JPH056206Y2 - - Google Patents
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- JPH056206Y2 JPH056206Y2 JP2925486U JP2925486U JPH056206Y2 JP H056206 Y2 JPH056206 Y2 JP H056206Y2 JP 2925486 U JP2925486 U JP 2925486U JP 2925486 U JP2925486 U JP 2925486U JP H056206 Y2 JPH056206 Y2 JP H056206Y2
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- Japan
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- slit
- air bag
- thin film
- regulating device
- pressure regulating
- Prior art date
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Landscapes
- Air Bags (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は自動車等の乗員を2次衝突の危険から
保護するのに設けられるエアーバツグの圧力調整
装置に関するものである。
保護するのに設けられるエアーバツグの圧力調整
装置に関するものである。
(従来の技術)
自動車等の車輌に設けられるエアーバツグは、
通常、乗員着席位置前方のハンドル中心部あるい
はコンソールボツクス内に折り畳んだ状態で格納
され、車輌衝突等の緊急時にこれをインフレータ
のガス圧力により急速に膨張展開し、乗員の前方
への運動エネルギーを吸収し、車輌衝突時におけ
るハンドル、計器板あるいはフロントグラス等と
乗員との2次衝突を防止するためのものである
が、衝突時におけるエアーバツグの内部圧力は、
エネルギー吸収の際、乗員体重の加圧により急激
に上方するため、これによつて乗員が後方に向け
てリバウンドし、むちうちや他の重傷を負う危険
があつた。
通常、乗員着席位置前方のハンドル中心部あるい
はコンソールボツクス内に折り畳んだ状態で格納
され、車輌衝突等の緊急時にこれをインフレータ
のガス圧力により急速に膨張展開し、乗員の前方
への運動エネルギーを吸収し、車輌衝突時におけ
るハンドル、計器板あるいはフロントグラス等と
乗員との2次衝突を防止するためのものである
が、衝突時におけるエアーバツグの内部圧力は、
エネルギー吸収の際、乗員体重の加圧により急激
に上方するため、これによつて乗員が後方に向け
てリバウンドし、むちうちや他の重傷を負う危険
があつた。
そのため、従来のエアーバツグにおいては、乗
員対向部以外の部分に気体逃し用のベントホール
を1個又は複数個設け、前記衝突時における気体
圧力の異常上昇を緩和しリバウンド現象を回避す
る工夫がなされている。
員対向部以外の部分に気体逃し用のベントホール
を1個又は複数個設け、前記衝突時における気体
圧力の異常上昇を緩和しリバウンド現象を回避す
る工夫がなされている。
(考案が解消しようとする問題点)
ところが、かかる従来の常時開放型のベントホ
ールを設けたエアーバツグにおいては、前記イン
フレータの出力が、低温時と高温時とで大巾に異
なると共に、膨張初期の段階からベントホールを
通じてガスを逃げるため低温では出力不足により
内圧が低下し過ぎ、また、反対に低温時に合わせ
てベントホールを小さくすると高温では出力過剰
により内圧が上昇し過ぎリバウンドの発生原因と
なる問題があつた。
ールを設けたエアーバツグにおいては、前記イン
フレータの出力が、低温時と高温時とで大巾に異
なると共に、膨張初期の段階からベントホールを
通じてガスを逃げるため低温では出力不足により
内圧が低下し過ぎ、また、反対に低温時に合わせ
てベントホールを小さくすると高温では出力過剰
により内圧が上昇し過ぎリバウンドの発生原因と
なる問題があつた。
なお、かかる不都合を克服すべく、エアーバツ
グの一部にベントホールを形成し、該ベントホー
ルの開口部にガス圧力に応じて破断するゴムまた
は高分系物質からなる膜を、そのフランジ部で加
硫接着又は成形加工して一体に取付けたエアーバ
ツグの圧力コントロール装置が、実開昭47−
17340号公報にて開示されているが、この種、従
来の圧力コントロール装置では、折り畳みが困難
で大きな収納スペースが必要になると共に、エア
ーバツグの内圧上昇により膜が破断したときは、
その中心部の破断片が超高速で飛び散る恐れがあ
り、この点について更に改善すべき余地が残され
ていた。
グの一部にベントホールを形成し、該ベントホー
ルの開口部にガス圧力に応じて破断するゴムまた
は高分系物質からなる膜を、そのフランジ部で加
硫接着又は成形加工して一体に取付けたエアーバ
ツグの圧力コントロール装置が、実開昭47−
17340号公報にて開示されているが、この種、従
来の圧力コントロール装置では、折り畳みが困難
で大きな収納スペースが必要になると共に、エア
ーバツグの内圧上昇により膜が破断したときは、
その中心部の破断片が超高速で飛び散る恐れがあ
り、この点について更に改善すべき余地が残され
ていた。
本考案はかかる従来のエアーバツグが有してい
た問題点に着目してなされたもので、前記ベント
ホールを薄膜で閉鎖し、かつ、該薄膜の破断部を
エアーバツグの基布で保持することにより破断時
における断片の飛散を防止し、もつて、圧力調整
機能および安全性にすぐれたエアーバツグの圧力
調整装置を提供せんとするものである。
た問題点に着目してなされたもので、前記ベント
ホールを薄膜で閉鎖し、かつ、該薄膜の破断部を
エアーバツグの基布で保持することにより破断時
における断片の飛散を防止し、もつて、圧力調整
機能および安全性にすぐれたエアーバツグの圧力
調整装置を提供せんとするものである。
(問題点を解決するための手段)
上記目的を達成するための本考案の構成を第1
図乃至第3図について説明する。
図乃至第3図について説明する。
車体1に取付けられたエアーバツグ5は、乗員
Aと対向しない部分においてオリフイスを形成す
るスリツト7を具備しており、該スリツト7が閉
じた状態において、その周縁の基布6に所定強度
の合成樹脂薄膜を全面貼着することにより密閉さ
れている。
Aと対向しない部分においてオリフイスを形成す
るスリツト7を具備しており、該スリツト7が閉
じた状態において、その周縁の基布6に所定強度
の合成樹脂薄膜を全面貼着することにより密閉さ
れている。
上記スリツト7は、通常、周縁の基布6に縫い
糸10によるミシン縫いを施すか、又は前記スリ
ツトを覆装し得る大きさの当て布9をスリツト7
の周縁に重合縫着するなどして、補強がなされて
いると共に、ミシン縫い糸10の上を薄膜11で
被覆することによりミシン目からの気体漏れを阻
止する。
糸10によるミシン縫いを施すか、又は前記スリ
ツトを覆装し得る大きさの当て布9をスリツト7
の周縁に重合縫着するなどして、補強がなされて
いると共に、ミシン縫い糸10の上を薄膜11で
被覆することによりミシン目からの気体漏れを阻
止する。
また、前記スリツト7を閉鎖して取り付けられ
る薄膜としては、シリコンゴムのように温度によ
る引張強度変化が小さく折り畳み性の良好な合成
樹脂が好適である。
る薄膜としては、シリコンゴムのように温度によ
る引張強度変化が小さく折り畳み性の良好な合成
樹脂が好適である。
(作用)
上記構成を備えた本考案の圧力調整装置は、エ
アーバツグ5内のガス圧力が内圧上昇過程におい
て低いときは、薄膜11がスリツト7を閉鎖して
気体の流出を防止すると共に、内部圧力が異常上
昇したときは、薄膜11が設定圧力で破断し、ス
リツト7を開口させて過剰の気体を外部に流出さ
せ、リバウンド現象を防止して衝突による乗員の
運動エネルギーを吸収し、2次衝突を防止する。
アーバツグ5内のガス圧力が内圧上昇過程におい
て低いときは、薄膜11がスリツト7を閉鎖して
気体の流出を防止すると共に、内部圧力が異常上
昇したときは、薄膜11が設定圧力で破断し、ス
リツト7を開口させて過剰の気体を外部に流出さ
せ、リバウンド現象を防止して衝突による乗員の
運動エネルギーを吸収し、2次衝突を防止する。
また、前記薄膜11は、これが破断したときそ
の破断部がエアーバツグ5の基布6により保持さ
れているため、破片が車内へ飛散することがな
い。
の破断部がエアーバツグ5の基布6により保持さ
れているため、破片が車内へ飛散することがな
い。
(実施例)
以下本考案の実施例を貼付図面にもとづいて詳
細に説明する。
細に説明する。
第1図は本考案圧力調整装置を備えたエアーバ
ツグを装備した自動車の側断面図、第2図は本考
案圧力調整装置の一例を示す平面図、第3図は第
2図における−矢視断面図である。
ツグを装備した自動車の側断面図、第2図は本考
案圧力調整装置の一例を示す平面図、第3図は第
2図における−矢視断面図である。
これらの図において、1は自動車の車体、2は
シート、3は該シート2上に着席した乗員Aの胸
部前方に設けられたステアリングホイール、4は
該ステアリングホイール3の中央部に取付けられ
たインフレータ、5は該インフレータ4を覆装し
て設けられたエアーバツグである。
シート、3は該シート2上に着席した乗員Aの胸
部前方に設けられたステアリングホイール、4は
該ステアリングホイール3の中央部に取付けられ
たインフレータ、5は該インフレータ4を覆装し
て設けられたエアーバツグである。
上記エアーバツグ5は、ナイロン製平織布の内
側面にネオプレンゴム(クロロプレンゴム)をコ
ーテイングした基布6を袋状に縫製したもので、
前記インフレータ4に内蔵した火薬の燃焼により
発生するガスにより所定形状に膨張した状態にお
いて、前記乗員Aと対向しない部分1箇所又は複
数箇所に長さ40mm前後の直線状切り込みを十字に
組み合わせた開閉自在なスリツト7を具備してお
り、該スリツト7は、その周辺が、該スリツト7
と同形状のスリツト8を形成した円形の当て布9
を添着し、該当て布9の周縁を前記基布6と共
に、引張強度に富むナイロン製縫合糸10で縫着
することにより強化されていると共に、前記当て
布9と反対側の面(エアバツグ外面)に全面を貼
着した合成樹脂製の薄膜11により閉鎖状態で密
閉され、エアーバツグ5内部のガスが外部にもれ
ないようになつている。
側面にネオプレンゴム(クロロプレンゴム)をコ
ーテイングした基布6を袋状に縫製したもので、
前記インフレータ4に内蔵した火薬の燃焼により
発生するガスにより所定形状に膨張した状態にお
いて、前記乗員Aと対向しない部分1箇所又は複
数箇所に長さ40mm前後の直線状切り込みを十字に
組み合わせた開閉自在なスリツト7を具備してお
り、該スリツト7は、その周辺が、該スリツト7
と同形状のスリツト8を形成した円形の当て布9
を添着し、該当て布9の周縁を前記基布6と共
に、引張強度に富むナイロン製縫合糸10で縫着
することにより強化されていると共に、前記当て
布9と反対側の面(エアバツグ外面)に全面を貼
着した合成樹脂製の薄膜11により閉鎖状態で密
閉され、エアーバツグ5内部のガスが外部にもれ
ないようになつている。
前記薄膜11としては、通常、環境温度による
引張強度変化の少ない合成樹脂、例えばシリコン
ゴムが適用可能であり、また、その破断に至る引
張強度は、エアーバツグ5の内圧がエネルギー吸
収を行うのに必要な圧力を保持し、かつ、リバウ
ンドを生じない圧力で破断する大きさに設定され
ると共に、前記スリツト7の周辺補強のために施
される縫い糸10の縫い目を覆つて貼着すること
により該縫い目からのガス漏れを阻止するように
なつている。
引張強度変化の少ない合成樹脂、例えばシリコン
ゴムが適用可能であり、また、その破断に至る引
張強度は、エアーバツグ5の内圧がエネルギー吸
収を行うのに必要な圧力を保持し、かつ、リバウ
ンドを生じない圧力で破断する大きさに設定され
ると共に、前記スリツト7の周辺補強のために施
される縫い糸10の縫い目を覆つて貼着すること
により該縫い目からのガス漏れを阻止するように
なつている。
本考案の圧力調整装置は叙上の構成を有するも
のであるが、次にその作用について説明すると、
先ず、エアーバツグ5の内部圧力が上昇過程ある
いは膨張終了時に低い場合は、スリツト7が薄膜
11により密閉され、気体の流出が阻止されてい
るため、エアーバツグ5の内圧が保され、衝突時
における乗員の2次衝突による負傷を防止するこ
とが出来る。
のであるが、次にその作用について説明すると、
先ず、エアーバツグ5の内部圧力が上昇過程ある
いは膨張終了時に低い場合は、スリツト7が薄膜
11により密閉され、気体の流出が阻止されてい
るため、エアーバツグ5の内圧が保され、衝突時
における乗員の2次衝突による負傷を防止するこ
とが出来る。
また、高温時においてインフレータ4のガス圧
力が高く、乗員体重による加圧によりエアーバツ
グ5の内部圧力が異常に高くなつた場合は、薄膜
11が圧力によつて破断し、スリツト7を開放し
て内部の気体を逃がすため、リバウンド現象が生
じず、エアーバツグ5が乗員の前方への運動エネ
ルギーを吸収し、2次衝突やリバウンドによる負
傷を防止する。
力が高く、乗員体重による加圧によりエアーバツ
グ5の内部圧力が異常に高くなつた場合は、薄膜
11が圧力によつて破断し、スリツト7を開放し
て内部の気体を逃がすため、リバウンド現象が生
じず、エアーバツグ5が乗員の前方への運動エネ
ルギーを吸収し、2次衝突やリバウンドによる負
傷を防止する。
なお、エアーバツグ5内部の圧力上昇により破
断した薄膜11は、その破断部周縁がエアーバツ
グ5の基布6又は当て布9により保持されている
ため、車内へ飛散することがなく、破片が目に飛
び込んだり、皮膚を傷付けたりする危険が未然に
防止される。
断した薄膜11は、その破断部周縁がエアーバツ
グ5の基布6又は当て布9により保持されている
ため、車内へ飛散することがなく、破片が目に飛
び込んだり、皮膚を傷付けたりする危険が未然に
防止される。
第4図イ乃至ヘは本考案圧力調整装置に適用可
能なスリツト7の変形実施例を示したもので、イ
は十字を2個組み合わせて放射状に切り目を形成
した場合、ロは120°方向に切り目を形成し、Y字
形とした場合、ハは直線形切り目をH字形に組み
合わせた場合、ニおよびホは切り目を円弧形とし
た場合、ヘは、切り目をうず巻形状とした場合を
夫々示しているが、これらはいずれも、スリツト
7になり形成される舌片状の基布6がスリツト周
縁部と連続して薄膜11を保持し得るようになつ
ている。
能なスリツト7の変形実施例を示したもので、イ
は十字を2個組み合わせて放射状に切り目を形成
した場合、ロは120°方向に切り目を形成し、Y字
形とした場合、ハは直線形切り目をH字形に組み
合わせた場合、ニおよびホは切り目を円弧形とし
た場合、ヘは、切り目をうず巻形状とした場合を
夫々示しているが、これらはいずれも、スリツト
7になり形成される舌片状の基布6がスリツト周
縁部と連続して薄膜11を保持し得るようになつ
ている。
なお、上記実施例においては、スリツト7の端
部に応力が集中してエアーバツグ基布6が裂ける
のを防止するため、スリツト7の周縁を当て布9
とミシン縫い糸10により補強し、その上に薄膜
11を貼着した場合によつて説明したが、本考案
の圧力調整装置は別段この構造に限定されるもの
ではなく、例えば、第4図イ,ニ,ヘの如くスリ
ツトを端部の応力が分散する形状とした場合は、
該スリツト7を密閉する如く基布6に直接薄膜1
1を貼着するだけで良く、又、スリツト7を形成
した当て布9に予め薄膜11を貼着し、これを基
布6に設けたベントホールを閉鎖するように縫い
付けて構成することも可能であり、本考案の主旨
を逸脱しない範囲において適宜設計的改変を加え
ることが可能である。
部に応力が集中してエアーバツグ基布6が裂ける
のを防止するため、スリツト7の周縁を当て布9
とミシン縫い糸10により補強し、その上に薄膜
11を貼着した場合によつて説明したが、本考案
の圧力調整装置は別段この構造に限定されるもの
ではなく、例えば、第4図イ,ニ,ヘの如くスリ
ツトを端部の応力が分散する形状とした場合は、
該スリツト7を密閉する如く基布6に直接薄膜1
1を貼着するだけで良く、又、スリツト7を形成
した当て布9に予め薄膜11を貼着し、これを基
布6に設けたベントホールを閉鎖するように縫い
付けて構成することも可能であり、本考案の主旨
を逸脱しない範囲において適宜設計的改変を加え
ることが可能である。
(考案の効果)
以上述べた如く本考案の圧力調整装置はエアー
バツグ基布に開閉自在なスリツトを形成し、該ス
リツトを閉じた状態で、その周縁の基布に所定引
張強度を有する合成樹脂薄膜を全面貼着して密閉
することにより、エアーバツグの内部が設定圧力
以下では、スリツトからガスが漏れ出ないように
し、内部圧力を適正に維持すると共に、エアーバ
ツグの内部圧力が異常に上昇したときは、前記薄
膜が自然に破断して安全弁の役割をし、スリツト
よりガスを放出してエアーバツグの内部圧力を常
時一定に保つようにしたものであるから、環境温
度等の影響によりエアーバツグの内圧が変化した
場合でも、リバウンド等による乗員の2次衝突を
防止することが出来ると共に、薄膜自体がスリツ
ト周縁部の基布又は当て布により保持されている
ため、破断時に破片が飛散することがなく、エア
ーバツグによる乗員の安全確保に大いに寄与する
ものである。
バツグ基布に開閉自在なスリツトを形成し、該ス
リツトを閉じた状態で、その周縁の基布に所定引
張強度を有する合成樹脂薄膜を全面貼着して密閉
することにより、エアーバツグの内部が設定圧力
以下では、スリツトからガスが漏れ出ないように
し、内部圧力を適正に維持すると共に、エアーバ
ツグの内部圧力が異常に上昇したときは、前記薄
膜が自然に破断して安全弁の役割をし、スリツト
よりガスを放出してエアーバツグの内部圧力を常
時一定に保つようにしたものであるから、環境温
度等の影響によりエアーバツグの内圧が変化した
場合でも、リバウンド等による乗員の2次衝突を
防止することが出来ると共に、薄膜自体がスリツ
ト周縁部の基布又は当て布により保持されている
ため、破断時に破片が飛散することがなく、エア
ーバツグによる乗員の安全確保に大いに寄与する
ものである。
しかも、本考案によれば、従来の常時開放型ベ
ントホールの様にインフレーシヨン初期段階より
のガス漏れがないため、インフレータとして小型
小容量のものを使用することが可能であり、エア
ーバツグのスリツト部が薄膜のため折畳みが容易
であることと相俟つて格納時のコンパクト化を達
成し得ると共に、制作が容易であり、運転席用、
助手席用等、どのタイプのエアーバツグにも適用
が可能であるなど種々の利点がある。
ントホールの様にインフレーシヨン初期段階より
のガス漏れがないため、インフレータとして小型
小容量のものを使用することが可能であり、エア
ーバツグのスリツト部が薄膜のため折畳みが容易
であることと相俟つて格納時のコンパクト化を達
成し得ると共に、制作が容易であり、運転席用、
助手席用等、どのタイプのエアーバツグにも適用
が可能であるなど種々の利点がある。
第1図は本考案圧力調整装置を備えたエアーバ
ツグを装備した自動車の側断面図、第2図は本考
案圧力調整装置の一例を示す平面図、第3図は第
2図における−矢視断面図、第4図イ〜ヘは
本考案装置に適用可能なスリツトの変形実施例を
示す説明図である。 5……エアーバツグ、6……基布、7……スリ
ツト、9……当て布、10……ミシン縫い糸、1
1……薄膜、A……乗員。
ツグを装備した自動車の側断面図、第2図は本考
案圧力調整装置の一例を示す平面図、第3図は第
2図における−矢視断面図、第4図イ〜ヘは
本考案装置に適用可能なスリツトの変形実施例を
示す説明図である。 5……エアーバツグ、6……基布、7……スリ
ツト、9……当て布、10……ミシン縫い糸、1
1……薄膜、A……乗員。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 エアーバツグ基布に開閉自在なスリツトを形
成し、該スリツトを閉じた状態で、その周縁の
基布に所定引張強度を有する合成樹脂薄膜を全
面貼着し、密閉してなることを特徴とするエア
ーバツグの圧力調整装置。 2 スリツトの周囲がミシン縫い糸により補強さ
れている実用新案登録請求の範囲第1項記載の
エアーバツグの圧力調整装置。 3 スリツトの周囲が当て布およびミシン縫い糸
により補強されている実用新案登録請求の範囲
第1項記載の圧力調整装置。 4 薄膜が縫い目を覆つて貼着されている実用新
案登録請求の範囲第2項乃至第3項のいずれか
に記載の圧力調整装置。 5 薄膜がシリコン等の温度による引張強度変化
の少ない合成樹脂材料で形成されている実用新
案登録請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか
に記載の圧力調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2925486U JPH056206Y2 (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2925486U JPH056206Y2 (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62141565U JPS62141565U (ja) | 1987-09-07 |
JPH056206Y2 true JPH056206Y2 (ja) | 1993-02-17 |
Family
ID=12271138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2925486U Expired - Lifetime JPH056206Y2 (ja) | 1986-03-03 | 1986-03-03 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH056206Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005118355A1 (ja) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Autoliv Development Ab | エアバッグの内圧制御方法及びエアバッグ装置 |
JP2007001362A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Nippon Plast Co Ltd | エアバッグ装置 |
-
1986
- 1986-03-03 JP JP2925486U patent/JPH056206Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005118355A1 (ja) * | 2004-06-01 | 2005-12-15 | Autoliv Development Ab | エアバッグの内圧制御方法及びエアバッグ装置 |
JP2007001362A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Nippon Plast Co Ltd | エアバッグ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62141565U (ja) | 1987-09-07 |
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