JPH0411187Y2 - - Google Patents

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JPH0411187Y2
JPH0411187Y2 JP1989069669U JP6966989U JPH0411187Y2 JP H0411187 Y2 JPH0411187 Y2 JP H0411187Y2 JP 1989069669 U JP1989069669 U JP 1989069669U JP 6966989 U JP6966989 U JP 6966989U JP H0411187 Y2 JPH0411187 Y2 JP H0411187Y2
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【考案の詳細な説明】 この考案は被検査体に混入した金属を検出する
金属検出装置に関し、特に一つの検出ヘツドによ
つて鉄および非鉄金属を同時に高感度に検出でき
るようにした金属検出装置に関する。
製品中に混入した金属を検出するなどの目的で
用いられる金属検出装置は、一般に第1図に示す
検出原理によつている。
第1図において、1は検出ヘツドで、発振器か
らの交番信号を与えられて交番磁界を発生させる
送信コイルPと、この送信コイルPに対向して、
送信コイルPによる交番磁界の磁力線が等量交わ
り交番磁界によつて生じる誘起電圧E1,E2が
等しくなるように配置された二つの受信コイルS
1,S2とを備えている。このように配置された
送信コイルPと受信コイルS1,S2との間を、
一方に受信コイルS1からの他方の受信コイルS
2方向へと、所定速度で被検査体Wを搬送装置
(図示せず)によつて搬送する。被検査体W中に
金属が混入していれば、金属によつて磁力線に変
化が生じる。すなわち、被検査体Wが鉄が混入し
ている場合には、第2図に示すように、被検査体
Wが例えば受信コイルS1を通過するとき鉄の存
在によつて磁路が変形された受信コイルS1に交
わる磁力線が増えて誘起電圧E1が増え、他方の
受信コイルS2の誘起電圧E2より大となる。非
鉄金属が混入している場合には、第3図に示すよ
うに非鉄金属内に渦電流が流れ、渦電流のエネル
ギーとして電磁束が消費されて一方の受信コイル
S1に交わる磁力線が減り、誘起電圧E1が減
り、他方の受信コイルS2の誘起電圧E2より小
となる。このように被検査体W中に金属が混入し
ている場合には検出ヘツド通過時において第1、
第2の受信コイルS1,S2の誘起電圧E1、E
2に差が生じ、この両者の差電圧を不平衡信号と
して出力して金属を検出している。
第4図は上記検出原理に基づいた従来の金属検
出装置の構成の概略を示す図である。すなわち発
振器2からは所定周波数の信号を検出ヘツド1の
送信コイルPの出力して、送信コイルPに交番磁
界を発生させる。被検査体Wを送信コイルPと第
1、第2の受信コイルS1,S2との間を搬送装
置によつて移動させる。被検査体W中に金属が混
入している場合、この移動中に第1、第2の受信
コイルS1,S2における誘起電圧E1,E2に
差が生じ、この差信号をバランス回路3から不平
衡信号として出力させる。
金属のうち鉄の場合と非鉄金属の場合とでは前
記したように誘起電圧に変動に関して逆の現象が
生じており、送信コイルに印加される高周波数電
流の位相と検出感度との関係は、鉄の場合の金属
感度の最良点と非鉄金属の検出感度の最良点の位
相が約90°ずれることが知られている。従つて、
この不平衡信号を増幅器4を介して二つの位相検
波器5aおよび5bへ送り、互いに90°位相をず
らして前記不平衡信号を検波して、位相検波器5
aの検波出力に基づいて鉄の検出信号を出力さ
せ、90°進んだ位相検波器5bの検波出力に基づ
いて非鉄金属に検出信号を出力させる。
このように従来の金属検出装置では、一つの検
出ヘツドを用い、その受信コイルを1つの周波数
の駆動信号で駆動して鉄と非鉄金属とを同時に検
出するようにしている。
また、前記送信コイルを駆動する駆動信号に周
波数によつて、金属検出の感度が変化することは
すでに知られているが、被検査体に材質自体によ
つても磁力線への影響(マテリアル・エフエク
ト)が生じ、しかもマテリアル・エフエクトの度
合の周波数によつて変化するため、鉄に検出に最
適の周波数と非鉄金属に検出に最適の周波数とは
異なる。
しかして従来の金属装置では、被検査体の材質
自体による影響に少なく鉄も非鉄金属も共に高感
度に検出できるように1つの周波数を選択して送
信コイルを駆動し、検出を行つているが、前記し
たように検出に最適の周波数およびマテリアル・
エフエクトの最も少ない周波数が、鉄と非鉄金属
とでは異なるため、1つの周波数を選択しても、
一方の検出感度を良くすると他方の検出感度が悪
くなり鉄と非鉄金属との両者共に高感度にするこ
とは難しかつた。このため、検出ヘツドを2個設
け、それぞれ異なる周波数で鉄、非鉄金属を別個
に検出していた。
この考案は上記に問題を解決し、鉄と非鉄金属
とを送信コイルを1つしか用いなくても最高感度
に検出するようにした金属検出装置を提供するこ
とを目的といている。この目的のため、この考案
では、鉄および非鉄金属を検出するのにそれぞれ
最適の二つの周波数の駆動信号によつて一つの送
信コイルを同時に駆動し、受信コイル側からの不
平衡信号を前記二つの周波数成分に分波し、この
分波した2つの信号を互いに90°異なる位相検波
することによつて、それぞれ鉄および非鉄金属に
検出信号を出力させるようにしたことを特徴とし
ている。
以下、図面に基づいてこの考案の実施例を説明
する。
第5図はこの考案の一実施例による金属検出装
置に構成に概略を示すブロツク図である。
第5図において、11a,11bは被検査体W
の種類に応じてそれぞれ鉄、非鉄金属に最適の周
波数の駆動信号を出力する発振器、12a,12
bはそれぞれ発振器11a,11bの出力信号を
増幅する電圧増幅器、13は検出ヘツド14の送
信コイルPを駆動するトランスであつて、一次巻
線C1,C2に印加される二つの異つた周波数の
駆動信号によつて、送信コイルPは駆動される。
14は送信コイルPとこれに対向して配置された
二つの受信コイルS1,S2とから成る検出ヘツ
ドであつて、二つの受信コイルS1,S2は金属
が存在しない場合のは送信コイルPが発生する交
番磁界の磁力線が等量交わつて各誘起電圧E1,
E2が等しくなるように配置されている。
15が受信コイルS1,S2にそれぞれ生じる
誘起電圧E1,E2に差を不平衡信号として出力
するバランス回路である。16は不平衡信号を増
幅する交流増幅器である。17はバランス回路1
5の不平衡信号から、二つの発振器11a,11
bの二つの駆動信号に2つの周波数成分に分離す
る分波である。18a,18bはそれぞれ鉄、非
鉄金属を検出するための位相検波器であつて、そ
れぞれ移相器19a,19bを介した電圧増幅器
12a,12bからの出力信号によつて位相検波
器18b側検波器18aより90°位相が進んで検
波される。20a,20bはそれぞれ位相検波器
18a,18bに検波出力信号から被検査体Wを
移動させる搬送装置の振動あるいは検出コイルS
1,S2に近在する他の金属などによるノイズを
除去するためのフイルタ、21a,21bはそれ
ぞれフイルタ、20a,20bの出力信号を増幅
器、22a,22bは増幅器21a,21bの出
力信号レベルが、設定された基レベルを超えてい
る場合に、それぞれ鉄の検出信号、非鉄金属の検
出信号を出力する比較器、23はオア回路であ
る。
次に上記構成の金属検出装置に動作について説
明する。
発振器11a,11bからは被検査体に種類に
応じて選定された、それぞれ鉄、非鉄金属の検出
に最適な2つの異なる周波数の駆動信号が出力さ
れ、それぞれ電圧増幅器12a,12bで増幅さ
れて、駆動トランス13の一次巻線C1,C2に
送られるこれによつて検出ヘツド14の送信コイ
ルPは二つの異なる周波数で駆動されて交番磁界
を発生する。この交番磁界に磁力線は金属が存在
じない場合に2個の受信コイルS1,S2に等量
交わつて各誘起電圧E1,E2は等しくなつてい
る。
送信コイルPと2個の受信コイルS1,S2と
の間をS1からS2方向に所定速度で、搬送装置
によつて被検査体Wを搬送すると、被検査体Wに
金属が存在している場合には磁力線は変化して2
個の受信コイルS1,S2の誘起電圧E1,E2
は等しくなくなり、バランス回路15から不平衡
信号が生じる。バランス回路15からの不平衡信
号は交流増幅器16で増幅され、分波器16によ
つて発振器11aに周波数成分と発振器11bの
周波数成分とに分離され、それぞれ鉄を検出する
ための位相検波器18a、非鉄金属を検出するた
めの位相検波器18bに送られる。位相検波器1
8a,18bでは、移相器19a,19bの互い
に90°位相の異なる信号(位相検波器19bが90°
位相が進んでいる。)によつてそれぞれ検波され
る。
位相検波器18a位相検波器18bの出力信号
はそれぞれフイルタ20a,20bによつて、被
検査体を移動させる搬送装置の振動によるノイ
ズ、検出コイル部4の近在の他の金属によるノイ
ズなどが除去され、増幅回路21a,21bで増
幅され、比較器22a,22bで所定に基準レベ
ルより大であるか否かが比較され、このレベルを
超えている場合にそれぞれ鉄の検出信号、非鉄金
属の検出信号を、オア回路22を介して出力す
る。
上記の各発振器11a,11bに出力信号に周
波数は被検査体Wの種類に応じて最も高感度にそ
れぞれ鉄、非鉄金属が検出される周波数に選択さ
れる。
以上説明したようにこの考案の金属検出装置で
は、鉄および非鉄金属を検出するのにそれぞれ最
適の二つの周波数を選択して、この二つの周波数
の駆動信号によつて1つの送信コイルPを同時に
駆動し、受信コイル側の不平衡信号を前記二つの
周波数成分にそれぞれ分波し、この分波した2つ
の信号を互いに90°異なる位相で位相検波するこ
とによつて、それぞれ鉄、非鉄金属を検出するよ
うにしたので、一つの送信コイルのみで鉄および
非鉄金属の双方を最高感度で検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は金属検出装置に検出原理を示す図、第
2図は鉄による磁力線への影響を示す図、第3図
は非鉄金属による磁力線への影響を示す図、第4
図は従来の金属検出装置に概略構成を示すブロツ
ク図、第5図はこの考案の金属検出装置に一実施
例を示すブロツク図である。 11a,11b……発振器、12a,12b…
…電圧増幅器、13……駆動トランス、14……
検出ヘツド、15……バランス回路、16……交
流増幅器、17……分波器、18a,18b……
位相検波器、19a,19b……移相器、20
a,20b……フイルタ、21a,21b……増
幅器、22a,22b……比較器、23……オア
回路、P……送信コイル、S1,S2……受信コ
イル、E1,E2……誘起電圧、W……被検査
体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1つの送信コイルと、該1つの送信コイルを駆
    動して交番磁界を発生させる駆動回路と、該1つ
    の送信コイルが発生させる磁界を受けるように配
    置された第1および第2の受信コイルと、前記磁
    界中を通過する被検査体に混入した金属によつて
    生じる前記第1、第2の受信コイルの誘起電圧の
    変動に基づいて不平衡信号を出力するバランス回
    路と、該不平衡信号に基づいて金属検出信号を出
    力する検出回路とを備えた金属検出装置におい
    て、 前記一つの送信コイルを鉄、非鉄金属にそれぞ
    れ最適の異なる二つの周波数の駆動信号によつて
    同時に駆動すると共に、前記バランス回路から得
    た前記不平衡信号を前記駆動信号と同じ二つの周
    波数成分に分波し、該分波された二つの周波数成
    分をそれぞれ第1の位相検波器、第2の位相検波
    器によつて互いに90°異なる位相で検波して、そ
    れぞれ鉄および非鉄についての検出信号を出力す
    るようにしたことを特徴とする金属検出装置。
JP1989069669U 1989-06-14 1989-06-14 Expired JPH0411187Y2 (ja)

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WO2006009048A1 (ja) * 2004-07-16 2006-01-26 Okayama University 磁気検知装置及び物質判定装置
KR100788711B1 (ko) * 2004-06-04 2007-12-26 안리츠 산키 시스템 가부시키가이샤 금속 검출 장치

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