JPH055660U - ギヤノイズ低減装置 - Google Patents

ギヤノイズ低減装置

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JPH055660U
JPH055660U JP6002791U JP6002791U JPH055660U JP H055660 U JPH055660 U JP H055660U JP 6002791 U JP6002791 U JP 6002791U JP 6002791 U JP6002791 U JP 6002791U JP H055660 U JPH055660 U JP H055660U
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JP
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power steering
gear
pump
oil
steering device
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JP6002791U
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English (en)
Inventor
宏昭 岸
秀夫 根岸
Original Assignee
日野自動車工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】僅かな部品の増加でエンジンのアイドリング時
のギヤのがた打ち音の発生を低減する。 【構成】パワーステアリング装置13にパワステポンプ
18がオイルリザーバタンク16のオイル17を供給
し、エンジンのクランク軸に固着されたクランク軸ギヤ
に複数のギヤを介してパワステポンプギヤが噛合する。
ポンプの吐出口18bとパワーステアリング装置とを接
続する管路14から分岐した分岐管28にポンプの吐出
圧力が所定値以上になったときオイルをタンクに戻す安
全弁29が設けられ、管路の分岐点Pとパワーステアリ
ング装置との間の管路にパワーステアリング装置へのオ
イルの流量を調節する流量調節弁31が設けられる。コ
ントローラ34がエンジンのアイドリング状態を検出す
る回転センサ32及び負荷センサ33の検出出力に基づ
いて流量調節弁を制御する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はアイドリング時のエンジン補機等の回転変動により発生するギヤのが た打ち音であるギヤノイズを低減する装置に関する。更に詳しくはパワーステア リング装置にオイルを供給するパワステポンプに負荷をかけることによりギヤノ イズを低減する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、アイドリング時のギヤノイズを低減する方法として、回転変動の小さい パワステポンプを駆動しかつクランク軸に固着されたクランク軸ギヤに複数のギ ヤを介して噛合するパワステポンプギヤを回転変動の大きい燃料噴射ポンプやエ アコンプレッサ等のエンジン補機を駆動するギヤに噛合させたものが知られてい る。
【0003】 しかし、上記方法ではステアリングホイールを切らない状態ではパワステポン プにほとんど負荷がかからないので、各ギヤの歯面間の押付け力が増大せずギヤ ノイズを低減することができない問題点があった。
【0004】 この点を解消するために、ギヤのバックラッシをなくしたシザースギヤやフリ クションギヤが用いられている。シザースギヤは主ギヤの側面に回転方向にばね による捩り力を持たせた同歯数のシザースギヤを取付けて相手ギヤに噛合させ、 ばねの反力により相手ギヤが主ギヤとシザースギヤで挟まれることによりバック ラッシがなくなり、ギヤのがた打ち音が防止されるようになっている。またフリ クションギヤは主ギヤの側面に歯数の異なるフリクションギヤを軸方向に押付け て相手ギヤに噛合させ、主ギヤとフリクションギヤの周速差によって発生する摩 擦トルクがギヤのがた打ち音を防止するようになっている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 しかし、上記シザースギヤやフリクションギヤでは高い製作精度が要求され、 また複数のギヤに取付ける必要があるので部品点数が増大してしまい、コストを 押上げる不具合があった。
【0006】 本考案の目的は、僅かな部品の増加でエンジンのアイドリング時のギヤのがた 打ち音の発生を低減できるギヤノイズ低減装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案の構成を、実施例に対応する図1及び図2を 用いて説明する。 本考案のギヤノイズ低減装置は、パワーステアリング装置13にオイルリザー バタンク16のオイル17を供給するパワステポンプ18と、エンジン21のク ランク軸22に固着されたクランク軸ギヤ23に複数のギヤ24,26を介して 噛合しポンプ18を駆動するパワステポンプギヤ19と、ポンプ18の吐出口1 8bとパワーステアリング装置13とを接続する管路14から分岐した分岐管2 8に設けられポンプ18の吐出圧力が所定値以上になったときオイル17をタン ク16に戻す安全弁29と、管路14の分岐点Pとパワーステアリング装置13 との間の管路14に設けられパワーステアリング装置13へのオイル17の流量 を調節する流量調節弁31と、エンジン21のアイドリング状態を検出するアイ ドリング検出手段32,33と、アイドリング検出手段32,33の検出出力に 基づいて流量調節弁31を制御するコントローラ34とを備えたものである。
【0008】
【作用】
アイドリング検出手段32,33がエンジン21のアイドリング状態を検出す ると、コントローラ34はこの検出出力に基づいて流量調節弁31を絞る。パワ ステポンプ18の吐出圧力が大きくなってエンジン21にかかる負荷が増大し、 パワステポンプギヤ19に噛合するギヤ26,24,23の歯面間の押付け力が 大きくなる。
【0009】
【実施例】
次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳しく説明する。 図1及び図2に示すように、車両のステアリングホイール11はステアリング 軸12を介してパワーステアリング装置13に接続され、パワーステアリング装 置13には管路14を介してオイルリザーバタンク16のオイル17を供給する パワステポンプ18が接続される(図1)。パワステポンプ18の入力軸18a にはパワステポンプギヤ19が固着され、このギヤ19はエンジン21のクラン ク軸22に固着されたクランク軸ギヤ23にアイドルギヤ24及び燃料噴射ポン プギヤ26を介して噛合する。またクランク軸ギヤ23にはアイドルギヤ24及 びカムシャフトギヤ27を介してエアコンプレッサの入力軸25に固着されたコ ンプレッサギヤ30が噛合する(図2)。
【0010】 図1に詳しく示すように、パワステポンプ18の吐出口18bとパワーステア リング装置13とを接続する管路14から分岐した分岐管28には安全弁29が 設けられ、この安全弁29はポンプ18の吐出圧力が所定値以上になったとき開 いてタンク16にオイル17を戻すようになっている。管路14の分岐点Pとパ ワーステアリング装置13との間の管路14には流量調節弁31が設けられ、こ の流量調節弁31はパワーステアリング装置13へのオイル17の流量を調節す るようになっている。流量調節弁31はこの例では電磁弁であり、オフすると弁 が全開になり、オンすると弁が半開になるようになっている。
【0011】 エンジン21のクランク軸22にはその回転速度を検出する回転センサ32が 設けられ、図示しないアクセルペダルにはこのペダルが踏込まれているか否かを 検出する負荷センサ33が設けられる。回転センサ32と負荷センサ33の検出 出力はコントローラ34の制御入力に接続され、コントローラ34の制御出力は 流量調節弁31に接続される。またコントローラ34内のメモリ(図示せず)に は回転センサ32の検出出力と比較されるエンジン21の回転速度の所定値が記 憶される。
【0012】 図3に示すように、パワーステアリング装置13は負荷感応型の装置であり、 ボールナットピストン13aを摺動可能に収容するパワーシリンダ13bが形成 されたギヤハウジング13cと、ラックピストン13dを摺動可能に収容するシ リンダ13eが形成されたハウジング13fとを有する。ステアリング軸12の 下端には入力軸13g及びトーションバー13hを介してボールねじ13iが結 合され、このボールねじ13iはパワーシリンダ13b内に挿入されかつボール を介してボールナットピストン13aに螺合される。ボールナットピストン13 aとラックピストン13dとの間にはこれらの外面に形成されたラックに噛合す るピニオン13jが設けられ、このピニオン13jはピットマンアーム13kに 連結されるクロス軸13mに固着される。またギヤハウジング13c内にはステ アリング軸12の回転方向により流量調節弁31からのオイル17を切換える方 向制御弁13nと、この方向制御弁13nで制御されたオイル17を所定のシリ ンダ13b,13eの各油室13r,13s,13tに給排する負荷感応弁13 uが設けられる。
【0013】 流量調節弁31からのオイル17が方向制御弁13nにより切換えられた後、 走行時には負荷感応弁13uが図示する位置に切換えられ、この状態ではパワー シリンダ13bの後油室13rにのみオイル17が流入するため、ボールナット ピストン13aだけが作動する。ラックピストン13dはその移動に抗するため 、操舵力が重くなるようになっている。またステアリングホイール11の据切り 時には負荷感応弁13uが別の位置に切換えられ、この状態ではパワーシリンダ 13bの後油室13r及びシリンダ13eの前油室13sにオイル17が流入す るため、両ピストン13a,13dが作動する。全体のシリンダ径が倍増するた め、パワステポンプ18からのオイル17の圧力で操作量及び据切り力を軽減で きるようになっている。
【0014】 このように構成されたギヤノイズ低減装置の動作を説明する。 回転センサ32が所定値未満のエンジン21の回転速度を検出し、かつ負荷セ ンサ33が図示しないアクセルペダルが踏込まれていないことを検出すると、コ ントローラ34はこれらのセンサ32,33の検出出力に基づいてエンジン21 がアイドリング状態であると判断し、流量調節弁31をオンして弁を半開にする 。この状態になるとパワステポンプ18の吐出圧力が大きくなり、エンジン21 にかかる負荷が増大するので、パワステポンプギヤ19に噛合する燃料噴射ポン プギヤ26、アイドルギヤ24、クランク軸ギヤ23、カムシャフトギヤ27、 コンプレッサギヤ30等の歯面間の押付け力が大きくなる。この結果、回転変動 の大きい燃料噴射ポンプ26や図示しないエアコンプレッサ等のエンジン補機の 回転変動が抑えられるので、各ギヤ19,26,24,23,27,30の歯面 間に発生するがた打ち音を低減することができる。
【0015】 また、回転センサ32が所定値以上のエンジン21の回転速度を検出するか又 は負荷センサ33がアクセルペダルが踏込まれたことを検出すると、コントロー ラ34はエンジン21がアイドリング状態でないと判断し、流量調節弁31をオ フして弁を全開にする。この状態になるとパワステポンプ18はステアリングホ イール11の操舵角に応じてパワーステアリング装置13にオイル17を供給す るので、ステアリングホイール11の据切り時の操作量及び据切り力を軽減でき る。またクランク軸22の回転速度が増大するので、クランク軸ギヤ23に噛合 するアイドルギヤ24、燃料噴射ポンプギヤ26、パワステポンプギヤ19、カ ムシャフトギヤ27、コンプレッサギヤ30等の歯面間の押付け力が大きくなる 。この結果、回転変動の大きい燃料噴射ポンプ26やエアコンプレッサ等のエン ジン補機の回転変動が抑えられるので、各ギヤ23,24,26,19,27, 30の歯面間に発生するがた打ち音が防止される。
【0016】 なお、実施例では流量調節弁として弁を全開又は半開に切換える電磁弁を挙げ たが、これは一例であってギヤの歯面間に発生するがた打ち音を低減するように 弁を絞ることができれば半開でなくてもよい。 また、アイドリング検出手段として回転センサ及び負荷センサを挙げたが、エ ンジンのアイドリング状態を検出できれば回転センサ又は負荷センサのみでも、 変速ギヤのニュートラル位置を検出するセンサ又はその他のセンサを用いてもよ い。
【0017】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、パワーステアリング装置にパワステポン プがオイルリザーバタンクのオイルを供給し、エンジンのクランク軸に固着され たクランク軸ギヤに複数のギヤを介してパワステポンプギヤが噛合し、ポンプの 吐出口とパワーステアリング装置とを接続する管路から分岐した分岐管にポンプ の吐出圧力が所定値以上になったときオイルをタンクに戻す安全弁を設け、管路 の分岐点とパワーステアリング装置との間の管路にパワーステアリング装置への オイルの流量を調節する流量調節弁を設け、エンジンのアイドリング状態を検出 するアイドリング検出手段の検出出力に基づいてコントローラが流量調節弁を制 御するように構成したので、エンジンのアイドリング時にコントローラが流量調 節弁を絞ることによりパワステポンプの負荷が増大し、各ギヤの歯面間の押付け 力が大きくなる。この結果、エンジン補機等の回転変動が抑えられるので、エン ジンのアイドリング時のギヤのがた打ち音の発生を低減することができる。また シザースギヤやフリクションギヤのように高精度は要求されず、かつ僅かな部品 の増加で済むので、コストを大幅に押上げることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案一実施例ギヤノイズ低減装置の構成図。
【図2】パワステポンプギヤを含む複数のギヤが噛合し
た状態を示すエンジンの正面図。
【図3】パワーステアリング装置の断面図。
【符号の説明】
13 パワーステアリング装置 14 管路 16 オイルリザーバタンク 17 オイル 18 パワステポンプ 18b 吐出口 19 パワステポンプギヤ 21 エンジン 22 クランク軸 23 クランク軸ギヤ 24 アイドルギヤ 26 燃料噴射ポンプギヤ 28 分岐管 29 安全弁 31 流量調節弁 32 回転センサ(アイドリング検出手段) 33 負荷センサ(アイドリング検出手段) 34 コントローラ

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 パワーステアリング装置(13)にオイルリ
    ザーバタンク(16)のオイル(17)を供給するパワステポン
    プ(18)と、 エンジン(21)のクランク軸(22)に固着された前記クラン
    ク軸ギヤ(23)に複数のギヤ(24,26)を介して噛合し前記
    ポンプ(18)を駆動するパワステポンプギヤ(19)と、 前記ポンプ(18)の吐出口(18b)と前記パワーステアリン
    グ装置(13)とを接続する管路(14)から分岐した分岐管(2
    8)に設けられ前記ポンプ(18)の吐出圧力が所定値以上に
    なったとき前記オイル(17)を前記タンク(16)に戻す安全
    弁(29)と、 前記管路(14)の分岐点(P)と前記パワーステアリング装
    置(13)との間の前記管路(14)に設けられ前記パワーステ
    アリング装置(13)への前記オイル(17)の流量を調節する
    流量調節弁(31)と、 前記エンジン(21)のアイドリング状態を検出するアイド
    リング検出手段(32,33)と、 前記アイドリング検出手段(32,33)の検出出力に基づい
    て前記流量調節弁(31)を制御するコントローラ(34)とを
    備えたギヤノイズ低減装置。
JP6002791U 1991-07-04 1991-07-04 ギヤノイズ低減装置 Pending JPH055660U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61126230A (ja) * 1984-11-21 1986-06-13 Toyoda Autom Loom Works Ltd 荷役作業車におけるエンジンストツプ防止装置
JPS643244A (en) * 1987-06-25 1989-01-09 Komatsu Mfg Co Ltd Automatic warming-up device for engine

Patent Citations (2)

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