JPH0553952U - プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表枠の縦線及び用紙横づかいの印刷速度を早
めると共に、印刷品質の向上を図ることのできるプリン
タを提供すること。 【構成】 用紙送りローラ１に沿って、印字ヘッド３画
用紙９に沿って左右に水平移動可能に配置されている。
印字ヘッド３はヘッドテーブル５は配置され、テーブル
回転軸６によって水平駆動装置７によって支持されてい
る。ヘッドテーブル５は水平駆動装置７に対して、軸６
を中心に回転可能に構成される。従って、縦線を印刷す
る際、印字ヘッドを９０度回転させることによって横線
のように早く印刷できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、情報機器などの印刷出力装置として利用されるプリンタに関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

プリンタは、パソコンやワープロといった情報機器から受信したデータを、文 字や画像として印刷用紙に出力する。

【０００３】 印刷中のプリンタは、印字ヘッドを左右に移動させる。印字ヘッドの表面には 数十個の出力素子が縦に並んでおり、各出力素子は動作１回につき１このドット （微小な点）を出力する。

【０００４】 印刷中の出力素子は各々動作を繰り返し、印刷結果としてドットの集合体を出 力する。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

例えば、図３の表枠を印刷するような場合、横線は各々１回で印刷できる。そ れに対して縦線は各々数回に分けて印刷されるため、印刷速度が劣るだけでなく 、分割位置で接続ズレや濃度ムラを生じやすい。

【０００６】 斜線を印刷する場合には、縦線印刷での速度と品質の問題に加えて、出力素子 に送るべきドットデータを斜線の傾きなどから算出しなくてはならない。

【０００７】 また用紙横づかいの印刷では、文字の送出順を工夫せねばならない。図４の用 紙縦使いでは「ＡＢＣ１２３あいう」の順だが、図５の用紙横づかいでは「あ１ Ａい２Ｂう３Ｃ」の順番で送出する。さらに用紙横づかいでは各文字のドットデ ータを９０度右回転希したように変換せねばなららい。これらの理由で用紙横づ かいの印刷は遅くなっている。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案のプリンタは、任意角度に向きを変える印字ヘッドと、用紙を上下に動 かせる給紙機構により、高速で高品質の出力ができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【００１０】 図１は本考案の一実施例であるプリンタの上面図、図２は側断面図である。 図中、１は用紙送りローラ（用紙送り機構）、２は用紙押さえローラ（用紙送り 機構）、３は印字ヘッド、４はインクカートリッジ、５はヘッドテーブル、６は テーブル回転軸（回転機構）、７は水平駆動装置、８は水平移動レール、９は印 刷用紙である。

【００１１】 用紙押さえローラ２は、印刷用紙９を用紙送りローラ１に押し付ける。用紙送 りローラ１の回転により印刷用紙９が送られ、回転の向きによって送り方向は正 逆どちらにも切り換えられる。

【００１２】 印字ヘッド３表面の出力素子は、インクカートリッジ４内のインクリボンを、 印刷用紙９に押し付けてドットを出力する。インクリボンはヘッドテーブル５に よって順次巻き取られる。

【００１３】 ヘッドテーブル５は、テーブル回転軸６の仲介によって水平駆動装置７に取り 付けられている。 印字ヘッド３を左右に移動させるため、水平駆動装置７は水平移動レール８上を 移動する。

【００１４】 用紙縦づかいの印刷や、表枠の横線を印刷するような場合に、ヘッドテーブル ５は水平を保ったままで、水平駆動装置７によって水平に移動するだけである。

【００１５】 用紙横づかいや縦線の印刷などでは、テーブル回転軸６を回転させてヘッドテ ーブル５が９０度横を向く。この状態では水平移動せず、用紙送りローラ１を回 して印刷用紙９を上下に動かしつつ印字ヘッド３を動作させる。これによって縦 線や用紙横づかいの行を、各々１回で印刷できる。

【００１６】 斜線の印刷ではヘッドテーブル５を必要な角度に保ったまま、印字ヘッド３の 水平移動と、印刷用紙９の上下動を同時に行なえばよい。

【００１７】 もし印字ヘッド３が熱転写方式といったような片方向印刷しかできない構造で あっても、ヘッドテーブル５を往路と復路とで１８０度反転させることで、双方 向印刷を実現できる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のプリンタは、用紙づかいの向きに関係なく、行や 罫線を各々１回で印刷できるので、印刷が早いだけでなく、分割による接続ズレ や濃度ムレを生じない。

【００１９】 また用紙横づかいでのデータ変換や、斜線印刷でのドットデータ算出によって 、印刷速度が低下しない。

【００２０】 加えて片方向印刷の印字ヘッドでも、双方向の印刷が可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す平面図である。

【図２】図１の側断面図である。

【図３】

【図４】

【図５】用紙への印刷を説明する図である。

【符号の説明】

１ 用紙送り機構（用紙送りローラ） ２ 用紙送り機構（用紙押さえローラ） ３ 印字ヘッド ４ インクカートリッジ ５ ヘッドテーブル ５ 回転機構（テーブル回転軸） ７ 水平駆動装置 ８ ヘッド移動レール ９ 印刷用紙

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 印字ヘッド及び用紙の送り機構を有する
   プリンタにおいて、印字ヘッドに回転機構を設けたこと
   を特徴とするプリンタ。
2. 【請求項２】 回転機構は印字ヘッドを配置したヘッド
   テーブルと水平駆動装置との間に設けられた回転軸であ
   ることを特徴とする請求項１記載のプリンタ。