JPH0554715A - 導電性組成物 - Google Patents

導電性組成物

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JPH0554715A
JPH0554715A JP21369991A JP21369991A JPH0554715A JP H0554715 A JPH0554715 A JP H0554715A JP 21369991 A JP21369991 A JP 21369991A JP 21369991 A JP21369991 A JP 21369991A JP H0554715 A JPH0554715 A JP H0554715A
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JP
Japan
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copper powder
conductive composition
skeleton
compound
compounds
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JP21369991A
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English (en)
Inventor
Mikio Nakano
幹夫 中野
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)銅粉末、(b)熱硬化性樹脂、(c)
下記一般式化1(式中R1CO−は、炭素数1〜22の
アシル基を示し、R2は水素原子又は炭素数1〜22の
アルキル基若しくはアルケニル基を示す。またnは1〜
10の整数を示す)で表わされる化合物及び 【化1】 (d)2−t−ブチル−6−メチルフェノール骨格とス
ピログリコール骨格とを有する化合物を含有してなる半
田付け可能な導電性組成物。 【効果】 前記導電性組成物は、優れた導電性、半田付
け性等を有しており、しかも従来の銀又は金を主成分と
する導電性組成物にひしてコスト的に安価である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性組成物に関し、
更に詳細には、導電性及び半田付け性等に優れ、印刷回
路用等に極めて有用である半田付け可能な導電性組成物
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から電子部品分野において、印刷回
路用導電性組成物としては、金及び銀等の貴金属を主成
分とする導電性組成物が広く用いられている。特に銀
は、最も体積固有抵抗の低い金属であること、酸化した
際も導電性を有していること及び貴金属の中でも比較的
廉価であることから多用されている。
【0003】しかしながら、銀を主成分とする導電性組
成物により印刷回路を形成する場合、例えば回路の線間
隔が狭く、しかも電位差が大きい場合には、銀の移行現
象(マイグレーション)が生じ、回路の抵抗増大、更に
は回路の短絡が生じるという欠点がある。また近年、電
子部品業界においては、コスト低減が重要視されてお
り、比較的廉価な銀でさへコスト的に問題がある。
【0004】そこで最近、銀に次いで体積固有抵抗が低
く、しかも銀よりも廉価な銅を主成分とする導電性組成
物の開発が種々検討されている。しかし、該導電性組成
物中の銅粉末は、大きな被酸化性を有しているため、導
電性組成物の貯蔵時、印刷及び加熱等の回路形成時、更
には、形成された回路の使用時において、銅粉末の表面
が酸化され、銅粉末粒子間の接触抵抗が増大し、十分な
導電性を得ることができないという欠点があると同時
に、通常半田付けができないという不都合がある。 従
って、このような銅粉末が有する欠点を解決するため
に、種々の添加剤を、銅を主成分とする導電性組成物中
に添加することが提案されているが、添加剤自体の種々
の物理的限界があり、高性能な半田付けをする場合には
問題が生じる。該添加剤としては例えば、特公昭52−
24936号公報には亜燐酸又はその誘導体が、特公昭
61−36796号公報にはアントラセン又はその誘導
体が、特開昭57−55974号公報にはヒドロキノン
類の誘導体が、また特開昭61−211378号公報に
は不飽和脂肪酸が、特公昭61−14175号公報には
脂肪酸アミドが、特開昭61−200179号公報には
高級脂肪族アミンが、特開昭58−225168号公報
にはフェニレンジアミン誘導体が提案されている。しか
し、これらの添加剤を含有する公知の導電性ペースト
は、通常硬化塗膜上に直接半田付けができないため、半
田付けを行う場合には、半田付けの前に例えば、回路の
塗膜に活性化処理を施して無電界メッキをするか、また
は塗膜を陰極としてメッキ液中で電気銅メッキを施す等
の前処理を行う必要がある。従って、これらの前処理を
必要とせずに直接半田付けが可能であって、電子部品の
固着やリードワイヤーの取り出し等における半田付け工
程の大幅な短縮ができ、経済性に優れる導電性組成物の
開発が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、導電性硬化塗膜上に直接半田付けができ、更に導電
性、堅牢性等に優れ、且つ印刷回路等に極めて有用であ
る半田付け可能な導電性組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(a)
銅粉末、(b)熱硬化性樹脂及び(c)下記一般式化2
(式中R1CO−は、炭素数1〜22のアシル基を示
し、R2は水素原子又は炭素数1〜22のアルキル基若
しくはアルケニル基を示す。またnは1〜10の整数を
示す)で表わされる化合物(以下化合物(c)と称す)
及び
【0007】
【化2】
【0008】(d)2−t−ブチル−6−メチルフェノ
ール骨格とスピログリコール骨格とを有する化合物を含
有してなる半田付け可能な導電性組成物が提供される。
【0009】以下本発明を更に詳細に説明する。
【0010】本発明の導電性組成物に用いる(a)銅粉
末は、特に限定されるものではないが、例えば電解銅
粉、酸化第一銅、酸化第二銅等を還元した還元銅粉、ア
トマイズ銅粉、金属銅粉砕物等を好ましく挙げることが
できる。該銅粉末の粒径は、0.5〜100μm、特に
0.5〜30μmの範囲であるのが好ましい。粒径が1
00μmを超える場合には、印刷性に問題が生じ、また
0.5μm未満では、銅粉末が酸化されやすく、得られ
る塗膜の導電性が低下するので好ましくない。
【0011】本発明の導電性組成物に用いる(b)熱硬
化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、尿素樹脂、メ
ラミン樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹
脂、アルキッド樹脂、ジアリルフタレート等のアリル樹
脂、熱硬化性ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂等を好まし
く挙げることができる。
【0012】本発明において、前記(a)銅粉末と、
(b)熱硬化性樹脂との配合割合は、好ましくは(a)
銅粉末65〜95重量%、特に好ましくは75〜90重
量%、即ち(b)熱硬化性樹脂5〜35重量%、特に好
ましくは10〜25重量%であるのが望ましい。前記
(a)銅粉末の配合割合が65重量%未満では、導電回
路として要求される比抵抗が得られず、また95重量%
を超える場合には、印刷性が低下するので好ましくな
い。
【0013】本発明の導電性組成物に用いる化合物
(c)は、前記一般式化2で表わすことができ、式中R
1CO−が、炭素数22を超えるアシル基、R2が炭素数
22を超えるアルキル基又はアルケニル基若しくはnが
10を超える場合には、何れも製造が困難である。前記
化合物(c)としては、具体的には例えば、カプロイル
サルコシン、ラウロイルサルコシン、ミリストイルサル
コシン、パルミトイルサルコシン、ステアロイルサルコ
シン、オレオイルサルコシン、ベヘノイルサルコシン等
の高級脂肪酸から変成されるN−アシルサルコシン、ま
たはヤシ油脂肪酸サルコシン、トール油脂肪酸サルコシ
ン等の混合脂肪酸サルコシン、N−ラウロイル−N−メ
チル−β−アラニン、N−オレオイル−N−メチル−β
−アラニン、N−ココイル−N−メチル−β−アラニ
ン、N−カプロイル−N−メチル−β−アラニン、N−
ミリストイル−N−メチル−β−アラニン、N−パルミ
トイル−N−メチル−β−アラニン、N−ステアロイル
−N−メチル−β−アラニン、N−ベヘノイル−N−メ
チル−β−アラニン等を好ましく挙げることができる。
該化合物(c)の配合量は、前記銅粉末と、熱硬化性樹
脂との合計量100重量部に対して、好ましくは0.5
〜10重量部、特に好ましくは1.5〜7.5重量部で
ある。前記配合量が、0.5重量部未満では添加による
種々の効果が得られず、また10重量部を超えると、導
電性組成物としての物性に悪影響を及ぼすので好ましく
ない。
【0014】本発明において用いる(d)2−t−ブチ
ル−6−メチルフェノール骨格とスピログリコール骨格
を有する化合物(以下化合物(d)と称す)は、導電性
組成物の半田付け性を向上させる成分である。前記化合
物(d)としては、例えば下記構造式化3で表わされる
化合物等を挙げることができ、また商品名「スミライザ
ーGA−80」(住友化学工業株式会社製)等の市販品
を用いることもできる。
【0015】
【化3】
【0016】前記化合物(d)の配合量は、前記化合物
(c)100重量部に対して、好ましくは0.05〜1
0重量部、特に好ましくは0.1〜8重量部の範囲であ
る。前記化合物(d)の配合量が0.05重量部未満の
場合には、前記化合物(d)を添加することによる所望
の効果が得られず、また10重量部を超えると導電性組
成物としての物性に悪影響を及ぼすので好ましくない。
【0017】本発明の導電性組成物を調製するには、例
えば前記(a)銅粉末、(b)熱硬化性樹脂、前記化合
物(c)及び前記化合物(d)を混合し、混練すること
により得ることができる。また前記組成物を調製する際
に、必要に応じて、ブチルカルビトール等の粘度調整
剤、消泡剤、増粘剤、皮はり防止剤等を添加することも
可能である。
【0018】
【発明の効果】本発明の導電性組成物は、銅及び熱硬化
性樹脂を主成分とするので、従来の銀又は金を主成分と
する導電性組成物に比してコスト的に安価であり、しか
も前記化合物(c)及び前記化合物(d)を含有するた
め、硬化塗膜上に直接半田付けが可能であり、高温、高
湿度の苛酷な環境下においても、優れた導電性を安定的
に得ることができる。従って、例えば本発明の導電性組
成物を絶縁基盤上に焼付け硬化させることにより、導電
性、耐熱性、耐湿性、半田付け性のいずれにも極めて優
れた印刷回路等を製造することができる。
【0019】
【実施例】以下本発明を実施例及び比較例により更に詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。
【0020】尚、例中の部は重量部を示す。
【0021】
【実施例1】平均粒径8μmの電解銅粉末85部を、フ
ェノール樹脂(商品名「BLS−364H」昭和高分子
株式会社製、不揮発分65%)15部、ラウロイルサル
コシン100部に2−t−ブチル−6−メチルフェノー
ル骨格とスピログリコール骨格を有する化合物(商品名
「スミライザーGA−80」住友化学工業株式会社製)
5部を混合した混合物4部及びブチルカルビトール5部
を充分混合分散させた。次いで得られた組成物を、25
0メッシュのステンレススクリーンを用いて、ガラス−
エポキシ基板上に、幅2mm、長さ368mmの抵抗値
測定用パターンを印刷した後、160℃に保持した恒温
槽中で30分間加熱し、焼付け硬化を行なった。得られ
た硬化試料について、デジタルマルチメータにより初期
抵抗値を測定し、また印刷回路の膜厚を測定して初期比
抵抗値を算出した。その結果、初期比抵抗値は夫々8.
8×10~5Ω・cmであった。得られた印刷回路の硬化
塗膜に半田付けを施すため、該基板にロジン系フラック
ス(商品名「NS−366」日本スペリア社製)を塗布
後、Sn63/Pb37の共晶半田を用い、230℃の
溶融半田槽中に5秒間浸漬し、印刷回路全面に半田付け
を行った。半田コートの厚さは平均15μmであった。
また半田付け後の比抵抗値は、3.4×10~5Ω・cm
であった。化合物(c)の種類、半田濡れ性、半田コー
ト後の比抵抗値及び化合物(c)と化合物(d)との重
量混合比を表1に示す。
【0022】
【実施例2〜4、比較例1〜3】ラウロイルサルコシン
に2−t−ブチル−6−メチルフェノール骨格とスピロ
グリコール骨格を有する化合物を混合した混合物の代わ
りに、表1に示す化合物4.0部を用いた以外は、実施
例1と同様に組成物を調製し、各測定を行なった。その
結果を表1に示す。
【0023】
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)銅粉末、(b)熱硬化性樹脂、
    (c)下記一般式化1(式中R1CO−は、炭素数1〜
    22のアシル基を示し、R2は水素原子又は炭素数1〜
    22のアルキル基若しくはアルケニル基を示す。またn
    は1〜10の整数を示す)で表わされる化合物及び 【化1】 (d)2−t−ブチル−6−メチルフェノール骨格とス
    ピログリコール骨格とを有する化合物を含有してなる半
    田付け可能な導電性組成物。
JP21369991A 1991-08-26 1991-08-26 導電性組成物 Pending JPH0554715A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006063441A (ja) * 2004-07-30 2006-03-09 Jfe Mineral Co Ltd 金属超微粉スラリー

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