JPH0556414A - 動画像符号化復号化装置 - Google Patents

動画像符号化復号化装置

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JPH0556414A
JPH0556414A JP3211871A JP21187191A JPH0556414A JP H0556414 A JPH0556414 A JP H0556414A JP 3211871 A JP3211871 A JP 3211871A JP 21187191 A JP21187191 A JP 21187191A JP H0556414 A JPH0556414 A JP H0556414A
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circuit
encoding
field
data
coding
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Application number
JP3211871A
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Inventor
Tadashi Saito
規 斉藤
Masaaki Takizawa
正明 滝沢
Junichi Kimura
淳一 木村
Taizo Kinoshita
泰三 木下
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】高画質でしかも解像度の異なる方式にたいして
も互換性のある符号化データを出力する符号化ならびに
復号化装置を提供する。 【構成】低解像度で符号化を行う第1の符号化部3〜2
0と、第1のバッファ回路8と、第1の発生情報量制御
回路9と、高解像度で符号化を行う第2の符号化部21
〜36と、第2のバッファ回路55と、第2の発生情報
量制御回路57と、多重化回路54から構成される。第
1の符号化部3〜20の出力データ量を、第1のバッフ
ァ回路8と第1の発生情報量制御回路9とにより制御
し、多重化回路54にて第1、第2の符号化部3〜2
0,21〜36の出力を多重化して第2のバッファ回路
55に入力し、第2の発生情報量制御回路57により第
2のバッファ回路55の空き状態を検出して第1、第2
の符号化部3〜20,21〜36の出力データ量の総和
を、第1の発生情報量制御回路9とは独立に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の目的は動画像の高能率符
号化方式及び装置において、特に解像度の異なる複数個
の符号化データを生成するのに適した動画像の符号化復
号化装置を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】動画像の符号化方式としては、テレビ電
話、テレビ会議用の符号化方式がCCITTを中心に規
格化が進められ、また、蓄積媒体用の符号化方式は、I
SOが中心となり規格化が推進されている。蓄積媒体用
の符号化方式は、通称MPEGと呼ばれ、データレート
最大1.5Mbps、解像度横360ドット、縦240
ドットの規格がほぼ決定している。また、さらに高解像
度の符号化方式としてデータレート最大10Mbps、
解像度横720ドット、縦480ドットの方式(通称M
PEG2)の規格化が検討されている。MPEG2は、
解像度の異なるMPEGとの互換性も実現することが望
まれている。
【0003】図5にMPEGの符号化装置、図6にMP
EGの復号化装置のブロック図を示し、以下簡単に動作
を説明する。端子1から入力された動画像信号は、分配
回路2により選択されてインタレースされた画像信号の
片方のフィールド信号(奇数フィールド)のみが縮小回
路3に入力される。そして縮小回路3より横方向の画素
数を2分の1に削減される。加算回路4において動き補
償のための参照画像との差分が算出される。DCT回路
5は、ディスクリートコサイン変換(以後DCTと称
す)処理を行う部分であり画像の差分信号をDCT処理
する。DCT処理は、画像信号を縦8画素、横8画素の
ブロックに分割して行われる。量子化回路6は、周波数
変換された画像信号の周波数成分を量子化処理する部分
であり、符号化された画像信号のデータレートを一定に
保つために量子化の粗さを可変できるようになってい
る。VLC回路7は、可変長符号化を行う部分であり、
画像信号とそれに付随した信号を可変長符号化する。バ
ッファメモリ8は、時間的に変動する符号化データの発
生量を均一化するためのものでありバッファメモリ8の
空き状況に応じて発生情報量御回路9により量子化回路
6の量子化の粗さが制御される。逆量子化回路10、逆
DCT回路11は、それぞれ量子化回路6、DCT回路
5の逆処理を行う部分であり、量子化された周波数成分
から元の画像信号を復元する。加算回路12では、動き
補償のための参照画像との加算が算出され、その結果復
号画像信号が得られる。この復号画像信号は、いわゆる
ローカルデコード信号とよばれる物でありスイッチ13
により必要に応じてフィールドメモリ14あるいはフィ
ールドメモリ15に蓄えられる。動き補償回路16、1
7、18は、ローカルデコードされた画像信号をもとに
動き補償処理を行うものであり、過去の画像をもとに今
の画像の予測値を計算する前向きの動き補償回路18、
未来の画像をもとに今の画像の予測値を計算する後向き
の動き補償回路16、過去と未来の画像をもとに今の画
像の予測値を計算する補間の動き補償回路17の3つか
らなる。これら3つの信号からスイッチ19により選択
的に選ばれて参照画像が出力される。スイッチ20は、
定期的に動き補償しない画像信号を作り出すための物で
ある。
【0004】図6はMPEGの復号化装置を示してい
る。復号化装置では、符号化装置のローカルデコード信
号と同じものを復元する。蓄積媒体(図示せず)から送
られてくる符号化データは、入力端子60から入力さ
れ、VLD回路62により可変長復号される。さらに逆
量子化回路10、逆DCT回路11により、それぞれ逆
量子化、逆DCT処理され、量子化された周波数成分か
ら元の画像信号が復元される。加算回路12、フィール
ドメモリ14、フィールドメモリ15、動き補償回路1
6、17、18、スイッチ13、19、20は、図5の
符号化部の中に含まれるローカルデコード部と全く同じ
動作をするので説明を省略する。これらのようにまった
く同じ機能をするものには、同じ番号をつけている。拡
大回路53は、縮小回路3の逆の働きをするものであ
り、フィルタ処理により横方向の画素数を2倍にする。
MPEGの詳細な説明は、本発明の主旨には必ずしも必
要としないので省略する。
【0005】MPEG2では、MPEGの2倍の解像度
を持つ動画像を符号化する。入力信号は、インタレース
形式であり実効的な解像度が横720ドット、縦240
ドットの2種類のフィールド(奇数フィールドと偶数フ
ィールド)を合わせて解像度が横720ドット、縦48
0ドットとなっている。したがってフィールド単位でみ
ると、MPEGと比較して横の解像度は2倍であり、縦
の解像度は等しい。
【0006】解像度の異なる2つの符号化方式の互換性
を実現するために、図7に示す方式がISOの規格化会
合に提案されている。同図において分配回路87により
奇数フィールドの画像信号が奇数フィールド処理回路に
入力され偶数フィールドの画像信号が偶数フィールド処
理回路70に入力される。DCT回路73はDCT処理
を行う部分であるが、図9のMPEGの場合と異なり、
図10に示す横16画素、縦8画素のブロックに分割し
て処理する。画像信号の解像度およびそれに伴うブロッ
クの構成の差を除いて、奇数フィールド処理回路の処理
は、図5に示すMPEGの符号化回路と同じ動作をす
る。ただし、量子化された周波数成分は、二つのVLC
回路7、86により、分割して処理される。DCT処理
された周波数成分は、画像信号と同様に16x8個のデ
ータから成る。そしてこの内低周波側の8x8個の周波
数成分をVLC回路7により図5のMPEGと同様に可
変長符号化し、残りの8x8個の高周波成分はVLC回
路86により可変長符号化する。低周波側の8x8個の
周波数成分は、解像度が半分のMPEGの周波数成分と
ほぼ同じと見做すことができる。従って、VLC回路7
の出力だけを用いると、現行のMPEGと互換性の有る
符号データが得られる。また、VLC回路7の出力とV
LC回路86の出力および偶数フィールド処理回路70
の出力すべてを用いると、解像度が2倍の高画質な画像
が復元できる。
【0007】上記した従来技術は、DCTの特質をうま
く利用し、少ない処理量で異なる解像度の画像符号化デ
ータを得る優れた方式である。しかし、MPEGでは、
符号化後のデータレートが最大1.5Mbpsと決まっ
ており、互換性を確保するためには低周波出力が1.5
Mbpsを超えない様に制御する必要が有る。一方、M
PEG2では、データレート最大10Mbpsであり、
高画質な復号画像を得るためには、各周波数成分に対し
て適切なデータ量を割り当てる必要が有る。特に低周波
成分は、画像情報の主要部を占めており、これに十分な
データ量(例えば2.5Mbps以上)を割り当てる、
すなわち低周波成分を精度良く符号化する必要が有る。
そのためMPEGとの互換性を確保すると画質が劣化
し、画質を重視すると互換性が保てない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記し
た従来技術の欠点を無くし、高画質でしかも解像度の異
なる方式にたいしても互換性のある符号化データを出力
することが可能な符号化装置ならびに復号化装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、低い解像度
で符号化を行い、ローカルデコードの結果を用いて原画
像との差分を算出し、それを再度高解像度で符号化を行
う。また、それぞれの符号化を独立して制御することに
より、互換性を確保する。
【0010】
【実施例】図1、図2に本発明による第一の実施例を示
し以下図面に従って説明する。端子1から入力された動
画像信号は、分配回路2により選択されてインタレース
された画像信号の偶数フィールド信号のみが縮小回路3
に入力される。そして縮小回路3以下、加算回路4、D
CT回路5、量子化回路6、VLC回路7、バッファメ
モリ8、発生情報量制御回路9、逆量子化回路10、逆
DCT回路11、加算回路12、スイッチ13、フィー
ルドメモリ14、フィールドメモリ15、後向きの動き
補償回路16、補間の動き補償回路17、前向きの動き
補償回路18、スイッチ19、スイッチ20までは、図
5のMPEGの符号化部と同じ構成であり、動作も同じ
である。この部分が1層目の符号化部となっている。た
だしバッファメモリ8は、MPEGとしてのデータレー
トを保つためにだけ用いられており、蓄えられた符号化
データは、一定のデータレートで破棄される。そのた
め、バッファメモリ8は実際にはカウンタだけで構成さ
れており、VLC回路7から出力される符号化データと
仮想的に蓄積媒体に転送されるデータの差分から仮想的
にバッファの空き容量が検出され、MPEG相当の符号
化データの発生量が制御される。発生情報量制御回路9
には、必要に応じて情報量を0にするモードも設けられ
ている。これは、互換性の有る低解像度の符号化データ
が必要ない場合に対応するためである。VLC回路7か
ら出力される符号化データは、実際にはマルチプレクサ
54により、他の符号化データと多重化されてバッファ
メモリ55を介して出力端子56から出力される。拡大
回路53は、縮小回路3の逆の働きをするものであり、
ローカルデコードされた画像信号を横方向だけ元と同じ
倍の画素数の信号に戻し、2層目の符号化部へ出力す
る。
【0011】加算回路21では、符号化される前の画像
信号と、MPEGでローカルデコードされた信号との差
分が算出される。そして、加算回路22以下、DCT回
路23、量子化回路24、VLC回路25、逆量子化回
路26、逆DCT回路27、加算回路28、スイッチ2
9、フィールドメモリ30、フィールドメモリ31、後
向きの動き補償回路32、補間の動き補償回路33、前
向きの動き補償回路34、スイッチ35、スイッチ36
までは、図5のMPEGの符号化部と同じ構成であり、
動作も同じである。異なる点は、画像情報の画素数が、
横方向だけ2倍あることである。そのため、ブロック構
造は図9に示すようにMPEGと同じく8画素x8画素
で構成されるが、マクロブロック構造は図12に示すよ
うに、図11に示すMPEGのマクロブロック構造と異
なり、横方向のブロックの数が2倍となっている。すな
わち、MPEGのマクロブロック内にブロックが6個含
まれているのに対し、本発明ではマクロブロック内にブ
ロックが12個含まれている。ただしブロックの構成は
変わらず、64個の画素からなる。なお、図11、図1
2の四角は、図9のブロックを表す。
【0012】動き補償処理は、マクロブロック単位に行
われるが、図12のマクロブロックは解像度が増加した
分だけ増えており、空間軸上の位置は変わらない。その
ため、1層目のMPEG処理部での動き補償の値(動き
ベクトルや動き補償のタイプなど)をそのまま用いるこ
とができる。それで符号化データ量を削減することがで
きる。但し、横方向の解像度が変化しているので、横方
向の動きベクトルは2倍に換算して用いる。1層目での
動きベクトル量、例えば3画素+2分の1画素は、7画
素と換算する。MPEG処理部での動き補償の値とは異
なる値を用いる場合には、その差分を符号化する。ただ
し、動き補償のタイプも異なる場合には差分をとらずに
直接符号化する。加算回路58では、加算回路28で算
出された2層目のローカルデコード値と、拡大回路53
から出力される1層目のローカルデコード値の加算が算
出され、これが偶数フィールドの全体のローカルデコー
ド値となる。
【0013】分配回路2から出力される奇数フィールド
信号は、加算回路37、DCT回路38、量子化回路3
9、VLC回路40、逆量子化回路41、逆DCT回路
42、加算回路43、スイッチ44、フィールドメモリ
45、フィールドメモリ46、前向きの動き補償回路4
7、補間の動き補償回路48、後向きの動き補償回路4
9、スイッチ50、スイッチ51、スイッチ52で構成
される奇数フィールド符号化部に入力される。奇数フィ
ールド符号化部は、偶数フィールド符号化部の2層目と
基本的に同じ構成であり同じ処理をする。異なるのは、
1層目のローカルデコード値との差分を算出する加算回
路21がないことと、後向きの動き補償の参照画像を記
憶するフィールドメモリ46の入力情報が異なることで
ある。加算回路58で算出される偶数フィールドの全体
のローカルデコード値が、奇数フィールドの参照画像と
して用いられる。ブロック構成、マクロブロック構成
は、図9、図12に示すものと同じである。
【0014】図8に動き補償に用いる参照画像の関係を
示す。同図で上側に示すのが偶数フィールドであり、下
側に示すのが奇数フィールドである。2番目のフィール
ドはイントラフィールド(I)と呼ばれ、動き補償を用
いないで符号化される。8番目と14番目のフィールド
は予測フィールド(P)と呼ばれ、前向きの動き補償を
用いて符号化される。IまたはPに挟まれたフィールド
は、補間フィールド(B)と呼ばれ、前向きの動き補償
と後向きの動き補償の両方を用いて符号化される。例え
ば8番目のフィールドは2番目のフィールドから、14
番目のフィールドは8番目のフィールドから前向きの動
き補償を用いて符号化される。そして4番目のフィール
ドと6番目のフィールドは、2番目と8番目のフィール
ドから符号化される。偶数フィールドが偶数フィールド
のみから符号化されるのに対して、奇数フィールド
(A)は偶数フィールドと奇数フィールド両方から符号
化される。例えば、5番目のフィールドを符号化する場
合を考える。3番目のフィールドは既にローカルデコー
ドされてフィールドメモリ45に蓄えられており、また
6番目のフィールド情報は、偶数フィールド処理回路に
よりローカルデコードされて加算回路58から出力さ
れ、スイッチ52を介してフィールドメモリ46に蓄え
られている。そして3番目のフィールドを用いた前向き
の動き補償信号47と、6番目のフィールドを用いた後
向きの動き補償信号50と、そして両方の情報を用いた
補間の動き補償信号49のいずれかの信号の中で、最も
予測誤差の少ない信号をスイッチ50により選択して用
いる。ただし、予測誤差が予め定めた値よりも大きい場
合には、予測値を用いずにフィールド内情報だけで符号
化する。これらの判断は、マクロブロック単位に行われ
る。動き補償の値(動きベクトルや動き補償のタイプな
ど)は、偶数フィールドの符号化と同様にMPEGの値
をもとにその差分を符号化する。また補間の動き補償を
用いる場合には、1フレーム前の奇数フィールドと、1
フィールド後の偶数フィールドを、1対2の重み付けで
行う。これは、時間軸上の距離の差を考慮するためであ
る。また、1番目のフィールド(I’)は、2番目のイ
ントラフィールドと対をなすものでありこのフィールド
だけは2番目のイントラフィールドからの予測だけが許
され、それ以前の情報は用いない。これにより、ランダ
ムアクセス等が可能になる。
【0015】図13は、入出力される画像信号列の構成
を示す。画像信号列は18個の画像からなるGOP(Gro
up of Picture)に分割され、1つのGOPは、1つのI
画像、2つのP画像、4つのB画像、1つのI’画像、
8つのA画像からなる。下線を付すのは、前のGOPの
画像であり、上線を付すのは、次のGOPの画像であ
る。図1の符号化部では、図13の順に信号が入力され
るが、符号化は、図14の順序に行われ、符号化された
データ、すなわち符号化部の出力及び復号化部の入力も
図14のようになる。
【0016】図2は本発明による復号化部のブロック図
を示す。復号化部では、符号化部のローカルデコード信
号と同じものを復元する。パッケージメディアから送ら
れてくる符号化データは、入力端子60から入力され、
逆多重化回路61により偶数フィールドの1層目の符号
化データ、偶数フィールドの2層目の符号化データ、奇
数フィールドの符号化データの3種類に分離される。偶
数フィールドの1層目の符号化データは、可変長復号回
路62により可変長復号される。さらに逆量子化回路1
0、逆DCT回路11により、それぞれ逆量子化、逆D
CT処理され、量子化された周波数成分から元の画像信
号が復元される。加算回路12、フィールドメモリ1
4、フィールドメモリ15、動き補償部16、17、1
8、スイッチ13、19、20は、図5の符号化部と全
く同じ動作をするので説明を省略する。
【0017】偶数フィールドの2層目の符号化データ
は、可変長復号回路63により可変長復号される。さら
に逆量子化回路26、逆DCT回路27により、それぞ
れ逆量子化、逆DCT処理され、2層目の画像信号が復
元される。加算回路28、フィールドメモリ30、フィ
ールドメモリ31、動き補償部32、33、34、スイ
ッチ29、35、36は、図1の符号化部と全く同じ動
作をするので説明を省略する。拡大回路53により横方
向に拡大された1層目の復号信号は、加算回路58で2
層目の復号信号と加算されて、偶数フィールド全体の復
号信号となり出力端子65から出力される。またこの信
号は、奇数フィールドの復号部の参照画像となる。
【0018】奇数フィールドの符号化データは、可変長
復号回路64により可変長復号される。さらに逆量子化
回路41、逆DCT回路42により、それぞれ逆量子
化、逆DCT処理され、奇数フィールドの画像信号が復
元される。加算回路43、フィールドメモリ45、フィ
ールドメモリ46、動き補償部47、48、49、スイ
ッチ44、50、51、52は、図1の符号化部と全く
同じ動作をするので説明を省略する。
【0019】以上述べたように、本発明によれば、低解
像度の符号化データが、独立して情報量制御され、従来
装置との互換性が実現できる。また、前出の低解像度の
符号化データを含む高解像度の符号化データも独立して
情報量制御することが可能である。符号化データの発生
情報量は、応用分野ごとに仕様が異なっておりこれらの
値が独立して制御可能であることは、応用範囲を広げる
上で重要である。また、高解像度の符号化データの中に
低解像度の符号化データを含むので、符号化の効率がよ
い。2層目の符号化に際して、1層目の動き補償情報を
そのまま利用できるので、2層目の符号化データにこれ
らのデータが不要となり、符号化の効率がよい。また、
2層目の符号化に際して、1層目の動き補償情報とは異
なる値を用いる場合にも、その差分だけを符号化するの
でやはり符号化の効率が向上する。
【0020】図3、図4に本発明による第2の実施例を
示し以下図面に従って説明する。図3は符号化部のブロ
ック図であり、基本的な動作は図1と同じである。図1
と異なるのは新たにフィールドメモリ70が追加にな
り、補間の動き補償回路48の動作が異なる点である。
フィールドメモリ70には、既に求められている1つ前
の偶数フィールドの画像情報が蓄えられる。そして、今
符号化している奇数フィールドの前後の偶数フィールド
を補間して参照画像が得られる。この様子を図15に示
す。第2の実施例では、被写体に動きの有る部分では、
最も時間的に近接した2つの偶数フィールドから補間し
て参照画像が得られるので符号化の効率が向上する。ま
た、静止画像に対しては、1つ前の奇数フィールドを参
照するのでやはり非常に効率が良い。補間の重み付け
は、1対1となる。なお、I’画像は、第1の実施例と
同じく直後のI画像からの予測しか許されない。図4は
第2の実施例の復号化部のブロック図である。図3の符
号化部と同様に新たにフィールドメモリ70が追加にな
り、補間の動き補償回路48が今符号化している奇数フ
ィールドの前後の偶数フィールドを補間して参照画像を
出力する点が異なる。基本動作は図2の第1の実施例と
同じである。
【0021】本発明の第2の実施例では、第1の実施例
の効果が得られるだけでなく、静止画像、動画像それぞ
れに最適な予測画像を用いることができるので符号化効
率が向上する。
【0022】図16、図17に第3の実施例を示し、以
下図面に従って説明する。図16は、第3の実施例の符
号化部を示す。図1の第1の実施例との相違は、偶数フ
ィールドの2層目の符号化部にフィールドメモリ等で構
成されるループ(動き補償部)が存在しないことであ
る。その他の構成及び動作は変わらない。2層目は主に
高周波成分を符号化するので、フィールド間の相関はそ
れほど高くなく、2層目のループを省略しても符号化の
効率はそれほど悪化しない。図17は復号化部を示して
いる。復号化部も同様に図2の第1の実施例と2層目の
ループが無い点だけが異なっている。
【0023】第3の実施例では、第1の実施例とほぼ同
じ効果が、より簡単な回路構成で実現できる。
【0024】図18、図19に第4の実施例を示し、以
下図面に従って説明する。図18は、第4の実施例の符
号化部を示す。図1の第1の実施例との相違は、偶数フ
ィールドの2層目の符号化部が単純な前向きの動き補償
によるループで構成されていることである。また、その
ループの中にループフィルタ92が挿入されている。そ
の他の構成及び動作は変わらない。2層目の符号化は、
主に高周波成分を符号化するので、被写体が動く場合に
は、フィールド間の相関はそれほど高くない。従って第
3の実施例に示したように、「1層目で実施している前
後のフィールドを用いた予測」を採用しても符号化効率
の向上は期待できない。但し、被写体が静止している静
止画の場合には、フィールド間で相関が強いので符号化
効率を向上できる。そこで、回路の簡略化と符号化効率
向上の両立を図るために、2層目の符号化は単純な前向
きの動き補償予測に限定することも考えられる。また、
被写体が動く場合には、フィールド間の相関が小さいこ
とを考慮して、動き補償された前フィールド等の信号に
ループフィルタ(ローパスフィルタ)92を施して予測
値としても良い。図19は復号化部を示している。復号
化部も同様に図2の第1の実施例と2層目のループ構成
が変わっている点だけが異なっている。その他の動作は
基本的に同じであるので、説明は省略する。
【0025】第4の実施例では、第1の実施例と同様の
効果が、簡単な回路構成で実現できる。また、ループフ
ィルタにより、逆DCT変換の際に生じる演算誤差(ミ
スマッチ)の影響を低減できる。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、低
解像度の符号化データが、独立して情報量制御され、従
来装置との互換性が実現できる。また、高解像度の符号
化データも独立して情報量制御することが可能である。
また、高解像度の符号化データの中に低解像度の符号化
データを含むので、符号化の効率がよい。2層目の符号
化に際して、1層目の動き補償情報をそのまま利用でき
るので、2層目の符号化データにこれらのデータが不要
となり、符号化の効率がよい。また、2層目の符号化に
際して、1層目の動き補償情報とは異なる値を用いる場
合にも、その差分だけを符号化するのでやはり符号化の
効率が向上する。また、奇数フィールドの符号化時に、
静止画像、動画像それぞれに最適な予測画像を用いるこ
とができるので符号化効率が向上する。また、ループフ
ィルタにより、逆DCT変換の際に生じる演算誤差(ミ
スマッチ)の影響を低減できる効果も有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例の動画像符号化装置
のブロック図である。
【図2】本発明による第1の実施例の動画像復号化装置
のブロック図である。
【図3】本発明による第2の実施例の動画像符号化装置
のブロック図である。
【図4】本発明による第2の実施例の動画像復号化装置
のブロック図である。
【図5】従来例によるMPEGの動画像符号化装置のブ
ロック図である。
【図6】従来例によるMPEGの動画像復号化装置のブ
ロック図である。
【図7】従来例による動画像符号化装置のブロック図で
ある。
【図8】本発明による動画像符号化復号化装置の動作説
明図である。
【図9】本発明による画像情報のブロックの構成図であ
る。
【図10】従来例による画像情報のブロックの構成図で
ある。
【図11】従来例による画像情報のマクロブロックの構
成図である。
【図12】本発明による画像情報のマクロブロックの構
成図である。
【図13】入出力画像の説明図である。
【図14】本発明による符号化後の画像配列の説明図で
ある。
【図15】本発明による第2の実施例の動作説明図であ
る。
【図16】本発明による第3の実施例の動画像符号化装
置のブロック図である。
【図17】本発明による第3の実施例の動画像復号化装
置のブロック図である。
【図18】本発明による第4の実施例の動画像符号化装
置のブロック図である。
【図19】本発明による第4の実施例の動画像復号化装
置のブロック図である。
【符号の説明】
2…分配回路、3…縮小回路、4…加算回路、5…DC
T回路、6…量子化回路、7…VLC回路、8…バッフ
ァメモリ、9…発生情報量制御回路、10…逆量子化回
路、11…逆DCT回路、14…フレームメモリ、16
…後向きの動き補償部、17…補間の動き補償部、18
…前向きの動き補償部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 泰三 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地株 式会社日立製作所中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時系列的に入力される原画像を符号化、お
    よび復号化する動画像符号化復号化装置に於いて、低い
    解像度で符号化する第1の符号化部と、第1のバッファ
    回路と、第1の発生情報量制御回路と、より高い解像度
    で符号化する第2の符号化部と、第2のバッファ回路
    と、第2の発生情報量制御回路と多重化回路とを備え、
    前記第1の符号化データを前記第1のバッファ回路に入
    力し、前記第1の発生情報量制御回路により前記第1の
    バッファ回路の空き状態を検出して前記第1の符号化部
    を制御して発生する符号化データ量を制御し、前記第2
    の符号化部は、前記第1の符号化部で符号化された画像
    信号と原画像信号との差分を符号化し、前記多重化回路
    により少なくとも前記第1の符号化部の出力データと第
    2の符号化部の出力データを多重化して前記第2のバッ
    ファ回路に入力し、前記第2の発生情報量制御回路によ
    り前記第2のバッファ回路の空き状態を検出して前記第
    2の符号化部を制御して発生する符号化データ量を制御
    することを特徴とする動画像符号化復号化装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の動画像符号化復号化装置に
    於いて、前記第1のバッファ回路が、入力データ量と出
    力データ量の差分を算出する回路で構成されることを特
    徴とする動画像符号化復号化装置。
JP3211871A 1991-08-23 1991-08-23 動画像符号化復号化装置 Pending JPH0556414A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007074215A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Mitsubishi Electric Corp 階層的画像符号化装置、トランスコーダ、階層的画像符号化方法およびトランスコーディング方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007074215A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Mitsubishi Electric Corp 階層的画像符号化装置、トランスコーダ、階層的画像符号化方法およびトランスコーディング方法
JP4523522B2 (ja) * 2005-09-06 2010-08-11 三菱電機株式会社 階層的画像符号化装置、トランスコーダ、階層的画像符号化方法およびトランスコーディング方法

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