JPH0561291U - クランプ装置 - Google Patents

クランプ装置

Info

Publication number
JPH0561291U
JPH0561291U JP097838U JP9783891U JPH0561291U JP H0561291 U JPH0561291 U JP H0561291U JP 097838 U JP097838 U JP 097838U JP 9783891 U JP9783891 U JP 9783891U JP H0561291 U JPH0561291 U JP H0561291U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
pipe
pair
sliding member
members
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP097838U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH086151Y2 (ja
Inventor
透 藤尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawasaki Motors Ltd
Original Assignee
Kawasaki Jukogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Jukogyo KK filed Critical Kawasaki Jukogyo KK
Priority to JP1991097838U priority Critical patent/JPH086151Y2/ja
Publication of JPH0561291U publication Critical patent/JPH0561291U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH086151Y2 publication Critical patent/JPH086151Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25BTOOLS OR BENCH DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, FOR FASTENING, CONNECTING, DISENGAGING OR HOLDING
    • B25B5/00Clamps
    • B25B5/14Clamps for work of special profile
    • B25B5/147Clamps for work of special profile for pipes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)
  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランプする長柱材の口径の可変幅が大き
く、3点で強固に把持でき、機械的構成が簡単且つ小型
で、駆動手段の構成も簡単なクランプ装置を提供する。 【構成】 クランプ本体13の中心部に油圧シリンダ2
7で昇降駆動されるスライディング部材23を設け、ク
ランプ本体13に左右1対のクランプ爪部材34を開閉
自在に取り付け、スライデング部材23の下端部を左右
1対の同期用リンク部材44で左右のクランプ爪部材3
4に連動連結し、スライデング部材23の下端に上部押
え部32を設け、また左右のクランプ爪部材34の下端
部に下部押え部40を設け、油圧シリンダ27によりス
ライデング部材23を昇降駆動すると、スライデング部
材23の昇降に連動して左右の駆動爪部材34が開閉
し、上部押え部32と左右の下部押え部40とがパイプ
3の中心に対して略等距離に離隔・接近するため、種々
の口径のパイプ3の外周略3等分位置を強固に把持する
ことが出来る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、種々の口径の中実又は中空状の長柱材を把持し
て移送する為に長柱材を把持するクランプ装置に関し、特に石油掘削装置等にお
けるパイプを把持するのに好適のクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図17に図示のように、ドリリングタワー100の一側の
パイプラック102に設けたパイプストレージのパイプ103の上方を移動可能
なブリッジクレーン101を設け、このブリッジクレーン101の両端部に図1
8に図示のような上下昇降可能なフック104を設け、このフック104をパイ
プ103の両端部に係合させパイプ103を吊持して搬送するフック型パイプク
ランプ装置を有するパイプ搬送装置や、図19に図示のようにブリッジクレーン
101に口径の異なるパイプ103を夫々クランプするパイプクランプ装置10
5A、105B、105Cを昇降可能に設け、口径に適したパイプクランプ装置
でパイプ103を把持して搬送するクランプ連装型パイプクランプ装置を有する
パイプ搬送装置が実用に供されている。
【0003】特開昭55−161191号公報には、石油掘削装置に設けられ種
々の口径のパイプをクランプし得る2種類のパイプクランプ装置が記載されてい
る。この公報の図20、図21のパイプクランプ装置は、クランプ本体に左右1
対のあご金部材を開閉可能に装着し、これらあご金部材を油圧モータによりラッ
ク・ピニオン機構を介して開閉駆動可能にし、これら1対のあご金部材でパイプ
をクランプするように構成してある。前記公報の図32、図33のパイプクラン
プ装置は、クランプ本体に左右1対のあご金部材を開閉可能に装着し、片側のあ
ご金部材にはV形のパイプ押え部を形成し、これよりも短い他方側のあご金部材
の先端部に指金をヒンジ結合し、これら1対のあご金部材を油圧モータによりラ
ック・ピニオン機構を介して開閉駆動可能にし、これらあご金部材と指金とでパ
イプをクランプするように構成してある。
【0004】実開昭50−119209号公報には、土木建設作業車の起伏ビー
ムに取り付けて木材等の搬送に供する為のクランプ装置が記載されている。この
クランプ装置では、クランプ本体の下端部に左右1対の湾曲状の根元側爪部材を
夫々前後向きピンを介して開閉揺動自在に取り付け、各根元側爪部材の下端部に
湾曲状の先端側爪部材を前後向きピンを介して開閉揺動自在に取り付け、左右1
対の根元側爪部材を開閉揺動駆動する左右1対の開閉用油圧シリンダを設け、各
根元側爪部材に対して先端側爪部材を揺動駆動する相対屈曲用油圧シリンダを設
けてある。
【0005】実公平3−24711号公報には、石油掘削装置における種々の口
径のパイプをクランプする為のパイプクランプ装置が記載されている。このパイ
プクランプ装置においては、クランプ本体に第1、第2、第3リンク部材で構成
された左右1対の平行リンク機構を設け、第2リンク部材に上下揺動自在にスラ
イディング部材を取り付け、スライディング部材の下端に前後軸心回りに回動自
在にクランプ部材を連結し、平行リンク機構を開閉揺動駆動する油圧シリンダ
と、スライディング部材を上下揺動駆動する油圧シリンダと、クランプ部材を回
動駆動する油圧シリンダとを夫々左右1対設け、クランプ本体の下端に設けた当
接部と左右1対のクランプ部材とでパイプを把持するように構成してある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】前記フック型パイプクランプ装置では、パイプ
の端部にフックを係合させる際に、パイプの端部に設けた連結用ネジ部を保護す
る保護キャップを取り外したりフックをパイプ端部に係合させる作業が必要で、
多大の労力と時間がかかるうえ、危険を伴うこと、フックでネジ部を損傷しやす
いこと、などの問題がある。クランプ連装型パイプクランプ装置では、その種類
と設置台数が多くなり、設備費用が大変高価になるという問題がある。特開昭5
5−161191号公報のパイプクランプ装置では、1対のあご金部材のパイプ
押え部からクランプ本体までの距離が可変に構成されていないので、クランプす
るパイプの口径の変動幅をあまり大きくすることができないこと、クランプする
パイプの最大口径に比例してパイプクランプ装置の全幅が大きくなること、ラッ
ク・ピニオン機構や摺動案内部に高精度の機械部品を使用するため製作コストが
高価になること、あご金部材のパイプ把持部のくぼみ形状が固定されているため
パイプ以外の非円形外形の長柱材を把持するのに適していないこと、などの問題
がある。
【0007】実開昭50−119209号公報のクランプ装置では、根元側爪部
材と先端側爪部材の両方を利用して確実に把持できるパイプの最小口径は、根元
側爪部材の根元取り付け間隔で制限されてしまうため、これより小径のパイプは
根元側爪部材の湾曲部同士での2点把持になり、強固に確実に把持することがで
きない。また、パイプの口径によっては先端側爪部材がまったく役に立たないこ
ともあり、パイプの把持点は口径に応じて2〜5点把持となって種々の口径のパ
イプを確実・安定的に把持することが難しい。しかも、左右の爪部材を対称に同
期駆動することが困難で、同期駆動するためには油圧制御系が複雑化する。実公
平3−24711号公報のパイプクランプ装置では、全体として構成が複雑であ
るため製作コストが高価になること、各種口径のパイプを把持するためには最少
限4本の油圧シリンダが必要であるから油圧系統とその制御系が複雑化するこ
と、パイプ中心とクランプ本体中心との距離がパイプの口径により変化するため
パイプ把持時におけるクランプ本体の位置制御が複雑化すること、などの問題が
ある。本考案の目的は、クランプする長柱材の口径の可変幅が大きく、3点で強
固に把持でき、機械的構成が簡単且つ小型で、駆動手段の構成も簡単なクランプ
装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るクランプ装置は、種々の口径の中
実又は中空状の長柱材を把持して移送する為に長柱材を把持するクランプ装置に
おいて、クランプ本体の中央部に鉛直向きの案内部を形成し、この案内部にスラ
イディング部材を案内部から下方へ所定長さ突出する位置と上方へ退いた位置と
に亙って昇降可能に設け、スライディング部材の下端部に長柱材の上部を押える
為の上部押え部材を設け、クランプ本体の左部と右部に夫々上端部においてピン
結合され左右に開閉する左右1対のクランプ爪部材を設け、これらクランプ爪部
材の下部に長柱材の両側部の下部を押える為の下部押え部を設け、左右1対のク
ランプ爪部材の上下方向途中部をスライディング部材の下端部に連結する左右1
対の同期用リンク部材であって、スライディング部材の下方移動・上方移動に応
じて夫々上部押え部材と左右1対の下部押え部が接近・離隔するように上部押え
部材と1対のクランプ爪部材を同期作動させる左右1対の同期用リンク部材を設
け、クランプ本体に対してスライディング部材を昇降駆動する為の駆動手段を設
けたことを特徴とするものである。
【0009】請求項2に係るクランプ装置は、種々の口径の中実又は中空状の長
柱材を把持して移送する為に長柱材を把持するクランプ装置において、クランプ
本体の左右両側部に鉛直向きの案内部を形成し、これら案内部に正面視倒立門型
のスライディング部材を案内部から下方へ所定長さ突出する位置と上方へ退いた
位置とに亙って昇降可能に設け、スライディング部材の下端中央部に長柱材の上
部を押える為の上部押え部材を設け、クランプ本体の左部と右部に夫々上下方向
中段部においてピン結合され左右に開閉する左右1対のクランプ爪部材を設け、
これらクランプ爪部材の下部に長柱材の両側部の下部を押える為の下部押え部を
設け、左右1対のクランプ爪部材の上端部をスライディング部材の左右の上端部
に夫々連結する左右1対の同期用リンク部材であって、スライディング部材の下
方移動・上方移動に応じて夫々上部押え部材と左右1対の下部押え部が接近・離
隔するように上部押え部材と1対のクランプ爪部材を同期作動させる左右1対の
同期用リンク部材を設け、クランプ本体に対してスライディング部材を昇降駆動
する為の駆動手段を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】請求項1に係るクランプ装置においては、クランプ本体の鉛直向きの案
内部に昇降可能に設けられたスライディング部材を駆動手段によりクランプ本体
に対して下降駆動すると、スライディング部材が下降し、このスライディング部
材に左右1対の同期用リンク部材で連結された左右1対のクランプ爪部材がスラ
イディング部材に同期して閉じ方向へ移動し、スライディング部材の下端部に設
けられた上部押え部材と左右1対のクランプ爪部材の下部の左右1対の下部押え
部とが相接近するため、上部押え部材で長柱材の上部をまた左右1対の下部押え
部で長柱材の両側部の下部を夫々クランプすることが出来、長柱材の外周略3等
分位置の3個所を強固にクランプすることが出来る。しかも、上部押え部材と左
右1対の下部押え部とが接近・離隔するように構成してあるため、小径の長柱材
も大径の長柱材も同状態に確実にクランプできる。一方、駆動手段によりクラン
プ本体に対してスライディング部材を上昇駆動すると、前記とは反対に上部押え
部材と左右1対の下部押え部とが相離隔するためクランプ解除することができ
る。また、スライディング部材の昇降ストロークの約2倍の口径の長柱材から十
分に小径の長柱材までクランプできるため、クランプ対象の長柱材の口径の可変
幅を十分に大きく出来る。クランプ本体、スライディング部材、上部押え部材、
左右1対のクランプ爪部材、左右1対の同期用リンク部材など部品数も少ないた
め、クランプ装置の構成を格段に簡単化し且つ小型化することができ、駆動手段
はスライディング部材を昇降駆動するだけの簡単な構成のものでよく、その制御
系も簡単なもので済む。
【0011】請求項2に係るクランプ装置においては、基本的に請求項1のクラ
ンプ装置と同様に作用する。即ち、クランプ本体の左右両側部の鉛直向きの案内
部に昇降可能に設けられた倒立門型のスライディング部材を駆動手段によりクラ
ンプ本体に対して下降駆動すると、スライディング部材が下降し、このスライデ
ィング部材に左右1対の同期用リンク部材で連結された左右1対のクランプ爪部
材がスライディング部材に同期して閉じ方向へ移動し、スライディング部材の下
端中央部に設けられた上部押え部材と左右1対のクランプ爪部材の下部の左右1
対の下部押え部とが相接近するため、上部押え部材で長柱材の上部をまた左右1
対の下部押え部で長柱材の両側部の下部を夫々クランプすることが出来、長柱材
の外周略3等分位置の3個所を強固にクランプすることが出来る。しかも、上部
押え部材と左右1対の下部押え部とが接近・離隔するように構成してあるため、
小径の長柱材も大径の長柱材も同状態に確実にクランプできる。尚、請求項1の
同期用リンク部材はクランプ時に張力部材として機能するのに対して、本請求項
の同期用リンク部材はクランプ時に圧縮部材として機能する。その他の作用につ
いても、請求項1と同様であるので説明を省略する。
【0012】
【考案の効果】前記作用の項で説明したように、次のような効果が得られる。請
求項1に係るクランプ装置によれば、クランプ本体、案内部、スライディング部
材、上部押え部材、左右1対のクランプ爪部材、左右1対の同期用リンク部材、
駆動手段などを設けたことにより、長柱材の上部を上部押え部材でまた長柱材の
両側部の下部を左右1対の下部押え部で夫々クランプすることが出来、長柱材の
外周略3等分位置の3個所を強固にクランプすることが出来ること、上部押え部
材と左右1対の下部押え部とが接近・離隔するように構成してあるため、小径の
長柱材も大径の長柱材も同状態に確実にクランプできること、スライディング部
材の昇降ストロークの約2倍の口径の長柱材から十分に小径の長柱材までクラン
プできるため、クランプ対象の長柱材の口径の可変幅を十分に大きく出来るこ
と、クランプ本体、スライディング部材、上部押え部材、左右1対のクランプ爪
部材、左右1対の同期用リンク部材など部品数も少ないため、クランプ装置の構
成を格段に簡単化し且つ小型化することができること、駆動手段はスライディン
グ部材を昇降駆動するだけの簡単な構成のものでよく、その制御系も簡単なもの
で済むこと、などの効果が得られる。
【0013】請求項2に係るクランプ装置によれば、請求項1と同様の効果が得
られる。
【0014】
【実施例】以下、本考案の実施例について、図面を参照しながら説明する。図1
は、海底油田掘削用海上作業台に設けられた石油掘削装置の概略全体斜視図で、
ドリリングタワー1の前方にはパイプラック2(パイプストレージ)が配置さ
れ、パイプラック2にはパイプ3(ケーシングパイプやライザパイプ等)が種類
別・口径別に区分けしてストックされ、そのパイプ3がパイプ搬送装置4により
パイプラック2からドリリングタワー1のパイプハンガー5へ供給される。前記
パイプ搬送装置4はパイプラック2とドリリングタワー1との間においてパイプ
ラック2に沿って敷設された2条のレール6上を往復走行するように構成された
自走式パイプ搬送装置である。前記パイプ搬送装置4は、レール6上を走行する
台車7と、この台車7上に水平旋回自在に装着され旋回駆動手段で旋回駆動され
る旋回台8と、この旋回台8に下端部がヒンジ結合され揺動駆動手段としての油
圧シリンダ9で上下に揺動駆動される多関節アーム10と、この多関節アーム1
0の先端側のアームに設けられた2組のパイプクランプ装置20とを備えてい
る。
【0015】前記多関節アーム10は、第1アーム部材11と第2アーム部材1
2と第3アーム部材13とを備え、第1アーム部材11の下端部は旋回台8の上
部の1対のブラケットに水平な支軸によりヒンジ結合され、旋回台8の前部と第
1アーム部材11の中段部とに亙って架着された油圧シリンダ9で揺動駆動され
るように構成してある。前記第1アーム部材11の上端には第2アーム部材12
の下端部が前記支軸と平行な支軸12aによりヒンジ結合され、第2アーム部材
12の先端(上端)には第3アーム部材13の基端部(下端部)が支軸12aと
平行な支軸によりヒンジ結合され、アーム10の前面側において第1アーム部材
11の上部と第2アーム部材12の先端側部分とに亙って架着された油圧シリン
ダ18で第1アーム部材11と第2アーム部材12とが相対的に屈伸揺動駆動さ
れ、アーム10の後面側において第2アーム部材12の先端側部分と第3アーム
部材13の基端側部分とに亙って架着された油圧シリンダ19で第2アーム部材
12と第3アーム部材13とが相対的に屈伸揺動駆動されるように構成してあ
る。以上の構成により、多関節アーム10は鉛直面内において油圧シリンダ9、
18、19により略自由に屈伸駆動され、第3アーム部材13の傾きと旋回台8
からの距離が自由に調節される。
【0016】次に、第3アーム部材13の先端側部分と長さ方向途中部分に夫々
取り付けられたパイプクランプ装置20について説明する。但し、両パイプクラ
ンプ装置20は、同一の構成のものなので、第3アーム部材13の先端側部分に
取り付けたパイプクランプ装置20について第3アーム部材13を水平姿勢に保
持した状態を仮定して説明する。図2〜図4に示すように、クランプ本体に相当
する第3アーム部材13(以下、クランプ本体という)の幅方向中央部には、角
孔21が鉛直向きに貫通状に形成され、角孔21の4隅部には案内溝22aを形
成した案内部材22が固着され、これら案内部材22は角孔21の内面に固着さ
れ且つ下端の取り付け部22bを介してクランプ本体13に固定され、左右に対
応する各対の案内溝22aは相対向している。スライディング部材23は、前後
1対の板部材24とこれら板部材24同士を連結する左右1対の連結板25とか
らなり、スライディング部材23の4角部の被案内部26が夫々対応する案内溝
22aに上下摺動自在に係合されている。
【0017】前記スライディング部材23の中心部に立て向きに配設された複動
油圧シリンダ27のシリンダ本体の上端部は前後方向向きの水平な支軸28によ
りクランプ本体13にピン結合され、油圧シリンダ27のロッド27aの下端部
は、前後向きの水平な支軸29によりスライディング部材23の下端部に連結さ
れている。また、油圧シリンダ27の1対の油室はパイプ搬送装置4の機械室に
設けた油圧供給装置に油圧ホースを介して接続され、パイプ搬送装置4の操縦席
の操作盤から操作される。パイプ3の上端部を押える為の上部押え部材30は、
連結部31とその下端に固定された上部押え部32を有し、連結部31はロッド
27aの下端部に固定的に連結され、また支軸29は連結部31を挿通し、上部
押え部32の湾曲状の下面には例えば硬質ゴム製のパッド33が設けられてい
る。
【0018】従って、前記油圧シリンダ27によりスライディング部材23を上
下方向に昇降駆動し、スライディング部材23が図5に図示のようにクランプ本
体13の下面下に大きく突出する位置と図8に図示のように上方へ退いた位置と
に亙って昇降駆動することが出来る。左右1対のクランプ爪部材34は、パイプ
3の左右両側部の下部を押える為のもので、前記各クランプ爪部材34は、前後
に離隔して配置された1対のクランプ爪本体35と、両クランプ爪本体35の屈
曲部をスペーサ36を介して連結する連結軸37と、両クランプ爪本体35の上
端部をクランプ本体13のブラケット13Aに連結する支軸38と、両クランプ
爪本体35の下端部に固着された緩湾曲状の下部押え部材39とからなり、両下
部押え部材39の相対向する内側部の下部押え部40には例えば硬質ゴム製のパ
ッドが設けられている。
【0019】左側のクランプ爪部材34の上端部は、クランプ本体13の左側部
下端の前後1対のブラケット13Aに支軸38により回動自在に連結され、また
右側のクランプ爪部材34の上端部は、クランプ本体13の右側部下端の前後1
対のブラケット13Aに支軸38により連結されている。前記左右のクランプ爪
部材34は、左右に対称で正面視にて略「へ」字を立てた形状をなし、その下端
部分は中央側へ緩く湾曲状に形成してある。尚、ブラケット13Aはクランプ本
体13の一部に相当する部材である。更に、小径のパイプ3から大径のパイプ3
に亙って、クランプ本体13に対して略一定の位置に確実に把持することができ
るように、スライディング部材23と左右のクランプ爪部材34とが次のように
左右1対の同期用リンク部材44を介して連動連結されている。左側の同期用リ
ンク部材44は、左側の前後1対のクランプ爪本体35の前側と後側に接近して
配設された前後1対のリンク板部材44aからなり、両リンク板部材44aの右
端部(内端部)は支軸29に回動自在に連結され、また両リンク板部材44aの
左端部(外端部)は左側の対応するクランプ爪本体35の屈曲部の連結軸37に
回動自在に連結されている。右側の同期用リンク部材44は、左側のものと同様
に、右側の前後1対のクランプ爪本体35の前側と後側に接近して配設された前
後1対のリンク板部材44aからなり、両リンク板部材44aの左端部(内端
部)は支軸29に回動自在に連結され、また両リンク板部材44aの右端部(外
端部)は右側の対応するクランプ爪本体35の屈曲部の連結軸37に回動自在に
連結されている。
【0020】前記左右のクランプ爪部材34の諸寸法と形状、左右の同期用リン
ク部材44の寸法などが適切に設定されていて、スライディング部材23が下降
するときには、スライディング部材23の下降に同期して左右のクランプ爪部材
34が閉じる方向へ揺動し、上部押え部32と左右の下部押え部40とがクラン
プされるパイプ3の中心へ向かって略等距離に接近し、またスライディング部材
23が上昇するときには、スライディング部材23の上昇に同期して左右のクラ
ンプ爪部材34が開く方向へ揺動し、上部押え部32と左右の下部押え部40と
がパイプ3の中心から遠のく方向へ略等距離に離隔するように構成してある。
尚、図5に図示のように小径のパイプ3を把持したときに左右の下部押え部40
を交差可能とする為、左側の下部押え部40と右側の下部押え部40は対称では
なく、図4及び図12に図示のように左側の下部押え部40の下端部の中央部に
切欠き部41が形成され、右側の下部押え部40の前端部と後端部には切欠き部
45が形成されている。
【0021】以上説明したパイプクランプ装置20の作用について説明する。前
記パイプ搬送装置4によりパイプ3を搬送する為に1対のパイプクランプ装置2
0でパイプ3を把持する際または把持を解除する際には、次のようにパイプクラ
ンプ装置20を作動させる。先ず、パイプ3を把持する場合には、油圧シリンダ
27を介してスライディング部材23を例えば上限位置に保持し、パイプクラン
プ装置20のクランプ本体13をパイプ3の上方に位置させ、上部押え部32を
パイプ3の上方に近づけた状態において、油圧シリンダ27の上側油室に油圧を
供給してスライディング部材23を下降させていくと、これと同期して左右のク
ランプ爪部材34が閉じ方向へ揺動し、上部押え部32と左右の下部押え部40
とがパイプ3の中心へ向かって略等距離に接近するため、図2に図示のようにパ
イプ3の上部と左右両側部の下部とをパイプ3の外周略3等分位置にて把持する
ことが出来る。
【0022】このようにパイプ3を把持した状態は、パイプ3の口径に応じて、
図5〜図8のようになり、小径のパイプ3から大径のパイプ3に亙って確実に把
持でき、且つパイプ3の口径によらずクランプ本体13に対してパイプ3の中心
が一定位置となるように把持することが可能であるため、パイプ3を把持する時
にもまたパイプ3の把持を解除する時にも都合がよい。次に、パイプ3の搬送後
にパイプ3の把持を解除する場合には、油圧シリンダ27の下側油室に油圧を供
給してスライディング部材23を上昇させていくと、これに同期して左右のクラ
ンプ爪部材34が開き方向へ揺動し、上部押え部32と左右の下部押え部40と
がパイプ3の中心から遠のく方向へ略等距離に離隔するため、パイプ3をクラン
プ解除することができる。
【0023】前記パイプクランプ装置20においては、1本の油圧シリンダ27
で昇降駆動されるスライディング部材23に左右1対の同期用リンク部材44を
介して左右1対のクランプ爪部材34を連動連結し、スライディング部材23の
昇降に同期して上部押え部32と左右の下部押え部40とが、略等距離に接近・
離隔するように構成してあるため、パイプ3を外周略3等分位置で確実に把持で
きること、クランプし得るパイプ3の口径の可変幅を大きくとれること、部材数
が少なく構成が簡単で小型化・軽量化できること、油圧シリンダ27の油圧供給
系や制御系が簡単化すること、その結果パイプクランプ装置20の製作費を大幅
に低減出来ること、などの効果が得られる。
【0024】別実施例・・・・・図9〜図16参照次に、別実施例に係るパイプ
クランプ装置20Aについて説明する。前記同様のクランプ本体13を水平姿勢
に保持した状態を仮定して説明すると、図9〜図12に示すように、クランプ本
体13の左右方向中央部には、立て向きの円形孔51が貫通状に形成され、この
円形孔51には油圧シリンダ52が配設され、油圧シリンダ52のシリンダ本体
の上端部は、クランプ本体13の上端に固定した前後1対のブラケット53に支
軸54を介して連結され、この円形孔51の左右両側においてクランプ本体13
の左右の側部には前後1対の立て向きの案内部材55が夫々固定され、前後に対
応する案内部材55とクランプ本体13の側面とで広幅の浅い案内溝56が立て
向きに形成されている。前記左右の案内溝56に昇降自在に装着されたスライデ
ィング部材57は、正面視にて倒立門型で、スライディング部材57は、左側部
材58と右側部材59とこれらの下端部同士を固定的に連結する連結部材60と
からなり、左側部材58と右側部材59は夫々案内溝56に嵌まる板部材61と
これに固着された前後1対の補強板62とからなり、連結部材60は前後1対の
板部材からなり、前記油圧シリンダ52のロッド52aの下端部が連結部材60
の中央部に支軸63を介して連結され、油圧シリンダ52によりスライディング
部材57を昇降駆動し、スライディング部材57を図13に図示のようにクラン
プ本体13の下端より下方へ大きく突出する位置と図16に図示のように上方へ
退いた位置とに亙って昇降し得るように構成してある。
【0025】更に、スライディング部材57の連結部材60の中央部の下端には
湾曲状の上部押え部材64が固定され、この上部押え部材64には例えば硬質ゴ
ム製のパッドを設けた上部押え部65が設けられている。左右1対のクランプ爪
部材68は、パイプ3の両側部の下部を押える為のもので、左側のクランプ爪部
材68は、前後1対のクランプ爪本体69と、両クランプ爪本体69を連結し且
つクランプ本体13の枢支ブラケット71に枢支する支軸70と、両クランプ爪
本体69の下端部の右側面に固定された湾曲状の下部押え部材72とからなる。
同様に、右側のクランプ爪部材68は、前後1対のクランプ爪本体69と、両ク
ランプ爪本体69を連結し且つクランプ本体13の枢支ブラケット71に枢支す
る支軸70と、両クランプ爪本体69の下端部の左側面に固定された湾曲状の下
部押え部材72とからなる。前記左右の下部押え部材72には例えば硬質ゴム製
のパッドを設けた下部押え部73が設けられている。
【0026】左側のクランプ爪部材68を枢支する為の前後1対の枢支ブラケッ
ト71は、スライディング部材57の左側部材58の前後両側の位置においてク
ランプ本体13の下端に固着されてクランプ本体13の左端面よりも左方へ突出
し、左側のクランプ爪部材68の中段部が、それら枢支ブラケット71の下端に
支軸70により回動自在に枢支されている。これと同様に、右側のクランプ爪部
材68を枢支する為の前後1対の枢支ブラケット71は、スライディング部材5
7の右側部材59の前後両側の位置においてクランプ本体13の下端に固着され
てクランプ本体13の右端面よりも右方へ突出し、右側のクランプ爪部材68の
中段部が、それら枢支ブラケット71の下端に支軸70により回動自在に枢支さ
れている。尚、左右に対応する枢支ブラケット71はその上端部において一体形
成され、また枢支ブラケット71はクランプ本体13の一部に相当する部材であ
る。
【0027】前記左右のクランプ爪部材68をスライディング部材57に連動連
結する為の左右1対の同期用リンク部材74が設けられ、左右の同期用リンク部
材74は、夫々前後1対のリンク板部材75からなり、左側の同期用リンク部材
74の上端部は左側部材58の補強板62の上端部に連結軸76により回動自在
に連結されるとともに、その下端部は左側のクランプ爪部材68の上端部に連結
軸77により回動自在に連結されている。これと同様に、右側の同期用リンク部
材74の上端部は右側部材59の補強板62の上端部に連結軸76により回動自
在に連結されるとともに、その下端部は右側のクランプ爪部材68の上端部に連
結軸77により回動自在に連結されている。左右のクランプ爪部材68は、左右
に対称で、正面視にて略「く」字状に形成され、それらの下端部は中央側へ緩く
湾曲状に形成されている。そして、前記左右のクランプ爪部材68の諸寸法と形
状、左右の同期用リンク部材74の寸法などが適切に設定されていて、スライデ
ィング部材57が下降するときには、スライディング部材57の下降に同期して
左右のクランプ爪部材68が閉じる方向へ揺動し、上部押え部65と左右の下部
押え部73とがクランプされるパイプ3の中心へ向かって略等距離に相対接近
し、またスライディング部材57が上昇するときには、スライディング部材57
の上昇に同期して左右のクランプ爪部材68が開く方向へ揺動し、上部押え部6
5と左右の下部押え部73とがパイプ3の中心から遠のく方向へ略等距離に離隔
するように構成してある。尚、図13に図示のように小径のパイプ3を把持した
ときに左右の下部押え部73を交差可能とする為、左側の下部押え部73と右側
の下部押え部73は対称ではなく、図11及び図12に図示のように右側の下部
押え部73の下端部の中央部に切欠き部78が形成され、また左側の下部押え部
73の前端部と後端部には切欠き部79が形成されている。
【0028】以上説明したパイプクランプ装置20Aの作用について説明する。
前記パイプ搬送装置4によりパイプ3を搬送する為に1対のパイプクランプ装置
20Aでパイプ3を把持する際または把持を解除する際には、次のようにパイプ
クランプ装置20Aを作動させる。先ず、パイプ3を把持する場合には、油圧シ
リンダ52を介してスライディング部材57を例えば図16に図示のように上限
位置に保持し、パイプクランプ装置20Aのクランプ本体13をパイプ3の上方
に位置させ、上部押え部65をパイプ3の上方に近づけた状態において、油圧シ
リンダ52の上側油室に油圧を供給してスライディング部材57を下降させてい
くと、これと同期して左右のクランプ爪部材68が閉じ方向へ揺動し、上部押え
部65と左右の下部押え部73とがパイプ3の中心へ向かって略等距離に接近す
るため、図9に図示のようにパイプ3の上部と左右両側部の下部とをパイプ3の
外周略3等分位置にて把持することが出来る。このようにパイプ3を把持した状
態は、パイプ3の口径に応じて、図13〜図15のようになり、小径のパイプ3
から大径のパイプ3に亙って確実に把持でき、且つパイプ3の口径によらずクラ
ンプ本体13に対してパイプ3の中心が一定位置となるように把持することが可
能であるため、パイプ3を把持する時にもまたパイプ3の把持を解除する時にも
都合がよい。
【0029】次に、パイプ3の搬送後にパイプ3の把持を解除する場合には、油
圧シリンダ52の下側油室に油圧を供給してスライディング部材57を上昇させ
ていくと、これに同期して左右のクランプ爪部材68が開き方向へ揺動し、上部
押え部65と左右の下部押え部73とがパイプ3の中心から遠ざかる方向へ略等
距離に離隔するため、パイプ3をクランプ解除することができる。以上説明した
パイプクランプ装置20Aによれば、前記実施例のクランプ装置20と同様の効
果が得られるので、その説明を省略する。尚、本願のパイプクランプ装置20、
20Aは、石油掘削装置で使用するパイプ以外の種々のパイプ、パイプ以外の種
々の中空状の円筒状長柱材、種々の中実状の鋼材や木材、種々の中空状又は中実
状の非円形断面の長柱材等のクランプにも適用し得ることは勿論である。
【提出日】平成4年12月9日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、種々の口径の中実又は中空状の長柱材を把持して移送する為に長柱 材を把持するクランプ装置に関し、特に石油掘削装置等におけるパイプを把持す るのに好適のクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図17に図示のように、ドリリングタワー100の一側のパイプラック 102に設けたパイプストレージのパイプ103の上方を移動可能なブリッジク レーン101を設け、このブリッジクレーン101の両端部に図18に図示のよ うな上下昇降可能なフック104を設け、このフック104をパイプ103の両 端部に係合させパイプ103を吊持して搬送するフック型パイプクランプ装置を 有するパイプ搬送装置や、図19に図示のようにブリッジクレーン101に口径 の異なるパイプ103を夫々クランプするパイプクランプ装置105A、105 B、105Cを昇降可能に設け、口径に適したパイプクランプ装置でパイプ10 3を把持して搬送するクランプ連装型パイプクランプ装置を有するパイプ搬送装 置が実用に供されている。
【0003】 特開昭55−161191号公報には、石油掘削装置に設けられ種々の口径の パイプをクランプし得る2種類のパイプクランプ装置が記載されている。 この公報の図20、図21のパイプクランプ装置は、クランプ本体に左右1対 のあご金部材を開閉可能に装着し、これらあご金部材を油圧モータによりラック ・ピニオン機構を介して開閉駆動可能にし、これら1対のあご金部材でパイプを クランプするように構成してある。 前記公報の図32、図33のパイプクランプ装置は、クランプ本体に左右1対 のあご金部材を開閉可能に装着し、片側のあご金部材にはV形のパイプ押え部を 形成し、これよりも短い他方側のあご金部材の先端部に指金をヒンジ結合し、こ れら1対のあご金部材を油圧モータによりラック・ピニオン機構を介して開閉駆 動可能にし、これらあご金部材と指金とでパイプをクランプするように構成して ある。
【0004】 実開昭50−119209号公報には、土木建設作業車の起伏ビームに取り付 けて木材等の搬送に供する為のクランプ装置が記載されている。このクランプ装 置では、クランプ本体の下端部に左右1対の湾曲状の根元側爪部材を夫々前後向 きピンを介して開閉揺動自在に取り付け、各根元側爪部材の下端部に湾曲状の先 端側爪部材を前後向きピンを介して開閉揺動自在に取り付け、左右1対の根元側 爪部材を開閉揺動駆動する左右1対の開閉用油圧シリンダを設け、各根元側爪部 材に対して先端側爪部材を揺動駆動する相対屈曲用油圧シリンダを設けてある。
【0005】 実公平3−24711号公報には、石油掘削装置における種々の口径のパイプ をクランプする為のパイプクランプ装置が記載されている。このパイプクランプ 装置においては、クランプ本体に第1、第2、第3リンク部材で構成された左右 1対の平行リンク機構を設け、第2リンク部材に上下揺動自在にスライディング 部材を取り付け、スライディング部材の下端に前後軸心回りに回動自在にクラン プ部材を連結し、平行リンク機構を開閉揺動駆動する油圧シリンダと、スライデ ィング部材を上下揺動駆動する油圧シリンダと、クランプ部材を回動駆動する油 圧シリンダとを夫々左右1対設け、クランプ本体の下端に設けた当接部と左右1 対のクランプ部材とでパイプを把持するように構成してある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
前記フック型パイプクランプ装置では、パイプの端部にフックを係合させる際 に、パイプの端部に設けた連結用ネジ部を保護する保護キャップを取り外したり フックをパイプ端部に係合させる作業が必要で、多大の労力と時間がかかるうえ 、危険を伴うこと、フックでネジ部を損傷しやすいこと、などの問題がある。 クランプ連装型パイプクランプ装置では、その種類と設置台数が多くなり、設 備費用が大変高価になるという問題がある。 特開昭55−161191号公報のパイプクランプ装置では、1対のあご金部 材のパイプ押え部からクランプ本体までの距離が可変に構成されていないので、 クランプするパイプの口径の変動幅をあまり大きくすることができないこと、ク ランプするパイプの最大口径に比例してパイプクランプ装置の全幅が大きくなる こと、ラック・ピニオン機構や摺動案内部に高精度の機械部品を使用するため製 作コストが高価になること、あご金部材のパイプ把持部のくぼみ形状が固定され ているためパイプ以外の非円形外形の長柱材を把持するのに適していないこと、 などの問題がある。
【0007】 実開昭50−119209号公報のクランプ装置では、根元側爪部材と先端側 爪部材の両方を利用して確実に把持できるパイプの最小口径は、根元側爪部材の 根元取り付け間隔で制限されてしまうため、これより小径のパイプは根元側爪部 材の湾曲部同士での2点把持になり、強固に確実に把持することができない。 また、パイプの口径によっては先端側爪部材がまったく役に立たないこともあ り、パイプの把持点は口径に応じて2〜5点把持となって種々の口径のパイプを 確実・安定的に把持することが難しい。しかも、左右の爪部材を対称に同期駆動 することが困難で、同期駆動するためには油圧制御系が複雑化する。 実公平3−24711号公報のパイプクランプ装置では、全体として構成が複 雑であるため製作コストが高価になること、各種口径のパイプを把持するために は最少限4本の油圧シリンダが必要であるから油圧系統とその制御系が複雑化す ること、パイプ中心とクランプ本体中心との距離がパイプの口径により変化する ためパイプ把持時におけるクランプ本体の位置制御が複雑化すること、などの問 題がある。 本考案の目的は、クランプする長柱材の口径の可変幅が大きく、3点で強固に 把持でき、機械的構成が簡単且つ小型で、駆動手段の構成も簡単なクランプ装置 を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るクランプ装置は、種々の口径の中実又は中空状の長柱材を把持 して移送する為に長柱材を把持するクランプ装置において、クランプ本体の中央 部に鉛直向きの案内部を形成し、この案内部にスライディング部材を案内部から 下方へ所定長さ突出する位置と上方へ退いた位置とに亙って昇降可能に設け、ス ライディング部材の下端部に長柱材の上部を押える為の上部押え部材を設け、ク ランプ本体の左部と右部に夫々上端部においてピン結合され左右に開閉する左右 1対のクランプ爪部材を設け、これらクランプ爪部材の下部に長柱材の両側部の 下部を押える為の下部押え部を設け、左右1対のクランプ爪部材の上下方向途中 部をスライディング部材の下端部に連結する左右1対の同期用リンク部材であっ て、スライディング部材の下方移動・上方移動に応じて夫々上部押え部材と左右 1対の下部押え部が接近・離隔するように上部押え部材と1対のクランプ爪部材 を同期作動させる左右1対の同期用リンク部材を設け、クランプ本体に対してス ライディング部材を昇降駆動する為の駆動手段を設けたことを特徴とするもので ある。
【0009】 請求項2に係るクランプ装置は、種々の口径の中実又は中空状の長柱材を把持 して移送する為に長柱材を把持するクランプ装置において、クランプ本体の左右 両側部に鉛直向きの案内部を形成し、これら案内部に正面視倒立門型のスライデ ィング部材を案内部から下方へ所定長さ突出する位置と上方へ退いた位置とに亙 って昇降可能に設け、スライディング部材の下端中央部に長柱材の上部を押える 為の上部押え部材を設け、クランプ本体の左部と右部に夫々上下方向中段部にお いてピン結合され左右に開閉する左右1対のクランプ爪部材を設け、これらクラ ンプ爪部材の下部に長柱材の両側部の下部を押える為の下部押え部を設け、左右 1対のクランプ爪部材の上端部をスライディング部材の左右の上端部に夫々連結 する左右1対の同期用リンク部材であって、スライディング部材の下方移動・上 方移動に応じて夫々上部押え部材と左右1対の下部押え部が接近・離隔するよう に上部押え部材と1対のクランプ爪部材を同期作動させる左右1対の同期用リン ク部材を設け、クランプ本体に対してスライディング部材を昇降駆動する為の駆 動手段を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
【作用】
請求項1に係るクランプ装置においては、クランプ本体の鉛直向きの案内部に 昇降可能に設けられたスライディング部材を駆動手段によりクランプ本体に対し て下降駆動すると、スライディング部材が下降し、このスライディング部材に左 右1対の同期用リンク部材で連結された左右1対のクランプ爪部材がスライディ ング部材に同期して閉じ方向へ移動し、スライディング部材の下端部に設けられ た上部押え部材と左右1対のクランプ爪部材の下部の左右1対の下部押え部とが 相接近するため、上部押え部材で長柱材の上部をまた左右1対の下部押え部で長 柱材の両側部の下部を夫々クランプすることが出来、長柱材の外周略3等分位置 の3個所を強固にクランプすることが出来る。しかも、上部押え部材と左右1対 の下部押え部とが接近・離隔するように構成してあるため、小径の長柱材も大径 の長柱材も同状態に確実にクランプできる。 一方、駆動手段によりクランプ本体に対してスライディング部材を上昇駆動す ると、前記とは反対に上部押え部材と左右1対の下部押え部とが相離隔するため クランプ解除することができる。また、スライディング部材の昇降ストロークの 約2倍の口径の長柱材から十分に小径の長柱材までクランプできるため、クラン プ対象の長柱材の口径の可変幅を十分に大きく出来る。 クランプ本体、スライディング部材、上部押え部材、左右1対のクランプ爪部 材、左右1対の同期用リンク部材など部品数も少ないため、クランプ装置の構成 を格段に簡単化し且つ小型化することができ、駆動手段はスライディング部材を 昇降駆動するだけの簡単な構成のものでよく、その制御系も簡単なもので済む。
【0011】 請求項2に係るクランプ装置においては、基本的に請求項1のクランプ装置と 同様に作用する。即ち、クランプ本体の左右両側部の鉛直向きの案内部に昇降可 能に設けられた倒立門型のスライディング部材を駆動手段によりクランプ本体に 対して下降駆動すると、スライディング部材が下降し、このスライディング部材 に左右1対の同期用リンク部材で連結された左右1対のクランプ爪部材がスライ ディング部材に同期して閉じ方向へ移動し、スライディング部材の下端中央部に 設けられた上部押え部材と左右1対のクランプ爪部材の下部の左右1対の下部押 え部とが相接近するため、上部押え部材で長柱材の上部をまた左右1対の下部押 え部で長柱材の両側部の下部を夫々クランプすることが出来、長柱材の外周略3 等分位置の3個所を強固にクランプすることが出来る。しかも、上部押え部材と 左右1対の下部押え部とが接近・離隔するように構成してあるため、小径の長柱 材も大径の長柱材も同状態に確実にクランプできる。尚、請求項1の同期用リン ク部材はクランプ時に張力部材として機能するのに対して、本請求項の同期用リ ンク部材はクランプ時に圧縮部材として機能する。 その他の作用についても、請求項1と同様であるので説明を省略する。
【0012】
【考案の効果】
前記作用の項で説明したように、次のような効果が得られる。 請求項1に係るクランプ装置によれば、クランプ本体、案内部、スライディン グ部材、上部押え部材、左右1対のクランプ爪部材、左右1対の同期用リンク部 材、駆動手段などを設けたことにより、長柱材の上部を上部押え部材でまた長柱 材の両側部の下部を左右1対の下部押え部で夫々クランプすることが出来、長柱 材の外周略3等分位置の3個所を強固にクランプすることが出来ること、上部押 え部材と左右1対の下部押え部とが接近・離隔するように構成してあるため、小 径の長柱材も大径の長柱材も同状態に確実にクランプできること、スライディン グ部材の昇降ストロークの約2倍の口径の長柱材から十分に小径の長柱材までク ランプできるため、クランプ対象の長柱材の口径の可変幅を十分に大きく出来る こと、クランプ本体、スライディング部材、上部押え部材、左右1対のクランプ 爪部材、左右1対の同期用リンク部材など部品数も少ないため、クランプ装置の 構成を格段に簡単化し且つ小型化することができること、駆動手段はスライディ ング部材を昇降駆動するだけの簡単な構成のものでよく、その制御系も簡単なも ので済むこと、などの効果が得られる。
【0013】 請求項2に係るクランプ装置によれば、請求項1と同様の効果が得られる。
【0014】
【実施例】
以下、本考案の実施例について、図面を参照しながら説明する。 図1は、海底油田掘削用海上作業台に設けられた石油掘削装置の概略全体斜視 図で、ドリリングタワー1の前方にはパイプラック2(パイプストレージ)が配 置され、パイプラック2にはパイプ3(ケーシングパイプやライザパイプ等)が 種類別・口径別に区分けしてストックされ、そのパイプ3がパイプ搬送装置4に よりパイプラック2からドリリングタワー1のパイプハンガー5へ供給される。 前記パイプ搬送装置4はパイプラック2とドリリングタワー1との間においてパ イプラック2に沿って敷設された2条のレール6上を往復走行するように構成さ れた自走式パイプ搬送装置である。 前記パイプ搬送装置4は、レール6上を走行する台車7と、この台車7上に水 平旋回自在に装着され旋回駆動手段で旋回駆動される旋回台8と、この旋回台8 に下端部がヒンジ結合され揺動駆動手段としての油圧シリンダ9で上下に揺動駆 動される多関節アーム10と、この多関節アーム10の先端側のアームに設けら れた2組のパイプクランプ装置20とを備えている。
【0015】 前記多関節アーム10は、第1アーム部材11と第2アーム部材12と第3ア ーム部材13とを備え、第1アーム部材11の下端部は旋回台8の上部の1対の ブラケットに水平な支軸によりヒンジ結合され、旋回台8の前部と第1アーム部 材11の中段部とに亙って架着された油圧シリンダ9で揺動駆動されるように構 成してある。 前記第1アーム部材11の上端には第2アーム部材12の下端部が前記支軸と 平行な支軸12aによりヒンジ結合され、第2アーム部材12の先端(上端)に は第3アーム部材13の基端部(下端部)が支軸12aと平行な支軸によりヒン ジ結合され、アーム10の前面側において第1アーム部材11の上部と第2アー ム部材12の先端側部分とに亙って架着された油圧シリンダ18で第1アーム部 材11と第2アーム部材12とが相対的に屈伸揺動駆動され、アーム10の後面 側において第2アーム部材12の先端側部分と第3アーム部材13の基端側部分 とに亙って架着された油圧シリンダ19で第2アーム部材12と第3アーム部材 13とが相対的に屈伸揺動駆動されるように構成してある。 以上の構成により、多関節アーム10は鉛直面内において油圧シリンダ9、1 8、19により略自由に屈伸駆動され、第3アーム部材13の傾きと旋回台8か らの距離が自由に調節される。
【0016】 次に、第3アーム部材13の先端側部分と長さ方向途中部分に夫々取り付けら れたパイプクランプ装置20について説明する。但し、両パイプクランプ装置2 0は、同一の構成のものなので、第3アーム部材13の先端側部分に取り付けた パイプクランプ装置20について第3アーム部材13を水平姿勢に保持した状態 を仮定して説明する。 図2〜図4に示すように、クランプ本体に相当する第3アーム部材13(以下 、クランプ本体という)の幅方向中央部には、角孔21が鉛直向きに貫通状に形 成され、角孔21の4隅部には案内溝22aを形成した案内部材22が固着され 、これら案内部材22は角孔21の内面に固着され且つ下端の取り付け部22b を介してクランプ本体13に固定され、左右に対応する各対の案内溝22aは相 対向している。スライディング部材23は、前後1対の板部材24とこれら板部 材24同士を連結する左右1対の連結板25とからなり、スライディング部材2 3の4角部の被案内部26が夫々対応する案内溝22aに上下摺動自在に係合さ れている。
【0017】 前記スライディング部材23の中心部に立て向きに配設された複動油圧シリン ダ27のシリンダ本体の上端部は前後方向向きの水平な支軸28によりクランプ 本体13にピン結合され、油圧シリンダ27のロッド27aの下端部は、前後向 きの水平な支軸29によりスライディング部材23の下端部に連結されている。 また、油圧シリンダ27の1対の油室はパイプ搬送装置4の機械室に設けた油圧 供給装置に油圧ホースを介して接続され、パイプ搬送装置4の操縦席の操作盤か ら操作される。 パイプ3の上端部を押える為の上部押え部材30は、連結部31とその下端に 固定された上部押え部32を有し、連結部31はロッド27aの下端部に固定的 に連結され、また支軸29は連結部31を挿通し、上部押え部32の湾曲状の下 面には例えば硬質ゴム製のパッド33が設けられている。
【0018】 従って、前記油圧シリンダ27によりスライディング部材23を上下方向に昇 降駆動し、スライディング部材23が図5に図示のようにクランプ本体13の下 面下に大きく突出する位置と図8に図示のように上方へ退いた位置とに亙って昇 降駆動することが出来る。左右1対のクランプ爪部材34は、パイプ3の左右両 側部の下部を押える為のもので、前記各クランプ爪部材34は、前後に離隔して 配置された1対のクランプ爪本体35と、両クランプ爪本体35の屈曲部をスペ ーサ36を介して連結する連結軸37と、両クランプ爪本体35の上端部をクラ ンプ本体13のブラケット13Aに連結する支軸38と、両クランプ爪本体35 の下端部に固着された緩湾曲状の下部押え部材39とからなり、両下部押え部材 39の相対向する内側部の下部押え部40には例えば硬質ゴム製のパッドが設け られている。
【0019】 左側のクランプ爪部材34の上端部は、クランプ本体13の左側部下端の前後 1対のブラケット13Aに支軸38により回動自在に連結され、また右側のクラ ンプ爪部材34の上端部は、クランプ本体13の右側部下端の前後1対のブラケ ット13Aに支軸38により連結されている。前記左右のクランプ爪部材34は 、左右に対称で正面視にて略「へ」字を立てた形状をなし、その下端部分は中央 側へ緩く湾曲状に形成してある。尚、ブラケット13Aはクランプ本体13の一 部に相当する部材である。 更に、小径のパイプ3から大径のパイプ3に亙って、クランプ本体13に対し て略一定の位置に確実に把持することができるように、スライディング部材23 と左右のクランプ爪部材34とが次のように左右1対の同期用リンク部材44を 介して連動連結されている。左側の同期用リンク部材44は、左側の前後1対の クランプ爪本体35の前側と後側に接近して配設された前後1対のリンク板部材 44aからなり、両リンク板部材44aの右端部(内端部)は支軸29に回動自 在に連結され、また両リンク板部材44aの左端部(外端部)は左側の対応する クランプ爪本体35の屈曲部の連結軸37に回動自在に連結されている。 右側の同期用リンク部材44は、左側のものと同様に、右側の前後1対のクラ ンプ爪本体35の前側と後側に接近して配設された前後1対のリンク板部材44 aからなり、両リンク板部材44aの左端部(内端部)は支軸29に回動自在に 連結され、また両リンク板部材44aの右端部(外端部)は右側の対応するクラ ンプ爪本体35の屈曲部の連結軸37に回動自在に連結されている。
【0020】 前記左右のクランプ爪部材34の諸寸法と形状、左右の同期用リンク部材44 の寸法などが適切に設定されていて、スライディング部材23が下降するときに は、スライディング部材23の下降に同期して左右のクランプ爪部材34が閉じ る方向へ揺動し、上部押え部32と左右の下部押え部40とがクランプされるパ イプ3の中心へ向かって略等距離に接近し、またスライディング部材23が上昇 するときには、スライディング部材23の上昇に同期して左右のクランプ爪部材 34が開く方向へ揺動し、上部押え部32と左右の下部押え部40とがパイプ3 の中心から遠のく方向へ略等距離に離隔するように構成してある。尚、図5に図 示のように小径のパイプ3を把持したときに左右の下部押え部40を交差可能と する為、左側の下部押え部40と右側の下部押え部40は対称ではなく、図4及 び図12に図示のように左側の下部押え部40の下端部の中央部に切欠き部41 が形成され、右側の下部押え部40の前端部と後端部には切欠き部45が形成さ れている。
【0021】 以上説明したパイプクランプ装置20の作用について説明する。 前記パイプ搬送装置4によりパイプ3を搬送する為に1対のパイプクランプ装 置20でパイプ3を把持する際または把持を解除する際には、次のようにパイプ クランプ装置20を作動させる。 先ず、パイプ3を把持する場合には、油圧シリンダ27を介してスライディン グ部材23を例えば上限位置に保持し、パイプクランプ装置20のクランプ本体 13をパイプ3の上方に位置させ、上部押え部32をパイプ3の上方に近づけた 状態において、油圧シリンダ27の上側油室に油圧を供給してスライディング部 材23を下降させていくと、これと同期して左右のクランプ爪部材34が閉じ方 向へ揺動し、上部押え部32と左右の下部押え部40とがパイプ3の中心へ向か って略等距離に接近するため、図2に図示のようにパイプ3の上部と左右両側部 の下部とをパイプ3の外周略3等分位置にて把持することが出来る。
【0022】 このようにパイプ3を把持した状態は、パイプ3の口径に応じて、図5〜図8 のようになり、小径のパイプ3から大径のパイプ3に亙って確実に把持でき、且 つパイプ3の口径によらずクランプ本体13に対してパイプ3の中心が一定位置 となるように把持することが可能であるため、パイプ3を把持する時にもまたパ イプ3の把持を解除する時にも都合がよい。 次に、パイプ3の搬送後にパイプ3の把持を解除する場合には、油圧シリンダ 27の下側油室に油圧を供給してスライディング部材23を上昇させていくと、 これに同期して左右のクランプ爪部材34が開き方向へ揺動し、上部押え部32 と左右の下部押え部40とがパイプ3の中心から遠のく方向へ略等距離に離隔す るため、パイプ3をクランプ解除することができる。
【0023】 前記パイプクランプ装置20においては、1本の油圧シリンダ27で昇降駆動 されるスライディング部材23に左右1対の同期用リンク部材44を介して左右 1対のクランプ爪部材34を連動連結し、スライディング部材23の昇降に同期 して上部押え部32と左右の下部押え部40とが、略等距離に接近・離隔するよ うに構成してあるため、パイプ3を外周略3等分位置で確実に把持できること、 クランプし得るパイプ3の口径の可変幅を大きくとれること、部材数が少なく構 成が簡単で小型化・軽量化できること、油圧シリンダ27の油圧供給系や制御系 が簡単化すること、その結果パイプクランプ装置20の製作費を大幅に低減出来 ること、などの効果が得られる。
【0024】 別実施例・・・・・図9〜図16参照 次に、別実施例に係るパイプクランプ装置20Aについて説明する。 前記同様のクランプ本体13を水平姿勢に保持した状態を仮定して説明すると 、図9〜図12に示すように、クランプ本体13の左右方向中央部には、立て向 きの円形孔51が貫通状に形成され、この円形孔51には油圧シリンダ52が配 設され、油圧シリンダ52のシリンダ本体の上端部は、クランプ本体13の上端 に固定した前後1対のブラケット53に支軸54を介して連結され、この円形孔 51の左右両側においてクランプ本体13の左右の側部には前後1対の立て向き の案内部材55が夫々固定され、前後に対応する案内部材55とクランプ本体1 3の側面とで広幅の浅い案内溝56が立て向きに形成されている。 前記左右の案内溝56に昇降自在に装着されたスライディング部材57は、正 面視にて倒立門型で、スライディング部材57は、左側部材58と右側部材59 とこれらの下端部同士を固定的に連結する連結部材60とからなり、左側部材5 8と右側部材59は夫々案内溝56に嵌まる板部材61とこれに固着された前後 1対の補強板62とからなり、連結部材60は前後1対の板部材からなり、前記 油圧シリンダ52のロッド52aの下端部が連結部材60の中央部に支軸63を 介して連結され、油圧シリンダ52によりスライディング部材57を昇降駆動し 、スライディング部材57を図13に図示のようにクランプ本体13の下端より 下方へ大きく突出する位置と図16に図示のように上方へ退いた位置とに亙って 昇降し得るように構成してある。
【0025】 更に、スライディング部材57の連結部材60の中央部の下端には湾曲状の上 部押え部材64が固定され、この上部押え部材64には例えば硬質ゴム製のパッ ドを設けた上部押え部65が設けられている。 左右1対のクランプ爪部材68は、パイプ3の両側部の下部を押える為のもの で、左側のクランプ爪部材68は、前後1対のクランプ爪本体69と、両クラン プ爪本体69を連結し且つクランプ本体13の枢支ブラケット71に枢支する支 軸70と、両クランプ爪本体69の下端部の右側面に固定された湾曲状の下部押 え部材72とからなる。同様に、右側のクランプ爪部材68は、前後1対のクラ ンプ爪本体69と、両クランプ爪本体69を連結し且つクランプ本体13の枢支 ブラケット71に枢支する支軸70と、両クランプ爪本体69の下端部の左側面 に固定された湾曲状の下部押え部材72とからなる。前記左右の下部押え部材7 2には例えば硬質ゴム製のパッドを設けた下部押え部73が設けられている。
【0026】 左側のクランプ爪部材68を枢支する為の前後1対の枢支ブラケット71は、 スライディング部材57の左側部材58の前後両側の位置においてクランプ本体 13の下端に固着されてクランプ本体13の左端面よりも左方へ突出し、左側の クランプ爪部材68の中段部が、それら枢支ブラケット71の下端に支軸70に より回動自在に枢支されている。これと同様に、右側のクランプ爪部材68を枢 支する為の前後1対の枢支ブラケット71は、スライディング部材57の右側部 材59の前後両側の位置においてクランプ本体13の下端に固着されてクランプ 本体13の右端面よりも右方へ突出し、右側のクランプ爪部材68の中段部が、 それら枢支ブラケット71の下端に支軸70により回動自在に枢支されている。 尚、左右に対応する枢支ブラケット71はその上端部において一体形成され、ま た枢支ブラケット71はクランプ本体13の一部に相当する部材である。
【0027】 前記左右のクランプ爪部材68をスライディング部材57に連動連結する為の 左右1対の同期用リンク部材74が設けられ、左右の同期用リンク部材74は、 夫々前後1対のリンク板部材75からなり、左側の同期用リンク部材74の上端 部は左側部材58の補強板62の上端部に連結軸76により回動自在に連結され るとともに、その下端部は左側のクランプ爪部材68の上端部に連結軸77によ り回動自在に連結されている。これと同様に、右側の同期用リンク部材74の上 端部は右側部材59の補強板62の上端部に連結軸76により回動自在に連結さ れるとともに、その下端部は右側のクランプ爪部材68の上端部に連結軸77に より回動自在に連結されている。 左右のクランプ爪部材68は、左右に対称で、正面視にて略「く」字状に形成 され、それらの下端部は中央側へ緩く湾曲状に形成されている。 そして、前記左右のクランプ爪部材68の諸寸法と形状、左右の同期用リンク 部材74の寸法などが適切に設定されていて、スライディング部材57が下降す るときには、スライディング部材57の下降に同期して左右のクランプ爪部材6 8が閉じる方向へ揺動し、上部押え部65と左右の下部押え部73とがクランプ されるパイプ3の中心へ向かって略等距離に相対接近し、またスライディング部 材57が上昇するときには、スライディング部材57の上昇に同期して左右のク ランプ爪部材68が開く方向へ揺動し、上部押え部65と左右の下部押え部73 とがパイプ3の中心から遠のく方向へ略等距離に離隔するように構成してある。 尚、図13に図示のように小径のパイプ3を把持したときに左右の下部押え部7 3を交差可能とする為、左側の下部押え部73と右側の下部押え部73は対称で はなく、図11及び図12に図示のように右側の下部押え部73の下端部の中央 部に切欠き部78が形成され、また左側の下部押え部73の前端部と後端部には 切欠き部79が形成されている。
【0028】 以上説明したパイプクランプ装置20Aの作用について説明する。 前記パイプ搬送装置4によりパイプ3を搬送する為に1対のパイプクランプ装 置20Aでパイプ3を把持する際または把持を解除する際には、次のようにパイ プクランプ装置20Aを作動させる。 先ず、パイプ3を把持する場合には、油圧シリンダ52を介してスライディン グ部材57を例えば図16に図示のように上限位置に保持し、パイプクランプ装 置20Aのクランプ本体13をパイプ3の上方に位置させ、上部押え部65をパ イプ3の上方に近づけた状態において、油圧シリンダ52の上側油室に油圧を供 給してスライディング部材57を下降させていくと、これと同期して左右のクラ ンプ爪部材68が閉じ方向へ揺動し、上部押え部65と左右の下部押え部73と がパイプ3の中心へ向かって略等距離に接近するため、図9に図示のようにパイ プ3の上部と左右両側部の下部とをパイプ3の外周略3等分位置にて把持するこ とが出来る。 このようにパイプ3を把持した状態は、パイプ3の口径に応じて、図13〜図 15のようになり、小径のパイプ3から大径のパイプ3に亙って確実に把持でき 、且つパイプ3の口径によらずクランプ本体13に対してパイプ3の中心が一定 位置となるように把持することが可能であるため、パイプ3を把持する時にもま たパイプ3の把持を解除する時にも都合がよい。
【0029】 次に、パイプ3の搬送後にパイプ3の把持を解除する場合には、油圧シリンダ 52の下側油室に油圧を供給してスライディング部材57を上昇させていくと、 これに同期して左右のクランプ爪部材68が開き方向へ揺動し、上部押え部65 と左右の下部押え部73とがパイプ3の中心から遠ざかる方向へ略等距離に離隔 するため、パイプ3をクランプ解除することができる。 以上説明したパイプクランプ装置20Aによれば、前記実施例のクランプ装置 20と同様の効果が得られるので、その説明を省略する。 尚、本願のパイプクランプ装置20、20Aは、石油掘削装置で使用するパイ プ以外の種々のパイプ、パイプ以外の種々の中空状の円筒状長柱材、種々の中実 状の鋼材や木材、種々の中空状又は中実状の非円形断面の長柱材等のクランプに も適用し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】パイプ搬送装置を含む石油掘削装置の全体概略
斜視図である。
【図2】実施例に係るパイプクランプ装置の縦断正面図
である。
【図3】前記パイプクランプ装置の平面図である。
【図4】前記パイプクランプ装置の縦断側面図である。
【図5】前記パイプクランプ装置の作動説明図である。
【図6】前記パイプクランプ装置の作動説明図である。
【図7】前記パイプクランプ装置の作動説明図である。
【図8】前記パイプクランプ装置の作動説明図である。
【図9】別実施例に係るパイプクランプ装置の縦断正面
図である。
【図10】前記パイプクランプ装置の平面図である。
【図11】前記パイプクランプ装置の側面図である。
【図12】左側のクランプ爪部材の下端部分の側面図で
ある。
【図13】前記パイプクランプ装置の作動説明図であ
る。
【図14】前記パイプクランプ装置の作動説明図であ
る。
【図15】前記パイプクランプ装置の作動説明図であ
る。
【図16】前記パイプクランプ装置の作動説明図であ
る。
【図17】従来技術に係る石油掘削装置の全体斜視図で
ある。
【図18】従来技術に係るブリッジクレーンの正面図で
ある。
【図19】従来技術に係るブリッジクレーンの正面図で
ある。
【符号の説明】
13 クランプ本体(第3アーム部材) 20、20A パイプクランプ装置 23、57 スライディング部材 27、52 油圧シリンダ 30、64 上部押え部材 32、65 上部押え部 34、68 クランプ爪部材 40、73 下部押え部 44、74 同期用リンク部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年12月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種々の口径の中実又は中空状の長柱材を
    把持して移送する為に長柱材を把持するクランプ装置に
    おいて、 クランプ本体の中央部に鉛直向きの案内部を形成し、こ
    の案内部にスライディング部材を案内部から下方へ所定
    長さ突出する位置と上方へ退いた位置とに亙って昇降可
    能に設け、スライディング部材の下端部に長柱材の上部
    を押える為の上部押え部材を設け、クランプ本体の左部
    と右部に夫々上端部においてピン結合され左右に開閉す
    る左右1対のクランプ爪部材を設け、これらクランプ爪
    部材の下部に長柱材の両側部の下部を押える為の下部押
    え部を設け、左右1対のクランプ爪部材の上下方向途中
    部をスライディング部材の下端部に連結する左右1対の
    同期用リンク部材であって、スライディング部材の下方
    移動・上方移動に応じて夫々上部押え部材と左右1対の
    下部押え部が接近・離隔するように上部押え部材と1対
    のクランプ爪部材を同期作動させる左右1対の同期用リ
    ンク部材を設け、クランプ本体に対してスライディング
    部材を昇降駆動する為の駆動手段を設けたことを特徴と
    するクランプ装置。
  2. 【請求項2】 種々の口径の中実又は中空状の長柱材を
    把持して移送する為に長柱材を把持するクランプ装置に
    おいて、 クランプ本体の左右両側部に鉛直向きの案内部を形成
    し、これら案内部に正面視倒立門型のスライディング部
    材を案内部から下方へ所定長さ突出する位置と上方へ退
    いた位置とに亙って昇降可能に設け、スライディング部
    材の下端中央部に長柱材の上部を押える為の上部押え部
    材を設け、クランプ本体の左部と右部に夫々上下方向中
    段部においてピン結合され左右に開閉する左右1対のク
    ランプ爪部材を設け、これらクランプ爪部材の下部に長
    柱材の両側部の下部を押える為の下部押え部を設け、左
    右1対のクランプ爪部材の上端部をスライディング部材
    の左右の上端部に夫々連結する左右1対の同期用リンク
    部材であって、スライディング部材の下方移動・上方移
    動に応じて夫々上部押え部材と左右1対の下部押え部が
    接近・離隔するように上部押え部材と1対のクランプ爪
    部材を同期作動させる左右1対の同期用リンク部材を設
    け、クランプ本体に対してスライディング部材を昇降駆
    動する為の駆動手段を設けたことを特徴とするクランプ
    装置。
JP1991097838U 1991-10-31 1991-10-31 クランプ装置 Expired - Lifetime JPH086151Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991097838U JPH086151Y2 (ja) 1991-10-31 1991-10-31 クランプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991097838U JPH086151Y2 (ja) 1991-10-31 1991-10-31 クランプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0561291U true JPH0561291U (ja) 1993-08-13
JPH086151Y2 JPH086151Y2 (ja) 1996-02-21

Family

ID=14202861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991097838U Expired - Lifetime JPH086151Y2 (ja) 1991-10-31 1991-10-31 クランプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH086151Y2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009135211A2 (en) * 2008-05-02 2009-11-05 Goodcrane Corporation Grapple/tong type gripper
JP2010510942A (ja) * 2006-11-23 2010-04-08 ペイネマン イクイップメント ビー.ブイ. 物品のグリッパ
WO2011021943A1 (en) * 2009-08-19 2011-02-24 Seabed Rig As Gripper for petroleum pipes
KR20150095932A (ko) * 2012-12-21 2015-08-21 아트라스 콥코 록 드릴스 에이비 드릴 스트링 요소 취급장치용 그리퍼, 그리퍼를 조종하는 방법, 드릴 스트링 요소 장치 및 암반 드릴 리그
JP2016037362A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 東部重工業株式会社 抱え式コイルリフター及びそのコイル抱え吊り上げ方法
CN109205448A (zh) * 2018-10-18 2019-01-15 太原科技大学 一种多连杆重载锁绳装置
JP2019157499A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 日本車輌製造株式会社 杭打機
WO2020013626A1 (ko) * 2018-07-13 2020-01-16 주식회사 메가조인트 대상물 파지 장치 및 이를 이용한 스웨징 방식의 관이음쇠 체결 공구
KR20200007694A (ko) * 2018-07-13 2020-01-22 주식회사 메가조인트 대상물 파지 장치 및 이를 이용한 스웨징 방식의 관이음쇠 체결 공구
KR20200066699A (ko) * 2017-10-12 2020-06-10 넥스터 시스템즈 포탄 파지 장치

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5174902A (ja) * 1974-11-22 1976-06-29 Byron Jackson Inc
JPS52141001U (ja) * 1976-04-19 1977-10-26
JPS61250290A (ja) * 1985-04-26 1986-11-07 ヴア−コ インタ−ナシヨナル インコ−ポレ−テツド 抗井管取扱い機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5174902A (ja) * 1974-11-22 1976-06-29 Byron Jackson Inc
JPS52141001U (ja) * 1976-04-19 1977-10-26
JPS61250290A (ja) * 1985-04-26 1986-11-07 ヴア−コ インタ−ナシヨナル インコ−ポレ−テツド 抗井管取扱い機

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010510942A (ja) * 2006-11-23 2010-04-08 ペイネマン イクイップメント ビー.ブイ. 物品のグリッパ
WO2009135211A2 (en) * 2008-05-02 2009-11-05 Goodcrane Corporation Grapple/tong type gripper
WO2009135211A3 (en) * 2008-05-02 2010-02-04 Goodcrane Corporation Grapple/tong type gripper
EP2467560A4 (en) * 2009-08-19 2016-03-09 Robotic Drilling Systems As GRIPPERS FOR OIL TUBES
NO331630B1 (no) * 2009-08-19 2012-02-13 Seabed Rig As Anordning ved griper for petroleumsrør
WO2011021943A1 (en) * 2009-08-19 2011-02-24 Seabed Rig As Gripper for petroleum pipes
KR20150095932A (ko) * 2012-12-21 2015-08-21 아트라스 콥코 록 드릴스 에이비 드릴 스트링 요소 취급장치용 그리퍼, 그리퍼를 조종하는 방법, 드릴 스트링 요소 장치 및 암반 드릴 리그
JP2016037362A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 東部重工業株式会社 抱え式コイルリフター及びそのコイル抱え吊り上げ方法
KR20200066699A (ko) * 2017-10-12 2020-06-10 넥스터 시스템즈 포탄 파지 장치
JP2019157499A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 日本車輌製造株式会社 杭打機
WO2020013626A1 (ko) * 2018-07-13 2020-01-16 주식회사 메가조인트 대상물 파지 장치 및 이를 이용한 스웨징 방식의 관이음쇠 체결 공구
KR20200007694A (ko) * 2018-07-13 2020-01-22 주식회사 메가조인트 대상물 파지 장치 및 이를 이용한 스웨징 방식의 관이음쇠 체결 공구
CN109205448A (zh) * 2018-10-18 2019-01-15 太原科技大学 一种多连杆重载锁绳装置
CN109205448B (zh) * 2018-10-18 2024-04-26 太原科技大学 一种多连杆重载锁绳装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH086151Y2 (ja) 1996-02-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10661397B2 (en) Position adjustable grapple attachment
KR900009222B1 (ko) 파이프 취급장치
JPH0561291U (ja) クランプ装置
KR100784398B1 (ko) 방파제 피복 작업용 로봇암 장치
US3402911A (en) Loading balancer
CN111558950A (zh) 一种拱架夹持机械手
SE9103540L (sv) Staanghanterande anordning
JPH0423899Y2 (ja)
JPH057356Y2 (ja)
JPH057355Y2 (ja)
JPH0324711Y2 (ja)
CN211255061U (zh) 一种扩大作业范围的两节伸缩吊臂
US4297771A (en) Pivoting foot clamp and mounting frame
CN215093587U (zh) 一种钢模抓取机构
CN220033787U (zh) 一种可调节的吊具
US20220281719A1 (en) Powered handler
CN219823466U (zh) 一种钢梁构件翻转装置
CN217808327U (zh) 一种用于金属加工的吊装夹具
CN218138114U (zh) 一种具有连杆机构的焊线机机械手
CN220451802U (zh) 用于定向钻机的钻杆输送机械手
CN212740441U (zh) 一种双面型板快速吊装装置
JPH0743265Y2 (ja) パイプ操作機
JPH0312875Y2 (ja)
JP2003285987A (ja) 吊り治具
JP2640772B2 (ja) 管体把持装置