JPH0558937A - フツ素置換光学活性化合物とそれを含む液晶組成物及び液晶表示素子 - Google Patents

フツ素置換光学活性化合物とそれを含む液晶組成物及び液晶表示素子

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JPH0558937A
JPH0558937A JP3213980A JP21398091A JPH0558937A JP H0558937 A JPH0558937 A JP H0558937A JP 3213980 A JP3213980 A JP 3213980A JP 21398091 A JP21398091 A JP 21398091A JP H0558937 A JPH0558937 A JP H0558937A
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JP
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optically active
liquid crystal
fluorine
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Application number
JP3213980A
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English (en)
Inventor
Sadao Takehara
貞夫 竹原
Masashi Osawa
政志 大沢
Kayoko Nakamura
佳代子 中村
Tamejirou Hiyama
為次郎 檜山
Tetsuo Kusumoto
哲生 楠本
Kenichi Sato
健一 佐藤
Akiko Nakayama
昭子 中山
Manabu Kuroboshi
学 黒星
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DIC Corp
Sagami Chemical Research Institute
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 一般式(I) (式中、Rは置換されていてもよい炭素原子数1〜1
8のアルキル基を、Xは単結合又は−O−を、環Aは1
個又は2個のフッ素原子により置換されていてもよい
1,4−フェニレン基、トランス−1,4−シクロヘキ
シレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−
2,5−ジイル基又はピラジン−2,5−ジイル基を、
-はフッ素原子によって置換されていても良い炭素
原子数3〜18の光学活性なアルキル基を表わす。)で
表わされるフッ素置換光学活性化合物と、それを含有す
る強誘電性液晶組成物、及びそれを用いた液晶表示素
子。 【効果】 式(I)のフッ素置換光学活性化合物は低粘
性であり、SC相を示す母体液晶組成物中に少量添加す
るだけで、広い温度範囲で高速応答が可能な強誘電性液
晶組成物を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な光学活性フッ素
置換光学活性化合物及びその化合物を含有する液晶材料
に関し、更に詳しくは、応答性、メモリー性に優れた強
誘電性液晶表示用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、その優れた特徴(低電
圧駆動、低消費電力、薄型表示が可能、明るい場所でも
使用でき目が疲れない。)によって、現在広く用いられ
ている。しかしながら、そのうち最も一般的な表示方式
であるTN(ツイスティッド・ネマチック)型において
は、CRT等の他の発光型表示方式と比較すると応答が
極めて遅く、且つ印加電場を切った場合の表示の記憶
(メモリー効果)が得られないため、高速応答の必要な
光シャッター、プリンターヘッド、あるいは更に時分割
駆動の必要なテレビなど動画面への応用に多くの制約が
あり、必ずしも適した表示方式とはいえなかった。
【0003】最近になって、強誘電性液晶を用いる表示
方式が報告され、これによるとTN型液晶の100〜1
000倍という高速応答とメモリー効果とが得られるた
め、次世代の液晶表示素子として期待され、現在、盛ん
に研究開発が進められている。
【0004】強誘電性液晶の液晶相は、チルト系のキラ
ルスメクチック相に属するものであるが、そのうちキラ
ルスメクチックC(以下、SC* と省略する。)相が最
も低粘性であり最も望ましい。SC* 相を示す液晶化合
物(以下、SC* 化合物と省略する。)は既に数多く合
成され検討されているが、強誘電性液晶表示素子として
用いるための以下の条件、即ち(イ)室温を含む広い温
度範囲でSC* 相を示すこと、(ロ)良好な配向性を得
るためにSC* 相の高温側に適当な相系列を有し、且つ
その螺旋ピッチが大きいこと、(ハ)適当なチルト角を
有すること、(ニ)粘性が小さいこと、(ホ)充分な自
発分極を有すること、(ヘ)高速応答を示すこと、を単
独で満足するような化合物は知られていない。そのた
め、数種あるいはそれ以上の化合物を混合してSC*
を示す液晶組成物(以下、SC* 液晶組成物と省略す
る。)として用いる必要がある。
【0005】SC* 液晶組成物の調製方法としてはアキ
ラルな化合物から成り、スメクチックC(以下、SCと
省略する。)相を示す母体液晶に光学活性化合物から成
るキラルドーパントを添加する方法が、より低粘性の組
成物を得ることができ、高速応答が可能となるので、最
も一般的である。キラルドーパントとして用いる化合物
は、単独では必ずしもSC* 相を示す必要はなく、ま
た、液晶相すら示す必要もないが、添加することにより
液晶組成物に充分な自発分極を誘起することや、キラル
ドーパントとして誘起する螺旋のピッチが充分大きいこ
となどの性質を示すことが必要である。
【0006】強誘電性液晶の応答時間(τ)はその粘度
に比例し、自発分極に反比例することはよく知られてい
る。従って、応答時間を短くするためには液晶組成物の
粘度を低くして、自発分極を大きくすればよい。このよ
うに、少量の添加でも大きい自発分極を誘起できるよう
な化合物は、これまでにも多数合成されてきた。しかし
ながら、自発分極はあまり大きくすると、液晶表示素子
のメモリー性に悪影響を及ぼし、また、液晶組成物の粘
度を大きくしてしまうため、実際にはある程度以上自発
分極の値を大きくできないのが実状である。そのため、
応答を高速にするには液晶の粘度を小さくする必要があ
る。
【0007】キラルドーパントとして用いられる光学活
性化合物が、高速応答に充分な程度以上の自発分極を誘
起するためには、その不斉炭素原子の近傍に大きい双極
子モーメントを有する基を有することが必要であるとさ
れている。大きい双極子モーメントを有する基としては
シアノ基や、カルボキシル基、カルボニル基、エーテル
酸素等がよく知られているが、これらはいずれも化合物
の粘度を非常に高くする傾向を有していた。また、フッ
素あるいは塩素のハロゲン原子も上記の基と同様の性質
を有するものとして知られている。このうちフッ素原子
は粘度をあまり高くしないので、よく用いられるように
なってきているが、大きい双極子モーメントを有する基
として本発明の化合物のようなジフルオロメチレン基を
有するような化合物は知られていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、キラルドーパントとして母体液晶に添加す
ることにより、高速応答が可能となる低粘性のフッ素置
換光学活性化合物を提供し、また、それを用いて、上記
の性質を示すような強誘電性液晶表示用材料を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、一般式(I)
【0010】
【化4】
【0011】(式中、R1 は置換されていてもよい炭素
原子数1〜18のアルキル基を表わし、Xは単結合又は
−O−を表わし、環Aは1個又は2個のフッ素原子によ
り置換されていてもよい1,4−フェニレン基、トラン
ス−1,4−シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−
ジイル基、ピリミジン−2,5−ジイル基又はピラジン
−2,5−ジイル基を表わし、R2 はフッ素原子によっ
て置換されていてもよい炭素原子数3〜18の光学活性
なアルキル基を表わす。)で表わされるフッ素置換光学
活性化合物を提供する。
【0012】なお、上記一般式(I)中のR1 は、炭素
原子数2〜10のアルキル基であることが好ましく、X
は−O−であることが好ましい。また、環Aは、1,4
−フェニレン基であることが好ましい。また、R2 は、
一般式(II)
【0013】
【化5】
【0014】(式中、R3 は炭素原子数1〜10のアル
キル基を表わし、*はその炭素原子が光学活性な不斉炭
素であることを表わす。)、あるいは一般式(III)
【0015】
【化6】
【0016】(式中、R4 は炭素原子数2〜10のアル
キル基を表わし、*はその炭素原子が光学活性な不斉炭
素であることを表わす。)で表わされる光学活性な基で
あることが好ましい。
【0017】また、本発明は、これらの一般式(I)で
表わされるフッ素置換光学活性化合物を含有する液晶組
成物を提供するものである。
【0018】本発明の液晶組成物は、一般式(I)で表
わされる化合物の少なくとも1種を構成成分として含有
するものであり、特に強誘電性液晶表示用材料として
は、主成分であるSC相を示す母体液晶中(以下、SC
母体液晶と省略する。)に、一般式(I)で表わされる
化合物の少なくとも1種をキラルドーパントの一部又は
全部として含有するSC* 液晶組成物が適している。ま
た、本発明の一般式(I)で表わされる化合物をネマチ
ック液晶に少量添加することにより、TN型液晶とし
て、いわゆるリバースドメインの防止に、あるいはST
N(スーパー・ツイスティッド・ネマチック)型液晶と
しての用途などに利用できる。
【0019】本発明に係わる一般式(I)で表わされる
化合物は、例えば、次の製造方法に従って製造すること
ができる。
【0020】(1)R2 が一般式(II)で表わされる光
学活性基の場合; 一般式(IV)
【0021】
【化7】
【0022】(式中、R1 、X及び環Aは、一般式
(I)におけるR1 、X及び環Aと同じである。)で表
わされるジチアン誘導体を、ブチルリチウム等の強塩基
と反応させてアニオンとし、これを一般式(V)
【0023】
【化8】
【0024】(式中、R3 及び*は、一般式(II) に
おけるR3 及び*と同じである。)で表わされる光学活
性エポキシ化合物と反応させることにより、一般式(V
I)
【0025】
【化9】
【0026】(式中、R1 、X及び環Aは、一般式
(I)におけるR1 、X及び環Aと同じであり、R3
び*は、一般式(II) におけるR3 及び*と同じであ
る。)で表わされる光学活性な化合物が得られる。次い
で、これにテトラブチルアンモニウムジヒドロトリフル
オリド及びN−ヨードコハク酸イミド(NIS)を反応
させることにより、一般式(VII)
【0027】
【化10】
【0028】(式中、R1 、X及び環Aは、一般式
(I)におけるR1 、X及び環Aと同じであり、R3
び*は、一般式(II) におけるR3 及び*と同じであ
る。)で表わされる光学活性なジフルオロ化合物とし、
更にこれを三フッ化ジエチルアミノ硫黄(DAST)等
のフッ素化剤により、ヒドロキシル基をフッ素化して、
2 が一般式(II)で表わされる光学活性アルキル基で
ある一般式(I)の化合物を得ることができる。
【0029】(2)R2 が一般式(III)で表わされる
光学活性基の場合 一般式(IV)のジチアン誘導体から導かれたアニオン
を、一般式(VIII)
【0030】
【化11】
【0031】(式中、R4 及び*は、一般式(III)に
おけるR4 及び*と同じである。)で表わされる光学活
性アルコールのトシレートと反応させて、一般式(IX)
【0032】
【化12】
【0033】(式中、R1 、X及び環Aは、一般式
(I)におけるR1 、X及び環Aと同じであり、R4
び*は、一般式(III)におけるR4 及び*と同じであ
る。)で表わされる光学活性な化合物が得られる。この
化合物に、(1)の場合と同様にテトラブチルアンモニ
ウムジヒドロトリフルオリド及びNISを反応させるこ
とにより、R4 が一般式(II)で表わされるアルキル基
である一般式(I)の化合物を得ることができる。
【0034】ここで、原料として用いられる一般式
(V)で表わされる光学活性エポキシ化合物の一部は市
販されており、市販されていないものも、市販の光学活
性エピクロロヒドリンから容易に合成することができ
る。また、一般式(VIII)の光学活性トシレートは、市
販の光学活性な2級アルコールをトシル化することによ
り、容易に得ることができる。
【0035】また、他の合成原料として用いた一般式
(IV)のジチアン誘導体は、一般式(X)
【0036】
【化13】
【0037】(式中、R1 、X及び環Aは、式(I)に
おけるR1 、X及び環Aと同じである。)で表わされる
ベンズアルデヒド誘導体と、1,3−プロパンジチオー
ルとから容易に得ることができる。この一般式(X)で
表わされるベンズアルデヒド誘導体は、液晶化合物の合
成原料としてよく用いられているものであり、対応する
安息香酸誘導体の酸塩化物の還元、あるいは対応するハ
ライドから導かれるグリニヤール化合物のホルミル化等
により、容易に得ることできる。
【0038】上記のようにして、本発明の一般式(I)
で表わされる化合物を得ることができるが、これらに属
する個々の具体的な化合物は、融点などの相転移温度、
赤外吸収スペクトル(IR)、核磁気共鳴スペクトル
(NMR)、質量スペクトル(MS)等の手段により確
認することができる。
【0039】斯くして得られた一般式(I)で表わされ
る化合物の代表的なものの例を、第1表に掲げる。
【0040】
【表1】
【0041】(表中、Crは結晶相を、Iは等方性液体
相をそれぞれ表わす。)
【0042】一般式(I)で表わされる化合物の優れた
特徴の1つとしては、この化合物を母体液晶に添加する
ことにより、充分な自発分極を誘起でき、高速応答が可
能となることを挙げることができる。例えば、後述の実
施例4にも示したように、第1表中のNo.1の化合物
10重量%と、SC相を示すフェニルピリミジン系の母
体液晶90重量%から成るSC* 液晶組成物では、25
℃において190μ秒という高速応答性を示した。この
ときの自発分極の値は+0.45nC/cm2 であるが、
液晶における不斉源として最も普通に用いられる(S)
−2−メチルブタノール由来のSC* 化合物、例えば4
−デシルオキシ安息香酸4−〔(S)−2−メチルブト
キシ〕フェニルの自発分極が、母体液晶に添加すること
なく単独でも1〜2nC/cm2 程度であることと比較す
ると、この化合物が誘起する自発分極は比較的大きいも
のであることがわかる。また、第1表中のNo.2の化
合物わずか2重量%と、同じ母体液晶98重量%から成
るSC* 液晶組成物では、自発分極は0.05nC/cm
2 以下であったが、3.1ミリ秒の高速応答を示した。
これらのSC* 液晶組成物の自発分極の大きさとその高
速応答性を考えると、この一般式(I)で表わされる化
合物は、かなり低粘性であることが理解できる。
【0043】また、一般式(I)で表わされる化合物
は、単独では液晶相を示さない場合が多いが、添加量が
少量の場合には、液晶組成物の液晶相、特にSC* 相の
温度範囲を狭くすることはない。ただし、多量に添加す
る場合には、SC相の温度範囲の広い母体液晶を用いる
必要がある。
【0044】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
をキラルドーパントとして添加する母体液晶に用いられ
るSC化合物としては、例えば、一般式(A)
【0045】
【化14】
【0046】(式中、Ra 及びRb は、アルキル基、ア
ルコキシル基、アルコキシカルボニル基、アルカノイル
オキシ基又はアルコキシカルボニルオキシ基を表わし、
同一であっても異なっていてもよい。)で表わされるフ
ェニルベンゾエート系化合物や、一般式(B)
【0047】
【化15】
【0048】(式中、Ra 及びRb は一般式(A)にお
けるRa 及びRb と同じである。)で表わされるフェニ
ルピリミジン系化合物を挙げることができる。また、一
般式(A)、一般式(B)を含めて、一般式(C)
【0049】
【化16】
【0050】(式中、Ra 及びRb は、一般式(A)に
おけるRa 及びRb と同じであり、環L及び環Mは、そ
れぞれ1,4−フェニレン基、1,4−シクロヘキシレ
ン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピリミジン−2,
5−ジイル基、ピラジン−2,5−ジイル基、ピリダジ
ン−3,6−ジイル基、1,3−ジオキサン−2,5−
ジイル基、あるいはこれらのハロゲン置換体を表わし、
同一であっても異なっていてもよく、Za は、−COO
−、−OCO−、−CH2 O−、−OCH2 −、−CH
2 CH2 −、−C≡C−又は単結合を表わす。)で表わ
される化合物も同様の目的に使用することができる。
【0051】また、SC相の温度範囲を高温域に拡大す
る目的には、一般式(D)
【0052】
【化17】
【0053】(式中、Ra 及びRb は、一般式(A)に
おけるRa 及びRb と同じであり、環L、環M及び環N
は、前記一般式(C)における環L、環Mと同じであ
り、同一であっても異なっていてもよく、Za 及びZb
は、それぞれ前記一般式(C)のZa と同じであり、同
一であっても異なっていてもよい。)で表わされる3環
式の化合物を用いることができる。
【0054】これらの化合物は、混合してSC液晶組成
物として用いるのが効果的であるが、組成物としてSC
相を示せばよいのであって、個々の化合物については必
ずしもSC相を示す必要はない。
【0055】こうして得られたSC液晶組成物に、本発
明の一般式(I)で表わされる化合物(必要とあれば他
の光学活性化合物とともに)をキラルドーパントとして
加えることにより、容易に室温を含む広い温度範囲でS
* 相を示すような液晶組成物を得ることができる。
【0056】また、本発明の一般式(I)で表わされる
化合物を、上記のSC母体液晶に添加して得られたSC
* 液晶組成物は、2枚の透明ガラス電極間に1〜20μ
m程度の薄膜として封入することにより、表示用セルと
して使用できる。良好なコントラストを得るためには、
均一に配向したモノドメインとする必要がある。このた
め多くの方法が試みられているが、良好な配向性を示す
ためには液晶材料としては、高温側からI相−N* (キ
ラルネマチック)相−SA(スメクチックA)相−SC
* 相又はI相−SA相−SC* 相の相系列を示し、N*
相及びSC* 相における螺旋ピッチを大きくすることが
必要であるといわれている。螺旋ピッチを大きくするに
は、一般には互いに捩れの向きが逆のキラル化合物を適
量混合する方法が用いられているが、本発明の一般式
(I)で表わされる化合物では、誘起する螺旋ピッチは
かなり大きいので、少量の添加ではその調整はほとんど
必要がない。
【0057】
【実施例】以下に実施例をあげて、本発明を具体的に説
明するが、勿論本発明の主旨、及び適用範囲は、これら
の実施例により制限されるものではない。
【0058】なお、相転移温度の測定は、温度調節ステ
ージを備えた偏光顕微鏡及び示差走査熱量計(DSC)
を併用して行った。また、化合物の構造は、NMR、I
R、MS及び元素分析により確認した。IRにおける
(neat)は液膜による測定を、(KBr)は錠剤成
形による測定を表わす。NMRにおけるCDCl3 は溶
媒を表わし、sは1重線、dは2重線、tは3重線、q
uintetは5重線を、mは多重線を表わし、また、
例えば、dtは2重の3重線を表わし、broadは幅
広い吸収を表わす。MSにおけるM+ は親ピークを表わ
し、( )内の数値はそのピークの相対強度を表わす。
また、組成物中における「%」はすべて「重量%」を表
わす。
【0059】(参考例1) 2−〔4−(4−オクチル
オキシフェニル)フェニル〕−1,3−ジチアン(一般
式(IV)の化合物)の合成
【0060】
【化18】
【0061】4−(4−オクチルオキシフェニル)ベン
ズアルデヒド2.3g、1,3−プロパンジチオール1
g、ポリリン酸トリメチルシリルエステル(PPSE)
ジクロロメタン溶液20ml(有機合成化学協会誌,4
3,1164(1985))を室温で30分間攪拌し
た。反応終了後、この混合液に、飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液50mlを加え、反応生成物をエーテル100m
l、酢酸エチル100ml、ジクロロメタン100mlで抽
出した後、抽出液を濃縮した。次にこの濃縮物を、ヘキ
サン/エーテル(5/1)混合溶媒を用いて再結晶させ
て、2−〔4−(4−オクチルオキシフェニル)フェニ
ル〕−1,3−ジチアン2.7g(収率91%)を得
た。
【0062】無色板状晶 融点:141℃ IR(KBr) 2940,2870,1610,1
500,1470,1290,1280,1250,1
205,1180,830,815,770cm-1 1 H NMR(CDCl3 ) δ 0.89(t,J
=7.0Hz,3H),1.2〜1.4(m,8H),1.
4〜1.5(m,2H),1.80(quintet,J
=6.6Hz,2H),1.9〜2.0(m,1H),2.
18(md,J=14Hz,1H),2.93(dt,
J=13.5and3.3Hz,2H),3.08(t
d,J=13.5and2.4Hz,2H),3.99
(t,J=6.6Hz,2H),5.20(s,1H),
6.95(d,J=8.8Hz,2H),7.49(d,
J=8.8Hz,2H),7.51(s,4H) MS m/z 402(M+ +2,12),401
(M++1,26),400(M+ ,92),327
(19),326(80),295(14),215
(17),214(100),213(43),209
(13),184(15),141(12),57(2
0),55(15),43(43),41(35),2
9(22),28(15) 元素分析:C2432OS2 として 計算値:C,71.95%;H,8.05%;S,16.01% 実測値:C,71.81%;H,8.18%;S,16.06%
【0063】(実施例1) (S)−1−〔4−(4−
オクチルオキシフェニル)フェニル〕−1,1,3−ト
リフルオロノナン(第1表中のNo.1で表わされる化
合物)の合成 (実施例1−a) (R)−2−(2−ヒドロキシオク
チル)−2−〔4−(4−オクチルオキシフェニル)フ
ェニル〕−1,3−ジチアンの合成
【0064】
【化19】
【0065】参考例1で得られた2−〔4−(4−オク
チルオキシフェニル)フェニル〕−1,3−ジチアン6
05mgのテトラヒドロフラン(THF)15ml溶液に、
−78℃で1.55Mブチルリチウム−ヘキサン溶液1.
54mlを加え、15分間攪拌した。更にこの混合液に、
(R)−1,2−エポキシオクタン270mgのTHF
1.5ml溶液を加え、30分間攪拌した。反応終了後、
この反応混合物を、2M塩酸で処理し、反応生成物をエ
ーテルで抽出した後、抽出液を濃縮した。得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−300,
ヘキサン/酢酸エチル=9/1)を用いて精製し、
(R)−2−(2−ヒドロキシオクチル)−2−〔4−
(4−オクチルオキシフェニル)フェニル〕−1,3−
ジチアン805mg(収率100%,93%ee)を得
た。
【0066】無色粘稠性油状物質 〔α〕D +15.5°(c=1.1,CHCl3 ,20
℃) IR(neat) 3450(OH),2940,2
870,1610,1490,1470,1285,1
250,1175,1040,820cm-1 1 H NMR(CDCl3 ) δ 0.84(t,J
=7.0Hz,3H),0.89(t,J=6.8Hz,
3H),1.18〜1.52(m,20H),1.81
(quintet,J=6.6Hz,2H),1.94〜
2.04(m,2H),2.18(dd,15.0and
1.7Hz,1H),2.22(broads,1H),
2.28(dd,15.0and8.7Hz,1H),2.
75〜2.85(m,4H),3.86(broad
m,1H),4.00(t,J=6.6Hz,2H),6.97
(d,J=8.8Hz,2H),7.53(d,J=8.
8Hz,2H),7.58(d,J=8.6Hz,2
H),7.95(d,J=8.6Hz,2H) MS m/z 528(M+ ,18),454(1
6),399(30),340(12),307(1
3),195(22),113(100),97(1
8),85(10),69(16),57(21),5
5(53),43(63),41(37),29(2
1),27(12)
【0067】(実施例1−b) (R)−1,1−ジフ
ルオロ−3−ヒドロキシ−1−〔4−(4−オクチルオ
キシフェニル)フェニル)ノナンの合成
【0068】
【化20】
【0069】テトラブチルアンモニウムジヒドロトリフ
ルオリド600mg、N−ヨードコハク酸イミド(NI
S)420mgのジクロロメタン10ml溶液に、−78℃
で(実施例1−a)で得られた(R)−2−(2−ヒド
ロキシオクチル)−2−〔4−(4−オクチルオキシフ
ェニル)フェニル〕−1,3−ジチアン401mgのジク
ロロメタン4ml溶液を加え、次いで−30℃まで昇温し
た。この溶液を飽和食塩水で処理した後、セライト濾過
し、濾液から反応生成物をエーテルで抽出した。この抽
出液を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液で洗った後濃縮
し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ワコー
ゲルC−300,ヘキサン/酢酸エチル=9/1)を用
いて精製し、(R)−1,1−ジフルオロ−3−ヒドロ
キシ−1−〔4−(4−オクチルオキシフェニル)フェ
ニル〕ノナン227mg(収率65%,91%ee)を得
た。
【0070】白色粉末 融点:91℃ 〔α〕D +2.3°(c=1.0,CHCl3 ,20
℃) IR(KBr) 3400(OH),2930,28
60,1610,1500,1470,1400,12
90,1270,1255,1205,1165,11
20,1090,1040,995,865,820,
720cm-1 1 H NMR(CDCl3 ) δ 0.87(t,J
=7.0Hz,3H),0.89(t,J=6.8Hz,
3H),1.22〜1.56(m,20H),1.65
(broads,1H),1.80(quintet,
J=6.6Hz,2H),2.22〜2.44(m,2
H),4.00(t,J=6.6Hz,2H),4.01
(m,1H),6.97(d,J=8.8Hz,2H),
7.51(d,J=8.8Hz,2H),7.52(d,
J=8.4Hz,2H),7.60(d,J=8.4H
z,2H) MS m/z 461(M+ +1,26),460
(M+,80),348(14),326(13),2
19(32),215(18),214(56),71
(13),69(21),57(35),55(5
2),43(100),42(12),41(61),
29(34),28(16),27(17) 元素分析:C29422 2 として 計算値:C,75.62%;H,9.19% 実測値:C,75.69%;H,9.41%
【0071】(実施例1−c) (S)−1−〔4−
(4−オクチルオキシフェニル)フェニル〕−1,1,
3−トリフルオロノナンの合成
【0072】
【化21】
【0073】(実施例1−b)で得られた(R)−1,
1−ジフルオロ−3−ヒドロキシ−1−〔4−(4−オ
クチルオキシフェニル)フェニル〕ノナン192mgのジ
クロロメタン8ml溶液に、−78℃で三フッ化ジエチル
アミノ硫黄(DAST)0.2mlを加え、30分間攪拌
した。この反応混合物を2M塩酸で処理し、反応生成物
をエーテルで抽出した。抽出液を濃縮した後、得られた
残渣をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−30
0,ヘキサン/酢酸エチル=20/1)を用いて精製
し、(S)−1−〔4−(4−オクチルオキシフェニ
ル)フェニル〕−1,1,3−トリフルオロノナン84
mg(収率43%)を得た。
【0074】白色粉末 融点:105℃ 〔α〕D −1.4°(c=1.0,CHCl3 ,20
℃) IR(KBr) 2930,2860,1605,1
500,1470,1400,1290,1270,1
255,1205,1170,1090,1040,1
025,990,830,820,720cm-1 1 H NMR(CDCl3 ) δ 0.87(t,J
=7.0Hz,3H),0.91(t,J=6.8Hz,
3H),1.20〜1.75(m,20H),1.81
(quintet,J=6.6Hz,2H),2.35
(m,1H),2.62(m,1H),4.00(t,J
=6.6Hz,2H),4.71(dm,J=49.1H
z,2H),6.97(d,J=8.8Hz,2H),
7.51(d,J=8.8Hz,2H),7.51(d,
J=8.3Hz,2H),7.60(d,J=8.3H
z,2H) MS m/z 463(M+ +1,28),462
(M+,89),351(23),350(100),
220(10),219(63),149(23),7
1(17),69(16),57(35),55(2
6),43(56),41(38),29(23),2
8(12)
【0075】(実施例2) (R)−1,1−ジフルオ
ロ−2−メチル−1−〔4−(4−オクチルオキシフェ
ニル)フェニル〕オクタン(第1表中のNo.2で表わ
される化合物)の合成
【0076】(実施例2−a) (R)−2−(1−メ
チルヘプチル)−2−〔4−(4−オクチルオキシフェ
ニル)フェニル〕−1,3−ジチアンの合成
【0077】
【化22】
【0078】参考例1で得られた2−〔4−(4−オク
チルオキシフェニル)フェニル〕−1,3−ジチアン2
02mgのTHF4ml溶液に、−78℃で1.55Mブチ
ルリチウム−ヘキサン溶液0.4mlを加え30分間攪拌
した。この反応混合液に(S)−2−(p−トルエンス
ルホニルオキシ)オクタン165mgのTHF2ml溶液を
加え、2時間攪拌した。反応終了後、この反応混合物を
飽和食塩水で処理し、反応生成物をエーテル抽出した
後、抽出液を濃縮し、得られた残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(ワコーゲルC−200,ヘキサン/酢酸エチ
ル=40/1)を用いて精製し、(R)−2−(1−メ
チルヘプチル)−2−〔4−(4−オクチルオキシフェ
ニル)フェニル〕−1,3−ジチアン114mg(収率4
4%,97%ee)を得た。
【0079】無色粘稠性油状物質 〔α〕D +9.7°(c=1.0,CHCl3 ,20
℃) IR(neat) 2930,2870,1610,
1520,1495,1470,1280,1245,
1175,830cm-1 1 H NMR(CDCl3 ) δ 0.85(t,J
=7.1Hz,3H),0.89(t,J=7.0Hz,
3H),0.96(d,J=6.8Hz,3H),1.1
〜1.5(m,19H),1.81(quintet,J
=6.6Hz,2H),1.85〜2.0(m,4H),
2.6〜2.76(m,4H),4.00(t,J=6.6
Hz,2H),6.97(d,J=8.8Hz,2H),
7.55(d,J=8.6Hz,2H),7.56(d,
J=8.8Hz,2H),7.93(d,J=8.6H
z,2H) MS m/z 512(M+ ,3),401(1
3),400(28),399(100),57(1
7),55(11),43(23),41(17),2
8(15)
【0080】(実施例2−b) (R)−1,1−ジフ
ルオロ−2−メチル−1−〔4−(4−オクチルオキシ
フェニル)フェニル〕オクタンの合成
【0081】
【化23】
【0082】テトラブチルアンモニウムジヒドロトリフ
ルオリド680mg、NIS490mgのジクロロメタン5
ml溶液に、−78℃で(実施例2−a)で得られた
(R)−2−(1−メチルヘプチル)−2−〔4−(4
−オクチルオキシフェニル)フェニル〕−1,3−ジチ
アン375mgのジクロロメタン4ml溶液を加え、0℃ま
で昇温した。この反応混合物を飽和食塩水で処理した
後、セライト濾過し、濾液から反応生成物をエーテルで
抽出した。この抽出液を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液
で洗った後、濃縮して得られた残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(ワコーゲルC−200,ヘキサン/酢酸エチ
ル=80/1)を用いて精製し、(R)−1,1−ジフ
ルオロ−2−メチル−1−〔4−(4−オクチルオキシ
フェニル)フェニル〕オクタン195mg(収率60%)
を得た。
【0083】白色粉末 融点:62℃ 〔α〕D +7.7°(c=1.0,CHCl3 ,20
℃) IR(KBr) 2950,2880,1610,1
505,1470,1295,1255,1210,1
050,980,820cm-1 1 H NMR(CDCl3 ) δ 0.87(t,J
=7.0Hz,3H),0.89(t,J=6.8Hz,
3H),1.00(d,J=6.9Hz,3H),1.1
〜1.65(m,20H),1.81(quintet,
J=6.6Hz,2H),2.17(m,1H),4.0
0(t,J=6.6Hz,2H),6.97(d,J=
8.8Hz,2H),7.45(d,J=8.4Hz,2
H),7.52(d,J=8.8Hz,2H),7.57
(d,J=8.4Hz,2H) MS m/z 445(M+ +1,21),444
(M+,67),332(35),220(16),2
19(100),71(12),69(11),57
(26),55(18),43(52),41(3
3),29(24),28(26)
【0084】(実施例3) SC* 液晶組成物の調製 以下の組成から成るSC母体液晶(H−1)を調製し
た。
【0085】
【化24】
【0086】この母体液晶の相転移温度は以下の通りで
あった。12.5℃(Cr→SC)、55.5℃(SC−
SA)、64.5℃(SA−N)、70℃(N−I)。
【0087】この母体液晶(H−1)90%及び実施例
1で得られた第1表中のNo.1の化合物10%から成
るSC* 液晶組成物(M−1)を調製した。その相転移
温度は以下の通りであった。33.0℃(SC* −S
A)、67.0℃(SA−I)。なお、融点の測定を行
ったが、明瞭な測定ができなかった。
【0088】次に、母体液晶(H−1)98%及び実施
例2で得られた第1表中のNo.2の化合物2%から成
るSC* 液晶組成物(M−2)を調製した。その相転移
温度は以下の通りであった。52.5℃(SC* −S
A)、61.0℃(SA−N* )、62.5℃(N*
I)。
【0089】次に、以下の組成から成るSC母体液晶
(H−2)を調製した。
【0090】
【化25】
【0091】この母体液晶の相転移温度は以下の通りで
あった。81.5℃(SC−N)、97.5℃(N−
I)。この母体液晶(H−2)80%及び実施例1で得
られた第1表中のNo.1の化合物20%から成るSC
* 液晶組成物(M−3)を調製した。その相転移温度は
以下の通りであった。52.5℃(SC* −SA)、8
7.0℃(SA−I)。
【0092】(実施例4) 液晶表示素子の作成 実施例3で得られたSC* 液晶組成物(M−1)を等方
性液体(I)相まで加熱し、これを厚さ2μmの2枚の
透明電極板(ポリイミドコーティング−ラビングによる
配向処理を施してある)から成るガラスセルに充填し
て、表示用素子を作成した。これを室温まで徐冷したと
ころ均一に配向したSC* 相のセルを得た。
【0093】このセルに電界強度10VP-P /μm、5
0Hzの矩形波を印加して、その電気光学的応答速度を
測定したところ、25℃で190μ秒という高速応答性
が確認でき、コントラストは良好であった。また、この
自発分極は+0.45nC/cm2 であった。
【0094】同様にして、SC* 液晶組成物(M−
2)、(M−3)を用いて表示用素子を作成し、その電
気光学的応答速度を測定した。その結果を以下に示す。 (M−2):応答3.1ミリ秒、自発分極0.05nC/
cm2以下、コントラスト良好。 (M−3):応答230μ秒、コントラスト良好。
【0095】
【発明の効果】本発明の一般式(I)で表わされるフッ
素置換光学活性化合物は低粘性であり、SC母体液晶に
キラルドーパントとして添加することにより、充分な自
発分極を誘起することができ、広い温度範囲で高速応答
が可能なSC* 液晶組成物を提供することができる。
【0096】また、本発明の一般式(I)で表わされる
化合物は、工業的にも容易に製造でき、無色で水、光等
に対する化学的安定性に優れており実用的である。
【0097】更に、本発明におけるキラルスメクチック
液晶組成物は、100μ秒台の高速応答を実現すること
も容易であり、表示用光スイッチング素子として極めて
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 檜山 為次郎 神奈川県相模原市上鶴間4−29−3−101 (72)発明者 楠本 哲生 神奈川県相模原市南台1−9−2−102 (72)発明者 佐藤 健一 神奈川県相模原市上溝35−11 (72)発明者 中山 昭子 東京都町田市山崎町1380−K−702 (72)発明者 黒星 学 神奈川県相模原市西大沼4−4−1

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1 は置換されていてもよい炭素原子数1〜1
    8のアルキル基を表わし、Xは単結合又は−O−を表わ
    し、環Aは1個又は2個のフッ素原子により置換されて
    いてもよい1,4−フェニレン基、トランス−1,4−
    シクロヘキシレン基、ピリジン−2,5−ジイル基、ピ
    リミジン−2,5−ジイル基又はピラジン−2,5−ジ
    イル基を表わし、R2 はフッ素原子によって置換されて
    いても良い炭素原子数3〜18の光学活性なアルキル基
    を表わす。)で表わされるフッ素置換光学活性化合物。
  2. 【請求項2】 R2 が一般式(II) 【化2】 (式中、R3 は、炭素原子数1〜10のアルキル基を表
    わし、*印は、この*印を付した炭素原子が光学活性な
    不斉炭素原子であることを表わす。)で表わされる請求
    項1記載のフッ素置換光学活性化合物。
  3. 【請求項3】 R2 が一般式(III) 【化3】 (式中、R4 は、炭素原子数2〜10のアルキル基を表
    わし、*印は、この*印を付した炭素原子が光学活性な
    不斉炭素原子であることを表わす。)で表わされる請求
    項1記載のフッ素置換光学活性化合物。
  4. 【請求項4】 環Aが1,4−フェニレン基である請求
    項2又は3記載のフッ素置換光学活性化合物。
  5. 【請求項5】 Xが−O−であり、R1 が炭素原子数2
    〜12の直鎖状アルキル基である請求項4記載のフッ素
    置換光学活性化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のフッ素置換光学活性化合
    物を含有する液晶組成物。
  7. 【請求項7】 強誘電性キラルスメクチック相を示す請
    求項6記載の液晶組成物。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の液晶組成物を用い
    た液晶表示素子。
JP3213980A 1991-08-26 1991-08-26 フツ素置換光学活性化合物とそれを含む液晶組成物及び液晶表示素子 Withdrawn JPH0558937A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504286A (ja) * 2000-07-13 2004-02-12 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング キラルな化合物i
JP2017002290A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 三星ディスプレイ株式會社Samsung Display Co.,Ltd. 液晶表示装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004504286A (ja) * 2000-07-13 2004-02-12 メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング キラルな化合物i
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