JPH055366A - 躯体施工方法 - Google Patents

躯体施工方法

Info

Publication number
JPH055366A
JPH055366A JP18360091A JP18360091A JPH055366A JP H055366 A JPH055366 A JP H055366A JP 18360091 A JP18360091 A JP 18360091A JP 18360091 A JP18360091 A JP 18360091A JP H055366 A JPH055366 A JP H055366A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
welding
floor
frame
steel frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18360091A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Hara
径一 原
Kunio Fukuyama
国夫 福山
Susumu Yamashita
進 山下
Takashi Sakamoto
隆 坂元
Tadaaki Tokuda
忠明 徳田
Hiroshi Tachikawa
博 立川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp, Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP18360091A priority Critical patent/JPH055366A/ja
Publication of JPH055366A publication Critical patent/JPH055366A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接作業を能率良くかつ人手少なく行うこと
ができるようにして施工性の向上と工費の軽減を図る。 【構成】 長手方向の所定箇所にガセットプレートを設
けた鉄骨柱3を立設し、隣合う鉄骨柱3,3にわたり、
鉄骨梁4を吊り込んでその長手方向先端をガセットプレ
ートに連結支持して鉄骨梁4を建て込んだ後、走行車体
7に昇降可能に設けた作業台10上に溶接装置13を設
けた溶接作業機6を床上で走行させるとともに作業台1
0を昇降し、鉄骨柱3と鉄骨梁4の端部とを溶接装置1
0によって溶接し、溶接処理を終えた階の床スラブの型
枠を設置し、コンクリートを打設して床スラブを構築
し、それらを繰り返して躯体を施工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設用現場において、
鉄骨柱とそれに一体的に取り付けたガセットプレートに
仮止めした鉄骨梁とを溶接するとともに、その溶接処理
を終えた階の床スラブを構築して躯体を施工する躯体施
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような建設用現場における溶接作
業は、従来一般に、溶接箇所に近い吊り足場まで溶接作
業者がトーチや溶接ワイヤーなどを運搬して溶接作業を
行い、そして、鉄骨梁上を歩行するなどにより、同レベ
ルの別の溶接箇所に溶接装置などを移動して溶接作業を
行っていた。
【0003】ところが、近年では、溶接作業に熟練した
技能工が高齢化するとともに不足する傾向にあり、作業
能率および品質が低下する問題があった。
【0004】そこで、装置本体にガイドレールを付設
し、そのガイドレールに沿って移動可能に、トーチを保
持したロボット本体を設け、溶接箇所の近くに所定姿勢
で取り付けることにより、トーチを所定の軌跡で移動さ
せて自動的に溶接を行う溶接装置が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
溶接装置では、トーチに加えてロボット本体とガイドレ
ールが一体化されているために装置全体の重量が大きく
なり、そのような重量の大きい装置の盛替を行うために
手間と労力を要し、溶接作業の能率が低下して施工性が
悪くなるとともに人件費が増大して工費が高くなる欠点
があった。
【0006】また、建設現場における溶接作業は高所で
の作業が多く、装置の盛替に手間がかかるとともに危険
を伴う欠点があった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、請求項1に係る発明の躯体施工方法
は、溶接作業を能率良くかつ人手少なく行うことができ
るようにして施工性の向上と工費の軽減を図ることを目
的とし、また、請求項2に係る発明の躯体施工方法は、
床スラブを構築した階よりも複数階以上離れた箇所に対
する溶接作業を能率良く行うことができるようにするこ
とを目的とし、また、請求項3に係る発明の躯体施工方
法は、溶接作業機の走行と昇降機構による作業台の昇降
とによって溶接作業を能率良く行うことができるように
することを目的とし、また、請求項4に係る発明の躯体
施工方法は、鉄骨柱に複数階分づつの鉄骨梁を容易に溶
接して施工性を一層向上できるようにすることを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の躯
体施工方法は、上述のような目的を達成するために、長
手方向の所定箇所にガセットプレートを設けた鉄骨柱を
立設し、隣合う鉄骨柱にわたり、鉄骨梁を吊り込んでそ
の長手方向先端をガセットプレートに連結支持して鉄骨
梁を建て込んだ後、溶接装置を設けた作業台を移送手段
によって昇降するとともに水平方向に移動し、鉄骨柱と
鉄骨梁の端部とを溶接装置によって溶接し、溶接処理を
終えた階の床スラブの型枠を設置し、コンクリートを打
設して床スラブを構築し、それらを繰り返して躯体を施
工することを特徴としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項2に係る発明の躯
体施工方法は、上述のような目的を達成するために、請
求項1の移送手段を、鉄骨柱と鉄骨梁とに沿って仮設し
たガイドに移動可能に作業台を設けるとともにその作業
台に駆動機構を連動連結し、前記作業台を前記ガイドに
沿って上下方向および水平方向に移動するように構成す
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項3に係る発明の躯
体施工方法は、上述のような目的を達成するために、請
求項1の移送手段を、走行車体に昇降機構を介して作業
台を設けた溶接作業機で構成する。
【0011】請求項4に係る発明の躯体施工方法は、上
述のような目的を達成するために、請求項3の作業台を
複数階高の範囲にわたって昇降可能に走行車体に設け、
鉄骨柱に沿って昇降および停止することにより、鉄骨柱
と複数階の鉄骨梁それぞれの端部とを溶接装置によって
溶接することを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1に係る発明の躯体施工方法の構成によ
れば、移送手段によって作業台を上下方向および水平方
向それぞれに移動することによって、多数の鉄骨柱と鉄
骨梁との溶接箇所に対して溶接装置を盛替え、1階高分
などのすべての溶接箇所に対する溶接を行ってから床ス
ラブを構築していき、躯体を施工することができる。
【0013】請求項2に係る発明の躯体施工方法の構成
によれば、ガイドに沿わせながら作業台を駆動機構によ
って駆動移動することにより、多数の鉄骨柱と鉄骨梁と
の溶接箇所に対して溶接装置を盛替え、1階高分などの
すべての溶接箇所に対する溶接を行ってから床スラブを
構築していき、躯体を施工することができる。
【0014】請求項3に係る発明の躯体施工方法の構成
によれば、走行車体の走行と、昇降機構による走行車体
に対する作業台の昇降とによって、多数の鉄骨柱と鉄骨
梁との溶接箇所に対して溶接装置を盛替え、1階高分な
どのすべての溶接箇所に対する溶接を行ってから床スラ
ブを構築していき、躯体を施工することができる。
【0015】請求項4に係る発明の躯体施工方法の構成
によれば、作業台の昇降により、複数階の鉄骨柱と鉄骨
梁との溶接箇所に対して溶接装置を盛替え、かつ、走行
車体の走行により次の鉄骨柱へと移動して、複数階高分
のすべての溶接箇所に対する溶接を行うことができる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。
【0017】<第1実施例>図1、図2および図3は、
本発明に係る躯体施工方法の第1実施例を示す1スパン
当りの概略側面図であり、先ず、図1の(a)に示すよ
うに、長手方向の所定箇所にガセットプレート1…と吊
り足場2とを設けた鉄骨柱3…を立設し、次いで、図1
の(b)および(c)に示すように、隣合う鉄骨柱3,
3にわたり、クレーン(図示せず)により鉄骨梁4を吊
り込み、鉄骨梁4の長手方向先端それぞれのウェブ部分
をガセットプレート1,1にボルト接合により連結支持
し、二階高分の鉄骨梁4…を建て込む。
【0018】その後、図1の(d)に示すように、床5
上に溶接作業機6を搬入し、所定の鉄骨柱3に近い位置
で走行車体7を停止させてからアウトリガー8…により
固定する。
【0019】そして、図2の(a)に示すように、昇降
機構9を介して作業台10を所定高さ上昇させ、一階高
上の鉄骨柱3と鉄骨梁4との溶接箇所近くに位置させ、
その作業台10に設けた支柱11の軸芯周りでアーム1
2を回転するとともにアーム12を伸張し、アーム12
の先端に設けた溶接装置13により鉄骨柱3と鉄骨梁4
…の端部の上下フランジ部分それぞれとを溶接する。
【0020】次いで、アーム12を短縮して吊り足場2
の邪魔にならない位置に戻してから、図2の(b)に示
すように、昇降機構9を介して作業台10を更に所定高
さ上昇させ、二階高上の鉄骨柱3と鉄骨梁4との溶接箇
所近くに位置させ、前述同様にして、溶接装置13によ
り鉄骨柱3と鉄骨梁4…の端部の上下フランジ部分それ
ぞれとを溶接する。
【0021】その後、アーム12を短縮するとともに、
支柱11の軸芯周りで回転して溶接装置13を作業台1
0上に戻してから、図2の(c)に示すように、作業台
10を走行車体7に近い位置まで下降するとともにアウ
トリガー8…による固定を解除し、しかる後に、別の鉄
骨柱3に近い位置まで走行車体7を走行し、その停止後
にアウトリガー8…により固定し、図2の(d)、およ
び、図3の(a)に示すように、前述の場合と同様にし
て、一階高上の鉄骨柱3と鉄骨梁4…の端部、および、
二階高上の鉄骨柱3と鉄骨梁4…の端部それぞれを溶接
処理し、溶接装置13を作業台10上に戻してから、図
3の(b)に示すように、作業台10を走行車体7に近
い位置まで下降する。
【0022】次いで、図3の(c)に示すように、一階
高上の鉄骨梁4…に、型枠としてのデッキプレート14
を設置し、そこにコンクリート15を打設して一階高上
の床スラブを構築する。
【0023】その後、図3の(d)に示すように、二階
高上の鉄骨梁4…に、型枠としてのデッキプレート14
を設置し、そこにコンクリート15を打設して二階高上
の床スラブを構築するとともに、その二階高上の床スラ
ブにおいて所定強度が発現した後に、溶接作業機6をク
レーンなどにより、二階高上の床スラブ上などに搬入す
る。
【0024】以上のようにして、走行車体7による走行
と昇降機構9による昇降とによって作業台10を水平方
向および上下方向に移動させ、鉄骨柱3と鉄骨梁4…の
端部それぞれとを効率良く溶接し、二階高分づつ躯体を
施工していくことができる。
【0025】前記溶接作業機6は、図4の側面図、図5
の上昇状態の側面図、および、図6の溶接状態の平面図
それぞれに示すように、タイヤ式の走行車体7にパンタ
グラフ式の昇降機構9と油圧シリンダ16とを介して作
業台10が設けられ、油圧シリンダ16を駆動伸縮する
ことにより、作業台10を二階高分に及ぶ高さまでの所
望の高さ位置に昇降できるように構成されている。
【0026】走行車体7には、その4隅箇所それぞれに
アウトリガー8…が設けられ、作業台10を昇降すると
きに走行車体7が不測に移動することを防止するように
構成されている。
【0027】一方、作業台10上には支柱11が立設さ
れ、支柱側部材17と先端側部材18とから成る伸縮可
能なアーム12が、昇降可能に、かつ、支柱11の軸芯
周りで回転可能に設けられている。先端側部材18の先
端に、電動ホイスト19を介して溶接装置13が吊り下
げられている。
【0028】溶接装置13は、図7の要部の側面図に示
すように、トーチ20を保持した可動体21を電動モー
タ22により支持台23に直線的に駆動変位可能に設け
て構成され、鉄骨梁4のウェブ4aに形成したスカラッ
プ24に対してトーチ20を良好に通過させ、鉄骨梁4
と鉄骨柱3との溶接作業を容易かつ良好に行うことがで
きるように構成されている。また、支持台23の端部側
の下面には、トッグル式の固定具25が付設され、鉄骨
梁4のフランジ4bを支持台23の下面と固定具25と
によって挟み、溶接装置13を所定の溶接箇所で固定で
きるようになっている。
【0029】作業台10の所定箇所に、図6に示すよう
に、固定ガイド26が設けられ、その固定ガイド26
に、先端に永久磁石27を取り付けた支持ロッド28が
摺動移動可能に、かつ、固定可能に設けられ、作業台1
0を所定箇所に位置させた状態で、支持ロッド28を摺
動移動し、永久磁石27をその磁力によって鉄骨梁4の
ウェブ4aに吸着固定するとともに支持ロッド28を固
定ガイド26に固定し、これによって、作業台10を鉄
骨梁4などの躯体に固定できるように構成されている。
【0030】図中29は、走行車体7に設けた制御ボッ
クスを示し、30は、作業台10に設けた制御ボックス
を示し、作業台10の昇降操作を走行車体7および作業
台10のいずれの側からも行うことができるように構成
されている。
【0031】図示していないが、溶接装置13,13そ
れぞれには、走行車体7側から延ばされた水ホース、ガ
スホース、パワーケーブル、ワイヤー供給装置が接続さ
れ、そして、作業台10に設けた制御ボックス30と溶
接装置13,13それぞれとが制御ケーブルを介して接
続されるとともに、制御ボックス30から、各溶接装置
13,13それぞれに対応する操作ペンダントが接続さ
れ、溶接作業を遠隔操作によって行うことができるよう
に構成されている。
【0032】図7において、鉄骨梁4のウェブ4aの長
手方向先端側の下側のトーチ20を通過させるスカラッ
プ24が 1/4πより小さい扇形状に形成され、円弧と斜
めの直線とから成るふたつの切断工程で形成できなが
ら、その開口面積を極力小さくして、スカラップ24の
形成に起因する強度低下を抑制できるように構成されて
いる。
【0033】上側のスカラップ24aは、上側のフラン
ジ4aに対する溶接時の火花受けを通すためのものであ
る。
【0034】前記作業台10の一側縁において、タラッ
プを立姿勢と横倒れ姿勢とに変位可能に設け、通常時に
は立姿勢で格納しておき、一方、溶接作業時にあって
は、作業台10から鉄骨柱3に設けた吊り足場2などの
溶接作業箇所に横倒れ姿勢で架け渡し、それら溶接作業
箇所への乗り移りを容易に行うことができるように構成
しても良い。
【0035】上記第1実施例では、溶接作業機6の昇降
機構9を、作業台10を二階高分に及ぶ高さまで昇降す
るように構成しているが、例えば、三階高分に及ぶ高さ
まで昇降するように構成し、三階高分づつ躯体を施工で
きるようにしても良い。
【0036】<第2実施例>図8は、躯体施工方法の第
2実施例を示す1スパン当りの概略側面図であり、先
ず、図8の(a)に示すように、長手方向の所定箇所に
ガセットプレート1…と吊り足場2とを設けた鉄骨柱3
…を立設し、次いで、図8の(b)に示すように、隣合
う鉄骨柱3,3にわたり、クレーン(図示せず)により
鉄骨梁4を吊り込み、鉄骨梁4の長手方向先端それぞれ
をガセットプレート1,1に連結支持し、一階高分の鉄
骨梁4…を建て込む。
【0037】その後、図8の(c)に示すように、床5
上に溶接作業機6を搬入し、所定の鉄骨柱3に近い位置
で走行車体7を停止させてからアウトリガー8…により
固定する。
【0038】そして、図8の(d)に示すように、昇降
機構9を介して作業台10を所定高さ上昇させ、一階高
上の鉄骨柱3と鉄骨梁4との溶接箇所近くに位置させ、
その作業台10に設けた支柱11の軸芯周りでアーム1
2を回転するとともにアーム12を伸張し、アーム12
の先端に設けた溶接装置13により鉄骨柱3と鉄骨梁4
…の端部の上下フランジ部分それぞれとを溶接する。
【0039】次いで、アーム12を短縮するとともに、
支柱11の軸芯周りで回転して溶接装置13を作業台1
0上に戻してから、図8の(e)に示すように、作業台
10を走行車体7に近い位置まで下降するとともにアウ
トリガー8…による固定を解除し、しかる後に、別の鉄
骨柱3に近い位置まで走行車体7を走行し、その停止後
にアウトリガー8…により固定し、図8の(f)に示す
ように、前述の場合と同様にして、一階高上の鉄骨柱3
と鉄骨梁4…の端部を溶接処理する。
【0040】その後、図示しないが、前述した実施例と
同様に、溶接装置13を作業台10上に戻してから、作
業台10を走行車体7に近い位置まで下降し、一階高上
の鉄骨梁4…に、型枠としてのデッキプレートを設置
し、そこにコンクリートを打設して一階高上の床スラブ
を構築するとともに、溶接作業機6をクレーンなどによ
り、一階高上の床スラブ上などに搬入する。
【0041】以上のようにして、走行車体7による走行
と昇降機構9による昇降とによって作業台10を水平方
向および上下方向それぞれに移動させ、鉄骨柱3と鉄骨
梁4…の端部それぞれとを効率良く溶接し、一階高分づ
つ躯体を施工していくことができる。
【0042】上記実施例では、作業台10に支柱11を
設け、その支柱11に伸縮可能にアーム12を設けると
ともに、そのアーム12に電動ホイスト19を介して昇
降可能に溶接装置13を設けているが、本発明として
は、溶接装置13を作業台10に搭載しておき、鉄骨柱
3と鉄骨梁4…の端部それぞれとの溶接箇所近くまでの
盛替を、走行車体7の走行と作業台10の昇降とによっ
て行い、そこから溶接箇所までのわずかな盛替は作業者
が行うようにするものでも良い。
【0043】上記実施例では、作業台10を昇降機構9
を介して昇降可能に走行車体7に設け、昇降機構9の昇
降によって作業台10を上下方向に移動し、かつ、走行
車体7の走行によって作業台10を水平方向に移動する
ように構成しているが、本発明としては、鉄骨柱3と鉄
骨梁4とに沿ってガイドを仮設するとともに、そのガイ
ドに移動可能に作業台10を設け、その作業台10に、
ワイヤーやチェーンなどを介して電動モータで駆動する
ウィンチやスプロケットなどの駆動機構を連動連結し、
作業台10をガイドに沿って上下方向および水平方向に
移動させ、鉄骨柱3と鉄骨梁4…の端部それぞれとの溶
接箇所近くまで溶接装置13を盛替えることができるよ
うにしても良く、走行車体7に昇降機構9を介して昇降
可能に作業台10を設けて成る溶接作業機6、および、
鉄骨柱3と鉄骨梁4とに沿って仮設したガイドに移動可
能に作業台10を設けるとともにその作業台10に駆動
機構を連動連結して成る構成をして移送手段と総称す
る。
【0044】
【発明の効果】請求項1に係る発明の躯体施工方法によ
れば、重量の大きい溶接装置の盛替を、移送手段により
作業台を上下方向および水平方向それぞれに移動するこ
とによって行うことができるから、溶接作業を能率良く
かつ人手少なく行うことができ、施工性を向上できると
ともに、人件費を軽減して工費を軽減できるようになっ
た。
【0045】また、請求項2に係る発明の躯体施工方法
によれば、鉄骨柱および鉄骨梁に沿わせてガイドを設
け、そのガイドに沿って作業台を移動させるから、走行
車体で作業台を移動させる場合のように走行のための床
スラブを必要とせず、鉄骨建方を大きく先行させる場合
のように床スラブを構築した階よりも複数階以上離れた
箇所に対する溶接作業を能率良く行うことができるよう
になった。
【0046】また、請求項3に係る発明の躯体施工方法
によれば、重量の大きい溶接装置の盛替を、走行車体の
走行と作業台の昇降とによって行うことができ、また、
ガイドを仮設するといったことをせずに済むから、溶接
作業を能率良くかつ人手少なく行うことができ、施工性
を向上できるとともに、人件費を軽減して工費を軽減で
きるようになった。
【0047】また、請求項4に係る発明の躯体施工方法
によれば、複数階分づつ躯体を施工していくことができ
るから、施工効率をより一層向上できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る躯体施工方法の第1実施例を示す
概略側面図である。
【図2】本発明に係る躯体施工方法の第1実施例を示す
概略側面図である。
【図3】本発明に係る躯体施工方法の第1実施例を示す
概略側面図である。
【図4】溶接作業機の側面図である。
【図5】上昇状態の溶接作業機の側面図である。
【図6】溶接状態の平面図である。
【図7】溶接装置の要部の側面図である。
【図8】本発明に係る躯体施工方法の第2実施例を示す
概略側面図である。
【符号の説明】
1…ガセットプレート 3…鉄骨柱 4…鉄骨梁 6…溶接作業機 7…走行車体 9…昇降機構 10…作業台 13…溶接装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 進 大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 坂元 隆 大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会 社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 徳田 忠明 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新 日本製鐵株式会社本社内 (72)発明者 立川 博 神奈川県相模原市淵野辺5丁目10番1号 新日本製鐵株式会社第二技術研究所内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 長手方向の所定箇所にガセットプレート
    を設けた鉄骨柱を立設し、隣合う鉄骨柱にわたり、鉄骨
    梁を吊り込んでその長手方向先端を前記ガセットプレー
    トに連結支持して鉄骨梁を建て込んだ後、溶接装置を設
    けた作業台を移送手段によって昇降するとともに水平方
    向に移動し、前記鉄骨柱と鉄骨梁の端部とを前記溶接装
    置によって溶接し、溶接処理を終えた階の床スラブの型
    枠を設置し、コンクリートを打設して床スラブを構築
    し、それらを繰り返して躯体を施工することを特徴とす
    る躯体施工方法。 【請求項2】 請求項1の移送手段が、鉄骨柱と鉄骨梁
    とに沿って仮設したガイドに移動可能に作業台を設ける
    とともにその作業台に駆動機構を連動連結し、前記作業
    台を前記ガイドに沿って上下方向および水平方向に移動
    するものである躯体施工方法。 【請求項3】 請求項1の移送手段が、走行車体に昇降
    機構を介して作業台を設けた溶接作業機である躯体施工
    方法。 【請求項4】 請求項3の作業台が複数階高の範囲にわ
    たって昇降可能に走行車体に設けられ、鉄骨柱に沿って
    昇降および停止することにより、前記鉄骨柱と複数階の
    鉄骨梁それぞれの端部とを前記溶接装置によって溶接す
    るものである躯体施工方法。
JP18360091A 1991-06-27 1991-06-27 躯体施工方法 Pending JPH055366A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18360091A JPH055366A (ja) 1991-06-27 1991-06-27 躯体施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18360091A JPH055366A (ja) 1991-06-27 1991-06-27 躯体施工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH055366A true JPH055366A (ja) 1993-01-14

Family

ID=16138651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18360091A Pending JPH055366A (ja) 1991-06-27 1991-06-27 躯体施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH055366A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62244971A (ja) * 1986-04-16 1987-10-26 学校法人早稲田大学 鉄骨建方装置及び鉄骨建方システム
JPS62246487A (ja) * 1986-04-16 1987-10-27 学校法人早稲田大学 プツシユアツプシステムにおける壁部材取り付けロボツト

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62244971A (ja) * 1986-04-16 1987-10-26 学校法人早稲田大学 鉄骨建方装置及び鉄骨建方システム
JPS62246487A (ja) * 1986-04-16 1987-10-27 学校法人早稲田大学 プツシユアツプシステムにおける壁部材取り付けロボツト

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5255489A (en) Construction apparatus for buildings and constructing method therewith
JP5394334B2 (ja) 高所作業用作業床の施工方法
JP6893188B2 (ja) 既存構造物の解体システムおよび解体方法
JPH11147690A (ja) 低空頭鉄筋建込装置
JPH055366A (ja) 躯体施工方法
JPH05133016A (ja) 周辺保持自昇式建築工法
JP2019015151A (ja) 既存構造物の解体システム
JP3841242B2 (ja) エレベータパーキング用昇降作業台とこれを用いた工法
JPH062434A (ja) 鉄骨屋根の建方方法
JPH05263531A (ja) 建築物の自動構築化方法と迫り上げ装置
JP2750472B2 (ja) 建築物の施工方法およびその装置
JPH07315740A (ja) エスカレータトラスの搬出方法
JP2545152B2 (ja) クレ―ン用床材保持装置
JP4265831B2 (ja) エレベーターの昇降路据付装置
JPH09169495A (ja) 揚重装置
JP2778842B2 (ja) ビルの建設方法
JPH04294894A (ja) 建築用溶接作業機
JPH08338136A (ja) 建設用の昇降装置
JPH086453B2 (ja) 建物の架構構築装置
JP3786385B2 (ja) 昇降作業台とこれを用いた駐車装置の組立工法
JPH09165160A (ja) エレベーターの据付工法
JPH0423927Y2 (ja)
JP2717157B2 (ja) ビル建築用の水平搬送装置
JPH0818786B2 (ja) 天井クレーン装置
JP3750089B2 (ja) 地下構造物の構築方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960423