JPH0560425U - バーベキューコンロ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 収納および組立て作業性が良好で、安全性に
優れた携帯用のバーベキューコンロ提供する。 【構成】 焼き鉄板11や焼き網12等の調理板を架設する
支承部材10に、風防８を一体に設ける。 【効果】 風防８によりコンロ本体１と焼き鉄板11との
間に風が吹き込むことが防止され、コンロ本体１内の燃
焼に伴う煙りおよび火の粉の飛散が防止され、安全かつ
快適に調理を行うことができる。また風防８と支承部材
10とを一体にしたから、支承部材10のみが紛失する虞が
無く、コンロ本体１への風防８の取付けと同時に支承部
材10がセットされ、組立ておよび分解作業を簡便に行う
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ハイキング、キャンプ等に携帯してバーベキューや鉄板焼き等を行 うためのバーベキューコンロに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のものとして実公昭６４−２０８２公報には底板と側板により上部 が開口した箱形のコンロ本体を形成し、前記底板の底部に折り畳み式の脚を設け 、前記コンロ本体の上部に複数の支承部材を着脱自在に突設し、これら支承部材 によって焼き鉄板や焼き網等の調理板を水平状態に架設して組み立て、また運搬 時には前記折り畳み式の脚を底板側に沿って折り畳むとともに、コンロ本体内に 支承部材、焼き網等を収納して携帯するものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来技術においては、複数の支承部材によりコンロ本体の上方に調理板を 載置し、この調理板上の調理物をコンロ本体内の固形燃料等を燃焼して調理する ようにしているため、上下に離れたコンロ本体と調理板との間に風が吹き込み調 理者が煙りに巻かれたり、固形燃料の火の粉が辺りに飛散したりして危険である という問題があり、またコンロ本体と調理板との間から燃焼熱が逃げ易く熱効率 に劣る面があった。さらにこの種の携帯用のバーベキューコンロでは、運搬時等 には各部品を分解してコンロ本体内に収納するものであるが、従来のものでは複 数の支承部材や調理板等といったように部品点数が多い上に、例えば支承部材等 は比較的小型部品であるため紛失する虞があり、かつ各部品の収納および組立て 作業が煩雑なものになるいう欠点があった。

【０００４】 そこで本考案は収納および組立て作業性が良好で、安全性に優れたバーベキュ ーコンロを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、コンロ本体の底部に脚を設け、前記コンロ本体の上部に複数の支承 部材を着脱自在に突設し、これら支承部材により前記コンロ本体の上方に焼き鉄 板や焼き網等の調理板を架設するバーベキューコンロにおいて、前記コンロ本体 の上部に風防を設け、この風防に前記支承部材を一体に設けたものである。

【０００６】

【作用】

コンロ本体の上部に設けた風防により、煙りおよび火の粉の飛散を防止し、ま た風防に支承部材を一体に設けたことにより、組立て部品点数の削減が図られる 。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。図１ないし図９は本考 案の第１実施例を示し、コンロ本体１は底板２と側板３とにより上部が開口した 箱形に形成され、その側板３の上縁には縁部４が設けらている。また、前記コン ロ本体１内には目皿５が着脱自在に設けられ、また前記底板２には通気用の孔６ が複数穿設されるとともに、該底板２の下面には折り畳み式の脚７が設けられて いる。前記コンロ本体１の上部には風防８が着脱自在に設けられ、この風防８は 前記コンロ本体１の上部周縁のほぼ三方を覆うように平面コ字形をなし、二箇所 のヒンジ９により折り畳み自在に形成されている。またその風防８の中央部およ び両端部の内側にはそれぞれ支承部材10が縦設され、この支承部材10には調理板 である焼き鉄板11や焼き網12を載置する支持部13が上，中，下段に設けられてい る。また、前記支承部材10はその下方に向かって取付片14が延設され、この取付 片14が挿着される挿入受部15が前記コンロ本体１の側板３の内側に形成されてい る。前記焼き鉄板11の周縁部には前記支承部材10の支持部13の先端が挿入される 取付孔16が穿設され、また前記焼き網12の周縁部には前記支承部材10の支持部13 の先端が挿入されるコ字状の取付金具17が設けられている。また前記側板３には 携帯用の取手18が設けられるとともに、この取手18を挟んで蓋体19を閉じる固定 金具20が設けられている。前記蓋体19は前記コンロ本体１の上部に着脱自在に取 付けられ、その蓋体19の一側下端にはパイプ状の枢支受部21が設けられ、この枢 支受部21に前記コンロ本体１の枢支軸22を挿入して前記蓋体19をコンロ本体１に 開閉自在に取付け可能になっており、その蓋体19の他側下端には前記固定金具20 を掛止めするかぎ形の掛止部23が形成されている。また前記蓋体19の側板内側に は支持杆24が枢着され、この支持杆24の先端側を、前記コンロ本体１の側板３内 側に突設した係止突部25に係合することにより該蓋体19を半開放位置に位置固定 可能になっている。

【０００８】 次に前記構成につきその作用を説明する。ハイキング、キャンプ等の現地にて 、固定金具20の固定状態を解除して閉じた状態の蓋体19を開くとともに、蓋体19 を横方向にスライドしてコンロ本体１から取り外す。そしてあらかじめ収納して おいた焼き鉄板11、焼き網12、風防８を取り出し、折り畳み式の脚７を立ててコ ンロ本体１を地面に載置する。またコンロ本体１内に目皿５を入れ、風防８をコ 字状に開き、この風防８と一体に設けられた支承部材10の取付片14を、コンロ本 体１の挿入受部に挿入してコンロ本体１の上部周縁に風防８を取付け、風防８の 取付けと同時に支承部材のセットを完了する。次に支承部材10の上，中，下段の 支持部13を選択して焼き鉄板11を支持部材10に水平に載置架設する。そして目皿 ５上に炭等の固形燃料をおいて燃焼させ、焼き鉄板11上の肉等を料理する。この 際、コンロ本体１の上部周縁と焼き鉄板11のほぼ三方を覆うようにして風防８が 設けられているから、風防８からコンロ本体１と焼き鉄板11との間に風が吹き込 むことが無く、固形燃料の燃焼に伴う煙りおよび火の粉の飛散が防止され、安全 かつ快適に調理を行うことができる。

【０００９】 このように本実施例では、コンロ本体１の底部に脚７を設け、コンロ本体１の 上部に複数の支承部材10を着脱自在に突設し、これら支承部材10によりコンロ本 体１の上方に焼き鉄板11や焼き網12等の調理板を架設するバーベキューコンロに おいて、コンロ本体１の上部に風防８を設け、この風防８に支承部材10を一体に 設けたものであるから、風防８からコンロ本体１と焼き鉄板11との間に風が吹き 込むことが無く、固形燃料の燃焼に伴う煙りおよび火の粉の飛散が防止され、安 全かつ快適に調理を行うことができるとともに、燃焼熱の効率の高い利用が可能 となり、また風防８と支承部材10とを一体にしたから、比較的小型な支承部材10 のみが紛失する等の虞が無く、コンロ本体１への風防８の取付けにより同時に支 承部材10がセットされ、組立ておよび分解作業を簡便に行うことができる。

【００１０】 また実施例上の効果として、風防８をヒンジ９を介して折り畳み可能としたこ とによって、収納時に風防８はスペースを取らず、したがって蓋体19を閉じた状 態でバーベキューコンロは携帯し易い薄形のものとなり、しかもコンロ本体１と 蓋体19との内部がなす収納スペースにかかわらず比較的高さ寸法の高い風防８を 収納することができる。

【００１１】 図１０は本考案の第２実施例を示し、この例では鉄板等からなる風防８Ａに支 承部材10Ａを一体に形成して設けたものを示し、前記風防８Ａの下端から下方に 向かった取付片14Ａを突出し、この取付片14Ａの上部に位置して上，中，下段に 支承部材10Ａの支持部13Ａを形成しており、この支持部13Ａは風防８Ａ本体を切 り起こし内側に屈曲して形成され、かつ切り起こした箇所には通気孔26が形成さ れる。したがって、取付片14Ａをコンロ本体１の挿入受部15に挿入してコンロ本 体１に風防８Ａを取付け、安全かつ快適に調理を行うことができ、またバーベキ ューコンロの組立ておよび分解作業を簡便に行うことができ第１実施例と同様の 作用、効果を奏することができ、またこの実施例においては風防８Ａ自体に支持 部13Ａと取付片14Ａを形成して支承部材10Ａを構成したから、別体の支承部材を 風防に取付ける制作上の手間が削減され、また支持部13Ａを切り起こした箇所の 通気孔26により風防８Ａ内に空気が供給され、固形燃料の燃焼を良好に促すこと ができる。

【００１２】 尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく本考案の要旨の範囲内にお いて種々の変形実施が可能である。例えば風防に一体に設ける支承部材の個数は ２あるいは４個等適宜選定可能であり、また、支承部材に形成する支持部の数も ２段あるいは４段以上でもよい。

【００１３】

【考案の効果】

本考案は、コンロ本体の底部に脚を設け、前記コンロ本体の上部に複数の支承 部材を着脱自在に突設し、これら支承部材により前記コンロ本体の上方に焼き鉄 板や焼き網等の調理板を架設するバーベキューコンロにおいて、前記コンロ本体 の上部に風防を設け、この風防に前記支承部材を一体に設けたものであり、収納 および組立て作業性が良好で、安全性に優れたバーベキューコンロを提供するこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す分解斜視図である。

【図２】本考案の第１実施例を示す斜視図である。

【図３】本考案の第１実施例を示す風防の正面図であ
る。

【図４】本考案の第１実施例を示す風防の平面図であ
る。

【図５】本考案の第１実施例を示す正面図である。

【図６】本考案の第１実施例を示す縦断面図である。

【図７】本考案の第１実施例を示す平面図である。

【図８】本考案の第１実施例を示す底面図である。

【図９】本考案の第１実施例を示すコンロ本体に蓋体を
取付けた状態の縦断面である。

【図１０】本考案の第２実施例を示す風防の一部を切欠
き拡大した正面図である。

【符号の説明】

１ コンロ本体 ７ 脚 ８，８Ａ 風防 10 支承部材 11 焼き鉄板 12 焼き網

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンロ本体の底部に脚を設け、前記コン
   ロ本体の上部に複数の支承部材を着脱自在に突設し、こ
   れら支承部材により前記コンロ本体の上方に焼き鉄板や
   焼き網等の調理板を架設するバーベキューコンロにおい
   て、前記コンロ本体の上部に風防を設け、この風防に前
   記支承部材を一体に設けたことを特徴とするバーベキュ
   ーコンロ。