JPH0559782A - 軒天井の固定構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、軒庇において軒天井を取付・固定す
るための構造に関し、ドリリングタッピングねじを用い
ることなく、多種多様な軒天井の割付けに対応しなが
ら、軒天井を容易に固定できるようにして、軒天井の組
付け作業時間の短縮をはかることを目的とする。 【構成】そこで、多数のリベット穴７ａを一定間隔であ
けられ軒天井長手方向に沿って配設される軒天井受け材
７と、一定間隔に応じてリベット穴８ａを形成された軒
天井固定金具８とをそなえ、リベット穴７ａ，８ａを貫
通するリベット９により軒天井固定金具８を軒天井受け
材７の任意の位置に取付・固定することによって、軒天
井固定金具８にて軒天井４を固定することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、軒庇（中間庇も含む）
において軒天井を取付・固定するための構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、家屋等の建物の外壁から突設され
る軒庇において、軒天井を取付・固定するための構造と
しては、例えば、特開昭62-280447号公報等などに示さ
れるようなものがある。

【０００３】従来の固定構造においては、家屋等の建物
外壁側から突設される梁に、軒天井受け材が軒天井長手
方向に予め取り付けられている。そして、軒天井の取付
長さや割付けに合わせて、ドリリングタッピングねじ
（テスク）により軒天井固定金具を軒天井受け材の適当
な位置に取り付け、この軒天井固定金具により軒天井が
固定されるようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の軒天井の固定構造では、軒天井受け材に軒
天井固定金具を取り付ける際に、ドリリングタッピング
ねじを用いるため、その取付作業に多大な労力と時間と
を要するという課題があった。

【０００５】本発明は、このような課題を解決しようと
するもので、ドリリングタッピングねじを用いることな
く、多種多様な軒天井の割付けに対応しながら、軒天井
を容易に固定できるようにして、軒天井の組付け作業時
間の短縮をはかった軒天井の固定構造を提供することを
目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の軒天井の固定構造は、多数のリベット穴を
一定間隔であけられ軒天井長手方向に沿って配設される
軒天井受け材と、前記一定間隔に応じてリベット穴を形
成された軒天井固定金具とをそなえ、前記リベット穴を
貫通するリベットにより前記軒天井固定金具を前記軒天
井受け材の任意の位置に取付・固定することによって、
前記軒天井固定金具にて軒天井を固定することを特徴と
している。

【０００７】

【作用】上述した本発明の軒天井の固定構造では、従来
のようなドリリングタッピングねじを取付・固定に用い
ずに、リベットにより取付・固定作業を行なうべく、軒
天井長手方向に沿って配設される軒天井受け材に、予め
多数のリベット穴が一定間隔で形成されている。また、
軒天井固定金具にも、その一定間隔に応じてリベット穴
が予め形成されている。

【０００８】固定すべき軒天井の割付けに合わせたリベ
ット穴を、軒天井の取付・固定作業時にあけることは困
難であるため、上述のように一定間隔のリベット穴を予
め形成しておくことにより、多種多様な軒天井の割付け
に対応することができ、リベット穴を貫通するリベット
により、軒天井固定金具が軒天井受け材の任意の位置に
取付・固定されて、軒天井固定金具にて軒天井が固定さ
れる。

【０００９】

【実施例】以下、図面により本発明の一実施例としての
軒天井の固定構造について説明すると、図１はその要部
を示す側面図、図２はその構造を適用された軒庇の全体
的構造を示す断面図、図３はその要部を示す分解斜視図
である。

【００１０】これらの図１〜図３において、１は家屋等
の建物外壁側から突設される軒庇取付用梁、２はこの梁
１上に設けられる軒樋、３は梁１の先端側に取り付けら
れる軒庇化粧板、４は梁１の下方に取付・固定される軒
天井で、この軒天井４は、軒天井受け金具５，軒天井押
え縁材６，軒天井受け材７，軒天井固定金具８およびブ
ラインドリベット９により、後述するごとく梁１に固定
される。

【００１１】軒天井４の建物外壁側縁部は、梁１の下面
に取り付けられた軒天井受け金具５と軒天井押え縁材６
とにより挟持されて固定される。

【００１２】一方、軒天井４の外方側縁部は、梁１の下
面に取り付けられた軒天井受け材７と、この軒天井受け
材７にリベット９により取り付けられる軒天井固定金具
８とにより固定される。

【００１３】ここで、軒天井受け材７は、軒天井長手方
向に沿って配設されるもので、図３および図４に示すよ
うに、多数のリベット穴７ａを一定間隔（本実施例で
は、例えば７０ピッチ）であけられている。

【００１４】また、軒天井固定金具８にも、図３および
図５に示すように、リベット穴７ａの一定間隔（本実施
例では７０ピッチ）に応じて２つのリベット穴８ａ，８
ａが形成されている。

【００１５】そして、図１〜図３に示すように、軒天井
受け材７のリベット穴７ａおよび軒天井固定金具８のリ
ベット穴８ａを貫通するブラインドリベット９により、
軒天井固定金具８を軒天井受け材７の任意の位置に取付
・固定することによって、図３や図６に示すごとく適当
に割付けられた軒天井４が固定される。

【００１６】なお、本実施例では、図３に示すように、
１枚の軒天井４についてその両側それぞれに軒天井固定
金具８を配置する、つまり１枚の軒天井４に付き２個の
軒天井固定金具８を用いて、軒天井４の固定を行なって
いる。このとき、各軒天井固定金具８は、できるだけ軒
天井４の両端部付近に配置して固定する。

【００１７】上述の構成により、従来のようなドリリン
グタッピングねじを取付・固定に用いることなく、ブラ
インドリベット９により軒天井固定金具８を軒天井受け
材７の任意の位置に取付・固定することで、軒天井固定
金具８にて軒天井４が固定される。

【００１８】従って、多種多様な軒天井４の割付けに容
易に対応できるほか、軒天井４の取付・固定用の各種部
材の共通化や長さの変更を容易に行なえ、各種部材の不
足時にも対応できる。例えば、長尺の部材（軒天井受け
材７）が不足している場合には、短尺の部材を継ぎ合わ
せて使用することができる。

【００１９】さらに、ユニット住宅等の建築に当たり、
特殊物件などにも即時対応できるとともに、将来におけ
るプランバリエーションの追加にも容易に対応できるな
どの利点もある。

【００２０】なお、上記実施例では、１つの軒天井固定
金具８に２つのリベット穴８ａ，８ａを形成した場合に
ついて説明したが、本発明の構造はこれに限定されるも
のではなく、リベット穴８ａは一定間隔であけられてい
れば３つ以上形成されていもよい。

【００２１】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明の軒天井の
固定構造によれば、多数のリベット穴を一定間隔であけ
られ軒天井長手方向に沿って配設される軒天井受け材
と、前記一定間隔に応じてリベット穴を形成された軒天
井固定金具とをそなえ、前記リベット穴を貫通するリベ
ットにより前記軒天井固定金具を前記軒天井受け材の任
意の位置に取付・固定することによって、前記軒天井固
定金具にて軒天井を固定するという極めて簡素な構成に
より、ドリリングタッピングねじを用いることなく、多
種多様な軒天井の割付けに対応しながら、軒天井を容易
に固定でき、軒天井の組付け作業時間を大幅に短縮でき
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例としての軒天井の固定構造の
要部を示す側面図である。

【図２】本実施例の構造を適用された軒庇の全体的構造
を示す断面図である。

【図３】本実施例の構造の要部を示す分解斜視図であ
る。

【図４】本実施例の軒天井受材を示す斜視図である。

【図５】本実施例の軒天井固定金具を示す斜視図であ
る。

【図６】本実施例の軒天井を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 軒庇取付用梁 ２ 軒樋 ３ 軒庇化粧板 ４ 軒天井 ５ 軒天井受け金具 ６ 軒天井押え縁材 ７ 軒天井受け材 ７ａ リベット穴 ８ 軒天井固定金具 ８ａ リベット穴 ９ ブラインドリベット

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】多数のリベット穴を一定間隔であけられ軒
   天井長手方向に沿って配設される軒天井受け材と、前記
   一定間隔に応じてリベット穴を形成された軒天井固定金
   具とをそなえ、前記リベット穴を貫通するリベットによ
   り前記軒天井固定金具を前記軒天井受け材の任意の位置
   に取付・固定することによって、前記軒天井固定金具に
   て軒天井を固定することを特徴とする軒天井の固定構
   造。