JP2010156643A - 金属持込持出検知装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 8の字巻線からなる差動サーチ部3の出力を増幅器10で増幅した上で、位相検波器12で直交検波して、これにより得られた同相成分信号X、直交成分信号Yを判別部13に送り、該判別部13が、これら成分信号より、金属の存在及びその金属の種類を判断し、該判断の結果を与えられる報知部14が判断結果を報知するようにした。
【選択図】 図2
Description
本願発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、金属の存在の検知に止まらず、検知した金属の種類までも判別できる金属持込持出検知装置の提供を目的としている。
すなわち、少なくても、1の正弦波信号を得て当該正弦波信号を増幅した一定周波数の励磁用電圧信号を送出する電源部と、
上記電源部からの上記励磁用電圧信号を供給されて、上記一定の周波数の交番磁界を発生する励磁コイルと、
上記励磁コイルの一方の端面側に設けられて該端面との間に一定の間隔(以下、検知金属通過用間隔という)を空けて、該端面の概ね中央部に端面が対向(向合い平行になっているという意味で使う。以下において同様。)している8の字状に巻かれた巻線(数字の8の字としての上の半分に相当する部分を巻いた後に該部分と逆向きに下の半分の部分に相当する部分を巻くといった方法で巻いていった上下部同巻数の巻線であり、以下、8の字巻線という)からなる差動サーチ部と、
上記差動サーチ部で誘起されたサーチ出力信号を取込み、これを増幅して出力する増幅器と、
上記増幅器で増幅されたサーチ出力信号を入力すると共に、上記電源部からの上記正弦波信号および何れかの回路部からの該正弦波信号よりも位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号をそれぞれ取込み、取込んだこれら2つの信号を用いて該サーチ出力信号を直交検波し、同相成分信号と直交成分信号とを得て、これら2つの信号を送出する位相検波器と、
上記励磁コイルと差動サーチ部との間を金属が通過したときに、上記位相検波器よりの上記同相成分信号と直交成分信号とに基づき、金属の通過及び該金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備える構成にした。
なお、上記位相検波器で用いるπ/2ラジアン移相信号(すなわち上記正弦波信号よりも位相がπ/2ラジアンだけ進んでいる信号)は、上記電源部を上記正弦波信号および該π/2ラジアン移相信号をも得られるものにして、得られた該信号を取込むようにしても良く、また、別にπ/2ラジアン移相器を設けて、これに上記電源部からの上記正波信号を取込み、これをπ/2ラジアンだけ進んだものにして上記π/2ラジアン移相信号を得て、該信号を用いるようにしても良い。この件については、以下の他の請求項の発明においても同様である。
すなわち、少なくても、1の正弦波信号を得て、当該正弦波信号を増幅した一定周波数の励磁用電圧信号を送出する電源部と、
上記電源部からの上記励磁用電圧信号を供給されて、上記一定の周波数の交番磁界を発生する励磁コイルと、
上記励磁コイルの一方の端面側に設けられて該端面との間に一定の間隔(すなわち、検知金属通過用間隔)を空けて、該端面の概ね中央部にそれぞれの端面を対向し且つ互いに側面部が接している2つの同一コイル(材質、線径、巻数、形状、サイズの何れにおいても等しいコイルであり、以下においても同様)からなり、当該2つの同一コイルが、上記励磁コイルの作る上記交番磁界によりそれぞれのコイルに誘起する等しい誘起起電力を互いに相殺するように、接続(以下、このような接続を差動接続という)されてなる差動サーチ部と、
上記差動サーチ部で誘起されたサーチ出力信号を取込み、これを増幅して出力する増幅器と、
上記増幅器で増幅されたサーチ出力信号を入力すると共に、上記電源部から上記正弦波信号および何れかの回路部から該正弦波信号よりも位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号をそれぞれ取込んで、取込んだこれら2つの信号を用いて該サーチ出力信号を直交検波し、同相成分信号と直交成分信号とを得て、これら2つの信号を送出する位相検波器と、
上記励磁コイルと差動サーチ部との間を金属が通過したときに、上記位相検波器よりの上記同相成分信号と直交成分信号とに基づき、金属の通過及び該金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備える構成にした。
すなわち、少なくても、n個のそれぞれ異なった周波数F1、‥‥、Fn(ここで、F1<‥‥<Fn、で、且つF1以外の各周波数は2mF1となっている。なおnは2以上の整数で、mは1以上の整数である。以下においても同様)の正弦波信号を得て、これらn個の正弦波信号を加算して得られる信号を増幅した上で励磁用電圧信号として送出する電源部と、
上記電源部からの上記励磁用電圧信号を供給されて、交番磁界を発生する励磁コイルと、
上記励磁コイルの一方の端面側に設けられて該端面との間に前記検知金属通過用間隔を空けて、該端面の概ね中央部に端面を対向する8の字巻線からなる差動サーチ部と、
上記差動サーチ部で誘起されるサーチ出力信号を入力して増幅する増幅器と、
上記増幅器で増幅された上記サーチ出力信号をそれぞれ入力すると共に、上記電源部より上記n個の正弦波信号(周波数は、上記のようにそれぞれF1、‥‥、Fn)のそれぞれを1個ずつ取込み、更に取込んだ正弦波信号と同一周波数で位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号を何れかの回路部からそれぞれ取込み、取込んだこれら2種の信号を用いて、該サーチ出力信号を直交検波して、該サーチ出力信号の各周波数(周波数F1、‥‥、Fn)成分信号毎の同相成分信号と直交成分信号とをそれぞれ送出するn個の位相検波器と、
上記励磁コイルと差動サーチ部との間を金属が通過したときに、上記n個の位相検波器よりのn対の同相成分信号と直交成分信号とに基づき、1又は複数種の金属の通過及び当該通過した各金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備える構成にした。
なお、この発明では、上記差動サーチ部からの上記サーチ出力信号を上記増幅器で増幅した後にn個の各位相検波器に入力する構成としたが、上記差動サーチ部からの上記サーチ出力信号を、上記n個の正弦波信号の周波数がそれぞれ中心周波数となっているn個のバンドパスフィルタを各通して、然る後にn個の増幅器で各増幅した後に、通過してきたバンドパスフィルタの中心周波数と同一周波数の上記正弦波信号を取込んでいる上記n個の位相検波器にそれぞれ入力する構成としてもよい。
上記n個の周波数F1、‥‥、Fnのうちの周波数F1以外の各周波数を上記の様に2mF1(mは1以上の整数)とするのは、上記n個の各位相検波器での他周波数信号(別系統の周波数信号)の影響を避けるためである。
すなわち、少なくても、n個のそれぞれ異なった周波数F1、‥‥、Fnの正弦波信号を得て、これらn個の正弦波信号を加算して得られる信号を増幅した上で励磁用電圧信号として送出する電源部と、
上記電源部からの上記励磁用電圧信号を供給されて、当該励磁用電圧信号に対応した交番磁界を発生する励磁コイルと、
上記励磁コイルの一方の端面側に設けられて該端面との間に前記検知金属通過用間隔を空けて、該端面の概ね中央部にそれぞれ端面が対向した状態で互いに側面部を接し且つ前記差動接続されている2つの同一コイル(以下、このような2つの同一コイルを一体化して擬似8の字巻線という)からなる差動サーチ部と、
上記差動サーチ部で誘起されるサーチ出力信号を入力して増幅する増幅器と、
上記増幅器で増幅された上記サーチ出力信号をそれぞれ入力すると共に、上記電源部より上記n個の正弦波信号(周波数は、上記のようにそれぞれF1、‥‥、Fn)のそれぞれを1個ずつ取込み、更に取込んだ正弦波信号と同一周波数で位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号を何れかの回路部からそれぞれ取込み、取込んだこれら2種の信号を用いて、該サーチ出力信号を直交検波して、該サーチ出力信号の各周波数(周波数F1、‥‥、Fn)成分信号毎の同相成分信号と直交成分信号とをそれぞれ送出するn個の位相検波器と、
上記励磁コイルと差動サーチ部との間を金属が通過したときに、上記n個の位相検波器よりのn対の同相成分信号と直交成分信号とに基づき、1又は複数種の金属の通過及び当該通過した各金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備える構成にした。
なお、この発明では、上記差動サーチ部からの上記サーチ出力信号を上記増幅器で増幅した後にn個の各位相検波器に入力する構成としたが、上記差動サーチ部からの上記サーチ出力信号を、上記n個の正弦波信号の周波数がそれぞれ中心周波数となっているn個のバンドパスフィルタを各通して、然る後にn個の増幅器で各増幅した後に、通過してきたバンドパスフィルタの中心周波数と同一周波数の上記正弦波信号を取込んでいる上記n個の位相検波器にそれぞれ入力する構成としてもよい。
すなわち、少なくても、p個のそれぞれ異なった周波数f1、‥‥、fp(ここで、f1<‥‥<fpで、且つf1以外の各周波数は2mf1となっている。なおp及びmは1以上の整数である。以下においても同様)の正弦波信号を得て、これらp個の正弦波信号を加算して得られる信号を増幅した上で励磁用電圧信号として送出する電源部と、
中空巻線用枠に巻かれたコイルからなり、上記電源部からの上記励磁用電圧信号を供給されて、当該励磁用電圧信号に対応した交番磁界を発生する励磁コイルと、
上記励磁コイルが巻かれている中空巻線用枠に該励磁コイルに近接して巻かれている2つの同一コイルからなり、当該2つの同一コイルが、上記励磁コイルの作る上記交番磁界によりそれぞれのコイルに誘起する等しい誘起起電力を互いに相殺するように、接続されてなる差動サーチ部と、
上記差動サーチ部で誘起されるサーチ出力信号を入力して増幅する増幅器と、
上記増幅器で増幅された上記サーチ出力信号をそれぞれ入力すると共に、上記電源部より上記p個の正弦波信号(周波数は、上記のようにそれぞれf1、‥‥、fp)のそれぞれを1個ずつ取込み、更に取込んだ正弦波信号と同一周波数で位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号を何れかの回路部からそれぞれ取込み、取込んだこれら2種の信号を用いて、該サーチ出力信号を直交検波して、該サーチ出力信号の各周波数(周波数f1、‥‥、fp)成分信号毎の同相成分信号と直交成分信号とをそれぞれ送出するp個の位相検波器と、
上記中空巻線用枠の中空部を金属が通過したときに(例えば該中空部の中心線に略沿って通過したときに)、上記p個の位相検波器よりのp対の同相成分信号と直交成分信号とに基づき、1又は複数種の金属の通過及び当該通過した各金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備える構成とした。
なお、この発明では、上記差動サーチ部からの上記サーチ出力信号を上記増幅器で増幅した後にp個の各位相検波器に入力する構成としたが、上記差動サーチ部からの上記サーチ出力信号を、上記n個の正弦波信号の周波数がそれぞれ中心周波数となっているp個のバンドパスフィルタを各通して、然る後にp個の増幅器で各増幅した後に、通過してきたバンドパスフィルタの中心周波数と同一周波数の上記正弦波信号を取込んでいる上記p個の位相検波器にそれぞれ入力する構成としてもよい。
また、上記n個周波数f1、‥‥、fpの周波数f1以外の各周波数を上記の様に2mf1(mは1以上の整数)とするのは、上記p個の各位相検波器での他周波数信号(別系統の周波数信号)の影響を避けるためである。
すなわち、少なくても、n個のそれぞれ異なった周波数F1、‥‥、Fnの正弦波信号を得て、これらn個の正弦波信号を加算して得られる信号を増幅した上で励磁用電圧信号として送出する電源部と、
上記電源部からの上記励磁用電圧信号が後述の切替器を介して一定時間(後述の第1励磁コイルと第1差動サーチ部との間等の空間を検知対象の金属が移動通過するに要する時間に比較して十分に短い時間になっている。以下においても同様。)毎に一定時間供給され、その間、交番磁界を発生する第1励磁コイルと、
上記第1励磁コイルの一方の端面側に設けられて該端面との間に前記検知金属通過用間隔を空けて、該端面の概ね中央部にその端面を対向して配設されている8の字巻線からなる第1差動サーチ部と、
上記第1差動サーチ部を構成する8の字巻線が配設されている位置に、当該8の字巻線と互いに端面が平行になっている状態で上記第1励磁コイルの上記端面にその端面が対向するように配設されており、上記電源部からの上記励磁用電圧信号が後述の切替器を介して一定時間毎に一定時間供給され、その間、交番磁界を発生するコイルであり、上記第1励磁コイルと同一の形状・サイズ・巻数で且つ互いに鏡像関係になるように配置されている第2励磁コイルと、
上記第1励磁コイルが配設されている位置に、当該第1励磁コイルと互いに端面が平行になっている状態で、上記第2励磁コイルの上記端面の概ね中央部に端面が対向して配設されている8の字巻線あり、上記第1差動サーチ部を構成する8の字巻線と同一の形状・サイズ・巻数で且つ互いに鏡像関係になるように配置されている8の字巻線からなる第2差動サーチ部と、
上記電源部からの励磁用電圧信号を入力し、当該励磁用電圧信号を一定時間毎に一定時間、上記第1励磁コイル又は第2励磁コイルへ交互に切替えて供給すると共に当該励磁用電圧信号を第1励磁コイルに供給している間は第1差動サーチ部で誘起される第1サーチ出力信号を入力し、第2励磁コイルに供給している間は第2差動サーチ部で誘起される第2サーチ出力信号を入力し、入力したこれらの第1及び第2サーチ出力信号を、順次、サーチ出力信号として後述の増幅器に出力する切替部と、
上記切替部より出力されてくる上記サーチ出力信号(具体的には第1サーチ出力信号になっている時間と第2サーチ出力信号になっている時間が交互に一定時間続く信号)を入力して増幅する増幅器と、
上記増幅器で増幅された上記サーチ出力信号をそれぞれ入力すると共に、上記電源部より上記n個の正弦波信号(周波数は、上記のようにそれぞれF1、‥‥、Fn)のそれぞれを1個ずつ取込み、更に取込んだ正弦波信号と同一周波数で位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号を何れかの回路部からそれぞれ取込み、取込んだこれら2種の信号を用いて、該サーチ出力信号を直交検波して、該サーチ出力信号の各周波数(周波数F1、‥‥、Fn)成分信号毎の同相成分信号と直交成分信号とをそれぞれ送出するn個の位相検波器と、
上記第1励磁コイルと第1差動サーチ部との間等の空間を検知対象の金属が移動通過したときに、上記n個の位相検波器よりの第1サーチ出力信号に係るn対の同相成分信号と直交成分信号及び第2サーチ出力信号に係るn対の同相成分信号と直交成分信号に基づき、1又は複数種の金属の通過及び当該通過した各金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備える構成とした。
なお、一対の励磁コイルと差動サーチ部とからなる装置の場合(請求項1から4の発明の場合)、検知対象の金属があまりにも差動サーチ部から遠い所を通過するとサーチ出力信号が大幅低下するが、この発明では、上記判断部が、例えば、第1及び2サーチ出力信号(それぞれの同相成分信号と直交成分信号を合成したもの)間の比率で、何れか一方のサーチ出力信号レベルを補正し、補正した後のサーチ出力信号を採用する方法等で、これを回避できる。
すなわち、少なくても、n個のそれぞれ異なった周波数F1、‥‥、Fnの正弦波信号を得て、これらn個の正弦波信号を加算して得られる信号を増幅した上で励磁用電圧信号として送出する電源部と、
上記電源部からの上記励磁用電圧信号が後述の切替器を介して一定時間毎に一定時間供給され、その間、交番磁界を発生する第1励磁コイルと、
上記第1励磁コイルの一方の端面側に設けられて該端面との間に前記検知金属通過用間隔を空けて、該端面の概ね中央部にその端面を対向して配設されている前記擬似8の字巻線からなる第1差動サーチ部と、
上記第1差動サーチ部を構成する擬似8の字巻線が配設されている位置に、当該擬似8の字巻線と互いに端面が平行になっている状態で上記第1励磁コイルの上記端面にその端面が対向するように配設されており、上記電源部からの上記励磁用電圧信号が後述の切替器を介して一定時間毎に一定時間供給され、その間、交番磁界を発生するコイルであり、上記第1励磁コイルと同一の形状・サイズ・巻数で且つ互いに鏡像関係になるように配置されている第2励磁コイルと、
上記第1励磁コイルが配設されている位置に、当該第1励磁コイルと互いに端面が平行になっている状態で、上記第2励磁コイルの上記端面の概ね中央部に端面が対向して配設されている擬似8の字巻線あり、上記第1差動サーチ部を構成する擬似8の字巻線と同一の形状・サイズ・巻数で且つ互いに鏡像関係になるように配置されている擬似8の字巻線からなる第2差動サーチ部と、
上記電源部からの励磁用電圧信号を入力し、当該励磁用電圧信号を一定時間毎に一定時間、上記第1励磁コイル又は第2励磁コイルへ交互に切替えて供給すると共に当該励磁用電圧信号を第1励磁コイルに供給している間は第1差動サーチ部で誘起される第1サーチ出力信号を入力し、第2励磁コイルに供給している間は第2差動サーチ部で誘起される第2サーチ出力信号を入力し、入力したこれらの第1及び第2サーチ出力信号を、順次、サーチ出力信号として後述の増幅器に出力する切替部と、
上記切替部より出力されてくる上記サーチ出力信号(具体的には第1サーチ出力信号になっている時間と第2サーチ出力信号になっている時間が交互に一定時間続く信号)を入力して増幅する増幅器と、
上記増幅器で増幅された上記サーチ出力信号をそれぞれ入力すると共に、上記電源部より上記n個の正弦波信号(周波数は、上記のようにそれぞれF1、‥‥、Fn)のそれぞれを1個ずつ取込み、更に取込んだ正弦波信号と同一周波数で位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号を何れかの回路部からそれぞれ取込み、取込んだこれら2種の信号を用いて、該サーチ出力信号を直交検波して、該サーチ出力信号の各周波数(周波数F1、‥‥、Fn)成分信号毎の同相成分信号と直交成分信号とをそれぞれ送出するn個の位相検波器と、
上記第1励磁コイルと第1差動サーチ部との間等の空間を検知対象の金属が移動通過したときに、上記n個の位相検波器よりの第1サーチ出力信号に係るn対の同相成分信号と直交成分信号及び第2サーチ出力信号に係るn対の同相成分信号と直交成分信号に基づき、1又は複数種の金属の通過及び当該通過した各金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備える構成とした。
π/2ラジアン移相器11は、上記電源部1からの前記正弦波信号を入力し、該正弦波信号よりも位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号を得て、このπ/2ラジアン移相信号を出力する回路である。位相検波器12は、上記増幅器10で増幅された上記サーチ出力信号を入力すると共に、上記電源部1からの上記正弦波信号および上記π/2ラジアン移相器11からのπ/2ラジアン移相信号を取込み、取込んだこれら2つの信号を用いて該サーチ出力信号を直交検波し同相成分信号Xと直交成分信号Yとを得て、これら2つの信号を送出する回路である。
報知部14は上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作、例えば、アラーム音の発生及び液晶表示パネルへの金属名の表示をする回路部である。
電源部1からの前記励磁用電圧信号を得て、励磁コイル2は、前記一定周波数の交番磁界を発生する。この交番磁界に係る磁束は、上記差動サーチ部3の8の字巻線の甲乙両巻線部と鎖交する。甲乙両巻線部は、前述のように同形・同サイズ・同巻数になっており、且つ該8の字巻線が配設されている位置近傍では、磁束密度が均一になっているため、甲乙両巻線部での磁束鎖交数は、等しくなっている(従って、磁束鎖交数の時間変化即ち起電力も等しくなっている)。しかし甲乙両巻線部では、前述のように巻線の向きが逆になっている。このため、甲乙両巻線部にそれぞれ誘起される起電力は、等しく且つ逆向きとなり相殺されて、前記サーチ出力信号は0レベルとなる。このため、該サーチ出力信号が検知回路部4の増幅器10で増幅されて位相検波器12で直交検波されても、該位相検波器12から判別部13に送られる前記同相成分信号及び直交成分信号は何れも0レベルとなり、該判別部13は意味のある判断を実行できず、報知部14へ意味のある判断信号を送ることはない。このため報知部14は、報知動作を全く行わない。
この場合も、電源部1からの前記励磁用電圧信号を得て、励磁コイル2は、前記一定周波数の交番磁界を発生する。この交番磁界に係る磁束は、上記差動サーチ部3の8の字巻線の甲乙両巻線部と鎖交するが、上記の場合と同様に、この鎖交によるサーチ出力信号はゼロレベルとなる(すなわち、出てこない)。しかしこの場合は、通過中の金属5に渦電流(励磁用電圧信号と同一周波数で流れる方向が変わっている)が発生し、この渦電流による交番磁束(これも励磁用電圧信号と同一周波数で方向が変わっている)が移動する金属5の近傍にのみ発生する。そして、金属5が、上記8の字巻線の甲乙両巻線部に比較して小さいので、当該交番磁束は局所的なものとなり、特異な場合(金属5が甲乙両巻線部の境界部近傍を通過している場合)を除いて、当該交番磁束との磁束鎖交数は甲巻線部と乙巻線部で異なったものとなる。このため、甲乙両巻線部にそれぞれ誘起する起電力は、一般には相等しいものにはならず、従って相殺されず、前記サーチ出力信号は、図3に示すようなもの即ち意味のあるものとなる。この図においてサーチ出力信号の振幅が最大になる2カ所はそれぞれ金属5が甲乙両巻線部の各中央部近傍(前方)にきたときに対応し、中央で振幅がゼロになる所は金属5が甲乙両巻線部の境界部近傍(前方)にきたときに対応する。
位相検波器33aは、増幅器31aを通過してきたサーチ出力信号を、電源部21からの16kHzの正弦波信号とπ/2ラジアン移相器32aからのπ/2ラジアン移相信号(これも16kHz)とを用いて、直交検波して、該信号の同相成分信号X1と直交成分信号Y1とを送出する回路である。位相検波器33bは、増幅器31bを通過してきたサーチ出力信号を、電源部21からの128kHzの正弦波信号とπ/2ラジアン移相器32bからのπ/2ラジアン移相信号(これも128kHz)とを用いて、直交検波して、該信号の同相成分信号X2と直交成分信号Y2とを送出する回路である。
報知部14は上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作、例えば、アラーム音の発生及び液晶表示パネルへの金属名の表示をする回路である。
この場合も、電源部21からの前記励磁用電圧信号を得て、励磁コイル22は、交番磁界を発生する。この交番磁界に係る磁束は、上記差動サーチ部23の8の字巻線の甲乙両巻線部と鎖交する。しかしこの場合は、金属25の通過に起因して、甲乙両巻線部での磁束鎖交数は、上記金属25の通過の間、異なったものとなる。このため、その間は甲乙両巻線部にそれぞれ誘起する起電力は、相等しいものにはならず、従って相殺されず、前記サーチ出力信号は、0以外のレベルのもの即ち意味のあるものとなる。
図6は、本実施の形態の励磁コイル42及び差動サーチ部(サーチコイル43a、43bからなる)の構成等を説明するための図である。同図に示すように、励磁コイル42及び差動サーチ部を構成するサーチコイル43a、43bの3つコイルは矩形状の中空巻線用枠40に互いに近接して巻かれており、励磁コイル42はサーチコイル43aと43bとの間に巻かれている(なお、巻順は、これに限る必要はない)。
上記のような励磁コイル42は、前記第2の実施の形態における電源部21と同様の電源部に接続される(図5参照)。また、サーチコイル43aと43bとからなる上記差動サーチ部は、第2の実施の形態における検知回路部24のバンドパスフィルタ30a及び30bに相当するバンドパスフィルタに接続される(図5参照)。
検知回路部4中には、図5の2個のπ/2ラジアン移相器32a、32bに相当する2個のπ/2ラジアン移相器があり、上記電源部からの上記2個の上記正弦波信号をそれぞれ入力し、該各正弦波信号よりもそれぞれ位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号を得て、該π/2ラジアン移相信号(周波数は、移相前の各正弦波信号と同様でそれぞれ500Hz、12kHz)をそれぞれ出力する。
また、検知回路部4中にある報知部は、上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする。
なお、本願発明の範囲は、上記実施の形態に限定されず、種々変形応用が可能である。
2 励磁コイル
3 差動サーチ部
4 検知回路部
5 金属
6 検知金属通過用間隔
10 増幅器
11 π/2ラジアン移相器
12 位相検波器
13 判別部
14 報知部
Claims (7)
- 少なくても、1の正弦波信号を得て当該正弦波信号を増幅した一定周波数の励磁用電圧信号を送出する電源部と、
上記電源部からの上記励磁用電圧信号を供給されて、上記一定の周波数の交番磁界を発生する励磁コイルと、
上記励磁コイルの一方の端面側に設けられて該端面との間に一定の間隔(以下、検知金属通過用間隔という)を空けて、該端面の概ね中央部に端面が対向(向合い平行になっているという意味で使う。以下において同様。)している8の字状に巻かれた巻線(数字の8の字としての上の半分に相当する部分を巻いた後に該部分と逆向きに下の半分の部分に相当する部分を巻くといった方法で巻いていった上下部同巻数の巻線であり、以下、8の字巻線という)からなる差動サーチ部と、
上記差動サーチ部で誘起されたサーチ出力信号を取込み、これを増幅して出力する増幅器と、
上記増幅器で増幅されたサーチ出力信号を入力すると共に、上記電源部からの上記正弦波信号および何れかの回路部からの該正弦波信号よりも位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号をそれぞれ取込み、取込んだこれら2つの信号を用いて該サーチ出力信号を直交検波し、同相成分信号と直交成分信号とを得て、これら2つの信号を送出する位相検波器と、
上記励磁コイルと差動サーチ部との間を金属が通過したときに、上記位相検波器よりの上記同相成分信号と直交成分信号とに基づき、金属の通過及び該金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備えることを特徴とする金属持込持出検知装置。 - 少なくても、1の正弦波信号を得て当該正弦波信号を増幅した一定周波数の励磁用電圧信号を送出する電源部と、
上記電源部からの上記励磁用電圧信号を供給されて、上記一定の周波数の交番磁界を発生する励磁コイルと、
上記励磁コイルの一方の端面側に設けられて該端面との間に一定の間隔(すなわち、検知金属通過用間隔)を空けて、該端面の概ね中央部にそれぞれの端面を対向し且つ互いに側面部が接している2つの同一コイル(材質、線径、巻数、形状、サイズの何れにおいても等しいコイルであり、以下においても同様)からなり、当該2つの同一コイルが、上記励磁コイルの作る上記交番磁界によりそれぞれのコイルに誘起する等しい誘起起電力を互いに相殺するように、接続(以下、このような接続を差動接続という)されてなる差動サーチ部と、
上記差動サーチ部で誘起されたサーチ出力信号を取込み、これを増幅して出力する増幅器と、
上記増幅器で増幅されたサーチ出力信号を入力すると共に、上記電源部から上記正弦波信号および何れかの回路部から該正弦波信号よりも位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号をそれぞれ取込んで、取込んだこれら2つの信号を用いて該サーチ出力信号を直交検波し、同相成分信号と直交成分信号とを得て、これら2つの信号を送出する位相検波器と、
上記励磁コイルと差動サーチ部との間を金属が通過したときに、上記位相検波器よりの上記同相成分信号と直交成分信号とに基づき、金属の通過及び該金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備えることを特徴とする金属持込持出検知装置。 - 少なくても、n個のそれぞれ異なった周波数F1、‥‥、Fn(ここで、F1<‥‥<Fn、で、且つF1以外の各周波数は2mF1となっている。なおnは2以上の整数で、mは1以上の整数である。以下においても同様)の正弦波信号を得て、これらn個の正弦波信号を加算して得られる信号を増幅した上で励磁用電圧信号として送出する電源部と、
上記電源部からの上記励磁用電圧信号を供給されて、交番磁界を発生する励磁コイルと、
上記励磁コイルの一方の端面側に設けられて該端面との間に前記検知金属通過用間隔を空けて、該端面の概ね中央部に端面を対向する8の字巻線からなる差動サーチ部と、
上記差動サーチ部で誘起されるサーチ出力信号を入力して増幅する増幅器と、
上記増幅器で増幅された上記サーチ出力信号をそれぞれ入力すると共に、上記電源部より上記n個の正弦波信号(周波数は、上記のようにそれぞれF1、‥‥、Fn)のそれぞれを1個ずつ取込み、更に取込んだ正弦波信号と同一周波数で位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号を何れかの回路部からそれぞれ取込み、取込んだこれら2種の信号を用いて、該サーチ出力信号を直交検波して、該サーチ出力信号の各周波数(周波数F1、‥‥、Fn)成分信号毎の同相成分信号と直交成分信号とをそれぞれ送出するn個の位相検波器と、
上記励磁コイルと差動サーチ部との間を金属が通過したときに、上記n個の位相検波器よりのn対の同相成分信号と直交成分信号とに基づき、1又は複数種の金属の通過及び当該通過した各金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備えることを特徴とする金属持込持出検知装置。 - 少なくても、n個のそれぞれ異なった周波数F1、‥‥、Fnの正弦波信号を得て、これらn個の正弦波信号を加算して得られる信号を増幅した上で励磁用電圧信号として送出する電源部と、
上記電源部からの上記励磁用電圧信号を供給されて、当該励磁用電圧信号に対応した交番磁界を発生する励磁コイルと、
上記励磁コイルの一方の端面側に設けられて該端面との間に前記検知金属通過用間隔を空けて、該端面の概ね中央部にそれぞれ端面が対向した状態で互いに側面部を接し且つ前記差動接続されている2つの同一コイル(以下、このような2つの同一コイルを一体化して擬似8の字巻線という)からなる差動サーチ部と、
上記差動サーチ部で誘起されるサーチ出力信号を入力して増幅する増幅器と、
上記増幅器で増幅された上記サーチ出力信号をそれぞれ入力すると共に、上記電源部より上記n個の正弦波信号(周波数は、上記のようにそれぞれF1、‥‥、Fn)のそれぞれを1個ずつ取込み、更に取込んだ正弦波信号と同一周波数で位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号を何れかの回路部からそれぞれ取込み、取込んだこれら2種の信号を用いて、該サーチ出力信号を直交検波して、該サーチ出力信号の各周波数(周波数F1、‥‥、Fn)成分信号毎の同相成分信号と直交成分信号とをそれぞれ送出するn個の位相検波器と、
上記励磁コイルと差動サーチ部との間を金属が通過したときに、上記n個の位相検波器よりのn対の同相成分信号と直交成分信号とに基づき、1又は複数種の金属の通過及び当該通過した各金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備えることを特徴とする金属持込持出検知装置。 - 少なくても、p個のそれぞれ異なった周波数f1、‥‥、fp(ここで、f1<‥‥<fpで、且つf1以外の各周波数は2mf1となっている。なおp及びmは1以上の整数である。以下においても同様)の正弦波信号を得て、これらp個の正弦波信号を加算して得られる信号を増幅した上で励磁用電圧信号として送出する電源部と、
中空巻線用枠に巻かれたコイルからなり、上記電源部からの上記励磁用電圧信号を供給されて、当該励磁用電圧信号に対応した交番磁界を発生する励磁コイルと、
上記励磁コイルが巻かれている中空巻線用枠に該励磁コイルに近接して巻かれている2つの同一コイルからなり、当該2つの同一コイルが、上記励磁コイルの作る上記交番磁界によりそれぞれのコイルに誘起する等しい誘起起電力を互いに相殺するように、接続されてなる差動サーチ部と、
上記差動サーチ部で誘起されるサーチ出力信号を入力して増幅する増幅器と、
上記増幅器で増幅された上記サーチ出力信号をそれぞれ入力すると共に、上記電源部より上記p個の正弦波信号(周波数は、上記のようにそれぞれf1、‥‥、fp)のそれぞれを1個ずつ取込み、更に取込んだ正弦波信号と同一周波数で位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号を何れかの回路部からそれぞれ取込み、取込んだこれら2種の信号を用いて、該サーチ出力信号を直交検波して、該サーチ出力信号の各周波数(周波数f1、‥‥、fp)成分信号毎の同相成分信号と直交成分信号とをそれぞれ送出するp個の位相検波器と、
上記中空巻線用枠の中空部を金属が通過したときに、上記p個の位相検波器よりのp対の同相成分信号と直交成分信号とに基づき、1又は複数種の金属の通過及び当該通過した各金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備えることを特徴とする金属持込持出検知装置。 - 少なくても、n個のそれぞれ異なった周波数F1、‥‥、Fnの正弦波信号を得て、これらn個の正弦波信号を加算して得られる信号を増幅した上で励磁用電圧信号として送出する電源部と、
上記電源部からの上記励磁用電圧信号が後述の切替器を介して一定時間(後述の第1励磁コイルと第1差動サーチ部との間等の空間を検知対象の金属が移動通過するに要する時間に比較して十分に短い時間になっている。以下においても同様。)毎に一定時間供給され、その間、交番磁界を発生する第1励磁コイルと、
上記第1励磁コイルの一方の端面側に設けられて該端面との間に前記検知金属通過用間隔を空けて、該端面の概ね中央部にその端面を対向して配設されている8の字巻線からなる第1差動サーチ部と、
上記第1差動サーチ部を構成する8の字巻線が配設されている位置に、当該8の字巻線と互いに端面が平行になっている状態で上記第1励磁コイルの上記端面にその端面が対向するように配設されており、上記電源部からの上記励磁用電圧信号が後述の切替器を介して一定時間毎に一定時間供給され、その間、交番磁界を発生するコイルであり、上記第1励磁コイルと同一の形状・サイズ・巻数で且つ互いに鏡像関係になるように配置されている第2励磁コイルと、
上記第1励磁コイルが配設されている位置に、当該第1励磁コイルと互いに端面が平行になっている状態で、上記第2励磁コイルの上記端面の概ね中央部に端面が対向して配設されている8の字巻線あり、上記第1差動サーチ部を構成する8の字巻線と同一の形状・サイズ・巻数で且つ互いに鏡像関係になるように配置されている8の字巻線からなる第2差動サーチ部と、
上記電源部からの励磁用電圧信号を入力し、当該励磁用電圧信号を一定時間毎に一定時間、上記第1励磁コイル又は第2励磁コイルへ交互に切替えて供給すると共に当該励磁用電圧信号を第1励磁コイルに供給している間は第1差動サーチ部で誘起される第1サーチ出力信号を入力し、第2励磁コイルに供給している間は第2差動サーチ部で誘起される第2サーチ出力信号を入力し、入力したこれらの第1及び第2サーチ出力信号を、順次、サーチ出力信号として後述の増幅器に出力する切替部と、
上記切替部より出力されてくる上記サーチ出力信号(具体的には第1サーチ出力信号になっている時間と第2サーチ出力信号になっている時間が交互に一定時間続く信号)を入力して増幅する増幅器と、
上記増幅器で増幅された上記サーチ出力信号をそれぞれ入力すると共に、上記電源部より上記n個の正弦波信号(周波数は、上記のようにそれぞれF1、‥‥、Fn)のそれぞれを1個ずつ取込み、更に取込んだ正弦波信号と同一周波数で位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号を何れかの回路部からそれぞれ取込み、取込んだこれら2種の信号を用いて、該サーチ出力信号を直交検波して、該サーチ出力信号の各周波数(周波数F1、‥‥、Fn)成分信号毎の同相成分信号と直交成分信号とをそれぞれ送出するn個の位相検波器と、
上記第1励磁コイルと第1差動サーチ部との間等の空間を検知対象の金属が移動通過したときに、上記n個の位相検波器よりの第1サーチ出力信号に係るn対の同相成分信号と直交成分信号及び第2サーチ出力信号に係るn対の同相成分信号と直交成分信号に基づき、1又は複数種の金属の通過及び当該通過した各金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備えることを特徴とする金属持込持出検知装置。 - 少なくても、n個のそれぞれ異なった周波数F1、‥‥、Fnの正弦波信号を得て、これらn個の正弦波信号を加算して得られる信号を増幅した上で励磁用電圧信号として送出する電源部と、
上記電源部からの上記励磁用電圧信号が後述の切替器を介して一定時間毎に一定時間供給され、その間、交番磁界を発生する第1励磁コイルと、
上記第1励磁コイルの一方の端面側に設けられて該端面との間に前記検知金属通過用間隔を空けて、該端面の概ね中央部にその端面を対向して配設されている前記擬似8の字巻線からなる第1差動サーチ部と、
上記第1差動サーチ部を構成する擬似8の字巻線が配設されている位置に、当該擬似8の字巻線と互いに端面が平行になっている状態で上記第1励磁コイルの上記端面にその端面が対向するように配設されており、上記電源部からの上記励磁用電圧信号が後述の切替器を介して一定時間毎に一定時間供給され、その間、交番磁界を発生するコイルであり、上記第1励磁コイルと同一の形状・サイズ・巻数で且つ互いに鏡像関係になるように配置されている第2励磁コイルと、
上記第1励磁コイルが配設されている位置に、当該第1励磁コイルと互いに端面が平行になっている状態で、上記第2励磁コイルの上記端面の概ね中央部に端面が対向して配設されている擬似8の字巻線あり、上記第1差動サーチ部を構成する擬似8の字巻線と同一の形状・サイズ・巻数で且つ互いに鏡像関係になるように配置されている擬似8の字巻線からなる第2差動サーチ部と、
上記電源部からの励磁用電圧信号を入力し、当該励磁用電圧信号を一定時間毎に一定時間、上記第1励磁コイル又は第2励磁コイルへ交互に切替えて供給すると共に当該励磁用電圧信号を第1励磁コイルに供給している間は第1差動サーチ部で誘起される第1サーチ出力信号を入力し、第2励磁コイルに供給している間は第2差動サーチ部で誘起される第2サーチ出力信号を入力し、入力したこれらの第1及び第2サーチ出力信号を、順次、サーチ出力信号として後述の増幅器に出力する切替部と、
上記切替部より出力されてくる上記サーチ出力信号(具体的には第1サーチ出力信号になっている時間と第2サーチ出力信号になっている時間が交互に一定時間続く信号)を入力して増幅する増幅器と、
上記増幅器で増幅された上記サーチ出力信号をそれぞれ入力すると共に、上記電源部より上記n個の正弦波信号(周波数は、上記のようにそれぞれF1、‥‥、Fn)のそれぞれを1個ずつ取込み、更に取込んだ正弦波信号と同一周波数で位相がπ/2ラジアンだけ進んでいるπ/2ラジアン移相信号を何れかの回路部からそれぞれ取込み、取込んだこれら2種の信号を用いて、該サーチ出力信号を直交検波して、該サーチ出力信号の各周波数(周波数F1、‥‥、Fn)成分信号毎の同相成分信号と直交成分信号とをそれぞれ送出するn個の位相検波器と、
上記第1励磁コイルと第1差動サーチ部との間等の空間を検知対象の金属が移動通過したときに、上記n個の位相検波器よりの第1サーチ出力信号に係るn対の同相成分信号と直交成分信号及び第2サーチ出力信号に係るn対の同相成分信号と直交成分信号に基づき、1又は複数種の金属の通過及び当該通過した各金属の種類を判断して、判断結果に応じた検知信号を送出する判断部と、
上記検知信号を得て、検知信号に応じた報知動作をする報知部とを備えることを特徴とする金属持込持出検知装置。
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