JPH0561980A - 線分描画装置 - Google Patents

線分描画装置

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Publication number
JPH0561980A
JPH0561980A JP3223245A JP22324591A JPH0561980A JP H0561980 A JPH0561980 A JP H0561980A JP 3223245 A JP3223245 A JP 3223245A JP 22324591 A JP22324591 A JP 22324591A JP H0561980 A JPH0561980 A JP H0561980A
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JP
Japan
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dda
error
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partial area
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Application number
JP3223245A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Kubota
和弘 窪田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Priority to US07/939,509 priority patent/US5305432A/en
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T11/002D [Two Dimensional] image generation
    • G06T11/20Drawing from basic elements, e.g. lines or circles
    • G06T11/203Drawing of straight lines or curves

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】画像メモリに線分を描画するに際し、ある近似
線分の描画軌跡と、その線分の描画開始点と終了点を交
換して描画した近似線分の描画軌跡とを一致させる。 【構成】線分を描画する前に、予め誤差判定条件の記憶
機構22に、DDA誤差項が0.5になったときに適用
する誤差判定条件がそれぞれの部分領域ごとに格納され
ている。格納値は、ある部分領域の誤差判定条件と、座
標原点を中心にその部分領域と点対象位置にある部分領
域の誤差判定条件とは異なる値を設定しておく。処理機
構21は近似線分の方向ベクトルが属する部分領域を解
析してオクタント記憶機構23に格納する。その後、D
DA機構25にDDAパラメータを送り、DDA機構2
5が近似線分の構成要素である座標値(Xn,Ynを)
を逐次算出する。この過程において、DDA機構25は
部分領域記憶機構23によって選択される誤差判定条件
を参照する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル画像処理方式
に関し、特に画像メモリ上に線分を描画する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の線分描画装置について図を参照し
て説明する。
【0003】図3(a)は、稠密な二次元座標平面上に
定義された理想線分、図3(b)は、図3(a)の線分
を離散的な座標格子上に展開した近似線分である。画像
メモリは、離散的な座標系を前提とした二次元平面と考
えることができる。画像メモリ上に線分を描画するため
には、図3(a)の理想線分を図3(b)のように近似
線分に展開する必要がある。これは、近似線分を点の集
合とみなしたときの、離散座標上の点列{XN ,YN
を求めることを意味する。説明をより具体的にするため
に、図3(b)の離散的な座標系として整数座標系を導
入する。座標平面上で線分を一意に定めるための、線分
の始点座標(XS,YS)、終点座標(XE,YE)が
与えられている図3(a)の理想線分を、図3(b)の
ように整数座標系上に展開する一般的な方法のひとつに
次のようなものがある。
【0004】まず、理想線分の方向ベクトルとX軸の+
X方向とのなす角α(0度以上360度未満)によっ
て、理想線分を8種類に分類する。図4のようにαの値
を45度単位で分割する。例えば、0度≦α<45度の
とき、その理想線分を「方向ベクトルが第1オクタント
に属する線分」と呼ぶことができる。表現を簡素化する
ために以後「第1オクタントに属する線分」と呼ぶこと
にする。同様に、45度≦α<90度のときは「第2オ
クタントに属する線分」である。長さが2以上のすべて
の理想線分は第1から第8までのいずれかのオクタント
に属することになる。どのオクタントに属するかを解析
するには、実際に角αを算出する必要はない。XE−X
S、YE−YS、(XE−XS) −( YE−YS) の3
式の正負符号判定で分類できる。
【0005】ここで、第1、第4、第5、第8オクタン
トに属する線分をXメジャー線分、第2、第3、第6、
第7オクタントに属する線分をYメジャー線分と呼ぶこ
とにする。また、Xメジャー線分では、X成分をメジャ
ー成分、Y成分をマイナー成分と呼び、Yメジャー線分
では、X成分をマイナー成分、Y成分をメジャー成分と
呼ぶことにする。
【0006】次に、近似線分としての整数座標点列{X
n,Yn}の各要素{Xn,Yn}を逐次求める過程
を、図5を用いて説明する。図5は、第1オクタントに
属する線分を例にとった説明図である。第5図中の理想
線分を整数X座標でサンプリングする。前回のサンプリ
ング点を(Xn-1,Yn-1)、今回のサンプリング点を
(Xn,Xn)とする。今回のサンプリング点Cにおけ
るY座標値Yrの小数部、すなわち、理想線分と近似線
分との誤差を求める。誤差が0.5未満であれば、Yn
=Yn-1とし、誤差が0.5以上であれば、Yn=Yn
-1+1とする。これは(Xn,Yr)から最も近傍に位
置する整数座標点(Xn,Yn)を求めることを意味す
る。図5では、点Cの最も近傍にある整数座標点の候補
として点Aと点Bが挙げられたが、誤差が0.5以上な
のでYn=Yn-1+1とした、すなわち、点Aが採択さ
れたことを表している。
【0007】メジャー成分の漸化式は常にXn=Xn+
1である。マイナー成分の漸化式は誤差の値によって、
Yn=Yn-1、Yn-1+1のどちらか一方になる。通常
は、誤差のしきい値を0.5とし、0.5未満のときに
Yn=Yn-1を選択し、また、0.5以上のときにYn
=Yn-1+1を選択する。後者のときに「DDA誤差項
による桁上がり」と呼ぶことにする。逆の言い方をすれ
ば、「誤差項が桁上がりしないときには、マイナー成分
は変化しない。誤差項が変化したときにはマイナー成分
が変化する。」となる。
【0008】以上、第1オクタントに属するXメジャー
線分の説明をした。他のオクタントの場合には、漸化式
が多少異なる。各オクタントと漸化式との関係を図7に
示す。第1、第4、第5、第8オクタントに属する線分
はXメジャー、第2、第3、第6、第7オクタントに属
する線分はYメジャーである。Yメジャー線分の場合に
は、その線分を整数Y座標でサンプリングし、各サンプ
リング点におけるX座標値Xrを求め、さらに、最も近
傍に位置する整数座標点(Xn,Yn)を求めることに
なる。
【0009】上述した方法は、DDA(Digital
Differencial Analyzer)と呼
ばれており、画像メモリのような離散的なXY座標系
に、線分を描画する最も一般的な方式のひとつである。
実使用上では、小数部判定条件を整数符号判定に置き換
えた整数型Bresenhamアルゴリズムを用いたD
DAが利用される。DDA、整数型Bresenham
アルゴリズムについては、文献「プロシジュアル・エレ
メンツ・フォ・コンピュータ・グラフィクス(PROC
EDUAL ELEMENTS FOR COMPUT
ER GRAPHICS)」(D.F.ロジャース(D
AVID F.ROGERS)著)に詳細が記述されて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の線分描画方式では誤差が0.5になるサンプリング点
を含む理想線分を近似線分に展開する場合、次のような
問題が生じる。すなわち、始点を(XS,YS)、終点
を(XE,YE)とした近似線分と、始点を(XE,Y
E)、終点を(XS,YS)とした近似線分とが一致し
ないという問題である。図6を用いて具体的に説明す
る。
【0011】図6(a)は、(−2,−1)を始点、
(6,3)を終点とする近似線分を黒丸で表したもので
ある。誤差判定条件として「誤差項が0.5以上になっ
たときに桁上がり」を採用したDDA機構を使って近似
している。一方、図6(b)は、同じDDA機構を使用
して、(6,3)を始点、(−2,−1)を終点とする
近似線分を黒丸で表したものである。図6(b)の線分
は、図6(a)の線分の始点、終点を交換しただけのも
のであるが、図で明らかなように両近似線分は一致しな
い。これは、画像メモリ上に描画した近似線分の軌跡が
異なることを意味する。二次元平面上の線分は本来、線
分の2端点座標で一意に決定されるべきものであり、始
点、終点の区別はない。ところが、上述したように、始
点、終点を交換したことにより、画像メモリ上の描画軌
跡が異なるのであれば、グラフィクス・ソフトウエアに
過大な負担を与えることになる。
【0012】いま、誤差の判定条件は「誤差項が0.5
以上になったときに桁上がり」としたが、「誤差項が
0.5より大きくなったときに桁上がり」としても同様
の問題が生じる。「誤差項が0.5より大きくなったと
きに桁上がり」とした場合には、第6図(a)が(6,
3)を始点、(−2,−1)を終点とする近似線分を表
し、図6(b)が(−2,−1)を始点、(6,3)を
終点とする近似線分を表したものになる。やはり、描画
軌跡は一致しない。
【0013】画像メモリ上の描画軌跡を一致させるため
に、次のような機構を導入した従来技術もある。すなわ
ち、誤差の判定条件として、「誤差項が0.5以上にな
ったときに桁上がり」と「誤差項0.5より大きくなっ
たときに桁上がり」の2種類のいずれかを選択できる線
分描画装置である。しかし、この場合においても、どの
オクタントに属する線分であるかを、グラフィクス・ソ
フトウエアが識別し、2種類の誤差判定条件のどちらを
用いて近似線分を描画するかを、線分1本につき1回判
定して線分描画装置に告知しなければならない。これ
は、描画速度の低下を招く。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、本発明の線分描画装置は、二次元座標平面上
に等間隔に設けられた離散座標点(XN ,YN )に一対
一対応する画像情報をそれぞれ記憶する単位記憶素子を
有する画像メモリと、前記画像メモリ内の任意位置に存
在する単位記憶素子に対して読み書きができ、読み書き
をする際に、読み書き対象となる単位記憶素子の存在位
置を前記離散座標点(XN ,YN )を用いて指定するこ
とができる描画機構と、別の処理系から与えられた、前
記二次元座標平面上に線分を定義するための、始点座標
と終点座標とを解析し、DDA(Digital Di
fferencial Analyzer:微分解析
器)パラメータと、座標原点を通る1つ以上の直線で分
割される2つ以上の部分領域の中で、前記線分の方向ベ
クトルがどの部分領域に属するかを算出する処理装置
と、DDA誤差項の判定において、第1の判定条件「誤
差項が0.5以上になったときに桁上がりする」を適用
するか、第2の判定「誤差項が0.5より大きくなった
ときに桁上がりする」を適用するかを決定する、別の処
理系から与えられた情報を、前記部分領域ごとに記憶し
ておく、誤差判定条件の記憶機構と、前記処理装置によ
って算出された、前記線分の方向ベクトルが属する部分
領域を記憶する部分領域記憶機構と、前記部分領域記憶
機構の出力に従い、前記誤差判定条件の記憶機構の各部
分領域ごとの誤差判定条件のうちの1つを選択するセレ
クタと、前記処理装置によって算出されたDDAパラメ
ータに従い、離散座標系での近似線分の構成要素となる
座標値(XN ,YN )を逐次算出する過程において、誤
差項が0.5になったときに前記セレクタの出力で決定
される誤差判定条件を適用するDDA機構とを有してい
る。
【0015】
【実施例】本発明について図を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明の一実施例における装置構
成図である。1は線分描画装置を制御するホスト処理装
置である。2が本発明の線分描画装置であり、21、2
2、23、24、25、26、27の7ブロックから構
成される。
【0017】処理機構21は、本発明の線分発生装置を
制御するホスト処理装置から、画像メモリに描画するべ
き線分の始点、終点座標を受け取る。受け取った座標値
を解析し、その線分がどのオクタントに属するかを識別
し、オクタント記憶機構23に格納する。格納したあと
に、DDA機構25に対して、始点座標、DDAパラメ
ータを送出する。
【0018】誤差判定条件の記憶機構22は8ビットの
レジスタであり、第1ビットから第8ビットまでが、そ
れぞれ第1オクタントから第8オクタントまでに対応す
る。ビット値が1のときは、誤差判定条件「誤差項が
0.5以上になったときに桁上がり」を適用することを
表し、ビット値が0のときは、誤差判定条件「誤差項が
0.5より大きくなったときに桁上がり」を適用するこ
とを表す。ある近似線分と、その近似線分の始点と終点
を交換した近似線分とが一致するためには、あるオクタ
ントの誤差判定条件と、そのオクタントと原点対称位置
にあるオクタントの誤差判定条件とを逆にする必要があ
る。例えば、第1、第2、第3、第4オクタントに属す
る近似線分を描画するときは、誤差判定条件「誤差項が
0.5以上になったときに桁上がり」を適用し、第5、
第6、第7、第8オクタントに属する近似線分を描画す
るときは、誤差判定条件「誤差項が0.5より大きくな
ったときに桁上がり」を適用するように、前述のホスト
処理装置によって、誤差判定条件の記憶機構に値が設定
されているものとする。
【0019】オクタント記憶機構23は、これから描画
しようとしている近似線分がどのオクタントに属するか
を記憶する機構である。オクタント記憶機構23の出力
は、セレクタ24に入力され、誤差判定条件の記憶機構
22の出力8ビットの中から1ビットを選択するための
情報として用いられる。選択された1ビットの情報はD
DA機構25に送出され、DDA機構25で誤差判定条
件として使用される。
【0020】DDA機構25は、処理機構21から送出
された始点座標、DDAパラメータをもとに、近似線分
の構成要素である座標点(Xn,Yn)を、セレクタ2
4から送られた誤差判定条件を参照しながら、逐次生成
する。
【0021】DDA機構25によって逐次生成した、近
似線分の構成要素である座標点(Xn,Yn)は描画装
置26に送出される。描画装置26は(Xn,Yn)に
対応する、画像メモリ27の単位記憶素子に書き込みを
実行する。
【0022】次に、この装置を使用して、始点(−2,
−1)、終点(6,3)なる近似線分の描画軌跡と、始
点(6,3)、終点(−2,−1)なる近似線分の描画
軌跡とが一致することを説明する。まず、前者の描画軌
跡を考え、その後、後者の描画軌跡を考える。
【0023】図2(a)は、本装置を使用して、始点
(−2,−1)、終点(6,3)なる近傍線分を画像メ
モリ上に描画したところである。図中の丸が整数座標系
上の離散点であり、このなかで黒丸が描画対象となった
点、白丸は描画対象とならなかった点である。また、図
中、始点(−2,−1)、終点(6,3)とを結ぶ斜め
の線分が理想線分を表したものである。
【0024】この理想線分を展開した近似線分は、座標
点列{(−2,−1),(−1,0),(0,0),
(1,1),(2,1),(3,2),(4,2),
(5,3),(6,3)}で表される。この座標点列の
各要素を求める過程を説明する。
【0025】処理機構21は、始点(XS,YS)と終
点(XE,YE)を解析して、この線分が第1オクタン
トに属することを算出する。この解析は、理想線分のX
方向長(XE−XS)、Y方向長(YE−YS)、X方
向長絶対値とY方向長絶対値との差(( XE−XS) −
( YE−YS) )、合計3回の大小比較判定処理で完了
する。この比較判定結果を、図8に照らしあわせれば、
その理想線分の属するオクタントがわかる。始点(−
2,−1)、終点(6,3)の場合には、第1オクタン
トに属することがわかる。これをオクタント記憶機構2
3に格納する。この格納によって、セレクタ24が、誤
差判定条件の記憶機構22の出力から、第1オクタント
用の誤差判定条件を選択するようになる。
【0026】次に、処理機構21は、DDA機構25に
対して、始点座標、DDAパラメータを送出し、DDA
機構25を起動する。理想線分が第1オクタントに属す
る線分、すなわち、Xメジャー線分なので、DDA機構
25は、理想線分を整数X座標でサンプリングする。各
サンプリング点の座標を列記すると、(−2,−1),
(−1,−0.5),(0,0),(1,0.5),
(2,1),(3,1.5),(4,2),(5,2.
5),(6,3)の9要素となる。この中で、第1、第
3、第5、第7、第9要素に関しては、サンプリング点
が整数座標点になっているので、座標値をそのまま描画
機構26に対して送る。ところが、第2、第4、第6、
第8要素に関しては、サンプリング点のY座標値の小数
部が0.5になっている。これらの要素に関しては、セ
レクタ24により選択された、第1オクタントに属する
線分の誤差判定条件「誤差項が0.5以上になったとき
に桁上がり」を適用し、(−1,−0.5),(1,
0.5),(3,1.5),(5,2.5)の各点に対
して、最も近傍にある整数座標点を求めなければならな
い。第2要素である(−1,−0.5)に着目する。前
回のサンプリング点、すなわち、第1要素は(−2,−
1)である。「桁上がり」のため、このY座標値−1に
1を加えた値が第2要素のY座標値になる。その結果、
第2要素(−1,−0.5)は(−1,0)に近似され
る。同様にして、(1,0.5),(3,1.5),
(5,2.5)の各点は、(1,1),(3,2),
(5,3)に近似される。かくして、始点(−2,−
1)、終点(6,3)なる近似線分の描画軌跡は、座標
点列{(−2,−1),(−1,0),(0,0),
(1,1),(2,1),(3,2),(4,2),
(5,3),(6,3)}となる。
【0027】次に、始点(6,3)、終点(−2,−
1)なる近似線分の描画軌跡を考えてみる。前述の線分
と同様にして、この線分の属するオクタントを求める
と、第5オクタントに属する線分であることがわかる。
前述の線分が第1オクタントに属するものであるので、
その線分の始点、終点を交換した線分が第5オクタント
に属するのは、ある意味で当然である。この線分上の各
サンプリング点の座標を列記すると、(6,3),
(5,2.5),(4,2),(3,1.5),(2,
1),(1,0.5),(0,0),(−1,−0.
5),(−2,−1)となる。前述の線分同様に第2、
第4、第6、第8要素が整数座標点とならない。これら
の要素に関しては、セレクタ24により選択された、第
1オクタントに属する線分の誤差判定条件「誤差項が
0.5より大きくなっとときに桁上がり」を適用し、
(5,2.5),(3,1.5),(1,0,5),
(−1,−0.5)の各点に対して、最も近傍にある整
数座標点を求めなければならない。ところが、誤差が
0.5のときは桁上がりしないので、(5,2.5),
(3,1.5),(1,0.5),(−1,−0.5)
の各点は、(5,3),(3,2),(1,1),(−
1,0)に近似される。かくして、始点(6,3)、終
点(−2,−1)なる近似線分の描画軌跡は、座標点列
{(6,3),(5,3),(4,2),(3,2),
(2,1),(1,1),(0,0),(−1,0),
(−2,−1)}となる。この点列は、始点(−2,−
1)、終点(6,3)なる近似線分の点列と一致する。
【0028】以上説明したように、(6,3)と(−
2,−1)を2端点とする近似線分は唯1つである。始
点と終点が交換されても軌跡は一致する。これは、第
1、第2、第3、第4オクタントに属する近似線分を描
画するときは、誤差判定条件「誤差項が0.5以上にな
ったときに桁上がり」を適用し、第5、第6、第7、第
8オクタントに属する近似線分を描画するときは、誤差
判定条件「誤差項が0.5より大きくなったときに桁上
がり」を適用するように、誤差判定条件の記憶機構22
に設定がなされていたからである。第1、第2、第3、
第4オクタントに属する近似線分を描画するときは、誤
差判定条件「誤差項が0.5より大きくなったときに桁
上がり」を適用し、第5、第6、第7、第8オクタント
に属する近似線分を描画するときは、誤差判定条件「誤
差項が0.5以上になったときに桁上がり」を適用する
ように、誤差判定条件の記憶機構22の設定値を変えた
場合には、図2(b)のような軌跡になる。この場合で
も始点と終点が交換されても軌跡は一致する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の線分描画
装置を使用すれば、ホスト処理系のグラフィクス・ソフ
トウエアは、線分の始点、終点を意識する必要がなくな
るので、線分描画速度の向上が期待できる。また、誤差
判定条件の記憶機構22の設定値を変更するだけで種々
の描画軌跡が採択できるという汎用性も持つ。
【0030】描画速度の向上を定量的に示す。従来の線
分描画装置においては、描画軌跡の一致を保つために始
点Y座標と終点Y座標の大小比較をし、常に、Y座標値
の小さい座標点を始点として線分描画装置に始点、終点
の座標を送出する方法が一般的である。この場合には、
「始点Y座標と終点Y座標の大小比較、および、その結
果による始点と終点の交換」という処理が余分に挿入さ
れる。始点Y座標と終点Y座標の大小比較に1ステッ
プ、比較結果による条件分岐に1ステップ、交換に2ス
テップ必要と仮定する。交換は半分の確率で起こるもの
とした場合、平均1ステップ、したがって、総計3ステ
ップが余分なステップとなる。これに対して、必ず必要
な処理は、始点、終点の座標値XS、YS、XE、YE
の4パラメータの転送であり、それぞれ1ステップ必
要、総計4ステップが必要なステップとなる。したがっ
て、従来の線分描画装置では、1線分あたり7ステップ
かかり、本発明の線分描画装置では、1線分あたり4ス
テップかかる。本発明による描画速度の向上は、少なく
見積もっても1.75倍となる。
【0031】なお、実施例では、線分の方向ベクトルが
属する部分領域としてオクタントを選んだ。これは、特
許請求の範囲の項における記述「座標原点を通る1つ以
上の直線で分割される2つ以上の部分領域」に即して言
えば、「座標原点を通る4つの直線、X=0、Y=0、
Y=X、Y=−Xで分割される8つの部分領域」と表現
することができる。本発明の本質である「始点、終点を
交換しても近似線分の描画軌跡は変らないことの実現」
から言えば、部分領域としてオクタントを選ぶ必然性は
ない。例えば「座標原点を通る1つの直線Y=0で分割
される2つの部分領域」を選択すれば十分である。これ
は、第1図中の誤差判定条件の記憶機構22のビット数
を2ビットにすることで容易に実現できる。にもかかわ
らず、オクタントを選択した理由は次の2点である。
【0032】第1の理由は、オクタントごとの描画軌跡
の対称性を意図したものである。円弧をDDAで発生さ
せるときにおいて、円周上の微小区間に着目すれば、弧
も座標点列で表すことができ、本発明に帰着する。円を
DDAで発生させるときには、X=0、Y=0、Y=
X、Y=−Xなどの直線に対して線対称になっているこ
とが望まれるグラフィクス・ソフトウエアもある。
【0033】第2の理由は、オクタント算出処理にかか
るオーバヘッドは、本発明によるものではないことを明
確に示すためである。DDAを利用する場合には、図7
に示した8種類の中から1種類の漸化式の選択をする必
要がある。すなわち、描画対象となる線分がどのオクタ
ントに属するかを算出する処理が、本発明を利用するか
否かにかかわらず必要だからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における装置構成図である。
【図2】整数座標系の上に描画された近似線分である。
【図3】稠密なXY座標平面上の理想線分(a)と、そ
の理想線分を離散的なXY座標格子の上に展開した近似
線分(b)とを示す図である。
【図4】線分の方向ベクトルの向きによって8種類(8
つのオクタント)に分類するときの説明図である。
【図5】DDA機構を使用して理想線分を近似する整数
座標点を逐次求めていく過程を説明するための図であ
る。
【図6】(−2,−1)を始点、(6,3)を終点とす
る理想線分とその近似線分を表した図(A)と(6,
3)を始点、(−2,−1)を終点とする理想線分とそ
の近似線分を表した図(b)である。
【図7】オクタントから、メジャー成分の増減、マイナ
成分の増減を導出するための図である。
【図8】XE−XS、YE−YS、( XE−XS) −(
YE−YS) の3式の値の符号成分(正負)から、オク
タントを導出するための図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次元座標平面上に等間隔に設けられた
    離散座標点(XN ,YN )に一対一対応する画像情報を
    それぞれ記憶する単位記憶素子を有する画像メモリと、
    前記画像メモリ内の任意位置に存在する単位記憶素子に
    対して読み書きができ、読み書きをする際に、読み書き
    対象となる単位記憶素子の存在位置を前記離散座標点
    (XN ,YN )を用いて指定することができる描画機構
    と、別の処理系から与えられた、前記二次元座標平面上
    に線分を定義するための、始点座標と終点座標とを解析
    し、DDA(Digital Differencia
    lAnalyzer:微分解析器)パラメータと、座標
    原点を通る1つ以上の直線で分割される2つ以上の部分
    領域の中で、前記線分の方向ベクトルがどの部分領域に
    属するかを算出する処理装置と、DDA誤差項の判定に
    おいて、第1の判定条件「誤差項が0.5以上になった
    ときに桁上がりする」を適用するか、第2の判定「誤差
    項が0.5より大きくなったときに桁上がりする」を適
    用するかを決定する、別の処理系から与えられた情報
    を、前記部分領域ごとに記憶しておく、誤差判定条件の
    記憶機構と、前記処理装置によって算出された、前記線
    分の方向ベクトルが属する部分領域を記憶する部分領域
    記憶機構と、前記部分領域記憶機構の出力に従い、前記
    誤差判定条件の記憶機構の各部分領域ごとの誤差判定条
    件のうちの1つを選択するセレクタと、前記処理装置に
    よって算出されたDDAパラメータに従い、離散座標系
    での近似線分の構成要素となる座標値(XN ,YN )を
    逐次算出する過程において、誤差項が0.5になったと
    きに前記セレクタの出力で決定される誤差判定条件を適
    用するDDA機構とを有することを特徴とする線分描画
    装置。
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