JPH0557542A - 電動ドライバーの給電方法 - Google Patents

電動ドライバーの給電方法

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JPH0557542A
JPH0557542A JP22068091A JP22068091A JPH0557542A JP H0557542 A JPH0557542 A JP H0557542A JP 22068091 A JP22068091 A JP 22068091A JP 22068091 A JP22068091 A JP 22068091A JP H0557542 A JPH0557542 A JP H0557542A
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screw
motor
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torque
screwing
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Tadanobu Miyazaki
忠信 宮崎
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ネジを被締め付け物に形成された下穴に略一定
回転速度でねじ込むときに、ネジのねじ込みトルクの増
加に対応して、電動ドライバーの駆動モーターに加える
電流値Iを増加させる第1の工程と、電流値Iが、ネジ
の頭を着座させるために必要な電流値I2まで増加した
ときに駆動モーターの電機子への給電を停止する第2の
工程と、電機子への給電が停止されてから駆動モーター
の回転が停止するまでの時間に略一致した時間tだけ、
電機子への給電を停止した状態を保持する第3の工程
と、電機子に再び給電を開始し、電流値Iが電流値I2
まで増加したときに、再び電機子への給電を停止する第
4の工程とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動ドライバーを用い
てネジ締めを行う時に、このネジ締めのトルクをコント
ロールするための電動ドライバーの給電方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、ネジを締め付けるための電動ドラ
イバーにおいては、ネジをモーターにより一定回転速度
で回転させ、ネジが完全にねじ込まれてモーターの回転
が停止した時に、電機子に流れる電流値が変化すること
を検出してモーターへの給電を停止する用にされてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常、
ネジ締め機に使用されるモーターは大トルクを発生する
必要があるため、その回転子には大量のコイルが巻かれ
ており、慣性モーメントが大きくなっている。この様に
慣性モーメントが大きいことは、ネジの回転速度を安定
化させる上でも必要である。従って、従来例の様に、ネ
ジが完全にねじ込まれるまでモーターを一定回転速度で
回転させた場合には、ネジが着座した(ネジのねじ込み
が完了した)瞬間にモーターの回転が強制的に停止され
ることになり、回転子の回転慣性力がネジに衝撃的にか
かることになる。そのため、着座した直後にネジに必要
以上の回転トルクが衝撃的にかかり、ネジ山の破損を招
いたり、最終的な締め付けトルクが不安定になるという
問題点があった。従って、本発明は上述の課題に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、ネジに
必要以上の締め付けトルクがかからず、締め付けトルク
を正確に規定することができる様な電動ドライバーの給
電方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明の電動ドライバーの給電方
法は、ネジを被締め付け物にねじ込むための電動ドライ
バーの給電方法において、前記ネジの先端を前記被締め
付け物に形成された下穴に食い付かせ、略一定回転速度
で該ネジをねじ込むときに、該ネジのねじ込みトルクの
増加に対応して、前記電動ドライバーの駆動モーターに
加える電流値Iを増加させる第1の工程と、前記電流値
Iが、前記ネジの頭を着座させるために必要なトルクに
対応した電流値I2まで増加したときに前記駆動モータ
ーの電機子への給電を停止する第2の工程と、前記電機
子への給電が停止されてから前記モーターの回転が停止
するまでの時間に略一致した時間tだけ、前記電機子へ
の給電を停止した状態を保持する第3の工程と、前記駆
動モーターを回転させるために前記電機子に再び給電を
開始し、前記電流値Iを漸増させて、該電流値Iが前記
電流値I2まで増加したときに、再び前記電機子への給
電を停止する第4の工程とを具備することを特徴として
いる。また、この発明に係わる電動ドライバーの給電方
法において、前記第2の工程が終了した後、前記第3の
工程と前記第4の工程とを、前記ネジの頭が着座するま
で繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の電動ドラ
イバーの給電方法。
【0005】
【作用】以上の様に、この発明に係わる電動ドライバー
の給電方法は構成されているので、ネジのねじ込みトル
クが着座トルクに対応した値になるまで電機子電流を増
加させていき、ネジの頭が着座する前の時点で電機子へ
の給電を一旦停止し、着座トルクに対応した電流をモー
ターに印加しては停止する工程を繰り返すことにより、
着座の直前においてモーターを小刻みに回転させながら
ねじ込みを行うことができるので、ねじ込みが完了した
瞬間にモーターの慣性による大きなトルクがかかること
がない。また、着座トルクに略一致したトルクでネジが
締め込まれることになるので、ネジの最終的な締め付け
トルクを安定化させることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例について、添
付図面を参照して詳細に説明する。図1は、一実施例の
電動ドライバーの給電方法を適用する自動ネジ締め機1
0の側面図である。図1において、参照番号12は、こ
の自動ネジ締め機10を固定するための不図示の架台上
に固定されたフレームを示している。このフレーム12
には、実際にネジ50を回転させて被ねじ込み物52に
ねじ込むための電動ドライバー部14が、昇降フレーム
20を介して配設されている。また、フレーム12に
は、昇降フレーム20をフレーム12に対して昇降させ
るための昇降用エアシリンダ16が固定されている。ま
た、昇降用エアシリンダ16のピストンロッド16aの
延出方向に平行にされた状態でガイドシャフト18が固
定されている。
【0007】ガイドシャフト18には、昇降フレーム2
0の嵌合部20a,20bが嵌合されており、この嵌合
部20a,20bをガイドシャフト18に嵌合させた状
態で、昇降フレーム20はガイドシャフト18に対して
昇降自在にされている。昇降フレーム20の上側の嵌合
部20aの先端部は昇降用エアシリンダ16のピストン
ロッド16aの先端部に接続されている。昇降フレーム
20は、昇降用エアシリンダ16の動作によるピストン
ロッド16aの上下動により、フレーム12に対してガ
イドシャフト18に沿って昇降される。
【0008】一方、昇降フレーム20上には、ブラケッ
ト22を介して電動ドライバー部14の駆動源であるモ
ーター24が固定されている。モーター24の上部に
は、このモーター24の回転角度を検出するためのロー
タリーエンコーダ26が接続されている。また、モータ
ー24の下側に突出した出力軸24aには、カップリン
グ28を介してビツトホルダ30が固定されている。ビ
ットホルダ30は、昇降フレーム20に対してベアリン
グ32を介して回転可能に支持されており、モーター2
4の出力軸24aと一体的に回転可能にされている。ビ
ットホルダ30の下端部には、実際にネジ50を回転さ
せるためのビット34が接続されている。
【0009】昇降フレーム20の下側には、下端を閉止
された略円筒状の固定筒36が固定されている。固定筒
36の下面中央部には透穴36aが形成されており、こ
の透穴36aには、その内周面に嵌合する外周面を有す
るビットカバー38が挿入されている。従って、ビット
カバー38はその外周面を透穴36aの内周面にガイド
された状態で固定筒36に対して昇降可能である。
【0010】また、固定筒36の上部側面には、パイプ
40が接続されており、不図示のチューブにより不図示
の真空ポンプに接続されている。ビットカバー38の外
周部と固定筒36の内周面の間にはOリングが装着され
ており、固定筒36の内周面と、ビットカバー38の外
周部との気密を保つ用にされている。従って、不図示の
真空ポンプを動作させれば、固定筒36及びビットカバ
ー38内の空気が引き抜かれ、これによりビットカバー
38の下端部からは外部の空気が吸引されることとな
る。なお、ビットカバー38の上面と昇降フレーム20
の下面の間には圧縮バネ44が装着されており、通常の
状態においては、ビットカバー38は、圧縮バネ44の
付勢力により、図示した様に固定筒38に対して下方に
付勢されている。
【0011】次に、フレーム12には透穴12aが形成
されている。この透穴12aには、Oリング46を介し
てスライドベアリング48が装着されている。ビットカ
バー38の下側先端部がこのスライドベアリング48に
挿入されており、ビットカバー38の下側先端部はこの
スライドベアリング48により、上下動の時に左右方向
のぶれが生じない様にガイドされている。
【0012】フレーム12の下方には、ネジ50を供給
するための揺動駒54が配置されており、不図示の支持
部材に取り付けられたピン56により、矢印方向に揺動
自在に支持されている。また、揺動駒54は、不図示の
ストッパーにより図示した位置よりも時計回転方向の動
きを禁止されており、また不図示のバネにより図中時計
回転方向に付勢されているので、通常の状態では、図示
した位置に保持されている。この揺動駒54は、1個ず
つ分離されたネジ50をビットカバー38の真下に供給
するものであり、昇降フレーム20の下降により、ビッ
トカバー38が下降してくると、ビットカバー38の下
端部により、矢印方向に押しのけられる。このとき、前
述した真空ポンプにより、パイプ40を介して固定筒3
6内の空気を引き抜くことにより、ネジ50はビットカ
バー38の先端から内部に吸い込まれ、ビット34の先
端に吸いつけられる。
【0013】以上の様に構成された自動ネジ締め機10
の概略動作について説明する。まず揺動駒54にネジ5
0を1個補給した後、モーター24を一定速度で回転さ
せ、且つ、パイプ40を介して固定筒36内の空気を引
き抜いた状態で、昇降フレーム20をフレーム12に対
して下降させる。そして、ビットカバー38の下端部が
揺動駒54に接すると、ネジ50はビットカバー38の
下端から吸い込まれてビット34の下端の十字部にネジ
50の十字穴がかみ合い、ネジ50はビット34と一体
的に回転しはじめる。このとき、ビットカバー38の下
端からはネジ50の先端が2mmほど出る様にビット3
4とビットカバー38の長さ寸法を決めておく。そし
て、更に昇降フレーム20が下降すると、揺動駒54が
矢印方向に逃げて、ネジ50の先端が被締め付け物52
の下穴52aに食い付き、ねじ込みを開始する。このと
き、ビットカバー38から2mm程突出しているネジ5
0の先端部が全てねじ込まれてしまうと、その後は、ビ
ットカバー38が圧縮バネ44の付勢力に抗して固定筒
36に対して上方にスライドするので、ビットカバー3
8の先端部は、ネジ50のねじ込みの進行に伴って上方
に逃げ、ねじ込みを妨げない様にされている。なお、参
照番号58は、被締め付け物52に対して固定される被
固定物を示している。
【0014】次に、図2及び図3を参照して、一実施例
の電動ドライバーの給電方法について説明する。まず、
一実施例の給電方法について具体的に説明する前に、通
常のネジをねじ込む時に、ネジの回転速度が常に一定と
なる様に制御する場合にモーターに印加すべき電流値に
ついて説明する。例えばセルフタッピングタイプのネジ
を合成樹脂等から成る被締め付け物にねじ込む場合につ
いて説明すると、セルフタッピングタイプのネジは、通
常、先端部の先細りのテーパー部と、ネジの頭に近い略
一様太さの部分から成っている。そのため、セルフタッ
ピングタイプのネジをねじ込む時には、先端部が下穴に
食い付いて先端の細い部分がねじ込まれる初期の時点で
は、図2(a)に示した様にねじ込みトルクTは小さ
く、深くねじ込まれるに従ってねじ込みトルクTは増大
していく。そして、一様太さの部分までねじ込まれる
と、その後は、ねじ込みトルクTは略一定値T2に落ち
着く。このトルクT2を着座トルクと呼ぶ。そのため、
このようなネジをねじ込む時に、モーターの回転速度
(ネジの回転速度)を一定にしようとすると、そのとき
電動ドライバーのモーターに印加すべき電流値Iは、図
2(b)に示した様に変化する。すなわち、ねじ込み初
めの電流値IはI1の様に小さく(I1は無負荷電流
値)、その後、次第に増加してねじ込みトルクが着座ト
ルクT2に一致すると略一定の電流値I2となる。
【0015】このねじ込みトルクの変化は、セルフタッ
ピングタイプのネジにおいて特に顕著であるが、予めタ
ップの切ってある通常のネジにおいても、同様の現象が
発生する。これは、通常のネジにおいてもネジの先端部
がセルフタッピングタイプのネジと同様に、やや細くさ
れているので、この部分がねじ込まれる時には、ねじ込
み深さが大きく成るに従ってねじ込みトルクが増大する
からである。そして、上記と同様に一様太さの部分まで
ねじ込まれた後にはねじ込みトルクは略一定値となる。
従って、そのときの電流値の変化も図2に示したものと
同様の変化となる。
【0016】次に図3を参照して電動ドライバーの給電
方法について具体的に説明する。まず、電動ドライバー
14のモーター24に電流値I1を印加し、ビット34
を回転させ始める。このときの電流値I1は、無負荷状
態において、モーター24の回転速度がネジ50をねじ
込む時の所望の回転速度に一致する様な電流値である。
そして、このようにモーター24に電流値I1を印加し
て、t1時間だけ経過した後にネジ50の先端部を被締
め付け物52の下穴52aに食い付かせる。このときモ
ーター24に印加する電流値IをそのままI1にとどめ
た場合には、モーター24の回転速度は低下してしまう
ので、ねじ込みトルクTの増大に対応して、モーター2
4に印加する電流値Iも増加させる。そして、モーター
24に印加する電流値Iを着座トルクT2に対応した電
流値であるI2まで増加させたところで、モーター24
への給電を一旦停止する。この給電の停止状態は、t秒
間保持される。このt秒間の時間は、モーター24が停
止するまでに要する時間に略対応した時間であり、モー
ター24の特性により異なる。
【0017】そして、t秒間モーター24への給電を停
止した後に再びモーター24への給電を開始し、電流値
Iを再びI2まで増加させる。このとき、ネジ50のね
じ込みトルクTは既に着座トルクT2にまで増加してい
るので、給電開始直後には、モーター24は回転せず停
止したままであり、電流値がI2に達したところで僅か
に回転する。このときの回転数は、条件により異なる
が、1〜2回転程度である。このように2回目の給電を
行ったところで、まだネジ50が着座していない場合
は、ネジ50が着座するまでモーター24に同様の給電
を繰り返す。
【0018】このように間欠的に僅かずつネジ50を回
転させることにより、着座した瞬間に、モーター24の
回転慣性力がネジ50に大きく作用することがなく、ネ
ジ50の締め付けトルクを略一定値に安定させることが
できる。また、モーターの慣性力によりネジ50に衝撃
的に過大なトルクが印加されることによるネジ山の破損
等も防止することができる。
【0019】この後、必要に応じて、ネジ50が着座し
た時刻t2からネジの増し締めを行う。このときは、モ
ーター24にI2より大きい電流値I3をパルス状に印
加させた後に電流値をI1に低下させるパターンを、こ
の電流変化の1周期におけるネジ50の締まり回転角度
が所定値以下となるまで繰り返す。この回転角度はロー
タリーエンコーダ26により検出される。以上の様にし
てネジ50の締め付けを終了する。
【0020】次に図4に基づいて、自動ネジ締め機10
に接続されている電気回路の構成について説明する。ま
ず、電動ドライバー14を駆動するモーター24には前
述した様にロータリーエンコーダ26が接続されてお
り、このロータリーエンコーダ26にはモーター24の
回転速度を検出する速度計測器100が接続されてい
る。速度計測器100はロータリーエンコーダ26から
出力される信号から、モーター24の回転速度を計測す
る。このとき同時にモーター24の回転角度も検出され
る。
【0021】速度計測器100は、自動ネジ締め機10
全体を制御するCPU102に接続されており、CPU
102は、速度計測器100から供給されるモーター2
4の回転速度情報から、モーター24の回転速度を一定
にするために印加すべき電流値を算出する。また、CP
U102には電流制御装置104が接続されており、C
PU102は電流制御装置104に、モーター24に印
加すべき電流値の情報を与える。そして、電流制御装置
104には、モーター24が接続されており、電流制御
装置104から印加される電流により、モーター24の
回転速度が一定値となる様に制御される。ただし、CP
U102はモーター24の回転速度を一定に制御するの
みではなく、図3に示した様なモーター24への給電状
態のパターンを全て制御するものである。
【0022】次に、図5に示したフローチャートを参照
して、図3に示した様な給電方法を行う手順について説
明する。まず初めに、モーター24に電流値I1を印加
してモーター24を回転させておき、ステツプS202
に進む。ステツプS202では、CPU102によりモ
ーター24の回転数が目標回転数と比較される。そし
て、モーター24の回転数が目標回転数と一致していれ
ば、ネジ50が被締め付け物52にまだ食い付いていな
いことを示しているので、ねじ込みが開始されるまでそ
のまま待機する。また、モーター24の回転数が目標値
より大きい場合には、ステツプS203に進み、モータ
ー24に印加する電流値Iを減少させてステツプS20
2に戻る。
【0023】また、ステツプS202において、モータ
ー24の回転数が目標値よりも小さい場合には、既にネ
ジ50の先端部が被締め付け物52に食い付いているこ
とを示しているので、ステツプS204に進み電機子電
流が着座トルクT2に対応する電流値I2まで増加した
か否かが判断される。もし、ステツプS204において
電気子電流が電流値I2よりも小さい場合には、ステツ
プS206に進み、モーター24の回転数を目標値まで
上昇させるためにモーター24の電機子電流Iが所定量
増加され、ステツプS202に戻り、ステツプS202
〜ステツプS206を繰り返す。
【0024】また、ステツプS204で、電気子電流I
が着座トルクT2に対応する電流値I2以上であった場
合には、ステツプS208に進みモーター24が回転中
であるか否かが判断される。もしモーター24が回転し
ていれば、ネジ50がまだ着座していない状態を示して
いるので、ステツプS210に進み、モーター24への
給電が一旦停止され、ステツプS212に進む。ステツ
プS212では、モーター24の停止に必要な時間に略
等しい時間である時間tが経過したか否かが判断され、
時間tが経過するまで待機する。ステツプS212にお
いて、時間tだけ経過した場合には、ステツプS202
に戻りステツプS202〜ステツプS212を繰り返
す。
【0025】一方、ステツプS208でモーター24が
回転していないと判断された場合には、ネジ50が既に
着座していることを意味しているので、ステツプS21
6に進み、増し締めが行われる。以上で、ネジ50の締
め付け動作を終了する。以上説明した様に、一実施例の
電動ドライバーの給電方法によれば、ねじ込み動作の後
半において、ネジを小刻みに回転させながら着座させて
いるので、ネジにモーターの慣性力による衝撃的な回転
トルクが作用することがなく、ネジの締め付けトルクを
正確に規定することができる。なお、本発明はその主旨
を逸脱しない範囲で、上記実施例を修正または変形した
ものに適用可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の電動ドライ
バーの給電方法によれば、ネジのねじ込みトルクが着座
トルクに対応した値になるまで電機子電流を増加させて
いき、ネジの頭が着座する前の時点で電機子への給電を
一旦停止し、着座トルクに対応した電流をモーターに印
加しては停止する工程を繰り返すことにより、着座の直
前においてモーターを小刻みに回転させながらねじ込み
を行うことができるので、ねじ込みが完了した瞬間にモ
ーターの慣性による大きなトルクがかかることがないと
いう効果がある。また、着座トルクに略一致したトルク
でネジが締め込まれることになるので、ネジの最終的な
締め付けトルクを安定化させることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の電動ドライバーの給電方法を適用す
るネジ締め機の構成を示した側面図である。
【図2】モーターの回転速度を一定にする場合のねじ込
みトルクと電気子電流値との関係を示した図である。
【図3】一実施例の給電方法の手順を示すタイミングチ
ャートである。
【図4】電気回路のブロック図である。
【図5】一実施例の給電方法の手順を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
10 自動ネジ締め機 12 フレーム 14 電動ドライバー 16 昇降用エアシリンダ 18 ガイドシャフト 20 昇降フレーム 22 ブラケット 24 モーター 26 ロータリーエンコーダ 28 カップリング 30 ビットホルダ 32 ベアリング 34 ビット 36 固定筒 38 ビットカバー 40 パイプ 42 Oリング 44 圧縮バネ 46 Oリング 48 スライドベアリング 50 ネジ 52 被締め付け物 54 揺動駒 56 ピン 58 被固定物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネジを被締め付け物にねじ込むための電
    動ドライバーの給電方法において、 前記ネジの先端を前記被締め付け物に形成された下穴に
    食い付かせ、略一定回転速度で該ネジをねじ込むとき
    に、該ネジのねじ込みトルクの増加に対応して、前記電
    動ドライバーの駆動モーターに加える電流値Iを増加さ
    せる第1の工程と、 前記電流値Iが、前記ネジの頭を着座させるために必要
    なトルクに対応した電流値I2まで増加したときに前記
    駆動モーターの電機子への給電を停止する第2の工程
    と、 前記電機子への給電が停止されてから前記駆動モーター
    の回転が停止するまでの時間に略一致した時間tだけ、
    前記電機子への給電を停止した状態を保持する第3の工
    程と、 前記モーターを回転させるために前記電機子に再び給電
    を開始し、前記電流値Iを漸増させて、該電流値Iが前
    記電流値I2まで増加したときに、再び前記電機子への
    給電を停止する第4の工程とを具備することを特徴とす
    る電動ドライバーの給電方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の工程が終了した後、前記第3
    の工程と前記第4の工程とを、前記ネジの頭が着座する
    まで繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の電動ド
    ライバーの給電方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6242797B1 (en) 1997-05-19 2001-06-05 Nec Corporation Semiconductor device having pellet mounted on radiating plate thereof

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US6242797B1 (en) 1997-05-19 2001-06-05 Nec Corporation Semiconductor device having pellet mounted on radiating plate thereof

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