JPH0553477U - ビ ク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 魚の収納部は風通しが良く蒸れないと共に、
ビクを釣人が身に付けている時に、魚の収納部と接触す
る部分が濡れてしまわないようにしたこと。 【構成】 ビクは合成樹脂製の枠体１の上部２中央に魚
投入口2aとその閉塞板３と両側の小物入れの夫々蓋４、
４′とその下側に餌箱５、５′が設けられている。枠体
１の下部６に魚の収納部７と防水シ−ト８とバンド状の
保持具９が固定されている。枠体１の上部２と枠体１の
下部６は背面側の蝶番10、10で開閉自在に取り付けら
れ、表側の係止部で係止されている。魚の収納部７は柔
軟性を有する網状体からなる袋状に形成され、魚の収納
部７の背面側は合成樹脂等からなる柔軟性を有する前記
防水シ−ト８から成っている。よって魚の収納部７は折
り畳みが可能になっている。魚の収納部７の開口部は枠
体１の下部６に固定されて魚投入口2aから入れられた魚
は魚の収納部７の中に収納されるようになっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、渓流釣りなどに用いられるビクに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来からビクは例えば実開平１−140265号公報のように、餌箱と魚投入口を有 する枠体の下側に竹等を編んで折り畳み可能な籠が取り付けられていた。 これらのビクは風通しが良好であるため中が蒸れずに魚の鮮度を保つために適 しているものであった。 ところが、これらのビクはショルダ−ベルト等で釣人がぶら下げて身に付ける ため、籠の一側面が身体に当たり、衣服を濡らしてしまう欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

解決しようとする問題点は、ビクを身に付けた時に、魚の収納部の水分でビク と接触する衣服の部分が濡れてしまうことである。

【０００４】 本考案の目的は前記欠点に鑑み、魚の収納部は風通しが良く蒸れないと共に、 ビクを釣人が身に付けている時に、魚の収納部と接触する部分が濡れてしまわな いようにしたビクを提供することである。

【０００５】

【問題を解決するための手段】

本考案は、魚の投入口を有する枠体の下側に、網状体で形成した柔軟性を有す る魚の収納部を取り付け、該魚の収納部の一側に防水シ−トを配置したことを要 旨とするものである。

【０００６】

【作用】

このビクを使用して釣をする時には、ショルダ−ベルト12によってビクを釣人 が身に付け、釣れた魚を魚の投入口2aから入れて魚の収納部７に収納される。 さらに身に付けたビクの背面側は身体に当接するが、この時魚の収納部７の身 体に接する側は防水シ−ト８とする。 このことで、身に付けたビクの背面側は身体に当接するが、魚の収納部７の身 体に接する背面側は防水シ−ト８で形成されているため、収納した魚の水分が付 いて衣服を濡らすことがない。

【０００７】

【実施例】

以下、図示の実施例によって本考案を説明すると、図１から図４は第１実施例 で、図１はビクの表側の斜視図、図２はビクの背面側の斜視図、図３はビクの魚 の収納部を折り畳んだ背面側の斜視図、図４はビクの魚の収納部を折り畳んだ側 面図である。

【０００８】 図１から図４で、ビクは合成樹脂製の枠体１の上部２中央に魚投入口2aとその 閉塞板３と両側の小物入れの夫々蓋４、４′とその下側に餌箱５、５′が設けら れている。 枠体１の下部６に魚の収納部７と防水シ−ト８とバンド状の保持具９の上端が 固定されている。 保持具９は折り畳んだ魚の収納部７を枠体１側に保持するために設けられてい る。 枠体１の上部２と枠体１の下部６は背面側の蝶番10、10で開閉自在に取り付け られ、表側の係止部11、11で係止されている。 枠体１の上部２の表側の中央には保持具９の先端に設けた係止部9aが係止され る係合部2bが形成され、両側にはショルダ−ベルト12の両端が取り付けられる係 合部2cが形成されている。

【０００９】 魚投入口2aを覆う閉塞板３は内方向に回動自在に図示しない軸で軸支されて閉 塞方向にバネで付勢されている。 餌箱５、５′は図１の２点鎖線のように、図示しない縦軸で軸支されて回動自 在に設けられ、餌箱５、５′の他側にツマミ5aが形成されている。 餌箱５、５′の一方の底には排水孔を設けて水切りを容易にしてもよい。 魚の収納部７は柔軟性を有する網状体からなる袋状に形成され、魚の収納部７ の背面側は合成樹脂等からなる柔軟性を有する前記防水シ−ト８から成っている 。 よって魚の収納部７は折り畳みが可能になっている。 魚の収納部７の開口部は枠体１の下部６に固定されて魚投入口2aから入れられ た魚は魚の収納部７の中に収納されるようになっている。 前記蓋４、４′で夫々閉じられる小物入れには針や錘りなどが収納できて便利 である。 蓋４、４′の一側外側の枠体１の上部２には切欠2dが設けられて、指が蓋４、 ４′に容易に掛けられるようになっている。

【００１０】 このビクを使用して釣をする時には、ショルダ−ベルト12によってビクを身に 付け、釣れた魚を魚の投入口2aから入れて魚の収納部７に収納する。 さらに身に付けたビクの背面側は身体に当接するが、この時魚の収納部７の身 体に接する側は防水シ−ト８とする。 餌が取り出される時は、餌箱５、５′のツマミ5aに指を掛けて回動されて開か れる。

【００１１】 ビクが持ち運びされる時には、図３、図４のように魚の収納部７を防水シ−ト ８側が外側になるように折り畳んで枠体１側に寄せて、保持具９の係止部9aが係 合部2bに係止されて保持される。

【００１２】 ビクが前記のように構成されると、収納部７が形成される網状体は、従来の竹 ビクのように気化熱の効果で内部の温度上昇を防ぎ、通気性抜群で内部が蒸れず 、風通しが良く、魚の鮮度を保つことができる。 さらに釣人が身に付けたビクの背面側は身体に当接するが、魚の収納部７の身 体に接する背面側は防水シ−ト８で形成されているため、収納した魚の水分が付 いて衣服を濡らすことがない。 また、持ち運び時には魚の収納部を防水シ−ト８側が外側になるように折り畳 んで枠体１側に寄せて保持具９で保持すれば、コンパクトで携帯に便利であり、 魚の収納部７の網状体が濡れていても、他の持ち物を濡らさずに持ち帰ることが できる。

【００１３】 図５はビクの第２実施例で、図５はビクの背面側の斜視図である。

【００１４】 前記第１実施例では防水シ−ト８は魚の収納部７と一体に設けたが、第２実施 例では魚の収納部７を全て網状体で形成し、防水シ−ト８′が魚の収納部７とは 別体に枠体１の下部６に取り付けられて枠体１から垂下させてある。

【００１５】 前記説明では、保持具９は枠体１の下部６に取り付けたが、魚の収納部７や、 防水シ−ト８、８′に取り付けても良い。

【００１６】

【考案の効果】

本考案は前述のように構成されたから、収納部が形成される網状体は、通気性 抜群で内部が蒸れず、風通しが良く、魚の鮮度を保つことができる。 さらに身に付けたビクの背面側は身体に当接するが、魚の収納部の身体に接す る背面側は防水シ−トが配置されているため、収納した魚の水分が付いて衣服を 濡らすことがない等実用上優れた効果を奏するビクを提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例で、ビクの表側の斜視図である。

【図２】同ビクの背面側の斜視図である。

【図３】同ビクの魚の収納部を折り畳んだ背面側の斜視
図である。

【図４】同ビクの魚の収納部を折り畳んだ側面図であ
る。

【図５】第２実施例で、ビクの背面側の斜視図である。

【符号の説明】

１ 枠体 ２ 枠体の上部 2a 魚投入口 ６ 枠体の下部 ７ 魚の収納部 ８、８′ 防水シ−ト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 魚の投入口を有する枠体の下側に、網状
   体で形成した柔軟性を有する魚の収納部を取り付け、該
   魚の収納部の一側に防水シ−トを配置したことを特徴と
   するビク。