JPH0553505U - ボタン - Google Patents

ボタン

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JPH0553505U
JPH0553505U JP11305491U JP11305491U JPH0553505U JP H0553505 U JPH0553505 U JP H0553505U JP 11305491 U JP11305491 U JP 11305491U JP 11305491 U JP11305491 U JP 11305491U JP H0553505 U JPH0553505 U JP H0553505U
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誠也 向井
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株式会社ロイヤルレインボー
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 後染め処理した場合であっても、模様部の彩
色が全く変化せず、そのまま外観し得る意匠バラエティ
に富むボタンを提供することを目的とする。 【構成】 後染め可能な樹脂製ボタン本体1と、このボ
タン本体の適所に配備された模様部2と、この模様部の
外表面に配備された後染め不可能な透明樹脂被覆部3と
から成ることを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば衣服等に取付け使用されるボタンに関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来のボタンを示す断面図である。 このボタンは、ポリエステル樹脂製のボタン本体1と、このボタン本体1の面内 に設けられた凹部1cと、この凹部1cに配備された模様部2と、この模様部2 の外表面にコーティングされた透明樹脂被覆部4とから成る。通常、ボタンはポ リエステル樹脂材に着色顔料を混入させて、色模様を持った例えば棒生地を形成 し、この棒生地を適当寸法にスライス切断して所望大きさのボタン本体1を得る 。そして、このボタン本体1に適当な模様部(各種模様金属板)2を嵌着し、ポ リエステル透明樹脂で被覆部4を形成している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
通常、ボタンは特定の模様を持った棒生地について、例えば4乃至5種類の色 合いのものが形成され、これらを特定模様のボタン見本とする。ボタン成形が完 了したボタン見本の中から、業者は希望の模様を有し、且つ希望の色に近いボタ ンを購入する。しかしながら、希望する模様ボタンについて、希望する色のボタ ンが見本帳の中にない場合は、分散染料(界面活性剤を混入した強アルカリ性染 料)で希望の色に後染めする方式が採られている。ポリエステル樹脂は、分子構 造が粗であり、且つスチレン(スチロール)を約40%含み、アルカリ性に弱い ため、熱硬化後においても分散染料により後染めが可能である。従って、例えば 乳白色のボタンを購入し、これを後染めにより所望の赤色、或いは緑色等、任意 の色に染色させることが行われている。 ところが、図9で示すように、ボタン本体1の面内に地色とは異なる彩色模様 部2をもつボタンでは、模様部2の外表面に透明のポリエステル樹脂膜4をコー ティングしている。従って、このボタンを後染め処理すると、透明樹脂被膜4も ボタン本体1と同様の色に染まる。このため、ボタンの意匠要部である模様部2 が後染めされた樹脂被膜4を介して外観されるため、デザイン上、最も重要な模 様部2の鮮やかな彩色が減殺される不利があった。
【0004】 この考案は、以上のような課題を解消させ、後染めした場合であっても、模様 部の彩色が全く変化せず、そのまま外観し得る意匠バラエティに富むボタンを提 供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】
この目的を達成させるために、この考案のボタンでは、次のような構成として いる。 ボタンは、後染め可能な樹脂製ボタン本体と、このボタン本体の適所に配備さ れた模様部と、この模様部の外表面に配備された後染め不可能な透明樹脂被覆部 とから成ることを特徴としている。
【0006】 このような構成を有するボタンでは、模様部の外表面に後染め不可能な透明樹 脂をコーティングしている。従って、ボタン本体の地色を例えば白色とし、例え ば黒色の金属板の面内に赤、青、黄色等の打ち上げ花火模様が施された模様部の 外表面に後染め不可能な透明樹脂被被覆部を形成したボタンを、後染めにより紫 色に染めたとすると、ボタン本体の地色(白色)のみが紫色に染まり、透明樹脂 被覆部は全く染まらず透明のままである。従って、模様部の鮮やかな彩色は透明 樹脂被覆部を介してそのまま外観される。これにより、ボタンの意匠要部である 模様部の彩色が減殺されることなく、バラエティに富んだ意匠ボタンを得ること ができる。
【0007】
【実施例】
図1は、この考案に係るボタンの具体的な一実施例を示す斜視図である。
【0008】 ボタンは、後染め可能な樹脂製ボタン本体1と、このボタン本体1の適所に配 備された模様部2と、この模様部2の外表面に配備された後染め不可能な透明樹 脂被覆部3とから構成される。 図2乃至図8は、実施例ボタンの各製造工程を示す説明図である。 まず、後染め可能なポリエステル樹脂に顔料を混入して、所定の模様をもった棒 生地(棒管方式によるボタン生地)1aが形成される(図2参照)。この棒生地 1aは、一定厚みの複数の円板状ボタン素材1bにスライス切断される(図3参 照)。この後、ボタン素材1bは、面内に一定径、一定深さの凹部1cが穴あけ 加工され(図4)、この凹部1c内へ模様部(模様部材)2が嵌着される。模様 部2は、例えば表面に各種色模様を備えた平板金属板、或いは色鮮やかな折紙、 または小さな花びら、テントウムシ等の天然素材等、各種各様のデザイン模様の ものが嵌め込まれる(図5参照)。この後、図6で示すように透明樹脂が模様部 2の表面にモールドされ、透明樹脂被覆部3が形成される。つまり、後染め不可 能な透明樹脂で注形される。この後染め不可能な透明樹脂は、ビニルエステル樹 脂である。実施例では、ビニルエステルにアクリルモノマーを配して重合したビ ニル樹脂(大日本インキ株式会社製の商品名・スリムライト・TR100)が使 用される。このビニル樹脂は、分子構造が密である反面、透明性がなく速硬化性 を有するため、樹脂注形が困難でありボタン原料樹脂として不適当とされていた ものである。実施例では、このビニル樹脂を後染め不可能なボタン用透明樹脂と する処理をしている。つまり、このビニル樹脂100%に対し公知の漂白剤(例 えばCIBA GEIGY社製・品名ユビテックスOB)を0.5%(重量)い れて脱色し透明性を持たせる。そして、樹脂硬化用の促進剤(ナフテンサンコバ ルト)を0.5重量%いれて攪拌した後、硬化速度を遅らせる遅速硬化剤(日本 油脂株式会社製の商品名・パーキュアVE)を2%混入して、注形作業を容易に する。この透明樹脂を模様部2の表面に注形し、透明樹脂被覆部3の表面に対し 50℃前後の熱風をあて、透明樹脂被覆部3内の気泡を取る。その後、熱処理乾 燥室にて60℃前後で約1時間程度、熱風乾燥し、樹脂のゲル化・硬化を促進さ せる。更に、約一日程度、常温のもとで自然硬化させる。これは、急激な熱処理 による樹脂のクラック発生を防止するためである。その後、容器内の水にエチレ ングリコールを投入して沸騰点を上げた沸騰水(約120℃)の中で、ボタンを 煮沸する。これは、熱風乾燥室でのボタンの硬化ムラをなくすと共に、後染めの ための染色温度(90℃)よりも遙に高い温度で、約1時間程度煮沸することで 、透明樹脂被覆部3の表面を極度に硬化させ、高い表面平滑性を得ることで染色 処理時に表面が影響を受けないようにしている。また、ビニルエステル樹脂は分 子構造が密であり、且つアクリルモノマーが分散染料(強アルカリ性)に対し強 いため、一層、後染め不可能となる。上記、各熱処理にて透明樹脂被覆部3は、 日本染色協会のボタン染色基準とされているケンロード4乃至5級の染色処理に よっても全く染色されなくなる。この後、図7で示すように、所望のボタン形状 に切削及び研磨処理する。これにより、ボタン見本の形成が終了する。この後、 必要に応じてボタン見本の4乃至5種類の色合いにはない、例えば中間色にボタ ン本体1を変色させる場合には、このボタン(ボタン本体1)をケンロード4級 (5級)の染色処理により所望色に後染めする(図8参照)。
【0009】 このような構成を有するボタンでは、模様部2の外表面に後染め不可能な透明 樹脂をコーティングし透明樹脂被膜部3を設けている。従って、ボタン本体1の 地色を例えば白色とし、例えば黒色の金属板の面内に赤、青、黄色等の打ち上げ 花火模様が施された模様部2の外表面に、後染め不可能な透明樹脂被被覆部3を 形成したボタンを後染めにより紫色に染めたとすると、ポリエステル樹脂製ボタ ン本体1の地色(白色)のみが紫色に染まり、透明樹脂被覆部3は全く染まらず 透明のままである。従って、模様部2の鮮やかな彩色は透明樹脂被覆部3を介し てそのまま外観される。これにより、ボタンの意匠要部である模様部2の彩色が 減殺されることなく、バラエティに富んだ意匠ボタンを得ることができる。
【0010】 尚、実施例では洋服等に取付けられる装飾ボタンを例示したが、この考案のボ タンはこれに限らず、例えばカフスボタン或いは履物等に取付け使用される装飾 用ボタン等にも適用し得ることは勿論である。
【0011】
【考案の効果】
この考案では、以上のように、後染め可能な樹脂製ボタン本体の適所に配備さ れた模様部の外表面に、後染め不可能な透明樹脂被覆部を形成することとしたか ら、後染めの際、ボタン本体のみが着色され、模様部上面の透明樹脂被覆部は透 明のままで着色されない。従って、模様部の彩色はそのまま外観し得る。これに より、ボタンの意匠要部である模様部の彩色が減殺されることなく、バラエティ に富んだ意匠ボタンが得られる等、考案目的を達成した優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例ボタンを示す斜視図である。
【図2】実施例ボタンの製造工程で、ボタンの棒生地を
示す説明図である。
【図3】実施例ボタンの製造工程で、ボタン素材を示す
説明図である。
【図4】実施例ボタンの製造工程で、嵌着用凹部を開設
した状態を示す説明図である。
【図5】実施例ボタンの製造工程で、模様部を嵌着した
状態を示す説明図である。
【図6】実施例ボタンの製造工程で、透明樹脂被覆部を
注形した説明図である。
【図7】ボタン素材の形状を切削研磨し、形状を整えた
状態を示す説明図である。
【図8】実施例ボタンを後染めした状態を示す説明図で
ある。
【図9】従来のボタンを示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボタン本体 2 模様部 3 透明樹脂被覆部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後染め可能な樹脂製ボタン本体と、この
    ボタン本体の適所に配備された模様部と、この模様部の
    外表面に配備された後染め不可能な透明樹脂被覆部とか
    ら成ることを特徴とするボタン。
JP11305491U 1991-12-27 1991-12-27 ボタン Expired - Lifetime JP2516665Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP11305491U JP2516665Y2 (ja) 1991-12-27 1991-12-27 ボタン

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JPH0553505U true JPH0553505U (ja) 1993-07-20
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002000054A1 (en) * 2000-06-28 2002-01-03 Kim Soo Young A button
JP2003250607A (ja) * 2002-03-05 2003-09-09 Hikari Kk 後染用合成樹脂被覆金属線材

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