JPH055510Y2 - - Google Patents

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JPH055510Y2
JPH055510Y2 JP13535387U JP13535387U JPH055510Y2 JP H055510 Y2 JPH055510 Y2 JP H055510Y2 JP 13535387 U JP13535387 U JP 13535387U JP 13535387 U JP13535387 U JP 13535387U JP H055510 Y2 JPH055510 Y2 JP H055510Y2
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capacitor
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Description

【考案の詳細な説明】
〈本考案の産業上の利用分野〉 本考案は、送信コイルと受信コイル間の磁界内
を被検査体が通過するとき前記受信コイルの誘起
電圧を同調回路を介し出力して前記被検査体に混
入する金属を検出するものであつて、特に受信コ
イルの温度変化による金属検出感度の低下を防止
するようにした金属検出機に関する。 〈従来の技術〉(第3〜6図) 製品(例えばハム、ソーセージ、みそなど)中
に混入した微小な金属を検出するなどの目的で用
いられる金属検出機は、一般に第3図にその一部
を示す検出回路によつて構成されている。即ち、
図中、1は発振器で、その発振信号は検出部2の
送信コイルPを駆動し、交番磁界が発生される。
前記検出部2には更に、前記送信コイルPに対向
して、送信コイルPによる交番磁界の磁力線が等
量交わり交番磁界によつて生じる誘起電圧E1
E2が等しくなるように二つの受信コイルS1,S2
が備えられている。そして受信コイルS1,S2の誘
起電圧E1,E2の差電圧が可変抵抗VRに出力し、
その信号は同調回路3を構成する可変コンデンサ
Cを介し増幅回路4に出力し以後に続く回路によ
つて金属の有無を検出される。第3図はこの回路
の通常時の磁力線の状態を示している。 しかして上述のように配置された送信コイルP
と受信コイルS1,S2との間を、一方の受信コイル
S1から他方の受信コイルS2方向へと、所定速度で
被検査体Wを搬送装置(図示せず)によつて搬送
すると、被検査体W中に金属が混入していれば、
金属によつて磁力線に変化が生じる。即ち、被検
査体Wに鉄が混入している場合には、第5図に示
すように、被検査体Wが例えば受信コイルS1を通
過するとき鉄の存在によつて磁路が変形されて受
信コイルS1に交わる磁力線が増えて誘起電圧E1
が増え、他方の受信コイルS2の誘起電圧E2より
大となる。非鉄金属が混入している場合には、第
6図に示すように非鉄金属内に渦電流が流れ、渦
電流のエネルギーとして電磁束が消費されて一方
の受信コイルS1に交わる磁力線が減り、誘起電圧
E1が減り、他方の受信コイルS2の誘起電圧E2
り小となる。このように被検査体Wのなかに金属
が混入している場合、検出部通過時に第1、第2
の受信コイルS1,S2の誘起電圧E1,E2に差が生
じ、この両者の差電圧を不均衡信号として出力し
て金属を検出している。 〈本考案が解決しようとする問題点〉 ところで、前記受信コイルS1,S2の誘起電圧
を、後方の金属の有無を検出する回路に送つて処
理する際に、前記誘起電圧E1,E2は先ず、同調
回路に与えられ、その位相が被検査体の材質に応
じて変化させられる。その結果、金属検出の精度
が向上するようになつている。 この場合、前記受信コイルL1,L2と、同調回
路内のコンデンサCとによりLC並列共振回路が
構成されるが、受信コイルL1,L2のインダクタ
ンスは温度変化に応じて大きく変化し、そのため
前記LC並列共振回路の共振点(位相)も変化し
て金属検出感度が著しく低下することがあつた。
その際、従来では、手動スイツチ等の操作に応じ
て同調回路内のコンデンサCの容量を再調整して
いたが、この再調整は非常に煩雑で問題が残され
ていた。 本考案は、上述した問題点を解消するためにな
されたもので、温度変化による金属検出感度の低
下防止が、無調整で自動的に行え、安定した金属
検出感度を維持できるようにした金属検出機を提
供することを目的とする。 〈前記問題点を解決するための手段〉 本考案は、送信コイルと受信コイル間の磁界内
を被検査体を走行させて前記受信コイルの誘起電
圧を同調回路を介し出力し、前記被検査体に混入
する金属を検出する金属検出機において、前記同
調回路を構成するコンデンサの温度係数の極性
を、前記受信コイルの温度係数の極性と異なるよ
うに構成したものである。 〈作用〉 したがつて本考案では、被検査体の検査環境の
温度が大きく変化した場合にも、受信コイルの温
度係数の極性がプラス側であり、一方、同調回路
のコンデンサの温度係数の極性がマイナス側であ
るから、これによりLC並列共振回路の共振点は、
受信コイルとコンデンサの相反する極性の温度係
数のためにそれらの変化分が互いに相殺されて温
度変化に応じて変化することはなくなり、金属検
出感度の低下は無調整で自動的に防止されること
になる。 〈本考案の実施例〉(第1図) 以下、本考案の一実施例を図面に参照して説明
する。 第1図は金属検出機のブロツク回路図である。 同図において、11は所定周波数の発振信号を
出力する発振器である。12は該発振信号で駆動
されて交番磁界を発生する送信コイルPと、これ
に対向して交番磁界の磁力線が等量交わつて各誘
起電圧が等しくなるように配置された第1、第2
の受信コイルS1,S2とを備えた検出部である。 13は受信コイルS1,S2の同調回路である。こ
の同調回路13は検出部12内に示すコンデンサ
C1,C2、及び可変コンデンサC0から成り、しか
して可変コンデンサC0の容量を切換スイツチで
切換えることによつて受信コイルの誘起電圧の位
相を変化できるように構成されている。そしてこ
の切換スイツチは、被検査体Wの種類ごとに手動
で切換えられる位相粗調整用の手動スイツチ(図
示略)と、制御回路(図示略)からの切換制御信
号によつて切換えられる位相微調整用の自動スイ
ツチ(図示略)とを備えている。 同調回路13の前記コンデンサC1,C2は前記
受信コイルS1,S2の温度係数の極性とは逆の極性
をもつように選択されており、これにより前記受
信コイルS1,S2と前記コンデンサC1,C2,C0
で形成される共振回路の共振点の温度変化による
ズレが自動的に調整されるようになつている。 14は同調回路13から出力される受信コイル
S1,S2からの差電圧信号を増幅する初段増幅回路
である。15は発振器11の発振信号の位相を90
度調整する回路である。したがつて、発振器11
の発振信号を基準信号(0度)とすると、移相回
路15の出力信号は90度位相のずれた信号であ
る。 オートバランス回路16は、受信コイルS1,S2
の差電圧の温度変化による変動を補正する回路で
ある。この場合、前記差電圧は被検査体Wが検出
部12を通過するとき通常0であるが、温度によ
つて差電圧が0とならぬことがあるため、これを
補正するものである。そのためオートバランス回
路16には発振器11の発振出力(基準信号0
度)、初段増幅回路14の出力、移相回路15の
90度位相のずれた信号が夫々入力している。そし
てオートバランス回路16の出力信号は初段増幅
回路14の出力信号と共に差動増幅回路17に入
力する。この差動増幅回路17は前記入力信号を
差動増幅し、同期検波回路18に供給する。 同期検波回路18、フイルタ・増幅回路19、
整流回路20は被検査体W中の鉄成分の有無を検
出するための回路である。この場合、同期検波回
路18には移相回路15の出力(基準信号の位相
を90度ずらした信号)が入力している。 尚、21は被検査体Wが検出部12を通過する
際にこれを検知して検知信号を出力する物体検知
器である。この場合、被検査体Wはベルトコンベ
ア(図示略)によつて受信コイルS1側から受信コ
イルS2側へ移送される。 ここで、前記受信コイルS1に対するコンデンサ
C1、受信コイルS2に対するコンデンサC2は図示
するコンデンサC0と共に、上述したように前記
同調回路13を構成するコンデンサである。しか
して受信コイルS1の温度係数は正で且つコンデン
サC1温度係数は負、また受信コイルS2の温度係
数は正で且つコンデンサC2の温度係数は負とな
るように設定されている。例えば次表(表1)に
は、本案で使用したコイルとコンデンサの特性例
を従来例と併せて示す。
【表】 またコンデンサC1,C2は共に対応する受信コ
イルS1,S2と共に検出部12の検出ヘツドとして
樹脂材により一体構造に構成されている。そして
コンデンサC0の容量はこれに対して、前記切換
スイツチの切換操作に応じてその値を可変できる
ようになつおり、即ち、コンデンサC1,C2が検
出ヘツドとして一体構造となつていることにより
その容量を調整できない点をカバーできるように
構成されている。 〈前記実施例の動作〉 次に、上記実施例の動作を説明する。被検査体
W内の金属、有無の検知を開始するに際しては最
初、被検査体Wの種類に応じて同調回路13のコ
ンデンサ、即ち、この実施例の場合、コンデンサ
C0の容量を粗調整用の手動スイツチ(図示略)
を操作して切換えておく。そして被検査体Wを1
個ずつ順次、ベルトコンベア上に載せて検出部1
2内を受信コイルS1側から受信コイルS2側へ移送
させる。このとき被検査体Wは物体検知器21に
よつて検知され、その検知信号の出力ごとに整流
回路20から、鉄成分出力が制御回路(図示略)
にとりこまれ、例えば鉄成分有りが判断されると
その旨の報知が成される。 即ち、被検査体Wの通過時に受信コイルS1,S2
の各誘起電圧の位相は同調回路13によつて粗調
整され、その出力信号は次いで初段増幅回路14
によつて交流増幅され、更に差動増幅回路17に
よつて差動増幅される。このとき差動増幅回路1
7はオートバランス回路16の出力に応じて受信
コイルS1,S2の誘起電圧の差電圧の温度による変
化を調整される。また差動増幅回路17の出力は
同期検波回路18A,18Bに入力し、以下フイ
ルタ・増幅回路19A,19B、整流回路20
A,20bの各動作によつて鉄成分信号出力が得
られる。 また上述の動作中、検出部12の検出ヘツド付
近の温度が変化した場合には、受信コイルS1,S2
は正の温度係数をもち、これに対しコンデンサ
C1,C2が負の温度係数をもつているため、受信
コイルS1とコンデンサC1、受信コイルS2とコン
デンサC2の温度変化に応じたインダクタンスと
容量との変化分は互いに相殺されることになる。
したがつて受信コイルS1とコンデンサC1とによ
る共振回路の共振点(位相)のズレ、また受信コ
イルS2とコンデンサC2とによる共振回路の共振
点(位相)のズレはともに補正され、金属検出の
検出感度の低下が自動的に防止される。 即ち、手動で調整したりする必要は全くなく
て、常に安定した感度が得られる。 具体的な例として、従来例と本考案とを対比し
た特性図を第2図に示す。なお、この図では、20
℃を基準とした場合の出力変化を示す。 〈本考案の効果〉 以上説明したように本考案は、送信コイルと受
信コイル間の磁界内を被検査体が通過するとき、
前記受信コイルの誘起電圧を同調回路を介して出
力し、前記被検査体に混入する金属を検出手段に
より検出する金属検出機において、前記同調回路
を構成するコンデンサの温度係数の極性と、前記
受信コイルの温度係数の極性を異なるように構成
したから、温度変化によつて従来発生していた
LC共振回路の共振点(位相)のズレの補償が自
動的に、無調整で行われて常に安定した検出感度
が得られ、金属検出が確実に行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例による金属検出機の
ブロツク回路図、第2図は20℃を基準としてみた
従来と本案の出力変化のちがいを示す図、第3図
は従来の金属検出機の一部回路を示す回路図、第
4〜6図は金属検出機の動作原理を示す図であ
る。 11……発振器、12……検出部、13……同
調回路、15……移相回路、17……差動増幅回
路、18……同期検波回路、19……フイルタ・
増幅回路、20……整流回路、21……物体検知
器、P……送信コイル、S1,S2……受信コイル、
W……被検査体、C1,C2,C0……コンデンサ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 送信コイルPと受信コイルS1,S2間の磁界内を
    被検査体Wを走行させて前記受信コイルの誘起電
    圧を同調回路13を介し検出し、前記被検査体に
    混入する金属を検出する金属検出機において、 前記同調回路を構成するコンデンサの温度係数
    の極性が、前記受信コイルの温度係数の極性と反
    対の極性になるように構成したことを特徴とする
    金属検出機。
JP13535387U 1987-09-04 1987-09-04 Expired - Lifetime JPH055510Y2 (ja)

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