JPH055699Y2 - - Google Patents

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JPH055699Y2
JPH055699Y2 JP7517486U JP7517486U JPH055699Y2 JP H055699 Y2 JPH055699 Y2 JP H055699Y2 JP 7517486 U JP7517486 U JP 7517486U JP 7517486 U JP7517486 U JP 7517486U JP H055699 Y2 JPH055699 Y2 JP H055699Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は自己保持を行うトランジスタスイツチ
回路に関するものである。
「従来の技術」 一般に、半導体スイツチ回路素子として知られ
ているSCRはゲート端子に+のトリガ信号(ゲ
ート電流)を加えると、アノード端子からカソー
ド端子へ電流が流れてオン状態となり、オンの後
は、トリガ信号を遮断しても導通状態を続けると
いう、いわゆる自己保持を行う半導体スイツチ回
路としての動作をする。
「考案が解決しようとする問題点」 しかるに、SCRは、PNP型トランジスタと
NPN型トランジスタを直列に組合わせたような
構成である。そのため電力損失がトランジスタの
数倍と大きく、又、トリガ信号が入力してから動
作の立上りまでの応答が遅く、トリガ信号が入力
したら高速で立上ることが必要な回路には使用で
きないという問題があつた。
本考案は、電力損失がSCRに比し十分小さく、
しかもトリガ信号に対する動作の立上りの早い、
SCRに代るトランジスタスイツチ回路を得るこ
とを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、2つのトランジスタ1,2のベース
間に、可飽和変流器4の一方の巻線7,8を介在
し、かつ、前記2つのトランジスタ1,2の出力
電流検出のために、前記可飽和変流器4の他方の
巻線5,6を介在し、前記2つのトランジスタ
1,2の出力電流の供給端を相互に結合してアノ
ード端子3とし、前記2つのトランジスタ1,2
の出力電流の出力端をカソード端子9とし、前記
ベースに結合した一方の巻線7,8の中点に抵抗
12を介在してゲート端子11を設け、前記出力
電流を2つのトランジスタ1,2のベース側に帰
還するように前記カソード端子9と一方の巻線
7,8の中点にダイオード12を介在したことを
特徴とするトランジスタスイツチ回路である。
「作用」 アノード端子3に正電圧、カソード端子9に0
電圧または負電圧を印加する。この状態では、ま
だ、2つのトランジスタ1,2はオンしない。
ここで、ゲート端子11に、正の電圧のトリガ
信号を印加する。すると、2つのトランジスタ
1,2のベースに電流が流れ、さらにこれに伴い
コレクタ電流が流れる。コレクタ電流のアンバラ
ンスにより可飽和変流器4が励磁される。この変
流器4の誘起電流によつて一方のトランジスタ1
のベース電流が増加し、他方2は減少し、一方の
トランジスタ1が急激にオンする。このオンによ
り可飽和変流器4にさらに電流が流れ、磁気飽和
に達すると、一方のトランジスタ1はオフとな
る。すると、ベース領域に蓄積されていた蓄積電
荷が変流器4の一方の巻線7から他方の巻線8に
流れる。その電荷がなくなると、変流器4に、流
れていた電流を維持する方向に逆起電力が生じ、
これが他方のランジスタ2に加えられてオンす
る。
以上の動作は、ゲート端子11のトリガ信号が
継続してあつても、また、途中でなくなつてもく
り返し、したがつて、トランジスタ1,2は交互
にオン、オフし発振を継続する。一方のトランジ
スタ1のオフと、他方のトランジスタ2のオン時
間が一時的に重なるので、アノード端子3とカソ
ード端子9間には、連続した直流電流が流れる。
「実施例」 以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。
第1実施例を第1図により説明すると、1,2
はNPN型トランジスタで、これらのトランジス
タ1,2のコレクタはそれぞれ一点に会して接続
して、アノード端子3とし、エミツタはそれぞれ
可飽和変流器4の1次巻線5,6の両端に結合さ
れ、ベースはそれぞれ2次巻線7,8の両端に結
合される。前記1次巻線5,6の中点は、カソー
ド端子9とし、このカソード端子9は、ダイオー
ド10を介して2次巻線7,8の中点に結合され
ている。また、この2次巻線7,8の中点は、抵
抗12を介してゲート端子11となる。
以上のような構成において、アノード端子3に
正電圧を印加し、カソード端子9に0または負電
圧を印加する。ゲート端子11に正電圧が印加さ
れない限り、トランジスタ1,2はオフ状態であ
る。
ここで、第2図aのように、t0時にゲート端子
11に正のトリガ電圧を印加すると、抵抗12、
2次巻線7,8を通してトランジスタ1,2のベ
ースに電流が供給され、これに伴い、それぞれに
コレクタ電流が流れる。前記トランジスタ1,2
のベース電流に少しばらつきがあるので、このコ
レクタ電流にもアンバランスが生じ、このアンバ
ランスにより、可飽和変流器4が励磁され、いず
れか一方の2次巻線7,8に誘起電圧が発生す
る。例えば2次巻線7に誘起電圧が発生すると、
一方のトランジスタ1のベース電流が増加し、他
方は減少し、さらにこの正帰還によつて一方のト
ランジスタ1が急激に導通状態となる。
このトランジスタ1が導通したことにより、第
2図bのような1次巻線5に流れる電流IC1によ
つて2次巻線7に電流が誘起され、この電流によ
つてトランジスタ1のベースに電流が供給され
る。この電流は2次巻線7からトランジスタ1の
ベース、エミツタに抜け、1次巻線5を通つてさ
らにダイオード10を経て2次巻線7に戻る。
その後、変流器4の電流が次第に大きくなり、
磁気飽和に達すると、2次巻線7,8のインダク
タンスは急激に減少し、このうち一方の2次巻線
7の両端の誘起電圧は急激に低下し、トランジス
タ1のベース電圧はダイオード10のカソード電
圧と同電位となり、また、トランジスタ1のベー
ス領域に蓄積されていた蓄積電荷は磁気飽和状態
にある変流器4の一方の2次巻線7を通つて他方
の2次巻線8へ流れる。このようにして、ベース
領域に蓄積されていた蓄積電荷がなくなると、一
方の2次巻線7に流れていた電流を維持する方向
に逆起電力が発生する。すると、トランジスタ2
のベースに正電圧が印加され、このトランジスタ
2が第2図cのように導通状態となる。つまり、
トランジスタ1がオフする直前にトランジスタ2
がオンする。なお、一方の2次巻線7から一方の
トランジスタ1のベース側への電流の方向が、他
方の2次巻線8から他方のトランジスタ2のベー
ス側へ変ると、それに伴い、ゲート端子11から
のゲート電流はこの2次巻線8側へ流れるので、
ゲート端子11からのトリガ信号が継続して供給
されていても特に問題ない。もちろん、トリガ信
号は、立上り時だけ作用するから、第2図のt0
印加し、t1以前になくなつても、一旦立ち上がつ
た後は、トランジスタ1,2のオン、オフには関
係がなくなる。このトランジスタ2の導通後、ト
ランジスタ1はオフとなり、コレクタ、エミツタ
を流れる電流は急激に減少して、トランジスタ1
のベースが負電圧にバイアスされる。その後、再
び前記の動作をくり返し発振が継続する。したが
つて、アノード端子3からカソード端子9へは、
第2図dのように連続した直流電流が流れる。
第1図の第1実施例では変流器4の1次巻線
5,6をトランジスタ1,2のエミツタ側に結合
したが、第4図に示すように、コレクタ側に結合
してもよい。
以上のようにして、本考案のトランジスタスイ
ツチ回路は、トリガ信号が入力すると、SCRに
比し、充分早くオン動作を開始する。また、電力
消費もSCRに比し数分の1である。
なお、本考案のトランジスタスイツチ回路は、
オン動作の開始を問題としているもので、オフ動
作は、どのような方法で行つてもよいが、例えば
つぎの(1)〜(7)に示した方法がある。
(1) アノード端子(3)の電圧を遮断する。
(2) トランジスタ1,2のどちらか一方または両
方のベース電流を吸収する。具体的には、第3
図に示すように、トランジスタ1,2のベース
をターンオフ用ダイオード13,14を介して
ゲート端子11に直接接続する。そして、第2
図aのように、ゲート端子11に負電圧を印加
する。すると、2次巻線7,8間の誘起電圧が
なくなり、回路はオフする。
(3) ダイオード13,14のうち、いずれか一方
のみを接続する構成であつてもよい。ただし、
ダイオードを有する側だけがベース電流を吸収
するので、タイミングによつては、やや時間的
遅れを生ずることがある。
(4) 第5図は第4図の実施例にターンオフ用ダイ
オード13,14を接続してオフする例を示し
ている。
(5) 第6図は、第1図の実施例において、制御端
子15,16を設けてオフする例を示してい
る。すなわち、前記変流器4にさらに制御巻線
17を設け、この制御巻線17の中点は他方の
制御端子16に接合し、また、制御巻線17の
両端はダイオード18,19を介してトランジ
スタ20のコレクタに結合し、このトランジス
タ20のベースを一方の制御端子15に結合す
る。このように構成して制御端子15,16に
信号を送り、トランジスタ20をオンして、制
御巻線17の両端間を短絡する。すると、変流
器4に誘起電圧が生ぜず本考案回路はオフす
る。この第6図の例ではスイツチ回路と絶縁し
てオフの制御が可能である。また、第3図およ
び第5図の回路に比べて少ない電流でオフする
ことができる。
(6) 第7図は、第4図の実施例に制御端子15,
16を設けた場合を示している。この場合の作
用は第6図と同様である。
(7) つぎに、第8図は、第4図の実施例におい
て、制御巻線17の両端をダイオード18,1
9を介してゲート端子11に結合し、かつ、制
御巻線17の中点をカソード端子9に直接接続
した例である。このような構成において、ゲー
ト端子11に正の電圧を印加すると、ターンオ
ンし、ゲート端子11をアースに接続するかま
たは負の電圧を与えるとターンオフする。
「考案の効果」 本考案は上述のように構成したので、SCRに
比し、トリガ信号に対するオンの動作開始が充分
早く、また、電圧降下が小さいため電力損失は
SCRに比し半分以下で、さらにSCRのような放
熱処理を不要とするという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるトランジスタスイツチ回
路の第1実施例を示す電気回路図、第2図は動作
波形図、第3図、第4図、第5図、第6図、第7
図および第8図はそれぞれ本考案の他の実施例を
示す電気回路図である。 1,2,20……トランジスタ、3……アノー
ド端子、4……可飽和変流器、5,6、……1次
巻線、7,8……2次巻線、9……カソード端
子、10,13,14,18,19……ダイオー
ド、11……ゲート端子、12……抵抗、15,
16……制御端子、17……制御巻線。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 2つのトランジスタ1,2のベース間に、可
    飽和変流器4の一方の巻線7,8を介在し、か
    つ、前記2つのトランジスタ1,2の出力電流
    検出のために、前記可飽和変流器4の他方の巻
    線5,6を介在し、前記2つのトランジスタ
    1,2の出力電流の供給端を相互に結合してア
    ノード端子3とし、前記2つのトランジスタ
    1,2の出力電流の出力端をカソード端子9と
    し、前記ベースに結合した一方の巻線7,8の
    中点に抵抗12を介在してゲート端子11を設
    け、前記出力電流を2つのトランジスタ1,2
    のベース側に帰還するように前記カソード端子
    9と一方の巻線7,8の中点にダイオード12
    を介在したことを特徴とするトランジスタスイ
    ツチ回路。 (2) トランジスタ1,2のエミツタ間に可飽和変
    流器4の1次巻線5,6を結合し、ベース間に
    2次巻線7,8を結合し、これらの巻線5,6
    と7,8の中間点をダイオード10を介して結
    合し、2次巻線7,8の中点に抵抗12を介し
    てゲート端子11を結合してなる実用新案登録
    請求の範囲第1項記載のトランジスタスイツチ
    回路。 (3) トランジスタ1,2のコレクタに可飽和変流
    器4の1次巻線5,6を結合し、ベース間に2
    次巻線7,8を結合し、エミツタと2次巻線
    7,8の中間点をダイオード10を介して結合
    し、2次巻線7,8の中点に抵抗12を介して
    ゲート端子11を結合してなる実用新案登録請
    求の範囲第1項記載のトランジスタスイツチ回
    路。
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