JPS5854712Y2 - 金属検知器 - Google Patents
金属検知器Info
- Publication number
- JPS5854712Y2 JPS5854712Y2 JP2699080U JP2699080U JPS5854712Y2 JP S5854712 Y2 JPS5854712 Y2 JP S5854712Y2 JP 2699080 U JP2699080 U JP 2699080U JP 2699080 U JP2699080 U JP 2699080U JP S5854712 Y2 JPS5854712 Y2 JP S5854712Y2
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- JP
- Japan
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- magnetic field
- excitation
- metal
- signal
- detection
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- Expired
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Description
【考案の詳細な説明】
この考案は磁場を利用した金属探知器に関するものであ
る。
る。
この種の金属探知器は、励磁コイルに交流電流(通常は
正弦波形)を供給し、この電流によって生じた励磁磁場
中を金属体が通過した時に、この金属体にエテ゛イカレ
ント(渦電流)が流れ、このエテ゛イカレントによって
2次的に生ずる磁場を検知して金属体の存在を探知する
ものである。
正弦波形)を供給し、この電流によって生じた励磁磁場
中を金属体が通過した時に、この金属体にエテ゛イカレ
ント(渦電流)が流れ、このエテ゛イカレントによって
2次的に生ずる磁場を検知して金属体の存在を探知する
ものである。
そして、このような金属探知器で第1図の板状金属1の
探知を行う際に、励磁磁場が法線nに平行な励磁磁場H
Rのときには板状金属1に最大のエディカレントが流れ
、探知が容易であるが、法線nに直角な励磁磁場Hsの
ときには板状金属1に最小のわずかなエテ゛イカレント
しか流れないので探知が困難である。
探知を行う際に、励磁磁場が法線nに平行な励磁磁場H
Rのときには板状金属1に最大のエディカレントが流れ
、探知が容易であるが、法線nに直角な励磁磁場Hsの
ときには板状金属1に最小のわずかなエテ゛イカレント
しか流れないので探知が困難である。
そのため従来から第2図のように励磁コイルX、Zを直
角に配置し、それぞれの生ずる磁界をHxεjWltお
よびHzεjw2tとすることが行なわれている。
角に配置し、それぞれの生ずる磁界をHxεjWltお
よびHzεjw2tとすることが行なわれている。
このようにするとZ軸に対する合成磁界HRの向き角度
は する。
は する。
したがって合成磁界は時間的に2δ(2つの周波数の差
)に比例した周波数で回転することになる。
)に比例した周波数で回転することになる。
(例えばw1=2yr f t=2 yr Xl0XI
O’ラジアン/秒、W2=2πf2二2πX 12 X
10’ラジアン/秒の場合、2δ=W2−Wに2πX
2 X 10’ラジアン/秒の角周波数で回転する)
。
O’ラジアン/秒、W2=2πf2二2πX 12 X
10’ラジアン/秒の場合、2δ=W2−Wに2πX
2 X 10’ラジアン/秒の角周波数で回転する)
。
従って、このように2つの異なる方向から異なる周波数
で交流磁場を供給した場合には1回転する間に板状金属
1の法線n方向と同し方向に合成磁界の方向を向けるこ
とができるので、探知能力を高めることができるのであ
る。
で交流磁場を供給した場合には1回転する間に板状金属
1の法線n方向と同し方向に合成磁界の方向を向けるこ
とができるので、探知能力を高めることができるのであ
る。
そして従来は励磁コイルと対向して設けられた検出コイ
ルMx。
ルMx。
Mzによってエディカレントによる変化分を検出し、検
出コイルMx、Mzごとに設けられた信号処理回路で、
各励磁周波数の同期整流を行ない、励磁周波数別の信号
検出をして、この値が一定を越えた場合に金属を探知す
るように構成されていた。
出コイルMx、Mzごとに設けられた信号処理回路で、
各励磁周波数の同期整流を行ない、励磁周波数別の信号
検出をして、この値が一定を越えた場合に金属を探知す
るように構成されていた。
しかしながらこの場合には信号周波数が比較的大きいた
め十分な同期整流が困難であるという問題があった。
め十分な同期整流が困難であるという問題があった。
この考案はこのような問題を解決し、従来より信号処理
回路を少なくして、より高い探知能力を高めるようにし
たものであり、その構成の要旨とするところは、異なる
方向よりそれぞれ周波数の異なる交流磁場を供給して合
成磁場を形成する磁場形成する磁場形成手段と、この合
成磁場と被検金属体との相互作用によって発生する磁場
を検出する磁場検出手段と、この磁場検出手段からの出
力信号を上記交流磁場の異なるふたつの周波数差の周波
数により同期整流する同期整流手段とを備え有し、この
同期整流手段からの出力を上記被検金属体の検知信号と
したことにある。
回路を少なくして、より高い探知能力を高めるようにし
たものであり、その構成の要旨とするところは、異なる
方向よりそれぞれ周波数の異なる交流磁場を供給して合
成磁場を形成する磁場形成する磁場形成手段と、この合
成磁場と被検金属体との相互作用によって発生する磁場
を検出する磁場検出手段と、この磁場検出手段からの出
力信号を上記交流磁場の異なるふたつの周波数差の周波
数により同期整流する同期整流手段とを備え有し、この
同期整流手段からの出力を上記被検金属体の検知信号と
したことにある。
すなわち、検出コイルRx、Ryにはhx 6 ”t−
1−hzεjw2tの信号入力があり(励磁磁場につい
ては差動コイル接続等で消去されている)、この式を整
理すると、A=hX/hzとして となり、Aε″°1+ε−jJjの振幅の大きさを求め
ると、 Am(t)= J” (A2+1+Acos2δt
〕1/2となる。
1−hzεjw2tの信号入力があり(励磁磁場につい
ては差動コイル接続等で消去されている)、この式を整
理すると、A=hX/hzとして となり、Aε″°1+ε−jJjの振幅の大きさを求め
ると、 Am(t)= J” (A2+1+Acos2δt
〕1/2となる。
従って上述した式から明らがなように検出コイルからの
出力は(W2−Wo)/2πヘルツの周波数で振幅が変
化している。
出力は(W2−Wo)/2πヘルツの周波数で振幅が変
化している。
すなわちうなり現象が生じている。
この考案はこのうなり信号成分を同期整流して利用する
ことが非常に有用であることに着目したもので゛ある。
ことが非常に有用であることに着目したもので゛ある。
続いてこの考案の1実施例の概略図である第1図に基す
いて説明する。
いて説明する。
まず、発振器fx 、 fzからの励磁信号は一定の角
度(必ずしも直角である必要はない)をもって配置され
たコイルX、Yにそれぞれ送られて、所定の空間に回転
する励磁磁場を形成する。
度(必ずしも直角である必要はない)をもって配置され
たコイルX、Yにそれぞれ送られて、所定の空間に回転
する励磁磁場を形成する。
そしてこの空間に金属片1が進入すると、励磁磁場によ
りエディカレントが金属片1内に発生し、励磁磁場とは
別の磁場が発生する。
りエディカレントが金属片1内に発生し、励磁磁場とは
別の磁場が発生する。
この磁場を検出コイルMx。Mzによって検出し増幅器
Aによって増幅する。
Aによって増幅する。
但し検出コイルMx、Myは金属片1が励磁磁場の形成
されている空間に進入しないときには、出力信号が発生
しないように配置構成されている。
されている空間に進入しないときには、出力信号が発生
しないように配置構成されている。
すなわち、励磁磁場による誘起電圧は差動コイルの結合
等の方法で打消されるようになっている。
等の方法で打消されるようになっている。
一方、発振器(fx−fz)からは(fx−fz)なる
周波数の信号が作られ(この作り方は例えば次のように
すれば実現できる。
周波数の信号が作られ(この作り方は例えば次のように
すれば実現できる。
発振器fx 、 fzの出力信ともと周波数を選んでお
けばフィルタ等を用いて高周波成分を取除けばV 5i
n((fx−Fz) t /2 yr 〕なる信号を得
られる。
けばフィルタ等を用いて高周波成分を取除けばV 5i
n((fx−Fz) t /2 yr 〕なる信号を得
られる。
)この信号を使って増幅器Aからの検出信号を、同期整
流器2によって同期整流した後さらに平滑回路3によっ
て高周波成分をフィルタして直流化する。
流器2によって同期整流した後さらに平滑回路3によっ
て高周波成分をフィルタして直流化する。
そして最終的に得られたこの信号があらかじめ定められ
た一定値を越えた場合に、比較器4から信号が出力され
発報器5を鳴動して金属片1を探知することができる。
た一定値を越えた場合に、比較器4から信号が出力され
発報器5を鳴動して金属片1を探知することができる。
なお、励磁コイルをさらにもうひとつ設けて3つの異な
る周波数の信号より励磁し、異なる2つの周波数差によ
って同期整流する信号検出処理回路を3組設けて、さら
に検出能力を高めることができる。
る周波数の信号より励磁し、異なる2つの周波数差によ
って同期整流する信号検出処理回路を3組設けて、さら
に検出能力を高めることができる。
以上詳述したように、複数周波数の励磁信号による磁場
形成を行なうとともに異なるふたつの周波数差の同期で
検出信号の同期整流を行なうという極めて簡単な構成に
より、低周波の同期整流でこと足りるので、高周波同期
整流で問題の多かった位相の同期化のずれおよびソイズ
除去の困難性等の問題を解消することができる。
形成を行なうとともに異なるふたつの周波数差の同期で
検出信号の同期整流を行なうという極めて簡単な構成に
より、低周波の同期整流でこと足りるので、高周波同期
整流で問題の多かった位相の同期化のずれおよびソイズ
除去の困難性等の問題を解消することができる。
また異なる周波数差で励磁磁場が回転するので、板状の
金属体でも容易に検知できるので、制限された場所から
の特殊物質の搬出搬入に厳しい管理運用が可能である。
金属体でも容易に検知できるので、制限された場所から
の特殊物質の搬出搬入に厳しい管理運用が可能である。
従ってこの考案は実用に供した場合その効果は極めて顕
著である。
著である。
第1図は板状金属体に磁場が加わるときの状態を説明す
るための図、第2図はこの考案の励磁コイルと検出コイ
ルの配置を説明するための図、第3図はこの考案の1実
施例の概略を説明するための図である。 1・・・・・・板状金属体、n・・・・・・法線、HR
・・・・・・励磁磁場、X、Z・・・・・・コイル、M
x 、Mz・・・・・・検出コイル、2・・・・・・同
期整流器、3・・・・・・平滑回路、4・・・・・・比
較器、5・・・・・・発報器。
るための図、第2図はこの考案の励磁コイルと検出コイ
ルの配置を説明するための図、第3図はこの考案の1実
施例の概略を説明するための図である。 1・・・・・・板状金属体、n・・・・・・法線、HR
・・・・・・励磁磁場、X、Z・・・・・・コイル、M
x 、Mz・・・・・・検出コイル、2・・・・・・同
期整流器、3・・・・・・平滑回路、4・・・・・・比
較器、5・・・・・・発報器。
Claims (1)
- 異なる方向よりそれぞれ周波数の異なる交流磁場を供給
して合成磁場を形成する磁場形成手段と、この合成磁場
と被検金属体との相互作用によって発生する磁場を検出
する磁場検出手段と、この磁場検出手段からの出力信号
を前記交流磁場の異なるふたつの周波数差の周波数によ
り同期整流する同期整流手段とを備え有し、上記同期整
流手段の出力を上記被検金属体の検知信号とするように
したことを特徴とする金属検知器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2699080U JPS5854712Y2 (ja) | 1980-02-29 | 1980-02-29 | 金属検知器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2699080U JPS5854712Y2 (ja) | 1980-02-29 | 1980-02-29 | 金属検知器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56128593U JPS56128593U (ja) | 1981-09-30 |
JPS5854712Y2 true JPS5854712Y2 (ja) | 1983-12-13 |
Family
ID=29622959
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2699080U Expired JPS5854712Y2 (ja) | 1980-02-29 | 1980-02-29 | 金属検知器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5854712Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5960277A (ja) * | 1982-09-30 | 1984-04-06 | Anritsu Corp | 金属検出装置 |
JPH0411187Y2 (ja) * | 1989-06-14 | 1992-03-19 |
-
1980
- 1980-02-29 JP JP2699080U patent/JPS5854712Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56128593U (ja) | 1981-09-30 |
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