JPH0554397U - 充填ノズルｃｉｐアダプター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 充填ノズルを安全に手間がかからず、洗浄で
きる充填ノズルＣＩＰアダプターをうることを目的とす
る。 【構成】 充填ノズルの先端にボックス型のアダプター
を装着し、充填ノズルの洗剤をこのボックスに回収し、
ボックスからリターン側に流下させ、シリンダー洗浄と
ノズル洗浄を同時に進行させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【従来の技術】

充填機のインナーＣＩＰ洗浄殺菌工程において、ノズル部はＣＩＰすることが できず、ノズルを取外して毎日分解洗浄殺菌してから充填ＣＩＰ熱水殺菌終了後 ノズルを取付けている。

【０００２】

【考案が解決しようとする課題】

以上の如く充填機からノズルを取外し、分解、洗浄、殺菌、組立、取付作業す ることは時間的に手間がかかり、しかもノズルは重く取付場所も狭いので安全性 に問題があった。 したがって充填ノズルを安全に手間がかからず洗浄できる充填ノズルＣＩＰア ダプターをうることを目的とするものである。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本案は以上のような目的を達成するために、次のような充填ノズルＣＩＰアダ プターを提供するものである。 すなわち洗浄液のリターンパイプを有するボックスの左右に締付調整自在な支 持ロッドを設けてセッティングプレートをボックスに平行に支持せしめる如く構 成し、かつセッティングプレートとボックス表面にそれぞれ充填ノズル本体側に 装着できる切欠とノズル口側に装着できる挿通孔を設け、挿通孔周辺にパッキン を介在できる如く構成した充填ノズルＣＩＰアダプターである。

【０００４】

【作用】

充填ノズルの先端にボックス型のアダプタを装着し、充填ノズルの洗剤をこの ボックスに回収し、ボックスからリターン側に流れさせシリンダー洗浄とノズル 洗浄を同時に進行させることができる。

【０００５】

【実施例】 以下図面に示す実施例について説明する。従来充填機の洗浄はノズルを取外し てＣＩＰ洗浄を行うもので、通常はタンク（７）からパイプ（１）を経て定量装 置（４）にミックスが一定量溜まり、それから充填ノズルを経てミックスが一定 量づつカートンに充填されるようになっている。 図３のものは充填ノズルを外してＣＩＰ洗浄を行っている状態を示すもので、 充填ノズル部分にバルブハウジング（２）があり、これが定量装置（４）につな がり、接続パイプ（３）につながっている。 したがってフィラータンク（７）に入れられた洗剤はパイプ（１）を経て、バ ルブハウジング（２）から定量装置（４）に入ると共に、接続パイプ（３）から 定量装置（４）に入り之等を洗浄してのちパイプ（５）を経てリターンパイプ（ ６）から図示しない洗剤槽に送られるようになっている。 以上のものによれば、充填ノズルをバルブハウジング（２）から外して接続パ イプ（３）を取り付ける操作が必要で、図示のものは二連式充填機を示すが大型 充填機のノズルは重くその取付場所も狭いので安全性に問題があったし、洗浄作 業に手間がかかった。

【０００６】 そこで図１の如く充填ノズルはバルブハウジング（２）に取り付けたままアダ プター（９）を取り付けて洗浄ができるようにした。 アダプター（９）は洗浄液の接続パイプ（１０）（１０）のあるボックス（１ １）の左右に支持ロッド、すなわち起立自在なボルト（１８）が図２の如くある 。 ボルト（１８）は二重パイプで大型、小型充填機に対応して上下に伸縮でき下 端はボックス（１１）のＬ型ブラケット（２１）に枢支（１２）されており、つ かえ板（１４）が１つのストッパーとなって必要以上に倒れないようになってい る。 したがって支点（１２）を中心としてボルトはブラケット（２１）とつかえ板 （１４）の間を矢印の如く揺動できるようになっている。 セッティングプレート（１７）の切欠（２０）が充填ノズル（８）に外側から 当接され、充填ノズル口がボックス（１１）の挿通孔（１５）に嵌合するように ボルト（１８）で締付けられるようになっていて密封度を上げるためシリコンパ ッキン（１６）があてがわれる。

【０００７】 ボックス（１１）には又近接スイッチレバー（２３）があってこれが近接スイ ッチ（２４）に触れている限り近接スイッチ（２４）が働き充填ノズルにアダプ ターがセットされている時はカートン押上げロッドの作動を停止するようインタ ーロックされているので万一誤って起動スイッチを操作してもアダプター（９） が破損される心配がない。 さてアダプター（９）を充填ノズル（８）に装着するには充填ノズル口をボッ クス（１１）の挿通孔（１５）に挿通し、シリコンパッキンでその接合部分を密 封し、セッティングプレート（１７）は起立状態から切欠（２０）を充填ノズル ナット上部の外周に当てがい、当てがった状態で蝶ナット（１９）を締めること により、アダプター（９）は充填ノズル（８）に装着される。ボルト（１８）の 挿通される外パイプ（１３）の取付け目的は、セッティングプレート（１７）と 一体化させているが、同プレート（１７）のふらつき、及び落ち込みを防ぎ、ア ダプター（９）を取付けるさいに、同プレート（１７）を若干持ち上げるだけで 簡単に切欠部（２０）がノズルナット部に挿入できて、手早く締め込みしやすい 構造にしている。ボルト（１８）は起立自在でない、ブラケット（２１）に固定 されたものでもよい。 尚、本考案は、セッティングプレート（１７）がボルト締めに限定する必要は なく、適宜簡単に調整できるものであればよい。

【０００８】 以上の如くアダプター（９）を装着した状態が図１に示されており、フィラー タンク（７）の洗剤はパイプ（１）からバルブハウジング（２）を経て一方は定 量装置（４）に入って洗浄し、他方は充填ノズル（８）に入って充填ノズル（８ ）を洗浄し、接続パイプ（１０）を経てリターンパイプ（６）に接続される。 又、定量装置（４）を洗浄した洗浄剤はパイプ（５）を経てリターンパイプ（ ６）に排出される。パイプ（１）と充填ノズル（８）を洗浄し終ると、アダプタ ー（９）を取り外す。 すなわち、蝶ナット（１９）を緩めてセッティングプレート（１７）を充填ノ ズル本体からはずし、充填ノズル口を挿通孔（１５）から外してボックス（１１ ）を取り外すが、その際、接手（２５）によって接続パイプ（１０）をリターン パイプ（６）から外す。 何れにしても、洗剤はパイプ（１）、充填ノズル（８）を洗浄した後、ボック ス（１１）からリターン側に流下させシリンダー洗浄と、ノズル洗浄が同時に行 われるものである。しかもボックスに洗剤を回収できるので洗剤が溢れ出ること はない。殺菌方法はプログラム操作で行ない、ＣＩＰ終了後に熱水殺菌を同時進 行してアダプタを取り外すので、ノズル洗浄時間が大巾に短縮された。

【０００９】

【考案の効果】

本案のものによれば、充填ノズルを取り外す必要がなく、ボックス型のアダプ ターを充填ノズルに取り付けることにより、シリンダー洗浄とノズル洗浄を同時 に行うことができるとともに、熱水殺菌も同時進行できる一石二鳥方式で、した がって大型、小型充填機共にノズル洗浄に要する手間が大いに省け、従来のもの のようにノズルを取り外して毎日分解洗浄してから充填機ＣＩＰ熱水殺菌終了後 、ノズルを取り付けるという繁雑さはなくなり、ノズル洗浄が大いに簡素化され た。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案装置の使用状態図である。

【図２】本案装置を示す斜面図である。

【図３】従来のノズルを取り外してのＣＩＰ洗浄状態図
である。

【符号の説明】

１ パイプ ２ バルブハウジング ３ 接続パイプ ４ 定量装置 ７ フィラータンク ８ 充填ノズル ９ アダプター １０ 接続パイプ １１ ボックス １５ ノズル口挿通孔 １７ セッティングプレート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗浄液のリターンパイプを有するボック
   スの左右に締付調整自在な支持ロッドを設けてセッティ
   ングプレートをボックスに平行に支持せしめる如く構成
   し、かつセッティングプレートとボックス表面にノズル
   本体側に装着できる切欠と、ノズル口側に装着できる挿
   通孔を設け、挿通孔にパッキンを介在できる如く構成し
   た充填ノズルＣＩＰアダプター。