JPH055764Y2

JPH055764Y2 -

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Publication number: JPH055764Y2
Application number: JP1987119778U
Authority: JP
Priority date: 1987-08-06
Filing date: 1987-08-06
Publication date: 1993-02-16
Anticipated expiration: 2002-08-06
Also published as: JPS6425806U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、例えば、多数の電動機を集中して制
御するために複数相隣接して列設された動力制御
盤のような制御盤間の接続構造の改良に関するも
のである。

（従来の技術）従来、例えば、工場内の多数の電動機を集中的
に制御するために、制御機器を収容した複数の制
御盤を相隣接して列設することが行われている。
これらの動力制御制御盤内には、夫々電動機に接
続される複数のブレーカ、マグネツトスイツチ、
ヒユーズ等の機器が設置されている。これを概略
的に図示すれば第５図のようになる。同図は動力
制御制御盤の概略的説明図である。同図におい
て、隣接する制御盤Ａ，Ｂ，Ｃ内には夫々任意位
置に集合端子台１が設けられ、この集合端子台１
から各電動機につながるブレーカ２，２，……に
夫々分岐して配線されている。そして、各制御盤
Ａ，Ｂ，Ｃの集合端子台１，１間は、夫々連結導
線３によつて接続されている。

（考案が解決しようとする問題点）上記従来の制御盤の接続構造においては、各制
御盤の集合端子台１の位置が特に定まつておらず
（図面には便宜上整列させた状態を示した。）盤毎
に異るため、太い連結導線３を様々に屈曲させて
上下左右に走らせることによつて各制御盤の集合
端子台１，１同士を接続しており、また各連結導
線３の両端は各制御盤Ａ，Ｂ，Ｃの集合端子台１
上に１本のボルトで共締めしている。しかして、
連結導線３はかなり太いものであるため屈曲半径
が大きくなり、しかも三相の場合３本ずつ必要で
あるため、制御盤内のかなりのスペースを奪つて
しまうし、配線が混みあつて見苦しく、また保守
点検の障害となる。さらに、連結導線３，３の端
部を共締めする作業は、２本の太い連結導線３，
３を狭い場所に集合させて行う難作業となるし、
共締め接続部が過熱する危険があると共に、ボル
トを外すと２つの連結導線３が同時に集合端子台
１から外れてしまうという問題点がある。

本考案は、上記従来の問題点を解決しようとす
るものである。

（問題点を解決するための手段）本考案においては、上記従来の問題点を解決す
るため、複数相隣接して列設された制御盤Ｂ，
Ｃ，Ｄの略同等高さ位置に夫々分岐端子台１５を
設け、この分岐端子台１５は、水平に互いに絶縁
支持された帯板状の３つの母線端子板１８と、こ
れらの各母線端子板１８に対して直交方向に夫々
接続され上下に段違いに延出すると共に、段違い
部１９ａに電線接続用の複数のボルト挿通孔１９
ｂを有する屈折した３つの帯板状の集合端子板１
９とから構成し、各制御盤Ｂ，Ｃ，Ｄの母線端子
板１８，１８間を帯板状の３つの水平の連結バー
１６で互いに電気的に接続し、一端側の制御盤Ｂ
の母線端子板１８は電源に接続する構成を採用し
た。

（作用）本考案においては、例えば変電設備からの電流
が制御盤Ａ内の母線端子板１４に導かれ、順次連
結バー１６によつて隣接する制御盤Ｂ，Ｃ，Ｄの
母線端子板１８に導かれる。各制御盤Ｂ，Ｃ，Ｄ
の母線端子板１８からは、集合端子板１９を介し
て導線２８等により、例えば複数のブレーカ２，
２……に夫々電流が導かれる。この場合、各制御
盤Ｂ，Ｃ，Ｄの略同等高さ位置に夫々分岐端子台
１５が位置し、それらが従来の屈曲した太い導線
に代わつて直線状の連結バー１６で接続されるの
で、大きなスペースを必要とせず、整然と配置さ
れる。各連結バー１６は、端部において夫々単独
で母線端子板１８に結合されるので、共締めの場
合のように２本同時に外れることがなく、また結
合作業が容易であるし、確実な電気的導通が得ら
れ、過熱が生じる虞れも少ない。

（実施例）第１図において、Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄは夫々相隣接
して列設された動力制御制御盤である。

制御盤Ａ内には、上部に母線端子台１１が設け
られている。母線端子台１１は、第２図に示すよ
うに、絶縁体１２を介して制御盤の基板上に水平
に支持された３つの母線端子板１４を備えてい
る。これらの母線端子板１４は、金属製の帯板か
ら成り、相互間隔を置いて水平に支持されてい
る。そして、この母線端子板１４は、金属製の帯
板から成る３つの屈曲バー２１にて入力端子台２
２に接続されている。この入力端子台２２は、絶
縁体２３を介して基板上に相互間隔を置いて支持
された３つの入力端子板２４を備えている。そし
て、これらの入力端子板２４は、相互に上下に段
違いに下方へ延出しており、その途上に屈曲バー
２１の下端部がボルトで接続されると共に、ブレ
ーカ２につながる導線２５が接続されている。

制御盤Ａに続く各制御盤Ｂ，Ｃ，Ｄ内には、母
線端子台１１と略同等高さ位置に夫々分岐端子台
１５が設けられ、これら相互間及び母線端子台１
１との間は金属製帯板状の３つの連結バー１６に
より互いに電気的に接続されている。

また、各制御盤Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ内には、夫々図
示しないマグネツトスイツチ、ヒユーズ等の機器
を介して電動機に接続される複数または単数のブ
レーカ２，２，……が設置されている。

制御盤Ｂ，Ｃ，Ｄ内の分岐端子台１５は、第３
図に示すように、絶縁体１７を介して基板上に支
持された３つの母線端子板１８と、これらの各母
線端子板１８に対して直交方向に下方へ延出する
ように夫々接続された３つの集合端子板１９とを
備えている。母線端子板１８は、金属製の帯板か
ら成り、水平に相互間隔を置いて支持されてい
る。集合端子板１９は、屈折した金属製の帯板か
ら成り、夫々一端がボルトにて母線端子板１８に
接続され、中間部が上下に互いに段違いに延出し
ており、この段違い部１９ａに、ブレーカ２につ
ながる導線２８を接続するための複数のボルト挿
通孔１９ｂを備えている。

各制御盤Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄの母線端子板１４，１
８間は、金属製帯板状の３つの水平の連結バー１
６で互いに電気的に接続されている。この連結バ
ー１６は、第４図に示すように、両端部に、軸線
直交方向に開放した切欠き部１６ａを備えてい
る。そして、この切欠き部１６ａと母線端子板１
４，１８のボルト挿通孔１４ａ，１８ａとを一致
させ、連結座金２６を重ねた上、ボルト２７を挿
入して締め付け固定するようになつている。

連結座金２６は、第４図に示すように、断面略
Ｚ字状で、一方の縁に連結バー１６の脱落を阻止
するための下向き突片２６ａを備えると共に、中
央部には孔２６ｂを備え、また他方の縁に上方へ
起立した摘み用舌片２６ｃを備えている。

しかして、上記実施例の制御盤においては、変
電設備からの電流は制御盤Ａ内の入力端子台２２
に導かれ、ここから一方は導線２５を介してブレ
ーカ２に、また他方は屈曲バー２１を介して母線
端子台１１夫々導かれる。そして、母線端子台１
１からは、順次連結バー１６によつて隣接する制
御盤Ｂ，Ｃ，Ｄの分岐端子台１５に給電され、そ
れの集合端子板１９から導線２８を介して複数の
ブレーカ２，２……に給電される。この場合、各
制御盤Ｂ，Ｃ，Ｄの略同等高さ位置に夫々分岐端
子台１５が位置し、それらが直線状の連結バー１
６で接続されるので、大きなスペースを必要とせ
ず、整然と配置される。各連結バー１６は、母線
端子板１４，１８のボルト挿通孔１４ａ，１８ａ
に挿通されたボルト２７を緩めた状態で、切欠き
部１６ａを側方からボルト２７に嵌合させること
によつて容易に装着することができる。連結座金
２６は、連結バー１６の切欠き部１６ｂにより損
なわれた機械的強度及び導電性を補充すると共
に、下向き突片２６ａが側面に当接することによ
つて連結バー１６の外れ止めの作用を行う。連結
バー１６を取り外すときには、ボルト２７を緩め
るだけでよく、これを抜き取る必要がない。

（考案の効果）以上のように、本考案においては、複数相隣接
して列設された制御盤Ｂ，Ｃ，Ｄの略同等高さ位
置に夫々分岐端子台１５を設け、この分岐端子台
１５は、水平に互いに絶縁支持された帯板状の３
つの母線端子板１８と、これらの各母線端子板１
８に対して直交方向に夫々接続され上下に段違い
に延出すると共に、段違い部１９ａに電線接続用
の複数のボルト挿通孔１９ｂを有する屈折した３
つの帯板状の集合端子板１９とから構成し、各制
御盤Ｂ，Ｃ，Ｄの母線端子板１８，１８間を帯板
状の３つの水平の連結バー１６で互いに電気的に
接続し、一端側の制御盤Ｂの母線端子板１８は電
源に接続する構成を採用したため、各制御盤Ｂ，
Ｃ，Ｄの略同等高さ位置に夫々分岐端子台１５が
位置し、それらが大きな半径で屈曲した従来の太
い導線に代わつて直線状の連結バー１６で水平に
接続されるので、スペースを省略して盤の小型化
に貢献することができ、また、導線が混み合うこ
となく、整然と配置されるので保守点検が容易で
ある。各連結バー１６は、端部において夫々単独
で母線端子板１８に結合されるので、確実な電気
的導通が得られ、従来の共締めの場合のように接
続不良による過熱の虞れがないし、２本が同時に
外れることがなく、また結合作業も容易である。
さらに、集合端子板１９が、段違い部１９ａに電
線接続用の複数のボルト挿通孔１９ｂを有ため、
導線２８は、上下の段違い部１９ａ，１９ａの間
を通して所望の集合端子板１９に導くことができ
る。この結果、集合端子板１９に接続される複数
の導線２８が、各集合端子板１９毎に同じ高さ位
置に平らに並んで、しかも上下の異極導線間に適
当な絶縁間隔を保つて、整然と配線されるという
効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示すも
ので、第１図は制御盤の概略的正面図、第２図は
制御盤の入力端子台部分の斜視図、第３図は制御
盤の分岐端子台部分の斜視図、第４図は連結バー
の接続構造を示す斜視図であり、第５図は従来の
制御盤の概略的説明図である。１５……分岐端子台、１６……連結バー、１８
……母線端子板、１９……集合端子板、１９ａ…
…段違い部、１９ｂ……ボルト挿通孔、Ａ，Ｂ，
Ｃ，Ｄ……制御盤。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

複数相隣接して列設された制御盤の略同等高さ
位置に夫々分岐端子台を設け、この分岐端子台
は、水平に互いに絶縁支持された帯板状の３つの
母線端子板と、これらの各母線端子板に対して直
交方向に夫々接続され上下に段違いに延出すると
共に、段違い部に電線接続用の複数のボルト挿通
孔を有する屈折した３つの帯板状の集合端子板と
から構成し、各制御盤の母線端子板間を帯板状の
３つの水平の連結バーで互いに電気的に接続し、
一端側の制御盤の母線端子板は電源に接続したこ
とを特徴とする集合型制御盤に接続構造。