JPH0557904A - インクジエツト記録装置および記録方法 - Google Patents

インクジエツト記録装置および記録方法

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JPH0557904A
JPH0557904A JP22287791A JP22287791A JPH0557904A JP H0557904 A JPH0557904 A JP H0557904A JP 22287791 A JP22287791 A JP 22287791A JP 22287791 A JP22287791 A JP 22287791A JP H0557904 A JPH0557904 A JP H0557904A
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弘治 寺沢
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秀夫 深沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特に普通紙やOHP紙等の記録媒体に記録す
る場合に、黒文字や線等の印字濃度を高めるとともに、
カラ−記録部の定着性の向上及びにじみ防止を図る。 【構成】 熱エネルギ−を利用してインクを吐出する複
数の記録ヘッドを用いて記録を行うに際し、普通紙ある
いはOHP紙等のコ−ト紙に比較して定着性が悪く、O
D(平均的光学濃度)が出にくい記録媒体に対して印字
する場合に、黒色インク用記録ヘッドの使用温度範囲
を、イエロ−、マゼンタ、シアンの各色インク用記録ヘ
ッドよりも高めに設定し、設定した所定の温度範囲から
外れないように調節して記録を行うことにより、黒文字
や線等の印字濃度を高め、さらに混色からなるカラ−記
録部のインク打ち込み量を抑えることにより定着性向上
及び境界のにじみ防止を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置及び記録方法に関し、具体的には複数の記録ヘッドの
温度制御を個別に行い、インク吸収能力の低い記録媒体
に記録する場合においても、文字や線を明瞭に記録し、
さらにカラ−記録部におけるにじみを抑えることができ
るインクジェット記録装置及び記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写装置やワ−ドプロセッサ、コ
ンピュ−タ等の情報処理機器、さらには通信機器の普及
に伴い、これらの機器の画像形成装置としてインクジェ
ット記録ヘッドを用いた記録装置が急速に普及しつつあ
る。
【0003】さらにカラ−記録が可能なインクジェット
記録装置の需要も増加しつつある。このような記録装置
においては、記録速度向上のためにインク吐出口および
液路を複数集積し、複数の記録素子を集積配列してなる
記録ヘッドが用いられる。さらにカラ−記録に対応する
ためにシアン、マゼンタ、イエロ−およびブラックのイ
ンクを吐出する複数個の記録ヘッドを備えたものがあ
る。このような記録ヘッドの各インク吐出口からの1画
素当りのインク吐出量はほぼ同量である。
【0004】しかし、インクの吐出量は、記録ヘッドの
温度に大きく影響される。すなわち記録ヘッドの温度が
高いときには吐出量は大きくなり、一方、記録ヘッドの
温度が低いときには吐出量は少なくなる。このような吐
出量の差は印字後の画像濃度に大きく影響する。そこ
で、記録ヘッドの周囲の環境にかかわらず吐出量を安定
させるためには記録ヘッド毎に温度調整を行う必要があ
る。
【0005】このため、記録ヘッドの近傍あるいは記録
ヘッド自体にインク吐出用のヒ−タとは別に温度調節用
の加熱ヒ−タを設け、記録ヘッドの温度をサ−ミスタに
より検知し、制御機構にフィ−ドバックすることにより
インク吐出量を安定化し、記録ヘッドの周囲の環境温度
に左右されずに印字濃度差の少ない画像を得ることがで
きる。また従来、このような場合には、各記録ヘッドに
ついて一律に温度制御がなされていた。一方、インクジ
ェット記録ヘッドを用いてカラ−記録を行うに際して
は、記録媒体として吸水性の良いコ−ト紙を用い、比較
的小さなドロップサイズのインク滴をコ−ト紙上に吐出
し、コ−ト紙上でインクをにじませる方法が採られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録媒
体として上述のコ−ト紙を用いた場合には十分な印字濃
度および定着性を確保することができるが、近年、情報
機器や通信機器の低コスト化に伴い、記録媒体としても
低コストの普通紙に印字し得ることが要望されている。
また、記録装置がコ−ト紙専用である場合、記録媒体が
高価であるだけでなく、記録媒体を使用者が自由に選択
できないという問題があった。
【0007】ところが普通紙においては、液体であるイ
ンクを吸収するにあたって特別な処理がなされていない
ため、インクの吸収性向上を考慮して作られたコ−ト紙
に比べて十分な濃度が出にくいという問題がある。特に
文字キャラクタや罫線等に用いる黒色インクの濃度につ
いては画像上重要視されるところから、十分な濃度を得
ることは普通紙の印字に際して重要な課題である。
【0008】普通紙、OHP用紙等の吸水性がコ−ト紙
に比べて劣る記録媒体に従来方式のように、複数の記録
ヘッドに対して一律に吐出時の温度制御を行い印字して
いたのでは、前述のように吐出されるインクのドロップ
サイズが小さく設定されていることから、黒文字、黒の
線の濃度が低く、またカラ−画像を得るためにシアン、
マゼンタ、イエロ−の複数の記録ヘッドから吐出された
インクを混色して得られるR(赤)、G(緑)、B
(青)部分ではインク量を打ち込み過ぎるため、にじみ
が大きく印字品位が劣る等の問題があった。
【0009】又、さらに各記録ヘッド間には吐出量のバ
ラツキがあるため、各記録ヘッド毎に印字濃度が異な
り、この結果、特にカラ−記録の場合においては各カラ
−インクジェット記録装置毎に色合が異なるという問題
があった。
【0010】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的は、コ−ト紙のみなら
ず、普通紙あるいはOHP紙等のコ−ト紙に比較して定
着性が悪く、OD(平均的光学濃度)が出にくい記録媒
体に対して印字する場合においても、個別に各記録ヘッ
ドの使用温度範囲を設定することにより、カラ−記録の
場合においては、黒文字の印字濃度アップを図り、さら
にカラ−記録部のインク打ち込み量を抑えることにより
定着性向上及びにじみ防止等を図り、印字品位の高い画
像記録を行うことができるインクジェット記録装置なら
びに記録方法を提供することを目的とする。
【0011】さらに各記録ヘッド毎の印字濃度特性を測
定することにより、各記録ヘッド毎に最適な使用温度範
囲を設定することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明に係るインクジェット記録装置は、被記録媒体上にイ
ンクを吐出する複数の記録ヘッドを用いて記録を行うイ
ンクジェット記録装置であって、前記各記録ヘッドの温
度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段が検出
した温度情報に基づき、前記各記録ヘッドの温度が、各
記録ヘッド毎に設定された所定の温度範囲から外れない
ように調節するための調節手段と、を備えることを特徴
とする。
【0013】さらに本発明により、被記録媒体上にイン
クを吐出する複数の記録ヘッドを用いて記録を行うイン
クジェット記録装置であって、前記各記録ヘッドが取り
得る温度範囲を各記録ヘッド毎に設定するための温度範
囲設定手段と、前記温度範囲設定手段により設定された
温度範囲に応じて前記各記録ヘッドの温度を調節するた
めの調節手段と、を備えることを特徴とするインクジェ
ット記録装置が提供される。
【0014】ここで、前記温度範囲設定手段は、被記録
媒体の種類に応じて、所定の温度範囲を各記録ヘッド毎
に設定するものであることが好ましい。
【0015】前記調節手段の具体例としては、前記記録
ヘッドの温度が所定の上限値よりも高い温度であるとき
は温度を下げて所定の温度範囲内となるように調節し、
一方、前記記録ヘッドの温度が所定の下限値よりも低い
温度であるときは温度を上げて所定の温度範囲内となる
ように調節するものがある。
【0016】前記記録ヘッドの具体例としては、黒色イ
ンク用記録ヘッドと黒色以外の少なくとも一つの単色イ
ンク用記録ヘッドを含み、黒色インク用記録ヘッドに設
定される下限温度が他の単色インク用記録ヘッドに設定
される下限温度よりも高く、また、黒色インク用記録ヘ
ッドに設定される上限温度が他の単色インク用記録ヘッ
ドに設定される上限温度よりも高いことを特徴とする記
録ヘッドを挙げることができる。
【0017】カラ−記録を行う場合、前記単色インク用
記録ヘッドは、イエロ−、マゼンタ及びシアンのインク
を吐出する各単色インク用記録ヘッドを含むものであ
る。
【0018】また、前記記録ヘッドは、熱エネルギ−を
利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インク
に与える熱エネルギ−を発生するための電気熱変換体を
備えているインクジェット記録ヘッドであることが好ま
しい。
【0019】さらに、前記記録ヘッドは、前記電気熱変
換体によって印加される熱エネルギ−により生じる膜沸
騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利
用して、吐出口よりインクを吐出させるものであること
が好ましい。
【0020】また、本発明により、前記インクジェット
記録装置とイメ−ジリ−ダ部および制御部を備えた複写
機が提供される。
【0021】また、本発明により、前記インクジェット
記録装置と、イメ−ジリ−ダ部、制御部およびファクシ
ミリ送受信部を備えたファクシミリ装置が提供される。
【0022】また、本発明により、前記インクジェット
記録装置と、入力部、制御部およびディスプレイ部を備
えたワ−ドプロセッサが提供される。
【0023】また、本発明により、前記インクジェット
記録装置と、入力部、制御部およびディスプレイ部を備
えたコンピュ−タが提供される。
【0024】また、本発明により、被記録材上にインク
を吐出する複数の記録ヘッドを用いて記録を行うインク
ジェット記録装置であって、印字すべき記録媒体の種類
に応じて、所定の温度範囲を各記録ヘッド毎に設定する
温度範囲設定手段を備えることを特徴とするインクジェ
ット記録装置が提供される。
【0025】また、本発明により、被記録媒体上にイン
クを吐出して記録を行う複数の記録ヘッドの各記録ヘッ
ドの温度を、各記録ヘッド毎に設定された所定の温度範
囲から外れないように調節して記録を行うことを特徴と
するインクジェット記録方法が提供される。
【0026】上記方法において、前記所定の温度範囲
は、たとえば印字すべき記録媒体の種類に応じて設定す
ることが好ましい。
【0027】また本発明により、被記録材上にインクを
吐出する複数の記録ヘッドを用いて記録を行うインクジ
ェット記録装置であって、前記各記録ヘッドにより被記
録材上にそれぞれ形成した各テストパタ−ンの濃度を検
出する濃度検出手段と、前記濃度検出手段が検出した各
テストパタ−ンの濃度に基づき、前記各記録ヘッドが取
り得る温度を各記録ヘッド毎に設定するための温度設定
手段と、前記温度設定手段により設定された温度に応じ
て前記各記録ヘッドの温度を調節するための調節手段
と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置
が提供される。
【0028】
【作用】本発明によれば、インクジェット記録装置にお
いて、熱エネルギ−を利用してインクを吐出して記録を
行う複数の記録ヘッドの各記録ヘッドの温度を、各記録
ヘッド毎に設定された所定の温度範囲から外れないよう
に調節して記録が行われる。したがって、特にカラ−記
録の場合においては、黒色インク用記録ヘッドと他の単
色インク用記録ヘッドの使用温度範囲を異ならせて設定
可能であるため、コ−ト紙のみならず、普通紙あるいは
OHP紙等のコ−ト紙に比較して定着性が悪く、OD
(平均的光学濃度)が出にくい記録媒体に対して印字す
る場合においても、黒文字や線等の印字濃度アップを図
り、さらに混色からなるカラ−記録部のインク打ち込み
量を抑えることにより定着性向上及び境界のにじみ防止
等を図り、印字品位の高い画像記録を行うことができ
る。
【0029】又、各記録ヘッド毎の印字濃度特性を測定
することにより、各記録ヘッド毎に最適な使用温度範囲
を設定することができる。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
詳細に説明する。
【0031】図3は、本発明のインクジェット記録装置
1の記録部の構成を示す斜視図である。図中、キャリッ
ジ3上には記録ヘッド2が設けられており、キャリッジ
3の水平方向の移動に伴い記録ヘッド2も移動される。
【0032】複数の記録ヘッド2A,2B,2C,2D
は、それぞれY(イエロ−),M(マゼンタ),C(シ
アン),Bk(ブラック)の4色のインクを吐出するた
めの記録ヘッドである。尚、図3では示していないが、
各記録ヘッドには、後述する図4に示すウォ−ムアップ
ヒ−タ107及び図7に示すサ−ミスタ23が一体化し
て設けられている。
【0033】この4色の記録ヘッドの吐出を制御する制
御部8には記録信号、デ−タ等を転送するホスト9が接
続されている。また記録装置1にはユ−ザによる印字モ
−ド設定あるいは記録装置の状態を表示あるいは変更す
るためのパネル10が設けられている。
【0034】図中、7は記録媒体としての記録紙であ
り、普通紙、OHP用紙あるいはコ−ト紙などが用いら
れ、プラテン6に支持された状態で矢印A方向及びB方
向に移動しつつ、その上に前記記録ヘッド2によって画
像記録が行われる。
【0035】次に、本発明における記録手段として本実
施例のインクジェット記録装置に用いられる記録ヘッド
の吐出原理について説明する。
【0036】インクジェット記録装置に適用される記録
ヘッド部は、一般に微細な液体吐出口(オリフィス)、
液路およびこの液路の一部に設けられるエネルギ−作用
部と、該作用部にある液体に作用させる液滴形成エネル
ギ−を発生するエネルギ−発生手段とを備え、交換可能
である。このようなエネルギ−を発生するエネルギ−発
生手段としては電気熱変換体によって液体を加熱して液
体を吐出させるようにしたものがある。
【0037】熱エネルギ−によって液体を吐出させるイ
ンクジェット記録方式に用いられる記録ヘッド部は、記
録用の液滴を吐出して飛翔用液滴を形成するための液体
吐出口(オリフィス)を高密度に配列することができる
ために高解像力の記録をすることが可能である。また、
電気熱変換体をエネルギ−発生手段として用いた記録ヘ
ッド部は、記録ヘッド部として全体的なコンパクト化も
容易で、かつ、最近の半導体分野における技術の進歩と
信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長
所を十二分に活用でき、長尺化及び面状化(2元化)が
容易であること等から、マルチノズル化、高密度実装化
が容易で、しかも大量に生産性よく、製造コストも安価
なインクジェット記録用ヘッド部を提供することが可能
である。このようにエネルギ−発生手段に電気熱変換体
を用い、半導体製造プロセスを経て製造されたインクジ
ェット用記録ヘッド部は、一般には各インク吐出口に対
応した液路を設け、該液路ごとに該液路を満たす液体に
熱エネルギ−を作用させて、対応するインク吐出口から
液体を吐出して飛翔用液滴を形成する手段としての電気
熱変換体が設けられ、各液路には、各液路に連通してい
る共通液室から液体が供給される構造となっている。
【0038】なお、インク吐出部の製造方法について本
出願人は第1の基板上に少なくとも液路を形成するため
の固体層と、少なくとも液路の壁の形成に利用する活性
エネルギ−線硬化性材料層と、第2の基板を順次積層し
た後、該第2の基板上にマスクを積層し、該マスクの上
方から活性エネルギ−線を照射して、活性エネルギ−線
硬化性材料層の少なくとも液路の壁を構成部分として硬
化させ、更に固体層と活性エネルギ−線硬化性材料層の
未硬化部分を二つの基板間から除去し、少なくとも液路
を形成する方法を出願した(特開昭62−253457
号公報参照)。図4は、上述したインクジェット記録ヘ
ッド部のノズル側部分の概略構成を示す。記録ヘッド部
101はエッチング蒸着、スパッタリング等の半導体製
造プロセス工程を経て、第1の基板である基板102及
び第2の基板であるシリコンベ−ス105上に成膜され
た電気熱変換体103、電極104、液路110を有す
る硬化した活性エネルギ−線硬化性材料層113および
天板106で構成されている。
【0039】記録液体は毛管現象により液路110内に
供給され、液路先端のインク吐出口であるノズル111
でメニスカスが形成されることにより安定に保持され
る。そこで電気熱変換体103に通電されることによ
り、電気熱変換体面上の液体が加熱され、膜沸騰による
発泡現象が生じ、その気泡の成長によりノズル111か
ら液滴が吐出する。上述したような構成により、吐出口
密度400dots/inch といった高密度の液路配管でマル
チノズルのインクジェット記録ヘッド部を形成すること
ができる。また、107は、記録ヘッド部101を一定
温度まで上昇させるためのウォ−ムアップヒ−タであ
る。
【0040】図5は、以上の構成によるインクジェット
記録装置1の制御系の構成の一例を示すブロック図であ
る。同図において記録装置1にはインタ−フェ−ス11
を介してホスト9が接続されている。
【0041】15は、各記録ヘッドの温度検出手段が検
出した温度情報に基づき、各記録ヘッドの温度が各記録
ヘッド毎に設定された所定の温度範囲から外れないよう
に調節するための調節手段及び温度範囲設定手段を構成
するコントロ−ラであり、15Aは、各部を制御するC
PU、15Bは、その制御手順に対応したプログラム等
を格納したROMであり、15Cは、制御手順実行時に
おけるワ−クエリアとして用いられるRAMである。コ
ントロ−ラ15には、ヘッド駆動系・センサ系90、メ
カ駆動系・センサ系70、パネル10が接続されてい
る。
【0042】コントロ−ラ15は、ヘッド駆動系・セン
サ系・ウォ−ムアップヒ−タ90を介して4色の記録ヘ
ッド2A,2B,2C,2Dと接続されている。
【0043】図6は、図3に示したインクジェット記録
装置が搭載する記録ヘッド2Aのブロック図であり、記
録ヘッド2A自体にドライバ−、温度制御のためのウォ
−ムアップヒ−タ及び温度測定用のサ−ミスタを一体化
した構成を示す。図中、21はノズル部、22はノズル
部21を一定温度範囲まで温度上昇させるためのウォ−
ムアップヒ−タ、23は記録ヘッド2Aの温度検出手段
であるサ−ミスタ、24はノズル部21にインク吐出の
駆動力を与えるドライバである。
【0044】このドライバ24は、接続部25を介して
コントロ−ラ15との間で信号の受渡しを行う。ここで
接続部25は、プリント基板状にして記録ヘッドと一体
化した形態とすることができる。
【0045】図7は、図3及び図6に示す記録ヘッド2
Aの概略構成を示す斜視図である。図7において、21
はノズル部、102は基板、25はコントロ−ラ15と
の電気的接続部であり、さらに記録ヘッド2Aの温度検
出手段であるサ−ミスタ23及びドライバ24を露出し
た状態で示している。
【0046】図8は、プリントサンプルの一例である。
普通紙やOHP紙等の吸水性の劣る記録媒体にこのよう
なプリントサンプルの画像を記録して黒文字や輪郭等の
線の部分を明瞭に認識し得るようにするためには、黒濃
度の向上を図り、一方、カラ−部はR,G,Bの境界部
等においてにじみが少なく、色の判別が明確にできるよ
うにする必要がある。
【0047】したがって、カラ−部の境界部は、異なる
色同士がにじみ合うことによる汚れを防止するために、
インクを多量に打ち込まないようにする。
【0048】しかしながら、熱エネルギ−を利用してイ
ンクを吐出して記録を行うインクジェット記録技術にお
いては、インクの吐出量が記録ヘッドの温度の影響を受
け易いため、普通紙やOHP紙等の吸水性の劣る記録媒
体に記録する際に、コ−ト紙に記録する場合と同様に記
録ヘッドの温度調整を行うと、インクの吐出量が多いた
めに混色部からなるR,G,Bの境界においてにじみに
よる汚れが発生し易い。
【0049】これを防止するために本発明においては、
図5または図6に示すように、コントロ−ラ15に操作
パネルあるいはホストから書き込み可能なNVRAM
(不揮発性ランダムアクセスメモリ)15Dを設け、各
色記録ヘッド毎の使用温度範囲を設定し記憶させること
ができるように構成した。
【0050】例えば、Bk(ブラック)用記録ヘッドの
使用温度範囲を36℃〜60℃とし、一方、Y(イエロ
−),M(マゼンタ),C(シアン)用各記録ヘッドの
使用温度範囲を30℃〜50℃とする。
【0051】C,M,Yの各単色用記録ヘッドの使用温
度上限はBk用記録ヘッドの使用温度上限より低めに設
定し、インク吐出量が多くなり過ぎないようにしてR,
G,Bの混色部においてにじみが発生しにくいように調
整している。何ラインも連続して印字したときに記録ヘ
ッドの温度は上昇するが、C,M,Yの各単色用記録ヘ
ッドまたは黒色用記録ヘッドのいずれかの温度が、それ
ぞれ設定された使用温度上限を超えたことをセンサ−部
23が検出した場合には、この温度情報に基づいて、記
録ヘッドからの吐出量が過大とならないようにするため
に、コントロ−ラ15がキャリッジ動作にウエイトをか
ける、すなわち一定時間キャリッジの動作を停止して待
機するか、あるいはキャリッジ移動スピ−ドを落とし吐
出周波数を下げる等の制御を加えて、記録ヘッドの温度
が使用温度上限値以下に低下するまでこの操作を行う。
【0052】また、上述のようにBk用記録ヘッドにつ
いて、C,M,Yの各単色用記録ヘッドよりも使用温度
上限値を高めに設置したのは、黒色としての印字濃度を
上げるためである。
【0053】同様にBk用記録ヘッドの使用温度下限を
C,M,Yの各単色用記録ヘッドの使用温度下限より高
めに設定し、黒色としての印字濃度を上げるようにして
いる。ここで、C,M,Yの各単色用記録ヘッドまたは
黒色用記録ヘッドのいずれかの温度が、それぞれ設定さ
れた使用温度下限を下回ったことをセンサ−部23が検
出した場合には、この温度情報に基づいて、所定の印字
濃度を得るためにヒ−タ部22に通電して該当する記録
ヘッドを加熱し、記録ヘッドの温度が設定された使用温
度下限値以上に上昇するまでこの制御を行う。
【0054】図1は、本発明における記録ヘッドの使用
温度範囲設定の手順の一例を示すフロ−チャ−トであ
る。まず、ステップ1で印字モ−ドの設定を行う。この
印字モ−ドの設定は、パネル10に設けられた印字モ−
ド設定キ−のキ−入力、あるいはホスト9からのコマン
ドに基づいて行う。その後、コントロ−ラ15は、設定
された印字モ−ドがコ−ト紙モ−ドであるか否かを判断
する(ステップS2)。コ−ト紙モ−ドである場合(ス
テップS2でYes)、CPU15AはBk用記録ヘッ
ドの使用温度範囲T1 (例えば32℃≦T1≦55℃)
をROM15Bから読み出し、NVRAM15Dに書き
込む(ステップS3)。またY,M,C用各記録ヘッド
の使用温度範囲T11(例えば32℃≦T11≦55℃)を
ROM15Bから読み出し、NVRAM15Dに書き込
む(ステップS4)。このようにして使用温度の範囲を
NVRAM15Dに書き込んだ後、温度調節がなされ、
コ−ト紙モ−ドで印字を行う。一方、設定されているモ
−ドがコ−ト紙モ−ドでない場合(ステップS2でN
o),コントロ−ラ15は設定されているモ−ドがOH
P用紙モ−ドであるか否かを判断する(ステップS
5)。
【0055】OHP用紙モ−ドである場合(ステップS
5でYes),CPU15AはBK用記録ヘッドの使用
温度範囲T2 (例えば34℃≦T2 ≦55℃)をROM
15Bから読み出し、NVRAM15Dに書き込む(ス
テップS6)。またY,M,C用各記録ヘッドの使用温
度範囲T12(例えば30℃≦T12≦50℃)をROM1
5Bから読み出し、NVRAM15Dに書き込む(ステ
ップS7)。このようにして使用温度の範囲をNVRA
M15Dに書き込んだ後、温度調節がなされ、OHP用
紙モ−ドで印字を行う。
【0056】一方、設定されているモ−ドがOHP用紙
モ−ドでない場合(ステップS5でNo),コントロ−
ラ15は設定されているモ−ドが普通紙モ−ドであるか
否かを判断する(ステップS8)。普通紙モ−ドである
場合(ステップS8でYes),次に黒強調モ−ドであ
るか否かを判断する(ステップS9)。黒強調モ−ドと
は、黒色部分の濃度をより一層アップして黒い線や黒い
輪郭部分等を強調してめりはりのある良好なコントラス
トのカラ−画像を得ようとする場合に設定されるモ−ド
である。黒強調モ−ドが設定されていると判断したとき
(ステップS9でYes)、CPU15AはBk用記録
ヘッドの使用温度範囲T3 (例えば36℃≦T3 ≦60
℃)をROM15Bから読み出し、NVRAM15Dに
書き込む(ステップS10)。またY,M,C用各記録
ヘッドの使用温度範囲T13(例えば30℃≦T13≦50
℃)をROM15Bから読み出し、NVRAM15Dに
書き込む(ステップS11)。このようにして使用温度
の範囲をNVRAM15Dに書き込んだ後、温度調節が
なされ、普通紙における黒強調印字モ−ドで印字を行
う。
【0057】一方、設定されているモ−ドが黒強調モ−
ドでないと判断した場合(ステップS9でNo)、CP
U15AはBk用記録ヘッドの使用温度範囲T4 (例え
ば32℃≦T4 ≦55℃)をROM15Bから読み出
し、NVRAM15Dに書き込む(ステップS12)。
またY,M,C用各記録ヘッドの使用温度範囲T14(例
えば30℃≦T14≦50℃)をROM5Bから読み出
し、NVRAM15Dに書き込む(ステップS13)。
このようにして使用温度の範囲をNVRAM15Dに書
き込んだ後、温度調節がなされ、普通紙におけるカラ−
印字モ−ドで印字を行う。一方、ステップS8でNOで
ある場合は、ステップS2に戻り、印字モ−ドが設定さ
れるまで待つ。
【0058】各印字モ−ドにおけるBk用記録ヘッド及
びY,M,C用各記録ヘッドの上述の使用温度範囲を印
字モ−ド毎にまとめて図9に示す。
【0059】ここでBk用記録ヘッドのコ−ト紙モ−ド
における使用温度範囲T1 の上限をT1MAX、OHP用紙
モ−ドにおける使用温度範囲T2 の上限をT2MAX、普通
紙の黒強調モ−ドにおける使用温度範囲T3 の上限をT
3MAX、普通紙のカラ−印字モ−ドにおける使用温度範囲
4 の上限をT4MAXとすると、T1MAX≦T2MAX≦T4M AX
<T3MAXの関係式が成り立つ。
【0060】また、Bk用記録ヘッドのコ−ト紙モ−ド
における使用温度範囲T1 の下限をT1MIN、OHP用紙
モ−ドにおける使用温度範囲T2 の下限をT2MIN、普通
紙の黒強調モ−ドにおける使用温度範囲T3 の下限をT
3MIN、普通紙のカラ−印字モ−ドにおける使用温度範囲
4 の下限をT4MINとすると、T1MIN≦T4MIN<T2MIN
<T3MINの関係式が成り立つ。
【0061】また、Y,M,C用各記録ヘッドのコ−ト
紙モ−ドにおける使用温度範囲T11の上限をT11MAX
OHP用紙モ−ドにおける使用温度範囲T12の上限をT
12MAX 、普通紙の黒強調モ−ドにおける使用温度範囲T
13の上限をT13MAX 、普通紙のカラ−印字モ−ドにおけ
る使用温度範囲T14の上限をT14MAX とすると、T
11MAX >T12MAX ≧T13MAX ≧T14MAX の関係式が成り
立つ。
【0062】また、Y,M,C用記録ヘッドのコ−ト紙
モ−ドにおける使用温度範囲T11の下限をT11MIN 、O
HP用紙モ−ドにおける使用温度範囲T12の下限をT
12MIN、普通紙の黒強調モ−ドにおける使用温度範囲T
13の下限をT13MIN 、普通紙のカラ−印字モ−ドにおけ
る使用温度範囲T14の下限をT14MIN とすると、T
11MIN >T12MIN ≧T13MIN ≧T14MIN の関係式が成り
立つ。
【0063】さらに、T1MAX≧T11MAX 、T2MAX>T
12MAX 、T3MAX>T13MAX 、T4MAX>T14MAX 、T1MIN
≧T11MIN 、T2MIN>T12MIN 、T3MIN>T13MIN 、T
4MIN>T14MIN の関係式が成り立つ。
【0064】次に、コントロ−ラ15のCPU15Aに
よって実行される温度調節動作について説明する。図2
は、記録ヘッド2の温度Tが上限温度TMAX を越えたか
否か、また下限温度TMIN よりも低いか否かによって実
行される温度調節動作を示すフロ−チャ−トである。
【0065】尚、記録ヘッド2は本実施例においては2
A,2B,2C及び2Dからなり、これらの記録ヘッド
は吐出するインクの色が異なることを除けば同じ構成で
ある。また、下記温度調節動作は各記録ヘッド毎に行わ
れるが、以下の説明において、温度Tは各記録ヘッドの
温度の総称である。
【0066】まず、ステップS21では、印字開始指令
の有無が判別される。その結果、印字開始指令が入力さ
れた場合は(ステップS21でYes)、ステップS2
2で記録ヘッドの温度測定が行われる。
【0067】その後、ステップS23で記録ヘッド2の
温度Tが設定された使用温度範囲のうち、下限温度T
MIN よりも低いか否かが判別され、下限温度TMIN 以上
である場合は(ステップS23でNo)、制御がステッ
プS27へ移行する。また、記録ヘッド2の温度Tが下
限温度TMIN よりも低い場合は(ステップS23でYe
s)、ステップS24でヒ−タ−部23が加熱され、記
録ヘッドの昇温が行われる。そしてステップS25で記
録ヘッド2の温度Tが下限温度TMIN 以上になったか否
かが判別され、TMIN 以上になった場合は(ステップS
25でYes)、ステップS26で前記ヒ−タ−部23
の加熱が停止されて記録ヘッドの昇温が停止され、ステ
ップS27へ移行する。一方、TMIN を下回った状態で
ある場合は(ステップS25でNo)、ステップS24
へ戻り、ヒ−タ−部23による加熱が続けられ、記録ヘ
ッドの昇温が行われる。
【0068】ステップS27では記録ヘッド2の温度T
が、設定された使用温度範囲のうち、上限温度TMAX
り高いか否かが判別され、上限温度TMAX より低い場合
は(ステップS27でNo)、ステップS30へ移行
し、印字が実行される。また、記録ヘッド2の温度が上
限温度TMAX を越えている場合は(ステップS27でY
es)、ステップS28で印字デ−タの記録ヘッドへの
供給が停止され、待機状態となり、記録ヘッドの温度降
下を待つ。
【0069】そしてステップS29で記録ヘッド2の温
度が上限温度TMAX 以下になったか否かが判別され、T
MAX 以下になった場合は(ステップS29でYes)、
ステップS30へ移行し、印字が実行される。一方、T
MAX を越えている場合は(ステップS29でNo)、ス
テップS28へ戻り、記録ヘッドの降温を続ける。ステ
ップS31では印字終了命令の有無を判断し、印字終了
命令が出されると(ステップS31でYes)、印字を
終了する。
【0070】なお、上記説明においては、記録ヘッドが
所定の上限温度を超えた場合に記録ヘッドを待機状態と
し、温度の低下を待つこととしたが、これに限らず、た
とえば、キャリッジの移動スピ−ドを落とし吐出周波数
を下げる、冷却ファンを駆動する等により、記録ヘッド
の温度を低下させることとしてもよい。
【0071】次に本発明の他の実施例を説明する。この
実施例は、各記録ヘッド毎の印字濃度特性を測定するこ
とにより、各記録ヘッド毎に最適な使用温度範囲を設定
することを目的とする。
【0072】本実施例においては、図3に示したように
イエロ−、マゼンタ、シアン、ブラック用の各記録ヘッ
ド(2A,2B,2C及び2D)を搭載したカラ−イン
クジェット記録装置の例について説明する。図3及び図
5において、401は濃度検出手段である。なお、図5
において濃度検出手段401とコントロ−ラ15との間
には、図示しないがアナログ出力をデジタル信号に変換
するためのA/D変換器が配設され、濃度検出手段40
1から出力された電気信号はA/D変換器により変換さ
れてコントロ−ラ15に入力される。なお、以下の実施
例におけるテストパタ−ンはベタパタ−ンである。
【0073】また図3において402はテストパタ−ン
である。図10は、濃度検出手段401の模式図であ
る。501はテストパタ−ン402を形成した記録媒
体、502は記録媒体表面に赤外線を照射する光源、5
03はその反射光の読取りセンサ、504及び505は
レンズである。なお、上記光源及び読取りセンサは紙幅
センサで兼用することもできる。
【0074】光源502が点灯し、赤外線が照射される
と、読取りセンサ503は記録されたテストパタ−ン4
02からの反射光を受光して、受光光量に比例した電気
信号を出力する。ここでテストパタ−ンがY,M,C,
Bkのように異なる色から構成されている場合、読取り
センサ503が出力する電気信号レベルとそれに対応す
る実際の濃度の関係が各色毎に異なるため、補正する必
要がある。そこで図10に示すような各色毎の印字濃度
比較テ−ブルを用いて補正することにより、以下に述べ
るような濃度の算出が行われる。図11において横軸は
8ビットの反射光量信号を示し、縦軸は8ビットの濃度
信号を示し、Y,M,C,Bkの各曲線に従い、反射光
量信号を濃度信号に変換することができる。
【0075】以下に、テストパタ−ンの濃度検出手順及
び使用温度範囲設定の手順を図5に示すブロック図及び
図12に示すフロ−チャ−トを参照しながら説明する。
まず、ステップS40において濃度検出モ−ドが設定さ
れると、ステップS41において印字モ−ドが判断さ
れ、印字モ−ドがコ−ト紙モ−ドであるか、OHP用紙
モ−ドであるか、普通紙モ−ドであるか、さらに普通紙
モ−ドにおいて黒強調モ−ドであるか否かが判断され
る。次に、コントロ−ラ15はヘッド駆動系90を介し
て記録ヘッド2A,2B,2C及び2Dに8ビットの濃
度信号レベルを128に設定して印字信号を供給し、テ
ストパタ−ン印字を行わせる(ステップS42)。
【0076】このテストパタ−ン印字は不図示のパタ−
ン発生器によって記録ヘッドのすべての記録素子を同一
の駆動信号で駆動するようなパタ−ンが発生されて行わ
れる。なお、このとき各4色の記録ヘッドは一定温度T
o に設定されている。次に濃度検出手段401の光源5
02から赤外線がテストパタ−ン402に照射され、そ
の反射光は読取りセンサ503により受光され、読取り
センサ503は受光光量に比例した信号を出力する。こ
の信号はさらにA/D変換器によりA/D変換された
後,コントロ−ラ15に入力されてその値が測定される
(ステップS43)。
【0077】この反射光量の測定は、図3に示す濃度検
出手段401をテストパタ−ン402に沿って主走査方
向に順次走査することにより、4色の各記録ヘッドによ
って印字された各テストパタ−ン毎に行われる。コント
ロ−ラ15のCPU15Aは、前記の読取りセンサ50
3より送出されてきた受光光量に比例した信号をROM
15Bに印字モ−ド毎に収納されている図11に示すよ
うな各色毎の印字濃度比較テ−ブルを用いて濃度信号に
変換する(ステップS44)。
【0078】ROM15Bには、この濃度信号の大きさ
に応じて、各印字モ−ド毎に各記録ヘッドの使用温度範
囲の値が複数収納されている。例えばステップS41で
判断した印字モ−ドがOHP用紙モ−ドであるときに、
Bk用記録ヘッドの標準的な使用温度範囲が34℃〜5
5℃である場合、実際に記録したテストパタ−ンの反射
光量を測定することにより得られた8ビットの濃度信号
の大きさが、例えば168〜240であり、濃度が高め
であるときには、このままでは記録ヘッドの吐出量が多
めであることから、使用温度範囲を32℃〜50℃と設
定して吐出量が少なくなる方向に補正する。
【0079】一方、テストパタ−ンの8ビットの濃度信
号の大きさが例えば50〜88であり濃度が低めである
ときは記録ヘッドの吐出量が少なめであることから、使
用温度範囲を36℃〜60℃と設定して吐出量が多くな
る方向に補正し得るよう、複数の使用温度範囲がROM
15Bに収納されており、CPU15Aはこの中から濃
度信号の大きさに対応した最適使用温度範囲を各記録ヘ
ッド毎に選択する(ステップS45)。次にCPU15
Aは選択した使用温度範囲をNVRAM15Dに書き込
む(ステップS46)。尚、8ビットの濃度信号の大き
さが0〜49及び241〜255であるときは吐出異常
であるとして印字は行わないことにする。
【0080】その後、設定された使用温度範囲に応じて
記録ヘッドの温度調節がなされ、ステップS41で判断
された印字モ−ドに応じて印字が行われる。なお、ステ
ップS40における温度検出モ−ドの設定は、パネル1
0による操作あるいはホストからのコマンド設定により
行うことができる。コマンド設定の場合はインクジェッ
ト記録装置に特殊コマンドを設け、ホストから指定可能
とする。
【0081】また、本実施例においては前述のごとく、
使用温度範囲は濃度信号の大きさに対応して複数、RO
M15Bに収納されているが、例えば各印字モ−ドにお
いてBk用記録ヘッド用の使用温度範囲がそれぞれ3種
類設定されている場合、印字モ−ドがコ−ト紙モ−ド、
OHP用紙モ−ド、普通紙モ−ド、普通紙モ−ドにおけ
る黒強調モ−ドの4種類あるとすると、Bk用記録ヘッ
ドの使用温度範囲としては全部で3×4=12種類設定
されていることになる。
【0082】図13は、各記録ヘッドが取り得る使用温
度範囲を印字モ−ド及び各記録ヘッドの濃度特性毎に示
した図である。尚、図13において、濃度が高めである
とは、8ビットの濃度信号の大きさが168〜240で
あり、濃度が標準であるとは、8ビットの濃度信号の大
きさが89〜167であり、濃度が低めであるとは、8
ビットの濃度信号の大きさが50〜88である場合であ
る。
【0083】このように本実施例によれば、多くの使用
温度範囲の中から記録ヘッド固有の濃度特性に応じて最
適な使用温度範囲が選択されるものであるから、記録ヘ
ッドのよりきめ細かな温度制御が可能となり、記録ヘッ
ド間の濃度のバラツキが低減され、均一な濃度を得るこ
とができ、本発明の効果をより一層高めることができる
ものである。
【0084】次に本発明のさらに他の実施例を説明す
る。前述の他の実施例と異なる点は、テストパタ−ンの
反射光量から算出した濃度のバラツキを少なくして精度
を高めるために、同一色のテストパタ−ンについて濃度
検出操作を複数回行い、その平均値を算出するようにし
たものである。この実施例によるテストパタ−ンの濃度
検出手順ならびに使用温度範囲設定の手順を図14に示
すフロ−チャ−トを参照しながら説明する。なお、前述
の図12に示すフロ−チャ−トについて既に説明した部
分と同一の部分については説明を省略する。
【0085】先ず、ステップS52でテストパタ−ンを
印字した後、コントロ−ラ15のカウント値Nをリセッ
トする(ステップS53)。次にカウント値Nに1を加
えた後(ステップS54)、反射光量を測定する(ステ
ップS55)。測定した反射光量をRAM15Cに収納
し(ステップS56)、一つのテストパタ−ンについて
例えば合計3回分の濃度検出操作が可能となるように副
走査方向に微小な紙送りを行う(ステップS57)。こ
の操作をNが3になるまで繰り返す(ステップS5
8)。
【0086】次にCPU15Aは、RAM15Cに収納
されている3つの反射光量の値を呼出し、その平均値を
算出する(ステップS59)。その後CPU15Aは算
出された反射光量の平均値に基づき、ROM15Bに収
納されている図11に示すような印字濃度比較テ−ブル
を用いて濃度信号に変換する(ステップS60)。この
操作を各色毎に行う。その後のステップは前述の実施例
と同様に実行される。尚、上記濃度検出操作時には、テ
ストパタ−ンの反射濃度のS/N比を大きくするため
に、記録媒体として白色度の高い記録媒体を使用するこ
とにより反射光の読み取り精度を向上させることができ
る。また、上記テストパタ−ンは各色共に同一面積を印
字することが望ましい。その理由は、打ち込み面積が違
うと記録ヘッドの昇温の違いによる影響でOD(平均的
光学濃度)に誤差が生じることになるためである。
【0087】また、本発明は、インクジェット記録方式
の中でも熱エネルギ−を利用して飛翔的液滴を形成し、
記録を行うインクジェット方式の記録装置において優れ
た効果をもたらすものである。その代表的な構成や原理
については、例えば、米国特許第4723129号明細
書、同第4740796号明細書に開示されている基本
的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式はいわ
ゆるオンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも
適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、
液体(インク)が保持されているシ−トや液路に対応し
て配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応して
いて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも
一つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体
に熱エネルギ−を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に
膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対一で
対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有効
である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介し
て液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を
形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適
切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れ
た液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0088】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0089】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成としてもよい。加
えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリット
を電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭5
9−123670号公報や熱エネルギ−の圧力波を吸収
する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9−138461号公報に基づいた構成とすることもで
きる。
【0090】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組み合わせによって
その長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記
録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。加えて、装置
本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカ−トリッジタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0091】また、記録ヘッドに対しての回復手段、予
備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層
安定できるので好ましいものである。これらを具体的に
挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、ク
リ−ニング手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体
あるいはこれとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合
わせによる予備加熱手段、記録とは別の吐出を行う予備
吐出モ−ドを行うことも安定した記録を行うために有効
である。
【0092】以上説明した本発明実施例においては、イ
ンクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固
化するインクであって、室温で軟化するもの、もしくは
液体であるもの、あるいは上述のインクジェット方式で
はインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調
整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温
度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付与
時にインクが液状をなすものであればよい。
【0093】加えて、積極的に熱エネルギ−による昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギ−として使用せしめることで防止するか、またはイン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギ−の記録信号
に応じた付与によってインクが液化し、液状インクとし
て吐出するものや、記録媒体に到達する時点では既に固
化し始めるもの等のような、熱エネルギ−によって初め
て液化する性質のインクの使用も本発明には適用可能で
ある。このような場合インクは、特開昭54−5684
7号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載
されるような、多孔質シ−ト凹部または貫通孔に液状ま
たは固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対
して対向するような形態としてもよい。本発明において
は、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述
した膜沸騰方式を実行するものである。
【0094】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、上述のようなワ−ドプロセッサやコンピュ
−タ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または
別体に設けられるものの他、リ−ダ等と組み合わせた複
写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置
の形態を採るものであっても良い。
【0095】図15は本発明の記録装置をワ−ドプロセ
ッサ、パ−ソナルコンピュ−タ、ファクシミリ装置、複
写装置としての機能を有する情報処理装置に適用した場
合の概略構成を示すブロック図である。図中、201は
装置全体の制御を行なう制御部で、マイクロプロセッサ
等のCPUや各種I/Oポ−トを備え、各部に制御信号
やデ−タ信号等を出力したり、各部よりの制御信号やデ
−タ信号を入力して制御を行なっている。202はディ
スプレイ部で、この表示画面には各種メニュ−や文書情
報及びイメ−ジリ−ダ207で読み取ったイメ−ジデ−
タ等が表示される。203はディスプレイ部202上に
設けられた透明な感圧式のタッチパネルで、指等により
その表面を押圧することにより、ディスプレイ部202
上での項目入力や座標位置入力等を行なうことができ
る。
【0096】204はFM(Frequency Mo
dulation)音源部で、音楽エディタ等で作成さ
れた音楽情報をメモリ部213や外部記憶装置212に
デジタルデ−タとして記憶しておき、それらメモリ等か
ら読み出してFM変調を行なうものである。FM音源部
204からの電気信号はスピ−カ部205により可聴音
に変換される。プリンタ部206はワ−ドプロセッサ、
パ−ソナルコンピュ−タ、ファクシミリ装置、複写装置
の出力端末として、本発明に係る記録装置が適用された
ものである。
【0097】207は原稿デ−タを光電的に読み取って
入力するイメージリ−ダ部で、原稿の搬送経路途中に設
けられており、ファクシミリ原稿や複写原稿の他、各種
原稿の読み取りを行う。208はイメ−ジリ−ダ部や2
07で読み取った原稿デ−タのファクシミリ送信や、送
られてきたファクシミリ信号を受信して復号するファク
シミリ送受信部であり、外部とのインタ−フェ−ス機能
を有する。209は通常の電話機能や留守番電話機能等
の各種電話機能を有する電話部である。213はシステ
ムプログラムやマネ−ジャプログラムおよびその他のア
プリケ−ションプログラム等や文字フォントおよび辞書
等を記憶するROMや、外部記憶装置212からロ−ド
されたアプリケ−ションプログラムや文字情報さらには
ビデオRAM等を含むメモリ部である。
【0098】211は文書情報や各種コマンド等を入力
するキ−ボ−ド部である。212はフロッピィディスク
やハ−ドディスク等を記憶媒体とする外部記憶装置で、
この外部記憶装置212には文字情報や音楽あるいは音
声情報、ユ−ザのアプリケ−ションプログラム等が格納
される。
【0099】図16は図15に示す情報処理装置の外観
図である。図中、301は液晶等を利用したフラットパ
ネルディスプレイで、各種メニュ−や図形情報および文
書情報等を表示する。このディスプレイ301上にはタ
ッチパネルが設置されており、このタッチパネルの表面
を指等で押圧することにより座標入力や項目指定入力を
行うことができる。302は装置が電話機として機能す
るときに使用されるハンドセットである。
【0100】キ−ボ−ド303は本体と脱着可能にコ−
ドを介して接続されており、各種文字情報や各種デ−タ
入力を行うことができる。また、このキ−ボ−ド303
には各種機能キ−304等が設けられている。305は
フロッピィディスクの挿入口である。
【0101】307はイメ−ジリ−ダ部207で読み取
られる原稿を載置する用紙載置部で、読み取られた原稿
は装置後部より排出される。またファクシミリ受信等に
おいては、インクジェットプリンタ306により記録さ
れる。
【0102】なお、上記ディスプレイ301はCRTで
もよいが、強誘電性液晶を利用した液晶ディスプレイ等
のフラットパネルが望ましい。小型、薄型化に加え軽量
化が図れるからである。上記情報処理装置がパ−ソナル
コンピュ−タやワ−ドプロセッサとして機能する場合、
図15においてキ−ボ−ド部211から入力された各種
情報が制御部201により所定のプログラムに従って処
理され、プリンタ部206に画像として出力される。フ
ァクシミリ装置の受信機として機能する場合、通信回線
を介してファクシミリ送受信部208から入力したファ
クシミリ情報が制御部201により所定のプログラムに
従って受信処理され、プリンタ部206に受信画像とし
て出力される。
【0103】また、複写装置として機能する場合、イメ
−ジリ−ダ部207によって原稿を読取り、読み取られ
た原稿デ−タが制御部201を介してプリンタ部206
に複写画像として出力される。なお、ファクシミリ装置
の送信機として機能する場合、イメ−ジリ−ダ部207
によって読み取られた原稿デ−タは、制御部201によ
り所定のプログラムに従って送信処理された後、ファク
シミリ送受信部208を介して通信回線に送信される。
なお、上述した情報処理装置は図17に示すようにイン
クジェットプリンタを本体に内蔵した一体型としてもよ
く、この場合は、よりポ−タブル性を高めることが可能
となる。同図において、図16と同一機能を有する部分
には、対応する符号を付した。
【0104】以上説明した多機能型情報処理装置に本発
明の記録装置を適用することによって、高品位の記録画
像を得ることができるため、上記情報処理装置の機能を
さらに向上させることが可能となる。
【0105】
【発明の効果】本発明によれば、インクジェット記録装
置において、熱エネルギ−を利用してインクを吐出して
記録を行う複数の記録ヘッドの各記録ヘッドの温度を、
各記録ヘッド毎に設定された所定の温度範囲から外れな
いように調節して記録が行われる。
【0106】したがって、コ−ト紙のみならず、普通紙
あるいはOHP紙等のコ−ト紙に比較して定着性が悪
く、OD(平均的光学濃度)が出にくい記録媒体に対し
て印字する場合においても、各記録ヘッド毎に使用温度
範囲が設定され、特にカラ−記録の場合においては、黒
色インク用記録ヘッドと他の単色インク用記録ヘッドの
使用温度範囲を異ならせて設定可能であるため、黒文字
や線等の印字濃度アップを図り、さらに混色からなるカ
ラ−記録部のインク打ち込み量を抑えることにより定着
性向上及び境界のにじみ防止等を図り、印字品位の高い
画像記録を行うことができる。
【0107】また、各記録ヘッド毎の印字濃度特性を測
定することにより、各記録ヘッド毎に最適な使用温度範
囲を設定することができ、本発明の効果をより高めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録ヘッドの使用温度範囲設定の処理手順の一
例を示すフロ−チャ−トである。
【図2】記録ヘッドの温度調節動作を示すフロ−チャ−
トである。
【図3】インクジェット記録装置の記録部の構成を示す
図である。
【図4】インクジェット記録ヘッド部の概略構成を示す
図である。
【図5】インクジェット記録装置の制御系の構成の一例
を示すブロック図である。
【図6】記録ヘッド自体にドライバ−、温度制御のため
の加熱ヒ−タ−及び温度測定用のセンサ−を一体化した
構成を示すブロック図である。
【図7】記録ヘッド2Aの概略構成を示す斜視図であ
る。
【図8】プリントサンプルの一例である。
【図9】記録ヘッドの使用温度範囲を示す図である。
【図10】濃度検出手段の模式図である。
【図11】印字濃度比較テ−ブルの一例を示す図であ
る。
【図12】濃度検出手順ならびに温度範囲設定手順の一
例を示すフロ−チャ−トである。
【図13】各記録ヘッドが取り得る使用温度範囲を、印
字モ−ド及び各記録ヘッドの濃度特性毎に示した図であ
る。
【図14】濃度検出手順ならびに温度範囲設定手順の他
の例を示すフロ−チャ−トである。
【図15】本発明の記録装置を情報処理装置に適用した
場合の概略構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示す情報処理装置の外観図である。
【図17】情報処理装置の他の例を示す図である。
【符号の説明】
2 記録ヘッド 10 パネル 15 コントロ−ラ 15A CPU 15B ROM 15C RAM 15D NVRAM 23 センサ−部
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/125 9012−2C B41J 3/04 104 F 9012−2C 104 K

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録材上にインクを吐出する複数の記
    録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置で
    あって、 前記各記録ヘッドの温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段が検出した温度情報に基づき、前記各
    記録ヘッドの温度が、各記録ヘッド毎に設定された所定
    の温度範囲から外れないように調節するための調節手段
    と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記調節手段は、前記記録ヘッドの温度
    が所定の上限値よりも高い温度であるときは温度を下げ
    て所定の温度範囲内となるように調節し、一方、前記記
    録ヘッドの温度が所定の下限値よりも低い温度であると
    きは温度を上げて所定の温度範囲内となるように調節す
    るものである請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録ヘッドは、黒色インク用記録ヘ
    ッドと黒色以外の少なくとも一つの単色インク用記録ヘ
    ッドを含み、黒色インク用記録ヘッドに設定される下限
    温度が他の単色インク用記録ヘッドに設定される下限温
    度よりも高いことを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは、黒色インク用記録ヘ
    ッドと黒色以外の少なくとも一つの単色インク用記録ヘ
    ッドを含み、黒色インク用記録ヘッドに設定される上限
    温度が他の単色インク用記録ヘッドに設定される上限温
    度よりも高いことを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記単色インク用記録ヘッドは、イエロ
    −、マゼンタ及びシアンのインクを吐出する各単色イン
    ク用記録ヘッドを含む請求項3又は4記載のインクジェ
    ット記録装置。
  6. 【請求項6】 被記録材上にインクを吐出する複数の記
    録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置で
    あって、 前記各記録ヘッドが取り得る温度範囲を各記録ヘッド毎
    に設定するための温度範囲設定手段と、 前記温度範囲設定手段により設定された温度範囲に応じ
    て前記各記録ヘッドの温度を調節するための調節手段
    と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記温度範囲設定手段は、被記録媒体の
    種類に応じて、所定の温度範囲を各記録ヘッド毎に設定
    するものである請求項6記載のインクジェット記録装
    置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは、黒色インク用記録ヘ
    ッドと黒色以外の少なくとも一つの単色インク用記録ヘ
    ッドを含み、黒色インク用記録ヘッドに設定される下限
    温度が他の単色インク用記録ヘッドに設定される下限温
    度よりも高いことを特徴とする請求項6記載のインクジ
    ェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録ヘッドは、黒色インク用記録ヘ
    ッドと黒色以外の少なくとも一つの単色インク用記録ヘ
    ッドを含み、黒色インク用記録ヘッドに設定される上限
    温度が他の単色インク用記録ヘッドに設定される上限温
    度よりも高いことを特徴とする請求項6記載のインクジ
    ェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記単色インク用記録ヘッドは、イエ
    ロ−、マゼンタ及びシアンのインクを吐出する各単色イ
    ンク用記録ヘッドを含む請求項8または9記載のインク
    ジェット記録装置。
  11. 【請求項11】 前記記録ヘッドは、熱エネルギ−を利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギ−を発生するための電気熱変換体を備
    えているインクジェット記録ヘッドである請求項1乃至
    10のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  12. 【請求項12】 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体
    によって印加される熱エネルギ−により生じる膜沸騰に
    よる気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用し
    て、吐出口よりインクを吐出させるものである請求項1
    1記載のインクジェット記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれかに記載の
    インクジェット記録装置とイメ−ジリ−ダ部および制御
    部を備えた複写機。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至12のいずれかに記載の
    インクジェット記録装置と、イメ−ジリ−ダ部、制御部
    およびファクシミリ送受信部を備えたファクシミリ装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至12のいずれかに記載の
    インクジェット記録装置と、入力部、制御部およびディ
    スプレイ部を備えたワ−ドプロセッサ。
  16. 【請求項16】 請求項1乃至12のいずれかに記載の
    インクジェット記録装置と、入力部、制御部およびディ
    スプレイ部を備えたコンピュ−タ。
  17. 【請求項17】 被記録材上にインクを吐出する複数の
    記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置
    であって、印字すべき記録媒体の種類に応じて、所定の
    温度範囲を各記録ヘッド毎に設定する温度範囲設定手段
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  18. 【請求項18】 被記録媒体上にインクを吐出して記録
    を行う複数の記録ヘッドの各記録ヘッドの温度を、各記
    録ヘッド毎に設定された所定の温度範囲から外れないよ
    うに調節して記録を行うことを特徴とするインクジェッ
    ト記録方法。
  19. 【請求項19】 前記所定の温度範囲は、印字すべき記
    録媒体の種類に応じて設定するものである請求項18記
    載のインクジェット記録方法。
  20. 【請求項20】 被記録材上にインクを吐出する複数の
    記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置
    であって、 前記各記録ヘッドにより被記録材上にそれぞれ形成した
    各テストパタ−ンの濃度を検出する濃度検出手段と、 前記濃度検出手段が検出した各テストパタ−ンの濃度に
    基づき、前記各記録ヘッドが取り得る温度を各記録ヘッ
    ド毎に設定するための温度設定手段と、 前記温度設定手段により設定された温度に応じて前記各
    記録ヘッドの温度を調節するための調節手段と、を備え
    ることを特徴とするインクジェット記録装置。
  21. 【請求項21】 前記記録ヘッドは、黒色インク用記録
    ヘッドと黒色以外の少なくとも一つの単色インク用記録
    ヘッドを含んでいる請求項20記載のインクジェット記
    録装置。
  22. 【請求項22】 前記単色インク用記録ヘッドは、イエ
    ロ−、マゼンタ及びシアンのインクを吐出する各単色イ
    ンク用記録ヘッドを含む請求項21記載のインクジェッ
    ト記録装置。
  23. 【請求項23】 前記記録ヘッドは、熱エネルギ−を利
    用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに
    与える熱エネルギ−を発生するための電気熱変換体を備
    えているインクジェット記録ヘッドである請求項20乃
    至22のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  24. 【請求項24】 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体
    によって印加される熱エネルギ−により生じる膜沸騰に
    よる気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利用し
    て、吐出口よりインクを吐出させるものである請求項2
    3記載のインクジェット記録装置。
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JP2010284833A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Riso Kagaku Corp インクジェット方式画像形成装置
JP2015039772A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、印刷方法、シリアルプリンター
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