JPH0556882A

JPH0556882A - 電気掃除機

Info

Publication number: JPH0556882A
Application number: JP22052591A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiro Matsui; 芳広松井; Takeshi Sato; 毅佐藤; Ikuo Oshima; 郁夫大島
Original assignee: Tokyo Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba TEC Corp
Priority date: 1991-08-30
Filing date: 1991-08-30
Publication date: 1993-03-09

Abstract

(57)【要約】【目的】組立性を向上した電気掃除機を提供する。【構成】下ケース部材５に上ケース部材６を取り付け
るに際して、チューブ66の先端を弾性体21の保持部72の
挿通孔75に挿通し、保持部72を嵌合凹部71に嵌合させ
る。下ケース部材５の支持壁27の下支持壁部27a と、上
ケース部材６の支持壁27の上支持壁部27b とで弾性体21
を挟持すると弾性体21は変形する。下ケース部材５の下
支持壁部27a と上ケース部材６の上支持壁部27b とは気
密の状態で接続できる。チューブ66も気密の状態で保持
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、組立性を向上した電気
掃除機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、圧力センサを回路収納室に設け、
この圧力センサに可撓性の接続管の一端を接続し、この
接続管の他端を集塵室に配設し、集塵室の圧力を検出し
て電動送風機の出力を制御する電気掃除機が知られてい
る。そして、たとえば集塵室に連通する部分に接続管を
配設させるには、中空に筒状に形成された突起などを設
けて接続管を突起の外周に嵌合させている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気掃除機の場合は、突起を設けるに際しては場所的に
制約があり、また、接続管と突起とを接続する場合、気
密漏れを防止するため嵌合寸法をきつくする必要がある
ため、掃除機本体の組立性が低下する場合があるという
問題を有している。

【０００４】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、組立性を向上した電気掃除機を提供することを目的
とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、集塵室、およ
び、この集塵室と気密に形成された回路収納室を有し、
上ケース部材およびこの上ケース部材の下部に位置する
下ケース部材とから形成され、これら上ケース部材およ
び下ケース部材間に弾性体が挟持された本体ケースを備
えた掃除機本体と、前記回路収納室内に設けられた圧力
センサと、一端がこの圧力センサに接続され他端が前記
電動送風機の吸気側に配設される可撓性の接続管とを具
備した電気掃除機であって、前記接続管の他端は前記弾
性体にて形成された保持部にて保持されたものである。

【０００６】

【作用】本発明は、弾性体を用いて接続管の他端を保持
するので、接続管の保持操作が容易となり組立が容易と
なる。しかもこの弾性体は、別個に設けるのではなく集
塵室を気密にするためのものを利用しているので、構造
を複雑にすることがない。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の電気掃除機の一実施例を図面
を参照して説明する。

【０００８】図２ないし図４において、１は掃除機本体
で、この掃除機本体１は、前側上部に開口部２を有する
本体ケース３と、この本体ケース３の開口部２を上方か
ら開閉自在に覆う蓋体４とからなっている。また、本体
ケース３は、下ケース部材５と、この下ケース部材５の
後部上側に固定された上ケース部材６とからなってい
る。そして、本体ケース３の下部前方には舵取輪７が方
向可変に回転自在に取り付けられ、後方には従動輪８が
回転自在に取り付けられている。

【０００９】本体ケース３内には、格子孔11を有する仕
切壁12により、開口部２に臨む集塵室13が前部に区画形
成されているとともに、電動送風機室14が後部に区画形
成されている。そして、集塵室13内には、前部に下方に
付勢された回動自在のクランプ15が枢着されているとと
もに、このクランプ15により主集塵フィルタとしての機
能を備えた集塵袋16の口枠17が着脱自在に保持され、集
塵袋16が集塵室13に収納されていない状態では、クラン
プ15が下方に回動した状態になり、蓋体４と当接しこの
蓋体４が開口部２を閉塞しないようになっている。この
集塵袋16は、開口部２を介して適宜交換されるものであ
る。また、仕切壁12の前側には、格子孔11を覆う補助フ
ィルタ18が取り付けられている。

【００１０】さらに、下ケース部材５の開口部２の周囲
に位置する下ケース部材５の前側の周囲および仕切壁12
の上面には、弾性体21が取り付けられている。そして、
この弾性体21は、下ケース部材５と蓋体４との間に位置
し気密保持を行なうシールパッキング部22と、このシー
ルパッキング部22の外側から連続し、下ケース部材５の
周面に位置するバンパ部23とを有している。

【００１１】一方、電動送風機室14内には、電動送風機
26が上ケース部材６および下ケース部材５に形成された
支持壁27，28，29によりゴム製の保持部材31，32を介し
て支持されているとともに、周囲が消音体33で被覆され
ている。そして、電動送風機26は、吸気側と排気側とが
前側の環状の保持部材31により気密に仕切られている
が、電動送風機室14の吸気側が格子孔11を介して集塵室
13に連通している。一方、電動送風機26の排気側は、上
ケース部材６の後面部に形成された本体排気口34に排気
フィルタ35を介して外部に連通されている。

【００１２】また、蓋体４の後端部が、本体ケース３に
支点部を介して上下回動自在に支持されている。さら
に、蓋体４の後部には、前端部が本体ケース３の支点部
を介して回動自在に支持されたコ字状のハンドル体41が
取り付けられている。そして、このハンドル体41で囲わ
れた上ケース部材６の上面には、ダストメータ42が取り
付けられている。このダストメータ42は、透明の円筒管
43の一端が外部に連通され、他端に電動送風機26の吸気
側に連通する連通管44が接続され、この円筒管43内に
は、摺動自在の指示体45が取り付けられ、指示体45は、
ばね46にて一端方向に付勢されている。また、円筒管43
の上面には、ダストメータ42を固定するとともに指示体
45の窓となるダストメータカバー47が取り付けられてい
る。そして、集塵袋16内の集塵量が増加し、電動送風機
26の吸気側の真空度が上昇すると、ダストメータ42の指
示体45がばね46に抗して移動する。

【００１３】さらに、本体ケース３の前部には、図示し
ないホースの差込管が着脱自在に嵌合接続される差込口
51が形成され、この差込口51は円筒状の吸込口52を介し
て集塵室13に連通される。また、吸込口52の集塵室13側
には、開閉自在の弁体53が取り付けられている。

【００１４】そして、差込口51と吸込口52との間に、板
状のシャッタ56が上下方向へ摺動自在に支持されてい
る。このシャッタ56は、差込口51を開閉自在に閉塞す
る。なお、シャッタ56の上端部には、前方へ突出したつ
まみ57が形成されている。さらに、差込口51の下方に
は、凹窪状の取っ手部58が形成されている。

【００１５】一方、電動送風機室14の後方の支持壁29の
後部には、間隙を介してこの支持壁29に平行に隔壁61が
形成され、この隔壁61の後部側には回路収納室62が形成
されている。そして、この回路収納室62には、電動送風
機26などの制御を行なう回路部63が取り付けられた基板
64が取り付けられている。また、基板64には、圧力セン
サ65が取り付けられている。そして、この圧力センサ65
には、可撓性の接続管としてのチューブ66の一端が取り
付けられ、このチューブ66の他端は、電動送風機26の吸
気側に位置するように、弾性体21にて下ケース部材５に
固定されている。

【００１６】すなわち、図１に示すように、下ケース部
材５の支持壁27の下支持壁部27a に、下方に向けて縮径
した嵌合凹部71を形成し、この嵌合凹部71に弾性体21に
形成されチューブ66を保持する保持部72を嵌合する。そ
して、下ケース部材５の支持壁27の下支持壁部27a と、
上ケース部材６の支持壁27の上支持壁部27b とで弾性体
21を挟持する。また、保持部72は、図１、図５および図
６に示すように、支持壁27に沿った両側に側縁部73，73
が形成され、これら側縁部73，73間で下ケース部材５の
下支持壁部27a を挟持するようになっており、これら側
縁部73，73間には、これら側縁部73よりやや小さく嵌合
凹部71よりやや大きめの台形部74が形成されている。さ
らに、この保持部72には厚さ方向を挿通する挿通孔75が
形成され、この挿通孔75には下方に向けて切込み76が形
成されている。

【００１７】そして、これらの寸法、関係は図５に示す
ようになっている。

【００１８】まず、台形部74の先端寸法がａであるのに
対し嵌合凹部71の先端の径小部の寸法がａ−αであり、
台形部74の高さ寸法がｂであるのに対し嵌合凹部71の深
さの寸法がｂ−βであり、台形部74の基端寸法がｃであ
るのに対し嵌合凹部71の入口の寸法がｃ−γであり、チ
ューブ66の外径がｄであるのに対し挿通孔75の内径がｄ
−δである。したがって、弾性体21の保持部72の挿通孔
75にチューブ66を挿通した後、この保持部72を嵌合凹部
71に嵌合し、下ケース部材５の支持壁27の下支持壁部27
a と、上ケース部材６の支持壁27の上支持壁部27b とで
弾性体21を挟持すると、図６に示すように、弾性体21は
縮小されて変形し、下ケース部材５の支持壁27の下支持
壁部27a と、上ケース部材６の支持壁27の上支持壁部27
b とは気密の状態で接続されるとともに、チューブ66も
気密の状態で保持される。

【００１９】また、図４に示すように、電動送風機室14
の一側には、コードリール収納室81が支持壁82にて区画
形成されている。このコードリール収納室81には、本体
ケース３の幅方向に平行に回転軸を有するコードリール
83が収納されている。このコードリール83は軸方向両側
に円周方向に突設されたリブ部84，84間に巻回部85が形
成され、この巻回部85には、商用交流電源に接続される
電源線86が接続され、この電源線86の先端にはプラグ87
が接続されている。また、このプラグ87は下ケース部材
５に形成された挿通口88を介して外部に排出され、この
挿通口88はプラグ87が挿通されず、電源線86の収納時に
プラグ87が当接して、電源線86の巻き込みすぎを防止し
ている。

【００２０】さらに、本体ケース３の上ケース部材６の
後部には、カバー体91が開閉自在に取り付けられてい
る。

【００２１】このカバー体91は、上ケース部材６および
下ケース部材５と連続して略面一になるような外形形状
になっている。そして、下部にはこのカバー体91の開閉
時に回動の支点となる突出片が設けられ、下ケース部材
５の図示しない挿入口に挿入される。また、上部には、
上ケース部材６の図示しない係止孔に係止される係止爪
93が形成されている。

【００２２】さらに、カバー体91の略中央には、格子状
のカバー体排気口94が形成され、カバー体91を本体ケー
ス３に接続したとき本体排気口34と連通するようになっ
ている。そして、このカバー体排気口94には、排気フィ
ルタ96が取り付けられている。

【００２３】一方、カバー体91の上部には、カバー体91
を本体ケース３に取り付けた場合に先端が本体ケース３
に当接されるリブ部97が形成され、このリブ部97で囲わ
れた部分には、収納部98が形成されている。そうして、
この収納部98につる口99を収納し、カバー体91を閉じ
て、本体ケース３と一体にする。

【００２４】さらに、カバー体91と本体ケース３との後
部で、載置面100 が形成され、非掃除時に掃除機本体１
を狭い場所に載置できるようにしている。

【００２５】次に、上記実施例の動作について説明す
る。

【００２６】そして、本体ケース３の組立に際しては、
電動送風機26、基板64に接続された回路部63、圧力セン
サ65およびチューブ66のいずれもを、下ケース部材５側
に取り付けることができるので、下ケース部材５に上ケ
ース部材６を容易に取り付けることができる。また、下
ケース部材５に上ケース部材６を取り付けるに際して、
チューブ66の先端は、弾性体21の保持部72の挿通孔75に
挿通した後、この保持部72を嵌合凹部71に嵌合させて、
下ケース部材５の支持壁27の下支持壁部27a と、上ケー
ス部材６の支持壁27の上支持壁部27b とで弾性体21を挟
持すると、弾性体21は変形するので、簡単な操作で確実
に、下ケース部材５の支持壁27の下支持壁部27a と、上
ケース部材６の支持壁27の上支持壁部27b とは気密の状
態で接続できるとともに、チューブ66も気密の状態で保
持できる。

【００２７】さらに電動送風機26、回路部63、圧力セン
サ65およびチューブ66のいずれもが下ケース部材５側に
装置されるので、組立ての際あらかじめ組込んでおくこ
とができるので、組立性が向上する。

【００２８】

【発明の効果】本発明の電気掃除機によれば、弾性体を
用いて接続管の他端を保持するので、接続管の保持操作
が容易となり組立が容易となる。しかもこの弾性体は、
別個に設けるのではなく集塵室を気密にするためのもの
を利用しているので、構造を複雑にすることがなく、し
たがって、構成を複雑にすることなく、組立性を向上す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電気掃除機の一実施例の上ケース部材
と下ケース部材との間に弾性体を挟持する部分を示す分
解斜視面である。

【図２】同上電気掃除機を示す縦断面図である。

【図３】同上電気掃除機を示す斜視図である。

【図４】同上上ケース部材を取り除いた平面図である。

【図５】同上上ケース部材と下ケース部材との間に弾性
体を挟持する部分の接続前の一部を切り欠いた寸法を示
す正面図である。

【図６】同上上ケース部材と下ケース部材との間に弾性
体を挟持する部分の接続後の一部を切り欠いた正面図で
ある。

【符号の説明】

３本体ケース５下ケース部材６上ケース部材 13 集塵室 21 弾性体 62 回路収納室 65 圧力センサ 66 接続管としてのチューブ 72 保持部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】集塵室、および、この集塵室と気密に形
成された回路収納室を有し、上ケース部材およびこの上
ケース部材の下部に位置する下ケース部材とから形成さ
れ、これら上ケース部材および下ケース部材間に弾性体
が挟持された本体ケースを備えた掃除機本体と、前記回
路収納室内に設けられた圧力センサと、一端がこの圧力
センサに接続され他端が前記電動送風機の吸気側に配設
される可撓性の接続管とを具備した電気掃除機であっ
て、前記接続管の他端は前記弾性体にて形成された保持部に
て保持されたことを特徴とする電気掃除機。