JPH0556892B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は床用吸込具を延長パイプを介して取り
付けた吸込ホースを、掃除機本体に接続した状態
のまま簡易収納するようにした電気掃除機に関す
る。

(ロ) 従来の技術 従来、床用吸込具を延長パイプ及び吸込ホース
を介して掃除機本体に接続した状態で、掃除機本
体を、後面を床面に載置して起立支持し、延長パ
イプを掃除機本体に係止することで、吸込ホー
ス、延長パイプ等を分解することなく簡易収納す
ることのできる電気掃除機として、例えば実開昭
63−62057号公報が知られている。

この電気掃除機は、簡易収納時に吸込ホースが
自身の弾性により延長パイプから離間した状態と
なつて重量バランスが崩れるのを防止するため、
吸込ホースの手元パイプにＣ字状のリングを装着
すると共に、吸込ホースにホース取付部を装着し
て、ホース取付部をＣ字状のリングに係止して吸
込ホースを固定するようになつている。

しかしながら、リングは手元パイプに回動自在
に且つ軸方向に摺動自在に装着されているため、
吸込ホースをリングに係止する際、リングが移動
し、リングへの吸込ホースの係止作業がしにくい
欠点があつた。

(ハ) 発明が解決しようとする課題 本発明は、吸込ホースを掃除機本体に接続した
状態のまま簡易収納するようにした電気掃除機に
おいて、簡単な構成で吸込ホースを延長パイプに
容易に係止できるようにし、以て簡易収納をしや
すく下電気掃除機を得ることを目的とする。

(ニ) 課題を解決するための手段 本発明の掃除機は、後面を下にして自立可能と
した掃除機本体と、該掃除機本体の吸込口に着脱
自在に接続される吸込ホースと、一端に段差部を
介して小径の嵌合部を形成し、該嵌合部に前記吸
込ホースを接続する延長パイプと、該延長パイプ
の他端に接続される床用吸込具と、前記延長パイ
プの嵌合部に挿入され、段差部に位置決め固定さ
れると共に係止部を有するリング体と、前記吸込
ホースに装着され、前記リング体の係止部に着脱
自在に係止されるホース係止体と、前記延長パイ
プに取り付けられ、前記掃除機本体に係止する保
持具とを有したことを特徴とする。

(ホ) 作用 上記構成により、係止部を有するリング体は、
延長パイプの嵌合部に挿入されて段差部に位置決
めされ、延長パイプの嵌合部に吸込ホースを接続
することにより、リング体は段差部と延長パイプ
との間で挟持され、移動が阻止される。

収納時には、床用吸込具を、延長パイプ及び吸
込ホースを介して掃除機本体に接続した状態で、
掃除機本体の後面を床面に載置して起立支持し、
延長パイプに装着した保持具を掃除機本体に係止
すると共に、リング体の係止部を吸込ホースに装
着したホース係止体に係止して簡易収納を行う。

(ヘ) 実施例 以下、本発明の電気掃除機を図面に示す実施例
に基いて説明する。

１は前方に上面開口の集塵室を、後方に電動送
風機を、夫々配置したキヤニスター型の掃除機本
体で、前記上面開口を開閉する蓋体２の上面中央
部分に吸込口３を設け、後部４を平坦にすること
により後部４を下向きにして自立可能に構成して
いる。

５は前記掃除機本体１の吸込口３に着脱自在に
接続される吸込ホースで、可撓性のあるホース管
６の基端に、前記吸込口３へ挿入接続する吸込口
接続パイプ７を、先端に略く字型に屈曲された手
元パイプ８を夫々備えている。

９は床用吸込具、１０は前記吸込ホース５の手
元パイプ８と前記床用吸込具９とを接続する延長
パイプで、該延長パイプ１０は、主延長パイプ１
１と連結延長パイプ１２とからなり、前記主延長
パイプ１１は外側パイプ１３と、該外側パイプ１
３の内側に挿脱自在に収納される内側パイプ１４
と、外側パイプ１３の先端に装備された内側パイ
プ１４の固定リング１５から構成している。前記
主延長パイプ１１の外側パイプ１３には前記内側
パイプ１４の挿入位置を規制する環状の段差部１
６を形成し、この段差部１６から手元パイプ８側
を手元パイプ８が接続できるように外径が細くな
つた嵌合部１７としている。

１８は前記主延長パイプ１１に取り付けられる
リング体で、該リング体１８は前記嵌合部１７側
から嵌め込まれて前記段差部１６に圧入固定され
るもので、外周面に係止用爪部１９を備えてい
る。該爪部１９は前記リング体１８の外周面から
突出した角筒体２０の左右両側に一対の爪片２
１，２１を形設した構造である。

２２は前記吸込ホース５に装着され、前記爪部
１９に着脱自在に係止されるホース係止体で、ホ
ース管６に嵌合固定する略Ｃ字型嵌合帯体２３
と、該嵌合帯体２３の外周部に、前記爪部１９の
一対の爪片２１，２１を下側から嵌め込む溝孔２
４を有した係止部２５とを有している。

２６は前記延長パイプ１０の連結延長パイプ１
２に取り付けた保持具で、後部４を下向きにして
自立させた掃除機本体１の前部２７下面側に形成
した保持孔等の保持部２８に係止するようになつ
ている。

而して、電気掃除機使用時には床用吸込具９を
延長パイプ１０を介して取り付けた吸込ホース５
の吸込口接続パイプ７を掃除機本体１の吸込口３
に接続して使用し、一方、電気掃除機不使用時に
は掃除機本体１の後部４を下にして掃除機本体１
を床面に自立して載置し、保持具２６を掃除機本
体１の保持部２８に係止し、さらにリング体１８
の係止用爪部１９にホース係止体２２の係止部２
５を係止することにより、前記吸込ホース５を掃
除機本体１に接続した状態のままで、簡易収納を
行なう。このとき、前記リング体１８は主延長パ
イプ１１の段差部１６に圧入固定されると共に、
嵌合部１７に嵌合された手元パイプ８によつて抜
け止め阻止されることで回動することがなく、ま
た軸方向に摺動することもなく従つて係止用爪部
１９の位置が変化することがないので、ホース係
止体２２を簡単に係止することができ、簡易収納
が簡単に行なえるものである。

さらに前記リング体１８は前記主延長パイプ１
１の段差部１６に圧入するだけで取り付けられる
ので、組立作業が簡単になり、組立作業性が良好
になる。

(ト) 発明の効果 本発明の電気掃除機は、以上の如く構成したの
で、リング体を確実に位置決め固定することがで
き、簡易収納時に吸込ホースのホース係止体をリ
ング体に係止する際、リング体が移動することが
なく、従つて、吸込ホースの係止を容易に行うこ
とができる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は何れも本発明電気掃除機の実施例に関
し、第１図は簡易収納状態の斜視図、第２図は要
部の拡大斜視図、第３図はホース係止体取付部分
の拡大斜視図、第４図はリング体取付部分の拡大
斜視図、第５図は要部の分解斜視図である。 １……掃除機本体、５……吸込ホース、１１…
…主延長パイプ、１２……連結延長パイプ、１６
……段差部、１８……リング体、２２……ホース
係止体、２６……保持具。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 後面を下にして自立可能とした掃除機本体
   と、該掃除機本体の吸込口に着脱自在に接続され
   る吸込ホースと、一端に段差部を介して小径の嵌
   合部を形成し、該嵌合部に前記吸込ホースを接続
   する延長パイプと、該延長パイプの他端に接続さ
   れる床用吸込具と、前記延長パイプの嵌合部に挿
   入され、段差部に位置決め固定されると共に係止
   部を有するリング体と、前記吸込ホースに装着さ
   れ、前記リング体の係止部に着脱自在に係止され
   るホース係止体と、前記延長パイプに取り付けら
   れ、前記掃除機本体に係止する保持具とを有した
   ことを特徴とする電気掃除機。