JPH0554479B2 - - Google Patents

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JPH0554479B2
JPH0554479B2 JP60176905A JP17690585A JPH0554479B2 JP H0554479 B2 JPH0554479 B2 JP H0554479B2 JP 60176905 A JP60176905 A JP 60176905A JP 17690585 A JP17690585 A JP 17690585A JP H0554479 B2 JPH0554479 B2 JP H0554479B2
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JP
Japan
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chamber
tilt
hydraulic
cylinder
valve
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JP60176905A
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JPS6237298A (ja
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Tatsuki Uchida
Ryoji Nakahama
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Yamaha Marine Co Ltd
Original Assignee
Sanshin Kogyo KK
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Publication date
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Publication of JPS6237298A publication Critical patent/JPS6237298A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は船舶推進機の油圧チルト装置に関す
る。
[従来の技術] 船外機、船内外機等の船舶推進機の油圧チルト
装置として、従来、船体の船尾板に固定されるク
ランプブラケツトと、クランプブラケツトにチル
トアツプおよびチルトダウン可能に支持されるス
イベルブラケツトと、スイベルブラケツトに支持
される推進ユニツトと、クランプブラケツトもし
くはスイベルブラケツトの一方に回動可能に支持
されるシリンダと、クランプブラケツトもしくは
スイベルブラケツトの他方に回動可能に支持され
てシリンダ内に伸縮可能に挿入されるピストンロ
ツドと、シリンダ内のピストンロツド端部に固定
されてシリンダ内にピストンロツド収容側の第1
室とピストンロツド非収容側の第2室を区画形成
するピストンと、チルトアツプ時にはシリンダの
第2室に作動油を圧送し、チルトダウン時にはシ
リンダの第1室に作動油を圧送する油圧ポンプ
と、油圧ポンプに連なるとともに作動油を貯留す
るリザーバとを有してなるものが用いられてい
る。
上記油圧チルト装置は、航走中のチルトアツ
プ、チルトダウン操作により、推進ユニツトを所
定の傾斜状態に設定し、水面の変化に対し、最良
の航走姿勢を得ることを可能としている。
ここで、上記油圧チルト装置においては、チル
トアツプ速度が早すぎると、船首が過度に持上が
つて反転してしまう危険があるため、油圧ポンプ
の吐出流量の選定により、そのチルトアツプ速度
を所定量例えば2度/秒程度に設定している。
他方、上記油圧チルト装置にあつては、チルト
アツプ状態に設定されてなる高速航走中に波の影
響によつて船首が急激に持上がつた時、急速にチ
ルトダウン操作して船首を下げる必要を生ずる。
しかしながら、上記従来の油圧チルト装置は、
チルトアツプ時にシリンダの第1室の作動油の全
てが油圧ポンプを通過するのと同様に、チルトダ
ウン時にも、シリンダの第2室の作動油の全てが
油圧ポンプを通過するものとなつている。すなわ
ち、チルトダウン時における第2室からの作動油
の排出流量は、チルトアツプ時における第1室か
らの作動油の排出流量と同様に、油圧ポンプの吐
出流量以上とすることができない。したがつて、
上記従来の油圧チルト装置においては、チルトダ
ウン速度がチルトアツプ速度と同等となり、チル
トアツプ速度を適度な速度に設定する状態下で、
チルトダウン速度を急速化することができないと
いう不都合がある。
そこで、本出願人は、特願昭59−31416号によ
り、推進ユニツトのチルトダウン速度をそのチル
トアツプ速度に比して急速化することを目的と
し、上記従来の油圧チルト装置に、シリンダの第
2室とリザーバとを連絡する短絡管路と、チルト
ダウン時における油圧ポンプの作動油圧力が作用
する制御管路と、短絡管路の中間部を開閉する開
閉弁と、短絡管路と制御管路の間に挟まれ、油圧
ポンプ作動中に制御管路に作用する上記作動油圧
力によつて開閉弁を開操作するシヤトルピストン
とを付加してなるものをすでに提案している。こ
のすでに提案している油圧チルト装置によれば、
チルトダウン時に、シリンダの第2室の作動油
を、油圧ポンプを通過させて第1室に移動すると
ともに、短絡管路を介してリザーバに短絡的に移
動することが可能となり、第2室からの作動油の
排出流量を油圧ポンプの吐出流量以上とすること
が可能となる。これにより、推進ユニツトのチル
トダウン速度を、油圧ポンプの吐出流量のみによ
つて定まるチルトアツプ速度に比して急速化する
ことが可能となる。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、本出願人がすでに提案している
上記油圧チルト装置においては、油圧ポンプをチ
ルトダウンの作動状態から停止した時、推進ユニ
ツトのダウン動作が直ちに停止せず、推進ユニツ
トが余計にダウンしてしまうという問題がある。
これは、油圧ポンプ停止時の制御管路に作動油圧
力が残存し、この残存圧力の作用によつてシヤト
ルピストンの戻りが遅くなつて開閉弁に閉止が遅
れ、シリンダの第2室内の作動油が油圧ポンプ停
止後も流出することに起因している。
本発明は、推進ユニツトのチルトダウン速度を
そのチルトアツプ速度に比して急速化するととも
に、チルトダウン操作の停止時に推進ユニツトの
ダウン動作を直ちに停止可能とすることを目的と
する。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係る船舶推進機の油圧チルト装置は、
シヤトルピストンの短絡管路側に位置する作動油
流通領域と、制御管路側に位置する作動油流通領
域とを、絞り機能を持つ絞り連通路によつて連通
するようにしたものである。
[作用] 本発明によれば、油圧ポンプのチルトダウン操
作後の停止時に、制御管路内の作動油圧力を、絞
り連通路を介して短絡管路側に抜くことが可能と
なる。これにより、シヤトルピストンの戻りを早
くして開閉弁の閉止動作を迅速化し、シリンダの
第2室内の作動油の流出を確実に停止し、推進ユ
ニツトのダウン動作を直ちに停止させることが可
能となる。
[実施例] 第1図は本発明の第1実施例が適用されてなる
船外機10を示す側面図、第2図は第1図の要部
を拡大して示す側面図、第3図および第4図は同
実施例に係るチルト装置作動回路の異なる作動状
態を示す回路図である。
船体11の船尾板11Aにはクランプブラケツ
ト12が固定され、クランプブラケツト12には
チルト軸13を介してスイベルブラケツト14が
略水平軸まわりに傾動可能に、すなわちチルトア
ツプおよびチルトダウン可能に、枢着されてい
る。スイベルブラケツト14には、図示されない
操舵軸を介して、推進ユニツト15が操舵軸まわ
りに回動可能に枢着されている。推進ユニツト1
5の上部にはエンジンユニツト16が搭載され、
推進ユニツト15の下部にはプロペラ17が備え
られている。すなわち、船外機10は、以下に述
べるチルト装置により、推進ユニツト15を比較
的緩傾斜角度のトリム範囲内で傾動してその航走
姿勢を調整可能とするとともに、推進ユニツト1
5をトリム範囲を超えるチルト範囲内で傾動可能
としている。
クランプブラケツト12にはチルトシリンダ1
8の基端部がピン結合され、スイベルブラケツト
14には、チルトシリンダ18の内部に伸縮可能
に挿入されるピストンロツド19の先端部がピン
結合されている。チルトシリンダ18の内部は、
ピストンロツド19の端部に固定されるピストン
20により、ピストンロツド19収容側の第1室
21と、ピストンロツド19非収容側の第2室2
2とに区画されている。ピストン20には、アブ
ソーバ弁23とリターン弁24が相互に並設され
ている。アブソーバ弁23は、障害物との衝突に
よる衝撃力作用下におけるように、第1室21内
の圧力が異常に上昇し、その上昇圧力が所定の圧
力値以上に達した時点で開弁し、第1室21内の
作動油を第2室22に移送可能としている。リタ
ーン弁24は、障害物との衝突による衝撃力吸収
後、チルトアツプされた推進ユニツト15の自重
作用下で第2室22内の圧力が所定の圧力値以上
にまで達した時点で開弁可能とされている。な
お、第2室22には、フリーピストン25がピス
トン20に近接配置されている。フリーピストン
25は、上記障害物との衝突による衝撃吸収の前
後で一定位置に停留し、したがつてアブソーバ弁
23を経て第1室21から第2室22に移送され
る作動油の量と、リターン弁24を経て第2室2
2から第1室21に返送される作動油の量とを同
一とすることを可能とし、チルトシリンダ18に
対するピストンロツド19の衝撃吸収後における
復帰位置を衝撃吸収前におけるピストンロツド1
9の停留位置に確実に一致させることを可能とし
ている。
クランプブラケツト12には、上記チルトシリ
ンダ18の両側方に配置される左右一対のトリム
シリンダ26の基端部が固定されている。トリム
シリンダ26のピストンロツド27の先端部は、
スイベルブラケツト14に対し、相互に離間可能
な状態で、当接可能とされている。トリムシリン
ダ26の内部は、ピストンロツド27の端部に固
定されているピストン28により、ピストンロツ
ド27収容側の第1室29と、ピストンロツド2
7非収容側の第2室30とに区画されている。
次に、上記チルトシリンダ18およびトリムシ
リンダ26の作動回路について説明する。31は
リザーバであり、作動油を貯留可能としている。
32は可逆式直流モータ、33は可逆式ギヤポン
プであり、ポンプ33はモータ32によつて選択
的にも正転もしくは逆転可能とされている。34
は主開閉装置であり、シヤトルピストン35、第
1チエツク弁36および第2チエツク弁37を有
し、シヤトルピストン35の第1チエツク弁36
側に第1シヤトル室38を区画形成し、シヤトル
ピストン35の第2チエツク弁37側に第2シヤ
トル室39を区画形成し、第1チエツク弁36の
弁体まわりに第1チエツク室40を区画形成し、
第2チエツク弁37の弁体まわりに第2チエツク
室41を区画形成している。すなわち、第1チエ
ツク弁36は、ポンプ33の正転時に管路42を
介して供給される送油圧力によつて開作動され、
第2チエツク弁37はポンプ33の逆転時に管路
43を介して供給される送油圧力によつて開作動
される。また、シヤトルピストン35は、ポンプ
33の正転による送油圧力によつて第2チエツク
弁37を開作動し、ポンプ33の逆転による送油
圧力によつて第1チエツク弁36を開作動する。
主開閉装置34の第1チエツク室40と、チル
トシリンダ18の第2室22とは管路44によつ
て連通されている。また、主開閉装置34の第2
チエツク室41と、チルトシリンダ18の第1室
21とは管路45によつて連通されている。
管路44の中間部と、トリムシリンダ26の第
2室30とは、管路46によつて連通されてい
る。また、主開閉装置34の第2シヤトル室39
と、トリムシリンダ26の第1室29とは、管路
47によつて連通されている。
管路42に連なる管路42Aの中間部には逆止
弁48が介装されている。すなわち、船外機10
のチルトダウン−トリムダウン操作時に、チルト
シリンダ18のピストンロツド19およびトリム
シリンダ26のピストンロツド27がそれぞれ最
大収縮位置に達し、チルトシリンダ18の第2室
22およびトリムシリンダ26の第2室30から
ポンプ33への返油がなくなつた時点で、なおポ
ンプ33が作動する場合に、上記逆止弁48が開
作動し、リザーバ31からポンプ33に作動油を
供給可能としている。
また、管路43に連なる管路43Aの中間部に
は逆止弁49が介装されている。すなわち、船外
機10のトリムアツプ−チルトアツプ操作時に、
チルトシリンダ18およびトリムシリンダ26の
各シリンダ内容積は、各ピストンロツド19,2
7の各シリンダ18,26からの退出容積だけ増
加することとなり、作動油の循環油量が不足する
ことから、上記逆止弁49が開作動し、リザーバ
31からポンプ33に循環油量の不足油量を補償
可能としている。
また、管路43Aの中間部にはダウンリリーフ
弁50が接続されている。すなわち、船外機10
のチルトダウン−トリムダウン操作時に、各シリ
ンダ18,26の容積は各ピストンロツド19,
27の各シリンダ18,26への侵入容積だけ減
少することとなり、作動油の循環油量に余りを生
ずることから、上記ダウンリリーフ弁50が開作
動して、ポンプ33の吐出油をリザーバ31に戻
すことを可能としている。
また、管路44の中間部には第2室用リリーフ
弁51が接続されている。すなわち、(1)船外機1
0のチルトアツプ−トリムアツプ操作時に、各シ
リンダ18,26の各ピストンロツド19,27
がそれぞれ最大伸長位置に達すると上記第2室用
リリーフ弁51が開作動し、ポンプ33からの吐
出油をリザーバ31に戻すことを可能とするとと
もに、(2)推進ユニツト15が任意のアツプ位置に
保持される状態での後進航走下で、推進ユニツト
15が障害物に衝突し、各シリンダ18,26の
第2室22,30における圧力が異常に上昇する
と、上記第2室用リリーフ弁51が開作動し、圧
力上昇した作動油をリザーバ31に逃がすことを
可能としている。
また、チルトシリンダ18の第1室21に連通
されている管路45と、第2室22に連通されて
いる管路44との間には手動弁52が介装されて
いる。すなわち、手動弁52を開操作することに
より、チルトシリンダ18の第1室21と第2室
22とが連通可能となり、ピストンロツド19を
手動操作によつて伸縮させ、推進ユニツト15を
そのダウン位置と最大チルトアツプ位置との間で
揺動することが自在となる。
さらに、チルトシリンダ18、トリムシリンダ
26の各第2室22,30に連通されている管路
44とリザーバ31とは、短絡管路53によつて
連通可能とされている。短絡管路53には、副開
閉装置54が介装されている。副開閉装置54
は、シヤトルピストン55、本発明における開閉
弁としての第1チエツク弁56、第2チエツク弁
57を有し、シヤトルピストン55の第1チエツ
ク弁56側に第1シヤトル室58を区画形成し、
シヤトルピストン55の第2チエツク弁57側に
第2シヤトル室59を区画形成し、第1チエツク
弁56の弁体まわりに第1チエツク室60を区画
形成し、第2チエツク弁57の弁体まわりに第2
チエツク室61を区画形成している。また、第2
シヤトル室59と第2チエツク室61とは絞り機
能を持たない連通路62によつて連通され、シヤ
トルピストン55は絞り機能を持つて第1シヤト
ル室58と第2シヤトル室59とを連通する絞り
連通路63を備えている。また、副開閉装置54
の第2チエツク室61は、第2チエツク弁57、
制御管路64を介して、管路47の中間部に連通
可能とされている。
また、上記絞り連通路63は、第5図A〜Cに
示すように、補助開閉弁65によつて開閉される
ようになつている。
第5図Aは無負荷状態、第5図Bはポンプ33
がチルトダウン方向、すなわち逆転方向に作動し
ている時の状態、第5図Cはポンプ33が停止し
た時の状態である。第2チエツク弁57のスプリ
ング57Aによつて定まる開弁圧は、主開閉装置
34の第2チエツク弁37の開弁圧より同等かわ
ずかに低く設定されている。また、補助開閉弁6
5のスプリング65Aによつて定まる開弁圧は、
ポンプ33の作動中に制御管路64に作用する作
動油圧力P2′に対しては閉じ、ポンプ33が停
止している時の制御管路64に残存する作動油圧
力P2″に対して開くように設定されている。
次に、上記実施例の作動について説明する。
第3図はトリムアツプ−チルトアツプ操作時の
作動状態を示す回路図である。すなわち、この状
態下では、チルトシリンダ18、トリムシリンダ
26の各第1室21,29から排出される作動油
のすべてがポンプ33を通過し、トリムアツプ速
度およびチルトアツプ速度はポンプ33の吐出流
量によつて定まる適度な状態に設定可能とされ
る。
これに対し、第4図はチルトダウン−トリムダ
ウン操作時の作動状態を示す回路図である。すな
わち、この状態下では、制御管路64にポンプ3
3の作動油圧力が作用し、これによつて副開閉装
置54の第2チエツク弁57が開き、続いてシヤ
トルピストン55が第1チエツク弁56を押し開
き、チルトシリンダ18、トリムシリンダ26の
各第2室22,30を短絡管路53を介してリザ
ーバ31に連絡する。したがつて、この状態下で
は、チルトシリンダ18およびトリムシリンダ2
6の各第2室22,30の作動油を、ポンプ33
を通過させて第1室21,29に移動するととも
に、短絡管路53を介してリザーバ31に短絡的
に移動することが可能となり、第2室22,30
からの作動油の排出流量をポンプ33の吐出流量
以上とすることが可能となる。すなわち、推進ユ
ニツト15のチルトダウン−トリムダウン速度
を、ポンプ33の吐出流量のみによつて定まるチ
ルトアツプ−トリムアツプ速度に比して急速化す
ることが可能となる。
しかして、この実施例においては、シヤトルピ
ストン55に絞り連通路63を設けたので、油圧
ポンプ33のチルトダウン操作後の停止時に、制
御管路64内の作動油圧力を、補助開閉弁65が
第5図Cに示したように開く絞り連通路63を介
して短絡管路53の側に抜くことが可能となる。
これにより、シヤトルピストン55の戻りを速く
して第1チエツク弁56の閉止動作を迅速化し、
チルトシリンダ18の第2室22内の作動油の流
出を確実に停止し、推進ユニツト15のダウン動
作を直ちに停止させることが可能となる。
ここで、制御管路64内の作動油圧力を上記の
ようにして短絡管路53の側に抜くだけのために
は、絞り連通路63に補助開閉弁65を必ずしも
設ける必要はない。ただし、絞り連通路63に補
助開閉弁65を設ける場合には、ポンプ33のチ
ルトダウン操作時に、絞り連通路63を第5図B
に示したように補助開閉弁65によつて閉止する
ことが可能となる。したがつて、ポンプ33から
チルトシリンダ18、トリムシリンダ26の各第
1室21,29に送られるべき作動油の一部を絞
り連通路63からリザーバ31に逃がすことな
く、ポンプ33の吐出油のすべてを無駄なく各シ
リンダ18,26に供給し、絞り連通路63を設
けたことによるチルトダウン速度の低下を防止す
ることが可能となる。
なお、上記絞り連通路63、補助開閉弁65
は、必ずしもシヤトルピストン55に内蔵するこ
となく、第3図に1点鎖線で示すようにシヤトル
ピストン55をバイパスする補助管路66に介在
するものであつてもよい。
さらに、この実施例においては、管路45の中
間部と、第1チエツク弁56とリザーバ31に挟
まれる短絡管路53の中間部とを補助短絡管路6
7によつて連絡し、補助短絡管路67の中間部に
逆止弁68を設けている。すなわち、この補助短
絡管路67、逆止弁68を設けない場合には、ポ
ンプ33のチルトダウン操作を瞬間的に停止して
も、第1チエツク弁56が閉止するまでの間につ
いては、チルトシリンダ18の第2室22からの
作動油の流出が続き、チルトシリンダ18の第1
室21には作動油が供給されないので、チルトシ
リンダ18の第1室21が真空状態となり、後進
スラスト力に対するチルトシリンダ18のロツク
機能(リバースロツク機能)が損なわれるおそれ
がある。しかしながら、補助短絡管路67、逆止
弁68を設けることにより、チルトシリンダ18
の第1室22をリザーバ31に短絡するだけでな
く、第2室22を第1室21にも短絡することと
なり、第1室21の上記真空化を防止可能であ
る。第3図の絞り69は、チルトシリンダ18の
第2室22から排出される作動油をリザーバ31
に逃がすよりも積極的に補助短絡管路67から第
1室21に供給し、チルトシリンダ18のチルト
ダウン速度をより早めるためのものである。
第6図は本発明の第2実施例に係る油圧チルト
装置を示す作動回路図であり、前記第1実施例と
同様な部分に同一の符合を付すものとする。この
第2実施例が前記第1実施例と異なる点は、短絡
管路53に介装される副開閉装置70の構造のみ
にある。71はシヤトルピストン、72はチエツ
ク弁、73は第1シヤトル室、74は第2シヤト
ル室、75はチエツク室、76は制御管路、77
は絞り連通路である。また、絞り連通路7は、第
7図A〜Cに示すように、補助開閉弁78によつ
て開閉可能とされている。補助開閉弁78は、前
記第1実施例における絞り連通路63の補助開閉
弁65と全く同様に作動するようになつている。
したがつて、この第2実施例による場合にも、
ポンプ33のチルトダウン操作後の停止時に、制
御管路76内の作動油圧力を、絞り連通路77を
介して短絡管路53の側に抜くことが可能とな
る。これにより、シヤトルピストン71の戻りを
速くしてチエツク弁72の閉止動作を迅速化し、
チルトシリンダ18の第2室22内の作動油の流
出を確実に停止し、推進ユニツト15のダウン動
作を直ちに停止させることが可能となる。
また、この第2実施例においても、補助開閉弁
78の存在により、ポンプ33のチルトダウン操
作時に絞り連通路を77を第7図Bに示すように
補助開閉弁78によつて閉止し、絞り連通路77
を設けたことによるチルトダウン速度の低下を防
止することが可能である。
[発明の効果] 以上のように、本発明に係る船舶推進機の油圧
チルト装置は、シヤトルピストンの短絡管路側に
位置する作動油流通領域と、制御管路側に位置す
る作動油流通領域とを、絞り機能をもつ絞り連通
路によつて連通可能としたものである。したがつ
て、油圧ポンプのチルトダウン操作後の停止時
に、制御管路内の作動油圧力を、絞り連通路を介
して短絡管路側に抜くことが可能となる。これに
より、シヤトルピストンの戻りを速くして開閉弁
の閉止動作を迅速化し、シリンダの第2室内の作
動油の流出を確実に停止し、推進ユニツトのダウ
ン動作を直ちに停止させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例が適用されてなる
船外機を示す側面図、第2図は第1図の要部を拡
大して示す側面図、第3図および第4図は第1実
施例の作動回路を異なる作動状態において示す回
路図、第5図A〜Cは第1実施例の要部の異なる
作動状態を示す模式図、第6図は本発明の第2実
施例に係る作動回路を示す回路図、第7図A〜C
は第2実施例の要部の異なる作動状態を示す模式
図である。 11……船体、11A……船尾板、12……ク
ランプブラケツト、14……スイベルブラケツ
ト、15……推進ユニツト、18……チルトシリ
ンダ、19……ピストンロツド、20……ピスト
ン、21……第1室、22……第2室、31……
リザーバ、33……ポンプ、53……短絡管路、
55……シヤトルピストン、56……第1チエツ
ク弁、63……絞り連通路、64……制御管路、
65……補助開閉弁、71……シャトルピスト
ン、72……チエツク弁、76……制御管路、7
7……絞り連通路、78……補助開閉弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 船体の船尾板に固定されるクランプブラケツ
    トと、クランプブラケツトにチルトアツプおよび
    チルトダウン可能に支持されるスイベルブラケツ
    トと、スイベルブラケツトに支持される推進ユニ
    ツトと、クランプブラケツトもしくはスイベルブ
    ラケツトの一方に回動可能に支持されるシリンダ
    と、クランプブラケツトもしくはスイベルブラケ
    ツトの他方に回動可能に支持されてシリンダ内に
    伸縮可能に挿入されるピストンロツドと、シリン
    ダ内のピストンロツド端部に固定されてシリンダ
    内にピストンロツド収容側の第1室とピストンロ
    ツド非収容側の第2室を区画形成するピストン
    と、チルトアツプ時にはシリンダの第2室に作動
    油を圧送し、チルトダウン時にはシリンダの第1
    室に作動油を圧送する油圧ポンプと、油圧ポンプ
    に連なるとともに作動油を貯留するリザーバと、
    シリンダの第2室とリザーバとを連絡する短絡管
    路と、チルトダウン時における油圧ポンプの作動
    油圧力が作用する制御管路と、短絡管路の中間部
    を開閉する開閉弁と、短絡管路と制御管路の間に
    挟まれ、油圧ポンプ作動中に制御管路に作用する
    上記作動油圧力によつて開閉弁を開操作するシヤ
    トルピストンとを有してなる船舶推進機の油圧チ
    ルト装置であつて、シヤトルピストンの短絡管路
    側に位置する作動油流通領域と、制御管路側に位
    置する作動油流通領域とを、絞り機能をもつ絞り
    連通路によつて連通可能とする船舶推進機の油圧
    チルト装置。 2 前記絞り連通路は補助開閉弁によつて開閉さ
    れ、該補助開閉弁は、油圧ポンプ作動中に制御管
    路に作用する作動油圧力の作用下で閉じ、油圧ポ
    ンプ停止時に制御管路に残存する作動油圧力の作
    用下で開く特許請求の範囲第1項記載の船舶推進
    機の油圧チルト装置。
JP60176905A 1985-08-13 1985-08-13 船舶推進機の油圧チルト装置 Granted JPS6237298A (ja)

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