JPH0554057U - ちょう架線用ベアリング滑車 - Google Patents

ちょう架線用ベアリング滑車

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Publication number
JPH0554057U
JPH0554057U JP11224391U JP11224391U JPH0554057U JP H0554057 U JPH0554057 U JP H0554057U JP 11224391 U JP11224391 U JP 11224391U JP 11224391 U JP11224391 U JP 11224391U JP H0554057 U JPH0554057 U JP H0554057U
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JP
Japan
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catenary
wire
catenary wire
thimble
line
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Pending
Application number
JP11224391U
Other languages
English (en)
Inventor
吉行 代田
孝 鈴木
Original Assignee
株式会社菅沼製作所
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Publication date
Application filed by 株式会社菅沼製作所 filed Critical 株式会社菅沼製作所
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  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ちょう架線が弛むことがなく、トロリ線を水
平に吊持して局部磨耗の発生などを防止するとともに、
ちょう架線の架設工事をきわめて簡単にすることができ
るちょう架線用ベアリング滑車を提供する。 【構成】 中心にちょう架線懸垂がいし7のクレビス8
に架設したコッターボルト9の挿通孔10を有するとと
もに、外周にちょう架線4を係止するためのシンブル1
4が転がり軸受13を介して回転可能に嵌装され、コッ
ターボルト9に回転可能に取付けてシンブル14部分で
ちょう架線4を支持する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は電車線路において、固定ビームにちょう架線懸垂がいしを介してちょ う架線を支持する際に使用されるちょう架線用ベアリング滑車に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように電車線路においてトロリ線1は軌条2に沿ってその上方に所 定間隔で配設された固定ビーム3にカテナリー方式によって架設されたちょう架 線4にハンガイヤー5を介して水平に吊架される。
【0003】 ちょう架線4は表面に亜鉛鍍金を施した鋼線を撚って形成され、一定の長さの ものをその両端に例えば滑車式の自動張力調整装置を介して引留められており、 気温の変化に伴う伸縮ならびに使用中の永久伸びによる伸長に対処して常に一定 の張力で架設されるように調整されている。
【0004】 ところが、固定ビーム区間ではちょう架線4は図7に示すちょう架線懸垂がい し7を介して絶縁状態で固定ビーム3に支持されて、カテナリーの頂点を形成し ている。
【0005】 そして、このちょう架線懸垂がいし7のクレビス8とコッターボルト9との間 にちょう架線4を挿通支持させるものである。
【0006】 従って、ちょう架線4とちょう架線懸垂がいし7との接触部の摩擦が大きく、 加えてちょう架線4の支持部はカテナリーの頂点であり、1径区間の自重および トロリ線1などの垂直荷重が掛かるため更に摩擦抵抗が増大して、引留め部分に おいて張力調整装置により張力を調整しても気温の変化に伴う伸縮ならびに使用 中の永久伸びによる伸長に対処できなくなり、カテナリーが崩れてトロリ線1に 局部的な弛みが生じる。
【0007】 殊に、ちょう架線4の引留めから引留めまでの一区間の長さは1.5km前後 と相当長いため、両端の引留め箇所で張力の調整を行なっても各支持部での懸垂 がいし7部分の摩擦抵抗によって張力が順次減少して区間の中央付近では大きな 弛みとなる。
【0008】 このようにしてちょう架線4に弛みが生じると、この部分が集電上の硬点とな って、パンタグラフの通過時にスパークが発生してトロリ線1が局部磨耗し、張 替周期の短縮や、断線、更には架線交差箇所などで交差するトロリ線1同士の高 さが異なるためにパンタグラフの割込みなどの不測の障害が発生する虞れがある 。
【0009】 一方、ちょう架線4を架設する際、最初に固定ビーム3などの支持部に工事用 の金車を設置し、これにちょう架線4を掛止しながら延線した後、ちょう架線懸 垂がいし7のクレビス8とコッターボルト9との間にちょう架線4を挿通支持さ せており、架設作業がきわめて繁雑で手間が掛かる、という問題もあった。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は、従来のちょう架線懸垂がいしはちょう架線 との摩擦抵抗が大きく、気温の変化に伴う伸縮ならびに使用中の永久伸びによる 伸長に対して端部の引留め箇所で張力調整を行なっても区間中央付近のカテナリ ーの中央付近の支持部で弛みが発生して、パンタグラフの通過時にスパークが発 生してトロリ線が局部磨耗し、張替周期の短縮や、断線、更には架線交差箇所な どで交差するトロリ線同士の高さが異なるためにパンタグラフの割込みなどの不 測の障害が発生する虞れがある、という点、更に、従来のちょう架線の架設工事 は支持部に工事用の金車を設置しなけれぱならず、架設作業がきわめて繁雑で手 間が掛かる、という点である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、中心にちょう架線懸垂がいしのクレビスに架設したコッターボルト の挿通孔を有するとともに、外周にちょう架線を係止するためのシンブルがベア リングを介して回転可能に嵌装されたことを特徴とし、ちょう架線が弛むことが なく、トロリ線を水平に吊持して局部磨耗の発生などを防止するとともに、ちょ う架線の架設工事をきわめて簡単にすることができるちょう架線用ベアリング滑 車を提供する、という目的を達成する。
【0012】
【作用】
コッターボルトに回転可能に取付けてシンブル部分でちょう架線を支持するこ とにより、ちょう架線とこれを支持するちょう架線懸垂がいしとの間の摩擦抵抗 をきわめて小さくし、ちょう架線の引留方向への移動を円滑としてちょう架線の 気温の変化に伴う伸縮ならびに使用中の永久伸びによる伸長に対処して弛みの発 生を防止する。
【0013】 また、滑車にちょう架線を掛止しながら延線ならびに支持を同時にすることで 架設作業がきわめて簡単になる。
【0014】
【実施例】
次に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】 尚、前記従来例と同一構成部には同一符号を付して説明する。
【0016】 図1および図2は本考案の一実施例を示すものであり、ちょう架線用ベアリン グ滑車10は中心にコッターボルト9の挿挿孔11を形成した薄形の円柱体を呈 する滑車本体12の外周に転がり軸受13を介して外周面にちょう架線の嵌入溝 を形成したシンブル14を嵌装して構成される。
【0017】 そして、本実施例は、例えば図3乃至図5に示すように、固定ビーム3に固定 された従来の構成を有する他のちょう架線懸垂がいし7に上端に形成されたクレ ビス15を介して連続して最下位に取付けられたちょう架線懸垂がいし7のコッ ターボルト9を挿挿孔11に差込むことで回転可能に取付けられ、その外周に設 けられたシンブル14とコッターボルト9との間に差込んだちょう架線4をシン ブル14に嵌装支持させる。
【0018】 本実施例によれば、ちょう架線4にその気温の変化に伴う伸縮ならびに使用中 の永久伸びによる伸長が生じても、シンブル14が回転してちょう架線4を引留 め方向へ円滑に移動させちょう架線4が常に一定の張力で架設されるように調整 される。
【0019】 従って、常にちょう架線4に弛みが発生することがなく、ちょう架線4にハン ガーイヤー5を介して吊持されるトロリ線が常に水平な状態に保たれ、トロリ線 の弛みにより生じる硬点によって、パンタグラフの通過時にスパークが発生して トロリ線が局部磨耗し、張替周期の短縮や、断線、更には架線交差箇所などで交 差するトロリ線同士の高さが異なるためにパンタグラフの割込みなどの不測の障 害が発生する心配がない。
【0020】 殊に、本実施例はちょう架線4が外周に回転可能に設けられたシンブル14に 嵌装支持されているため、外れる心配がないことは言うまでもなく、シンブル1 4を滑車本体12の外周に転がり軸受13を介して嵌装した構成であるため、き わめて摩擦が少なく充分にその効果を発揮する。
【0021】 また、本実施例は、従来のちょう架線懸垂がいし7のコッターボルト9に取付 ければよく、きわめて経済面で有利であり、勿論、固定ビームに既に取付けてあ るちょう架線懸垂がいし7に取付けることも可能である。
【0022】 更に、本実施例によれば従来のちょう架線4の架設工事においてちょう架線4 の支持部に設置される工事用の金車と同等の作用を有するすることから、ちょう 架線4の延線と支持の双方を同時に行なうことができ、架設作業がきわめて簡単 で作業時間ならびに労力の軽減を計ることができるものである。
【0023】 尚、本実施例ではベアリングとして転がり軸受13を用いたが、すべり軸受な ど他の構成のものを用いてもよい。
【0024】
【考案の効果】
本考案によると、ちょう架線が外周にベアリングを介して回転可能に設けられ たシンブルに嵌装支持されてるため、係止したちょう架線がら外れる心配がない ことは言うまでもなく、ちょう架線にその気温の変化に伴う伸縮ならびに使用中 の永久伸びによる伸長が生じても、常に一定の張力で架設されるように調整され る。
【0025】 従って、ちょう架線に弛みが発生することがなく、ちょう架線に吊持されるト ロリ線が常に水平な状態に保たれ、トロリ線の弛みにより生じる硬点によって、 パンタグラフの通過時にスパークが発生してトロリ線が局部磨耗し、張替周期の 短縮や、断線、更には架線交差箇所などで交差するトロリ線同士の高さが異なる ためにパンタグラフの割込みなどの不測の障害が発生する心配がない。
【0026】 また、本考案は、従来使用されているちょう架線懸垂がいしにきわめて簡単に 装着することも可能であり、きわめて経済的である。
【0027】 更に、本考案は別途に工事用の金車を設置することなしに、ちょう架線の延線 作業と支持作業の双方を同時に行なうことができ、架設作業がきわめて簡単で作 業時間ならびに労力の軽減を計ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1に示した実施例の使用状態を示す説明図で
ある。
【図4】図3の要部を示す拡大側面図である。
【図5】図4のB−B線に沿う断面図である。
【図6】従来の電車線路の一例を示す概略図である。
【図7】図6の要部を示す拡大側面図である。
【図8】図7のC−C線に沿う断面図である。
【符号の説明】
4 ちょう架線 7 ちょう架線懸垂がいし 8 クレビス 9 コッターボルト 10 挿通孔 11 クレビス 13 転がり軸受 14 シンブル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心にちょう架線懸垂がいしのクレビス
    に架設したコッターボルトの挿通孔を有するとともに、
    外周にちょう架線を係止するためのシンブルがベアリン
    グを介して回転可能に嵌装されたことを特徴とするちょ
    う架線用ベアリング滑車。
JP11224391U 1991-12-25 1991-12-25 ちょう架線用ベアリング滑車 Pending JPH0554057U (ja)

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JP11224391U JPH0554057U (ja) 1991-12-25 1991-12-25 ちょう架線用ベアリング滑車

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JP11224391U JPH0554057U (ja) 1991-12-25 1991-12-25 ちょう架線用ベアリング滑車

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JPH0554057U true JPH0554057U (ja) 1993-07-20

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ID=14581828

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JP11224391U Pending JPH0554057U (ja) 1991-12-25 1991-12-25 ちょう架線用ベアリング滑車

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101069054B1 (ko) * 2009-05-18 2011-09-29 송홍준 전동차의 전력공급선 행거이어용 절연 봉
KR20180077922A (ko) * 2016-12-29 2018-07-09 한전케이피에스 주식회사 현수애자련 분해점검용 전력선 인상장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4420968Y1 (ja) * 1966-09-01 1969-09-06
JPS4946084U (ja) * 1972-08-01 1974-04-23

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960702