JPH0555133B2 - - Google Patents

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JPH0555133B2
JPH0555133B2 JP2230655A JP23065590A JPH0555133B2 JP H0555133 B2 JPH0555133 B2 JP H0555133B2 JP 2230655 A JP2230655 A JP 2230655A JP 23065590 A JP23065590 A JP 23065590A JP H0555133 B2 JPH0555133 B2 JP H0555133B2
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lever
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Kanji Matsutani
Masatoshi Fukuda
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Matsutani Seisakusho Co Ltd
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Matsutani Seisakusho Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、傷口等の縫合に用いられる医療用
ステープラーに関する。
[従来の技術] 一般に、医療用ステープラーは、ステープルを
収納する収納部が形成されたステープラー本体
と、このステープラー本体に回動自在に設けられ
たレバーとを備えており、レバーをステープラー
本体に接近するように回動操作すると、ステープ
ルの両端部が互いに接近するようにそれぞれ折り
曲げられるようになつている。この場合、レバー
の回動方向とステープルの両端部の接近方向とが
同一であるものと、異なるものとがある。前者の
ステープルにおいては、レバーの操作方向とステ
ープルの折り曲げ方向とが同一であるので、後者
のものに比して操作感がよく、縫合を行い易いと
いう利点がある。
この発明は、前者の医療用ステープラーに関す
るものである。
ところで、レバーの操作方向とステープルの折
り曲げ方向とを同一にした従来の医療用ステープ
ラーとしては、特開昭59−82842号公報に記載の
ものがある。この公報に記載の医療用ステープラ
ーは、ステープラー本体の先端部にステープルを
収納する収納部を形成する一方、ステープラー本
体の後端部に一対のレバーをステープラー本体に
関して互いに逆側に設けたものであり、一対のレ
バーを互いに接近するように、換言すればそれぞ
れステープラー本体に接近するように、回動操作
すると、ステープルが折り曲げられるようになつ
ている。
なお、特許出願公表昭58−501614号公報にも同
様の医療用ステープラーが記載されている。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来の医療用ステープラーによつて傷口等
を縫合する場合には、ステープルの両端を傷口の
両側に位置させた状態で、一対のレバーを互いに
接近するように回動操作する。この場合、一対の
レバーを同一量だけ回動させなければならない。
仮に回動量が異なると、ステープラー本体が回動
量の少ないレバー側へ移動してしまう。この結
果、ステープルが同方向へ移動してしまい、縫合
すべき箇所が予め定めた所望の縫合箇所からずれ
てしまうからである。
ところが、一対のレバーを同一量だけ正確に回
動させることは非常に困難であり、このため実際
の縫合箇所が所望の縫合箇所からずれてしまうと
いう問題があつた。また逆に、縫合箇所を所望の
縫合箇所からずれないようにするには、細心の注
意と熟練を必要とし、このため非常に困難な作業
になつていた。
この発明は、上記問題を解決するためになされ
たもので、所望の縫合箇所を正確にし、しかも容
易に縫合することができる医療用ステープラーを
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この発明は、上記の目的を達成するために、先
端部にステープルを収納する収納部が形成された
ステープラー本体と、このステープラー本体に接
近離間移動可能に設けられ、ステープラー本体に
対して接近移動することにより、前記ステープル
をその両端が互いに接近するように折り曲げる操
作部材とを備え、前記操作部材の接近離間移動方
向と前記ステープルの折り曲げ時における両端部
の接近方向とが同一になされた医療用ステープラ
ーにおいて、前記操作部材と逆側を向く前記ステ
ープラー本体の外面に人差し指、中指または薬指
の全部または一部の指をステープラー本体の後端
側から先端側へ向かつて縦添えする添え部を形成
するとともに、前記ステープラー本体と前記操作
部材とを、ステープラー本体の添え部に人差し
指、中指または薬指の全部または一部の指を縦添
えし、かつ操作部材に親指を添え部に縦添えした
指と同方向に縦添えしたときに、ステープラー本
体および操作部材とが親指と添え部に縦添えした
指とによつて形成されるV字状空間にほぼ収納さ
れる大きさに形成したことを特徴とするものであ
る。
[作用] ステープラー本体の添え部にその後端側から先
端側に向かつて人差し指、中指または薬指の全部
または一部の指を縦添えするとともに、操作部に
親指を縦添えしてステープラーを支持する。次
に、ステープルが所望の縫合箇所を縫合し得るよ
う、ステープラー本体を適切な位置に位置させ
る。その後、操作部をステープラー本体に接近移
動させ、ステープルによつて傷口等の縫合箇所を
縫合する。この場合、ステープラー本体に縦添え
した指以外の指を傷口等がある被縫合体に軽く接
触させておくことにより、ステープラー本体に縦
添えした指の位置を固定することができ、ひいて
はステープラー本体の位置を固定することができ
る。したがつて、縫合箇所が所望の縫合箇所から
ずれることがない。
[実施例] 以下、この発明の一実施例について第1図ない
し第8図を参照して説明する。なお、第1図はス
テープラーを右手で支持して、縫合する状態を示
す図、第2図は縫合状態を示す斜視図、第3図A
〜Eはステープラーを示す図である。
これらの図に示すように、この医療用ステープ
ラーSは中空の略直方体状をなすステープラー本
体(以下、本体と略称する。)11を備えている。
この本体11は、それぞれ射出成形法によつて成
形された左本体部12と右本体部13とを向かい
合わせて接着固定したものであり、前壁部11a
と、この前壁部11aの下端部から後端側へ向か
つて延びる下壁部11bと、前壁部11aの上端
部から後端側へ向かつて延びる上壁部11cと、
前壁部11aに沿つて延びる内壁11dとを備え
ている。本体11の全長は、本体11体が親指A
と人差し指B、中指または薬指の全部または一部
の指との間に入り込むよう、9cm以下になされ、
望ましくは7cm〜4cmに設定されている。
上記左本体部12の右本体部13との接着側と
逆側を向く側面は平面(添え部)12aとされ、
その平面12aに人差し指B、中指または薬指の
全部または一部の指を縦添えすることができるよ
うになつている。
本体11の前壁部11aと内壁11dとの間に
は、前壁部11aに沿つて延びる収納孔(収納
部)14が形成されている。この収納孔14の下
端部は、前壁部11aの下端部に切欠き15aが
形成されることによつて前方に開放されるととも
に、下壁部11bの前端部に切欠き15bが形成
されることによつて下方に開放されている。な
お、切欠き15aと切欠き15bとは連なつてお
り、切欠き窓16を構成している。この切欠き窓
16についての詳細は後述する。
また、収納孔14の内部には、収納孔14に沿
つて延びるアンビル17が挿入配置されている。
このアンビル17は、第4図に示すように、長方
形状をなす平板部17aを備えている。この平板
部17aの両側部には脚部17b,17bが形成
され、平板部17aの後端部には突片17cが形
成され、平板部の先端部には作用片17dが形成
されている。そして、アンビル17は、第3図A
に示すように、その突片17cが収納孔14の上
底部に形成された固定用スリツト18に圧入され
ることによつて固定されている。固定状態におい
ては、脚部17b,17bが前壁部11aの内面
に接触するとともに、作用片17dが切欠き15
aと対向するように位置している。
さらに、収納孔14の内部には、多数のステー
プル19が一列に整列して配置されている。この
ステープル19は、第5図Aに示すように、真つ
直ぐに延びる本体部19aと、その本体部19a
と直交するようにしてその両端部に形成された脚
部19b,19bとからなるものであり、アンビ
ル17を跨ぐようにしてアンビル17と前部内壁
11dとの間に挿入配置されている。
また、前部内壁11dの上端は、前壁部11a
と上壁部11cとの交差部近傍において内側に湾
曲した湾曲内壁11eに連なり、さらにこの湾曲
内壁11eは、上壁部11cと平行にその中央ま
で延びる上部内壁11fに連なつている。上壁部
11cと上部内壁11fとの間は案内スリツト2
0となつている。
案内スリツト20から収納孔14の上部に至る
範囲には、ステープル19を押し下げるための押
圧部材21が移動自在に挿入されている。この押
圧部材21は、ナイロン等の樹脂からなるもので
あり、第6図に示すように、先端側の頭部21a
と、後端側の可撓部21bとから構成されてい
る。頭部21aは、ステープル19とほぼ同形の
コ字状に形成されており、アンビル17を跨ぐよ
うにして配置され、最後尾に位置するステープル
19に接触せしめられている。一方、可撓部21
bは、厚さが案内スリツト20の幅とほぼ同寸法
の帯状に形成されており、その内側を向く面には
幅方向の一端から他端まで延びる溝21cが多数
形成されている。この溝21cが形成されること
により、可撓部21bが可撓性を有して湾曲自在
となり、案内スリツト20に沿つて移動し得るよ
うになつている。
また、上記湾曲内壁11eに囲まれた箇所に
は、第3図Aに示すように、渦巻きばね23が収
納されている。この渦巻きばね23の内側の自由
端23aは、本体11に固定されている。一方、
その外側の自由端23bは、押圧部材21の可撓
部21bの後端部に設けられた取付孔21dに係
合せしめられており、押圧部材21をステープル
19に接近する方向に付勢している。この付勢力
により、先頭に位置するステープル19の両端部
が、第3図Eに示すように、下壁部11bの先端
部で切欠き15bの両側に位置する部分に突当て
られている。
なお、第3図A,Dに示すように、本体11の
上壁部11cには、案内スリツト20の後端部に
臨む孔24が形成されており、この孔24から押
圧部材21の後端、または押圧部材21に付され
た目印(図示せず)の位置を目視することがで
き、これによつてステープル19の残量を確認し
得るようになつている。
また、本体11の下壁部11bには、第3図A
に示すように、先頭に位置するステープル19と
対向し、かつそのステープル19の脚部19bと
同方向に延びる保持スリツト25が形成されてい
る。この保持スリツト25には、ラム26が摺動
自在に挿入されている。このラム26は、第7図
に示すように、長方形の平板状をなすもので、保
持スリツト25から突出した先端部には、加圧突
起26a,26aが形成されている。これら2つ
の加圧突起26a,26aは、アンビル17の作
用部17cの両側部から等しく離間しており、し
かもその離間距離はステープル19の本体部19
aの直径とほぼ同寸法か、あるいはそれよりも若
干大きく設定されている。
したがつて、ラム26が前進すると、第5図B
に示すように、加圧突起26aと作用部17cと
が、ステープル19の本体部19aを挾み込むよ
うにして折り曲げることになる。ステープル19
の本体部19aが折り曲げられると、ステープル
19の脚部19b,19bのそれぞれの先端部
は、折り曲げ部を中心にして回動して接近する。
つまり、脚部19b,19bは、第1図BのX方
向へ互いに接近するように移動し、第3図Eおよ
び第5図Bに示すように、略四角形状になつて被
縫合体Cの傷口Dを縫合する。
また、本体11には、ラム26を前進させるた
めのレバー27が設けられている。このレバー2
7は、その基端部に軸部27aが形成され、先端
部に押圧部27bが形成されている。そして、レ
バー27は、その基端部に形成された軸部27a
が左本体部12と右本体部13との各後端部によ
つて回動自在に保持されることにより、本体11
に回動自在に設けられている。その状態において
は、軸部27aの回動軸線からレバー27の先端
までの長さが、回動軸線から本体11の先端まで
の長さとほぼ同等か、あるいはそれ以下になされ
ている。なお、レバー27を本体11より短く設
定する場合には、使用上の観点からその差を3cm
の範囲内に抑えるのが望ましい。
また、レバー27の先端部は、第2図および第
3図Bに示すように、右本体部13に形成された
挿通孔13aを貫通して本体11の外部に突出し
ている。より詳しくは、左本体部12の平面12
aと逆側に向かつて突出している。そして、押圧
部27bが本体11の先端側へ向かつて延びてい
る。ここで、レバー27の軸部27aは、ステー
プル19の脚部19b,19bの各先端部の折り
曲げ時における移動方向(X方向)と直交する方
向に向けられている。この結果、レバー27は、
脚部19b,19bの各先端部の移動方向と同方
向へ回動するようになつている。
次に、上記切欠き窓16について詳述すると、
前壁部11aと下壁部11bとの交差部には、2
つの切欠き15a,15bからなる切欠き窓16
が形成されている。前壁部11aに形成された切
欠き15aは、ステープル19の本体部19aが
折り曲げられることによつて脚部19b,19b
が回動する際に、脚部19a,19aが本体11
から外側へ向かつて突出するのを許容するための
ものであり、そのために切欠き15aの幅(矢印
X方向の幅)は、ステープル19の全長よりも若
干大きく形成されている。
一方、下壁部11bに形成された切欠き15b
は、折り曲げられたステープル19をアンビル1
7の作用片17cから取り外す際に用いられるも
のであり、第3図Eに示すように、折り曲げられ
たステープル19を通過させ得る広さの幅を有し
ている。ただし、切欠き15bの幅は、渦巻きば
ね23によつて付勢されたステープル19が切欠
き15bを通つて本体11から脱出しないよう、
ステープル19の全長よりも狭くなつている。な
お、ステープル19を折り曲げて縫合した後、ス
テープラーを第3図Aにおいて上方へ移動させる
と、ステープル19が相対的に下方へ移動し、切
欠き15bから抜け出る。
また、レバー27の回動によつてラム26を前
進させるために、レバー27とラム26との間に
は、レバー27の回転運動を直線運動に変換して
ラム26に伝達するためのカム機構が設けられて
いる。
すなわち、レバー27のラム26側を向く面に
は、ラム26の前進方向前方へ向かうにしたがつ
て漸次上方へ向かうように傾斜するカム面27c
が形成されている。また、本体11の内部には、
フオロワ29がラム26の移動方向と同方向へ摺
動自在に、かつレバー27の回動方向へ移動を阻
止された状態で設けられている。
第8図に示すように、フオロワ29の後端部に
は、円筒部29aが形成されている。この円筒部
29aは、リターンばね30によつてカム面27
cに押圧接触せしめられている。したがつて、レ
バー27を本体11に接近するように回動させる
と、円筒部29aがカム面27cによつて本体1
1の先端側へ押圧され、フオロワ29がリターン
ばね30の付勢力に抗して前進することになる。
なお、レバー27に対する回動力を解除すると、
リターンばね30の付勢力によつてフオロワ29
が後退するとともに、レバー27が本体11から
離間するように回動する。
また、フオロワ29の先端部には、スリツト2
9bが形成されるとともに、このスリツト29b
に隣接した箇所に突起29cが形成されている。
そして、スリツト29bには、ラム26の後端部
が挿入され、突起29cがラム26の係合孔26
bに挿入されている。したがつて、フオロワ29
が前進するとラム26がスリツト29bの底部に
よつて押されて前進する。逆に、フオロワ29が
後退すると、ラム26が突起29cによつて押さ
れて後退する。
なお、突起29cの上面からスリツト29bの
上側の壁面までの距離は、ラム26の厚さよりも
小さくなされているが、スリツト29bを形成す
る両壁部を弾性変形させることにより、ラム26
をスリツト29bに挿入し得るようになつてい
る。
上記構成の医療用ステープラーSによつて傷口
等を縫合する場合において、ステープラーSを右
手で操作する場合には、第1図に示すように、ス
テープラーSを親指Aと人差し指Bとによつて形
成されるV字状の空間Spに後端側から挿入する。
すると、本体11が9cm以下になつており、レバ
ー27が本体11とほぼ同等かそれより短くなつ
ているので、ステープラーS全体が空間Sp内に
入り込む。その状態で、親指Aをレバー27の押
圧部27bに縦添えするとともに、人差し指Bを
本体11の平面(添え部)12aに縦添えし、ス
テープラーSを保持する。
なお、本体11の平面12aに縦添えする指
は、人差し指Bに限られるものではなく、人差し
指B、中指または薬指の全部または一部の指を平
面12aに縦添えすることができる。
次に、切欠き窓16の中央部が傷口Dと対向す
るようにステープラーSを位置させる。このと
き、本体11に縦添えした指以外の指、この場合
であれば人差し指B以外の中指、薬指または小指
を被縫合体Cの傷口D以外の部分に軽く接触させ
る。これによつて、人差し指Bの位置を動かない
ようにし、ひいては本体11の位置を一定に維持
する。そして、押圧部27aを押圧してレバー2
7を本体11に接近するように回動させる。する
と、ステープル19が折り曲げられ、傷口Cを縫
合する(第5図B参照)。
次に、レバー27に対する押圧を解除すると、
レバー27がリターンばね30の付勢力によつて
元の位置に復帰せしめられる。この状態で、ステ
ープラーSを下壁部11b側から上壁部11c側
へ向かつて移動させると、ステープル19がステ
ープラーSに対して相対的に移動し、アンビル1
7の作用片17cから離間し、切欠き窓16から
外部に抜け出る。これによつて、縫合を完了す
る。
勿論、縫合箇所が多数ある場合には、他の縫合
箇所を上記と同様にして順次縫合する。
上記の内容から明らかなように、このステープ
ラーSによれば、ステープラーSによる傷口Dの
縫合をあたかも手で直接縫合するような感覚で行
うことができる。
すなわち、仮に手で傷口Dを直接縫合するもの
とすると、ステープル19を親指と人差し指とで
挟持する。そして、ステープル19を人体に第1
図に示すように差し込んだ後、ステープル19の
両脚部19b,19bを互いに接近するように折
り曲げる。
これを、ステープラーSで行う場合について比
較してみると、ステープル19の脚部19bの折
り曲げ方向と、ステープラーSの本体11とレバ
ー27とに添える親指と人差し指(他の指でも同
じ)との接近方向とが同一であるから、あたかも
ステープル19を手で直接折り曲げるような感覚
でステープル19の折り曲げを行うことができ
る。
ただし、これは親指と人差し指とが傷口Dに極
めて接近している場合である。仮に、ステープラ
ーSを支持する親指と人差し指とが傷口Dから離
れている場合には、単にステープル19の折り曲
げ方向と指の接近方向とが同一なだけであり、ス
テープル19を直接折り曲げるような感覚には到
底ない得ない。この点は前述した従来公報(特開
昭59−82842号公報、特許出願公表昭58−501614
号公報)に記載されたものの欠点である。
この点、本願発明のステープルSは、親指と人
差し指との間のV字状空間に収納される大きさで
あるから、親指と人差し指とを傷口Dに極めて接
近させることができる。したがつて、傷口Dを手
で直接行うような感覚で縫合することができる。
これは、縫合を迅速かつ正確に行う上で非常に重
要なことである。
また、傷口Dの縫合に際しては、ステープル1
9を収納する本体11を、平面(添え部)12a
に縦添えする指以外の指を被縫合体Cに軽く接触
させることにより、動かないようにすることがで
きる。したがつて、ステープル19による実際の
縫合箇所が所望の縫合箇所からずれるのを防止す
ることができ、正しい縫合箇所を縫合することが
できる。
しかもレバー27および本体11に対する押圧
部分がそれぞれの先端部であり、切欠き窓16に
近接しているから、操作性が向上する。したがつ
て、縫合すべき箇所により一層正確に縫合するこ
とができる。
また、第9図A,B,Cは、この発明の他の実
施例を示すものである。この実施例においては、
上記実施例におけるレバー27に代えて、押し釦
31が操作部材として用いられている。この押し
釦31は、本体11に接近離間する方向で、かつ
ラム26の往復動方向と直交する方向へ移動自在
に設けられており、その一端部が本体11の挿通
孔13aを貫通して外部に突出し、その突出した
端部に押圧部31aが形成されている。また、レ
バー27のカム面27cと同様のカム面31bが
形成され、このカム面31cにより、フオロワ2
9の円筒部29aをリターンばね30に抗して押
圧するようになつている。
また、この実施例においては、上記実施例にお
ける湾曲内壁11eが形成されておらず、前部内
壁11dと上部内壁11fとが直接連なつて形成
されている。上部内壁11fの前部内壁11d側
端部から前部内壁11dの全体に亙る部分には、
それらの中央部を延びる切欠き32が形成されて
おり、押圧部材21に形成された突起21dが切
欠き32を通つて内側に突出している。この突起
21dを渦巻きばね33によつて付勢し、ひいて
は押圧部材21をその先端側へ付勢するようにな
つている。
その他の構成は、上記実施例と同様であり、同
様な部分には同一符号を付してその説明を省略す
る。
この実施例においても上記実施例と同様な効果
を奏することは勿論である。
なお、上記の各実施例は、右手で縫合するもの
であつたが、この発明のステープラーは左手用に
設計変更することができる。
また、人差し指Bまたは中指を添える際に、指
が滑らないよう、平面12aに代え、中央部がへ
こんだ凹湾曲面を形成してもよい。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明の医療用ステー
プラーによれば、操作部材と逆側を向くステープ
ラー本体の外面に人差し指、中指または薬指の全
部または一部の指をステープラー本体の後端側か
ら先端側へ向かつて縦添えする添え部を形成する
とともに、ステープラー本体と操作部材とを、ス
テープラー本体の添え部に人差し指、中指または
薬指の全部または一部を縦添えし、かつ操作部材
に親指を添え部に縦添えした指と同方向に添えた
ときに、ステープラー本体および操作部材とが親
指と添え部に縦添えした指とによつて形成される
V字状空間にほぼ収納される大きさに形成したも
のであるから、縫合の操作性を向上させることが
できるのは勿論のこと、ステープルの折り曲げ方
向と操作部材の接近移動方向とを同一にした従来
のステープラーに比して、傷口をあたかも手で直
接縫合するような感覚で縫合することができ、こ
れによつて縫合を迅速かつ正確に行うことがで
き、さらに所望の縫合箇所を正確に、しかも容易
に縫合することができる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図はこの発明の一実施例を示
すもので、第1図は右手でステープラーを操作し
て縫合する状態を示す図、第2図は縫合状況を示
す斜視図、第3図Aは右本体部を取り外して示す
平面図、第3図Bは第3図AのB−B矢視断面
図、第3図Cは第3図AのC矢視図、第3図Dは
第3図AのD−D矢視断面図、第3図Eは第3図
CのE矢視拡大図、第4図Aはアンビルの側面
図、第4図Bは第4図AのB矢視図、第4図Cは
第4図BのC矢視図、第5図A,Bはそれぞれラ
ムとアンビルとによるステープルの折り曲げ状況
を示す図、第6図Aは押圧部材を示す平面図、第
6図Bは第6図AのB矢視図、第6図Cは第6図
BのC矢視図、第7図はラムの平面図、第8図A
はフオロワの正面図、第8図B,Cはそれぞれ第
8図AのB矢視、C矢視図、第9図A,B,Cは
この発明の他の実施例を示すもので、第9図Aは
第3図Aと同様の図、第9図B,Cはそれぞれ第
9図AのB−B矢視、C−C矢視断面図である。 S……ステープラー、Sp……V字状の空間、
A……親指、B……人差し指、C……被縫合体、
D……傷口、11……ステープラー本体、12a
……平面(添え部)、14……収納孔(収納部)、
17……アンビル、19……ステープル、26…
…ラム、27……レバー(操作部材)、27b…
…押圧部、31……押し釦(操作部材)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 先端部にステープルを収納する収納部が形成
    されたステープラー本体と、このステープラー本
    体に接近離間移動可能に設けられ、ステープラー
    本体に対して接近移動することにより、前記ステ
    ープルをその両端が互いに接近するように折り曲
    げる操作部材とを備え、前記操作部材の接近離間
    移動方向と前記ステープルの折り曲げ時における
    両端部の接近方向とが同一になされた医療用ステ
    ープラーにおいて、前記操作部材と逆側を向く前
    記ステープラー本体の外面に人差し指、中指また
    は薬指の全部または一部の指をステープラー本体
    の後端側から先端側へ向かつて縦添えする添え部
    を形成するとともに、前記ステープラー本体と前
    記操作部材とを、ステープラー本体の添え部に人
    差し指、中指または薬指の全部または一部の指を
    縦添えし、かつ操作部材に親指を添え部に縦添え
    した指と同方向に縦添えしたときに、ステープラ
    ー本体および操作部材とが親指と添え部に縦添え
    した指とによつて形成されるV字状空間にほぼ収
    納される大きさに形成したことを特徴と医療用ス
    テープラー。
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