォーカシング・エラー信
号の大きさが2倍になっているので,高感度で高いS/
N比の信号が得られる。
【0097】上述した光ピックアップ装置においては,
発散光の光路上に,その光軸に対して傾けた状態でガラ
ス板が配置されている。このような光学系においては,
傾いて配置されたガラス板によって収差が生じる。
【0098】図10は,発散する光の中にその光軸に対し
て傾いて配置されたガラス板14によって生じる収差を,
このガラス板14と逆方向に傾けてもう一枚のガラス板16
を配置することにより補正する様子を示すものである。
【0099】図11は,図1および図2ならびに図5に示
す光学系において,上述した収差補正の原理を適用した
ものである(簡単のためにガラス板の表面からの反射光
のみが図示されている)。
【0100】半導体レーザ11のパッケージ18は,図12に
示すように,その前端面が光軸に対して傾斜し,ここに
光の出射窓があけられている。この窓を覆うようにガラ
ス板16が取付けられている。パッケージ18の内部におい
て,ステム17にレーザ・ダイオード11Aが取付けられて
いる。レーザ・ダイオード11Aから発生するレーザ光は
ガラス板16を通って外部に出射する。
【0101】このような半導体レーザ11を用いることに
よって,ガラス板14もしくは15による収差,またはガラ
ス板14および15による収差を次のように補正することが
できる。
【0102】ガラス板14によって生じる収差のみを補正
する場合には,図10に示すように,ガラス板14とは正反
対にガラス板16が光軸に対して傾くように半導体レーザ
11を配置する。ガラス板15によって生じる収差のみを補
正する場合には,ガラス板15とは正反対にガラス板16が
光軸に対して傾くように半導体レーザ11を配置する。
【0103】ガラス板14と15による収差を補正する場合
には,この収差が最小になるように,半導体レーザ11の
パッケージを光軸を中心に回転させて調整する。
【0104】このようにして,半導体レーザ11のパッケ
ージ18の窓に設けられたガラス板16を利用してガラス板
14および/またはガラス板15による収差を補正できるの
で,光ピックアップ装置の光学系を簡素化できるととも
に,組立ておよび調整が容易となる。また,ガラス板16
の厚さを最適にすることにより,レーザ・ダイオードの
非点収差補正も可能となる。
【0105】図13は光ピックアップ装置の光学系の変形
例を示している。これは第2の発明の第2の実施例の変
形例として位置づけることができる。
【0105】図5に示すも6と比較すると,ガラス板の
代わりに反射率が比較的高く,透過率が比較的低いハー
フミラー14が配置されている。また,半導体レーザ11と
光検出器21の位置が交換されている。
【0107】半導体レーザ11の出射光はハーフミラー14
によって反射して集光光学系に導かれ,光磁気ディスク
30上に焦点を結ぶように集光される。光磁気ディスク30
からの反射光のうち,ガラス板15を透過した光のさらに
一部はハーフミラー14を透過して光検出器21に入射す
る。
【0108】さらに図13においては,ハーフミラー14と
ガラス板15とは,光軸に垂直な平面と交わることにより
生じる線分が互いに平行になるように配置されている。
この構成によっても,互いに直交する偏光方向成分を多
く含む光がガラス板15で反射しおよびハーフミラー14を
透過する。そして,これらの光が互いに直交する偏光方
向の光の通過を許す検光子31および32をそれぞれ通して
光検出器21および22に入射する。
【0109】図14はさらに他の変形例を示している。こ
れは上述した第1〜第3の実施例の変形例として位置づ
けられる。簡単のためにガラス板の表面からの反射光の
みが示されている。
【0110】集光光学系からコリメート・レンズ12が除
かれ,一層の小型化が図られている。対物レンズ13は半
導体レーザ11の発散する出射光を光磁気ディスク30上に
集光する。また,光磁気ディスク30からの反射光は対物
レンズ13によって集光される。
【0111】図15に示す光ピックアップ装置の光学系の
変形例は光ディスク,光カード等の光記録媒体に適した
ものである。
【0112】ガラス板14と15は,これらのガラス板が光
軸に垂直な平面と交わることにより生じる線分が互いに
平行になるように配置されている。このガラス板の配置
は図16,図17に示す変形例においても同じである。
【0113】光検出器21,22の前面に検光子は不要であ
る。
【0114】光記録媒体20のための光ピックアップ装置
では,式5,式6,式11で表わされる読取信号はそれぞ
れ次のように簡略化される。
【0115】
【数16】 21a+21b+21c+21d+21e もしくは 22a+22b+22c+22d+22e または これらの加算値 ‥式16
【0116】
【数17】 21a+21b+21c+21d+21e+21f もしくは 22a+22b+22c+22d+22e+22f または これらの加算値 ‥式17
【0117】
【数18】 (21a+21b+21c+21d+21e+21f) +(21g+21h+21i+21j+21k+21m) もしくは (22a+22b+22c+22d+22e+22f) +(22g+22h+22i+22j+22k+22m) または これらの加算値 ‥式18
【0118】フォーカシング・エラー信号およびトラッ
キング・エラー信号は上述した通りの演算により得るこ
とができる。
【0119】図16は光磁気ディスクの記録/再生に適し
た光ピックアップ装置の変形例を示している。
【0120】光検出器21および22の受光面の前方に検光
子31および32がそれぞれ設けられている。これらの検光
子31と32は,それらを通過する光の偏光方向が互いに直
交するように配置されている。また,半導体レーザ11か
ら出射する直線偏光の偏光方向は検光子31,32を通過す
る光の偏光方向と,ともに45度の角度をなしている。
【0121】読取信号,フォーカシング・エラー信号お
よびトラッキング・エラー信号は式1〜式15によって表
わされる演算により作成される。
【0122】図17はさらに他の変形例を示している。
【0123】集光光学系からコリメート・レンズ12が除
かれ,一層の小型化が図られている。図14に示す光学系
と異なる点はガラス板の配置のみである。
【0124】図15に示す光ピックアップ装置において
も,図17に示すように集光光学系からコリメート・レン
ズ12を取除いたりすることができるのはいうまでもな
い。
【0125】図15から図17に示す変形例は第1から第3
の発明に適用可能である。これらの図においても簡略化
のためにガラス板の表面からの反射光のみが図示されて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明による第1の実施例を示すものであ
り,光ピックアップ装置の光学的構成の平面図である。
【図2】図1に示す光学系の一部を示す斜視図である。
【図3】ガラス板の反射係数および透過係数の入射角依
存性を示すグラフである。
【図4】読取信号,フォーカシング・エラー信号および
トラッキング・エラー信号を作成する回路を示す回路図
である。
【図5】第2の発明の第2の実施例を示すものであり,
光ピックアップ装置の光学的構成の一部を示す斜視図で
ある。
【図6】光検出器の構成および読取信号を作成する回路
を示す。
【図7】トラッキング・エラー信号を作成する回路を示
す回路図である。
【図8】フォーカシング・エラー信号を作成する回路を
示す回路図である。
【図9】第3の発明の第3の実施例を示すものであり,
光検出器の構成を示す。
【図10】斜めに配置されたガラス板により生じる収差
を正反対に斜めに配置されたガラス板によって補正する
様子を示す。
【図11】半導体レーザのパッケージ前面の斜めに取付
けられたガラス板によって収差を補正する光学系を示す
斜視図である。
【図12】半導体レーザのパッケージの断面図である。
【図13】光ピックアップ装置の変形例を示すものであ
る。
【図14】光ピックアップ装置の他の変形例を示すもの
である。
【図15】光ピックアップ装置のさらに他の変形例を示
すものである。
【図16】光ピックアップ装置のさらに他の変形例を示
すものである。
【図17】さらに光ピックアップ装置の変形例を示すも
のである。
【符号の説明】
11 半導体レーザ 12 コリメート・レンズ 13 対物レンズ 14,15 ガラス板 16 ガラス板 20 光ディスク 21,22 光検出器 21A,21B 受光領域 21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21
i,21j,21k,21mフォトダイオード 22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,22
i,22j,22k,22mフォトダイオード 30 光磁気ディスク 31,32 検光子 41,42,47,48,51,52,55,57 加算器 43,44,45,46,49,53,54,56,58,59 減算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清本 浩伸 京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン 株式会社内

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子と発光素子から出射される発散
    光を光学的記録媒体上に集光させるとともに光学的記録
    媒体からの反射光を集光させる集光光学系とを備えた光
    ピックアップ装置において,上記発光素子と上記集光光
    学系との間の上記発散光の光路上に,上記集光光学系の
    光軸に対して傾けて配置された透明板,および光学的記
    録媒体によって反射されかつ上記集光光学系によって集
    光される光のうち上記透明板の表裏面によって反射され
    た光を受光する光検出手段を備え,上記光検出手段は,
    上記透明板の表裏面で反射した光をそれぞれ受光する相
    互に独立した2つの受光領域を備え,一方の第1の受光
    領域が光学的記録媒体のトラックに直交する方向にのび
    る分割線によって少なくとも3つの相互に独立した小領
    域に分割され,他方の第2の受光領域が光学的記録媒体
    のトラック方向にのびる分割線によって少なくとも2つ
    の相互に独立した小領域に分割されている,光ピックア
    ップ装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の受光領域における少なくとも
    3つの小領域から得られる受光信号に基づいてフォーカ
    シング・エラー信号を作成する手段をさらに備えている
    請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 上記第2の受光領域における少なくとも
    2つの小領域から得られる受光信号に基づいてトラッキ
    ング・エラー信号を作成する手段をさらに備えている請
    求項1に記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 上記光検出手段の出力信号に基づいて読
    取信号を作成する手段をさらに備えている請求項1に記
    載の光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 上記発光素子と上記集光光学系との間の
    上記発散光の光路上に2つの透明板が上記集光光学系の
    光軸に対して傾けて配置されており,上記2つの透明板
    にそれぞれ対応して2つの光検出手段が設けられてい
    る,請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】 上記2つの光検出手段の上記第1の受光
    領域から得られる受光信号に基づいてフォーカシング・
    エラー信号を作成する手段をさらに備えている請求項5
    に記載の光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】 上記2つの光検出手段の出力信号に基づ
    いて読取信号を作成する手段をさらに備えている請求項
    5に記載の光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 上記2つの透明板が,上記光軸に垂直な
    平面がこれらの透明板と交わることによって生じる線分
    が互いにほぼ直交する方向に傾いて配置されている請求
    項5に記載の光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 上記透明板が,光学的記録媒体からの反
    射光の入射角がブリュースター角に等しくなる角度に配
    置されている,請求項8に記載の光ピックアップ装置。
  10. 【請求項10】 上記2つの透明板が,上記光軸に垂直
    な平面がこれらの透明板と交わることによって生じる線
    分が互いにほぼ平行となる方向に傾いて配置されている
    請求項5に記載の光ピックアップ装置。
  11. 【請求項11】 上記発光素子から出射されかつ上記透
    明板によって反射された光を受光し,上記発光素子の発
    光強度を制御するための信号を出力する光検出器が設け
    られている,請求項1または5に記載の光ピックアップ
    装置。
  12. 【請求項12】 上記光検出手段とそれに対応する透明
    板との間に検光子が配置されている,請求項1または5
    に記載の光ピックアップ装置。
  13. 【請求項13】 上記透明板の少なくとも一面に反射率
    を調整するためのコーティングが施されている,請求項
    1または5に記載の光ピックアップ装置。
  14. 【請求項14】 発光素子と発光素子から出射される発
    散光を光学的記録媒体上に集光させるとともに光学的記
    録媒体からの反射光を集光させる集光光学系とを備えた
    光ピックアップ装置において,上記発光素子と上記集光
    光学系との間の上記発散光の光路上に,上記集光光学系
    の光軸に対して傾けて配置された透明板,および光学的
    記録媒体によって反射されかつ上記集光光学系によって
    集光される光のうち上記透明板によって反射された光ま
    たは上記透明板を透過した光を受光する光検出手段を備
    え,上記光検出手段は,光学的記録媒体のトラックに直
    交する方向にのびる少なくとも2つの分割線と,トラッ
    ク方向にのびる少なくとも1つの分割線とによって分割
    された少なくとも6つの相互に独立した小領域を有して
    いる,光ピックアップ装置。
  15. 【請求項15】 上記トラックに直交する方向にのびる
    少なくとも2つの分割線によって分けられた小領域のグ
    ループごとに得られる受光信号に基づいてフォーカシン
    グ・エラー信号を作成する手段をさらに備えている請求
    項14に記載の光ピックアップ装置。
  16. 【請求項16】 上記トラック方向にのびる少なくとも
    1つの分割線によって分けられた小領域のグループごと
    に得られる受光信号に基づいてトラッキング・エラー信
    号を作成する手段をさらに備えている請求項14に記載の
    光ピックアップ装置。
  17. 【請求項17】 上記光検出手段の出力信号に基づいて
    読取信号を作成する手段をさらに備えている請求項14に
    記載の光ピックアップ装置。
  18. 【請求項18】 上記発光素子と上記集光光学系との間
    の上記発散光の光路上に2つの透明板が上記集光光学系
    の光軸に対して傾けて配置されており,上記2つの透明
    板にそれぞれ対応して2つの光検出手段が設けられてい
    る,請求項14に記載の光ピックアップ装置。
  19. 【請求項19】 上記2つの光検出手段における上記ト
    ラックに直交する方向にのびる少なくとも2つの分割線
    によって分けられた小領域のグループごとに得られる受
    光信号に基づいてフォーカシング・エラー信号を作成す
    る手段をさらに備えている請求項18に記載の光ピックア
    ップ装置。
  20. 【請求項20】 上記2つの光検出手段の出力信号に基
    づいて読取信号を作成する手段をさらに備えている請求
    項18に記載の光ピックアップ装置。
  21. 【請求項21】 上記2つの透明板が,上記光軸に垂直
    な平面がこれらの透明板と交わることによって生じる線
    分が互いにほぼ直交する方向に傾いて配置されている請
    求項18に記載の光ピックアップ装置。
  22. 【請求項22】 上記透明板が,光学的記録媒体からの
    反射光の入射角がブリュースター角に等しくなる角度に
    配置されている,請求項21に記載の光ピックアップ装
    置。
  23. 【請求項23】 上記2つの透明板が,上記光軸に垂直
    な平面がこれらの透明板と交わることによって生じる線
    分が互いにほぼ平行となる方向に傾いて配置されている
    請求項18に記載の光ピックアップ装置。
  24. 【請求項24】 上記発光素子から出射されかつ上記透
    明板によって反射された光を受光し,上記発光素子の発
    光強度を制御するための信号を出力する光検出器が設け
    られている,請求項14または18に記載の光ピックアップ
    装置。
  25. 【請求項25】 上記光検出手段とそれに対応する透明
    板との間に検光子が配置されている,請求項14または18
    に記載の光ピックアップ装置。
  26. 【請求項26】 上記透明板の少なくとも一面に反射率
    を調整するためのコーティングが施されている,請求項
    14または18に記載の光ピックアップ装置。
  27. 【請求項27】 発光素子と発光素子から出射される発
    散光を光学的記録媒体上に集光させるとともに光学的記
    録媒体からの反射光を集光させる集光光学系とを備えた
    光ピックアップ装置において,上記発光素子と上記集光
    光学系との間の上記発散光の光路上に,上記集光光学系
    の光軸に対して傾けて配置された透明板,および光学的
    記録媒体によって反射されかつ上記集光光学系によって
    集光される光のうち上記透明板の表裏面によって反射さ
    れた光を受光する光検出手段を備え,上記光検出手段
    は,上記透明板の表裏面で反射した光をそれぞれ受光す
    る相互に独立した2つの受光領域を備え,上記の各受光
    領域は,光学的記録媒体のトラックに直交する方向にの
    びる少なくとも2つの分割線と,トラック方向にのびる
    少なくとも1つの分割線とによって分割された少なくと
    も6つの相互に独立した小領域を有している,光ピック
    アップ装置。
  28. 【請求項28】 上記トラックに直交する方向にのびる
    少なくとも2つの分割線によって分けられた小領域のグ
    ループごとに得られる受光信号に基づいてフォーカシン
    グ・エラー信号を作成する手段をさらに備えている請求
    項27に記載の光ピックアップ装置。
  29. 【請求項29】 上記トラック方向にのびる少なくとも
    1つの分割線によって分けられた小領域のグループごと
    に得られる受光信号に基づいてトラッキング・エラー信
    号を作成する手段をさらに備えている請求項27に記載の
    光ピックアップ装置。
  30. 【請求項30】 上記光検出手段の出力信号に基づいて
    読取信号を作成する手段をさらに備えている請求項27に
    記載の光ピックアップ装置。
  31. 【請求項31】 上記発光素子と上記集光光学系との間
    の上記発散光の光路上に2つの透明板が上記集光光学系
    の光軸に対して傾けて配置されており,上記2つの透明
    板にそれぞれ対応して2つの光検出手段が設けられてい
    る,請求項27に記載の光ピックアップ装置。
  32. 【請求項32】 上記2つの光検出手段における上記ト
    ラックに直交する方向にのびる少なくとも2つの分割線
    によって分けられた小領域のグループごとに得られる受
    光信号に基づいてフォーカシング・エラー信号を作成す
    る手段をさらに備えている請求項31に記載の光ピックア
    ップ装置。
  33. 【請求項33】 上記2つの光検出手段の出力信号に基
    づいて読取信号を作成する手段をさらに備えている請求
    項31に記載の光ピックアップ装置。
  34. 【請求項34】 上記2つの透明板が,上記光軸に垂直
    な平面がこれらの透明板と交わることによって生じる線
    分が互いにほぼ直交する方向に傾いて配置されている請
    求項31に記載の光ピックアップ装置。
  35. 【請求項35】 上記透明板が,光学的記録媒体からの
    反射光の入射角がブリュースター角に等しくなる角度に
    配置されている,請求項34に記載の光ピックアップ装
    置。
  36. 【請求項36】 上記2つの透明板が,上記光軸に垂直
    な平面がこれらの透明板と交わることによって生じる線
    分が互いにほぼ平行となる方向に傾いて配置されている
    請求項31に記載の光ピックアップ装置。
  37. 【請求項37】 上記発光素子から出射されかつ上記透
    明板によって反射された光を受光し,上記発光素子の発
    光強度を制御するための信号を出力する光検出器が設け
    られている,請求項27または31に記載の光ピックアップ
    装置。
  38. 【請求項38】 上記光検出手段とそれに対応する透明
    板との間に検光子が配置されている,請求項27または31
    に記載の光ピックアップ装置。
  39. 【請求項39】 上記透明板の少なくとも一面に反射率
    を調整するためのコーティングが施されている,請求項
    27または31に記載の光ピックアップ装置。
  40. 【請求項40】 上記発光素子が前面に窓を有するパッ
    ケージに内蔵され,上記窓を覆うように上記発光素子の
    光軸に対して傾いた第2の透明板が設けられ,上記第2
    の透明板が上記透明板によって生じる収差を低減するよ
    うに上記パッケージが配置されている,請求項1から39
    のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
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