JPH0562026U - 電気二重層コンデンサ - Google Patents

電気二重層コンデンサ

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JPH0562026U
JPH0562026U JP264992U JP264992U JPH0562026U JP H0562026 U JPH0562026 U JP H0562026U JP 264992 U JP264992 U JP 264992U JP 264992 U JP264992 U JP 264992U JP H0562026 U JPH0562026 U JP H0562026U
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JP
Japan
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activated carbon
double layer
electric double
layer capacitor
carbon electrode
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Pending
Application number
JP264992U
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English (en)
Inventor
浩平 山本
正典 中西
光宏 中村
龍也 山崎
和夫 高田
研 倉林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Isuzu Motors Ltd
Original Assignee
Isuzu Motors Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 板状に加圧成形された活性炭電極に多量の電
解液を速やかに吸収させることができるようにする。 【構成】 板状に加圧成形された活性炭電極5にその表
面から裏面に達するスリット5aを適宜な線状パターン
で形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、分極性電極として板状に加圧成形された活性炭電極を用いる電気 二重層コンデンサの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
平板形ケーシング構造の電気二重層コンデンサの構成例を図1、図2に示して いる。内面側に導電性フィルム1が接着された2枚の金属板2の間にプラスチッ ク製の円形の枠体3を挾み込むことによって偏平なケーシングが構成され、その 内部に、セパレータ4で2層に分割された活性炭電極5を電解液とともに密封し ている。2枚の金属板2の4隅がプラスチック製のボルト6とナット7で締結さ れている。
【0003】 導電性フィルム1は活性炭電極5に密着し、集電体として機能する。金属板2 はケーシングの主体であるとともに、外部接続用の端子として機能する。枠体3 は2枚の金属板2の間に挾まれてコンデンサ・セルを密封する封口ガスケットと して機能する。活性炭電極5は、テフロンバインダを加えた活性炭の粉体を加圧 成形して円板形に構成したものである。セパレータ4はポリプロピレンなどのイ オン透過性の多孔性フィルムからなる。電解液は希硫酸などからなり、活性炭電 極5とセパレータ4に十分に含浸させる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
例えば特開平1−152715号公報にも記載されているように、バインダを 加えて板状に加圧成形された活性炭電極の表面は非常に平滑で、電解液が内部に しみこみにくいという問題がある。電気二重層コンデンサの製造過程において、 活性炭電極に所定量の電解液を接触させて吸収されるのを待つのであるが、電解 液の吸収速度が遅いので待ち時間が非常に長くなるということと、電解液の吸収 性が悪いことから最終的にも活性炭電極の深部まで電解液が行きわたらないとい う問題があった。活性炭電極に十分に電解液が含浸されていないと、コンデンサ の静電容量が設計値よりも低くなってしまう。
【0005】 そのため特開平1−152715号公報の技術では、板状に加圧成形された活 性炭電極の表面にエンボス加工などによる傷を形成し、電極内部へ速やかに電解 液が吸収されるようにしている。この技術はもちろん有効である。しかし活性炭 電極の表面の平滑層を傷によって破壊し、表面の電解液吸収性能を高めているだ けなので、活性炭電極の厚みが大きいと十分に深部にまで電解液を吸収させるこ とは困難であった。
【0006】 この考案は前述した従来の問題点に鑑みなされたもので、その目的は、大容量 の電気二重層コンデンサに用いられる厚みの大きな活性炭電極に対しても短時間 で十分な量の電解液を含浸させることができるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこでこの考案では、板状に加圧成形された活性炭電極にその表面から裏面に 達するスリット(切り目)を適宜な線状パターンで形成して電気二重層コンデン サを構成するようにした。
【0008】
【作用】
前記スリットが形成されている板状の活性炭電極に所定量の電解液を接触させ ると、電極の表面からだけでなくスリット内にも電解液が入り込み、そのスリッ トの断面からも電解液が吸収される。
【0009】
【実施例】
図1と図2に示す電気二重層コンデンサの基本構造は以下に説明する本考案の 実施例にも共通するものである。この構造の電気二重層コンデンサの製造工程の 一過程を図3に示している。前記の金属板2の中央部の表面に円形の導電性フィ ルム1を熱圧着し、その導電性フィルム1上にテフロンバインダを用いて円板形 に加圧成形した活性炭電極5を熱圧着する。この活性炭電極5にカッターナイフ により図のように十字形のスリット(切り目)5aをいれる。その後、この活性 炭電極5上に所定量の電解液を接触させる。その電解液は活性炭電極5の表面か ら吸収されるとともにスリット5a内に入り込み、スリット5aの断面からも吸 収される。スリット5aを形成したことにより電解液の吸収が非常に速くなるの で、吸収の待ち時間が短縮され、図3に示す組立品を2個用いて図1、図2に示 す電気二重層コンデンサを組立てる作業性が向上する。また、スリット5aは活 性炭電極5の表面から裏面まで達しているので、電極5の厚さが大きくても電極 全体に電解液を十分にしみわたらせることができる。
【0010】 図4は活性炭電極5に形成するスリット5aの線状パターンの他の3つの例を 示している。(A)は45°間隔の放射線状にスリット5aを形成したものであ り、(B)は碁盤目状にスリット5aを形成した例であり、(C)は同心円状に スリット5aを形成した例である。このように様々なパターンでスリット5aを 形成することができる。
【0011】 ここで、直径20mm,厚さ1.7mmの円盤状電極5を用い、これにカッターナ イフで図3に示すような十字形のスリット5aを形成した電極を製作し、1枚の 電極に0.5mlの電解液を、電極全体に均一に行き渡るように加え、電気二重層 コンデンサを組み立てて、静電容量のばらつき,および組み立て後の経過時間と 静電容量との関係を測定した。そして、スリットが形成されていない電極を用い て製作した電気二重層コンデンサについても同様の測定を行い、両者の測定結果 を比較した。
【0012】 図5は組み立て後10分経過した電気二重層コンデンサの静電容量のばらつき を示している。十字形のスリット5aが形成されている電気二重層コンデンサの 方がばらつきが少なく、平均静電容量も高かった。十字形のスリット5aが形成 されている方を100とすると、スリット5aが形成されていない方の平均は7 0であった。
【0013】 図6は組み立て後の経過時間と静電容量との関係を示している。十字形のスリ ット5aが形成されている方は、約2分で静電容量が一定となったのに対し、ス リット5aが形成されていない方は、組み立て後10分経過しても、静電容量が 一定とならなかった。なお、図6では、十字形のスリット5aが形成された電気 二重層コンデンサの静電容量が一定となったときの静電容量の値を100として 表現している。
【0014】 以上の結果は、電極5に十字形のスリット5aを設けることによって、短時間 に多くの電解液を電極5に深く含浸させることができることによる。
【0015】
【考案の効果】
以上詳細に説明したように、この考案の電気二重層コンデンサでは、板状に加 圧成形された活性炭電極にその表面から裏面に達するスリットが適宜な線状パタ ーンで形成されているので、そのスリットの断面を通して電極の内部に電解液が 速やかに吸収されるとともに、電解液の吸収量が従来より多くなる。従って製造 過程での電解液の吸収待ち時間が短くなり、作業能率が向上するだけでなく、電 解液の吸収量が多いことにより静電容量が大きくなり、製品間での容量のバラツ キも少なくなる。つまり高性能な電気二重層コンデンサを能率良く量産すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気二重層コンデンサの基本構造の一例を示す
断面図である。
【図2】同上電気二重層コンデンサの斜視図である。
【図3】同上電気二重層コンデンサに本考案を適用した
場合の製造過程を示す斜視図である。
【図4】この考案において電極に形成するスリットのパ
ターンの他の例を示す平面図である。
【図5】電極のスリットの有無による静電容量のばらつ
きを示すグラフである。
【図6】電極のスリットの有無による組み立て後経過時
間と静電容量との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 導電性フィルム 2 金属板 3 枠体 4 セパレータ 5 活性炭電極 5a スリット 6 プラスチック製ボルト 7 プラスチック製ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中村 光宏 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)考案者 山崎 龍也 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)考案者 高田 和夫 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)考案者 倉林 研 神奈川県藤沢市土棚8番地 いすゞ自動車 株式会社藤沢工場内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状に加圧成形された2枚の活性炭電極
    の間にセパレータが挾み込まれるとともに全体に電解液
    が含浸されてケースに収納され、2枚の活性炭電極にそ
    れぞれ集電体が接合された基本構造の電気二重層コンデ
    ンサであって、前記板状の活性炭電極にはその表面から
    裏面に達するスリットが適宜な線状パターンで形成され
    ていることを特徴とする電気二重層コンデンサ。
JP264992U 1992-01-28 1992-01-28 電気二重層コンデンサ Pending JPH0562026U (ja)

Priority Applications (1)

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JP264992U JPH0562026U (ja) 1992-01-28 1992-01-28 電気二重層コンデンサ

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JP264992U JPH0562026U (ja) 1992-01-28 1992-01-28 電気二重層コンデンサ

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JPH0562026U true JPH0562026U (ja) 1993-08-13

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ID=11535206

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6361118B2 (ja) * 1980-09-30 1988-11-28
JPH0399415A (ja) * 1989-09-12 1991-04-24 Isuzu Motors Ltd 電気二重層コンデンサ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6361118B2 (ja) * 1980-09-30 1988-11-28
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