JPH0428464Y2 -

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【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、スカートやスボンなどの衣服を掛け
る衣服ハンガーに係るものである。

〔従来の技術〕

従来品は、上端部にフツクを有する取付杆にハ
ンガーを少しずつ重なるようにして多段に吊下さ
れている。

このハンガーは定位置に吊下されているから衣
服を側方から取り出すことが容易でなかつた。

また、掛けることも容易でなかつた。

また、正面から取る場合も衣服が重なり合つて
いるから希望する衣服の取り出し並びに掛けるこ
とも容易でなかつた。

〔考案が解決しようとする課題〕

本考案は、かかる欠点を解決したもので、正面
からでも側方からでも衣服の取り出し、並びに掛
けることが容易であり、また、衣服ハンガーを洋
服タンスの掛棒に吊下したり、室内の長押に掛け
ることも可能な衣服ハンガーを提供することが技
術的な課題である。

〔課題を解決するための手段〕

取付板１の一端部にフツク２を設け、この取付
板１板面の一定間隔毎にガイド孔３を穿孔し、こ
のガイド孔３にコ字型のハンガー４の上部ガイド
杆４ａを引き出し自在に嵌挿して取付板１にハン
ガー４を一定間隔毎に設け、このハンガー４の下
部掛杆４ｂを上部ガイド杆４ａより長く形成す
る。

フツク２は取付板１板面の両端部に回動自在に
設ける。

〔作用〕

第１図は本案品を洋服タンスの掛棒５に吊下し
て使用する場合で、夫々のハンガー４に衣服６を
折り返し状に掛けて使用する。

必要の衣服６を取り出す場合、また掛ける場合
には、ハンガー４を手前に引き出す。

衣服６がスカートの場合には、スカート側の吊
紐６ａをハンガー４の下部掛杆４ｂの左右端に設
けた掛け片８にひつかけて吊下する。

第３図は左右のフツク２を長押９に掛け本案品
を長押９前面に取り付けて使用する場合である。

第４図は左右のフツク２を洋服タンスの掛棒５
に掛けて取付板１を水平に、ハンガー４を掛棒５
と直交させて使用する場合である。

この場合も必要なハンガー４を前方に引き出し
て衣服６を取り出したり、掛けたりする。

〔実施例〕

本案品はオールプラスチツク製（熱可塑性プラ
スチツク）を図示し、取付板１板面にガイド孔３
と連通するガイド筒１０を設けて上部ガイド杆４
ａのスライドをスムーズにしている。

上部ガイド杆４ａの先端部には抜き止め膨出部
１１を一体に設けている。

下部掛杆４ｂの先端部には外れ止め突起７を一
体に設けている。

〔考案の効果〕

本考案は、上述のように構成したから次の様な
特長を有するものである。

１一度に数枚の衣服６を整理して吊下すること
が出来るから極めて便利である。

２第１，４図に示すようにして使用した場合に
は、必要の衣服６を取り出す場合には衣服６が
吊下されているハンガー４を手前に引き出すこ
とにより他の衣服６が邪魔にならず簡単に衣服
６を取り外したり、掛けたりすることが出来
る。

この場合、ハンガー４は下部掛杆４ｂが上部
ガイド杆４ａよりも長いからこの突出している
部分が衣服６を掛ける時のガイドになるから非
常に掛け易くなる。

３第３図に示すように夫々のハンガー４を前方
に突出させると左右のフツク２を長押９にひつ
かけて本案品を長押９に取り付けて使用するこ
とが出来る。

４かように本案品は、取付場所に応じていろい
ろな取り付け方が出来る上に、衣服６の取り外
しや掛けることが容易であると共に構造も簡単
であるから各部材をプラスチツク成型し、この
成型品を組み立てることにより簡単に本案品が
出来上がり、よつて量産し、それだけ製品を低
コストに提供することになる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は本案品の斜面図、第２図はその要部の正断面
図、第３，４図は本案品の使用状態を示す斜面図
である。１……取付板、２……フツク、３……ガイド
孔、４……ハンガー、４ａ……上部ガイド杆、４
ｂ……下部掛杆。