JPH0557962A - プリンタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】標準文字と異なる特定の字体等の文字を効率的
に印字できるプリンタを提供する。 【構成】メモリ内の文字パターン格納において，標準文
字領域内に縦横の有効文字領域ｍ，ｎを指定して文字パ
ターンを格納する手段を設け，印字の際縦ｍドット，横
ｎドットの文字として取り扱えるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，任意の文字領域の設定
に関するものであり，特にＯＣＲ文字等の印字に好適な
手段を提供するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のプリンタにおいては，行間隔や文
字間隔を制御し，文字領域を互いに重ね合わせた方法で
出力しており，次のような問題があった。 イ）サイズの異なる文字を，１コマンドで横並びに印字
することが不可能である。 ロ）読み出しの速度が遅く，印字に比較的長い時間を要
する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は，標準文字と
異なる特定の字体や大きさの文字を効率的に印字できる
プリンタ装置を提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は，メモリへの文
字パターン格納方法において，縦Ｍドット，横Ｎドット
の標準文字領域に，縦 ｍドット（１≦ｍ≦Ｍ），横
Ｎドットの（１≦ｎ≦Ｎ）の有効文字領域を指定するこ
とにより，印字の際には，縦ｍドット，横ｎドットの文
字として取り扱える手段を有することを特徴とするプリ
ンタである。１文字の格納は，文字コード＋有効縦ドッ
ト数＋有効横ドット数＋文字パターンにより行われ，文
字パターンの格納はＭ×Ｎの領域で行うが，ｎ＜ｘ≦Ｎ
でありかつｍ＜ｙ≦Ｍの部分は単に０（零）で埋めれば
よい。

【０００５】

【作用】本発明では，文字パターンの格納はＭ×Ｎの領
域で行うが，ｎ＜ｘ≦Ｎ，ｍ＜ｙ≦Ｍ の部分は単に０
で埋めておけば，読み出し時には余剰な部分は無視する
ので，所要部分のみ切出して出力され読み出し速度も速
い。文字の縦，横サイズ，さらに文字領域まで規定され
ているＯＣＲ文字に対しては，特に有効である。

【０００６】

【実施例】図１は，本発明のプリンタ装置等の概略シス
テム構成図であり，（Ａ）は本発明のプリンタ，（Ｂ）
はこれに印字情報等を供給するホストコンピュータ等の
外部装置である。プリンタ（Ａ）において，（１）は入
出力装置であり，外部装置（Ｂ）から印字情報の受信を
行う通信インタフェースより成り，またキーボード入力
装置等を設けてもよい。

【０００７】（２）はデータバスライン，（３）はＣＰ
Ｕ，（４）は主として印字情報を記憶する記憶内容可変
のメモリ（例えばＲＡＭ）である。（５）〜（１０）は
固定メモリであり，各種の制御プログラム及び固定文字
パターン等を格納し，各々例えばＲＯＭで構成される。
（１１）はサーマルヘッドその他の印字ヘッドである。

【０００８】可変メモリ（４）は，外部装置から受信し
た印字情報や文字パターンの情報などをコ−ド形態で格
納する入力バッファ領域（４１），そのうちの印字情報
だけを一時的に記憶する領域（４２），任意パターンの
バーコード格納領域（４３），通常文字の外字格納領域
（４４），本発明の任意文字パターン格納領域（４
５），印字の際印字ヘッドに供給するビット展開された
パターンを格納する出力バッファ領域（４６）等を有し
ている。

【０００９】任意文字パターン格納領域（４５）は，標
準文字パターンと異なる特定の字体（フォント，縦横比
を含む），サイズの文字パターンのうち，可変性を含む
任意の文字パターンを格納しており，後述のＲＯＭ４
（８）と相補関係にある。固定メモリにおいて，ＲＯＭ
１（５）は印字情報の編集（ビット展開等）プログラ
ム，印字ヘッドの加熱制御プログラム，記録用紙送り制
御プログラム等を含む，通常文字に対する印字制御プロ
グラムを格納している。

【００１０】ＲＯＭ２（６）は，標準文字発生用のビッ
トパターンを内蔵している。ＲＯＭ３（７）は本発明の
特定文字に対する印字制御他各種プログラムを格納して
おり，ＲＯＭ４（８）は本発明に重要な，標準文字以外
の文字のうち，ＯＣＲ用文字等の使用頻度の高い文字の
パターンを格納している。ＲＯＭ５（９）は，バーコー
ドの印字制御用プログラムを格納し，ＲＯＭ６（１０）
は標準バーコード印字用のパターンを格納している。

【００１１】次に本発明装置の動作について説明する。 Ａ）印字情報は，キーボードから，または外部装置
（Ｂ）からの転送により入出力装置（１）にコートで入
力され，入力バッファ（４１）に一時格納される。通常
文字の印字の場合は，ＲＯＭ２（６）から印字情報に従
って標準文字パターンが読み出され，出力バッファ（４
６）にビットイメージが展開され，これによりＲＯＭ１
（５）に格納されたプログラムに従って，印字ヘッド
（１１），用紙送り機構（図示せず）が制御され，印字
が行われる。この通常文字の印字の場合は，図４に示す
ような縦Ｍドット，横Ｎドっトの標準文字領域にそれぞ
れ格納されている文字パターンがそのまま読み出され
る。

【００１２】Ｂ）ＯＣＲ用文字等，標準文字以外の特定
の文字の場合は，各文字に対して，文字コード＋有効縦
ドット数＋有効横ドット数＋文字パターンが，任意文字
パターン格納領域（４５）およびＲＯＭ４（８）に格納
されている。即ち図２に示すように，この文字パターン
の格納されている領域は斜線部分であり，その周辺の白
紙部分は０で埋められている。この特定文字パターンの
読み出の際は，縦，横の各有効ドット数ｍ，ｎの指定が
指定されていることにより，文字パターンの有る斜線領
域のみが読み出され，その他の余剰の部分は無視して処
理されるので，見かけ上ｍ×ｎの文字として取り扱わ
れ，複数文字の読み取りも効率的に行われる。

【００１３】また図３（ａ）に示すように，縦横任意間
隔の文字を領域の重合なしに印字でき，従来の通常文字
と同様に取り扱うことができ，取り扱い易い。また有効
領域は，標準文字領域内で各文字毎に縦横の各ドット数
を任意に指定できるので，図３（ｂ）のような，縦横
比，サイズの異なる複数の文字を共通のコマンドで印字
することも可能である。（なお図３（ｂ）は，図３
（ａ），図４，図５に比して拡大して示されている。）

【００１４】

【発明の効果】以上の説明からも明らかなように，本発
明により次のような効果が得られる。 １）文字パターンの格納はＭ×Ｎの領域で行うが，ｎ＜
ｘ≦Ｎ，ｍ＜ｙ≦Ｍの部分は単に０で埋めればよく，読
み出し時には余剰な部分は無視するので，読み出し速度
も速い。 ２）標準文字領域内の大きさの任意の字体，サイズの文
字に対して適用でき，文字の縦，横サイズ，さらに文字
領域まで規定されているＯＣＲ文字に対して，特に有効
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は，本発明のプリンタ装置の概略システム
構成図である。

【図２】図２は，本発明における文字格納方法の基本概
念図である。

【図３】図３は，本発明装置による文字印字領域の代表
的な例を示す図である。

【図４】図４は，従来における通常の文字印字領域を示
す図である。

【図５】図５は，従来における縦横任意間隔の印字方法
を示す図である。

【符号の説明】

Ａ プリンタ Ｂ 外部装置 １ 入出力装置 ２ データバスライン ３ ＣＰＵ ４ 可変メモリ ５ 印字制御用メモリ ６ 標準文字パターン格納用メモリ ７ 任意文字制御用メモリ ８ 任意固定文字格納用メモリ ９ バーコード印字制御用メモリ １０ 標準バーコードパターン格納用メモリ ４１ 入力バッファ領域 ４２ 印字情報記憶領域 ４３ 任意パターンバーコード格納領域 ４４ 通常文字外字格納領域 ４５ 任意文字パターン格納領域 ４６ 出力バッファ領域

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】メモリ内の文字パターン格納において，縦
   Ｍドット，横Ｎドットの標準文字領域に，縦ｍドット
   （１≦ｍ≦Ｍ），横ｎドットの（１≦ｎ≦Ｎ）の有効文
   字領域を指定して該文字パターンを格納する手段を備
   え，印字の際には，縦ｍドット，横ｎドットの文字とし
   て取り扱うように構成したことを特徴とするプリンタ装
   置。
2. 【請求項２】標準文字パターン発生手段と，該標準文字
   領域内の大きさで標準文字と異なる字体または大きさの
   特定の文字のパターンを発生する手段と，印字の際文字
   パターン発生手段の種類を選択する手段と，前記特定の
   文字の印字を選択したとき，該有効文字領域の文字とし
   て読み出し印字する手段を備えたことを特徴とするプリ
   ンタ装置。