JPH0555850A - 車載音響再生装置 - Google Patents

車載音響再生装置

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JPH0555850A
JPH0555850A JP20922891A JP20922891A JPH0555850A JP H0555850 A JPH0555850 A JP H0555850A JP 20922891 A JP20922891 A JP 20922891A JP 20922891 A JP20922891 A JP 20922891A JP H0555850 A JPH0555850 A JP H0555850A
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JP
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level
sound
noise
vehicle
unit
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JP20922891A
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Mikiharu Maki
幹晴 眞木
Yoshiteru Shoji
吉輝 庄司
Kazuo Takama
和夫 高馬
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行騒音下において、こもり音を発生するこ
となく車室内の再生音のSN比を改善できる車載音響再
生装置を提供する。 【構成】 騒音検出部107で車室内の走行騒音レベル
を検出し、その走行騒音レベルに応じて制御手段108
により低域補正部102と音量可変部103を制御し、
再生信号のレベルを増加すると共に、帯域遮断フィルタ
部120により、車室の共振周波数帯域の再生信号レベ
ルを減衰させることで、こもり音を発生することなく再
生音のSN比を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車載音響再生装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車室での音響再生において、走行
時の騒音下でも快適な音楽聴取を要望する声が高まって
きている。これに対し、従来より車室内の騒音レベル
(以下、単に騒音レベルと称す)に対応して再生信号レ
ベルの補正を行い、車室内の再生音のSN比を改善する
ことが行われている。
【0003】以下に、騒音レベルに対応して再生信号レ
ベルを補正する機能を有する従来の車載音響再生装置に
ついて説明する。
【0004】図10は従来の車載音響再生装置の構成を
示すブロック図である。図10において、101はコン
パクトカセットプレーヤ,チューナ等の音源機器であ
る。110はレベル可変手段であり、102は音源機器
101から出力される再生信号の低音域のレベルを補正
する低域補正部、103は低域補正部102から出力さ
れる再生信号レベルを所望の音量に調整する音量可変部
である。104は音量可変部103から出力される再生
信号を電力増幅するパワーアンプ、105はパワーアン
プ104から出力される再生信号を再生音として車室に
出力するスピーカである。106は音量可変部103の
音量を操作入力する操作部、107は騒音レベルを検出
する騒音検出部、108は低域補正部102および音量
可変部103を制御する制御手段である。操作部106
は制御手段108に対し、操作入力された音量の情報を
有する操作情報106aを出力する。騒音検出部107
は制御手段108に対し、車室内の騒音レベルに対応し
た騒音情報107aを出力する。制御手段108は低域
制御信号108aを低域補正部102へ出力し、音量制
御信号108bを音量可変部103へ出力する。
【0005】以上のように構成された車載音響制御装置
について、以下その動作について説明する。
【0006】自動車の走行時の騒音レベルは、自動車の
停止時の騒音レベルに対して大きく増加する。図11の
N0に停止時の騒音レベルを、N1に走行時の騒音レベ
ルを示す。図11に示すように、走行時は停止時に対し
全周波数帯域で騒音レベルが増加し、特に低音域でのレ
ベル増加が顕著である。図11において、騒音の低音域
に存在するレベルのピークは、車室の室内長に応じた共
振周波数における騒音の共振現象によるもので、乗用車
では100Hzから300Hz程度の帯域内に発生し、
走行時は大きなレベルとなる。従って、走行時の再生音
レベルが停止時と同じレベルであれば、走行時の再生音
と騒音とのSN比は停止時に対し低下してしまう。図1
0に示す従来の車載音響再生装置は、走行時にレベル可
変手段110により再生音レベルを補正し、SN比を改
善する。
【0007】騒音検出部107は、例えばマイクロホン
で検出した車室内の音からローパスフィルタにより低音
域を抽出する構成により車室内の騒音レベルを検出し、
騒音レベルに対応した騒音情報107aを制御手段10
8に出力する。音源機器101から出力された再生信号
は低域補正部102に入力され、制御手段108は騒音
情報107aに基づき、騒音レベルの増加に対応して低
域補正部102が再生信号の低音域のゲインを増加する
ような低域制御信号108aを出力する。従って、低域
補正部102は騒音レベルに対応して再生信号の低音域
のレベルを増加するという補正を行う。
【0008】低域補正部102から出力された再生信号
は音量可変部103に入力される。制御手段108は、
操作部106に操作入力される音量の情報を有する操作
情報106aに加え、騒音検出部107から出力される
騒音情報107aに基づき、騒音レベルの増加に対応し
て操作部106で設定した音量をさらに増加させるよう
な音量制御信号108bを音量可変部103に対して出
力し、音量可変部103は再生音の音量を設定する。従
って、音量可変部103は騒音レベルに対応して再生信
号の音量を増加する。
【0009】音量可変部103から出力された再生信号
はパワーアンプ104で電力増幅され、スピーカ105
から再生音として車室に出力される。
【0010】図10に示す従来の車載音響再生装置にお
ける自動車停止時の再生音レベルを図11のS0に、ま
た自動車走行時の再生音レベルをS1に示す。図11に
示すように、停止時に対し走行時は、レベル可変手段1
10により再生信号の低音域のレベルおよび音量を増加
し、S0からS1にすることで、再生音レベルS1の騒
音レベルN1に対するSN比が確保され、再生音は騒音
によりマスクされることはない。図11において、再生
音の低音域に存在するレベルのピークは、車室の室内長
に応じた共振周波数における再生音の共振現象によるも
ので、前記した騒音レベルのピークと同じ周波数で発生
し、再生音の低音域レベルの増加に伴いレベル増加す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、自動車の走行時には、レベル可変手段に
より再生信号の低音域のレベルを増加しているため、再
生音の車室の共振周波数でのレベルは大きくなり、騒音
との干渉により車室の共振周波数での音は極めて大きな
最大振幅を有して不規則に変動する。このため不快なこ
もり音として聞こえ、快適な音楽聴取の目的に反するも
のであった。
【0012】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、走行騒音に対応して車室内の再生音レベルを増加す
る場合の、前記こもり音の発生を低減し、走行騒音下に
おいてより快適な音楽聴取が可能な車載音響再生装置を
提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の車載音響再生装置は、騒音レベルを検出する
騒音検出部と、前記騒音検出部の出力に基づき再生信号
のレベルを増減するレベル可変手段と、前記レベル可変
手段による再生信号のレベル増加時に再生信号の所定帯
域のレベルを減衰する帯域遮断フィルタ部とを備えてい
る。
【0014】また、本発明の車載音響再生装置は、帯域
遮断フィルタを、レベル可変手段による再生信号のレベ
ル増加量に対応して、再生信号の所定帯域のレベル減衰
量を可変する構成としている。
【0015】また、本発明の車載音響再生装置は、騒音
検出部に代えて、自動車の走行速度を検出する速度検出
部を備えている。
【0016】
【作用】本発明は上記した構成により、騒音検出部で検
出した車室内の騒音レベルに応じて、レベル可変手段に
より再生信号のレベルを増加すると同時に、帯域遮断フ
ィルタ部によりこもり音の周波数帯域の再生信号レベル
を減衰し、こもり音の発生を低減しつつ自動車走行時の
再生音のSN比を改善する。
【0017】また、騒音検出部で検出した車室内の騒音
レベルに応じて、レベル可変手段により再生信号のレベ
ルを増加すると同時に、帯域遮断フィルタ部の減衰量を
増加し、こもり音の周波数帯域の再生信号レベルを必要
量だけ減衰してこもり音の発生を低減しつつ再生音のS
N比を改善する。
【0018】また、速度検出部で検出した自動車の走行
速度に応じて、レベル可変手段により再生信号のレベル
を増加すると同時に、帯域遮断フィルタ部によりこもり
音の周波数帯域の再生信号レベルを減衰し、こもり音の
発生を低減しつつ自動車走行時の再生音のSN比を改善
する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0020】図1は本発明の第1の実施例における車載
音響再生装置の構成を示すブロック図である。図1にお
いて、図10に示す従来例とは異なる構成要素について
述べる。120は帯域遮断フィルタ部であり、109は
音量可変部103から出力される再生信号に対し、車室
の共振周波数帯域のレベルを減衰する帯域遮断フィルタ
である。図2に帯域遮断フィルタ109の遮断特性を示
す。111はレベル可変手段110の出力と帯域遮断フ
ィルタ109の出力が入力される信号選択部であり、信
号選択部111の出力はパワーアンプ104に入力され
ている。制御手段108は信号選択部111にフィルタ
制御信号108cを出力している。上記した以外の構成
要素は、図10における同一符号の構成要素と同じであ
る。
【0021】以上のように構成された本実施例の車載音
響再生装置について、以下その動作について説明する。
【0022】音源機器101から出力された再生信号は
低域補正部102に入力される。低域補正部102の動
作は前記従来例と同様であり、制御手段108により制
御され、騒音レベルの増加に対応した再生信号の低音域
のレベル増加を行う。低域補正部102から出力された
再生信号は音量可変部103に入力される。音量可変部
103の動作も前記従来例と同様であり、制御手段10
8により制御され、騒音レベルの増加に対応した再生信
号の音量を設定する。音量可変部103から出力された
再生信号は帯域遮断フィルタ部120内の帯域遮断フィ
ルタ109に入力される。
【0023】帯域遮断フィルタ109は、車室の共振周
波数帯域の再生信号レベルを図2に示したように減衰す
る。帯域遮断フィルタ109の出力は信号選択部111
の一方の入力とされる。また、信号選択部111の他方
の入力にはレベル可変手段110の出力が接続されてい
る。制御手段108は、レベル可変手段110に対し再
生信号のレベル増加を行うよう制御する場合は、フィル
タ制御信号108cにより信号選択部111が帯域遮断
フィルタ109の出力をパワーアンプ104に入力する
よう制御する。また、制御手段108はレベル可変手段
110に対し再生信号のレベル増加を行わないよう制御
する場合は、フィルタ制御信号108cにより信号選択
部111がレベル可変手段110の出力をパワーアンプ
104に入力するよう制御する。パワーアンプ104で
は入力信号を電力増幅し、スピーカ105から再生音と
して車室に出力する。
【0024】従って、自動車停止時のように騒音レベル
が低い場合には、再生信号はレベル可変手段110でレ
ベル増加されることなく、また帯域遮断フィルタ109
を経由することなくパワーアンプ104に伝達され、電
力増幅されて再生音として車室に出力される。自動車走
行時は、再生信号はレベル可変手段110で騒音レベル
に応じてレベル増加され、また、帯域遮断フィルタ10
9で車室の共振周波数帯域のレベルを減衰されてパワー
アンプ104に伝達され、電力増幅されて再生音として
車室に出力される。
【0025】図3のS1に本実施例における自動車走行
時の再生音レベルを示す。図3に示すように、車室の共
振周波数帯域以外の周波数帯域では、前記従来例と同じ
く騒音レベルの増加に応じてレベル可変手段110によ
り再生信号の低音域のレベルおよび音量が増加され、再
生音の騒音に対するSN比が確保される。さらに本実施
例では、レベル可変手段110により再生信号の低音域
のレベルを増加する場合には、帯域遮断フィルタ109
により図3に示すように車室の共振周波数帯域の再生音
レベルを減衰させている。これにより、前記従来例で述
べた騒音との干渉による車室の共振周波数での音の振幅
を低減し、こもり音の発生を低減している。
【0026】以上のように本実施例によれば、走行騒音
の増加に対応してレベル可変手段により再生信号レベル
を増加する場合に、同時に帯域遮断フィルタにより車室
の共振周波数帯域の再生信号レベルだけを減衰させるこ
とにより、不快な車室内のこもり音の発生を低減するこ
とができる。また、前記周波数帯域以外の帯域では、再
生音は騒音に対してSN比を確保することができるた
め、実際に音楽信号を再生した場合、前記周波数帯域で
のSN比低下による再生音の明瞭度低下はほとんど発生
しない。従って、走行騒音下においても従来にない快適
な音楽聴取を可能とすることができる。
【0027】なお、本実施例では帯域遮断フィルタの遮
断周波数を車室の共振周波数としたが、こもり音の周波
数が車室の共振周波数と異なる場合は、帯域遮断フィル
タの遮断周波数をこもり音の周波数に設定してもよいこ
とは言うまでもない。
【0028】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図4は本発明の第2の実施例における車載音響再生
装置の構成を示すブロック図である。図4において、図
1に示す第1の実施例とは異なる帯域遮断フィルタ部1
20の構成について述べる。
【0029】113は音量可変部103の出力する再生
信号から車室の共振周波数帯域の信号成分だけを抽出す
る帯域通過フィルタである。図5に帯域通過フィルタ1
13の通過特性を示す。114は制御手段108により
制御され、帯域通過フィルタ113の出力レベルを可変
する減衰部、115は音量可変部103の出力から減衰
部114の出力を減算する減算器である。制御手段10
8から出力されるフィルタ制御信号108cは減衰部1
14に入力されている。図1に示した信号選択部111
は設けられておらず、帯域遮断フィルタ部120の出力
はパワーアンプ104に入力されている。
【0030】以上のように構成された本実施例の車載音
響再生装置について、以下その動作について説明する。
【0031】音源機器101から出力された再生信号は
レベル可変手段110に入力される。レベル可変手段1
10の動作は第1の実施例で述べた動作と全く同じであ
り、騒音レベルに対応して再生信号の低音域のレベル増
加および音量の増加を行う。音量可変部103から出力
された再生信号は帯域遮断フィルタ部120に入力され
る。
【0032】帯域通過フィルタ113は音量可変部10
3の出力する再生信号から、図5に示すように車室の共
振周波数帯域の信号成分だけを抽出し、減衰部114に
出力する。制御手段108は、レベル可変手段110に
対する再生信号のレベル増加の制御と対応して減衰部1
14の減衰量を制御するようフィルタ制御信号108c
を出力し、レベル可変手段110のレベル増加量が大き
くなるに従い、減衰部114の減衰量が小さくなるよう
にしている。減衰部114の出力は減算器115の一方
の入力に伝達される。減算器115は音量可変部103
の出力する再生信号から減衰部114の出力を減算し、
帯域遮断フィルタ部120の出力としている。従って、
帯域遮断フィルタ部120の周波数特性は、入力信号か
ら帯域通過フィルタ113により抽出した信号成分を減
算することにより、車室の共振周波数帯域の信号レベル
を減衰する帯域遮断特性となる。帯域遮断フィルタ部1
20の帯域遮断特性を図6に示す。レベル可変手段11
0のレベル増加量が増大するに従い、減衰部114の減
衰量を対応して減衰することで、帯域遮断フィルタ部1
20の減衰量は図6のAに示す特性から図6のBに示す
特性へと変化し、車室の共振周波数帯域の再生信号レベ
ルの減衰量を増加する。帯域遮断フィルタ部120から
出力された再生信号は、パワーアンプ104に入力さ
れ、電力増幅されて再生音として車室に出力される。
【0033】図7のS1に自動車が低速で走行している
場合の、S2に同じく高速で走行している場合の本実施
例における再生音レベルを示す。自動車が低速で走行し
ている場合は、S1に示すように再生音の低音域のレベ
ル増加量は小さく、車室の共振周波数帯域の減衰量は、
前記こもり音の発生を低減するに必要な減衰量になるよ
う対応して小さく設定される。また、自動車が高速で走
行している場合は、S2に示すように再生音の低音域の
レベル増加量は大きく、車室の共振周波数帯域の減衰量
は、前記こもり音の発生を低減するに必要な減衰量にな
るよう対応して大きく設定される。従って、第1の実施
例と同様に、騒音レベルの増加に応じて再生信号の低音
域のレベルおよび音量を増加すると同時に、車室の共振
周波数帯域のレベルを減衰し、こもり音の発生を低減し
つつ再生音のSN比を確保することができる。さらに本
実施例では、レベル可変手段110による再生信号のレ
ベル増加量に対応して再生信号の共振周波数帯域の減衰
量を増加することができるため、図7のS1に破線で示
すように、必要以上に再生信号の共振周波数帯域のレベ
ルを減衰することがなく、再生音の低音域の音量感が低
下することはない。
【0034】以上のように本実施例によれば、走行騒音
の増加に対応して再生信号レベルを増加する場合に、同
時に車室の共振周波数帯域の再生信号レベルの減衰量を
増加させることにより、第1の実施例と同様の効果を得
ることができ、さらに再生音の低音域の音量感が低下す
ることがないという利点が生じる。
【0035】なお、本実施例では帯域遮断フィルタ部の
遮断周波数を車室の共振周波数としたが、こもり音の周
波数が車室の共振周波数と異なる場合は、帯域遮断フィ
ルタ部の遮断周波数をこもり音の周波数に設定してもよ
いことは言うまでもない。
【0036】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図8は本発明の第3の実施例における車載音響再
生装置の構成を示すブロック図である。図8において、
図4に示す第2の実施例とは異なる構成要素について述
べる。
【0037】800は自動車の走行速度を検出し、その
走行速度に対応した騒音情報107aを制御手段108
に出力する速度検出部である。
【0038】上記した以外の構成要素は、図4における
同一符号の構成要素と同じである。以上のように構成さ
れた本実施例の車載音響再生装置について、第2の実施
例と異なる速度検出部800の動作の部分について説明
する。
【0039】図9は騒音レベルと自動車の走行速度の関
係を示す図である。図9に示すように、騒音レベルは自
動車の走行速度の増加に応じて増加する。従って、第2
の実施例で述べた騒音検出部107を速度検出部800
で置き換え、速度検出部800は検出した速度の情報を
騒音レベルの情報に変換して騒音情報107aとして出
力する。
【0040】速度検出部800以外の動作は第2の実施
例と全く同様である。従って、第2の実施例とほぼ同様
に、再生音の騒音に対するSN比の確保と同時にこもり
音の発生の低減を行うことができ、ほぼ同等の効果を得
ることができる。さらに第3の実施例においては、自動
車の走行速度で騒音レベルを代表することで、特別な騒
音検出部を設けることはなく、また騒音情報107a
は、車室内の再生音や人の会話に影響されることなく安
定したものとすることができる。
【0041】以上のように本実施例によれば、自動車の
走行速度で車室内の騒音レベルを代表することにより、
簡易な構成で第2の実施例とほぼ同等の効果を得ること
ができ、さらに再生信号レベルの補正動作が、車室内の
再生音や人の会話に影響されることがないという利点が
生じる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明は、レベル可変手段
と、帯域遮断フィルタ部と、騒音検出部とを備えること
で、自動車走行時に再生音の騒音に対するSN比の確保
と、こもり音の発生の低減を同時に行うことが簡易に実
現でき、実用的価値は大きい。
【0043】また、レベル可変手段と、前記レベル可変
手段のレベル増加量に対応した減衰量を有する帯域遮断
フィルタ部と、騒音検出部とを備えることで、自動車走
行時に再生音の騒音に対するSN比の確保と、こもり音
の発生の低減を、再生音の低音域の音量感を低下するこ
となく同時に行うことが簡易に実現でき、実用的価値は
大きい。
【0044】また、上記の騒音検出部に代えて速度検出
部を備えることにより、自動車走行時に再生音の騒音に
対するSN比の確保と、こもり音の発生の低減を、車室
内の再生音や人の音声に影響されず安定に行うことがよ
り簡易に実現でき、実用的価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における車載音響再生装
置の構成を示すブロック図
【図2】図1における帯域遮断フィルタ109の遮断特
性を示す特性図
【図3】同第1の実施例における車室内の再生音レベル
と騒音レベルを示す特性図
【図4】本発明の第2の実施例における車載音響再生装
置の構成を示すブロック図
【図5】図4における帯域通過フィルタ113の通過特
性を示す特性図
【図6】図4における帯域遮断フィルタ部120の遮断
特性を示す特性図
【図7】同第2の実施例における車室内の再生音レベル
と騒音レベルを示す特性図
【図8】本発明の第3の実施例における車載音響再生装
置の構成を示すブロック図
【図9】同第3の実施例における騒音レベルと自動車の
走行速度の関係を示す特性図
【図10】従来の車載音響再生装置の構成を示すブロッ
ク図
【図11】同従来例における車室内の再生音レベルと騒
音レベルを示す特性図
【符号の説明】
101 音源機器 102 低域補正部 103 音量可変部 104 パワーアンプ 105 スピーカ 106 操作部 107 騒音検出部 108 制御手段 109 帯域遮断フィルタ 110 レベル可変手段 111 信号選択部 114 減衰部 115 減算器 120 帯域遮断フィルタ部 800 速度検出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音レベルを検出する騒音検出部と、 前記騒音検出部の出力に基づき再生信号のレベルを増減
    するレベル可変手段と、 前記レベル可変手段におけるレベル増加時に、前記再生
    信号の所定帯域のレベルを減衰する帯域遮断フィルタ部
    と、を備えた車載音響再生装置。
  2. 【請求項2】 帯域遮断フィルタ部は、レベル可変手段
    による再生信号のレベル増加量に対応して、前記再生信
    号の所定帯域のレベル減衰量を可変することを特徴とす
    る請求項1記載の車載音響再生装置。
  3. 【請求項3】 騒音検出部に代えて、自動車の走行速度
    を検出する速度検出部を備えた請求項1または2記載の
    車載音響再生装置。
JP20922891A 1991-08-21 1991-08-21 車載音響再生装置 Pending JPH0555850A (ja)

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JP (1) JPH0555850A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014914A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Fujitsu Ltd 音声強調装置

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JP2010014914A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Fujitsu Ltd 音声強調装置

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