JPH055394A - 薬液の注入工法 - Google Patents
薬液の注入工法Info
- Publication number
- JPH055394A JPH055394A JP3154784A JP15478491A JPH055394A JP H055394 A JPH055394 A JP H055394A JP 3154784 A JP3154784 A JP 3154784A JP 15478491 A JP15478491 A JP 15478491A JP H055394 A JPH055394 A JP H055394A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chemical
- injection
- liquid
- polyurethane resin
- injection hole
- Prior art date
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- Granted
Links
Landscapes
- Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】トンネル等の掘さく工事において、地山を固結
補強する。 【構成】地山1にさく孔した注入孔2内へ、ポリウレタ
ン樹脂に硬化剤と水ガラス溶液と微粉体の補強材とを加
えた薬液を注入して硬化させ、地山1を補強する。
補強する。 【構成】地山1にさく孔した注入孔2内へ、ポリウレタ
ン樹脂に硬化剤と水ガラス溶液と微粉体の補強材とを加
えた薬液を注入して硬化させ、地山1を補強する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トンネル等の掘さく
工事において、地山を固結・補強するための薬液注入工
法に関する。
工事において、地山を固結・補強するための薬液注入工
法に関する。
【0002】
【従来の技術】軟弱な地盤や崩壊性の地盤で掘さく工事
を行う場合には、地山を補強して自立性を高め、崩落を
防止するために、薬液注入工法が利用されている。薬液
注入工法では、クローラジャンボ等に搭載したドリフタ
やレグハンマ等のさく岩機で切羽天盤に沿って所定間隔
で注入孔をさく孔し、この注入孔内に注入管から固結用
の薬液を注入する。従来この注入薬液には、発泡性ウレ
タン樹脂が用いられることが多かった。発泡性ウレタン
樹脂は、ウレタンの発泡圧力により、小さな間隙や節理
まで浸透固結できる。また硬化時間が二液型発泡ウレタ
ン樹脂では通常2〜30分で早期強度が得られやすいと
いう利点がある。
を行う場合には、地山を補強して自立性を高め、崩落を
防止するために、薬液注入工法が利用されている。薬液
注入工法では、クローラジャンボ等に搭載したドリフタ
やレグハンマ等のさく岩機で切羽天盤に沿って所定間隔
で注入孔をさく孔し、この注入孔内に注入管から固結用
の薬液を注入する。従来この注入薬液には、発泡性ウレ
タン樹脂が用いられることが多かった。発泡性ウレタン
樹脂は、ウレタンの発泡圧力により、小さな間隙や節理
まで浸透固結できる。また硬化時間が二液型発泡ウレタ
ン樹脂では通常2〜30分で早期強度が得られやすいと
いう利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発泡性
ウレタン樹脂は、発泡した状態で固結させるため、現場
の状況によっては強度が十分でない場合があり、またウ
レタン樹脂は可燃性で火災防止のため取扱に注意を要
し、しかも高価で工費が嵩むという問題がある。この発
明は、地山補強におけるかかる問題を解決するものであ
って、固結後の強度が大であり、且つ工費の安い、薬液
注入工法を提供することを目的とする。
ウレタン樹脂は、発泡した状態で固結させるため、現場
の状況によっては強度が十分でない場合があり、またウ
レタン樹脂は可燃性で火災防止のため取扱に注意を要
し、しかも高価で工費が嵩むという問題がある。この発
明は、地山補強におけるかかる問題を解決するものであ
って、固結後の強度が大であり、且つ工費の安い、薬液
注入工法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明では、地山に注
入孔をさく孔し、この注入孔内へ、ポリウレタン樹脂に
硬化剤と水ガラス溶液と微粉体の補強材とを加えた薬液
を注入して硬化させることにより上記課題を解決してい
る。
入孔をさく孔し、この注入孔内へ、ポリウレタン樹脂に
硬化剤と水ガラス溶液と微粉体の補強材とを加えた薬液
を注入して硬化させることにより上記課題を解決してい
る。
【0005】
【作用】注入孔内へ注入された薬液は、地山の間隙や節
理内へ浸入し、硬化して地山を固結強化する。微粉体の
補強材は、ポリウレタン樹脂と共に地山の間隙へ容易に
浸入でき、硬化後の強度を増加させ、また難燃性である
ため、火災発生の虞れが減少し、取扱が容易で安全とな
る。
理内へ浸入し、硬化して地山を固結強化する。微粉体の
補強材は、ポリウレタン樹脂と共に地山の間隙へ容易に
浸入でき、硬化後の強度を増加させ、また難燃性である
ため、火災発生の虞れが減少し、取扱が容易で安全とな
る。
【0006】
【実施例】図面を参照し、この発明の実施例を説明す
る。図1は、この発明の実施例の説明図である。まず、
補強する地山1の所定位置に注入孔2をさく岩機でさく
孔し、この注入孔2内に注入管3を挿入する。注入管3
には2系列の注入配管6a,6bが注入ポンプ4a,4
bから圧力調整弁5a,5bを介して接続される。7は
注入孔の口を封止するパッキン、8a,8bは薬液タン
ク、9a,9bは圧力計、10は注入ポンプ4a,4b
と圧力調整弁5a,5bとを制御する制御装置である。
一方の薬液タンク8aには、二液型ポリウレタン樹脂の
A液が、他方の薬液タンク8bには二液型ポリウレタン
樹脂のB液が貯留されている。薬液タンク8aのA液に
は、硬化剤と水ガラス溶液と微粉体の補強材とが加えら
れる。2系列の注入ポンプ4a,4bを駆動することに
より、薬液タンク8a,8bからA,B両液が注入管3
へ送られて混合され、この薬液が注入孔2内へ注入され
る。注入された薬液は地山1の間隙や節理内へ浸入し硬
化して地山1を固結強化する。注入時の圧力は、地山の
状態に応じて1kgf/cm2 〜100kgf/cm2 の間で選択さ
れる。
る。図1は、この発明の実施例の説明図である。まず、
補強する地山1の所定位置に注入孔2をさく岩機でさく
孔し、この注入孔2内に注入管3を挿入する。注入管3
には2系列の注入配管6a,6bが注入ポンプ4a,4
bから圧力調整弁5a,5bを介して接続される。7は
注入孔の口を封止するパッキン、8a,8bは薬液タン
ク、9a,9bは圧力計、10は注入ポンプ4a,4b
と圧力調整弁5a,5bとを制御する制御装置である。
一方の薬液タンク8aには、二液型ポリウレタン樹脂の
A液が、他方の薬液タンク8bには二液型ポリウレタン
樹脂のB液が貯留されている。薬液タンク8aのA液に
は、硬化剤と水ガラス溶液と微粉体の補強材とが加えら
れる。2系列の注入ポンプ4a,4bを駆動することに
より、薬液タンク8a,8bからA,B両液が注入管3
へ送られて混合され、この薬液が注入孔2内へ注入され
る。注入された薬液は地山1の間隙や節理内へ浸入し硬
化して地山1を固結強化する。注入時の圧力は、地山の
状態に応じて1kgf/cm2 〜100kgf/cm2 の間で選択さ
れる。
【0007】ポリウレタン樹脂は、A液にポリオール、
B液にMDI系プレポリマー、硬化剤には、カタリスト
DLC−20(商品名、東海ゴム工業株式会社製)等が
使用される。微粉体の補強材としては、安価なセメン
ト、シラス、鉱滓スラグ等の微粉体が使用される。微粉
体の補強材は、ポリウレタン樹脂と共に地山の間隙へ容
易に侵入でき、固結後の地山は600kgf/cm2 程度の極
めて高い一軸圧縮強度が得られる。
B液にMDI系プレポリマー、硬化剤には、カタリスト
DLC−20(商品名、東海ゴム工業株式会社製)等が
使用される。微粉体の補強材としては、安価なセメン
ト、シラス、鉱滓スラグ等の微粉体が使用される。微粉
体の補強材は、ポリウレタン樹脂と共に地山の間隙へ容
易に侵入でき、固結後の地山は600kgf/cm2 程度の極
めて高い一軸圧縮強度が得られる。
【0008】
【発明の効果】この発明によれば、安価な工費で固結後
の強度の大きい地山補強工事を行うことができる。
の強度の大きい地山補強工事を行うことができる。
【図1】本発明の実施例の説明図である。
1 地山 2 注入孔 3 注入管 4a 注入ポンプ 4b 注入ポンプ 8a 薬液タンク 8b 薬液タンク
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 地山に注入孔をさく孔し、該注入孔内
へ、ポリウレタン樹脂に硬化剤と水ガラス溶液と微粉体
の補強材とを加えた薬液を注入して硬化させる薬液の注
入工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3154784A JPH06105023B2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 薬液の注入工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3154784A JPH06105023B2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 薬液の注入工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH055394A true JPH055394A (ja) | 1993-01-14 |
JPH06105023B2 JPH06105023B2 (ja) | 1994-12-21 |
Family
ID=15591826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3154784A Expired - Lifetime JPH06105023B2 (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | 薬液の注入工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06105023B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106589283A (zh) * | 2016-12-07 | 2017-04-26 | 江苏卓美聚氨酯科技有限公司 | 一种刚性聚氨酯加固灌浆材料及其制备方法 |
CN108868828A (zh) * | 2018-07-11 | 2018-11-23 | 河南理工大学 | 一种用于破碎煤体加固的界面粘结剂及其制备方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001020675A (ja) * | 1999-07-09 | 2001-01-23 | Kajima Corp | 掘削機により地盤を掘削するに際しての空隙充填工法 |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP3154784A patent/JPH06105023B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106589283A (zh) * | 2016-12-07 | 2017-04-26 | 江苏卓美聚氨酯科技有限公司 | 一种刚性聚氨酯加固灌浆材料及其制备方法 |
CN108868828A (zh) * | 2018-07-11 | 2018-11-23 | 河南理工大学 | 一种用于破碎煤体加固的界面粘结剂及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06105023B2 (ja) | 1994-12-21 |
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