JPH0557865A - 化粧材及び化粧材の製造方法 - Google Patents
化粧材及び化粧材の製造方法Info
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- JPH0557865A JPH0557865A JP24527791A JP24527791A JPH0557865A JP H0557865 A JPH0557865 A JP H0557865A JP 24527791 A JP24527791 A JP 24527791A JP 24527791 A JP24527791 A JP 24527791A JP H0557865 A JPH0557865 A JP H0557865A
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- matte
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 絵柄模様の任意の部分と絵柄層の上に設けた
紫外線硬化型樹脂層の表面の絵柄模様の任意の部分と対
応する部分のみを艶消しに形成した化粧材を提供し、該
化粧材を確実に効率良く製造するための化粧材の製造方
法を提供する。 【構成】 基材シート2の表面に、紫外線硬化抑制剤を
含有せしめた艶消絵柄部5を有する絵柄層3を設けた
後、紫外線硬化型樹脂を該絵柄層3の表面側に塗工し紫
外線を照射して該樹脂層4を硬化させ、紫外線硬化型樹
脂層4の表面の艶消絵柄部に対応する部分6のみを艶消
状に形成する。
紫外線硬化型樹脂層の表面の絵柄模様の任意の部分と対
応する部分のみを艶消しに形成した化粧材を提供し、該
化粧材を確実に効率良く製造するための化粧材の製造方
法を提供する。 【構成】 基材シート2の表面に、紫外線硬化抑制剤を
含有せしめた艶消絵柄部5を有する絵柄層3を設けた
後、紫外線硬化型樹脂を該絵柄層3の表面側に塗工し紫
外線を照射して該樹脂層4を硬化させ、紫外線硬化型樹
脂層4の表面の艶消絵柄部に対応する部分6のみを艶消
状に形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種建材や家具等の表面
仕上げに用いられる化粧材及び化粧材の製造方法に関す
る。
仕上げに用いられる化粧材及び化粧材の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から化粧材として、ポリ塩化ビニル
フィルム等の基材の表面に木目や石目等の模様を施し
て、実際の木や石の質感を付与したものが、建材や家具
の表面等に貼着して意匠性を付与するために広く用いら
れている。例えば木目調化粧材の場合、1)着色熱可塑
性樹脂シートの表面に木目模様を印刷形成し、次いで該
印刷層に透明なトップフィルム層を設け、更に上記トッ
プフィルム層の上に部分的に凹陥部を形成したものがあ
るが、この化粧材は導管部に相当する部分として凹陥部
が形成されているものの、木目導管模様が印刷されてい
ないため、実際の木の質感とかなり異なる外観を呈する
もであった。それを改良したものとして、例えば、2)
着色熱可塑性樹脂シートの表面に木目模様の印刷層を形
成し、次いで該印刷層に透明なトップフィルム層を設
け、更に上記トップフィルム層面に導管模様の凸部を形
成し該凸部にインキを付着させた導管エンボス版を用
い、所謂バレープリント法によって着色された凹部をト
ップフィルム層の表面に形成したものや、3)上記1)
の化粧材の凹陥部に着色インキを充填したもの等が知ら
れている。しかしながら、上記化粧材は木目模様と導管
部の凹部が、別々の工程で形成されているために、両者
が正確に同調していないので、本物の木と風合が異なる
という問題があった。この問題を解決するために次のよ
うな手段が提案されている。
フィルム等の基材の表面に木目や石目等の模様を施し
て、実際の木や石の質感を付与したものが、建材や家具
の表面等に貼着して意匠性を付与するために広く用いら
れている。例えば木目調化粧材の場合、1)着色熱可塑
性樹脂シートの表面に木目模様を印刷形成し、次いで該
印刷層に透明なトップフィルム層を設け、更に上記トッ
プフィルム層の上に部分的に凹陥部を形成したものがあ
るが、この化粧材は導管部に相当する部分として凹陥部
が形成されているものの、木目導管模様が印刷されてい
ないため、実際の木の質感とかなり異なる外観を呈する
もであった。それを改良したものとして、例えば、2)
着色熱可塑性樹脂シートの表面に木目模様の印刷層を形
成し、次いで該印刷層に透明なトップフィルム層を設
け、更に上記トップフィルム層面に導管模様の凸部を形
成し該凸部にインキを付着させた導管エンボス版を用
い、所謂バレープリント法によって着色された凹部をト
ップフィルム層の表面に形成したものや、3)上記1)
の化粧材の凹陥部に着色インキを充填したもの等が知ら
れている。しかしながら、上記化粧材は木目模様と導管
部の凹部が、別々の工程で形成されているために、両者
が正確に同調していないので、本物の木と風合が異なる
という問題があった。この問題を解決するために次のよ
うな手段が提案されている。
【0003】例えば、4)紫外線透過性のシート等の基
材に紫外線不透過の印刷模様を設け、印刷模様の上に紫
外線硬化型のポリエステル樹脂塗料を塗布し、該塗布面
の反対側から紫外線を照射して、紫外線不透過部分以外
の樹脂を硬化させ、上記樹脂が硬化収縮する際未硬化の
紫外線不透過部分の樹脂を引っ張って陥没させるのを利
用して凹部を形成し、表面の凹み模様が木目導管の印刷
模様に同調した木目導管として形成する方法(特公昭5
1−23538号公報)や、5)離型性を有する透明フ
ィルムに光遮光性を有する絵柄模様を施し、その上に紫
外線硬化型樹脂塗料を塗布した後に透明フィルムの側か
ら紫外線の第1次照射を行って該塗料を一部硬化させ、
次いで該フィルムを光遮蔽性を有する基材にその塗料塗
布面を該基材に向けて圧着被覆した後、透明フィルムの
側から紫外線の第2次照射を行って樹脂塗料層の硬化を
略完結させ、絵柄模様の下側の樹脂がその周囲の硬化の
速い部分に引き寄せられて凹部を形成し、透明フィルム
を剥離すると絵柄模様が前記樹脂層表面に転写され、且
つその転写部分が凹部となり絵柄模様と凹部が同調した
意匠を付与したもの(特公平1−34667号公報)等
がある。
材に紫外線不透過の印刷模様を設け、印刷模様の上に紫
外線硬化型のポリエステル樹脂塗料を塗布し、該塗布面
の反対側から紫外線を照射して、紫外線不透過部分以外
の樹脂を硬化させ、上記樹脂が硬化収縮する際未硬化の
紫外線不透過部分の樹脂を引っ張って陥没させるのを利
用して凹部を形成し、表面の凹み模様が木目導管の印刷
模様に同調した木目導管として形成する方法(特公昭5
1−23538号公報)や、5)離型性を有する透明フ
ィルムに光遮光性を有する絵柄模様を施し、その上に紫
外線硬化型樹脂塗料を塗布した後に透明フィルムの側か
ら紫外線の第1次照射を行って該塗料を一部硬化させ、
次いで該フィルムを光遮蔽性を有する基材にその塗料塗
布面を該基材に向けて圧着被覆した後、透明フィルムの
側から紫外線の第2次照射を行って樹脂塗料層の硬化を
略完結させ、絵柄模様の下側の樹脂がその周囲の硬化の
速い部分に引き寄せられて凹部を形成し、透明フィルム
を剥離すると絵柄模様が前記樹脂層表面に転写され、且
つその転写部分が凹部となり絵柄模様と凹部が同調した
意匠を付与したもの(特公平1−34667号公報)等
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本物の木肌
表面は導管部が単に凹部として形成されているものでは
なく、実際の木の導管部には艶の変化があり、他の部分
に対し艶消状に形成されている。それに対し上記4)や
5)の化粧材は導管部が単に凹部として形成されるのに
すぎず、表面の艶の変化は表現されず、実際の木肌の表
面とは性状が異なるものである。そこで、化粧材におい
て表面に艶の変化を与える手段として、艶調整層を表面
に形成したり、表面の紫外線硬化型樹脂を硬化させる際
に賦型フィルム等を該樹脂に接触させた状態で硬化さ
せ、賦型フィルム表面の形状を転移して表面に艶消部を
形成する方法等が知られている。しかしながら、これら
の手段では絵柄に対して艶消部の見当を合わせて位置合
わせを行うものの、絵柄と表面の艶消部の位置を正確に
同調させることは困難であった。このように従来の化粧
材の製造方法では、絵柄に表面の艶消部を正確に同調さ
せる適当な手段がなく、従って絵柄と表面の艶の状態を
正確に同調させた化粧材はなかった。本発明は上記従来
技術の欠点を解消しようとするもので、即ち絵柄の所望
の部分と該絵柄の上に設けた表面層の艶消部の位置が正
確に同調している化粧材を提供すること、及び該化粧材
を確実に提供する化粧材の製造方法を提供することを目
的とするものである。
表面は導管部が単に凹部として形成されているものでは
なく、実際の木の導管部には艶の変化があり、他の部分
に対し艶消状に形成されている。それに対し上記4)や
5)の化粧材は導管部が単に凹部として形成されるのに
すぎず、表面の艶の変化は表現されず、実際の木肌の表
面とは性状が異なるものである。そこで、化粧材におい
て表面に艶の変化を与える手段として、艶調整層を表面
に形成したり、表面の紫外線硬化型樹脂を硬化させる際
に賦型フィルム等を該樹脂に接触させた状態で硬化さ
せ、賦型フィルム表面の形状を転移して表面に艶消部を
形成する方法等が知られている。しかしながら、これら
の手段では絵柄に対して艶消部の見当を合わせて位置合
わせを行うものの、絵柄と表面の艶消部の位置を正確に
同調させることは困難であった。このように従来の化粧
材の製造方法では、絵柄に表面の艶消部を正確に同調さ
せる適当な手段がなく、従って絵柄と表面の艶の状態を
正確に同調させた化粧材はなかった。本発明は上記従来
技術の欠点を解消しようとするもので、即ち絵柄の所望
の部分と該絵柄の上に設けた表面層の艶消部の位置が正
確に同調している化粧材を提供すること、及び該化粧材
を確実に提供する化粧材の製造方法を提供することを目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明化粧材は、少なく
とも基材と該基材表面に形成された絵柄層と該絵柄層の
表面側に設けられた紫外線硬化型樹脂層とを有する化粧
材において、上記絵柄層の少なくとも一部に紫外線硬化
抑制剤を含有する艶消絵柄部を有し、該絵柄層の上から
紫外線硬化型樹脂を塗工して硬化させて形成した紫外線
硬化型樹脂層が設けられてなり、上記紫外線硬化型樹脂
層表面の艶消絵柄部に対応する部分が艶消状に形成され
ているものである。又、本発明化粧材の製造方法は、基
材表面に紫外線硬化抑制剤を含有せしめたインキを用い
て設けた艶消絵柄部を有する絵柄層を設け、該絵柄層の
表面側に紫外線硬化型樹脂を塗工して紫外線を照射して
硬化させ、紫外線硬化型樹脂層表面の上記絵柄層の艶消
絵柄部に対応する部分のみを艶消状に形成する方法であ
る。
とも基材と該基材表面に形成された絵柄層と該絵柄層の
表面側に設けられた紫外線硬化型樹脂層とを有する化粧
材において、上記絵柄層の少なくとも一部に紫外線硬化
抑制剤を含有する艶消絵柄部を有し、該絵柄層の上から
紫外線硬化型樹脂を塗工して硬化させて形成した紫外線
硬化型樹脂層が設けられてなり、上記紫外線硬化型樹脂
層表面の艶消絵柄部に対応する部分が艶消状に形成され
ているものである。又、本発明化粧材の製造方法は、基
材表面に紫外線硬化抑制剤を含有せしめたインキを用い
て設けた艶消絵柄部を有する絵柄層を設け、該絵柄層の
表面側に紫外線硬化型樹脂を塗工して紫外線を照射して
硬化させ、紫外線硬化型樹脂層表面の上記絵柄層の艶消
絵柄部に対応する部分のみを艶消状に形成する方法であ
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基き詳細に説
明する。図面は本発明の1実施例を示し、図1は本発明
化粧材の1例の縦断面を示す断面図であり、図2は本発
明化粧材の他の例の縦断面を示す断面図である。本発明
化粧材1は図1に示すように、基材2と該基材2の表面
に形成された絵柄層3と該絵柄層3の表面側に設けられ
た紫外線硬化型樹脂層4とからなる化粧材において、上
記絵柄層3の少なくとも一部に紫外線硬化抑制剤を含有
せしめたインキを用いて艶消絵柄部5を設けた後、紫外
線硬化型樹脂を硬化させて紫外線硬化型樹脂層4を設
け、上記紫外線硬化型樹脂層4の表面の艶消絵柄部5に
対応する部分6が艶消状に形成されているものである。
本発明化粧材は、図1に示すように絵柄層3は艶消絵柄
部5のみでもよいが、図2に示すように絵柄層3の一部
に艶消絵柄部5を設け、該艶消絵柄部5以外の部分を紫
外線硬化抑制剤を含まない通常の絵柄層7から形成して
もよい。
明する。図面は本発明の1実施例を示し、図1は本発明
化粧材の1例の縦断面を示す断面図であり、図2は本発
明化粧材の他の例の縦断面を示す断面図である。本発明
化粧材1は図1に示すように、基材2と該基材2の表面
に形成された絵柄層3と該絵柄層3の表面側に設けられ
た紫外線硬化型樹脂層4とからなる化粧材において、上
記絵柄層3の少なくとも一部に紫外線硬化抑制剤を含有
せしめたインキを用いて艶消絵柄部5を設けた後、紫外
線硬化型樹脂を硬化させて紫外線硬化型樹脂層4を設
け、上記紫外線硬化型樹脂層4の表面の艶消絵柄部5に
対応する部分6が艶消状に形成されているものである。
本発明化粧材は、図1に示すように絵柄層3は艶消絵柄
部5のみでもよいが、図2に示すように絵柄層3の一部
に艶消絵柄部5を設け、該艶消絵柄部5以外の部分を紫
外線硬化抑制剤を含まない通常の絵柄層7から形成して
もよい。
【0007】上記基材2の材質は紫外線照射時に発生す
る熱により変形しないものであれば何れでもよく、例え
ばポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ABS、ポリスチレン等の樹脂シート又は
フィルム、紙、木板、陶磁器硝子等のセラミックス板、
鉄板、アルミニウム板、塩化ビニル被覆鋼板等の金属板
等が使用できる。基材2がシートの場合の厚みは25〜
300μmが好ましい。
る熱により変形しないものであれば何れでもよく、例え
ばポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ABS、ポリスチレン等の樹脂シート又は
フィルム、紙、木板、陶磁器硝子等のセラミックス板、
鉄板、アルミニウム板、塩化ビニル被覆鋼板等の金属板
等が使用できる。基材2がシートの場合の厚みは25〜
300μmが好ましい。
【0008】絵柄層3は目的に応じ任意の絵柄を適宜選
定し設けることができ、絵柄の艶消状に形成したい部分
に紫外線硬化抑制剤を含有する艶消絵柄部5を印刷等の
任意の手段により形成する。絵柄層3及び艶消絵柄部5
の厚みは0.1〜10μmが好ましい。又、絵柄層3の
艶消絵柄部5以外の絵柄層7は従来公知のこの種化粧材
の絵柄層に用いられるインキ(紫外線硬化抑制剤を含ま
ないインキ)を用いて印刷形成することができる。本件
発明による艶消効果の応用例(絵柄)としては、木目板
の導管溝、腐食模様を有する金属板の腐食模様、トラバ
ーチン大理石板の凹陥部、等が視覚効果(実物再現)上
有効である。艶消絵柄部5を形成するインキとしては、
ビヒクルと紫外線硬化抑制剤に、必要に応じ顔料、染料
等の着色剤、体質顔料、艶消材(体質顔料を兼ねる場合
もある)、溶剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等を適
宜混合したものが用いられる。艶消絵柄部を構成するイ
ンキは、例えば次のような組成からなる(部は重量部を
表す)。
定し設けることができ、絵柄の艶消状に形成したい部分
に紫外線硬化抑制剤を含有する艶消絵柄部5を印刷等の
任意の手段により形成する。絵柄層3及び艶消絵柄部5
の厚みは0.1〜10μmが好ましい。又、絵柄層3の
艶消絵柄部5以外の絵柄層7は従来公知のこの種化粧材
の絵柄層に用いられるインキ(紫外線硬化抑制剤を含ま
ないインキ)を用いて印刷形成することができる。本件
発明による艶消効果の応用例(絵柄)としては、木目板
の導管溝、腐食模様を有する金属板の腐食模様、トラバ
ーチン大理石板の凹陥部、等が視覚効果(実物再現)上
有効である。艶消絵柄部5を形成するインキとしては、
ビヒクルと紫外線硬化抑制剤に、必要に応じ顔料、染料
等の着色剤、体質顔料、艶消材(体質顔料を兼ねる場合
もある)、溶剤、安定剤、可塑剤、触媒、硬化剤等を適
宜混合したものが用いられる。艶消絵柄部を構成するイ
ンキは、例えば次のような組成からなる(部は重量部を
表す)。
【0009】 艶消絵柄部のインキ組成例 ・ビヒクル 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 (塩ビ/酢ビ=83/17〜90/10、重合度430〜800) 14部 ・トルエン 25部 ・メチルエチルケトン 55部 ・メチルイソブチルケトン 5部 ・添加剤(塩ビ安定剤、分散剤等) 1部 ・シリカ、体質顔料、着色顔料等 適宜 ・紫外線硬化抑制剤 2〜20部
【0010】本発明は紫外線硬化抑制剤を含有せしめた
艶消絵柄部5を形成することが重要である。艶消絵柄部
5に含まれる紫外線硬化抑制剤が、絵柄層3の表面側に
塗工する紫外線硬化型樹脂の硬化を阻害して、紫外線硬
化型樹脂層4表面の艶消絵柄部5に対応する部分6のみ
を艶消状にすることができる。上記紫外線硬化抑制剤は
紫外線硬化型樹脂の重合反応を阻害するものであればよ
く、例えば重合禁止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤及び
光安定剤等を用いることができる。紫外線硬化抑制剤の
添加量はインキ100重量部に対し2〜20重量部が好
ましい。
艶消絵柄部5を形成することが重要である。艶消絵柄部
5に含まれる紫外線硬化抑制剤が、絵柄層3の表面側に
塗工する紫外線硬化型樹脂の硬化を阻害して、紫外線硬
化型樹脂層4表面の艶消絵柄部5に対応する部分6のみ
を艶消状にすることができる。上記紫外線硬化抑制剤は
紫外線硬化型樹脂の重合反応を阻害するものであればよ
く、例えば重合禁止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤及び
光安定剤等を用いることができる。紫外線硬化抑制剤の
添加量はインキ100重量部に対し2〜20重量部が好
ましい。
【0011】上記紫外線硬化抑制剤として用いられる重
合禁止剤としては、ハイドロキノン、メトキノン、トル
キノン、メチルハイドロキノン、ターシャリーブチルハ
イドロキノン、チオジフェニルアミン、N,N ′ジ-2- ナ
フチル-P- フェニルジアミン、N-ニトロソフェニルヒド
ロキシルアミンのアルミニウム塩、ジイソプロピルキサ
ントジサルファイド、ソジウムジメチルジチオカルバメ
ート等が挙げられ、又、酸化防止剤としては、2,6-ジタ
ーシャリーブチル-P- クレゾールに代表されるフェノー
ル誘導体系酸化防止剤、ジラウリルチオプロピオネー
ト、ジラウリルチオプロピオネート等のチオアルキレー
ト系酸化防止剤、N-フェニル- β- ナフチルアミンに代
表されるアミン系酸化防止剤やその他、2-メルカプトベ
ンズイミダゾール、ニッケルジブチルチオカルバメー
ト、アルキルフェニルフォスファイト等の酸化防止剤が
挙げられ、又、紫外線吸収剤としては、2-4-ジヒドロキ
シベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メチルベンゾフェ
ノン、2-ヒドロキシ-4-n- オクトキシベンゾフェノン等
のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、P-t-ブチルフェニル
サリシネート、2,4-ジ-t- ブチルフェニル-3,5- ジ-t-
ブチル-4′- ヒドロキシベンゾエート等のサリシレート
系紫外線吸収剤等が挙げられる。
合禁止剤としては、ハイドロキノン、メトキノン、トル
キノン、メチルハイドロキノン、ターシャリーブチルハ
イドロキノン、チオジフェニルアミン、N,N ′ジ-2- ナ
フチル-P- フェニルジアミン、N-ニトロソフェニルヒド
ロキシルアミンのアルミニウム塩、ジイソプロピルキサ
ントジサルファイド、ソジウムジメチルジチオカルバメ
ート等が挙げられ、又、酸化防止剤としては、2,6-ジタ
ーシャリーブチル-P- クレゾールに代表されるフェノー
ル誘導体系酸化防止剤、ジラウリルチオプロピオネー
ト、ジラウリルチオプロピオネート等のチオアルキレー
ト系酸化防止剤、N-フェニル- β- ナフチルアミンに代
表されるアミン系酸化防止剤やその他、2-メルカプトベ
ンズイミダゾール、ニッケルジブチルチオカルバメー
ト、アルキルフェニルフォスファイト等の酸化防止剤が
挙げられ、又、紫外線吸収剤としては、2-4-ジヒドロキ
シベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4- メチルベンゾフェ
ノン、2-ヒドロキシ-4-n- オクトキシベンゾフェノン等
のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、P-t-ブチルフェニル
サリシネート、2,4-ジ-t- ブチルフェニル-3,5- ジ-t-
ブチル-4′- ヒドロキシベンゾエート等のサリシレート
系紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0012】艶消絵柄部5を形成するインキに用いられ
るビヒクルは、熱可塑性樹脂の中から適宜選択すること
ができる。このビヒクルとして使用する熱可塑性樹脂は
例えば、エチルセルロース、硝酸セルロース、酢酸セル
ロース、エチルヒドロキシルエチルセルロース、セルロ
ースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、
ポリスチレン、ポリαメチルスチレン等のスチレン樹脂
又はスチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
メタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアク
リル酸ブチル等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビ
ニルブチラール等のビニル重合体、ロジン、ロジン変成
マレイン酸樹脂、ロジン変成フェノール樹脂、重合ロジ
ン等のロジンエステル樹脂、クマロン樹脂、ビニルトル
エン樹脂、ポリアミド樹脂等の天然又は合成樹脂が挙げ
られる。なかでも塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が好
ましい。
るビヒクルは、熱可塑性樹脂の中から適宜選択すること
ができる。このビヒクルとして使用する熱可塑性樹脂は
例えば、エチルセルロース、硝酸セルロース、酢酸セル
ロース、エチルヒドロキシルエチルセルロース、セルロ
ースアセテートプロピオネート等のセルロース誘導体、
ポリスチレン、ポリαメチルスチレン等のスチレン樹脂
又はスチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリ
メタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアク
リル酸ブチル等のアクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビ
ニルブチラール等のビニル重合体、ロジン、ロジン変成
マレイン酸樹脂、ロジン変成フェノール樹脂、重合ロジ
ン等のロジンエステル樹脂、クマロン樹脂、ビニルトル
エン樹脂、ポリアミド樹脂等の天然又は合成樹脂が挙げ
られる。なかでも塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が好
ましい。
【0013】上記ビヒクルに添加する顔料は、通常使用
される有機又は無機系の顔料が使用できる。例えば、シ
リカ、体質顔料、ポリアゾ系顔料、イソインドリノン系
顔料、ポリアゾ系赤色顔料、キナクリドン系顔料、ペリ
レン系顔料、カーボンブラックが挙げられる。又、より
艶消効果を高める為には、艶消剤(体質顔料の機能を兼
ねてもよい)として、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、アルミナ、樹脂ビーズ、等の粒径0.1〜10
μm位の微粒子を添加するとよい。
される有機又は無機系の顔料が使用できる。例えば、シ
リカ、体質顔料、ポリアゾ系顔料、イソインドリノン系
顔料、ポリアゾ系赤色顔料、キナクリドン系顔料、ペリ
レン系顔料、カーボンブラックが挙げられる。又、より
艶消効果を高める為には、艶消剤(体質顔料の機能を兼
ねてもよい)として、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、アルミナ、樹脂ビーズ、等の粒径0.1〜10
μm位の微粒子を添加するとよい。
【0014】紫外線硬化型樹脂層4は、絵柄層3を保護
し化粧材表面の艶を調節するために設けるもので、紫外
線硬化型樹脂層4を構成する紫外線硬化型樹脂の材質
は、アクリロイル基(メタクリロイル基も含む)を有す
るプレポリマー、オリゴマーにアクリレート(メタクリ
レート)単量体を適宜混合したものに光重合開始剤を添
加した組成物が用いられる。紫外線硬化型樹脂層4を構
成する紫外線硬化型樹脂の組成例を以下に示す(部は重
量部を表す)。
し化粧材表面の艶を調節するために設けるもので、紫外
線硬化型樹脂層4を構成する紫外線硬化型樹脂の材質
は、アクリロイル基(メタクリロイル基も含む)を有す
るプレポリマー、オリゴマーにアクリレート(メタクリ
レート)単量体を適宜混合したものに光重合開始剤を添
加した組成物が用いられる。紫外線硬化型樹脂層4を構
成する紫外線硬化型樹脂の組成例を以下に示す(部は重
量部を表す)。
【0015】 紫外線硬化型樹脂の組成例 ・プレポリマー又はオリゴマー (無黄変ウレタンアクリレート、数平均分子量1000〜4000) 50部 ・多官能アクリレートモノマー 10部 ・2官能アクリレートモノマー 20部 ・単官能アクリレートモノマー 20部 ・光重合開始剤 5部 ・塗料添加剤 若干量 ・艶消剤 10部 上記プレポリマー、オリゴマーの例としては、不飽和ジ
カルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不飽和ポリエ
ステル類、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリ
レート、ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレ
ート、ポリオールアクリレート、メラミンアクリレート
等のアクリレート(メタクリレート)類等がある。プレ
ポリマー又はオリゴマーとしては、厚塗時のソリ、亀
裂、等の防止、或いは曲げ加工等の後加工適性の付与等
の理由から、数平均分子量1000〜4000(特に好
ましくは1500〜3000)の無黄変ウレタンアクリ
レートが好ましく、樹脂量の10〜90重量%程度、よ
り好ましくは30〜80重量%使用するのが望ましい。
カルボン酸と多価アルコールの縮合物等の不飽和ポリエ
ステル類、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリ
レート、ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレ
ート、ポリオールアクリレート、メラミンアクリレート
等のアクリレート(メタクリレート)類等がある。プレ
ポリマー又はオリゴマーとしては、厚塗時のソリ、亀
裂、等の防止、或いは曲げ加工等の後加工適性の付与等
の理由から、数平均分子量1000〜4000(特に好
ましくは1500〜3000)の無黄変ウレタンアクリ
レートが好ましく、樹脂量の10〜90重量%程度、よ
り好ましくは30〜80重量%使用するのが望ましい。
【0016】又、上記単量体は単官能、二官能及び多官
能のものがあり、適宜使用する。単官能アクリレートの
例としては、メチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリルレート、メトキシエチ
ルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、2−メ
トキシエトキシエチルアクリレート、2−エトキシエト
キシエチルアクリレート、メトキシブチルアクリレー
ト、フェノキシエチルアクリレート、イソデシルアクリ
レート、n−ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルア
クリレート、シクロペンテニールアクリレート、ステア
リルアクリレート、ラウリルアクリレート等のアクリル
酸エステル類、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル
アクリレート、2−(N、N−ジエチルアミノ)エチル
アクリレート、2−(N、N−ジベンジルアミノ)エチ
ルアクリレート、2−(N、N−ジエチルアミノ)プロ
ピルアクリルレート等の不飽和酸の置換アミノアルコー
ルエステル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等の
不飽和カルボン酸アミド、その他グリシジルアクリレー
ト、アリルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒ
ドロキシルエチルアクリロイルホスフェート、テトラヒ
ドロフルフリール誘導体のアクリレート等が挙げられ
る。
能のものがあり、適宜使用する。単官能アクリレートの
例としては、メチルアクリレート、ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリルレート、メトキシエチ
ルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、2−メ
トキシエトキシエチルアクリレート、2−エトキシエト
キシエチルアクリレート、メトキシブチルアクリレー
ト、フェノキシエチルアクリレート、イソデシルアクリ
レート、n−ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルア
クリレート、シクロペンテニールアクリレート、ステア
リルアクリレート、ラウリルアクリレート等のアクリル
酸エステル類、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル
アクリレート、2−(N、N−ジエチルアミノ)エチル
アクリレート、2−(N、N−ジベンジルアミノ)エチ
ルアクリレート、2−(N、N−ジエチルアミノ)プロ
ピルアクリルレート等の不飽和酸の置換アミノアルコー
ルエステル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等の
不飽和カルボン酸アミド、その他グリシジルアクリレー
ト、アリルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒ
ドロキシルエチルアクリロイルホスフェート、テトラヒ
ドロフルフリール誘導体のアクリレート等が挙げられ
る。
【0017】2官能アクリレートとしては、エチレング
リコールジアクリレート、プロピレングリコールジアク
リレート、1,3ブタンジオールジアクリレート、1,
4ブタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリ
エチレングリコールジアクリレート、トリプロピレング
リコールジアクリレート、トリメチロールプロパンジア
クリレート、ポリエチレングリコール200ジアクリレ
ート、ポリエチレングリコール400ジアクリレート、
ポリエチレングリコール600ジアクリレート、ヒドロ
キシビバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアク
リレート、ビス(アクリロキシエトキシ)ビスフェノー
ルA、ビス(アクリロキシポリエトキシ)ビスフェノー
ルA、ビス(アクリロキシポリエトキシ)テトラブロモ
ビスフェノールA、1,3ビス(ヒドロキシエチル)
5,5−ジメチルヒダントイン、3−メチルペンタンジ
オールジアクリレート、ヒドロキシビバリン酸エステル
ネオペンチルグリコール誘導体のジアクリレート等が挙
げられる。
リコールジアクリレート、プロピレングリコールジアク
リレート、1,3ブタンジオールジアクリレート、1,
4ブタンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリ
エチレングリコールジアクリレート、トリプロピレング
リコールジアクリレート、トリメチロールプロパンジア
クリレート、ポリエチレングリコール200ジアクリレ
ート、ポリエチレングリコール400ジアクリレート、
ポリエチレングリコール600ジアクリレート、ヒドロ
キシビバリン酸エステルネオペンチルグリコールジアク
リレート、ビス(アクリロキシエトキシ)ビスフェノー
ルA、ビス(アクリロキシポリエトキシ)ビスフェノー
ルA、ビス(アクリロキシポリエトキシ)テトラブロモ
ビスフェノールA、1,3ビス(ヒドロキシエチル)
5,5−ジメチルヒダントイン、3−メチルペンタンジ
オールジアクリレート、ヒドロキシビバリン酸エステル
ネオペンチルグリコール誘導体のジアクリレート等が挙
げられる。
【0018】3官能以上の多官能アクリレートとして
は、トリメチレングリコールトリアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、トリス(2−ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトール
モノヒドロキシペンタアクリレート等が挙げられる。
は、トリメチレングリコールトリアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリアクリレート、トリス(2−ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、ペン
タエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリス
リトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトール
モノヒドロキシペンタアクリレート等が挙げられる。
【0019】上記アクリレートに添加する光開始剤とし
ては、アセトフェノン、2,2 ′−ジエトキシアセトフェ
ノン、p-ジメチルアセトフェノン、p - ジメチルアミノ
プロピオフェノン、ベンゾフェノン、2-クロロベンゾフ
ェノン、p,p ′- ジクロロベンゾフェノン、p,p ′ビス
ジエチルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベン
ジル、ベンゾイン、ベンゾインジメチルエーテル、ベン
ゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、ベンゾイン−n-プロピルエーテル、ベンゾインイソ
ブチルエーテル、ベンゾイン−n-ブチルエーテル、ベン
ジルジメチルケタール、テトラメチルチウラムモノサル
ファイド、チオキサントン、p-クロロチオキサントン、
2-メチルチオキサントン、アゾビスイソブチロニトリ
ル、ベンゾインパーオキサイド、ジ-ter- ブチルパーオ
キサイド、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2-ヒドロキシ-2- メチル-1- フェニル-1- オン、1-
(4- イソプロピルフェニル)-2-ヒドロキシル-2- メチル
プロパン-1-オン、メチルベンゾイルフォーメート等が
挙げられる。光開始材の添加量は0.5〜10PHR程
度が好ましい。
ては、アセトフェノン、2,2 ′−ジエトキシアセトフェ
ノン、p-ジメチルアセトフェノン、p - ジメチルアミノ
プロピオフェノン、ベンゾフェノン、2-クロロベンゾフ
ェノン、p,p ′- ジクロロベンゾフェノン、p,p ′ビス
ジエチルアミノベンゾフェノン、ミヒラーケトン、ベン
ジル、ベンゾイン、ベンゾインジメチルエーテル、ベン
ゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、ベンゾイン−n-プロピルエーテル、ベンゾインイソ
ブチルエーテル、ベンゾイン−n-ブチルエーテル、ベン
ジルジメチルケタール、テトラメチルチウラムモノサル
ファイド、チオキサントン、p-クロロチオキサントン、
2-メチルチオキサントン、アゾビスイソブチロニトリ
ル、ベンゾインパーオキサイド、ジ-ter- ブチルパーオ
キサイド、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2-ヒドロキシ-2- メチル-1- フェニル-1- オン、1-
(4- イソプロピルフェニル)-2-ヒドロキシル-2- メチル
プロパン-1-オン、メチルベンゾイルフォーメート等が
挙げられる。光開始材の添加量は0.5〜10PHR程
度が好ましい。
【0020】本発明で使用する紫外線硬化型樹脂は、必
要に応じ上記組成物に艶消剤や塗料添加剤を添加するこ
とができる。又、上記紫外線硬化型樹脂組成物に、紫外
線硬化抑制剤を添加して、紫外線硬化型樹脂層4全体の
艶を調節することもできる。上記の艶消剤としては、シ
リカ、 SiO2 系の未処理もしくは有機処理の艶消剤、Si
O2 、Al2 O3 、MgO、CaCO3 、タルク、クレ
ー、アルミナ等の種々の無機系艶消剤、ポリエチレン、
ポリプロピレン、架橋スチレン、アクリル、ポリテトラ
フルオロエチレン等のプラスチック系ビーズ等の微粉末
系艶消剤等が挙げられ、艶消剤は通常10PHR程度使
用するのが好ましい。又、塗料添加剤としてはワックス
等が挙げられる。
要に応じ上記組成物に艶消剤や塗料添加剤を添加するこ
とができる。又、上記紫外線硬化型樹脂組成物に、紫外
線硬化抑制剤を添加して、紫外線硬化型樹脂層4全体の
艶を調節することもできる。上記の艶消剤としては、シ
リカ、 SiO2 系の未処理もしくは有機処理の艶消剤、Si
O2 、Al2 O3 、MgO、CaCO3 、タルク、クレ
ー、アルミナ等の種々の無機系艶消剤、ポリエチレン、
ポリプロピレン、架橋スチレン、アクリル、ポリテトラ
フルオロエチレン等のプラスチック系ビーズ等の微粉末
系艶消剤等が挙げられ、艶消剤は通常10PHR程度使
用するのが好ましい。又、塗料添加剤としてはワックス
等が挙げられる。
【0021】本発明化粧材を製造するにあたっては、先
ず基材2の表面に絵柄層3を設ける。絵柄層3は所望の
絵柄を前述したインキを用い、グラビア、オフセット、
シルクスクリーン等による直刷り、又は転写シートを用
いた転写印刷等の公知の印刷方法により設けることがで
き、紫外線硬化型樹脂層4の表面を艶消に形成する部分
に前述の紫外線硬化抑制剤を含むインキを用いて公知の
印刷等の手段により艶消絵柄部5と通常の絵柄層7から
なる絵柄層3を形成する。次に紫外線硬化型樹脂を上記
絵柄層3の表面側から塗工し、紫外線を照射して硬化さ
せる。紫外線硬化型樹脂の塗工には公知の各種塗工方
法、例えばロールコート、カーテンフローコート、ワイ
ヤーバーコート、リバースコート、グラビアコート、グ
ラビアリバースコート、エアーナイフコート、キスコー
ト、ブレードコート、スムーズコート、コンマコート等
が用いられ、塗工厚みは硬化時で2〜100μm程度に
設けるのが好ましい。又、紫外線の照射は、超高圧水銀
燈、高圧水銀燈、低圧水銀燈、カーボンアーク、ブラッ
クライトランプ、メタルハライドランプ等を光源として
発生する紫外線を用いて行うことができる。尚、紫外線
の照射は数回に分けて行うこともできる。
ず基材2の表面に絵柄層3を設ける。絵柄層3は所望の
絵柄を前述したインキを用い、グラビア、オフセット、
シルクスクリーン等による直刷り、又は転写シートを用
いた転写印刷等の公知の印刷方法により設けることがで
き、紫外線硬化型樹脂層4の表面を艶消に形成する部分
に前述の紫外線硬化抑制剤を含むインキを用いて公知の
印刷等の手段により艶消絵柄部5と通常の絵柄層7から
なる絵柄層3を形成する。次に紫外線硬化型樹脂を上記
絵柄層3の表面側から塗工し、紫外線を照射して硬化さ
せる。紫外線硬化型樹脂の塗工には公知の各種塗工方
法、例えばロールコート、カーテンフローコート、ワイ
ヤーバーコート、リバースコート、グラビアコート、グ
ラビアリバースコート、エアーナイフコート、キスコー
ト、ブレードコート、スムーズコート、コンマコート等
が用いられ、塗工厚みは硬化時で2〜100μm程度に
設けるのが好ましい。又、紫外線の照射は、超高圧水銀
燈、高圧水銀燈、低圧水銀燈、カーボンアーク、ブラッ
クライトランプ、メタルハライドランプ等を光源として
発生する紫外線を用いて行うことができる。尚、紫外線
の照射は数回に分けて行うこともできる。
【0022】本発明において、紫外線硬化型樹脂層の表
面の艶消絵柄部5に対応する部分6の艶消状態は、艶消
絵柄部5のインキの膜厚、紫外線硬化抑制剤の添加量等
により変えることができる。紫外線硬化型樹脂層4の艶
消絵柄部5に対応する部分6の艶消状態が他の部分より
低光沢となる理由としては、紫外線硬化時に該部分6の
紫外線硬化型樹脂が艶消し絵柄部5に含まれる紫外線硬
化抑制剤の影響を受け、樹脂の硬化が遅延し含有する艶
消剤のリフティング及び凝集効果が大となっているため
と推定される。本発明化粧材1の艶消部(艶消絵柄に対
応する部分6)は、表面が凹状にならずに平坦な状態の
まま、艶のみが変化して艶消状となる。本発明化粧材の
製造方法は上述した木目調の化粧材の製造に最適に用い
られるが、特に木目調化粧材に限定されず、絵柄層の任
意の部分に対応する表面を艶消状に同調させて化粧材を
製造する場合であれば、どのような絵柄であっても良好
に適用することができる。
面の艶消絵柄部5に対応する部分6の艶消状態は、艶消
絵柄部5のインキの膜厚、紫外線硬化抑制剤の添加量等
により変えることができる。紫外線硬化型樹脂層4の艶
消絵柄部5に対応する部分6の艶消状態が他の部分より
低光沢となる理由としては、紫外線硬化時に該部分6の
紫外線硬化型樹脂が艶消し絵柄部5に含まれる紫外線硬
化抑制剤の影響を受け、樹脂の硬化が遅延し含有する艶
消剤のリフティング及び凝集効果が大となっているため
と推定される。本発明化粧材1の艶消部(艶消絵柄に対
応する部分6)は、表面が凹状にならずに平坦な状態の
まま、艶のみが変化して艶消状となる。本発明化粧材の
製造方法は上述した木目調の化粧材の製造に最適に用い
られるが、特に木目調化粧材に限定されず、絵柄層の任
意の部分に対応する表面を艶消状に同調させて化粧材を
製造する場合であれば、どのような絵柄であっても良好
に適用することができる。
【0023】次に具体的実施例を挙げて本発明を更に詳
細に説明する。 実施例1 厚みが0.15mm、可塑剤量が8phr の塩化ビニルシー
ト(理研ビニル製:UT−8)の表面に木目印刷を行っ
た。尚、該木目の導管部のインキとして紫外線硬化抑制
剤を添加したインキ〔大日精化工業製:V−12(U
V)〕を用い、それ以外の部分は紫外線硬化抑制剤を添
加しないインキ(大日精化工業製:V−12)を使用し
た。次に木目印刷の上から紫外線硬化型樹脂をグラビア
リバースコーターにて、乾燥塗布量が10g/m2 とな
るように塗工し、80Wの紫外線硬化ランプを2回通し
て(ラインスピードは30m/分)紫外線硬化型樹脂を
硬化させ、木目模様の印刷層と表面に艶消部を有する木
目調化粧材を得た。得られた木目調化粧剤は導管部の表
面のみが艶消となり、その状態は天然の木の導管部の艶
と酷似した艶消状態であり、天然木に酷似のシートであ
った。更に上記のシートを接着剤(中央理化工業製:B
A820)を用いてパーティクルボード(大倉工業製、
厚み12mm)にラミネートして、Vカット等の加工を施
して、巾木、柱、ドア枠、窓枠等の住宅用部材を作成し
た。
細に説明する。 実施例1 厚みが0.15mm、可塑剤量が8phr の塩化ビニルシー
ト(理研ビニル製:UT−8)の表面に木目印刷を行っ
た。尚、該木目の導管部のインキとして紫外線硬化抑制
剤を添加したインキ〔大日精化工業製:V−12(U
V)〕を用い、それ以外の部分は紫外線硬化抑制剤を添
加しないインキ(大日精化工業製:V−12)を使用し
た。次に木目印刷の上から紫外線硬化型樹脂をグラビア
リバースコーターにて、乾燥塗布量が10g/m2 とな
るように塗工し、80Wの紫外線硬化ランプを2回通し
て(ラインスピードは30m/分)紫外線硬化型樹脂を
硬化させ、木目模様の印刷層と表面に艶消部を有する木
目調化粧材を得た。得られた木目調化粧剤は導管部の表
面のみが艶消となり、その状態は天然の木の導管部の艶
と酷似した艶消状態であり、天然木に酷似のシートであ
った。更に上記のシートを接着剤(中央理化工業製:B
A820)を用いてパーティクルボード(大倉工業製、
厚み12mm)にラミネートして、Vカット等の加工を施
して、巾木、柱、ドア枠、窓枠等の住宅用部材を作成し
た。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明化粧材は、艶
消絵柄部に紫外線硬化抑制剤を含有せしめたことによ
り、絵柄層の艶消絵柄部に対応した部分の紫外線硬化型
樹脂層の表面のみが艶消状に形成されるために、絵柄層
の所望の部分(艶消絵柄部)の意匠と表面の艶消部の位
置が正確に同調しているものであり、例えば木目調化粧
材の場合には木目柄の導管部分のみに艶消絵柄部を印刷
形成すると、導管模様部分の表面のみが艶消状となり、
極めて天然の木肌によく似た意匠が表現されている化粧
材が得られる。又、本発明化粧材の表面は紫外線硬化型
樹脂層により覆われ、該樹脂層の艶消部が凹部として形
成されていないので、表面の凹部に塵や埃などが詰まっ
たりして汚れる虞れが無い。更に表面の紫外線硬化型樹
脂が優れた耐摩耗性等の表面物性を有するために、耐久
性、耐汚染性等に優れた化粧材が得られる。
消絵柄部に紫外線硬化抑制剤を含有せしめたことによ
り、絵柄層の艶消絵柄部に対応した部分の紫外線硬化型
樹脂層の表面のみが艶消状に形成されるために、絵柄層
の所望の部分(艶消絵柄部)の意匠と表面の艶消部の位
置が正確に同調しているものであり、例えば木目調化粧
材の場合には木目柄の導管部分のみに艶消絵柄部を印刷
形成すると、導管模様部分の表面のみが艶消状となり、
極めて天然の木肌によく似た意匠が表現されている化粧
材が得られる。又、本発明化粧材の表面は紫外線硬化型
樹脂層により覆われ、該樹脂層の艶消部が凹部として形
成されていないので、表面の凹部に塵や埃などが詰まっ
たりして汚れる虞れが無い。更に表面の紫外線硬化型樹
脂が優れた耐摩耗性等の表面物性を有するために、耐久
性、耐汚染性等に優れた化粧材が得られる。
【0025】本発明化粧材の製造方法は、以上のような
方法を採用したことにより、上記の優れた意匠を有する
化粧材を確実に製造することが可能であると共に、化粧
材の木目導管部を従来のエンボス加工等の手段で形成す
る方法と比較して、加熱や機械的な加工を伴わないため
に、基材等に熱や応力によるダメージが加わらない利点
を有する。又、本発明製造方法によれば、印刷層を形成
する工程と該印刷層に紫外線硬化型樹脂を塗工して紫外
線を照射して該樹脂層を硬化させる工程の2つの簡単な
工程で絵柄と同調した艶消部を表面に形成することが可
能であり、効率良く短時間に化粧材を製造することがで
きる効果を有する。
方法を採用したことにより、上記の優れた意匠を有する
化粧材を確実に製造することが可能であると共に、化粧
材の木目導管部を従来のエンボス加工等の手段で形成す
る方法と比較して、加熱や機械的な加工を伴わないため
に、基材等に熱や応力によるダメージが加わらない利点
を有する。又、本発明製造方法によれば、印刷層を形成
する工程と該印刷層に紫外線硬化型樹脂を塗工して紫外
線を照射して該樹脂層を硬化させる工程の2つの簡単な
工程で絵柄と同調した艶消部を表面に形成することが可
能であり、効率良く短時間に化粧材を製造することがで
きる効果を有する。
【図1】本発明化粧材の1例の縦断面を示す断面図であ
る。
る。
【図2】本発明化粧材の他の例の縦断面を示す断面図で
ある。
ある。
1 化粧材 2 基材 3 絵柄層 4 紫外線硬化型樹脂層 5 艶消絵柄部 6 艶消絵柄部に対応する部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 光 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目7番6号 大日精化工業株式会社内 (72)発明者 竹沢 信夫 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目7番6号 大日精化工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】少なくとも基材と該基材表面に形成された
絵柄層と該絵柄層の表面側に設けられた紫外線硬化型樹
脂層とを有する化粧材において、上記絵柄層の少なくと
も一部に紫外線硬化抑制剤を含有する艶消絵柄部を有
し、該絵柄層の上から紫外線硬化型樹脂を塗工して硬化
させて形成した紫外線硬化型樹脂層が設けられてなり、
上記紫外線硬化型樹脂層表面の艶消絵柄部に対応する部
分が艶消状に形成されていることを特徴とする化粧材。 - 【請求項2】基材表面に紫外線硬化抑制剤を含有せしめ
たインキを用いて設けた艶消絵柄部を有する絵柄層を設
け、該絵柄層の表面側に紫外線硬化型樹脂を塗工して紫
外線を照射して硬化させ、紫外線硬化型樹脂層表面の上
記絵柄層の艶消絵柄部に対応する部分のみを艶消状に形
成することを特徴とする化粧材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24527791A JPH0557865A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 化粧材及び化粧材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24527791A JPH0557865A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 化粧材及び化粧材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0557865A true JPH0557865A (ja) | 1993-03-09 |
Family
ID=17131287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24527791A Pending JPH0557865A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 化粧材及び化粧材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0557865A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006051695A (ja) * | 2004-08-11 | 2006-02-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材及びその製造方法 |
US8430469B2 (en) | 2009-03-25 | 2013-04-30 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid discharging appratus |
JP2016000512A (ja) * | 2014-05-20 | 2016-01-07 | トリニティ工業株式会社 | 加飾部品及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP24527791A patent/JPH0557865A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006051695A (ja) * | 2004-08-11 | 2006-02-23 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材及びその製造方法 |
JP4504133B2 (ja) * | 2004-08-11 | 2010-07-14 | 大日本印刷株式会社 | 化粧材及びその製造方法 |
US8430469B2 (en) | 2009-03-25 | 2013-04-30 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid discharging appratus |
JP2016000512A (ja) * | 2014-05-20 | 2016-01-07 | トリニティ工業株式会社 | 加飾部品及びその製造方法 |
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