JPH0555391B2 - - Google Patents

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JPH0555391B2
JPH0555391B2 JP59221186A JP22118684A JPH0555391B2 JP H0555391 B2 JPH0555391 B2 JP H0555391B2 JP 59221186 A JP59221186 A JP 59221186A JP 22118684 A JP22118684 A JP 22118684A JP H0555391 B2 JPH0555391 B2 JP H0555391B2
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Japan
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resin
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Takeshi Kunimoto
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Nippon Closures Co Ltd
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Japan Crown Cork Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は懸賞用樹脂キヤツプに関するもので、
より詳細には樹脂製ライナーと樹脂製キヤツプと
の間に懸賞マークの印刷部を設け印刷部がライナ
ー上に転写されて剥離されるようにしたキヤツプ
に関する。 (従来の技術) 従来から、壜詰製品の宣伝、販売効果を増強、
促進する目的で、容器蓋シエル天面内表面に懸賞
の「当り」、「外れ」、その他の文字、記号、図形
等の標示マークを印刷した容器蓋(この容器蓋を
本明細書において、「懸賞用キヤツプ」という)
で壜口を打栓することが屡々行なわれている。従
来の懸賞用キヤツプは、金属製の王冠等の天面内
側に懸賞マークを印刷し、これを焼付した後、そ
の上にライナー用の樹脂コンパウンドとの接着性
ラツカーを一様に塗布した容器蓋シエルの内面
に、ライナー用コンパウンドを溶融押出しし、成
形用冷却パンチで型押ししてライナーを形成して
製造されている。この場合、接着性ラツカーをラ
イナーに対し半接着性のものとすれば、ライナー
を剥離した際、懸賞マークはキヤツプ側に残つた
状態でライナーの剥離が行われ、一方印刷部の下
方に易破壊性乃至易剥離性の塗膜を設けておけ
ば、懸賞マークはライナー側に転写した状態で剥
離が行われることになる。 (発明が解決しようとする問題点) 従来の懸賞用キヤツプにおける内面印刷を樹脂
製キヤツプに適用する場合には、種々の問題が発
生することがわかつた。即ち、印刷インキとして
は、一般に乾性油乃至は乾性油変性樹脂をビヒク
ルとしたものが使用されているが、この印刷イン
キを短時間で乾燥させるためには高温での加熱が
必要であり、樹脂製キヤツプに対してこのような
高温加熱を行うことは、キヤツプそのものの変形
等を生じるため到底不可能である。しかも、樹脂
製キヤツプ内面に施した印刷インキが完全に乾燥
されていない場合には、樹脂ライナーを成形する
際に、印刷インキ層が流れて、デザインが歪むと
いう不都合がある。 本発明の目的は、樹脂製キヤツプ内面における
懸賞マークの印刷インキ層が加熱なしに有効に固
定されると共に、この印刷インキ層がライナー上
に転写されて剥離されるようにしたキヤツプを提
供するにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明の懸賞用樹脂キヤツプは、樹脂製キヤツ
プ基体とその内面に施されたオレフイン系樹脂製
ライナーとから成るが、キヤツプ基体の内面に(A)
ラジカル重合硬化型合成樹脂、(B)イオン重合硬化
型合成樹脂及び(C)エポキシ樹脂成分−硬化剤成分
の二液型合成樹脂から成る群より選ばれた硬化型
樹脂と、(A′)酸化ポリポリエチレン及び(B′)
酸変性オレフイン樹脂から成る群より選ばれた変
性オレフイン樹脂とをビヒクルとして含む印刷イ
ンキ層から成る印刷部を設け、インキ層を硬化
後、該インキ層上で、溶融オレフイン系樹脂をラ
イナー形状に成形する。 また、単一のインキ層を設ける代りに、(A)ラジ
カル重合硬化型合成樹脂、(B)イオン重合硬化型合
成樹脂及び(C)エポキシ樹脂成分−硬化剤成分の二
液型合成樹脂から成る群より選ばれた硬化型樹脂
をビヒクルとして含む印刷インキ層、及び前記硬
化型樹脂と、(A′)酸化ポリポリエチレン及び
(B′)酸変性オレフイン樹脂から成る群より選ば
れた変性オレフイン樹脂とをビヒクルとして含む
ベタ印刷インキ層を、ベタ印刷インキ層が印刷イ
ンキ層を覆うように設け、インキ層を硬化後イン
キ層上で溶融オレフイン系樹脂をライナー形状に
成形する。 (作用) 本発明の懸賞用樹脂キヤツプは、懸賞用マーク
となる印刷インキが(A)ラジカル重合硬化型合成樹
脂、(B)イオン重合硬化型合成樹脂または(C)エポキ
シ樹脂−硬化剤成分の二液型合成樹脂を含むこ
と、及び印刷インキ層の最上層が(A′)酸化ポ
リエチレンまたは(B′)酸変性オレフイン樹脂
を含むことが重要な特徴である。印刷インキ層の
最上層とは、印刷インキ層が単一の層から成つて
いるときにはこの層を意味し、印刷インキ層が印
刷インキ層とこれを覆うベタ印刷層から成つてい
るときにはベタ印刷層を意味する。 印刷インキ層の最上層に(A′)酸化ポリエチ
レン或いは(B′)酸変性オレフイン樹脂を含有
させることにより、印刷部はライナーを構成する
オレフイン系樹脂に対して優れた接着性を有する
ようになり、ライナー上に転写されて剥離が行わ
れるようになる。 (A′)酸化ポリエチレンや(B′)酸変性オレ
フイン樹脂は通常の印刷インキに配合すると、粘
性が異常に高くなり、印刷インキとして使用不能
になるが、本発明で使用する(A)ラジカル重合硬化
型合成樹脂、(B)イオン重合硬化型合成樹脂及び(C)
エポキシ樹脂−硬化剤成分の二液型合成樹脂で
は、酸化ポリエチレン等を配合しても、このよう
な粘度の異状上昇なしに印刷に使用し得るのであ
る。 更に、上記インキ中の樹脂は何れも、比較的低
温で重合硬化が行われるという特徴を有するもの
であり、やはりインキの硬化が加熱を必要とせず
に短時間の内に可能となる。 このように、樹脂キヤツプ内面側に施された印
刷インキ層が短時間の内に硬化されることから、
本発明のキヤツプでは、樹脂ライナーのキヤツプ
内成形に際しても、印刷インキ層が流れることな
く、印刷時のデザインが歪むことなく維持される
という利点がある。しかも、樹脂キヤツプ内の印
刷インキ層は、オレフイン樹脂ライナーや、ライ
ナー成形用の溶融オレフイン樹脂塊を固定するよ
うに作用し、その結果として、キヤツプ移送中に
おけるライナーの離脱を防止し、且つライナー成
形前に溶融樹脂塊がキヤツプ内を転動して位置ず
れを生じる等の不都合を解消し得る。 (発明の好適態様) 本発明を、その好適態様について以下に詳細に
説明する。 キヤツプの構造 本発明のプラスチツク容器蓋の一部断面側面を
示す第1図において、この容器蓋は、プラスチツ
クの射出成形等の手段で一体に形成された頂板部
1と周状側壁部2とから成つている。この周状側
壁部2の外面には、指による把持及び旋回を容易
にするためのローレツト溝(ナール)3が形成さ
れており、一方周状側壁部2の内面にはねじ部4
が設けられている。頂板部1の内面側には容器口
部と係合されるべきライナー5が、蓋体の裏面に
対して後に詳述するライナー形成手段で設けられ
ている。 このプラスチツクキヤツプには、それ自体公知
のピルフアープルーフ機構が設けられており、こ
の具体例においては、該機構は、周状側壁部2の
下端に、周状のミシン目状スコア6を介して配置
された橋絡部7で連なる細巾の環状片8から成つ
ており、この環状片8の内面には容器のあご部と
係合されるべき多数のフラツグ片9が、内方向き
に一定の傾斜角度で設けられている。 第2図の断面部では、容器蓋は容器口頚部10
に対して密封係合されている状態で示してあり、
蓋体ねじ部4は容器のねじ部11と係合し、これ
によつて容器口部12は容器蓋のライナー部5と
緊密に係合して密封が行われている。また、環状
片8のフラツプ片9は容器のあご部13と係合し
て、容器蓋の旋回による開封が、橋絡部7が切断
されてはじめて可能となるようになつている。 第1図のキヤツプにおける頂板部とライナー部
5との接着断面構造の一例を示す第3−A図にお
いて、頂板部1の内面14は離型性表面となつて
おり、この上に、(A)ラジカル重合硬化型、(B)イオ
ン重合硬化型或いは(C)二液硬化型の合成樹脂(以
下単に硬化型合成樹脂と呼ぶことがある)と
(A′)酸化ポリエチレンまたは(B′)酸変性オレ
フイン樹脂とを含むインキ層15が設けられ、そ
の上に更にオレフイン系樹脂ライナー部5が設け
られている。インキ層15はライナー部形成樹脂
に対して良く接着されており、一方頂板部の内面
14とは弱接着状態である。このタイプのキヤツ
プにおいて、ライナー部5を指先或いは器具等で
剥離すると、印刷インキ層15はライナー部5に
転写した状態でキヤツプから剥離が行われること
になる。 この例において、印刷インキ層15は懸賞マー
ク等を表示するものであるので、ライナー部5は
不透明な樹脂材料、即ち、顔料或いは充填剤を配
合した樹脂材料で構成しておくことが望ましい。 本発明におけるキヤツプ内面の印刷部は、上述
した単層のインキ層から成ることもできるし、複
数の積層構造をとることもできる。この態様の一
例を示す第3−B図においては、頂板部1の離型
性表面14に対して、ベタ刷の下地インキ層16
があり、その上に印刷インキ層15が設けられて
いる。また、第3−C図に示す態様では頂板部1
の離型性表面14に対して、印刷インキ層15が
設けられ、その上にベタ印刷の上塗インキ層17
が設けられている。更に、第3−D図に示す態様
では、頂板部1の離型性表面14に対して、ベタ
刷の下地インキ層16が先ず設けられ、その上に
順次印刷インキ層15及びベタ刷の上塗インキ層
17が設けられる。 これらのインキ層は全て前述した硬化型合成樹
脂を含有し且つ最上層となるインキ層、即ち第3
−A図の印刷インキ層15、第3−B図の印刷イ
ンキ層15、第3−C図のベタ印刷インキ層17
及び第3−D図のベタ印刷インキ層17は、
(A′)酸化ポリエチレンまたは(B′)酸変性オレ
フイン樹脂を含有している。 インキ及びその硬化 本発明において、インキ層を構成するビヒクル
として、(A)ラジカル重合硬化型、(B)イオン重合硬
化型及び(C)二液硬化型の合成樹脂から選択された
硬化型樹脂を用いる。 (A) ラジカル重合硬化型合成樹脂 このタイプの樹脂の例として、ラジカル重合性
の不飽和基の複数を分子内に有する単量体或いは
プレポリマー含む樹脂を挙げることができる。不
飽和基の複数を含む架橋単量体の例として、ジビ
ニルベンゼン等のジビニル化合物:ジアリルフタ
レート(DAP)等のアリル化合物:1,6−ヘ
キサンジオールジアクリレート(HDDA)、1,
6−ヘキサンジオールジメタクリレート
(HDDMA)、エチレングリコールジアクリレー
ト(EGDA),エチレングリコールジメタクリレ
ート(EGDMA)、ポリエチレングリコールジア
クリレート(PEGMA−A)、ポリエチレングリ
コールアクリレート(PEGMA)等のアクリル系
化合物;アリルアクリレート等のアリル−アクリ
ル系化合物;N,N′−メチレンアクリルビスア
クリルアミド等のアクリルアミド系化合物等が挙
げられる。また、不飽和基を含むプレポリマーと
して、後述する例に示す通り、不飽和ポリエステ
ル樹脂を用いることができる。 これらの架橋性単量体乃至プレポリマーには、
スチレン(St)、アクリロニトリル(AN)、酢酸
ビニル(VAc)、(メタ)アクリル酸エステル等
の単官能性単量体を溶解させて、重合硬化インキ
層の形成に用いることができる。 放射線重合の場合、開始剤は必要でないが、紫
外線重合では、ペンゾフエノン、アセトフエノ
ン、ベンジル、ベンゾイル、ベンゾインエチルエ
ーテル等の芳香族含カルボニル化合物を、光重合
開始剤としてインキ組成物中に含有させる。光重
合開始剤は、樹脂分に対し0.01乃至20重量部の量
で含有させるのがよい。 また、ラジカル開始剤による重合硬化では、過
酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、クメンヒド
ロベルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド
等の過酸化物や、2,2−アゾビスイゾブチロニ
トリル等のアゾ化合物を、樹脂分当り0.01乃至20
重量部の量でインキ中に含有させる。 (B) イオン重合硬化型合成樹脂 イオン重合硬化型合成樹脂としては、エポキシ
樹脂成分とイオン重合開始剤、例えばルイス酸と
感光性ジアゾニウムとの複塩や感光性芳香族オニ
ウム塩との組合せが使用される。エポキシ樹脂成
分としては、ビスフエノール類、ノボラツク樹
脂、グリセリン、ポリエチレングリコール等の多
官能性水酸基含有化合物とエビハロヒドリンとか
ら誘導されるポリエポキサイド;フタル酸等の多
塩基性酸のグリシジルエステル類;ビニルシクロ
ヘキセンオキシド、3,4−エポキシ−6−メチ
ルシクロヘキシルメチル−3、4−エポキシ−
6′−メチルシクロヘキサンジカルボキシレート等
の脂環式ポリエポキサイド等を挙げることができ
る。 上記のイオン重合硬化では、ビスエポキシド
(エポキシ樹脂)のカチオン開環重合を開始させ
るために、ルイス酸と感光性ジアゾニウムとの複
塩や感光性芳香族オニウム塩を、樹脂分当り0.01
乃至10重量%の量で配合することが望ましい。 (C) 二液硬化型合成樹脂 エポキシ樹脂成分−硬化剤の二液硬化型合成樹
脂としては、前項Bで述べたエポキシ樹脂成分と
硬化剤成分との組合せが使用される。硬化剤成分
としては、低温硬化型の硬化剤、例えばジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、m−フ
エニレンジアミン、アリルグリシジルエーテル−
ジエチレントリアミン付加物、ダイマー酸ポリア
ミド、他のアミン基末端ポリアミド、アジピン酸
ジヒドラシド等を挙げることができる。 これらのエポキシ樹脂成分及び硬化剤成分は液
の形で用いるのがよく、例えばエポキシ樹脂成分
として液体となるような複数種の組合せを用いる
こともできるし、またモノエポキシ化合物、例え
ば、ブチルグリシジルエーテル、アリルグリシジ
ルエーテル、スチレンオキシド等を希釈剤として
配合することもできる。 本発明では、最上層となるインキ層、即ちイン
キ層が単層の印刷インキ層の場合には、この印刷
インキ層中に、また印刷インキ層とその上のベタ
印刷インキ層との複層の場合には、このベタ印刷
インキ層中に(A′)酸化ポリエチレンまたは
(B′)酸変性オレフイン樹脂を配合する。 (A′) 酸化ポリエチレン 酸化ポリエチレンとしては、ポリエチレンを溶
媒中或いは溶融状態で酸化して得られるそれ自体
公知の変性ポリエチレンであり、オレフイン系樹
脂に対しても、インキ中のビヒリル樹脂に対して
も優れた接着性を示す。 (B′) 酸変性オレフイン樹脂 本発明では、酸化ポリエチレンに代えて、酸変
性オレフイン系樹脂を用いることができる。この
酸変性オレフイン樹脂は、ポリエチレン等のオレ
フイン樹脂に、無水マレイン酸、アクリル酸、メ
タクリル酸等の不飽和カルボンをグラフトさせた
それ自体公知のものが使用される。 これらの変性オレフイン樹脂は、一般にインキ
固形分100重量部当り1乃至30重量部の量で用い
るのがよい。 インキ組成物は、上述した樹脂分(A),(B)または
(C)、更に最上層の場合は変性樹脂(A′)または
(B′)をビヒクルとする点を除けば、それ自体公
知の配合により得られる。着色インキ層の形成に
おいては、上記ビヒクルに顔料や染料等の着色剤
を配合すればよく、また、助剤として界面活性
剤、希釈剤、ワニス、トナー、ビクトリヤ等のそ
れ自体公知の助剤を配合し得る。 印刷適性の上からは、用いるインキは、平行板
スプレツドメーターで測定して、一分後の径が10
乃至100mm、特に20乃至70mmとなるような粘度を
有していることが望ましい。 インキの印刷は、凸版印刷、凹版印刷、孔版
(スクリーン)印刷等のそれ自体公知の任意の方
式で行い得るが、一般には、これらの版上に形成
されるインキ像を、押圧用パツドの表面に転写
し、パツド表面のインキ層をキヤツプの内面に施
すのがよい。 インキ組成物の重合硬化は、ラジカル重合硬化
型樹脂(A)の場合には、放射線重合、紫外線重合、
ラジカル開始剤による重合により行われる。 放射線重合では、加速電圧が100乃至3000KV
の電子線加速機、例えばヴアン・デ・グラーフ型
加速機、エレクトロカーテン等の装置を用いて
0.1乃至50Mrad(メガラツド)の照射線量で重合
硬化を行わせることができる。放射線重合では、
開始剤が不要で、しかも重合硬化が1秒程度のオ
ーダーで可能であるという利点がある。 紫外線重合では、光重合開始剤を含むインキ層
を高圧水銀灯、低圧水銀灯、水素放電管、キセノ
ン放電管、アーク灯等の光源からの紫外線を照射
することにより容易に行われる。紫外線重合も数
秒乃至数十秒の照射で重合硬化が完結するという
利点がある。 ラジカル開始剤による重合硬化では、ラジカル
開始剤を含むインキ層を、例えば40乃至80℃の温
度に数分乃至数十分維持することにより重合硬化
が進行する。 イオン重合硬化型樹脂(B)を含むインキの場合に
は、やはり前項(B)で述べた開始剤を含むインキ層
に紫外線を照射することにより、重合硬化が進行
する。 また二液硬化型の樹脂(C)では、エポキシ樹脂成
分と硬化剤成分とを混合することにより、インキ
ビヒクルの重合硬化が進行する。 キヤツプ及びライナー 本発明において、キヤツプとしては、任意の樹
脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ペンテン−1、等のオレフイン樹脂;ABS樹脂、
耐衝撃性スチレン樹脂、ポリオキシメチレン樹
脂、塩化ビニル樹脂等を、射出成形、圧縮成形等
の手段で製造したものを用いることができる。 また、ライナーはポリエチレン、アイオノマ
ー、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のライナー
形成用オレフイン系樹脂を溶融状態でキヤツプ内
に供給し、押圧成形することにより形成される。 (実施例) 本発明を次の例で説明する。 実施例 1 印刷インク組成物として、表−1−1に揚げた
各種樹脂溶液をビヒクル分とし、顔料濃度30%の
着色混練り物を3本ロールにて調製した。 次に上記の各着色混練り物に酸化ポリエチレン
(密度1.0、軟化点135℃、カルボニル含有量35
mg/100g)のキシレン溶液を固形分換算で
10phrとなるように添加した組成物を別途調製
し、酸化ポリエチレン添加有無の試料を調製し
た。 射出成形によつて、キヤツプ外径28mmのポリプ
ロピレン(三菱油化製ノーブレンBC−4)のキ
ヤツプを成形し、次いでキヤツプの内面に手動式
パツド印刷機を用いて、表−1−1の各インク組
成物を各々別のキヤツプに文字列の長さが17mmの
デザイン文字印刷を行つた。 印刷後一昼夜室温に放置したキヤツプの内面に
押圧機から溶融押し出しした低密度ポリエチレン
の約300mgを切り落とし、直ちに冷却された型パ
ンチでパンチングし、外径25mmの円形ライナーを
有する樹脂キヤツプを作成した。 得られたライナー付樹脂キヤツプのライナーを
剥離し、印刷部の状態を観察した。結果を表−1
−2に示す。酸化ポリエチレンを添加したインク
組成物の試料はいずれも印刷部はライナー側に転
移していたが、無添加の試料はNo.2の試料が一部
転移していた他はキヤツプ側に残つた。熱可塑性
であるNo.5,No.6の試料はポリエチレンライナー
の広げられた方向にデザインが歪み、判読不能で
あつた。又、酸化硬化型ビヒクルのNo.1の試料は
未硬化の為、デザイン全体が流れ滲んでいた。 なお、下記表−1−1及び表−1−2において
試料No.1乃至12のビヒクル樹脂としては、下記の
ビヒクル樹脂を使用した。 (1) No.1,No.7 (アルキド(あまに油変性アルキド)) 日本ライヒホールド社製 商品名:ベツコゾール1313 性 状:酸化硬化型 常温粘度 ガードナー Z2〜Z3 なお、この樹脂は本発明の(A),(B),(C)のいずれ
にも属さない酸化硬化型樹脂である。(比較例用) (2) No.2,No.8 (エポキシ(液状ビスフエノール)) 三井カネボウエポキシ社製 商品名:EPOMIK R−130 性 状:二液硬化型、 樹脂成分粘度 500〜900cp なお、この樹脂は本発明(C)の二液硬化型合成樹
脂に相当する。 (3) No.3,No.9 (エポキシ(脂環式エポキシ)) 旭電化社製 商品名:アデカウルトラセツト ADX820 性 状:粘度 600〜700cp なお、この樹脂は、本発明の(B)イオン重合硬化
型合成樹脂に相当する。 (4) No.4,No.10 (ポリエステル(不飽和ポリエステル)) 日本合成化学社製 商品名:ゴーセラツク 性 状:粘度 800cp なお、この樹脂は本発明の(A)ラジカル重合硬化
型合成樹脂に相当する。 (5) No.5,No.11 (ポリエステル(飽和ポリエステル)) 東洋紡社製 商品名:バイロン 300 性 状:軟化点 123℃ なお、この樹脂は本発明の(A),(B),(C)のいずれ
にも属さない比較例用樹脂である。 (6) No.6,No.12 (ビニル(塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体)) 米国 U.C.C.社製 商品名:ビニライト VMCH 性 状:酢酸ビニル含有量 13% なお、この樹脂は本発明の(A),(B),(C)のいずれ
にも属さない比較例用樹脂である。
【表】
【表】
【表】 実施例 2 高密度ポリエチレン(三井石油化学 ハイゼツ
クス300E)製樹脂キヤツプの内面に、実施例1
で調製したNo.1〜No.6のインキ組成物を、実施例
1で行つたと同様にパツド印刷機で文字印刷し、
室温にて2時間放置した。その後印刷文字の上に
実施例1のNo.8のインキ組成物をパツド印刷機に
よつて直径20mmの円形デザインでベタ印刷を行
い、表−2に示した組み合わせの文字・ベタの2
層印刷層を有する内面印刷樹脂キヤツプを作成し
た。印刷キヤツプを一昼夜室温放置した後、実施
例1と同様の操作でキヤツプ内面にポリエチレン
ライナーを形成した。次いでライナーを剥離して
印刷部の状態を観察した。結果、実施例1の評価
でデザインの流れが発生していたNo.1,No.5,No.
6,No.11,No.12の組成物を始めいずれの試料もデ
ザインの流れもなく、また印刷部は剥離したライ
ナー側に2層状態で転移していた。
【表】 (発明の効果) 本発明によれば、懸賞用マークとなる印刷イン
キのビヒクルとして、(A)ラジカル重合硬化型合成
樹脂、(B)イオン重合硬化型合成樹脂または(C)エポ
キシ樹脂−硬化剤成分の二液型合成樹脂を使用
し、且つ最上層のインキ層に(A′)酸化ポリエ
チレンまたは(B′)酸変性オレフイン樹脂を含
有させることにより、インこすことが可能とな
り、しかも印刷部をライナー上に転写された状態
で剥離されるようにすることが可能となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のプラスチツクキヤツプの一
部断面側面図、第2図は、第1図のキヤツプが容
器口頚部に対して密封係合されている状態を示す
図、第3−A図乃至第3−D図は、第1図のキヤ
ツプにおける頂板部とライナー部との接着断面構
造の種々の態様を示す図である。 1は頂板部、2は周状側壁部、3はローレツト
溝、4はねじ部、5はライナー部、6はスコア、
7は橋絡部、8は環状片、9はフラツプ片、10
は容器口頚部、11はねじ部、12は容器口部、
13はあご部、15は印刷インキ層、16は下地
インキ層、17はベタ印刷インキ層を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 オレフイン系樹脂製ライナーを有する樹脂製
    キヤツプにおいて、キヤツプ基体の内面に対し
    て、(A)ラジカル重合硬化型合成樹脂、(B)イオン重
    合硬化型合成樹脂及び(C)エポキシ樹脂成分−硬化
    剤成分の二液型合成樹脂から成る群より選ばれた
    硬化型樹脂と、(A′)酸化ポリポリエチレン及び
    (B′)酸変性オレフイン樹脂から成る群より選ば
    れた変性オレフイン樹脂とをビヒクルとして含む
    印刷インキ層から成る印刷部を設け、インキ層を
    硬化後、該インキ層上で、溶融オレフイン系樹脂
    をライナー形状に成形して成り、印刷部がライナ
    ー上に転写されて剥離されるようにしたことを特
    徴とする懸賞用樹脂キヤツプ。 2 オレフイン系樹脂製ライナーを有する樹脂製
    キヤツプにおいて、キヤツプ基体の内面に対し
    て、(A)ラジカル重合硬化型合成樹脂、(B)イオン重
    合硬化型合成樹脂及び(C)エポキシ樹脂成分−硬化
    剤成分の二液型合成樹脂から成る群より選ばれた
    硬化型樹脂をビヒクルとして含む印刷インキ層、
    及び前記硬化型樹脂と、(A′)酸化ポリポリエチ
    レン及び(B′)酸変性オレフイン樹脂から成る
    群より選ばれた変性オレフイン樹脂とをビヒクル
    として含むベタ印刷インキ層を、ベタ印刷インキ
    層が印刷インキ層を覆うように設け、インキ層を
    硬化後インキ層上で溶融オレフイン系樹脂をライ
    ナー形状に成形して成り、印刷部がライナー上に
    転写されて剥離されるようにしたことを特徴とす
    る懸賞用樹脂キヤツプ。
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