JPH0560Y2

JPH0560Y2 -

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Publication number: JPH0560Y2
Application number: JP1987187551U
Authority: JP
Priority date: 1987-12-09
Filing date: 1987-12-09
Publication date: 1993-01-05
Anticipated expiration: 2002-12-09
Also published as: JPH0190479U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野この考案は、ハンガー本体の両端にそれぞれ延
れぞれ垂下し、この延設杆の間に衣類掛杆を横架
するように設け、一つのハンガーに上着と、ズボ
ンまたはスカートを掛けられるようにしたハンガ
ーに関する。

従来の技術衣類を上下に分けて掛けられるハンガーとし
て、ハンガー本体の下方に衣類掛杆を横架した
り、衣類掛杆とともに衣類押え杆を上下に横架し
たものは、従来から一般家庭等で使用されてお
り、周知になつている。

また、例えば特開昭56−23929号公報のように、
衣類掛杆の両端に、平面方向に凸形をなす嵌合孔
を設け、長い平板形のハンガー本体を撓ませ、両
端に形成した矢印形の嵌合部を上記衣類掛杆の嵌
合孔に嵌合して両部材を結合するようにしたもの
とか、実開昭54−47540号公報のように、ハンガ
ー本体とズボン掛け桟とを一体成形し、ズボン掛
け桟の下面両端に頭付き小突起を垂設し、両端に
上記小突起に嵌着する袋状の嵌着部を具えた補助
桟を取り付けるようにしたものもある。

考案が解決しようとする課題上記従来周知のハンガーは、衣類掛杆とハンガ
ー本体との結合に手数を要し、生産性に劣る欠点
がある。

この点、上記二つの公知例は、衣類掛杆とハン
ガー本体との結合が容易であつたり、特に後者に
おいては衣類掛杆がハンガー本体と一体成形され
るので全く手数が不要になる利点がある。

しかしながら、上記公知例の前者は、弾性的に
ハンガー本体を撓ませる必要があることから、重
量のある衣服を長時間掛けて置くような通常の使
用には耐えられず、型崩れを生じ易いという欠点
がある。

一方、後者はハンガーの成形段階で、本体とズ
ボン掛け桟とを同時に一体成形するものであるか
ら、成形金型が複雑になりきわめて高価になるの
で、コストも高くなるとともに形状の変更には簡
単に対応し難い。また、各部の厚さをほぼ均一に
しないとひけを生ずるなど、その製作上に多くの
問題がある。

そのために、ハンガー本体と衣類掛杆とを別体
に製作してコストダウンを図り、かつ、両部材の
結合が容易にできて、通常の使用に耐えられるよ
うにしたハンガーを製作することが解決すべき課
題となつていた。

課題を解決するための手段そこで本考案は、少なくとも、両端をそれぞれ
垂下して延設杆を一体に形成したハンガー本体
と、両端に設けた嵌合孔を上記延設杆の下端に嵌
合してハンガー本体の下方に横架される衣類掛杆
とを備え、前記延設杆の下端には、外向きに開口
し、先端に外向きに突出する突起を具えてＵ字形
のフツク状をなす嵌合部を設け、この嵌合部と嵌
合する前記衣類掛杆の嵌合孔には、中間に上記嵌
合部の突起に掛止される水平段部と、その上部
に、上記Ｕ字形の嵌合を撓めた状態でその通常を
許容する嵌め口を設けたことを特徴とするハンン
ガーを提供するものである。

作用本考案は、上記のようにして衣類掛杆をハンガ
ー本体と別体に形成したので、全体を１組の金型
で成形する場合に較べてコストダウンができ、製
作も容易になる。そして、ハンガー本体から一体
に延設した延設杆の嵌合部と、衣類掛杆の両端に
設けた嵌合孔とによる両部材の結合は、延設杆の
下端に外向きに開口して、先端に外向きに突出す
る突起を具えてＵ字形にフツク状をなす嵌合部を
撓めながら、衣類掛杆の嵌合孔の上部を形成する
嵌め口から挿入し、該嵌合孔内で開放することに
よつて復位する上記突起と、同孔の中間の水平段
部との係合により互いに強固に掛止され、ワンタ
ツチ状の操作によつて行われる。

実施例以下に本考案の実施例を図面について説明す
る。

図において、１０は両端をそれぞれ垂下して一
体に延設杆１１を形成したハンガー本体、１４は
両端に設けた嵌合孔１３を上記延設杆１１の下端
に嵌合して、ハンガー本体１０の下方に横架され
る衣類掛杆、１２は両端に設けた角孔２２を同じ
く延設杆１１の下端に嵌合して、衣類掛杆１４の
上方に、昇降を自在にして重ね合わされる衣類押
え杆である。

延設杆１１の下端には、第２図に示すように、
外向きに開口し、先端に外向きに突出する突起１
７を具えてＵ字形のフツク状をなす嵌合部１５が
設けられている。また、この嵌合部１５を嵌合す
る衣類掛杆１４の両端の前記嵌合孔１３は、中間
に上記嵌合部１５の突起１７に掛止される水平段
部１６が設けられ、その上部には、撓めた状態で
上記Ｕ字形の嵌合部１５の通過を許容する嵌め口
１３ａが設けられている。

この実施例において、ハンガー本体１０は、上
辺と下辺とに補強リブ１０ａ，１０ｂを具えた断
面Ｉ字形に形成されており、中央に設けた円盤形
のフツク支持部２０を介して、吊り下げ用のフツ
ク２１を一体に形成している。

また、前記衣類押え杆１２は、衣類押え部２３
を半円形中空体に形成し、その裏面１２ａを同形
に湾曲する前記衣類掛杆１４の衣類掛面１４ａに
重ね合わせるようにしている。

なお、本考案の実施に際し、上記衣類押え杆１
２の有無は問わない。

さらに、前記嵌合孔１３は、前記水平段部１６
と嵌め口１３ａの他に、前記嵌合部１５の厚さに
相当する幅の狭い減幅部２５を上記嵌め口１３ａ
に設けており、嵌合部１５の突起１７は、水平段
部１６と平面同士で接するようにした水平当接面
１８を具えている。

また、嵌合部１５の前記突起１７は、該嵌合部
１５の外側垂直部１５ｂの外側面１５ａの上端に
連設され、外側垂直部１５ｂは、延設杆１１から
垂下された内側垂直部１５ｃと湾曲部１５ｄを介
して連続し、中央に撓み余裕空間３０を形成し、
上部に開口部３１を形成する。

また、第３図と第４，５図に示すように、嵌合
部１５の幅L2は、嵌合孔１３の嵌め口の幅L1を
適宜に上回る長さを有する。

次に以上のように構成したこのハンガーのハン
ガー本体１０と衣類押え杆１２および衣類掛杆１
４との組立てについて述べると、はじめに衣類押
え杆１２の両端の角孔２２をハンガー本体１０の
延設杆１１の下方から嵌合部１５にそれぞれ挿通
し、次いで左右の延設杆１１の嵌合部１５を衣類
掛杆１４の嵌合孔１３の嵌め口１３ａに上方から
向かい合わせ、外側から突起１７を内側に向けて
圧迫させつつ該嵌合孔１３内に挿入すると、嵌合
部１５は上記突起１７が嵌め口１３ａを通過する
ことによつて同孔１３内で外側に拡開し、復位し
た突起１７の水平当接面１８と、嵌合孔１３内の
中間に位置する水平段部１６とが平面同士で接
し、延設杆１１に対して衣類掛杆１４が下方への
抜脱を不能にして掛止され、自動的にハンガー本
体１０と結合する。

なお、この実施例においては、衣類押え杆１２
の角孔２２が断面Ｉ字形を有する延設杆１１の下
部につかえる位置以上には衣類掛杆１４が上昇し
ないようになつている。

また、この実施例では、第２図に示すように嵌
合孔１３は、嵌合部１５との嵌合状態で内側に若
干の余裕を残しているが、この余裕は衣類掛杆１
４を両端同時に嵌合せずに、一方を先に嵌めて、
あとから嵌める方のみを弾性的に嵌合する場合の
ためのものであり、両端の嵌合状態には影響しな
い。

考案の効果前記のように構成し、上記のように用いられる
ようにした本考案は、ハンガーを、延設杆を一体
に形成したハンガー本体と、両端に嵌合孔を設け
た衣類掛杆との結合により形成するようにしたの
で、ハンガー本体と衣類掛杆を一体成形していた
従来品に較べて強度を低下させることなく安価に
製作し得る。

また、前記延設杆の下端には、外向きに開口し
て先端に外向きに突出する突起を具えたＵ字形の
フツク状をなす嵌合部を設け、この嵌合部と嵌合
する前記衣類掛杆の嵌合孔には、中間に上記嵌合
部の突起に掛止される水平段部と、その上部に、
上記Ｕ字形の嵌合部を撓めた状態でその通過を許
容する嵌め口を設けた本考案によれば、Ｕ字形の
嵌合部を撓めた状態で衣類掛杆の嵌合孔の嵌め口
を通過せしめ、同孔内で開放し、それによつて復
位する嵌合部の突起に中間の水平段部を掛止させ
るようにしたので、ハンガー本体に対する衣類掛
杆の結合がワンタツチ状にできるばかりでなく、
外向きに復位する嵌合部の突起と嵌合孔内の水平
段部との結合により垂直荷重に対する剛性を十分
に具えたものとなり、重量のある衣料品の懸吊に
好適し、また、耐久性も有する。さらに、フツク
状の嵌合部とそれに掛止される衣類掛杆の嵌合孔
の掛止部分が嵌合孔の外に現れないので、ハンガ
ーへの着脱の際に衣類を引つ掛ける危険もなく安
心して使用できる。

本考案には以上のようにきわめて優れた実用的
効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
その全体形状を示す一部切欠正面図、第２図は衣
類掛杆と延設杆の結合状態を示す一部切欠拡大断
面図、第３図は嵌合部の一部切欠正面図、第４図
は嵌合孔の一部切欠平面図、第５図は嵌合孔の一
部切欠底面図である。１０……ハンガー本体、１１……延設杆、１３
……嵌合孔、１３ａ……嵌め口、１４……衣類掛
杆、１５……嵌合部、１６……水平段部、１７…
…突起。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

少なくとも、両端をそれぞれ垂下して延設杆１
１を一体に形成したハンガー本体１０と、両端に
設けた嵌合孔１３を上記延設杆１１の下端に嵌合
してハンガー本体１０の下方に横架される衣類掛
杆１４とを備え、前記延設杆１１の下端には、外
向きに開口し、先端に外向きに突出する突起１７
を具えてＵ字形のフツク状をなす嵌合部１５を設
け、この嵌合部１５と嵌合する前記衣類掛杆１４
の嵌合孔１３には、中間に上記嵌合部１５の突起
１７に掛止される水平段部１６と、その上部に、
上記Ｕ字形の嵌合部１５を撓めた状態でその通過
を許容する嵌め口１３ａを設けたことを特徴とす
るハンンガー。