JPH0561553B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） この発明は、水道管に直結され水道水圧によつ
て出水するプレツシヤー形の冷水機に関する。

（従来の技術） 床置きタイプのプレツシヤー形冷水機は、一般
に第４図および第５図に示すように構成されてい
る。すなわち、１は冷水機本体であり、この本体
１内は上下に区画され、上部にはクーリングユニ
ツト室２が、下部にはコンデンシングユニツト室
３が構成されている。クーリングユニツト室２の
内部には周壁に冷却器４を巻装した貯水タンク５
が設けられている。そして、この貯水タンク５に
は給水管６、出水管７および水抜き管８のそれぞ
れ一端が接続され、前記出水管７はその下端が貯
水タンク５の底部近傍まで延長している。前記給
水管６の他端は前記本体１の側壁に設けた給水口
９を介して水道管（図示しない）に直結され、こ
の給水管６の中途部には電磁弁からなる開閉弁１
０が設けられている。また、前記出水管７の他端
は前記本体１の上部に設けた噴水口１１に接続さ
れているとともに、本体１の上面には受け皿１２
およびこの受け皿１２には排水筒１３が設けられ
ている。さらに、前記コンデンシングユニツト室
３の内部には圧縮機１４、凝縮器１５およびこの
凝縮器１５に対向する送風機１６が設けられてい
る。そして、圧縮器１４、凝縮器１６および前記
貯水タンク５に設けた冷却器４によつて冷凍サイ
クルを構成し、前記貯水タンク５内の水を冷却す
るようになつている。なお、１７はフツトスイツ
チからなる給水スイツチであり、この給水スイツ
チ１７をオンしたときのみ前記開閉弁１０が開放
するようになつている。つまり、開閉弁１０は常
閉されているが、給水スイツチ１７によつて開放
されたとき、水道水が給水管６を介して貯水タン
ク５内に流入し、その水道水圧によつて貯水タン
ク５内に貯水された冷却水が出水管７を介して噴
出口１１から噴出するようになつている。なお、
前述した従来例は、給水管６の中途部に開閉弁１
０を設けた元止め式の冷水機であり、出水管７の
中途部に開閉弁１０を設ける先止め式の冷水機も
ある。

したがつて、貯水タンク５、給水管６および出
水管７の内部には水が満たされており、冷水機を
常時使用していれば常に新しい水道水が供給され
ることから水垢等が発生しないが、２〜３日使用
しなかたつた場合には貯水タンク５内や水回路に
水垢が発生する。このため、従来においては、手
動によつて貯水タンク５および水回路を定期的に
洗浄しているが、水回路の洗浄が困難であり、洗
浄を忘れた場合には雑菌等が水回路に残り不衛生
となる。

（発明が解決しようとする課題） この発明は、前記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、貯水タンクおよび
水回路の水が水垢が発生する状態となる前に定期
的に入れ替えることを自動的に行なえるようにし
た事で、不使用時間が継続しても水垢、雑菌等の
発生を防止することができる冷水機を提供でき
る。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段及び作用） この発明は、出水管から出水から水の受け皿
と、この受け皿に連結する排水筒と、冷水タンク
の水を前記排水筒へ導く排水パイプと、この排水
パイプに設けた排水を制御する開閉弁と、前記給
水を制御する開閉弁および排水を制御する開閉弁
との両方をタイマにより定時的に一定時間開放す
ることで前記給水管から前記貯水タンクに給水す
るとともに前記貯水タンク内の水を排水パイプを
介して排水筒へ排水されることにより、貯水タン
クおよび水回路の水定期的な入れ替えを行うよう
に構成したことにある。

（実施例） 以下、この発明の各実施例を図面に基づいて説
明する。

第１図は第１の実施例を示すもので、第４図お
よび第５図に示した従来例と同一構成部分は同一
番号を付して説明を省略する。２１は出水管７の
中途部に設けた電磁弁からなる主開閉弁であり、
これは給水スイツチ２２のオンによつて開放する
ようになつている。また、水抜き管８には排水パ
イプ２３の一端が接続されていて、この他端は排
水筒１３に接続されている。そして、この排水パ
イプ２３の中途部には電磁弁からなる副開閉弁２
４が設けられている。さらに、前記主開閉弁２１
および副開閉弁２４は24時間計のタイマ２５に電
気的に接続されていて、タイマ２５によつて定時
的に主開閉弁２１および副開閉弁２４が一定時間
開放するようになつている。すなわち、前記タイ
マ２５はたとえば５時間毎に10〜20分間“オン”
となり、夜間等で冷水機を使用しないときでも主
開閉弁２１および副開閉弁２４が同時に開放する
ようになつている。したがつて、主開閉弁２１お
よび副開閉弁２４が開放すると、水道管からの水
道水は給水管６を介して貯水タンク５に供給さ
れ、貯水タンク５内の水は水抜き管８から排水パ
イプ２３を介して排水筒１３に排出されることに
なる。このため、貯水タンク５内に貯水されてい
た古い水はすべて排出され、新しい水に順次入れ
替わり、貯水タンク５及び水抜き管８及び出水管
７内は、この流水作用により洗浄される。そし
て、貯水タンク５内の水がすべて新しい水に入れ
替わるだけの一定時間経過後のタイマ２５の“オ
フ”によつて主開閉弁２１および副開閉弁２４が
閉塞されると、給水管６から給水された新しい水
によつて貯水タンク５に一定量の水が貯水される
とことになり、この水入れ替え作業が自動的に行
われることで、貯水タンク５内および水回路は常
に水垢の発生しにくい状態に保たれる。

第２図は第２の実施例を示すもので、元止め式
の冷水機を示すもので、給水管６の中途部に主開
閉弁２１を設け、排水パイプ２３の中途部に副開
閉弁２４を設けたものである。したがつて、タイ
マ２５によつて主開閉弁２１および副開閉弁２４
が開放すると、貯水タンク５内の水は出水管７を
介して噴出口１１から噴出するとともに、水抜き
管８を介して排水パイプ２３から排水されること
になる。したがつて、貯水タンク５、出水管７お
よび水抜き管８が、この流水作用により洗浄され
すべて新しい水に入れ替わる。

第３図は第３の実施例を示すもので、先止め式
の冷水機を示すものである。そして、出水管７の
中途部に三方電磁弁からなる主・副が一体化した
開閉弁２６を設け、この開閉弁２６に排水パイプ
２３の一端を接続したものである。そして、給水
スイツチ２２が“オン”したときは、開閉弁２６
は主開閉弁のみが開放した状態の構成となるため
出水管７を連通状態として、給水管６より水道水
が貯水タンク内に供給され、その水圧により噴水
口１１より給水が行われ、また、タイマ２５が
“オン”したときは、主開閉弁および副開閉弁が
開放した状態の構成となるため、出水管７と排水
パイプ２３が連通して、給水管６より水道水が貯
水タンク内に供給され、その水圧により貯水タン
ク５内の古い水が出水管７を介して排水管１３に
排水されて貯水タンク５内の水の入れ替えが行な
われるようにしたものである。

なお、第１〜第３の実施例において、排水筒１
３に排水された水は下水に流れることになり、特
別に洗浄用の排水管を設ける必要がない。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、タイ
マによつて定時的に給水管および排水パイプ用の
開閉弁を開放して貯水タンクおよび出水管、水抜
き管等の水回路に溜まつている水を自動的に入れ
替えることができる。したがつて、不使用期間が
２〜３日継続するような場合においても、貯水タ
ンクおよび水回路に水垢等が発生することを未然
に防ぐことができ、衛生的な冷水機を提供でき
る。しかも、貯水タンクの水の入れ替え作業は、
給水管より貯水タンク内に新しい水が供給され、
貯水タンクの底部から古い水が排水パイプを介し
て、排水筒へ導かれ下水に排水するといつた、通
常の使用状態と同様な動作で行なえるため、水の
入れ替え動作が自動的かつ自然的に行なえ、使用
者に対して、違和感を与えること無く行なえると
いつた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の実施例を示す冷水機
の概略的構成図、第２図はこの発明の第２の実施
例を示す冷水機の概略的構成図、第３図はこの発
明の第３の実施例を示す冷水機の概略的構成図、
第４図は従来の冷水機の縦断側面図、第５図は同
じく水回路の概略的構成図である。 ５……貯水タンク、６……給水管、７……出水
管、８……水抜き管、１３……排水筒、２３……
排水パイプ、２１，２２，２６……開閉弁、２５
……タイマ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 貯水タンクに給水管、出水管および水抜き管
   のそれぞれ一端が接続した水回路を設け、前記給
   水管、出水管の少なくとも一方に設けた給水を制
   御する開閉弁を開放することにより、前記給水管
   から貯水タンクに流入する水圧によつて出水管か
   ら出水するようにした冷水機において、出水管か
   ら出水する水の受け皿と、この受け皿に連結する
   排水筒と、冷水タンクの水を前記排水筒へ導く排
   水パイプと、この排水パイプに設けた排水を制御
   する開閉弁と、前記給水を制御する開閉弁および
   排水を制御する開閉弁を定時的に一定時間開放さ
   せて前記給水管から前記貯水タンクに給水すると
   ともに前記貯水タンク内の水を排水パイプを介し
   て排水筒へ排水させることによる貯水タンクおよ
   び水回路の水の定期的な入れ替えを行うためのタ
   イマとを具備したことを特徴とする冷水機。