JPH0555712A - 半導体光デバイス及びその組立方法 - Google Patents

半導体光デバイス及びその組立方法

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JPH0555712A
JPH0555712A JP24276791A JP24276791A JPH0555712A JP H0555712 A JPH0555712 A JP H0555712A JP 24276791 A JP24276791 A JP 24276791A JP 24276791 A JP24276791 A JP 24276791A JP H0555712 A JPH0555712 A JP H0555712A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 活性領域の近傍にメサ溝を有する半導体光デ
バイスを応力の集中を避けてメサ主面をヒートシンク材
に半田固着させる。 【構成】 メサ106主面にのみ半田材104を使用し
て半田固着するようにした。 【効果】 半田固着の際に、半導体レーザ1素子周辺か
ら活性領域102に加わる熱応力を低減することがで
き、メサ溝103を有する半導体レーザを、放熱効果は
高く、かつ寿命の観点からは信頼性の高い、半導体光デ
バイスの組立方法でもって実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は信頼性に優れた高速の
半導体光デバイス及びその組立方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体光デバイスには半導体レーザ,発
光ダイオード及び受光ダイオードなどがあるが、ここで
は説明の都合上、半導体レーザを例にあげて詳しく記述
する。
【0003】図2は従来の半導体レーザの組立方法を示
す模式図である。1は半導体レーザ、101はGaAs
あるいはInP等からなる半導体基板、102は半導体
基板101上に形成された活性領域、106は活性領域
102を含むメサ、103は半導体レーザの応答速度を
向上させる目的で設けられた、寄生容量成分を除去する
ためのメサ溝、201は半導体レーザ1をヒートシンク
材105に固着させるための半田材である。図2は活性
領域102に近い側の半導体主面がヒートシンク材10
5に固着される組立方法であり、“ジャンクションダウ
ン組立法”と呼ばれる。この方法は半導体レーザ駆動時
に活性領域102で発生する熱をヒートシンク材105
に効率的に逃がし得るという特徴を有している。
【0004】次に従来方法の動作について説明する。活
性領域102で発生した熱はメサ106内で広がり、半
田材201を介してヒートシンク材105に放熱され
る。放熱効果を高めるためヒートシンク材としては通常
熱伝導度の高い銅,銀等の金属、あるいはダイヤモンド
及び高熱伝導度を有するセラミック(例えばベリリヤ,
アルミナイトライド)などが用いられる。
【0005】一般に、半導体と金属では熱膨張係数が大
きく異なる。従って、ヒートシンク材に金属を用いる場
合は、半田固着温度から室温に降温する際に発生する大
きな熱応力を避けるために半田材として、塑性変形しや
すいインジウム等が用いられる。しかし、インジウムは
半導体レーザ1の電極として用いられる金と容易に反応
し、脆弱な金インジウム合金を形成するため、数千時間
以上の長時間動作には適さないという問題がある。一
方、ヒートシンク材にセラミックを用いる場合には、ヒ
ートシンク材であるセラミックと半導体材料の熱膨張係
数がオーダ的にほぼ一致しているので、電極材である金
との反応がほとんどなく、また機械的強度の強い高融点
金錫合金を用いることが可能である。1GHz程度の応
答速度を持つ半導体レーザでは、寄生容量を除去するた
めのメサ溝103が必要でないため、半導体レーザの断
面は矩形状をしており、ジャンクションダウン組立法で
信頼性の高い金錫半田を用いることに何ら問題は生じて
いなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】数GHz以上の高速応
答性を有する半導体レーザでは、図2に示すようにメサ
溝が形成される。従って、当然ながら半導体レーザの断
面は矩形ではなくなり、メサ溝部分で半導体レーザの厚
みが薄くならざるをえない。この場合、機械的強度が強
く信頼性の高い半田材(例えば金錫)を用いると、図3
に模式的に示すように、降温時に発生するわずかな熱応
力が活性領域近傍にあるメサ溝部分に集中し、活性領域
に致命的なダメージを与えることがある。図3は応力集
中の計算例で、301は等応力線を示す。応力の集中度
合いはメサの形状に依存するが、例えばメサ形状が半径
10μmの半円で半導体レーザの厚みが100μmであ
るとき、最大応力はメサのない場合の約20倍にも達す
る。また、半導体部品で通常行われる熱サイクル試験
(例えば−40度から+100度までの間で昇温・降温
を100サイクル程度繰り返す)で、図4に示すように
応力集中によりメサが破断し、亀裂401が発生し、半
導体レーザが壊れてしまう不具合が発生することもあっ
た。
【0007】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、メサ溝を有する高速応答可能な半導体レー
ザ及びその信頼性の高い組立方法を得ることを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる半導体
光デバイス及びその組立方法は、ジャンクションダウン
に組み立てられた半導体レーザのメサ部分への応力集中
を避けるために、メサ溝の外側の半導体主面はヒートシ
ンク材に固着せず、活性領域を含むメサ部分のみ半田固
着するようにしたものである。
【0009】
【作用】メサ溝の外側の半導体主面がヒートシンク材に
固着されていないため、半導体レーザが半田融点で固着
され室温まで降温されるとき、メサ溝外側は半導体が自
然に熱収縮するのみであり、ヒートシンク材との熱膨張
係数の違いによる熱応力は発生しない。従ってメサ部分
への応力集中は起こらず、従来法に見られた不具合の発
生はなくなる。
【0010】
【実施例】以下この発明の一実施例を図について説明す
る。図1は本発明の一実施例による半導体光デバイス及
びその組立方法を示し、図において、1は半導体レー
ザ、104はメサ活性領域102を含むメサ106の主
面に接する部分に用いられた半田材である。上記の例で
は活性領域102が埋め込まれた、いわゆる埋め込み型
半導体レーザを例にあげて示してあるが、他のどのよう
なタイプの半導体レーザにも適用することができる。
【0011】図1では、メサ溝103の外側には半田が
形成されておらず、あたかも大きな空隙ができているよ
うに誇張して示しているが、半田融着時は半田材は薄く
引き延ばされ、図1に示した空隙110は無視できる程
度に小さくなる。半田固着の際に、メサ溝の外側から発
生する応力は、いま述べた方法で回避できるが、メサ1
06の主面に設けた半田とヒートシンク材との間に発生
する応力を減少させるために、半田材とメサ106の主
面の間に延性が大きくて柔らかい金などをメッキで数μ
m形成すると、応力の回避にさらに効果がある。
【0012】このような本実施例では、活性領域を含む
メサの主面にのみ半田材を使用したので、半田固着の際
に半導体レーザ素子周辺から活性領域に加わる熱応力を
低減することができる。従って、メサ溝を持った高速応
答可能な半導体レーザなどにおいて、放熱的には効果が
大きく、寿命の観点からは信頼性の高い半導体光デバイ
スを得ることができる。
【0013】次に組立方法について説明する。一般に、
高速化のために半導体レーザ1は活性領域102の両側
にメサ溝103が形成されている。通常、このメサ溝は
化学エッチング等で形成され、ほぼ幅約20μm,深さ
約20μmである。本実施例のごとくメサの主面に接す
る部分にのみ半田材を限定して用いるためには以下のよ
うにすればよい。半田材となる、例えば金錫半田を半導
体レーザ主面全面に蒸着で形成し、メサ主面上をホトレ
ジストなどで被ったのち、硫酸を主成分とするエッチン
グ液で除去する。あるいは、ヒートシンク材のうち半導
体レーザの半田固着の際接する部分に対して予め半田材
を部分的に形成しておく。この場合も、ヒートシンク材
の全面に半田材である金錫を蒸着などで形成した後、写
真製版とエッチングを行えばよい。半田材の厚みには特
に指定はないが、数μmあればよい。このように、本発
明の組立方法によれば、半田材の面積を限定するだけの
手段によって、後述のような、亀裂の生じない信頼性の
高い半導体光デバイスが得られる。
【0014】なお上記の例では活性領域102が埋め込
まれた、いわゆる埋め込み型半導体レーザを例にあげて
示してあるが、他のどのようなタイプの半導体レーザに
も本発明による組立方法を適用することができる。また
上記実施例では半導体レーザを例にあげたが、活性領域
が円形の発光ダイオードにも適用できることは勿論であ
る。この場合、メサ溝はストライプ状ではなく、活性領
域を取り囲む円環状になる。さらに、本発明は半導体発
光素子にのみ限定されるものではなく、半導体受光素子
にも適用できることは明らかである。
【0015】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、活性
領域を含むメサの主面にのみ半田材が使用されているの
で、半田固着の際に半導体レーザ素子周辺から活性領域
に加わる熱応力を低減することができ、メサ溝を持ち、
高速応答可能な半導体レーザを、放熱的には効果が大き
く、寿命の観点からは信頼性の高い半導体光デバイスを
得ることができる効果がある。また、本発明の組立方法
によれば、半田材の面積を限定するだけの手段によっ
て、亀裂の生じない信頼性の高い半導体光デバイスが得
られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例による半導体光デバイス
及びその組立方法を示す断面図。
【図2】従来の半導体光デバイス及びその組立方法の組
立法を示す断面図。
【図3】従来の組立法による応力集中を示す図。
【図4】メサ部分に集中した応力により発生した亀裂を
示す図。
【符号の説明】
1 半導体レーザ 102 活性領域 103 メサ溝 104 半田材 105 ヒートシンク 106 メサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性領域近傍にメサ溝を有する半導体発
    光デバイスを、メサ溝を有する半導体主面側が放熱部材
    に接するように固着させてなる半導体光デバイスにおい
    て、 上記半導体発光デバイスの活性領域を含むメサ部分のみ
    を固着用半田材を用いて放熱部材に固着してなることを
    特徴とする半導体光デバイス。
  2. 【請求項2】 活性領域近傍にメサ溝を有する半導体発
    光デバイスを、メサ溝を有する半導体主面側が放熱部材
    に接するように固着させて組み立てる半導体デバイスの
    組立方法において、 上記半導体発光デバイスの活性領域を含むメサ部分のみ
    を固着用半田材を用いて放熱部材に固着して組み立てる
    ことを特徴とする半導体光デバイスの組立方法。
JP24276791A 1991-08-27 1991-08-27 半導体光デバイス及びその組立方法 Expired - Lifetime JP2768852B2 (ja)

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