JPH0312875Y2 - - Google Patents

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JPH0312875Y2
JPH0312875Y2 JP1985047000U JP4700085U JPH0312875Y2 JP H0312875 Y2 JPH0312875 Y2 JP H0312875Y2 JP 1985047000 U JP1985047000 U JP 1985047000U JP 4700085 U JP4700085 U JP 4700085U JP H0312875 Y2 JPH0312875 Y2 JP H0312875Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、石油掘削装置用パイプ搬送装置に関
し、特に石油掘削装置のパイプラツクからドリリ
ングタワーへパイプを搬送する装置に関する。
(従来技術) 従来、石油掘削装置によつて陸上若しくは海底
油田を掘削する場合には、多種・多量のパイプ
(ドリリングパイプ・ケーシングパイプ・ライザ
パイプ)を使用して土中深く掘削していくことに
なる。
上記ケーシングパイプやライザパイプ等はドリ
ングタワーの近くのパイプラツクに口径及び種類
毎に区分けして多数ストツクされており、このパ
イプをパイプラツクからドリリングタワーのドリ
ルフロアへ次々と搬送する必要がある。
上記石油掘削装置のためのパイプ搬送装置とし
て、従来例えば第15図及び第16図に示したも
のが知られている。
第15図の海底油田用の石油掘削装置において
は、ドリリングタワー101の一側のパイプラツ
ク102にケーシングパイプストレージ102a
及びライザストレージ102bが設けられ、パイ
プ搬送装置としてブリツジクレーン103やパイ
プハンドラー104及びパイプトランスフアー装
置105が設けられている。
上記ブリツジクレーン103やパイプハンドラ
ー104はパイプラツク102に沿つてパイプ1
06を搬送しパイプトランスフアー装置105上
へ供給するものであり、またパイプトランスフア
ー装置105は水平位置でパイプを供給されると
上方へ傾動されてドリルフロア101aの方へ伸
長しパイプ106をドリルフロア101aのスタ
ツバ装置107へ供給するようになつている。
第16図の石油掘削装置においては、パイプ搬
送装置としてパイプラツク102からドリルフロ
ア101aへ延びるパイプトランスフアー装置1
08が設けられているが、この外にブリツジクレ
ーン等が用いられる。
上記ブリツジクレーン等でパイプ106をパイ
プトランスフアー装置108上へ供給後、そのパ
イプ106をトランスフアー装置108でドリル
フロア101aへ押し上げていくようになつてい
る。
(考案が解決しようとする問題点) 従来の上記パイプ搬送装置においては、ブリツ
ジクレーン103やパイプハンドラー104によ
りパイプを吊り揚げてからパイプラツク102に
沿つて搬送しパイプトランスフアー装置105,
108上へ供給する工程と、トランスフアー装置
105,108によりパイプラツク102からド
リルフロア101aへ搬送する工程の2工程で搬
送していたので、パイプの吊り揚げからドリルフ
ロア101aへの供給を連続的に能率よく行うこ
とが出来ず、パイプのハンドリングに多大の時間
と労力がかかるという問題があつた。
更に、ブリツジクレーン103やパイプハンド
ラー104のワイヤでパイプを吊り揚げる際或い
は吊り降す際にはワイヤにパイプを連結する作業
(所謂玉掛け作業)という危険な重筋労働が必要
で、往々にしてパイプの落下損傷・人身事故等の
事故も起き、掘削作業に重大な影響を及ぼすとい
う問題もあつた。
本考案は、上記諸問題に鑑みてなされたもの
で、パイプラツクのパイプを確実に機械的にクラ
ンプしそのパイプをパイプラツクからドリリング
タワーへ連続的に1工程で能率よく搬送すること
ができるような石油掘削装置用パイプ搬送装置を
提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案に係る石油掘削装置用パイプ搬送装置
は、石油掘削装置のパイプラツクにストツクされ
ているパイプをドリリングタワーへ搬送する装置
において、上記パイプラツクに沿つてパイプラツ
クのパイプと直交する方向に往復走行する台車
と、上記台車上に水平旋回自在に装着され旋回駆
動手段で旋回駆動される旋回台と、上記旋回台上
に下端部がヒンジ結合され揺動駆動手段で揺動駆
動され且つ複数のアーム部材からなるアームであ
つて少なくとも先端側アーム部材をパイプラツク
のパイプの近傍まで下方揺動可能としたアーム
と、上記アームの先端側アーム部材に設けられ複
数の油圧シリンダで駆動される多関節形パイプク
ランプを有するパイプクランク手段とを備えたも
のである。
尚、必要に応じて上記アームはヒンジ結合され
た複数のアーム部材からなる多関節アームで構成
され、或いはまた上記アームはテレスコープ形の
伸縮アームで構成される。
また、必要に応じて上記パイプクランプ手段は
複数の油圧シリンダで駆動される多関節形のパイ
プクランプを少なくとも1対備えたものに構成さ
れ、或いはまた上記パイプクランプ手段はパイプ
の開放端に挿嵌される挿嵌支持具とこの挿嵌支持
具よりもアームの先端側に設けられ複数の油圧シ
リンダで駆動される多関節形パイプクランプとを
備えたものに構成される。
(作用) 本考案に係る石油掘削装置用のパイプ搬送装置
は、以上のように構成されるから、台車をパイプ
ラツクのパイプと直交する方向に走行させること
により、所望のパイプが収納されているパイプラ
ツクの位置へ台車を移動させ、旋回台を旋回駆動
手段で旋回させることにより複数のアーム部材か
らなるアームを所望のパイプの方へ向け、揺動駆
動手段でアームを下方へ揺動させることによりア
ームの先端側アーム部材と共にこの先端側アーム
部材に設けられた多関節形パイプクランプを上記
パイプに接近させてから上記多関節形パイプクラ
ンプを含むパイプクランプ手段でパイプをクラン
プし、揺動駆動手段でアームを上方揺動させつ
つ、必要に応じて旋回駆動手段で旋回台を旋回さ
せることによりアームをドリリングタワーの方へ
向け、次に台車を走行させて台車をドリリングタ
ワーの所へ移動させ、揺動駆動手段でアームの揺
動角度を適宜調節しつつ必要に応じて旋回台を小
角度旋回させ、この状態で上記パイプをドリリン
グタワーの所望の位置へ供給することができる。
このように、台車の走行、アームの揺動、クラ
ンプ手段のクランプ作動、旋回台の旋回、などの
動作を略連続的に行なわせることにより、パイプ
ラツクの所望のパイプを1工程でドリリングタワ
ーへ能率的に供給することが出来る。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
第1実施例(第1図〜第7図参照): 第1図は海底油田掘削用海上作業台に設けられ
た石油掘削装置の概略全体斜視図で、ドリリング
タワー1の前方にはパイプラツク2(パイプスト
レージ)が配置され、パイプラツク2にはパイプ
3(ケーシングパイプやライザパイプ等)が種類
別・口径別に区分けしてストツクされ、そのパイ
プ3がパイプ搬送装置4によりパイプラツク2か
らドリリングタワー1のパイプハンガー5へ供給
される。
上記パイプ搬送装置4はパイプラツク2とドリ
リングタワー1との間においてパイプラツク2に
沿つて敷設された2条のレール6上を往復走行す
るように構成された自走式パイプ搬送装置4であ
る。
上記パイプ搬送装置4は上記レール6上を走行
する台車7と、この台車7上に水平旋回自在に装
着され旋回駆動手段で旋回駆動される旋回台8
と、この旋回台8に下端部がヒンジ結合され揺動
駆動手段としての油圧シリンダ9で上下に揺動駆
動される多関節アーム10と、この多関節アーム
10の先端側部分に設けられたパイプクランプ装
置20とを備えている。
上記台車7の前後の脚部には、既存の各種クレ
ーンと同様に多数の走行輪が設けられ、走行駆動
手段としての電動モータや油圧モータで走行駆動
されるようになつていて、上記台車7は最大転倒
モーメントに耐えるだけの重量を備えている。
但し、上記台車7はラツク・ピニオン機構によ
り走行駆動するようにしてもよいし、台車7また
は作業台側に設けたウインチ等を用いワイヤやチ
エーンにて走行駆動するようにしてもよい。ま
た、台車7の軽量化を計るためにレール6に沿つ
て転倒防止用ガイドレールを設けて台車7と係合
させ、台車7に作用する転倒モーメントの大部分
を上記ガイドレールで分担させるようにすること
も有り得る。
上記旋回台8の旋回支持機構は、既存の各種の
ジブクレーン等の旋回部に用いられる旋回支持機
構と同様に構成され、旋回台8は電動モータや油
圧モータなどの旋回駆動手段で正転方向へも逆転
方向へも水平旋回駆動されるようになつている。
次に、第1図,第2a図,第2b図により上記
多関節アーム10の構造について説明する。
上記多関節アーム10は、第1アーム部材11
と第2アーム部材12と第3アーム部材13とを
備え、第1アーム部材11の下端部は旋回台8の
上部の1対のブラケツト14に水平な支軸15に
よりヒンジ結合され、旋回台8の前部と第1アー
ム部材11の中段部とに互つて架着された油圧シ
リンダ9で揺動駆動されるようになつている。
上記第1アーム部材11の上端には第2アーム
部材12の下端部が上記支軸15と平行な支軸1
6によりヒンジ結合され、第2アーム部材12の
先端(上端)には第3アーム部材13の基端部
(下端部)が支軸15と平行な支軸17によりヒ
ンジ結合され、第2a図,第2b図に示すように
アーム10の前面側において第1アーム部材11
の上部とを第2アーム部材12の先端側部分とに
互つて架着された油圧シリンダ18で第1アーム
部材11と第2アーム部材12とが相対的に屈伸
揺動駆動され、アーム10の後面側において第2
アーム部材12の先端側部分と第3アーム部材1
3の基端側部分とに互つて架着された油圧シリン
ダ19で第2アーム部材12と第3アーム部材1
3とが相対的に屈伸揺動駆動されるようになつて
いる。上記の構成により、多関節アーム10は鉛
直面内において油圧シリンダ9,18,19によ
り略自由に屈伸駆動され、第3アーム部材13の
傾き及び旋回台8からの距離が自由に調節され
る。
次に、第3図〜第5c図により前記パイプクラ
ンプ装置20について説明する。
上記パイプクランプ装置20は、第3アーム部
材13の下面側(第3アーム部材13をパイプラ
ツク2上へ略水平に倒したときに下方を向く面)
の先端部及び途中部とに設けられる1対の多関節
形パイプクランプ21からなり、このパイプクラ
ンプ21でパイプ3をクランプする際にパイプ3
をリフトさせてクランプし易くするためのパイプ
リフタ30が上記1対のパイプクランプ21の間
において第3アーム部材13の下面側に設けられ
る。
上記多関節形パイプクランプ21は、第4図及
び第5c図に示すように、上部でピン23により
ヒンジ結合された相対向する1対の押え部材24
と、押え部材24の下端に各々ヒンジ結合された
1対の支持部材25と、押え部材24を開閉駆動
する油圧シリンダ26と、各支持部材25を開閉
駆動する油圧シリンダ27などから構成される。
上記各押え部材24も各支持部材25も前後に
所定間隔空けて対置され複数のピンで連結された
1組の鋼板製部材からなる。
上記1対の押え部材24の上端には各々斜め上
方へ脚部24aが突設され、両脚部24a間に油
圧シリンダ26が介装され、油圧シリンダ26で
1対の押え部材24が開閉駆動される。そして、
上記押え部材24の腕部24aを除く部分は正面
視でく字状をなし、この相対向する1対のく字状
部分が略正六角形の上部4辺を形成するようにな
つている。
上記各支持部材25は、その上半分に正面視で
く字状の腕部25aを有するとともに、その下半
部には腕部25aの下部に対して上記とは逆のく
字状に延びる支持部25bが設けられ、上記腕部
25aと支持部25bの境界の屈曲部において各
押え部材24の下端にヒンジ結合され、両支持部
材25は対称に相対向しパイプ3をクランプした
たときには両支持部25bでパイプ3の下側に両
側から斜めに当接し、パイプ3を上記パイプクラ
ンプ21に着脱するときには両支持部25bが側
方へ開いて略鉛直姿勢になるように構成される。
上記各支持部材25は、対応する各押え部材2
4の1組の板材の間に配設され、これと同様に各
押え部材24の1組の板材の間に配設された油圧
シリンダ27のピストンロツド27aの端部が対
応する支持部材25の腕部25aの上端に連結さ
れ、上記油圧シリンダ27のシリンダ本体の端部
が押え部材24のヒンジ結合部近傍のピン28に
連結され、この油圧シリンダ27により各支持部
材25が揺動開閉駆動されるようになつている。
更に、上記パイプクランプ21の押え部材24
及び支持部材25の内側面にゴム製のクツシヨン
29が着脱交換し得るようにビス等で装着され
る。
上記多関節形パイプクランプ21においては、
油圧シリンダ26により1対の押え部材24が開
閉駆動され、且つ各支持部材25が油圧シリンダ
27で揺動開閉駆動されるようになつているの
で、各種口径のパイプ3を確実にクランプするこ
とが出来るが、パイプ3の口径に応じた各種サイ
ズのクツシヨン29を用いるため、上記クツシヨ
ン29は後述のごとく適宜交換される。
次に、上記パイプクランプ21でパイプ3をク
ランプするときにパイプ3を所定高さだけリフト
させることによりクランプし易くするための前記
パイプリフタ30について説明する。
上記パイプリフタ30は、第3図に示すように
第3アーム部材13の下面側に装着される例えば
4組の強力な電磁石31からなり、各電磁石31
は第3アーム部材13と直交しその下側面と平行
な軸を有する平行リンク32により第3アーム部
材13に連結される。第5a図及び第5b図に示
すように上記平行リンク32の下端の支軸は第3
アーム部材13と平行なロツド33に固着され、
このロツド33に電磁石31のブラケツトが回動
自在に連結される。
上記平行リンク32によつて電磁石31は上下
動自在で且つ上記ロツド33の回りに回動自在に
なつている。
第5a図〜第5c図により、第3アーム部材1
3のパイプクランプ21でパイプ3をクランプす
る場合の手順について説明すると、先ずパイプク
ランプ21を十分に開いた状態にし、第5a図に
示すように第3アーム部材13をパイプ3の上方
に平行に位置させてパイプリフタ30の全部の電
磁石31をパイプ3上面に当接させて吸着させる
とともにパイプクランプ21をパイプ3に嵌め、
第5b図に示すようにパイプ3を磁力で吸着した
まま第3アーム部材13を上方へ引き揚げてパイ
プ3をリフトさせた後、第5c図に示すようにパ
イプクランプ21の油圧シリンダ26,27を伸
長させることにより押え部材24及び支持部材2
5を閉じ方向へ駆動させて上記1対のパイプクラ
ンプ21でパイプ3を確実にクランプすることが
できる。
尚、パイプラツク2に集積されるパイプ3とパ
イプ3との間に所定のスペースを空けておく場合
には、上記パイプリフタ30を用いずに1対のパ
イプクランプ21で直接パイプ3をクランプし得
るので、この場合上記パイプリフタ30は省略し
ても構わない。
次に、第6図及び第7図は、パイプクランプ2
1の前記クツシヨン29を交換する方法を示した
ものである。
上記パイプクランプ21の1対の押え部材24
も1対の支持部材も開閉駆動できるようになつて
いるので、各種の口径のパイプ3をクランプし得
るけれども、パイプ3の口径が大きく変わる場合
にはクツシヨン29の厚さを変えればよい。
即ち、第6図に示すように、パイプラツク2の
近傍にはクツシヨン変換ステージが設けられ、そ
こに1対のパイプクランプ21に対応する複数種
のクツシヨン29A,29B,29Cが略台形状
のブロツク34A,34B,34Cの表面にセツ
トして準備されている。
例えば、クツシヨン29Aは最も厚形のクツシ
ヨンで、例えば30インチ以下のパイプ3のクラン
プに用いられ、クツシヨン29Bは中位の厚さの
クツシヨンで、例えば30〜40インチのパイプクラ
ンプに用いられ、クツシヨン29Cは最も薄形の
クツシヨンで例えば40〜50インチのパイプ3のク
ランプに用いられる。
上記クツシヨン29A,29B,29Cを交換
する場合、第7図のようにパイプクランプ21を
最大に開いた状態でブロツク34にセツトされた
クツシヨン29に外嵌後、パイプクランプ21を
閉じてクツシヨン29に当接させ、ビスやボルト
でクツシヨン29をパイプクランプ21に固定す
ればよい。
尚、符号40は旋回台8上に設けられた運転台
であり、前記走行駆動手段・旋回駆動手段・油圧
シリンダ等へ電力や油圧を供給する動力源は旋回
台8上に設けられ、この動力源へは外部からトロ
リー等で給電される。
第2実施例(第8図〜第9b図参照); 本実施例においては、前記第1実施例の構成と
同一のものには図中に同一符号を付して説明を省
略し、異なる構成についてのみ説明する。
第2実施例のパイプ搬送装置4Aは、油圧力で
伸縮駆動されるテレスコープ形の伸縮アーム10
Aを備えており、上記アーム10Aの下端部は旋
回台8の上部に設けられた高さの高いブラケツト
14Aにヒンジ結合され、上記アーム10Aは2
本の揺動用油圧シリンダ9Aで揺動駆動されるよ
うになつている。
上記アーム10Aの先端のクランプ支持部材1
0aには1対のパイプクランプ21が設けられて
いる。
また、上記アーム10Aは、第8図に示すよう
にパイプラツク2上に略水平に倒した位置から旋
回台8を旋回させずにドリリングタワー1側へ傾
けてパイプ3を供給し得る位置まで揺動し得るよ
うになつているので、パイプラツク2からドリリ
ングタワー1へ能率よくパイプ3を搬送すること
が出来る。
但し、第9b図に仮想線で示すように、旋回台
8を旋回させることによりアーム10Aの下方に
パイプ3を保持した状態でドリリングタワー1へ
供給することも出来る。
第3実施例(第10図〜第12d図参照); 本実施例においては、前記第1実施例の構成と
同一のものについては図中に同一符号を付して説
明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
第10図〜第11b図に示すように、本実施例
におけるパイプ搬送装置4Bは、第1実施例にお
ける多関節アーム10とは異なる多関節アーム1
0B及びパイプクランプ装置20を備えたもので
ある。
即ち、上記多関節アーム10Bは、第1実施例
における多関節アーム10の第3アーム部材13
に代えて、L形の第3アーム部材13Aと第4ア
ーム部材10bとを備え、第2アーム部材12の
先端に第3アーム部材13Aの中段部がヒンジ結
合され、第2アーム部材12の先端側部分と第3
アーム部材13Aの上部とに互つて油圧シリンダ
19Aが架着され、この油圧シリンダ19Aで第
3アーム部材13Aを揺動駆動させるようになつ
ている。
また、第3アーム部材13Aの下端から前方へ
突出する下腕部13aの先端に第4アーム部材1
0bの基端部がヒンジ結合され、第3アーム部材
13Aの上端のシーブ35と第4アーム部材10
bの途中部のシーブ36とに巻き掛けたワイヤ3
7を油圧シリンダ38やウインチで駆動すること
により第4アーム部材10bを揺動駆動できるよ
うになつている。
前記パイプクランプ装置20は、第4アーム部
材10bの先端に設けられたパイプクランプ21
と下腕部13aの先端に突設された挿嵌支持具3
9とからなる。
上記パイプクランプ装置20の作動について第
12a図〜第12d図により説明する。
第12a図に示すように第4アーム部材10b
を第3アーム部材13A側へ起こした状態で、挿
嵌支持具39をパイプ3の開口端近傍へ同心状に
接近させ、第12b図に示すように挿嵌支持具3
9をパイプ3の開口端へ挿嵌させ、次に第12c
図に示すようにパイプクランプを開いた状態にし
て第4アーム部材10bをパイプ3の上側に略水
平に倒し、第12d図に示すように第3アーム部
材13Aを上方へ少しだけ移動させることにより
パイプ3の一端側をリフトさせてからパイプクラ
ンプ21でパイプ3をクランプする。
上記のようにしてパイプ3をクランプ後、第1
1a図及び第11b図に示すようにしてパイプ3
をパイプラツク2からドリリングタワー1へ搬送
供給することが出来る。
第4実施例(第13a図〜第13b図); 本実施例においては、前記第1実施例〜第3実
施例の構成と同一のものについては図中に同一符
号を付して設計を省略し、異なる構成についての
み説明する。
本実施例におけるパイプ搬送装置4Cのアーム
10Cは第2実施例のテレスコープ形の伸縮アー
ム10Aと第3実施例におけるアーム10Bの第
3アーム部材13A及び第4アーム部材10bと
を組み合わせたもので、パイプクランプ装置20
は第3実施例のものと同様のものが設けられる。
第5実施例(第14図参照); 本実施例においては、ドリリングタワー1の正
面に真直ぐ延びるようにパイプ搬送装置4の為の
レール6Aが設けられ、このレール6Aの両側に
パイプラツク2Aが設けられる。
尚、パイプ搬送装置4は、第1実施例のものと
同様のものが設けられるが、前記実施例における
各種パイプ搬送装置4A,4B,4Cを用いるこ
とが出来る。
(考案の効果) 本考案に係る石油掘削装置用パイプ搬送装置に
おいては、パイプラツクのパイプと直交する方向
に往復走行する台車上の旋回台にアームを揺動可
能に設け、アームを構成する複数のアーム部材の
うちの先端側アーム部材をパイプラツクのパイプ
の近傍まで下方揺動可能とし、上記先端側アーム
部材に設けられた多関節形パイプクランプを有す
るパイプクランプ手段を設けたので、台車の走
行、アームの揺動、クランプ手段のクランプ作
動、旋回台の旋回、などの動作を略連続的に行な
わせて、1台のパイプ搬送装置によつてパイプを
パイプラツクからドリリングタワーへ1工程で連
続的に能率よく搬送することが出来る。
しかも、パイプクランプ手段の多関節形パイプ
クランプによつてパイプを機械的にクランプし得
るので、従来のようにクレーンでパイプを搬送す
る場合に不可避の危険な玉掛け作業という重筋労
働も解消し、安全に経済的にパイプを搬送するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面のうち第1図〜第14図は本考案の実施例
を示すもので、第1図〜第7図は第1実施例に係
り、第1図は石油掘削装置の概略全体斜視図、第
2a図及び第2b図はパイプ搬送装置の動作説明
用側面図、第3図はパイプクランプ状態を示す第
3アーム部材とパイプクランプ装置とパイプリフ
タの斜視図、第4図は多関節形パイプクランプの
斜視図、第5a図、第5b図、第5c図はパイプ
リフタでパイプを吸着してリフト後パイプクラン
プでパイプをクランプする動作の各段階を示す説
明図、第6図はパイプクランプのクツシヨンを交
換する状態を示す概略斜視図、第7図は同正面
図、第8図〜第9b図は第2実施例に係り、第8
図は石油掘削装置の概略全体斜視図、第9a図及
び第9b図はパイプ搬送装置の動作説明用側面
図、第10図〜第12d図は第3実施例に係り、
第10図は石油掘削装置の概略全体斜視図、第1
1a図及び第11b図はパイプ搬送装置の動作説
明用側面図、第12a図、第12b図、第12c
図、第12d図はパイプクランプと挿嵌支持具と
でパイプをリフトさせてクランプする各段階を示
す要部斜視図、第13a図及び第13b図は第4
実施例におけるパイプ搬送装置の動作説明用側面
図、第14図は第5実施例に係り石油掘削装置の
概略全体斜視図である。第15図及び第16図は
従来技術に係るもので各々石油掘削装置の概略全
体斜視図及び部分斜視図である。 2……パイプラツク、3……パイプ、4,4
A,4B,4C……パイプ搬送装置、7……台
車、8……旋回台、9,9A……揺動用油圧シリ
ンダ、10,10A,10B,10C……アー
ム、20……パイプクランプ装置、21……パイ
プクランプ、39……挿嵌支持具。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 石油掘削装置のパイプラツクにストツクされ
    ているパイプをドリリングタワーへ搬送する装
    置において、上記パイプラツクに沿つてパイプ
    ラツクのパイプと直交する方向に往復走行する
    台車と、上記台車上に水平旋回自在に装着され
    旋回駆動手段で旋回駆動される旋回台と、上記
    旋回台上に下端部がヒンジ結合され揺動駆動手
    段で揺動駆動され且つ複数のアーム部材からな
    るアームであつて少なくとも先端側アーム部材
    をパイプラツクのパイプの近傍まで下方揺動可
    能としたアームと、上記アームの先端側アーム
    部材に設けられ複数の油圧シリンダで駆動され
    る多関節形パイプクランプを有するパイプクラ
    ンク手段とを備えたことを特徴とする石油掘削
    装置用パイプ搬送装置。 (2) 上記アームがヒンジ結合された複数のアーム
    部材からなる多関節アームであることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項に記載の石
    油掘削装置用パイプ搬送装置。 (3) 上記アームがテレスコープ形の伸縮アームで
    あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項に記載の石油掘削装置用パイプ搬送装
    置。 (4) 上記パイプクランプ手段が複数の油圧シリン
    ダで駆動される多関節形のパイプクランプを少
    なくとも1対備えていることを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項に記載の石油掘削装
    置用パイプ搬送装置。 (5) 上記パイプクランプ手段がパイプの開放端に
    挿嵌される挿嵌支持具とこの嵌合支持具よりも
    アームの先端側に設けられ複数の油圧シリンダ
    で駆動される多関節形パイプクランプとを備え
    ていることを特徴とする実用新案登録請求の範
    囲第1項に記載の石油掘削装置用パイプ搬送装
    置。
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JPS55161191A (en) * 1979-04-09 1980-12-15 Chevron Res Oil well maintaining and excavating truck completely equipped and movable to handle slender oil well element and method of maintaining and excavating oil well

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