JPH0561475A - 音響制御装置 - Google Patents
音響制御装置Info
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- JPH0561475A JPH0561475A JP3220291A JP22029191A JPH0561475A JP H0561475 A JPH0561475 A JP H0561475A JP 3220291 A JP3220291 A JP 3220291A JP 22029191 A JP22029191 A JP 22029191A JP H0561475 A JPH0561475 A JP H0561475A
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- noise
- control device
- sound
- noise source
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は航空機等の機内音特に低周波数成分の
消音を効果的にできる装置を提供することを目的とす
る。 【構成】密閉空間内へ騒音を発する騒音源の近傍に設け
た騒音源特性検出手段１と、騒音受音位置の近傍に設置
される騒音受音信号検出手段２と、密閉空間をかこむ外
板構造の騒音伝播経路に近接して設けた板状の２次音付
加手段３と、騒音制御装置４からなり、前記騒音制御装
置４は、騒音源特性検出手段１により、得られた信号に
フィルタ係数をたたみ込んだ信号を２次音付加手段３へ
送り込むとともに、騒音受音信号検出手段２で検出され
る信号を最小化するように制御装置内のフィルタ係数を
修正していくことを特徴とする。
消音を効果的にできる装置を提供することを目的とす
る。 【構成】密閉空間内へ騒音を発する騒音源の近傍に設け
た騒音源特性検出手段１と、騒音受音位置の近傍に設置
される騒音受音信号検出手段２と、密閉空間をかこむ外
板構造の騒音伝播経路に近接して設けた板状の２次音付
加手段３と、騒音制御装置４からなり、前記騒音制御装
置４は、騒音源特性検出手段１により、得られた信号に
フィルタ係数をたたみ込んだ信号を２次音付加手段３へ
送り込むとともに、騒音受音信号検出手段２で検出され
る信号を最小化するように制御装置内のフィルタ係数を
修正していくことを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、航空機、自動車、車
両、建物の室内等の密閉構造体内の騒音レベルを下げる
ための消音装置に関する。
両、建物の室内等の密閉構造体内の騒音レベルを下げる
ための消音装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の消音技術を航空機の機内音低減法
を例にとって示す。図８は従来の航空機の防音対策例を
示す。防音のため構造は外板と内装トリムからなる二重
構造にすることにより遮音性を高め、外板と内装トリム
の間にはグラスウール等の吸音材を充填し、外板にはダ
ンピング材を貼付して外板放射音をおさえている。
を例にとって示す。図８は従来の航空機の防音対策例を
示す。防音のため構造は外板と内装トリムからなる二重
構造にすることにより遮音性を高め、外板と内装トリム
の間にはグラスウール等の吸音材を充填し、外板にはダ
ンピング材を貼付して外板放射音をおさえている。
【０００３】このように従来の消音技術は、吸音、遮音
といった受動的な対策からなっており高周波数域には比
較的有効に働くが、低周波数域の音については、有効に
働かない。そのため低周波域の消音対策に必要な重量と
スペースが膨大になる。従って、消音対策に十分な重量
をさくことができない航空機等においては、低周波域の
騒音については放置されている。
といった受動的な対策からなっており高周波数域には比
較的有効に働くが、低周波数域の音については、有効に
働かない。そのため低周波域の消音対策に必要な重量と
スペースが膨大になる。従って、消音対策に十分な重量
をさくことができない航空機等においては、低周波域の
騒音については放置されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題を航空機とヘリコプタ機内音の低減を例にとっ
て示す。航空機とヘリコプタの機内騒音としては、
（１）境界層の圧力変動が外板を加振し機内へ放射され
る音と、（２）航空機のエンジン振動やヘリコプタのト
ランスミッション振動等が構造を伝わって伝播してくる
固体伝播音と、（３）ジェットエンジン音、プロペラ音
等が空中を伝播して外板を透過してくる音等がある。
する課題を航空機とヘリコプタ機内音の低減を例にとっ
て示す。航空機とヘリコプタの機内騒音としては、
（１）境界層の圧力変動が外板を加振し機内へ放射され
る音と、（２）航空機のエンジン振動やヘリコプタのト
ランスミッション振動等が構造を伝わって伝播してくる
固体伝播音と、（３）ジェットエンジン音、プロペラ音
等が空中を伝播して外板を透過してくる音等がある。
【０００５】これらの騒音のうち、高周波数成分につい
ては、遮音、吸音を利用した従来技術で比較的効率よく
低減することが可能であるが、低周波数成分について
は、十分な減音効果を達成しようとするため、必要なス
ペース、重量等が膨大になるため、効果的な減音対策は
なかった。室内の共鳴周波数と騒音源の周波数が一致し
た場合に発生するこもり音については、とくに対策が困
難であった。本発明はこうした問題点を解決する装置を
提供することを目的とする。
ては、遮音、吸音を利用した従来技術で比較的効率よく
低減することが可能であるが、低周波数成分について
は、十分な減音効果を達成しようとするため、必要なス
ペース、重量等が膨大になるため、効果的な減音対策は
なかった。室内の共鳴周波数と騒音源の周波数が一致し
た場合に発生するこもり音については、とくに対策が困
難であった。本発明はこうした問題点を解決する装置を
提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】（第１の手段）本発明に
係る音響制御装置は、密閉空間内へ騒音を発する騒音源
の近傍に設けた騒音源特性検出手段１と、上記密閉空間
内の騒音受音位置の近傍に設置される騒音受音信号検出
手段２と、密閉空間をかこむ外板構造の騒音伝播経路に
近接して設けた板状の２次音付加手段３と、騒音制御装
置４からなり、
係る音響制御装置は、密閉空間内へ騒音を発する騒音源
の近傍に設けた騒音源特性検出手段１と、上記密閉空間
内の騒音受音位置の近傍に設置される騒音受音信号検出
手段２と、密閉空間をかこむ外板構造の騒音伝播経路に
近接して設けた板状の２次音付加手段３と、騒音制御装
置４からなり、
【０００７】前記騒音制御装置４は、インパルスレスポ
ンスのたたみ込み手段４１と、フィルタ係数の修正手段
４２と、フィルタ係数のたたみ込み手段４３を具備し、
騒音源特性検出手段１により得られた信号にフィルタ係
数のたたみ込んだ信号を２次音付加手段３へ送り込むと
ともに、騒音受音信号検出手段２で検出される信号を最
小化するように制御装置内のフィルタ係数を修正してい
くことを特徴とする。（第２の手段）第１の手段におい
て、騒音源特性検出手段１が、密閉空間をかこむ外板構
造の加速度等を検出するセンサーであることを特徴とす
る。
ンスのたたみ込み手段４１と、フィルタ係数の修正手段
４２と、フィルタ係数のたたみ込み手段４３を具備し、
騒音源特性検出手段１により得られた信号にフィルタ係
数のたたみ込んだ信号を２次音付加手段３へ送り込むと
ともに、騒音受音信号検出手段２で検出される信号を最
小化するように制御装置内のフィルタ係数を修正してい
くことを特徴とする。（第２の手段）第１の手段におい
て、騒音源特性検出手段１が、密閉空間をかこむ外板構
造の加速度等を検出するセンサーであることを特徴とす
る。
【０００８】（第３の手段）第１の手段において、騒音
源特性検出手段１が、密閉空間をかこむ外板構造とこれ
に近接して設置された２次音付加手段との間の空間の音
圧を検出するセンサーであることを特徴とする。（第４
の手段）第１の手段において、騒音源特性検出手段１
が、発動機等の騒音源の回転信号を検出する信号検出器
であることを特徴とする。
源特性検出手段１が、密閉空間をかこむ外板構造とこれ
に近接して設置された２次音付加手段との間の空間の音
圧を検出するセンサーであることを特徴とする。（第４
の手段）第１の手段において、騒音源特性検出手段１
が、発動機等の騒音源の回転信号を検出する信号検出器
であることを特徴とする。
【０００９】（第５の手段）第１の手段において、２次
音付加手段３が航空機等の内装トリムに圧電型のアクチ
ュエータをとりつけたもの、又は、内装トリムに膜状の
圧電素子を添付したものであることを特徴とする。（第
６の手段）第１の手段において、前記２次音付加手段３
が圧電素子からなる板そのものを内装トリムとして代用
したものであることを特徴とする。
音付加手段３が航空機等の内装トリムに圧電型のアクチ
ュエータをとりつけたもの、又は、内装トリムに膜状の
圧電素子を添付したものであることを特徴とする。（第
６の手段）第１の手段において、前記２次音付加手段３
が圧電素子からなる板そのものを内装トリムとして代用
したものであることを特徴とする。
【００１０】（第７の手段）第１の手段において、２次
音付加手段３を構成する内装トリムに騒音を打ち消すた
めに有効な振動特性を付与した内張板を使用することを
特徴とする。
音付加手段３を構成する内装トリムに騒音を打ち消すた
めに有効な振動特性を付与した内張板を使用することを
特徴とする。
【００１１】
【作用】騒音を発する騒音源の近傍に設けた騒音源特性
検出装置１（例えば騒音源振動の検出器、外板振動検出
器、外板近傍での音圧検出器）により騒音源特性を検知
する。騒音制御装置４はこの騒音源特性信号を受けと
り、２次音付加手段３に駆動信号を入力する。この駆動
信号は、２次音が騒音を打ち消す音場を形成するように
制御装置内で設定されたものである。この駆動信号に従
って圧電素子３２を付加された内装トリム３１あるい
は、圧電素子３２そのものからなる内装トリムである２
次音付加手段３は、騒音源によって形成される音場を打
ち消すための２次音場を形成する。そして、騒音源によ
る元の音場に上記の操作によって形成された２次音場を
付加することにより、元の音場を打消す。その結果騒音
が非常に小さな音場が得られる。また、上記の操作は騒
音源の騒音の大きさや周波数成分の変動にも自動的に対
応するものであるため、効果的に騒音を打消すことがで
きる。
検出装置１（例えば騒音源振動の検出器、外板振動検出
器、外板近傍での音圧検出器）により騒音源特性を検知
する。騒音制御装置４はこの騒音源特性信号を受けと
り、２次音付加手段３に駆動信号を入力する。この駆動
信号は、２次音が騒音を打ち消す音場を形成するように
制御装置内で設定されたものである。この駆動信号に従
って圧電素子３２を付加された内装トリム３１あるい
は、圧電素子３２そのものからなる内装トリムである２
次音付加手段３は、騒音源によって形成される音場を打
ち消すための２次音場を形成する。そして、騒音源によ
る元の音場に上記の操作によって形成された２次音場を
付加することにより、元の音場を打消す。その結果騒音
が非常に小さな音場が得られる。また、上記の操作は騒
音源の騒音の大きさや周波数成分の変動にも自動的に対
応するものであるため、効果的に騒音を打消すことがで
きる。
【００１２】
【実施例】本発明の第１実施例を図１、図６〜図７に示
す。
す。
【００１３】図１は第１実施例の全体図を示す。第１実
施例はエンジンの回転パルス等を検出してプロペラ音や
エンジン固体伝播音を低減する装置で、エンジン回転パ
ルスを検出する騒音源特性検出手段１、座席の耳元に設
置されたマイクである騒音受音信号検出手段２と、騒音
を打ち消すための２次音を発生する内装トリム３１とこ
れを加振する圧電素子３２からなる２次音付加手段３
と、騒音源特性検出手段１からの信号と騒音受音信号検
出手段２からの信号に基づいて２次音付加器への駆動信
号を生成する騒音制御装置４から成る。
施例はエンジンの回転パルス等を検出してプロペラ音や
エンジン固体伝播音を低減する装置で、エンジン回転パ
ルスを検出する騒音源特性検出手段１、座席の耳元に設
置されたマイクである騒音受音信号検出手段２と、騒音
を打ち消すための２次音を発生する内装トリム３１とこ
れを加振する圧電素子３２からなる２次音付加手段３
と、騒音源特性検出手段１からの信号と騒音受音信号検
出手段２からの信号に基づいて２次音付加器への駆動信
号を生成する騒音制御装置４から成る。
【００１４】本発明の第２実施例を図２、図６〜図７に
示す。第２実施例はエンジン振動あるいは外板振動を検
出してエンジン音やエンジン固体伝播音を低減する装置
で、騒音源特性検出手段１が外板ないしエンジン取付部
に設置された加速度センサーである点を除くと第１実施
例と同一である。
示す。第２実施例はエンジン振動あるいは外板振動を検
出してエンジン音やエンジン固体伝播音を低減する装置
で、騒音源特性検出手段１が外板ないしエンジン取付部
に設置された加速度センサーである点を除くと第１実施
例と同一である。
【００１５】本発明の第３実施例を図３、図６〜図７に
示す。第３実施例は外板と内装トリム間の空間音圧を検
出してエンジン音やエンジン固体伝播音を低減する装置
で、騒音源特性検出手段１が外板と内装トリム間の空間
に設置されたマイクロホンである点を除くと第１実施例
と同一である。
示す。第３実施例は外板と内装トリム間の空間音圧を検
出してエンジン音やエンジン固体伝播音を低減する装置
で、騒音源特性検出手段１が外板と内装トリム間の空間
に設置されたマイクロホンである点を除くと第１実施例
と同一である。
【００１６】本発明の第４実施例を図４、図６〜図７に
示す。第４実施例は騒音源の回転パルス等を検知して、
騒音制御装置４と２次音付加手段３とで騒音を打ち消す
２次音を形成し、受信信号検出部２での騒音を低減する
装置で、その特徴は、２次音付加手段が、圧電素子と内
装トリムの組み合わせからなっているのではなく、板状
の圧電素子そのものからなっており、これを内装トリム
として代用しているという点にある。
示す。第４実施例は騒音源の回転パルス等を検知して、
騒音制御装置４と２次音付加手段３とで騒音を打ち消す
２次音を形成し、受信信号検出部２での騒音を低減する
装置で、その特徴は、２次音付加手段が、圧電素子と内
装トリムの組み合わせからなっているのではなく、板状
の圧電素子そのものからなっており、これを内装トリム
として代用しているという点にある。
【００１７】本発明の第５実施例を図５〜図７に示す。
第５実施例は騒音源の回転パルス等を検知して、騒音制
御装置４と２次音付加手段３とで騒音を打ち消す２次音
形成し、受信信号検出部２での騒音を低減する装置で、
その特徴は、２次音付加手段の一部を形成する内装トリ
ムの固有振動数を騒音源の周波数に近付けているという
点にある。このように騒音を打ち消す２次音を効率よく
発生させることができるため、圧電素子に供給する電力
を節減することができるという利点を有する。
第５実施例は騒音源の回転パルス等を検知して、騒音制
御装置４と２次音付加手段３とで騒音を打ち消す２次音
形成し、受信信号検出部２での騒音を低減する装置で、
その特徴は、２次音付加手段の一部を形成する内装トリ
ムの固有振動数を騒音源の周波数に近付けているという
点にある。このように騒音を打ち消す２次音を効率よく
発生させることができるため、圧電素子に供給する電力
を節減することができるという利点を有する。
【００１８】図６〜図７は第１実施例〜第５実施例にお
ける騒音制御装置４の構成と、制御作動前に実施するイ
ンパルスレスポンスｈSMの計測及びたたみこみ処理プロ
セッサーへのインパルスレスポンスデータの入力（又は
転送）方法を示す。図６は周波数分析器等を用いてイン
パルスレスポンスを計測し、たたみ込み処理プロセッサ
ーの所定のメモリ値を制御開始前にこのインパルス値に
設定するという方法を示し、図７はインパルスレスポン
スｈSMを固定してたたみ込み処理プロセッサーに転送す
る装置を用いる方法を示す。これらの装置は制御装置内
に組み込むこともできる。
ける騒音制御装置４の構成と、制御作動前に実施するイ
ンパルスレスポンスｈSMの計測及びたたみこみ処理プロ
セッサーへのインパルスレスポンスデータの入力（又は
転送）方法を示す。図６は周波数分析器等を用いてイン
パルスレスポンスを計測し、たたみ込み処理プロセッサ
ーの所定のメモリ値を制御開始前にこのインパルス値に
設定するという方法を示し、図７はインパルスレスポン
スｈSMを固定してたたみ込み処理プロセッサーに転送す
る装置を用いる方法を示す。これらの装置は制御装置内
に組み込むこともできる。
【００１９】図６〜図７において、２次音付加手段３か
ら騒音受音信号２までの伝播特性を示すインパルスレス
ポンスｈSM（ｎ）は制御を開始する前に計測により、又
は適応的な固定法によりあらかじめ得られているものと
して、図中のＬＭＳ（LeastMean Square ）アルゴリズ
ム４２、インパルスレスポンスｈSMのたたみこみ４１、
フィルタ係数Ｗのたたみ込み４３による処理内容を以下
に示す。 （ＬＭＳアルゴリズム処理）
ら騒音受音信号２までの伝播特性を示すインパルスレス
ポンスｈSM（ｎ）は制御を開始する前に計測により、又
は適応的な固定法によりあらかじめ得られているものと
して、図中のＬＭＳ（LeastMean Square ）アルゴリズ
ム４２、インパルスレスポンスｈSMのたたみこみ４１、
フィルタ係数Ｗのたたみ込み４３による処理内容を以下
に示す。 （ＬＭＳアルゴリズム処理）
【００２０】
【数１】 （ｈMSのたたみこみ処理） （１）式の下線部で示される処理をいう。 （フィルタ係数Ｗのたたみこみ処理）
【００２１】
【数２】
【００２２】前述のように本発明装置は、密閉構造体内
の騒音に対してこれを打ち消す２次音を付加することに
よって騒音低減を計る。すなわち、２次音を発生する２
次音付加手段３を騒音制御装置４によってコントロール
することにより騒音を良好に打ち消す２次音音場を形成
させる。そして騒音制御装置４は騒音源特性検出手段１
により得られた信号を入力とし、騒音源特性検出手段１
により得られた信号を誤差信号とするＬＭＳアルゴリズ
ムに基づくフィルタの一般的適応フィルタによって構成
する。
の騒音に対してこれを打ち消す２次音を付加することに
よって騒音低減を計る。すなわち、２次音を発生する２
次音付加手段３を騒音制御装置４によってコントロール
することにより騒音を良好に打ち消す２次音音場を形成
させる。そして騒音制御装置４は騒音源特性検出手段１
により得られた信号を入力とし、騒音源特性検出手段１
により得られた信号を誤差信号とするＬＭＳアルゴリズ
ムに基づくフィルタの一般的適応フィルタによって構成
する。
【００２３】ここで、ＬＭＳアルゴリズムに基づくフィ
ルタとはＢ．WidrowとＭ．Hoffにより提案されたもので
演算が単純でリアルタイム処理のためのハードウェア実
現が容易なＬＭＳ（Least Mean Square ）アルゴリズム
に基づくフィルタを意味する。
ルタとはＢ．WidrowとＭ．Hoffにより提案されたもので
演算が単純でリアルタイム処理のためのハードウェア実
現が容易なＬＭＳ（Least Mean Square ）アルゴリズム
に基づくフィルタを意味する。
【００２４】また航空機構造のように外板構造の内装ト
リムを有するようなケースには、内装トリムを２次音付
加手段の一部として、あるいは２次音付加手段そのもの
として有効利用する。
リムを有するようなケースには、内装トリムを２次音付
加手段の一部として、あるいは２次音付加手段そのもの
として有効利用する。
【００２５】第１実施例の利点は、しゃ音トリムによる
しゃ音吸音材による吸音といった従来技術では、十分な
減音効果が得られない低周波数域で有効な減音効果が得
られるという点に有る。この利点は、以下の各実施例に
も共通する。第２実施例の利点は固体伝播音を効果的に
低減できるという点にある。第３実施例の利点は空間伝
播音を効果的に低減できるという点にある。第４実施例
の利点は回転機械から発生する音を効果的に低減できる
という点にある。第５実施例の利点は騒音を打ち消す２
次音を効率よく発生させることができるという点にあ
る。以上は航空機の場合を例にとって説明してきたが、
航空機以外の自動車を含むその他の車両（乗物）、建物
等に対しても同様に適用できる。
しゃ音吸音材による吸音といった従来技術では、十分な
減音効果が得られない低周波数域で有効な減音効果が得
られるという点に有る。この利点は、以下の各実施例に
も共通する。第２実施例の利点は固体伝播音を効果的に
低減できるという点にある。第３実施例の利点は空間伝
播音を効果的に低減できるという点にある。第４実施例
の利点は回転機械から発生する音を効果的に低減できる
という点にある。第５実施例の利点は騒音を打ち消す２
次音を効率よく発生させることができるという点にあ
る。以上は航空機の場合を例にとって説明してきたが、
航空機以外の自動車を含むその他の車両（乗物）、建物
等に対しても同様に適用できる。
【００２６】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。 （１）従来技術では対策が困難であった低周波数域音を
効果的に低減することができる。
で、以下に記載するような効果を奏する。 （１）従来技術では対策が困難であった低周波数域音を
効果的に低減することができる。
【００２７】（２）２次音付加手段として内装トリム等
を用いる場合には、新たに重量・スペースを増すことな
く、騒音伝播経路となる外板を広範におおっているとい
う性質を利用して、有効な減音効果が得られる。
を用いる場合には、新たに重量・スペースを増すことな
く、騒音伝播経路となる外板を広範におおっているとい
う性質を利用して、有効な減音効果が得られる。
【００２８】（３）内装トリムは外板のような強度部材
でないため消音装置の一部として騒音源音に有効な特性
を有するように設計できる自由度が高いためさらに有効
な騒音源音効果が期待できる。
でないため消音装置の一部として騒音源音に有効な特性
を有するように設計できる自由度が高いためさらに有効
な騒音源音効果が期待できる。
【００２９】（４）外板を加振することで２次音付加手
段とする場合には構造の疲労蓄積等に十分な注意をはら
う必要がでてくるが、内装トリムを用いる場合には、疲
労蓄積等はクリティカルではなくなり、適用が容易にな
る。
段とする場合には構造の疲労蓄積等に十分な注意をはら
う必要がでてくるが、内装トリムを用いる場合には、疲
労蓄積等はクリティカルではなくなり、適用が容易にな
る。
【図１】本発明の第１実施例を示す図。
【図２】本発明の第２実施例を示す図。
【図３】本発明の第３実施例を示す図。
【図４】本発明の第４実施例を示す図。
【図５】本発明の第５実施例を示す図。
【図６】インパルスレスポンスｈSMの設定法（１）を示
す図。
す図。
【図７】インパルスレスポンスｈSMの設定法（２）を示
す図。
す図。
【図８】従来の消音装置を示す図。
１…騒音源特性検出手段、２…騒音受音信号検出手段、
３…２次音付加手段（内装トリム／圧電素子）、４…騒
音制御装置、４１…インパルスレスポンスのたたみこみ
手段、４２…フィルタ係数の修正手段、４３…フィルタ
係数のたたみ込み手段。
３…２次音付加手段（内装トリム／圧電素子）、４…騒
音制御装置、４１…インパルスレスポンスのたたみこみ
手段、４２…フィルタ係数の修正手段、４３…フィルタ
係数のたたみ込み手段。
Claims (7)
- 【請求項１】 密閉空間内へ騒音を発する騒音源の近傍
に設けた騒音源特性検出手段（１）と、前記密閉空間内
の騒音受音位置の近傍に設置される騒音受音信号検出手
段（２）と、密閉空間をかこむ外板構造の騒音伝播経路
に近接して設けた板状の２次音付加手段（３）と、騒音
制御装置（４）からなり、前記騒音制御装置（４）は、
インパルスレスポンスのたたみ込み手段（４１）と、フ
ィルタ係数の修正手段（４２）とフィルタ係数のたたみ
込み手段（４３）を具備し、騒音源特性検出手段（１）
により、得られた信号にフィルタ係数をたたみ込んだ信
号を２次音付加手段（３）へ送り込むとともに、騒音受
音信号検出手段（２）で検出される信号を最小化するよ
うに制御装置内のフィルタ係数を修正していくことを特
徴とする音響制御装置。 - 【請求項２】 騒音源特性検出手段（１）が、密閉空間
をかこむ外板構造の加速度等を検出するセンサーである
ことを特徴とする請求項１記載の音響制御装置。 - 【請求項３】 騒音源特性検出手段（１）が、密閉空間
をかこむ外板構造とこれに近接して設置された２次音付
加手段（３）との間の空間の音圧を検出するセンサーで
あることを特徴とする請求項１記載の音響制御装置。 - 【請求項４】 騒音源特性検出手段（１）が、発動機等
の騒音源の回転信号を検出する信号検出器であることを
特徴とする請求項１記載の音響制御装置。 - 【請求項５】 ２次音付加手段（３）が航空機等の内装
トリムに圧電型のアクチュエータをとりつけたもの、又
は、内装トリムに膜状の圧電素子を添付したものである
ことを特徴とする請求項１記載の音響制御装置。 - 【請求項６】 前記２次音付加手段（３）が圧電素子か
らなる板そのものを内装トリムとして代用したものであ
ることを特徴とする請求項１記載の音響制御装置。 - 【請求項７】 ２次音付加手段（３）を構成する内装ト
リムに騒音を打ち消すために有効な振動特性を付与した
内張板を使用することを特徴とする請求項１記載の音響
制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3220291A JPH0561475A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 音響制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3220291A JPH0561475A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 音響制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0561475A true JPH0561475A (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=16748869
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3220291A Pending JPH0561475A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 音響制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0561475A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110967666A (zh) * | 2019-12-02 | 2020-04-07 | 安徽久工健业有限责任公司 | 一种按摩椅颈部机芯噪音校检装置及方法 |
| US11843927B2 (en) | 2022-02-28 | 2023-12-12 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Acoustic control system |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3220291A patent/JPH0561475A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110967666A (zh) * | 2019-12-02 | 2020-04-07 | 安徽久工健业有限责任公司 | 一种按摩椅颈部机芯噪音校检装置及方法 |
| CN110967666B (zh) * | 2019-12-02 | 2023-03-14 | 安徽久工健业有限责任公司 | 一种按摩椅颈部机芯噪音校检装置及方法 |
| US11843927B2 (en) | 2022-02-28 | 2023-12-12 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Acoustic control system |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20011204 |