JPH0560710U - チャック - Google Patents

チャック

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JPH0560710U
JPH0560710U JP905992U JP905992U JPH0560710U JP H0560710 U JPH0560710 U JP H0560710U JP 905992 U JP905992 U JP 905992U JP 905992 U JP905992 U JP 905992U JP H0560710 U JPH0560710 U JP H0560710U
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JP
Japan
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chuck
jaw
wedge
plunger
master jaw
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JP905992U
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JP2585439Y2 (ja
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秀勝 鳥屋野
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Howa Machinery Ltd
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 チャック1内部のベースジョウ4及びウェッ
ジプランジャ12に、耐摩耗性及び耐食性に優れたタフ
トライド処理(皮膜厚さ3〜5μm)を全面に施した。 【効果】 被加工物の加工中に、チャック内に進入する
切削水によりベースジョウ及びプランジャの腐食を防止
でき、また面圧の高くグリースの回りにくいベースジョ
ウとウェッジプランジャの楔係合部分が摩耗し焼付こと
を防止できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、旋盤等の工作機械において被加工物を把持するチャックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のチャックとして本出願人より実願平3−51035号として提出したも のがあり、これはチャックの前部に蓋プレート及び防塵プレートから成る防塵装 置を設け、この防塵装置の作用でチャックに把持さレ加工中の被加工物に流出さ れる切削水がチャック本体内に進入するのを防止し、チャック内部の摺動部材( 駆動スリーブ、マスタジョウ等)の切削液によるサビ、腐食を防止するようにし ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記従来のチャックでは、チャック本体内に切削水が進入するのを相当程度防 止できるが、しかし、完全であるとはいえず僅かではあるがチャック本体内へ切 削液が浸入する問題があり、やはりサビが発生することはどうしても避けられな い。このようなサビがチャック内部の摺動部材に発生すると円滑な摺動ができな くなり、チャッキングに悪影響を及ぼす。また、摺動部分でも、例えばウェッジ プランジャの傾斜溝とジョウの傾斜フックのような高い面圧が生じる部分は、高 い面圧のために元来摩耗が進み易いのであるが、この部分にサビが生じると、一 層摩耗が早く進み、チャックの部品寿命を短くしてしまうという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するため本考案では、被加工物を把持するチャックにおいて 、チャック内部の摺動部材に、チタンコーティング、セラミックコーティング等 の耐食性及び耐摩耗性に優れた表面処理を施したことを特徴とする。
【0005】
【作用】 チャックの摺動部材(駆動スリーブやマスタジョウ等)には、耐食性及び耐摩 耗性に優れた表面処理を施してあるので切削液の浸入等による摺動部材の腐食や 摩耗が防止され部品寿命が伸び、かつチャッキング動作が円滑になる。
【0006】
【実施例】
図1において、楔チャック1のチャック本体2には、半径方向のマスタジョウ 案内溝3が複数設けられ、このマスタジョウ案内溝3には摺動部材として示すマ スタジョウ4が半径方向に摺動自在に嵌装されている。このマスタジョウ4の前 端面には、ボルト5及びジョウナット6によって把持面7を備えたトップジョウ 8が一体に取付けられている。また、マスタジョウ4の半径方向内端には断面T 字状の傾斜フック4aが形成され、この傾斜フック4aは、チャック本体2中心 に摺動自在に嵌装された駆動スリーブ11の摺動部材として示すウェッジプラン ジャ12に形成した傾斜溝12aに摺動自在に楔係合している。駆動スリーブ1 1は、図示しない回転シリンダの作用により軸方向に所定ストローク前後動され 、この前後動に応じてマスタジョウ4が所定ストローク半径方向に摺動する。ま た、前記マスタジョウ4及びウェッジプランジャ12は、軟窒化処理(タフトラ イド処理)(皮膜厚さ3〜5μm)が全面に施されている。タフトライド処理で 生じる組織は、浸炭焼入や高周波焼入による不安定なマルテンサイト組織でなく 、安定なエプシロン−FeNの比金属的な組織であるので、耐食性、耐摩耗性に 優れている。従ってチャック1で把持された被加工物の加工中にチャック本体2 内に進入する切削水によりマスタジョウ4、ウェッジプランジャ12が腐食する のが防止され、また、面圧が高くグリースの回りにくいマスタジョウ4の傾斜フ ック4aとウェッジプランジャ12の傾斜溝12aとの楔係合部分が摩耗し焼付 をおこすことが防止される。
【0007】 次に図2において、第2実施例であるクイックチェンジチャック1(本出願人 より特願平3−313931号にて提出したチャック)について説明する。チャ ック本体2には、半径方向に複数のマスタジョウ案内溝3及びベースジョウ案内 溝20が設けられ、マスタジョウ案内溝3にはマスタジョウ4が、ベースジョウ 案内溝20には前面にトップジョウ21を一体固定したベースジョウ22が何れ も半径方向に摺動可能に嵌装されている。このマスタジョウ4の内端面には前記 楔チャック1と同様にして傾斜フック4aが形成され、この傾斜フック4aは、 駆動スリーブ11のプランジャ12に形成された傾斜溝12aと楔係合され、駆 動スリーブ11の軸方向の前後動によりマスタジョウ4は半径方向に摺動移動す るようになっている。またマスタジョウ4の前面に形成された摺動溝24には、 摺動部材として示す連結切離部材25が軸方向移動自在に嵌装され、この連結切 離部材25の係合溝26と係合する偏心カム27を所定の工具で回動させること により軸方向に前後動可能とされている。連結切離部材25の前面にはラック2 5aが形成され、偏心カム27の作用により図面に示すように連結切離部材25 が前進位置に位置するとき、ラック25aはベースジョウ22後面に設けたラッ ク22aと係合し、マスタジョウ4にベースジョウ22が連結され、偏心カム2 7の作用による連結切離部材25の後退で、マスタジョウ4からベースジョウ2 2は切離され、ベースジョウ22とチャック本体2から半径方向より交換可能と なっている。また前記連結切離部材25は、耐食性及び耐摩性に優れたチタンコ ーティング(皮膜厚さ3〜5μm)が全面に施されているので、被加工物の加工 中にチャック本体2内に進入する切削水により連結切離部材25の腐食が防止さ れベースジョウ22の交換が円滑となる。
【0008】 次に、図3において第3実施例であるコンペンセーティングチャック1につい て説明する。チャック本体1に複数形成された半径方向のマスタジョウ案内溝3 にはマスタジョウ4が半径方向に摺動自在に嵌装されている。このマスタジョウ 4の前面には、ボルト5及びジョウナット6により把持面7を備えたハードジョ ウ8が一体固定されている。チャック本体2中心には、前記第1実施例の楔チャ ックと同様に軸方向移動自在に駆動スリーブ11が嵌装され、この駆動スリーブ 11には、円筒カム30が一体に取付けられている。円筒カム30のカム面30 aには、チャック本体2にピン31により揺動自在に支持された摺動部材として 示す揺動レバー32の当接片32aが当接している。また、揺動レバー32の係 合片32bは、マスタジョウ4の後面に形成した係合溝33に係合している。従 って駆動スリーブ11の軸方向移動により揺動レバー32はピン31を中心に揺 動し、マスタジョウ4が半径方向に摺動するようになっている。前記揺動レバー 32は、耐食性及び耐摩耗性に優れたセラミックコーティング(皮膜厚さ1〜3 μm)が全面に施されているので、被加工物の加工中に進入する切削水により揺 動レバー32が腐食したり、面圧が高くグリースの回りにくい円筒カム30と揺 動レバー32の係合片32bとの係合部分及び揺動レバー32のピン31支持部 分が摩耗し焼付ことが防止され長期にわたって円滑で安定したチャッキングが保 証される。
【0009】 尚、前記実施例では、摺動部材全面に表面処理を施してあるため、部分的に施 す場合よりも容易に処理できる利点があるが、摺動部材の一部にのみ施してもよ く例えば第1実施例において、摺動部材として示すマスタジョウ4の傾斜フック 4aとプランジャ12の傾斜溝12aのみに表面処理を施してもよい。
【考案の効果】
以上のように本考案では、チャックの摺動部材に耐食性及び耐摩耗性に優れた 表面処理を施してあるので、チャック本体内に進入してくる切削水の水分や空気 中の湿気により摺動部材がサビ、腐食するのを防止できチャックの動作を長期に わたって円滑に保つことができる。また、摺動部材における面圧が高い箇所やグ リースが回りにくい箇所においては、サビ、腐食もこれによる摩耗も防止でき、 チャック寿命を伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す説明図である。
【図2】本考案の第2実施例を示す説明図である。
【図3】本考案の第3実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 チャック、 4 ベースジョウ、 12 ウェッジ
プランジャ、25 連結切離部材、 32 揺動レバー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を把持するチャックにおいて、
    チャック内部の摺動部材に、チタンコーティング、セラ
    ミックコーティング等の耐食性及び耐摩耗性に優れた表
    面処理を施したことを特徴とするチャック。
JP1992009059U 1992-01-30 1992-01-30 チャック Expired - Lifetime JP2585439Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992009059U JP2585439Y2 (ja) 1992-01-30 1992-01-30 チャック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992009059U JP2585439Y2 (ja) 1992-01-30 1992-01-30 チャック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0560710U true JPH0560710U (ja) 1993-08-10
JP2585439Y2 JP2585439Y2 (ja) 1998-11-18

Family

ID=11710051

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992009059U Expired - Lifetime JP2585439Y2 (ja) 1992-01-30 1992-01-30 チャック

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011104732A (ja) * 2009-11-19 2011-06-02 Fuji Mach Mfg Co Ltd ハイブリッド化可能な調芯機能付き高精度チャック

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62184942U (ja) * 1986-05-16 1987-11-25
JP3019608U (ja) * 1995-06-19 1995-12-19 船井電機株式会社 時刻報知装置

Patent Citations (2)

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