JPH0559871B2 - - Google Patents

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JPH0559871B2
JPH0559871B2 JP61112515A JP11251586A JPH0559871B2 JP H0559871 B2 JPH0559871 B2 JP H0559871B2 JP 61112515 A JP61112515 A JP 61112515A JP 11251586 A JP11251586 A JP 11251586A JP H0559871 B2 JPH0559871 B2 JP H0559871B2
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JP
Japan
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soluble
dissolved
phosphoric acid
fertilizer
hygroscopicity
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JP61112515A
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JPS62270484A (ja
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Hidekazu Ikeda
Iwao Nagashima
Takashi Fukuzawa
Kazuo Izumida
Toshio Ishige
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
Original Assignee
Nippon Chemical Industrial Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は溶成燐肥造粒物の製造方法に関し、更
に言えば所望する含有量の枸溶性燐酸を微調製し
得る造粒物を簡単に得ることができ、かつその得
られた造粒物が吸湿性および固結性の少ないもの
である溶成燐肥造粒物の製造方法に関するもので
ある。
<従来の技術> 従来より、溶成燐肥の表面の燐酸及び苦土の成
分を含む皮層で包被した造粒物の製造方法は知ら
れている(特公昭35−8625号公報)。
又、特公昭35−8625号公報の発明の改良とし
て、特定表面積を有する溶成燐肥と、特定比伝導
度であつて、特定濃度の燐酸とを珪酸カルシウム
等の存在下で反応させて溶成燐肥造粒物を製造す
る方法も知られている。(特公昭60−48478号公
報)。
<発明が解決しようとする問題点> しかしながら、従来の方法では、造粒品の吸湿
性が強くかつ固結性であることによる包装後の保
管が困難であること、および所望する含有量の枸
溶性P2O5の微調整が困難であることなど、製品
の製造およびその後の供給に関し欠点があつた。
<問題点を解決するための手段> 本発明者は上記欠点を解決すべく、特に特公昭
60−48478号公報の発明の改良として研究した結
果、本発明を完成した。
即ち、本発明は、溶成燐肥粉末および燐酸を反
応させて溶成燐肥造粒物を製造する方法におい
て、44μ以下が30〜50%の範囲にある含水又は/
及び結晶性の珪酸又は/及び珪酸塩微粉末を溶成
燐肥に対し多くとも50重量%存在させて70℃以下
で反応させ及び造粒することを特徴とする溶成燐
肥造粒物の製造方法である。
本発明で使用する溶成燐肥粉末は、ロジン−ラ
ンムラー分布の近似式によつて求めた容量基準の
比表面積が形状係数を1として200〜600cm2/cm3
範囲にあることが好ましい。
このような粒度分布を調製すること及びその理
由については、特公昭60−48478号公報で開示し
ている。
更に、上記の溶成燐肥粉末中にホウ素、マンガ
ンなどの微量要素を必要に応じ含有したものであ
つてもかまわない。
他方、燐酸は使用に際しては予めそれらの濃度
および比伝導率によつて、上記の粉末との反応性
が異なるので調整をしておくことが好ましく、特
に比伝導度が、0.20Ω-1cm-1以下であつて、濃度
がP2O5として47重量%以上の濃度のものが好ま
しい。
上記溶成燐肥の粉末と燐酸とを反応させて、水
溶性燐酸塩を該粉末の被覆層として形成すると共
に造粒することは、既に公知であるが、この場
合、所望する枸溶性燐酸分を保証すべく一定のば
らつき内で制御することは非常に難しい。
本発明は、上記の反応において下記に示す微粉
末の存在で反応および造粒させることが特徴の1
となつている。
本発明で使用する珪酸又は/及び珪酸塩微粉末
としては、例えば、天然品としては、蛇紋岩、か
んらん岩、ケイ岩、モンモリロナイト系又はカオ
リナイト系の如き粘土鉱物系粘土、けいそう土、
モルデナイト、クリノプチロライトの如きゼオラ
イトの如き天然品、あるいは合成の珪酸アルミニ
ウム、珪酸マグネシウム又はアルミノシリケー
ト、フライアツシユ、珪酸等の合成品が挙げられ
る。
これらの珪酸、珪酸塩は少なくとも1種又は2
種以上の混合物で用いるものであり、特に、44μ
以下が、30〜50%の範囲にある微粉末であること
が必要である。かかる微粉末は、多くとも溶成燐
肥に対し、50重量%であり、通常は5〜30重量%
の範囲にある。
本発明においては、上記微粉末の存在下で、70
℃以下好ましくは60℃以下の温度で反応造粒させ
ることが他の特徴の1つである。これらの作用は
明らかではないが、上記溶成燐肥の粉末と燐酸と
を珪酸、珪酸塩等の微粉末の存在下に反応させる
ことにより、その反応温度の制御と共に、溶成燐
肥と燐酸との反応がより穏やかに進行すると共
に、他方珪酸塩等の微粉末との反応も若干生じた
り、あるいは未反応燐酸を吸収するなどして、枸
溶性燐酸分の制御が容易にできると推定される。
従つて、本願発明においては、上記微粉末の存
在下で、従来よりも低温の70℃以下の温度で反応
造粒させることが可能となつた。
又、上記微粉末の存在は反応造粒が好ましく生
ずると共に、驚くべきことに、得られた造粒品の
吸湿性および固結性が著しく改善されることが分
かつた。
かくして、得られる反応造粒物は、特に限定す
る必要はないが、多くの場合0.5〜10mmの範囲、
好ましくは1〜5mmの範囲とするのがよい。
従つて、上記範囲外の造粒物において、微粉部
分は直接前工程の反応造粒機へ、又粗粒部分は粉
砕後同じく前工程へ戻すことによつて、所定範囲
の造粒物とする。
本発明の反応において用いる装置は、特に限定
ないが、たとえば、皿型造粒機、スプレー付回転
ドラム、その他所望の混合攪拌機が用いられる。
次いで、反応造粒物をそのまま、製品とすること
も出来るが、一般には約60〜100℃の温度でロー
タリードライヤー、ロータリーキルン等で乾燥さ
せた後、要すれば分級して製品とする。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。
<実施例> 実施例 1 25%溶成燐肥(枸溶性P2O525.1%、枸溶性
MgO13.0%、ロージン−ランムラー分布式によ
つて求めた容量基準の比表面積500cm2/cm3)1288
部と粉状カンラン岩(含水珪酸マグネシウム
MgO換算で40.2%、粒度が−44μm30%)112部
を配合し、皿型造粒機に供給し、これに燐酸(比
伝導度が(0.20Ω-1cm-1以下)、P2O5含量が53.2
%、MgO含量が4.0%)798部をスプレーして、
温度を60℃以下で反応、造粒させた。造粒後ロー
タリードライヤーにて温度約70℃で乾燥される。
乾燥後、分級して、粒径が1〜4mmのものを製
品とする。
1mm以下のものはそのまま造粒工程に戻し、4
mmを越えるものはボールミル等で粉砕してから造
粒工程に戻した。
上記の方法で得られた溶成燐肥造粒物の組成及
び吸湿性、固結率を測定したところ以下の通りの
結果が得られた。
尚、吸湿性は関係湿度75%、温度25℃で1カ月
間放置後の水分増加量を表わし、固結性は、20Kg
包装製品100袋を3カ月間屋内貯蔵した後の固結
率を表わす。
又、本実施例は枸溶性P2O536.00%を目標設定
としたものである。
枸溶性P2O5 36.30% 水溶性P2O5 17.25% 枸溶性MgO 9.80% 水溶性MgO 3.18% 水 分 1.00% 吸湿性 3.00%以下 固結率 0.00% (固結発生袋なし) 実施例 2 粉状カンラン岩の代りに微粉炭燃焼灰(珪酸ア
ルミニウム換算で、SiO260%、Al2O325%、粒度
が−44μm30%)200部を使用した他は実施例1
と同様の操作を行つた。
得られた溶成燐肥の組成及び吸湿性、固結率は
以下の通りである。
又、本実施例は枸溶性P2O536.00%を目標設定
値にしたものである。
枸溶性P2O5 35.82% 水溶性P2O5 16.42% 枸溶性MgO 8.75% 水溶性MgO 2.76% 水 分 1.00% 吸湿性 3.00%以下 固結率 0.00% (固結発生袋なし) 実施例 3 25%溶成燐肥の代りに20%溶成燐肥(枸溶性
P2O520.05%、枸溶性MgO16.5%、ロジン−ラン
ムラー分布式によつて求めた容量基準の比表面積
500cm2/cm3)を使用した他は実施例1と同様の操
作を行つた。
得られた溶成燐肥の組成及び吸湿性、固結率は
以下の通りである。
又、本実施例は枸溶性P2O530.00%を目標設定
値ものである。
枸溶性P2O5 30.45% 水溶性P2O5 15.16% 枸溶性MgO 8.52% 水溶性MgO 2.80% 水 分 1.00% 吸湿性 3.00%以下 固結率 0.00% (固結発生袋なし) 比較例 25%溶成燐肥(枸溶性P2O525.1%、枸溶性
MgO13.0%、ロジン−ランムラー分布式によつ
て求めた容量基準の比表面積500cm2/cm3)1400部
を皿型造粒機に供給し、これに燐酸(比伝導度が
(0.20Ω-1cm-1以下)、P2O5含量が53.2%、MgO含
量が4.0%)800部をスプレーして、温度を95〜
105℃で反応、造粒させる。造粒後ロータリード
ライヤーで乾燥させる。
乾燥後、仕分され、粒径が1〜4mmのものを製
品とする。
上記の方法で得られた溶成燐肥造粒物の組成及
び吸湿性、固結性は以下の通りである。
又、本実施例は枸溶性P2O536.00%を目標とし
たものである。
枸溶性P2O5 38.10% 水溶性P2O5 20.32% 枸溶性MgO 10.45% 水溶性MgO 3.51% 水 分 1.50% 吸湿性 5.30%以下 固結率 70.00% (固結発生袋70袋) <発明の効果> 本発明によれば、従来品と較べて吸湿性および
固結性がない溶成燐肥造粒物を得ることができ
る。
また、本発明の方法はによれば、所望する含有
量の枸溶性燐酸を有する造粒物の誤差のすくない
範囲内で調整することができる利点がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 溶成燐肥粉末および燐酸を反応させて溶成燐
    肥造粒物を製造する方法において、44μ以下が30
    〜50%の範囲にある含水又は/及び結晶性の珪酸
    又は/及び珪酸塩微粉末を溶成燐肥に対し多くと
    も50重量%存在させて70℃以下で反応させ及び造
    粒することを特徴とする溶成燐肥造粒物の製造方
    法。
JP11251586A 1986-05-19 1986-05-19 溶成燐肥造粒物の製造方法 Granted JPS62270484A (ja)

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JP11251586A JPS62270484A (ja) 1986-05-19 1986-05-19 溶成燐肥造粒物の製造方法

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JPS62270484A JPS62270484A (ja) 1987-11-24
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6048478A (ja) * 1983-08-25 1985-03-16 井関農機株式会社 穀物乾燥機の燃焼制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6048478A (ja) * 1983-08-25 1985-03-16 井関農機株式会社 穀物乾燥機の燃焼制御方法

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JPS62270484A (ja) 1987-11-24

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