JPH0562211B2 - - Google Patents

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JPH0562211B2
JPH0562211B2 JP16044085A JP16044085A JPH0562211B2 JP H0562211 B2 JPH0562211 B2 JP H0562211B2 JP 16044085 A JP16044085 A JP 16044085A JP 16044085 A JP16044085 A JP 16044085A JP H0562211 B2 JPH0562211 B2 JP H0562211B2
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JP
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valve
intake
negative pressure
cylinder
opening
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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はデイーゼルエンジンの始動促進および
エミツシヨンの改善のため、断熱圧縮により吸気
温度を上昇させるようにしたデイーゼルエンジン
の吸気装置に関するものである。
(従来技術) 従来、実開昭59−107936号公報に示されるよう
に、デイーゼルエンジンにおいて始動時に着火性
を高めるため、燃焼室に供給する吸気を断熱圧縮
して吸気温度を上昇させるようにした吸気装置
(始動促進装置)が知られている。この装置は、
吸気通路に吸気行程の途中で開作動する開閉弁を
設け、具体的には主吸気通路に吸気絞り弁を設け
るとともに、この吸気絞り弁を迂回するバイパス
吸気通路に開閉弁を設け、始動時から暖機時まで
の低負荷運転状態時に、吸気絞り弁により主吸気
通路を絞つた状態で、上記開閉弁を吸気行程の途
中で開作動させるようにしている。そしてこのよ
うな開閉弁の作動により、吸気行程の途中までは
燃焼室への吸気の導入を制限し、吸気行程の途中
から急激に燃焼室に吸気を導入して断熱圧縮を行
わせている。この装置によると、エアヒータによ
つて吸気を加熱する場合と比べ、多大のエネルギ
ーが電力として消費されることがなく、しかも燃
焼室内で効率良く吸気温度を高めることができ
る。なお、上記従来の装置では始動暖機運転時に
開閉弁を作動させているが、通常運転時にも燃焼
室温度が低く燃焼不良等が生じる可能性がある低
負荷低回転時等適当な範囲に亘る運転領域で開閉
弁を作動させるようにすれば、吸気温度の上昇に
より燃焼性が向上されるとともに白煙やHC等の
発生が防止される。
また、この装置において暖気行程途中で開く開
閉弁としては、動弁機構や連動機構を介してエン
ジン出力軸で駆動されるタイプのもの、またはシ
リンダ内に生じる負圧に応じてこれが設定負圧に
達した時に開作動するタイプのもの(負圧応動
弁)を採用し得るが、このうち後者のタイプを用
いれば、動弁機構や連動機構を必要とせず簡単な
構造で吸気の断熱圧縮を行なわせることができ
る。
ところで、このような負圧応動弁からなる開閉
弁を用いる場合に、従来では単にシリンダ内の負
圧が一定の設定負圧に達したとき開弁する上記開
閉弁をシリンダ別の各吸気通路に1個ずつ設けて
いるにすぎないため、広い回転数域に亘つて良好
に吸気の断熱圧縮効果を発揮させることが難し
い。
つまり、吸気の断熱圧縮効果を高めるために
は、開閉弁の開弁負圧を大きくすることが望まし
いが、シリンダ内に生じる負圧は、ピストンまわ
り等からシリンダ内に流入するリーク吸気量との
関係でエンジン回転数が低くなるほど小さくなる
傾向がある。このため、例えばアイドル回転数以
上の回転数域で良好な断熱圧縮効果が得られる程
度に開弁負圧をある程度大きく設定すると、エン
ジン回転数が低いクランキング時にシリンダ内の
負圧が開弁負圧に達しなくなり、開閉弁が開作動
しなくなつて吸気断熱圧縮効果や吸気の充填が妨
げられる場合がある。また開作動しても回転数が
低く吸気期間が長いため、一度開いた開閉弁が
BDC以前に閉じ、断熱膨張が生じて、逆に吸気
温度が低下し、また吸気量が不足してスモークが
発生する問題が生じる。これを具体的に、第9図
に示すモータリング時のエンジン回転数とシリン
ダ内平均温度との関係を調べた測定結果により説
明すると、上記のような設定で1個の開閉弁を用
いたときのシリンダ内平均温度は線Aのようにな
り、開閉弁を用いない場合(線B)と比べてアイ
ドル回転数以上では吸気温度上昇効果が得られる
ものの、これにより低回転時には上記効果が得ら
れない。これは、アイドル回転数以下ではBDC
より前に開閉弁が閉じ断熱膨張により温度が低下
しているものと考えられる。従つて断熱圧縮効果
を充分に得るためには回転数に関係なくBDC以
降で開閉弁を閉じる必要がある。
また、開閉弁がクランキング時等の低回転時に
確実に開作動し得る程度に開弁負圧を小さく設定
すると、通常運転時に回転数がある程度高くなつ
ても、吸気の断熱圧縮効果が低く抑えられてしま
うことになる。
なお、このような問題を解決する手段として、
上記開閉弁の開弁負圧を調整可能とし、エンジン
回転数に応じて開弁負圧を制御することが考えら
れるが、このようにすると開弁負圧を調整するた
めの機構およびこれを制御する手段の構造が複雑
になる。
(発明の目的) 本発明はこのような事情に鑑み、広い回転数域
にわたつて良好な空気の断熱圧縮効果を発揮させ
ることができ、回転数が低い始動時の始動促進お
よび通常運転時の比較的高回転域にまでわたつて
の白煙やHC等の低減を充分に達成することので
きるデイーゼルエンジンの吸気装置を提供するも
のである。
(発明の構成) 本発明は、エンジンの各シリンダ別の吸気通路
に開閉弁を設け、この開閉弁を、シリンダ内の負
圧が開弁負圧に達したときに開作動する負圧応動
弁によつて構成し、この開閉弁の作動により吸気
行程途中までは燃焼室への吸気導入を制限し、吸
気行程途中から急激に吸気を燃焼室に導入して断
熱圧縮を行わせるようにしたデイーゼルエンジン
の吸気装置において、上記開閉弁を上記吸気通路
に複数個並設し、かつこの各開閉弁の開弁負圧を
異なる値に設定したものである。
この構成により、開弁負圧の異なる複数個の開
閉弁がエンジン回転数に応じて働き、広い回転数
域にわたつて良好に吸気の断熱圧縮が行なわれる
こととなる。
(実施例) 第1図および第2図は本発明の第1の実施例を
示す。これらの図において、1はデイーゼルエン
ジンのシリンダで、その内部のピストン2上方に
は燃焼室3が形成されており、この燃焼室3に
は、吸気弁4を備えた吸気ポート5と吸気弁6を
備えた排気ポート7とが開口するとともに、燃料
噴射弁8が臨設されている。上記吸気ポート5に
は吸気通路9が連通され、また吸気ポート7には
排気通路10が連通されている。そして吸気ポー
ト5に連通するシリンダ別の吸気通路9には、負
圧応動弁からなる開閉弁11,12によつて吸気
行程途中までは燃焼室3への吸気導入を制限し、
吸気行程途中から急激に吸気を燃焼室3に導入し
て断熱圧縮を行わせる吸気導入装置が設けられて
いる。そしてこの吸気導入装置において上記開閉
弁は複数並設され、例えば2個の開閉弁11,1
2が並設されている。
当実施例ではこの吸気導入装置は、主吸気通路
9aと副吸気通路9bとで各シリンダ別の吸気通
路9が形成されるとともに、主吸気通路9aに吸
気絞り弁13が設けられ、この吸気絞り弁13よ
り下流側に副吸気通路9bが開口し、この副吸気
通路9bに2個の開閉弁11,12が並設される
ことにより構成されている。なお、上記主吸気通
路9aおよび副吸気通路9bはサージタンク14
を介して図外のエアクリーナーに接続されてい
る。上記各開閉弁11,12は、主吸気通路9a
が吸気絞り弁13によつて閉鎖された状態にある
ときに吸気行程でシリンダ1内に生じる負圧に応
じ、この負圧が各開閉弁11,12の開弁負圧に
達した時に自動的に開作動する構造となつてお
り、具体的には第2図に示すような構造となつて
いる。
すなわち開閉弁11(開閉弁12も同様)は、
弁室15内に設けられて弁座16に上流側から当
接する弁体17と、この弁体17に連結軸18を
介して連結されたダイヤフラム19と、このダイ
ヤフラム19により仕切られた2つの室20,2
1と、その一方の室20内に設けられて弁体17
を閉弁方向に付勢するリターンスプリング22と
を備えている。そして上記一方の室20は弁体1
7、連結軸18およびダイヤフラム19を貫通し
た連通孔23を介して弁体17より下流側に連通
し、他方の室21は開口24を介して弁体17よ
り上流側に連通してほぼ大気圧に保たれている。
この構造により開閉弁10,11は、副吸気通路
9bの下流側から上記一方の室20に導入される
負圧がリターンスプリング22の付勢力と弁体1
7およびダイヤフラム19の各受圧面積とによつ
て決まる設定負圧に達したとき、つまり上記負圧
によつてダイヤフラム19に作用する力がリター
ンスプリング22と弁体17自体に作用する負圧
とによる抵抗力をより大きくなつたとき、弁体1
7が開かれる。また開弁後は、上記負圧が充分に
小さくなつたとき弁体17が閉じられるようにな
つている。なお、主吸気通路9aの吸気絞り弁1
3が開かれると殆ど吸気負圧が生じなくなるの
で、開閉弁11,12の開閉作動は停止される。
上記各開閉弁11,12は、それぞれのリター
ンスプリング22の付勢力を異ならせる等によ
り、開弁負圧が異なるように設定されており、後
に詳述するように一方の開閉弁(以下「第1開閉
弁」と呼ぶ)11は低回転の運転領域で適正に開
閉作動するように開弁負圧が比較的低く設定さ
れ、他方の開閉弁12(以下「第2開閉弁」と呼
ぶ)12はある程度高回転側の運転領域で開閉作
動するように、開弁負圧が第1開閉弁11より高
く設定されている。さらに当実施例では、両開閉
弁11,12の開口面積も異ならせ、第1開閉弁
11よりも第2開閉弁12の開口面積を大きくし
ている。
一方、吸気絞り弁13に対しては、第1図に示
すように、この吸気絞り弁13を開閉作動するダ
イヤフラム装置により形成されたアクチユエータ
26と、このアクチユエータ26を働かせるため
の通路27、真空ポンプ28および切替弁29な
どで構成された駆動手段が設けられ、この駆動手
段により、吸気絞り弁13を閉じて開閉弁11,
12を作動可能とする状態と吸気絞り弁13を開
いて主吸気通路9aを開通させることにより開閉
弁11,12の作動機能を停止させる状態とに吸
気系を切替可能としている。またエンジン回転数
および負荷等の検出手段(図示せず)からの信号
を受けるマイクロコンピユータ等を用いた制御回
路30により、始動運転時および通常運転時のあ
る程度高運転側にまでわたる運転領域では開閉弁
11,12を作動可能とする状態とし、吸気の断
熱圧縮を行なう必要のない高回転、高負荷側の運
転領域では開閉弁11,12の作動機能を停止さ
せる状態とするように、上記駆動手段が制御され
ている。
このように構成された吸気装着によると、吸気
絞り弁13によつて主吸気通路9aが閉鎖されて
いる状態にあるとき、吸気行程でピストン2の下
降に伴つてシリンダ1内に生じる負圧に応じ、エ
ンジン回転数との関係で11のみが開作動する
か、または両開閉弁11,12が開作動する。こ
れにより吸気行程途中から急激に吸気が副吸気通
路9bを通して燃焼室3に導入されて吸気の断熱
圧縮が行なわれる。
この場合2個の開閉弁11,12のエンジン回
転数に応じた働きについては後に詳述することと
し、先ず基本的な断熱圧縮による効果を第3図に
よつて説明する。この図は、4気筒エンジンにお
いて、主吸気通路9aが開通されて開閉弁の作動
が停止されている状態から少なくとも1個の開閉
弁が作動される状態に切替つたときの、各シリン
ダの排気ガス温度を測定したときのデータを示し
たもので、線T1〜T4は各シリンダの排気ガス温
度の変化を示している。この図から解るように、
開閉弁の作動機能が停止されている状態から開閉
弁が作動される状態に切替えられたとき、吸気の
断熱圧縮効果で燃焼性が改善されるため、各シリ
ンダの排気ガス温度が上昇し、とくに燃焼状態が
著しく悪かつたシリンダの排気ガス温度(線T4
は、燃焼室内に残つている未燃焼ガスが燃焼され
るため大きく上昇する。そして、開閉弁の作動に
よる吸気の断熱圧縮が適正に行われればこのよう
な効果が得られるが、前述のように1個の開閉弁
では広い回数域にわたつて適正に断熱圧縮を行な
わせることは難しい(第9図参照)。
次に、開弁負圧が異なる2個の開閉弁11,1
2を用いた当実施例装置のエンジン回転数に応じ
た作用を第4図および第5図によつて説明する。
吸気絞り弁13が閉じられている状態で吸気行
程においてシリンダ1内に生じる負圧は、クラン
キング時等の低回転時には第4図aのようにな
り、比較的高速時には第4図bのようになる。こ
れらの図に示すように、吸気行程初期からシリン
ダ1内の圧力が低下する(負圧が大きくなる)
が、ピストン2の下降速度が遅い低回転時には、
ピストン2まわり等からシリンダ1内に流入する
リーク吸気量が多くなるため、シリンダ1内に発
生する負圧は高回時と比べて小さくなる。このと
きもシリンダ1内の負圧は、予め比較的小さく設
定された第1開閉弁11の開弁負圧P1には達し、
これにより第1開閉弁11が吸気行程途中(時点
t1)で開作動し、この第1開閉弁11を通してシ
リンダ1内に吸気が導入される。そして、低速時
には開口面積が比較的小さい第1開閉弁11が開
かれるだけでも負圧が減少してシリンダ1内に吸
気が充填されるとともに、この間に吸気の断熱圧
縮が行なわれる。またこのときに、吸気が急激に
導入され過ぎると吸気行程終期のBDC時点より
前に負圧が減少して第1開閉弁11が閉じられ、
閉弁後に再び負圧が生じてしまうが、第1開閉弁
11の開口面積を適度に設定しておくことによつ
てこのような事態が防止され、断熱圧縮効果およ
び吸気充填量が確保される。
一方、比較的高回転時にはシリンダ1内に生じ
る負圧が大きくなり、とくにピストン2が急速に
下降するので第1開閉弁11が開作動(時点t1′)
してからでもこれだけでは充分に吸気を導入しき
れず、負圧がさらに大きくなつて第2開閉弁12
の開弁負圧P2にまで達し、第2開閉弁12も開
作動する(時点t2)。そしてその後は、両開閉弁
11,12を通して多量の吸気が導入されること
により、シリンダ1内の負圧が減少して充填量が
確保されるとともに、大きな断熱圧縮効果が得ら
れる。
このような作動によつてエンジン回転数と単位
時間当たりの吸入空気量との関係は第5図に実線
で示すようになり、第1開閉弁11のみが作動さ
れる低回転域N1から両開閉弁11,12が作動
される高回転域N2へとエンジン回転数が移行す
るにつれ、充分に吸入空気量が増大して要求され
る吸気充填量を確保することができる。またエン
ジン回転数とシリンダ内平均温度との関係は第6
図に実線Cで示すようになり、低回転域N1から
高回転域N2にまでわたり、開閉弁を用いない場
合(破線B)と比べて吸気温度が高められる。
第7図は本発明の第2の実施例を示す。この実
施例では、各シリンダ1別に主吸気通路9aと、
それぞれの下流端が相対向して主吸気通路9aに
開口する2つの副吸気通路9c,9dとを備え、
この副吸気通路9c,9dに第1開閉弁31およ
び第2開閉弁32がそれぞれ設けられている。こ
の各開閉弁31,32は第1実施例の開閉弁1
1,12と同様の構造であつて、第1開閉弁31
は開弁負圧が比較的小さく、かつ開口面積も小さ
く、第2開閉弁32は第1開閉弁31と比べて開
弁負圧が大きく、かつ開口面積がかなり大きくな
つている。また主吸気通路9a内の、両副吸気通
路9c,9dの下流端が対向する位置に吸気絞り
弁33が配置されている。この吸気絞り弁33
は、図外の駆動手段および制御手段により、低回
転域では燃焼室3に対し主吸気通路9aおよび第
2開閉弁32側の副吸気通路9dを遮断して第1
開閉弁31側の副吸気通路9cを開く位置(2点
鎖線イ)に作動され、比較的高回転域では燃焼室
3に対し主吸気通路9aおよび第1開閉弁31側
の副吸気通路9cを遮断して第2開閉弁32側の
副吸気通路9dを開く位置(2点鎖線ロ)に作動
され、また吸気の断熱圧縮を行なう必要のない高
回転高負荷域では主吸気通路9aを開通する中立
位置(実線ハ)に作動させるようになつている。
この構造によれば、低回転域では吸気絞り弁3
3が2点鎖線イの位置とされることにより、第8
図aに示すように、シリンダ1内の負圧が第1開
閉弁31の開弁負圧P1に達したときに第1開閉
弁31が開作動されて副吸気通路9cから吸気が
導入され、また比較的高回転域では吸気絞り弁3
3が2点鎖線ロの位置とされることにより、第8
図bに示すように、シリンダ1内の負圧が第2開
閉弁32の開弁負圧P2に達したとき第2開閉弁
32が開作動されて副吸気通路9dから吸気が導
入される。
この場合も、両開閉弁31,32の開弁負圧お
よび開口面積が異なるため、低回転域と比較的高
回転域とに応じ、各開閉弁31,32が適正に作
動して良好な断熱圧縮効果が得られるとともに吸
気充填量も確保される。
なお、上記各実施例ではシリンダ別の吸気通路
を主吸気通路と副吸気通路とに分けて副吸気通路
に2個の開閉弁を配設しているが、シリンダごと
に1つずつの吸気通路を設けてこの吸気通路に両
開閉弁を並設しておいてもよく、この場合、吸気
の断熱圧縮を行なう必要のないときは両開閉弁を
吸気通路から退避する位置に移動させることがで
きるようにしておけばよい。
また上記実施例では2個の開閉弁を設けている
が、それぞれ開弁負圧が異なる3個以上の負圧応
動弁からなる開閉弁を吸気通路に並設してもよ
い。
(発明の効果) 以上のように本発明は、それぞれ開弁負圧が異
なる負圧応動弁からなる複数の開閉弁を吸気通路
に並設しているため、開弁負圧を高くすると開閉
弁が作動しなくなるクランキング時等の低回転時
から、開閉弁の開弁負圧を高くすることが望まし
い比較的高回転側にまでわたり、開閉弁を有効に
働かせて良好な吸気の熱圧縮効果をもたせること
ができる。このため、始動性の向上ならび通常運
転時の広い回転数域にわたつての白煙やHC等の
低域を、複数の開閉弁を用いるだけの簡単な構造
によつて達成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す概略図、第
2図は負圧応動弁からなる開閉弁の拡大断面図、
第3図は開閉弁が停止状態から作動状態に切替つ
たときの各シリンダの排気ガス温度の変化を示す
グラフ、第4図a,bは第1実施例の位置による
場合の低回転時と高回転時とにおける吸気行程で
のシリンダ内圧力の変化を示す説明図、第5図は
同装置による場合のエンジン回転数と吸入空気量
との関係説明図、第6図はエンジン回転数とシリ
ンダ内平均温度との関係説明図、第7図は第2実
施例を示す概略図、第8図は第2実施例の装置に
よる場合の低回転時と高回転時とにおける吸気行
程でのシリンダ内圧力の変化を示す説明図、第9
図は従来の一般的なデイーゼルエンジンの吸気装
置と1個の開閉弁を用いた従来装置とによる場合
のエンジン回転数とシリンダ内平均温度との関係
を調べた測定結果を示すグラフである。 1……シリンダ1、9……吸気通路、11,3
1……第1開閉弁、12,32……第2開閉弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エンジンの各シリンダ別の吸気通路に開閉弁
    を設け、この開閉弁を、シリンダ内の負圧が開弁
    負圧に達したときに開作動する負圧応動弁によつ
    て構成し、この開閉弁の作動により吸気行程途中
    までは燃焼室への吸気導入を制限し、吸気行程途
    中から急激に吸気を燃焼室に導入して断熱圧縮を
    行わせるようにしたデイーゼルエンジンの吸気装
    置において、上記開閉弁を上記吸気通路に複数個
    並設し、かつこの各開閉弁の開弁負圧を異なる値
    に設定したことを特徴とするデイーゼルエンジン
    の吸気装置。
JP16044085A 1985-07-20 1985-07-20 デイ−ゼルエンジンの吸気装置 Granted JPS6220626A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16044085A JPS6220626A (ja) 1985-07-20 1985-07-20 デイ−ゼルエンジンの吸気装置

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JP16044085A JPS6220626A (ja) 1985-07-20 1985-07-20 デイ−ゼルエンジンの吸気装置

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JPS6220626A JPS6220626A (ja) 1987-01-29
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TR201809457T4 (tr) 2010-12-10 2018-07-23 General Electric Technology Gmbh Saptırıcı plakalar içeren bir yaş yıkayıcı ve bir proses gazının temizlenmesine yönelik bir yöntem.

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JPS6220626A (ja) 1987-01-29

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