JPH0560458B2 - - Google Patents

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JPH0560458B2
JPH0560458B2 JP60136270A JP13627085A JPH0560458B2 JP H0560458 B2 JPH0560458 B2 JP H0560458B2 JP 60136270 A JP60136270 A JP 60136270A JP 13627085 A JP13627085 A JP 13627085A JP H0560458 B2 JPH0560458 B2 JP H0560458B2
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JP
Japan
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cyano
reaction
phenoxybenzyl alcohol
dione
phenoxybenzaldehyde
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JP60136270A
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English (en)
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JPS61293958A (ja
Inventor
Hidenori Dandan
Kunitake Chino
Tetsuo Murata
Masatoshi Kamigaki
Yasuki Shimazu
Shigeo Wake
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、農薬原体となる光学活性シアノメチ
ルエステルの中間体である光学活性なα−シアノ
−3−フエノキシベンジルアルコールの製造方法
に関する。
<従来の技術> α−シアノ−3−フエノキシベンジルアルコー
ルなどのシアンヒドリン類の製造方法は、シアン
ヒドリンもしくは、それらの誘導体のラセミ混合
物の分割がほとんどであつた。
例えば、英国特許出願第2013670A号には(S)
−α−シアノ−3−フエノキシベンジルアルコー
ルの製造方法としてラセミシアンヒドリンを光学
的に活性なラクトンと反応させて2種類のシアン
ヒドリンの光学対掌体のジアステレオマーエステ
ルの混合物とし、このジアステレオマーエステル
をシリカゲルを通してクロマトグラフイーによつ
て分離し、かつ(S)−シアンヒドリンのエステ
ルを酸性条件下で加水分解し、(S)−α−シアノ
−3−フエノキシベンジルアルコールとし、これ
をシリカゲルを通してクロマトグラフイーによつ
て精製する分割方法が述べられている。
この方法は、小規模の実験室での製造には適当
であるけれども、大規模の商業的製造用には敵し
難いものであり、時間のかかる高価な方法であ
る。
最近の論文において、OKU,ITOおよび
INOUE(MAKROMOL.CHEM.183,579−586
(1982))は、合成ジペプチドを用いるシアンヒド
リンの不斉合成法を提案している。この論文で
は、α−シアノ−ベンジルアルコールを製造する
ための、合成ジぺプチドの存在下におけるベンズ
アルデヒドとシアン化水素との反応が記載されて
いる。この論文では、合成ジペプチドのうち
(S)−3−ベンジル−(S)−6−(4−イミダゾ
リルメチル)−2,5−ピペラジンジオンを用い
た場合、反応の初期段階において、きわめて高い
不斉収率を示すことを報告しているが、反応の進
行とともに生成物のラセミ化が起こり、単離した
生成物は、ほんの0.1〜10.1%のオーダーの不斉
収率しか示していない。
特開昭59−116256号公報、特開昭60−42359号
公報には、環状ジペプチドの存在下、シアン化水
素のアルデヒドへの不斉付加によつてα−置換−
α−シアノメチルアルコールを高い不斉収率で製
造する方法が提示されている。
これらによると、その不斉収率は75〜100%に
も達している。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、公知の不斉合成法は、反応初期
に急激な発熱が起こる。この発熱を設備装置によ
つて冷却することは極めて困難で過大な設備を必
要とするが、それでも十分ではない。急激な発熱
により反応温度が上昇することにより副反応を併
発し、α−シアノ−3−フエノキシベンジルアル
コールの収率は低下、およびその内の不斉収率の
低下が生じるなど極めて不利な方法である。そこ
で初期の急激な発熱を抑え、反応を円滑に進行さ
せる方法を鋭意検討した結果、本発明方法を完成
するにいたつた。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、水不溶性非プロトン溶媒中、3−フ
エノキシベンズアルデヒドを3−ベンジル−6−
(4−イミダゾリルメチル)−2,5−ピペラジン
ジオンの光学対掌体の一方(以下、該ジオンと称
す)の存在下、シアン化水素と反応させて光学活
性なα−シアノ−3−フエノキシベンジルアルコ
ールを製造する方法において該ジオンをあらかじ
めα−シアノ−3−フエノキシベンジルアルコー
ルでゲル化させたものを使用することを特徴とす
る光学活性なα−シアノ−3−フエノキシベンジ
ルアルコールの製造方法である。
本発明方法において使用される3−フエノキシ
ベンズアルデヒドは、公知の方法で得ることがで
きる。たとえば、モノクロルベンゼンとメチクレ
ゾールからメタフエノキシトルエンを合成し、続
いてメタフエノキシトルエンを臭素化した後、加
水分解およびソムレ反応により3−フエノキシベ
ンズアルデヒドとする。
本発明方法において用いられる該ジオンは、た
とえばグリーンステインおよびウイニツ、「ケミ
ストリー・オブ・ジ・アミノ・アシツズ」ジヨン
ウイリーアンド・サンズ・インコーポレイテツ
ド、ニユーヨーク・1961年(Greenstein and
Winitz,“Chemistry Of The Amino Acids,
“John willey & Sons Incorporated,New
York,1961)に記載された公知のペプチド合成
法により製造される。該ジオンの使用量は1モル
の3−フエノキシベンズアルデヒドに対して、1
〜1×10モルの範囲内にある。
本発明方法において用いられる水不溶性非プロ
トン溶媒とは、炭化水素、ハロゲン化炭化水素ま
たは、エーテルのうちから選ばれた単独の、また
は数種類の混合溶媒が用いられる。たとえばトル
エン、ヘキサン、ベンゼン、キシレン、クロロホ
ルム、クロルベンゼン、ジエチルエーテルなどで
ある。好ましくは、トルエンが使用される。溶媒
の使用量は特に制限はないが、好ましくはアルデ
ヒド1モルに対し、0.3〜3Kg程度である。
該ジオンのゲル化は、水不溶性非プロトン溶媒
中で、α−シアノ−3−フエノキシベンジルアル
コールと接触させることによつて行なう。該α−
シアノ−3−フエノキシベンジルアルコールは、
製造するもの(目的物)と同じ側の光学対掌体が
望ましい。該α−シアノ−3−フエノキシベンジ
ルアルコールの量は、該ジオンがゲル化を起こす
量であれば、ことさらに限定する必要はないが、
該ジオン1モル当り、少なくとも0.05モル程度で
ある。なお、このゲル化は、目的物のα−シアノ
−3−フエノキシベンジルアルコールを製造する
反応の前段で、3−フエノキシベンズアルデヒド
の共存下でも行なうことができる。この場合の、
該ジオンのゲル化に用いるα−シアノ−3−フエ
ノキシベンジルアルコールの量は、3−フエノキ
シベンズアルデヒド1モル当り、約0.05〜0.5モ
ル程度である。
本発明のゲル化した該ジオンを用いれば、シア
ン化水素の単位時間当りの添加量によつて反応量
を調整できる。したがつて反応系の冷却能力に応
じてシアン化水素の単位時間当りの添加量を調整
すればよい。シアン化水素の添加量は3−フエノ
キシベンズアルデヒド1モル当り、約1モル〜3
モルである。好ましくは、1モル〜2モルであ
る。シアン化水素添加後、反応完結のため、熟成
時間を取る方がよい。この時間は3〜48時間程度
である。好ましくは、3〜10時間である。この時
間は短くても、また、長過ぎても反応収率、不斉
収率が低下する。
反応温度は、約−10〜約25℃前後、好ましく
は、0〜約15℃である。これより低い温度では反
応速度が低下し、反応時間が長くなるため、製品
の安定性に欠けるし、またこれより高い反応温度
ではラセミ化がおこるためα−シアノ−3−フエ
ノキシベンジルアルコールの不斉収率に悪影響を
与える。この反応終了後、製品の光学活性なα−
シアノ−3−フエノキシベンジルアルコールを分
離回収するのは、抽出などの衆知技術で行なわれ
る。この際、該ジオンも回収し再生後、再使用す
ることができる。
<効果> 本発明は、光学活性なα−シアノ−3−フエノ
キシベンジルアルコールを高い反応収率、3−フ
エノキシベンズアルデヒド当り93モル%以上、そ
の内の不斉収率91%以上と高い純度のものを得る
ことができる。そしてこのものをそのまま農薬原
料のシアノメチルエステルの製造に用いることが
できる。
<実施例> 実施例 1 十分窒素置換した20lの四つ口セパラブルフラ
スコに工業用トルエン14Kg、(R)−3−ベンジル
−(R)−6−(4−イミダゾリルメチル−2,5
−ピペラジンジオン0.1061Kg、3−フエノキシベ
ンズアルデヒド2.83Kgを仕込み、窒素気流下、5
℃で1時間撹拌した。
これに、シアン化水素0.07568Kgを加え、5℃
で20時間撹拌し、ゲル化させた。これに温度5〜
6℃で、シアン化水素0.5298Kgをほぼ定速で5時
間で加えた。5℃で6時間熟成した後、希HClを
加え該ジオンを抽出分離した。この後、安定剤と
してP−トルエンスルホン酸を加え、30分間撹拌
した後濃縮して、粗(S)−α−シアノ−3−フ
エノキシベンジルアルコール4.37Kgを得た。
液体クロマトグラフ(島津製作所製LC−3A
型)で純度を分析した所、反応収率96.0モル%、
内(S)体の不斉収率は97%であつた。
実施例 2 十分窒素置換した20l四つ口セパラブルフラス
コに実施例1で製造した、粗(S)−α−シアノ
−3−フエノキシベンジルアルコール1.457Kg、
工業用トルエン14Kg、(R)−3−ベンジル−(R)
−6−(4−イミダゾリルメチル)−2,5−ピペ
ラジンジオン0.01019Kg、3−フエノキシベンズ
アルデヒド2.264Kgを仕込み、窒素気流下5℃で
1時間撹拌しゲル化させた。温度5〜6℃でこれ
にシアン化水素0.6055Kgを、10時間かけてほぼ定
速で加えた。5℃で8時間熟成した後、実施例1
と同様の処理を行ない、粗(S)−α−シアノ−
3−フエノキシベンジルアルコール4.992Kgを得
た。反応収率97.9モル%、内(S)体の不斉収率
95%であつた。
実施例 3 十分窒素置換した20lの四つ口セパラブルフラ
スコに実施例1の熟成後の反応液3.654Kg、工業
用トルエン14Kg,(R)−3−ベンジル−(R)−6
−(4−イミダゾリルメチル)−2,5−ピペラジ
ンジオン0.0849Kgおよび3−フエノキシベンズア
ルデヒド2.264Kgを仕込み、窒素気流下10℃で2
時間撹拌しゲル化させた。これにシアン化水素
0.4844Kgを10℃〜11℃で5時間でほぼ定速で加え
た。10℃で10時間熟成した後、実施例1と同様の
処理を行ない、粗(S)−α−シアノ−3−フエ
ノキシベンジルアルコール4.325Kgを得た。反応
収率95.0モル%、内(S)体の不斉収率93%であ
つた。
比較例 1 十分窒素置換した20l四つ口セパラブルフラス
コに工業用トルエン14Kg,(R)−3−ベンジル−
(R)−6−(4−イミダゾリルメチル)−2,5−
ピペラジンジオン0.0849Kgおよび3−フエノキシ
ベンズアルデヒド2.264Kgを仕込み、窒素気流下
10℃で2時間撹拌した。これにシアン化水素
0.4844Kgを5時間ほぼ定速で加えていつたとこ
ろ、3時間後に急激な反応が生じ、液温が30℃ま
で上昇した。10℃まで急冷後、10時間熟成し、実
施例1と同様の処理を行ない、粗(S)−α−シ
アノ−3−フエノキシベンジルアルコール4.143
Kgを得た。反応収率91.0モル%、内(S)体の不
斉収率86%であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水不溶性非プロトン溶媒中、3−フエノキシ
    ベンズアルデヒドを3−ベンジル−6−(4−イ
    ミダゾリルメチル)−2,5−ピペラジンジオン
    の光学対掌体の一方(以下、該ジオンと称す)の
    存在下、シアン化水素と反応させて光学活性なα
    −シアノ−3−フエノキシベンジルアルコールを
    製造する方法において該ジオンをあらかじめα−
    シアノ−3−フエノキシベンジルアルコールでゲ
    ル化させたものを使用することを特徴とする光学
    活性なα−シアノ−3−フエノキシベンジルアル
    コールの製造方法。
JP60136270A 1985-06-21 1985-06-21 光学活性なα−シアノ−3−フエノキシベンジルアルコ−ルの製造方法 Granted JPS61293958A (ja)

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