JPH0553791B2 - - Google Patents

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JPH0553791B2
JPH0553791B2 JP58215619A JP21561983A JPH0553791B2 JP H0553791 B2 JPH0553791 B2 JP H0553791B2 JP 58215619 A JP58215619 A JP 58215619A JP 21561983 A JP21561983 A JP 21561983A JP H0553791 B2 JPH0553791 B2 JP H0553791B2
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JP
Japan
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chlorine
diketone compound
aqueous medium
synthesis method
reaction
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP58215619A
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JPS60109579A (ja
Inventor
Hideo Arahori
Takafumi Shida
Katsumichi Aoki
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Kureha Corp
Original Assignee
Kureha Corp
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  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2−アミノチアゾール誘導体の新規な
合成法に関し、詳しくはβ−ジケトン化合物とホ
ルムアミジンジスルフイド塩酸塩とを水系媒体中
で反応せしめてチアゾール環の5位の炭素にカル
ボニル基が結合した2−アミノチアゾール誘導体
を合成する方法に関する。
従来、2−アミノチアゾール誘導体の合成につ
いては種々の方法が知られている。例えば、チオ
尿素にハロゲンを作用させて得られるホルムアミ
ジンジスルフイドのハロゲン化水素酸塩を弱アル
カリの存在でケトンと反応させる方法(例えば、
J.Amer.Chem.Soe.、69、1813−1814(1947)等参
照)又はチオ尿素とケトンの混合物にヨウ素、臭
素またはその他の酸化剤を作用させる方法(例え
ば、J.Amer.Chem.Soe.、67、871−872(1946);
Ibid.67、2242−2243(1946)等参照)があり、後
者の方法においても中間にホルムアミジンジスル
フイドが生成し反応に関与するものと考えられて
いる。ホルムアミジンジスルフイドを一方の反応
原料とする2−アミノチアゾール誘導体の合成
は、多くの場合有機溶媒中(例えば西ドイツ公開
特許公報2205065(1973)等参照)または溶倍を用
いることなく反応せしめている。水系媒体を用い
て合成する場合、ホルムアミドジスルフイドが分
解し易いことに起因するのか、有機溶媒を用いる
場合に比べその収率は著しく低いものと思料され
る(例えば、Arch.Pharm.(Weinheim)314
385−391(1981);J.Amer.Chem.Soc.、69 1813
−1814(1947)参照)。
ケトンとしてβ−ジケトン化合物、例えばシク
ロヘキサン−1,3−ジオンを用いる場合にも上
記合成反応が用い得る。例えば特開昭56−108778
号公報に開示されている合成法は、目的物質を好
収率で得るためにβ−ジケトン化合物の2個のカ
ルボニル基にはさまれているα位のメチレン基を
臭素化して、得られる2−プロモ−シクロヘキサ
ン−1,3−ジオンを出発原料とし、アルカノー
ル係溶媒あるいは酢酸中で反応せしめる方法であ
る。このような臭素またはヨウ素を用い、更には
有機溶媒を使用する場合は、反応条件の調節が容
易でなくさらに高価な原料を使用するため最終生
成物の合成コストが必然的に高価となる。したが
つて、農薬の中間体の合成法としては更に改善さ
れることが要望されている。
本発明者等は、上記の如き現状に鑑み、有用な
農薬の中間体としてチアゾール環の5位の炭素に
カルボニル基が結合した2−アミノチアゾール誘
導体の合成について種々研究を重ねたところ、驚
くべきことにジメドンとホルムアミジンジスルフ
イド塩酸塩とを水系媒体中で加熱することにより
高収率で目的化合物を生成し得ることを見出し、
本発明に到達したものである。
本発明は、水系媒体中でチオ尿素に塩素を作用
させてホルムアミジンジスルフイド塩酸塩を生成
させた後、この液にβ−ジケトン化合物を添加
し、加熱反応(縮合環化)せしめることによるチ
アゾール環の5位の炭素にカルボニル基か結合し
た2−アミノチアゾール誘導体を合成する方法に
係わる。本発明の合成法においては、反応終了
後、反応液を冷却し、不溶物を別し、液にア
ルカリを加えることにより容易に目的生成物を析
出し得る。β−ジケトン化合物としてはシクロア
ルカン−1,3−ジオンの誘導体の如き環状β−
ジケトン、なかでも下記式 〔式中、R1〜R6は水素原子、炭素数1〜6のア
ルキル基、又はシクロアルキル基を示す。〕で示
されるシクロヘキサン−1,3−ジオン誘導体が
好ましく使用し得る。また、β−ジケトン化合物
1モルに対してホルムアミジンジスルフイド塩酸
塩1.1〜1.4モルを使用し、加熱温度60℃反応溶液
の沸点で、1〜6時間反応させることが好まし
い。
因みに、本発明の方法の意外性は、従来好まし
く用いられているホルムアミジンスルフイドの臭
素酸塩もしくは塩酸塩を用いエタノール中で反応
せしめても目的物質が低収率でしか得られないに
もかかわらず、水系媒体中で高収率で得られるこ
とにある。
本発明の反応機構を、実施例で利用した化合物
を例にとつて、以下に示す。
以下、本発明をより詳細に説明するために実施
例及び比較例を詳述する。
実施例 チオ尿素18.3gを水180mlに溶かし、氷水で冷
却して後、撹拌しながら塩素ガス8.5gを吹き込
んだ。氷水で冷却したときに、チオ尿素が一部析
出するが、塩素ガスが吹き込むと消失して均一な
水溶液が得られた。得られた水溶液を室温にもど
し、10分間撹拌した後にジメドン14gを添加し撹
拌した。撹拌後、90℃のオイルバスを使用して1
時間加熱しながら撹拌し、さらに110℃のオイル
バスを移用して還流下1時間加熱しながら撹拌し
た。得られた反応混合物を室温まで放冷後、不溶
分を別し、液を水冷して後に水酸化ナトリウ
ム水溶液50ml(NaOH10g含有)を添加してPH
9とし、生成物を析出させた。析出物を別し、
水100mlで洗滌後、乾燥することにより 式 で示される2−アミノ−5,6−ジヒドロ−5,
5−ジメチル−7(4H)−ベンゾチアゾロン17.1
g(収率87%、m.p.206.5℃)を得た。
比較例 1 チオ尿素4.6gをエタノール45mlに加え撹拌後、
水冷しながら臭素1.54ml(4.8g)を滴下し、ス
ラリー状液を調製した。得られたスラリー状液を
室温にもどし、10分間撹拌後にジメドン3.5gを
添加した。ついで、10分撹拌して後に3時間環流
をおこなつた。その後、反応混合物を室温にもど
し、生成した少量の不溶分を別後、液からエ
タノールを留去した。ついで、釜残に水45mlを加
えて不溶分を取した後実施例と同様に操作後PH
9で分離してくる赤かつ色のタール状物をクロロ
ホルム抽出して赤色の油状物2.3gを得た。この
油状物中の2−アミノ−5,6−ジヒドロ−5,
5−ジメチル−4(4H)−ベンゾチアゾロンの含
有率は8.4%(ガスクロによる)であり、したが
つて目的物の生成収量は0.21g(収率4%)であ
つた。
比較例 2 臭素1.54mlを使用するかわりに塩素2.1gを吹
き込む意外は、比較例1と同様に操作した。得ら
れた赤色の油状物2.5g中の2−アミノ−5,6
−ジヒドロ−5,5−ジメチル−4(4H)−ベン
ゾチアゾロンの含有率は9%(ガスクロによる)
であり、したがつて目的物の生成収量は0.23g
(収率5%)であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水系媒体中でチオ尿素を塩素で酸化して、ホ
    ルムアミジンジスルフイド塩酸塩を調製し、つい
    で、β−ジケトン化合物を添加し、加熱すること
    により、縮合環化させることを特徴とする2−ア
    ミノチアゾール誘導体の合成法。 2 塩素として塩素ガスを水系媒体中に吹き込む
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の合
    成法。 3 β−ジケトン化合物が式 [式中、R1〜R6は水素原子、炭素数1〜6のア
    ルキル基またはシクロアルキル基を示す]で示さ
    れる化合物であることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項または第2項に記載の合成法。 4 β−ジケトン化合物がジメドンであることを
    特徴とする特許請求の範囲第3項記載の合成法。
JP21561983A 1983-11-16 1983-11-16 2−アミノチアゾ−ル誘導体の合成法 Granted JPS60109579A (ja)

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JPS60109579A JPS60109579A (ja) 1985-06-15
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4828477A (ja) * 1971-08-03 1973-04-14

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4828477A (ja) * 1971-08-03 1973-04-14

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JPS60109579A (ja) 1985-06-15

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