JPH0559807U - 棒状の永久磁石を固定するための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大量生産条件下での永久磁石のプリント回路
板への固定を可能にする装置を提供する。 【構成】 永久磁石１を受容するホルダ２が設けられて
おり、かつホルダがプリント回路板３に係止結合可能で
あることである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は棒状の永久磁石を地板、特にプリント回路板に固定するための装置に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

上記のような装置はこれ自体典型的ではない手段である、それというのも永久 磁石は非電気的な構成部材なので、通常電気的な構成部材の場合にプリント回路 板上に設けられた導体路との接触接続のみならず、該構成部材の機械的な固定を も行うコンタクトピンを永久磁石は備えていないからである。

【０００３】 このような永久磁石が磁界制御される発振器（その振動回路コイルが磁気セン サである、すなわち測定値形成が振動回路コイルないしはそのコアの磁気特性の 変化によって行われ、かつ永久磁石は磁気バイアスに、換言すれば磁気センサの 動作点調節に用いられる）である場合には振動回路コイルと永久磁石の適切な空 間的な配置が必要である。

【０００４】 このような例で有利に振動回路コイルが直接、したがって導線なしに、測定値 処理のための手段並びに他の電子機能群を支持した、測定装置、制御装置または データ検出装置の中央のプリント回路板に配置される場合には結果的に永久磁石 を同様にしてこのプリント回路板に固定しなければならない。このときに普通の 固定方法は使用可能ではない。例えば当のプリント回路板とねじ結合されたシェ ルまたは保持ブリッジを用いて固定的にねじ止めすることはかなりのプリント回 路板面積を要求し、この面積はプリント回路板では確保することができない、更 にこのような固定の形式は、これがプリント回路板の装着脚部に適合しないので 不適切である。プリント回路板へ直接接着することによる永久磁石の固定は、永 久磁石の比較的正確な位置決めの必要は別にして後調整が可能ではなく、かつ接 着剤の反応時間確保のために製作の遅延をもたらす。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の課題は、大量生産条件下での永久磁石のプリント回路板への固定を可 能にする装置を見出すことである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するための本考案の手段は、永久磁石を受容するホルダが設 けられており、かつホルダがプリント回路板と係止結合可能であることである。

【０００７】 優れた構成によればホルダがほぼＵ字形の輪郭に形成されており、かつ２つの 固定ピンおよび少なくとも１つの係止爪がホルダの、Ｕ字プロフィールの脚部と 反対の側に形成されている。

【０００８】

【考案の効果】

本考案が提供する利点は、棒状の永久磁石を本考案による手段によるホルダを 用いていわばプリント回路板の装着中に組付けることができ、かつ設けられた係 止結合のために結局機械で組付け可能であることである。この場合固定ピンので きる限り大きな相互間隔は、プリント回路板で一般的な、また装着に必要でもあ る比較的大まかな誤差を可能にし、他方特にＵ字形構成は交換または後からの使 用もまた永久磁石の簡単な調整と接着による固定も許す。更にホルダの構造形は 永久磁石の振動のない座着を与え、したがって自動車で使用するための適性を与 える。

【０００９】

【実施例】

図２および図３から判るようにＵ字形のホルダ２の脚部４，５に内向きのリブ ６，７が一体形成されており、リブは脚部４，５の一定のばね弾性力と協働して 挿入された永久磁石１の保持、したがってまたこの永久磁石１とホルダ２とから 成る前組立てされた構造グループの機械による取扱いを可能にする。その他ホル ダ２は係止爪８，９並びに固定ピン１０，１１を備えている。この構成はプリン ト回路板３に固定ピン１０，１１のための適切な孔並びに係止爪８，９に配属さ れたスリットを必要とし、ホルダ２はプリント回路板上に直接取付けられている 。プリント回路板３上の永久磁石１の高さはホルダ２の、脚部４と５を結合した 、詳しく示されていないウエブの肉厚によって決められる。

【００１０】 この関係では主に該当センサの構成部材のみが配置された地板またはプリント 回路板への配置も考えられ、この地板またはプリント回路板は適切な、機械的に 効果的な差込み結合を用いてプリント回路板３と結合されるかまたは当該装置の 他の箇所に固定されてプリント回路板３と適切な形成で配線される。

【００１１】 図４、図５に示されたホルダ１２では有利には方形横断面を持つ永久磁石を受 容するためのＵ字形プロフィールの代わりに円筒形の永久磁石の保持に好適な、 シャーレ状の保持フレームが形成されている。この構成では円筒形の永久磁石は ホルダ１２によって十分に包み込まれ、かつ機械的な損傷から保護される。更に 永久磁石は直接プリント回路板へ固定することができる。シャーレ壁１３内に設 けられた窓１４は挿入された永久磁石の移動に用いられ、永久磁石の長さは移動 が可能であるためにはホルダ１２の端壁１５，１６間の距離よりも若干短くなく てはならない。更に窓１４はホルダ１２内で永久磁石を固定するために接着剤滴 を適用するために用いられる。符号１７，１８で示された係止爪はホルダ２に形 成された係止爪８，９と同様に作用する。固定ピン１９，２０は図４、図５によ る実施例では端壁１５，１６に一体形成されている。

【００１２】 図６にはホルダ２内に２つの永久磁石２１，２２が固定された変更形が示され ている。この例では永久磁石２１，２２の付加的な、互いに相対的な移動可能性 によって該当磁気回路の柔軟な調整が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による装置の斜視図である。

【図２】ホルダの優れた実施例の斜視図である。

【図３】図２によるホルダの断面図である。

【図４】ホルダの別の実施例の縦断面図である。

【図５】図４によるホルダの横断面図である。

【図６】図２によるホルダ内に２つの永久磁石が受容さ
れた状態の平面図である。

【符号の説明】

１，２１，２２ 永久磁石、 ２，１２ ホルダ、 ３
プリント回路板、４，５ 脚部、 ６，７ リブ、
８，９，１７，１８ 係止爪、 １０，１１，１９，２
０ 固定ピン、 １３ シャーレ壁、 １４ 窓、 １
５，１６ 端壁

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 棒状の永久磁石を地板に固定するための
   装置において、永久磁石（１）を受容するホルダ（２）
   が設けられており、かつホルダ（２）がプリント回路板
   （３）に係止結合可能であることを特徴とする、棒状の
   永久磁石を固定するための装置。
2. 【請求項２】 ホルダ（２）内の永久磁石（１）が軸方
   向に移動可能であり、かつホルダ（２）がプリント回路
   板（３）とは反対の側に開口を有している、請求項１記
   載の装置。
3. 【請求項３】 ホルダ(２)に２つの固定ピン(１０，１
   １)および少なくとも１つの係止爪（８ないしは９）が
   形成されている、請求項１記載の装置。
4. 【請求項４】 ホルダ（２）がほぼＵ字形の輪郭に形成
   されており、かつ固定ピン（１０，１１）および少なく
   とも係止爪（８ないしは９）がホルダ（２）の、Ｕ字プ
   ロフィールの脚部（４，５）と反対の側に形成されてい
   る、請求項１記載の装置。
5. 【請求項５】 ホルダ（１２）がシャーレ状またはシェ
   ル状に構成されており、かつ固定ピン（１９，２０）お
   よび少なくとも１つの係止爪（１７ないしは１８）がホ
   ルダ（１２）の側に形成されており、この側に永久磁石
   を受容する開口が設けられている、請求項１記載の装
   置。