JPH0559272B2 - - Google Patents

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JPH0559272B2
JPH0559272B2 JP59136999A JP13699984A JPH0559272B2 JP H0559272 B2 JPH0559272 B2 JP H0559272B2 JP 59136999 A JP59136999 A JP 59136999A JP 13699984 A JP13699984 A JP 13699984A JP H0559272 B2 JPH0559272 B2 JP H0559272B2
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JP
Japan
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injection
intake
valve
fuel
fuel injection
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JP59136999A
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Kenji Hataoka
Akinori Yamashita
Masanori Misumi
Noboru Hashimoto
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、少なくとも低負荷時に成層燃焼を行
うようにしたエンジンの燃料噴射装置に関するも
のである。
(従来技術) 従来より、エンジンの燃料噴射装置において、
吸気弁を介して燃焼室に通ずる吸気通路内に燃料
噴射弁を設け、低負荷域では吸気行程の後半に燃
料を噴射して、点火プラグが位置する燃焼室の上
層部分に燃料を偏在させて成層化するとともに、
燃焼室内に導入される吸気にスワール(旋回流)
を生成し、このスワールによつて上記成層化した
燃料の圧縮行程における拡散を抑制し、その状態
で燃焼を行う成層燃焼の技術が、例えば、特開昭
56−148636号もしくは特開昭58−85319号に見ら
れるように公知である。
上記成層燃焼は、燃焼室の上層に燃料を偏在さ
せることによつて点火プラグ近傍に着火に必要な
空燃比を確保し、下層は空気のみまたは非常に希
薄な混合気でも良好な燃焼性を得ることができる
ことから、全体としての空燃比のリーン化が図
れ、燃費性が改善できるとともに、未燃焼成分の
排出が抑制できてエミツシヨン性の向上が図れる
などの利点を有するものである。
また、エンジンの各気筒に対して2つの吸気通
路を設け、一方の吸気通路に吸気量の増大に伴つ
て開く制御弁を設け、低負荷低回転時には低負荷
用の1次側吸気通路のみによつて吸気を供給し、
吸気流速を増大して燃焼性を向上する一方、高負
荷高回転時には制御弁を開いて高負荷用の2次側
吸気通路からも吸気を供給するようにして、高負
荷時の充填量を増大するようにしたデユアル吸気
システムがある。
(発明の目的) 本発明は上記1つの燃焼室に2つの吸気通路が
開口し、一方の吸気通路に吸気を制限する制御弁
を設けたデユアル吸気システムを備えたエンジン
で成層燃焼を行うについて、成層化領域を拡大し
て広い領域で成層化による燃焼性の向上を得るよ
うにし、特に高負荷低回転時のノツキング抑制を
図るようにしたエンジンの燃料噴射装置を提供す
ることを目的とするものである。
(発明の構成) 本発明の燃料噴射装置は、一つの燃焼室に開口
する二つの吸気通路に各々燃料噴射弁を設け、一
方の吸気通路に設けられ、低回転低負荷時に閉じ
て吸気の流れを制限するとともに、エンジン回転
数および負荷の増大にともない開度を大きくする
制御弁の開度が高負荷回転時よりも小さい高負荷
低回転時等には、両燃料噴射弁から吸気弁の開期
間中で吸気弁開後所定時間において開期間中期な
いし後半に燃料噴射を行つて成層化するように制
御装置によつて制御するようにしたことを特徴と
するものである。
(発明の効果) 本発明によれば、少なくとも低負荷時には、燃
料噴射時期の設定によつて燃料を偏在化させて成
層燃焼を行い、燃費性およびエミツシヨン性の改
善を図ることができる。
また、負荷の増大に伴つて制御弁が開き、両吸
気通路によつて吸気を供給すると共に、両吸気通
路に設けた各燃料噴射弁から燃料噴射を行うにつ
いて、制御弁の開度が小さい時には、吸気弁の開
期間中の燃料噴射時期の設定によつて成層燃焼を
維持し、成層化領域を拡大してノツキングの抑制
等を行うことができる。
すなわち、例えば高負荷高回転時よりも制御弁
開度が小さい高負荷低回転時には、燃料が偏在化
するように燃料噴射を制御して成層化燃焼を行う
ようにし、これによつて、燃料はピストンから離
れた点火プラグに近い領域に集中し、ノツキング
の発生し易いピストン近傍のエンドガスゾーンは
非常にリーンとなつて着火し難いことから、ノツ
キングの発生を抑制することができるものであ
る。よつて、ノツキングの発生が抑制されること
から、例えば点火時期を進角制御して出力の向上
を図ることによつて相殺され、良好な出力が確保
できるものである。
さらに、両吸気通路にそれぞれ燃料噴射弁を配
設したことにより、高負荷時における多量の燃料
噴射を1本の燃料噴射弁で行うと、低負荷時の少
量の燃料噴射を行うときの精度が低下するのに対
し、これを分担して精度の向上を図ることができ
る。
(実施例) 以下、図面により本発明の実施例を説明する。
第1図はエンジンの燃料噴射装置の全体構成図を
示し、第2図はエンジンの具体的構造例の要部縦
断面図、第3図は燃焼室に対する吸気通路および
燃料噴射弁の配置を第2図の平面状態で示す構成
図である。
エンジン1は第1ないし第4の4つのシリンダ
C(ただし、図中には1つのシリンダのみが示さ
れている)を有し、上記各シリンダCの燃焼室2
にはそれぞれ2つの吸気弁3,4および2つの排
気弁5,6を介して吸気通路7および排気通路8
が接続され、上記吸気通路7のサージタンク9上
流の集合部にはスロツトル弁10が配設され、吸
気通路7の上流端にはエアクリーナ11が連接さ
れ、このエアクリーナ11下流には吸気流量を計
測するエアフローメータ12が介設されている。
すなわち、エンジン1の各気筒の燃焼室2に対
し、それぞれ第1および第2の吸気便3,4によ
つて開閉される2つの第1および第2の吸気ポー
ト13および14が開口するとともに、それぞれ
第1および第2の排気弁5,6によつて開閉され
る2つの第1および第2の排気ポート15および
16が開口している。また、吸気通路7は下流側
部分が、第1の吸気ポート13に接続される比較
的通路面積の小さい1次側吸気通路7aと第2の
吸気ポート14に接続される2次側吸気通路7b
とに分岐形成されている。
そして、上記1次側吸気通路7aの下流側部分
には吸気弁3に向けて燃料を噴射する第1噴射弁
17(Pノズル)が各気筒に対してそれぞれ配設
されるとともに、上記2次側吸気通路7bの下流
側部分には燃焼室2の中央に向けて燃料を噴射す
る第2噴射弁18(Sノズル)が各気筒に対して
それぞれ配設されている。。第1および第2噴射
弁17,18には燃料供給通路19が接続され、
図示しないレギユレータを介して燃料タンクに連
通されており、両噴射弁17,18には上記レギ
ユレータを介して吸気通路圧力との差圧が常に一
定となるような燃圧が供給される。第1および第
2排気弁5,6によつて開閉される各排気ポート
15,16に第1および第2排気通路8a,8b
が接続され、下流側合流部の排気通路8には触媒
20が介装されている。
上記2次側吸気通路7bには吸気を制限する制
御弁22が介装され、この制御弁22はアクチユ
エータ(図示せず)によつて基本的には吸入空気
量の増減に対応し、エンジンの低負荷時に閉作動
され、高負荷時に開いて2次側吸気通路7bから
吸気を供給するように構成され、この制御弁22
は実質的にシリンダCの周方向に生成されるスワ
ールKの大きさを制御するものである。
すなわち、制御弁22が閉じているとき(開度
0°)には、1次側吸気通路7aのみによつて吸気
が大きなスワールKで燃焼室2に導入され、制御
弁22が開くに従つて2次側吸気通路7bからの
吸気の導入比率が増え、燃焼室2に生成されるス
ワールKが小さくなり、制御弁22の全開状態
(開度70°)では殆どスワールの生成はされないも
のである。
この制御弁22は、図示しないアクチユエータ
によつて、例えば吸気負圧もしくは排気圧力等に
応動するダイアフラム装置によつて機械的に開閉
制御される。そして、この制御弁22は吸入空気
量すなわちエンジン回転数と負荷の変動に対応し
て、例えば第4図に示すように、低負荷・低回転
領域では開度を0°(全閉)として大きなスワール
Kを生成し、高負荷・高回転領域では開度を70°
(全開)としてスワールの生成を抑制し、中間領
域では開度を10〜20°として弱いスワールを生成
するように制御するものである。また、ノツキン
グが発生し易い高負荷・低回転域では開度を10〜
20°として、その開度を高負荷・高回転域の全開
開度より閉じて、スワールKを得るように制御さ
れる。
また、上記第1噴射弁17は低吸気量域を含む
全運転領域で燃料を噴射し、この第1噴射弁17
から噴射された燃料が直接第1吸気ポート13か
ら燃焼室2内の接線方向に流入するように設けら
れている。一方、第2噴射弁18は、前記制御弁
22が間作動した領域すなわち第4図で10〜20°
もしくは70°に開いた高吸気量域で、燃料を直接
第2吸気ポート14から燃焼室2内の中央に流入
するように配置されている。
この第1および第2噴射弁17,18による燃
料噴射時期および噴射量は、第1図に示すように
制御装置23からの制御信号すなわち燃料噴射パ
ルスによつて行われる。
この制御装置23は、インターフエース24、
CPU25およびメモリ26からなり、上記メモ
リ26内には第7図にフローチヤートで示す
CPU25の演算処理のプログラム等が格納され
ている。また、この制御装置23には、前記エア
フローメータ12からの吸入空気量信号が入力さ
れるとともに、エンジン冷間時を検出するための
冷却水温度を検出する水温センサー27の水温信
号、スロツトル弁10の開度変化から加速状態を
検出するスロツトルセンサー28からのスロツト
ル開度信号、制御弁22の開度を検出する制御弁
開度センサー29からの制御弁開度信号、および
デイストリビユータ30の回転角からエンジン1
のクランク角と第1気筒のピストン上死点TDC
とを検出するクランク角センサー31からのクラ
ンク角信号とがそれぞれ入力されるものである。
なお、32はイグニシヨンスイツチである。
そして、上記制御装置23のCPU25は、エ
ンジン回転数および吸入空気量とに応じて基本燃
料噴射量を求めるとともに、エンジン冷間時、加
速時等にはこの基本燃料噴射量を増量して実際燃
料噴射量を求める。そして、制御弁22が閉じて
いるエンジンの低負荷時には、第1噴射弁17か
ら吸気弁3,4の開期間中でかつ吸気弁3開後所
定時間おいて1回の燃焼に必要な燃料を噴射供給
して、成層燃焼を行うべき燃料噴射時期を設定
し、所定時期に燃料噴射量に相当するパルス幅を
有する燃料噴射パルスを各気筒の第1噴射弁17
に出力するものである。
また、負荷が増大した制御弁22開作動時に
は、第1噴射弁17に加えて第2噴射弁18から
も燃料を噴射し、両者の燃料供給比率は、制御弁
22の開度に応じてすなわち吸気流量比率に応じ
て噴射供給するよう燃料噴射パルスを、上記低負
荷時と同様に吸気弁3,4の開期間中でかつ吸気
弁3,4開後所定時間おいて1回の燃焼に必要な
燃料を噴射供給する成層燃焼用の燃料噴射時期
に、所定のパルス幅を有する燃料噴射パルスを各
気筒の第1噴射弁17および第2噴射弁18に出
力する。
さらに、制御弁22の全開時には、吸気流量比
率に応じて噴射供給するように燃料噴射パルスを
両噴射弁17,18に出力するとともに、一方の
噴射パルス幅が大きくなつて、その噴射パルス幅
が吸気弁3,4の開弁期間を越える時にはその期
間内に終了するように補正するものである。
上記成層燃焼を行うための燃料噴射時期は、第
5図に示すように、低負荷時に第1噴射弁17の
みによつて燃料噴射する場合にはAの如く、吸気
弁3,4の開弁曲線において、上死点TDC前の
吸気弁3,4が開き始める時IOから下死点BDC
後の吸気弁3,4が閉じる時ICまでの吸気行程
の略中間部でピストン速度が最大となる時期の近
傍を中心θ1として、燃料噴射パルス幅θpに対応し
て同じ角度だけ前後に設定されるものであり、負
荷が増大してパルス幅が大きくなるに従つて噴射
終了時期θpcが遅くなるとともに、燃料噴射開始
時期θpoが早くなるように設定されるものであ
る。
これにより、燃料は吸気弁3が開いている吸気
期間中の前半を除く、中期ないし後期に燃焼室2
に流入し、燃焼室2の下層部には空気が、中ない
し上層部には燃料が偏在して供給され、しかも円
周方向のスワールKによつて上下方向の拡散が抑
制されて、この成層化が維持される。なお、吸気
行程の後半、特に吸気弁3が閉じる直前に燃料を
噴射供給するようにすると、上記燃料の偏在化す
なわち成層化が確実に実現できるが、この場合
は、燃料の気化・霧化が余り進行していない燃料
が流入することになるので、大きなスワールKに
よつて成層化が良好に維持される範囲では、ピス
トン速度が大きく吸入速度が早くなつて燃料の微
粒化を促進して燃焼性をより向上するために、前
記のように噴射終了時期を吸気行程の後半よりも
中間側に進めて行う方が好ましい。
一方、制御弁22が開作動して両噴射弁17,
18によつて燃料を噴射する高負荷の場合には、
噴射パルス幅の小さい方の噴射弁(図示の場合は
第1噴射弁17)は第5図のBに示すように、噴
射終了時期θpcおよび噴射開始時期θpoを前記と
同様に中心部を基準として設定し、他方の噴射弁
(第2噴射弁18)については同図Cに示すよう
に噴射終了時期θscを両者で一致させて(θsc=
θpc)、この終了時期θscに基づき燃料噴射パルス
幅θsに対応して噴射開始時期θsoを設定するもの
である。
また、特に、高負荷低回転時には、制御弁22
を高負荷高回転時の開度よりも閉じてスワールK
を強める方向に制御するとともに、第1噴射弁1
7および第2噴射弁18による燃料噴射時期は低
負荷時と同様に、吸気弁3,4の開期間中で吸気
弁3,4開後所定期間おいて開期間中期ないし後
半に燃料を噴射供給するように制御するものであ
る。
上記の如き成層化を高負荷低回転時に行うこと
により、ノツキングの発生が抑制され、かえつて
ノツキング限界のトルクが向上するものである。
すなわち、第6図に示すように、曲線は成層化
を行つていない燃焼状態における点火時期に対す
るエンジン出力(トルク)の関係を示すものであ
り、この曲線では、点火時期を進角するのに伴
つてトルクは徐々に増大しているが、P1点まで
点火時期が進角すると、ここでノツキング限界に
達し、これ以上進角するとノツキングが発生して
異常燃焼が生起してエンジン振動、耐久性に悪影
響が生じるものであり、P1点以上に点火時期を
進角してトルクの向上を図ることはできない。一
方、曲線は成層化した燃焼状態における点火時
期とトルクとの関係を示し、各点火時期における
トルクは上記曲線のものに比べて、スワールを
生成するために吸気抵抗が増大していることから
低い値となつているが、上記ノツキング限界を越
えて点火時期を進角しても、成層化によつてピス
トン周囲のエンドガスゾーンが非常にリーン化し
ているのでノツキングの発生はなく、この点火時
期をP2点にしたときに、曲線のピーク点とな
り、上記P1点における曲線のトルクより大き
なトルク得られることになるものである。
次に、制御装置23の作動を第7図のフローチ
ヤートによつて説明する。
エンジンが作動すると、CPU25は、クラン
ク角センサー31、エアフローメータ12、水温
センサー27、スロツトルセンサー28、制御弁
開度センサー29の各信号を読み込んでその各値
をレジスタT,A,W1,V,Kに記憶する(ス
テツプS1)。次に、ステツプS2でエンジンの始動
時か否かを判定し、エンジンの始動時にはCPU
25はステツプS2においてYESと判定してステ
ツプS3に進み、そこでレジスタに所定の始動
噴射量βを記憶し、レジスタの値に基づいて始
動噴射パルスを作成してそれを第1気筒のTDC
信号に応じて判別した噴射すべき気筒の第1噴射
弁17に加え(ステツプS4)、ステツプS1に戻
り、上述の処理を繰り返す。なお、エンジンの始
動時において、予め設定した始動噴射パルスを発
生するようにしているのは、この始動時には吸入
空気量に基づいて燃料噴射量を算出できないから
である。
そしてエンジンが始動すると、CPU25は上
記ステツプS2においてNOと判定してステツプS5
に進み、そこでレジスタT内のクランク角を用い
てエンジン回転数を演算してそれをレジスタRに
記憶し、次にレジスタR,A内のエンジン回転数
と吸入空気量とでもつて基本燃料噴射量を演算し
てそれをレジスタに記憶する(ステツプS6)。
次にCPU25は、レジスタVの記憶内容から加
速度dV/dtを求め、これが設定値αより大きい
か否か、すなわち加速時か否かを判定する(ステ
ツプS7)。そして加速時の場合は上記ステツプS7
においてYESと判定してステツプS8に進み、そ
こでレジスタC2に設定値β1を記憶する一方、加速
時でない場合は上記ステツプS7においてNOと判
定してステツプS9に進み、そこでレジスタC2
値を0とする。ここで上記設定値β1は一定値でも
よく、また加速度に応じて異なる値としてもよ
い。さらに、CPU25はレジスタW1内のエンジ
ン冷却水温を設定値W0、例えば60℃と比較して
冷却水温が設定値W0以下の冷間時であれば、燃
料噴射量を増大するべく、両者の温度差(W0
W1)と補正係数C1とを乗算して温度補正量を求
め、これとレジスタC2内の値を加速補正量とし
てレジスタ内の基本燃料噴射量に加算して実際
燃料噴射量を求め、その値+C1(W0−W1)+C2
をレジスタに記憶する(ステツプS10)。
続いて、ステツプS11でレジスタK内の制御弁
開度から、この制御弁22が開か否か判定し、制
御弁22の全閉時にはステツプS11でNOと判定
した後、ステツプS12でレジスタ内の実際燃料
噴射量から第1噴射弁17の噴射角θpを決定し
てそれをレジスタθpに記憶する。次にステツプ
S13に進んで噴射開始時期θpoを決定するのに続
いて、ステツプS14で噴射終了時期θpcを決定す
る。この噴射開始時期θpoおよび噴射終了時期
θpcは、レジスタθp内の実際噴射量θpに対し、吸
気行程の略中央に設定される中心時期θ1(第5図
参照)を中心として、前後にθp/2ずつ加減算
して決定するものである。
このようにして、低負荷時の第1噴射弁17の
噴射開始時期θpoおよび噴射終了時期θpcが決定
されると、噴射開始時期θpoになるまでステツプ
S15に待機し、噴射開始時期θpoになると、ステ
ツプS16で第1噴射弁17に“1”信号を加え、
該第1噴射弁17を駆動し続ける間ステツプS17
に待機し、噴射終了時期θpcになると“1”信号
の出力を停止し(ステツプS18)、上記の如く燃
料噴射パルスを加えた後、上記ステツプS1に戻
る。
一方、負荷の増大によつて制御弁22が開く
と、前記ステツプS11でYESと判定してステツプ
S19に進み、レジスタKの制御弁開度から、第1
噴射弁17と第2噴射弁18との燃料流量比を決
定し、レジスタ内の実際燃料噴射量から第1お
よび第2噴射弁17,18のそれぞれの噴射角
θpおよびθsを決定する(ステツプS20)。続いて、
第1噴射弁17に対する噴射角θpと第2噴射弁
18に対する噴射角θsのいずれが大きいかをステ
ツプS21で判定し、θpが大きいYESの時にはステ
ツプS22で噴射角の小さい第2噴射弁18の噴射
角θsに基づいて、その中心時期θ1を中心として後
方にθs/2減算して、第1噴射弁17および第2
噴射弁18の噴射終了時期θpcおよびθscを決定す
る。ステツプS23で第1噴射弁17の噴射開始時
期θpoを上記終了時期θpcから噴射角θpに対応し
て決定し、さらに、ステツプS24で第2噴射弁1
8の噴射開始時期θsoを上記終了時期θscから噴射
角θsに対応して決定する。
このようにして、第1および第2噴射弁17,
18の噴射開始時期θpo,θsoおよび噴射終了時
期θpc,θscが決定されると、第1噴射弁17の噴
射開始時期θpoになるまでステツプS28に待機し、
噴射開始時期θpoになると、ステツプS29で第1
噴射弁17に“1”信号を加えるとともに、第2
噴射弁18の噴射開始時期θsoになるまでステツ
プS30に待機し、噴射開始時期θsoになると、ス
テツプS31で第2噴射弁18に“1”信号を加
え、この第1噴射弁17および第2噴射弁18を
駆動し続ける間ステツプS36に待機し、噴射終了
時期θpc=θscになると“1”信号の出力を停止し
(ステツプS37)、上記の如く燃料噴射パルスを加
えた後、上記ステツプS1に戻る。
上記第1噴射弁17に対する噴射角θpより第
2噴射弁18に対する噴射角θsが大きく、前記ス
テツプS21の判定がNOの時には、ステツプS25で
噴射角の小さい第1噴射弁17の噴射角θpに基
づいて、その中心時期θ1を中心として後方にθp/
2減算して、第1噴射弁17および第2噴射弁1
8の噴射終了時期θpcおよびθscを決定する。ステ
ツプS26で第1噴射弁17の噴射開始時期θpoを
上記終了時期θpcから噴射角θpに対応して決定
し、さらに、ステツプS27で第2噴射弁18の噴
射開始時期θsoを上記終了時期θscから噴射角θsに
対応して前記ステツプS23およびS24と同様に決
定する。
このようにして、第1および第2噴射弁17,
18の噴射開始時期θpo,θsoおよび噴射終了時
期θpc,θscが決定されると、第2噴射弁18の噴
射開始時期θsoになるまでステツプS32に待機し、
噴射開始時期θsoになると、ステツプS33で第2
噴射弁18に“1”信号を加えるとともに、第1
噴射弁17の噴射開始時期θpoになるまでステツ
プS34に待機し、噴射開始時期θpoになると、ス
テツプS35で第1噴射弁17に“1”信号を加
え、この第1噴射弁17および第2噴射弁18を
駆動し続ける間ステツプS36に待機し、噴射終了
時期θpc=θscになると“1”信号の出力を停止し
(ステツプS37)、上記の如く燃料噴射パルスを加
えた後、上記ステツプS1に戻る。
このように、エンジン始動後は、エンジン回転
数および吸入空気量に応じて基本燃料噴射量を求
めるとともに、冷間時、加速時には基本燃料噴射
量を増量補正して実際燃料噴射量を求め、この実
際燃料噴射量に応じた第1噴射弁17と第2噴射
弁18の噴射開始時期および噴射終了時期を決定
し、この噴射開始時期から噴射終了時期の間燃料
噴射パルスをそれぞれ加えるという制御が行なわ
れることとなる。
以上のような実施例によれば、低負荷低回転時
には大きなスワールと第1噴射弁17からの吸気
弁開期間の略中央での燃料噴射により成層燃焼を
行い、負荷もしくはエンジン回転数の上昇に伴つ
て制御弁22を開くと共に第2噴射弁18からも
吸気弁開期間の略中央での燃料噴射により成層燃
焼を維持して、成層化領域を拡大する一方、高負
荷低回転時には負荷が大きいのにも拘らず制御弁
22を高負荷高回転時よりも閉じる方向に制御
し、かつ燃料噴射を吸気行程の略中間で行うこと
により成層化が得られて、ノツキングの発生が抑
制でき、ひいては出力の向上が図れるものであ
る。
また、上記実施例において、2次側吸気通路7
bに配設した第2噴射弁18は、燃焼室2の中心
に向けて燃料を噴射するように配置し、しかも、
その燃料噴射終了時期θscを第1噴射弁17の噴
射終了時期θpcと同一にすることにより、燃焼室
2の中央部に設けられている点火プラグの近傍の
空燃比のリツチ化が向上できるようにしている。
すなわち、例えば成層化の必要なノツキング領
域においては、吸気流速を向上してスワールを生
成するために、制御弁22の開度は負荷に対して
その開度を小さい状態に設定する必要がある。こ
の状態で2次側吸気通路7bを流れる吸気量に応
じた燃料噴射を、吸気弁4の開期間中の所定時期
に行うと、第2吸気ポート14の出口で、第1噴
射弁17から噴射されスワールによつて燃焼室2
を一周してきた燃料と第2噴射弁18から噴射さ
れた燃料とが衝突して成層化が乱されることにな
る。
そこで、2次側吸気通路7bに配設した第2噴
射弁18をシリンダ中心方向に向けることによつ
て、第2吸気ポート14出口で第1噴射弁17か
ら噴射され、スワールによつて燃焼室2を一周し
てきた燃料が第2噴射弁18からの燃料と衝突し
て、シリンダ中心方向に向けられるため、スワー
ルによつて燃焼室2の外周に偏在するようになつ
た燃料が、燃焼室2中央にある点火プラグ近傍に
導かれることとなり、着火性を向上させることが
可能となる。さらに、上記状態は両噴射弁17,
18の噴射終了時期を一致させることにより良好
に達成されるものであり、このように設定するの
が好ましい。
ところで上記実施例では、エンジン回転数およ
び吸入空気量に対する基本燃料噴射量の増減制御
を噴射時間を可変制御することによつて行う場合
について説明したが、噴射時間の可変制御と燃料
噴射弁の燃圧の増減制御とにより基本燃料噴射量
の増減制御を行うようにしても良い。
また、制御弁22の開度制御は、第4図に示す
ように段階的に変更するほか、運転状態の変化に
応じて連続的に変更制御するようにしてもよく、
一方、前記制御手段によつて、制御弁22の開度
制御を行うようにしてもよく、その場合には各運
転状態に対応してマツプ制御すればよいものであ
る。
さらに、上記実施例では、燃料噴射時期は高負
荷高回転時等においても吸気期間中に噴射を行う
ように設定されているが、高負荷高回転時もしく
は冷間時においては成層化の必要がなく、かえつ
て均一燃焼を行うのが好ましいことから、単に制
御弁22を開くだけでなく、その噴射時期を進角
して早い時期に燃料噴射するように設定してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例におけるエンジンの
燃料噴射装置の全体構成図、第2図はエンジンの
具体的構造例を示す要部縦断面図、第3図は第2
図の燃焼室に対する吸気通路および噴射弁の配置
を平面状態で示す構成図、第4図はエンジン回転
数と負荷の変動に対する制御弁の開度特性を示す
説明図、第5図は吸気行程に対する低負荷時およ
び高負荷時の燃料噴射時期を示すタイミング図、
第6図は成層化の有無における点火時期とトルク
との関係を示す特性図、第7図は制御装置の処理
を示すフローチヤート図である。 1……エンジン、2……燃焼室、3,4……吸
気弁、7……吸気通路、7a……1次側吸気通
路、7b……2次側吸気通路、10……スロツト
ル弁、13,14……吸気弁、17,18……燃
料噴射弁、22……制御弁、23……制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 吸気弁を介して一つの燃焼室に開口する二つ
    の吸気通路と、該吸気通路の一方に設けられ少な
    くとも低回転負荷時に該吸気通路中の吸気の流れ
    を制限するとともに、エンジン回転数および負荷
    の増大にともない、その開度を大きくする制御弁
    とを備えたエンジンにおいて、上記各吸気通路の
    吸気弁近傍に各々燃料噴射弁を設け、低吸気量時
    は他方の吸気通路に設けられた燃料噴射弁のみか
    ら、高吸気量時は両燃料噴射弁から燃料を供給す
    るとともに、少なくとも高負荷・低回転時で制御
    弁の開度を高負荷・高回転時よりも小開度に制御
    時は、両方燃料噴射弁から、吸気弁の開期間中で
    吸気弁開後所定時間おいた吸気弁開期間中期ない
    し後半に燃料噴射を行うよう制御する制御装置を
    備えたことを特徴とするエンジンの燃料噴射装
    置。
JP59136999A 1984-07-02 1984-07-02 エンジンの燃料噴射装置 Granted JPS6116248A (ja)

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JPS6185533A (ja) * 1984-10-02 1986-05-01 Toyota Motor Corp 複吸気弁内燃機関の燃料噴射制御装置
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